JPH0619592A - コンピュータ利用機器の省電制御システム - Google Patents

コンピュータ利用機器の省電制御システム

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JPH0619592A
JPH0619592A JP4170624A JP17062492A JPH0619592A JP H0619592 A JPH0619592 A JP H0619592A JP 4170624 A JP4170624 A JP 4170624A JP 17062492 A JP17062492 A JP 17062492A JP H0619592 A JPH0619592 A JP H0619592A
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power saving
program
console input
sense
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準入力装置に対する入力センスを行なう各
々のプログラムに対応して、コンピュータを利用した機
器の省電化を効率良く行なう。 【構成】 割込み制御時に、プログラムの要求による入
力センス回数の単位時間の値別の発生頻度に基づき、入
力センスのみを行なうアイドル状態を特定するアイドル
状態特定部と、プログラムの要求に対応する処理を行な
うと共に、入力センス回数の単位時間の値を測定して、
アイドル状態の値と照合して、アイドル状態を検出する
アイドル状態検出部とを設け、このアイドル状態検出部
によるアイドル状態の検出に基づき、通常の動作モード
から省電動作モードへの切り替えを行なう省電制御シス
テム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやワークステーションなどのコンピュータ利用機器の
省電化(省電力化)技術に係わり、特に、電力供給の停
止によるスループットの低下を回避して、効率の良い省
電化を行なうのに好適なコンピュータ利用機器の省電制
御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ワークステーションやパーソナル
コンピュータなど、コンピュータ技術を利用した機器の
小型化が進められている。特に、携帯型の機器では、携
帯性を向上させるために、電池での動作時間を伸ばす必
要があり、電池の供給能力を高めたり、例えば、「日経
エレクトロニクス 1990 4−2(no.49
6)」(1990年、日経BP社発行)のpp95〜1
20に記載のように、機器の消費電力を下げる技術が検
討されている。しかし、電池の供給能力を高めるには、
電池が大きくなり、小型化に限界がある。
【0003】機器の消費電力を下げる技術では、特に、
機器を構成する装置で未使用な装置に供給している無駄
な電力を供給しないように制御するものがある。しか
し、コンピュータにおいては、どの装置が未使用である
のかを、自動的に判別するのは困難である。なぜなら、
コンピュータは、通常、プログラムを外部記憶媒体から
メモリに読み込んで実行する、いわゆるノイマン型が主
流であり、様々なプログラムを動作させることができ
る。このため、コンピュータが、動作させるプログラム
の内容を予め十分に知っていなければ、どの装置が使用
されるかを特定できない。しかし、コンピュータが、全
てのプログラムの内容を知ることは不可能である。
【0004】このような問題を解決するために、従来
は、例えば、ある装置に対してプログラムからのアクセ
スが一定時間ない時に、その装置に対する電力の供給を
停止し、その後、その装置へのアクセスを監視し、アク
セスが発生すれば電力の供給を再開していた。この技術
では、電力が供給されていない装置に対するアクセスが
発生した場合には、その電力供給を再開して、その装置
の準備が整うまで、そのアクセスを一時的に待たせてお
く。
【0005】装置の準備には時間がかかるため、電力供
給の停止後のアクセスが頻繁に発生すると、プログラム
のスループットを大きく損なう恐れがある。そのため
に、電力供給の停止の基準となる「一定時間」を、あま
り短くすることができない。また、この「一定時間」
を、あまり長くすると、省電効果が、あまり期待できな
くなってしまう。このようなことから、「一定時間」の
設定は、通常、ユーザに任されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来技術では、使用されるプログラムの種類に係
わらず、電力供給の停止の基準時間は、ユーザが選択す
る一定時間で設定されており、ユーザに負荷がかかると
共に、適切な設定が困難であり、CPU(Centra
l Proccesing Unit、中央処理装置)
や表示装置など、未使用状態がほとんどない装置では、
省電効果を全く得ることができない点と、実行するプロ
グラムによっては、そのスループットを大きく損ねてし
まう点である。本発明の目的は、これら従来技術の課題
を解決し、CPUなどのように、常時使用されている装
置に対しても有効な省電化を行ない、コンピュータシス
テムの省電制御を効率良く行なうことを可能とするコン
ピュータ利用機器の省電制御システムを提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンピュータ利用機器の省電制御システム
は、(1)コンピュータを利用した機器の省電制御シス
テムであり、システムを構成するそれぞれの回路を、通
常の動作モードから、より消費電力の低い省電動作モー
ドに切替え、システムの動作電力の低減をはかるコンピ
ュータ利用機器の省電制御システムにおいて、プログラ
ムから、所定の標準入力装置における入力データの発生
の有無の問い合わせが要求された回数であるセンス回数
を計数して記憶するセンス回数記憶部と、プログラムか
らの標準入力装置の制御以外の要求、もしくは、定常的
に繰返し発生する割込み以外の標準入力装置を含む周辺
装置からの割込み発生時に、センス回数記憶部で記憶し
ているセンス回数をゼロ回にリセットするセンス回数リ
セット部と、所定の時間間隔で繰り返される割込み時
に、センス回数記憶部で記憶しているセンス回数を読み
取り、このセンス回数の所定の単位時間あたりの回数で
あるセンス時間密度を測定して記憶するセンス時間密度
記憶部と、このセンス時間密度記憶部で記憶しているセ
ンス時間密度の、それぞれの値の所定の単位時間内にお
ける発生頻度を測定し、この発生頻度の測定結果で、所
定の発生頻度値を超えているセンス時間密度を、プログ
ラムが標準入力装置の入力データ発生を待ち続けている
アイドル状態を示すアイドル状態センス時間密度として
抽出して記憶するアイドル状態特定部と、センス時間密
度記憶部で記憶しているセンス時間密度と、アイドル状
態特定部で記憶しているアイドル状態センス時間密度と
の一致を照合して、アイドル状態の検出を行なうアイド
ル状態検出部と、このアイドル状態検出部によるアイド
ル状態の検出に基づき、通常の動作モードから省電動作
モードへの切り替えを行なう省電動作モード設定制御部
と、省電動作モード中における、プログラムからの標準
入力装置の制御以外の要求、もしくは、定常的に繰返し
発生する割込み以外の標準入力装置を含む周辺装置から
の割込み発生時に、省電動作モードを通常の動作モード
へ復帰させる通常動作モード設定制御部とを設けること
を特徴とする。また、(2)上記(1)に記載のコンピ
ュータ利用機器の省電制御システムにおいて、プログラ
ムから、所定の標準入力装置における入力データの入力
が要求された時にこの入力データが存在しない場合、こ
の入力データが発生するまでを、省電動作モード設定部
を用いて、省電動作モードに切り替える標準入力制御部
を設けることを特徴とする。また、(3)上記(1)、
もしくは、(2)のいずれかに記載のコンピュータ利用
機器の省電制御システムにおいて、現在実行中のプログ
ラムからのプログラム実行終了要求に基づき、アイドル
状態特定部で記憶しているアイドル状態センス時間密度
を、終了を要求したプログラムに付与して終了させるプ
ログラム終了制御部を設けることを特徴とする。また、
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のコンピ
ュータ利用機器の省電制御システムにおいて、省電動作
モード設定制御部を用いて、省電動作モードに切り替え
る時、システムを構成するそれぞれの回路を、所定の順
序、および、所定の時間間隔で、省電動作モードに切り
替える省電動作モードフェーズ制御部と、通常動作モー
ド設定制御部を用いて、省電動作モード中から通常の動
作モードへ復帰する時、システムを構成するそれぞれの
回路を、所定の順序、および、所定の時間間隔で、通常
の動作モードに復帰させる通常動作モードフェーズ制御
部とを設けることを特徴とする。また、(5)上記
(1)から(4)のいずれかに記載のコンピュータ利用
機器の省電制御システムにおいて、実行対象の任意のプ
ログラムに対応して、少なくとも、センス時間密度記憶
部で用いるセンス時間密度の測定用の所定の単位時間
と、アイドル状態特定部で用いる、センス時間密度の発
生頻度の測定用の所定の単位時間、および、アイドル状
態センス時間密度の抽出用の所定の発生頻度値と、省電
動作モードフェーズ制御部で用いる、所定の順序、およ
び、所定の時間間隔と、通常動作モードフェーズ制御部
で用いる、所定の順序、および、所定の時間間隔とを含
む省電制御条件の設定値を変更する省電制御条件設定制
御部を設けることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、実行対象のプログラムか
ら、キーボードなど、所定の標準入力装置における入力
データの発生の問い合わせ(センス)が要求され、子の
センスを繰り返しているだけで、特に有機的な動作を行
なっていないアイドル状態を検出する。そして、そのア
イドル状態の間、CPUなどを、省電動作モードに設定
する。このように、実行対象のプログラムに対応して、
システムの消費電力を低減する。また、実行対象のプロ
グラムから、標準入力装置からの入力を要求された場合
には、標準入力装置からの入力データがなければ、直ち
に、省電動作モードに設定する。このことにより、シス
テムの消費電力の低減をさらに効率良く行なうことがで
きる。また、プログラムの終了時に、このプログラムに
対応するアイドル状態のセンス時間密度を、終了を要求
したプログラムに付与して終了する。そして、再実行す
る時に、このアイドル状態のセンス時間密度を利用し、
再実行の直後から省電動作モードに設定することがで
き、消費電力をさらに低減することができる。また、ア
イドル状態の継続時に、各装置別に、省電動作モードか
ら通常動作モードへの復帰時間が短い順序で、段階的
に、省電動作モードに設定する。このことにより、アイ
ドル状態が長く続くほど、システムの消費電力を低減で
き、かつ、スループットの損失を効率良く抑えることが
できる。また、プログラム個別に、省電化の効果が最大
になるように最適化された各種の条件の設定ができ、さ
らに、システムの消費電力を効率良く低減することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図5は、本発明のコンピュータ利用機器の省
電制御システムの本発明に係わるアイドル状態の処理動
作の一実施例を示すフローチャートである。図5
(a)、(b)における本実施例は、プログラムの、標
準入力装置からの入力(以下、コンソール入力と記載)
に係わる処理動作を示すものであり、図中で、太枠内の
処理は、BIOS(Basic Input/Outp
ut System、オペレーティングシステム中のハ
ードウェアに依存する制御プログラム)で行なう処理で
あり、その他は、実行対象のプログラムに基づき行なわ
れる処理である。
【0010】図5(a)は、コンソール入力に先だっ
て、コンソール入力が発生したか否かを問い合わせる
(コンソール入力センス処理)ものであり、ほとんどの
プログラムで採用されるものである。一般に、BIOS
のコンソール入力センス処理では、入力データが発生す
るまで待ち続けてしまうので、入力が発生しなければ、
別の処理を行ないたい時に採用される技術である。尚、
コンソールの入力がない時に行なう例として、通信ポー
トや、ポインティングデバイス(マウスなど)のセンス
処理などが代表的である。
【0011】図5(a)において、BIOSによるコン
ソール入力のセンス処理で(ステップ1501)、コン
ソール入力があれば(ステップ1502)、BIOS
は、コンソール入力処理を行ない(ステップ150
4)、プログラムは、この入力に対応する処理を行なう
(ステップ1505)。しかし、ステップ1502にお
いて、コンソール入力がなければ、プログラムは、入力
無時の処理を行なう(ステップ1503)。この図5
(a)では、プログラムがコンソール入力の発生を待ち
続けている状態、すなわち、アイドル状態が、L1のル
ープとして現われる。もし、コンソール入力が発生しな
ければ、コンソール入力のセンス処理のみが行なわれ続
けるからである。このセンス処理は、入力が発生した時
に、通常動作モードに戻れば良いので、L1のループを
停止して、省電動作モードに入ることができる。
【0012】一方、図5(b)は、標準入力装置だけを
入力装置とみなす場合に採用されるものである。ここで
は、アイドル状態が、BIOSによるコンソール入力処
理そのものの中に、ループL2として現われる。このル
ープL2内で行なわれていることは、図5(a)におけ
るループL1と本質的には変わらないものであり、ルー
プL1の場合と同様に、省電動作モードに入ることがで
きる。
【0013】図5(a)と図5(b)の処理の大きな違
いは、アイドル状態を示すループが、前者は、プログラ
ム内にあり、後者は、BIOS内にあることである。B
IOSから見れば、図5(b)におけるループL2は、
自身の管理下にあるので、アイドル状態の検知は極めて
容易である。しかし、図5(a)のループL1は、BI
OSの管理下ではないため、検出が非常に困難である。
以下、このようなループL1の検出を効率良く行なうこ
とを可能とする本発明に係わるコンピュータ利用機器の
省電制御システムに関して、次の図1を用いて説明す
る。
【0014】図1は、本発明を施したコンピュータ利用
機器の省電制御システムの本発明に係わる構成の第1の
実施例を示すブロック図である。本図において、6は、
所定の標準入力装置としてのコンソール入力装置、26
は、オペレーティングシステムとアプリケーションプロ
グラムからなるプログラム(図中、Prog.と記
載)、24は、本発明のセンス回数記憶部およびセンス
時間密度記憶部そしてアイドル状態検出部としての処理
制御を行なうコンソール入力センス制御部であり、プロ
グラム26から要求されるコンソール入力センス回数を
計数して、コンソール入力センス回数記憶部19で記憶
し、かつ、コンソール入力センス回数の単位時間あたり
の密度(コンソール入力センス時間密度)を測定し、こ
のコンソール入力センス時間密度に基づき、アイドル状
態を検出する。また、本図において、7は、本発明のセ
ンス回数リセット部としての処理制御を行なう割込み制
御部であり、タイマ発振装置5からの定常的に発生する
タイマ割込み以外の割込みに基づき、コンソール入力セ
ンス回数記憶部19で記憶している問い合わせ回数をゼ
ロにリセットする。
【0015】また、本図において、10は、本発明のア
イドル状態特定部およびセンス時間密度記憶部としての
処理制御を行なうタイマ割込み制御部であり、タイマ発
振装置5による定常的なタイマ割込み時に、コンソール
入力センス回数記憶部19で記憶しているコンソール入
力センス回数の所定の単位時間当たりの値であるセンス
時間密度を測定し、それぞれのセンス時間密度の発生頻
度を測定し、所定の発生頻度値を超えているセンス時間
密度を、アイドル状態を示すアイドル状態センス時間密
度として抽出して、アイドル状態のコンソール入力セン
ス時間密度記憶部14で記憶する。
【0016】また、本図において、4は、タイマ割込み
制御部10で測定するそれぞれのセンス時間密度の発生
頻度を記憶するコンソール入力センス時間密度の発生頻
度記憶部で、15は、タイマ割込み制御部10、およ
び、コンソール入力センス制御部24によるコンソール
入力センス時間密度の測定に用いる単位時間や、発生頻
度の測定に用いる所定の時間などを設定する時間計測用
タイマカウンタ記憶部である。例えば、コンソール入力
センス制御部24は、本発明のアイドル状態検出部とし
て、コンソール入力センス回数記憶部19で記憶してい
るコンソール入力センス回数を、時間計測用タイマカウ
ンタ記憶部4に設定した所定の単位時間で読み取り、コ
ンソール入力センス時間密度(センス時間密度)を測定
し、この測定したコンソール入力センス時間密度と、ア
イドル状態のコンソール入力センス時間密度記憶部14
で記憶したコンソール入力センス時間密度との一致を照
合して、アイドル状態の検出を行なう。
【0017】本図において、21は、コンソール入力セ
ンス制御部24によるアイドル状態の検出に基づき、後
述の図4における省電動作モードフェーズ制御情報記憶
部を用いて、それぞれの装置を、所定の順序、および、
所定の時間間隔で、通常の動作モードから省電動作モー
ドへの切り替えを行なう省電動作モード設定制御部、1
2は、本発明の通常動作モードフェーズ制御手段として
の制御動作も行ない、タイマ割込み制御部10の動作に
用いるタイマ割込み以外の割込みの発生に伴い、省電動
作モード設定制御部21で設定したそれぞれの装置の省
電動作モードを、所定の順序で、所定の時間間隔で、通
常の動作モードへ復帰させる通常動作モード設定制御
部、17は、現在の動作モードを記憶する現動作モード
記憶部である。
【0018】尚、本図において、Aは、後述の図4で示
す条件記憶部28に、B、C、Dは、それぞれ、後述の
図2で示すコンソール入力割込み制御部11、コンソー
ル入力データ記憶部16、コンソール入力制御部25
に、E、F、Gは、それぞれ、後述の図3で示す表示・
印刷制御部8および外部記憶制御部9、プログラムロー
ド/セーブ制御部13、現実行プロセス記憶部18に、
そして、Hは、同じく後述の図3で示す印刷装置2およ
び外部記憶装置3に接続されている。このように、図1
〜図4により本発明に係わる省電制御システムの全体の
構成が示されるものとして、順次図1〜図4を用いて説
明する。
【0019】図1に示す構成により、本第1の実施例の
省電制御システムでは、実行対象のプログラムからのコ
ンソール入力センス要求に対応して、コンソール入力セ
ンスのみを行なっているだけのアイドル状態を、このプ
ログラムに固有に検出して、そのアイドル状態の間、C
PUも含めて、省電動作モードに設定し、消費電力を効
率良く低減する。
【0020】以下、本第1の実施例の省電制御システム
の処理動作を説明するが、本実施例では、コンピュータ
利用機器は、以下の特徴を持つものとする。 (ア)CPUは、スタンバイ、クロックダウン、ホルト
モードなどの従来技術により、プログラマブルに省電動
作モードとなる。 (イ)CPUが省電動作モード中でも、内部レジスタ、
および、RAM(Random Access Mem
ory、ラム)の内容は保持しておくことができる。 (ウ)CPUが省電動作モード中にある時に装置からの
割込みが発生すれば、自動的に省電動作モードを即刻解
除して通常の動作モードに移行することができる。 (エ)CPU以外の装置では、省電動作モード、およ
び、通常動作モードの設定は、プログラマブルに行なう
ことができる。
【0021】図5(a)のループL1を実行中であると
すれば、コンソール入力がないまま、プログラム26
が、コンソール入力センス制御部24に対し、センス要
求をし続けていることになる。コンソール入力センス制
御部24では、プログラム26からコンソール入力セン
ス要求が発生する度に、その回数をコンソール入力セン
ス回数記憶部19に記憶する。また、所定の時間を測定
するために、一定周期の発信が、タイマ発信装置5で発
生し、これが、割込み制御部7を経由して、CPUに割
込みを発生させ、タイマ割込み制御部10が起動され
る。この時,同時に、割込み制御部7から通常動作モー
ド設定制御部12に、通常動作モードとするように要求
するため、タイマ割込み制御部10は、通常の動作が保
証される。
【0022】タイマ割込み制御部10では、コンソール
入力センス回数記憶部19に記憶されるコンソール入力
センス回数を、時間計測用タイマカウンタ記憶部15の
カウンタ値を利用して、単位時間毎に取り出し、コンソ
ール入力センス回数の時間密度を求め、さらに、この時
間密度の値別に、発生頻度を測定して、コンソール入力
センス時間密度の発生頻度記憶部4に記憶することを、
一定時間続けた後、この記憶された発生頻度を解析す
る。尚、この処理動作は、後述の図8、9により詳細に
説明する。
【0023】本第1の実施例では、タイマ割込み制御部
10によるこの発生頻度の解析を、コンソール入力セン
ス回数の時間密度がある一定値以上で、かつ、その発生
頻度がある一定値以上、という条件を満足したものとし
ている。すなわち、図5(a)のループL1の実行中で
あることを示すものとして、ここでは、集中的に発生し
たコンソール入力センス回数の時間密度を抽出する。
尚、このコンソール入力センス回数の時間密度の抽出に
関しては、様々な技術が考えられるので、後述の図8、
9で示す実現例は、その一例である。このようにして、
タイマ割込み制御部10により、集中的に発生したコン
ソール入力センス回数の時間密度を抽出したならば、こ
の時間密度を、アイドル状態のものとみなし(複数種類
でも良い)、アイドル状態のコンソール入力センス時間
密度記憶部14に記憶する。
【0024】コンソール入力センス制御部24は、上述
のコンソール入力センス回数の記憶以外に、タイマ割込
み制御部10と同様にして、コンソール入力センス回数
の時間密度を求め、この時間密度と同じ値の時間密度
を、アイドル状態のコンソール入力センス時間密度記憶
部14から探し出す。もしあれば、現在、プログラム2
6は、図5(a)のループL1を実行中と判断できるの
で、コンソール入力センス制御部24は、省電動作モー
ド設定制御部21に、省電動作モードの設定を要求す
る。そして、省電動作モード設定制御部21は、動作モ
ードを、省電動作モードに切替る。また、アイドル状態
のコンソール入力センス時間密度記憶部14に、該当す
るコンソール入力センス回数の時間密度がなければ、ル
ープL1であるとは判断できないので、再び、コンソー
ル入力センス回数の時間密度を求め、同様の作業を繰り
返す。
【0025】このように、本第1の実施例では、プログ
ラム26のアイドル状態を、動的に検出する。このこと
により、コンソール入力センス処理を行なうそれぞれの
プログラムが、本実施例の省電制御システムの動作を関
知していない場合でも、効率良く省電動作モードの設定
を行なうことができる。
【0026】以上のように、プログラム26のアイドル
状態を検出して、省電動作モードに設定し、システムの
省電化を行なうが、この中で、コンソール入力センス回
数は、単純に、プログラム26からコンソール入力セン
ス制御部24が使用された回数ではない。タイマ割込み
制御部10の割込み動作を制御するタイマ発振装置5を
除く周辺装置、すなわち、コンソール入力装置6や、後
述の図3に示す印刷装置2と外部記憶装置3などからの
割込みが発生した時、および、同じく後述の図3に示す
周辺入出力サービス制御部22や実行プロセス制御部2
3のように、コンソール入力関係以外の制御ブロック
が、プログラム26から呼ばれた時には、コンソール入
力センス回数記憶部19に記憶しているコンソール入力
センス回数を、「0」(ゼロ)にリセットして、コンソ
ール入力センス回数を最初から記憶させる。これは、図
5(a)におけるループL1の入力無時の処理内で、表
示などを行なっているプログラムに対応するためであ
る。すなわち、もし、このリセットを行なわなければ、
表示が止まってしまうことが予想される。尚、このよう
なリセット動作に関しては、後述の図12、13で詳細
に説明する。
【0027】次に、図5(b)の動作を行なうプログラ
ムに対応する省電制御システムに関しての説明を、図2
を用いて行なう。図2は、本発明を施したコンピュータ
利用機器の省電制御システムの本発明に係わる構成の第
2の実施例を示すブロック図である。本第2の実施例
は、図1における第1の実施例の省電制御システムに基
づくものであり、本図において、6、24、26のそれ
ぞれは、図1で示したコンソール入力装置、コンソール
入力センス制御部、プログラムであり、11は、コンソ
ール入力装置6からのコンソール入力割込みを制御する
コンソール入力割込み制御部、16は、コンソール入力
割込み制御部11を介して入力されたコンソール入力装
置6からのコンソール入力を記憶するコンソール入力デ
ータ記憶部、20は、コンソール入力データ記憶部16
に記憶したコンソール入力のデータ変換を行なうコンソ
ール入力データ変換部、そして、25は、図1の省電動
作モード設定制御部21を介して、プログラム26から
の要求に応じて、コンソール入力装置6からの入力デー
タが発生するまでを、アイドル状態に切り替える本発明
の標準入力制御部としての処理制御を行なうコンソール
入力制御部である。
【0028】本第2の実施例においては、図5(b)に
示すように、プログラム26が、コンソール入力制御部
25に、コンソール入力が発生するまで、制御を完全に
譲っており、コンソール入力制御部25では、コンソー
ル入力が発生していなければ、即刻、省電動作モードに
して、その発生を待つだけである。このことにより、図
5(b)における動作では、最大高率で省電化を行なう
ことができる。尚、このような第2の実施例の省電制御
システムの動作に関して、後述の図18で説明する。
【0029】以上、図1、および、図2により、図5
(a)、(b)のそれぞれのケースにおける省電化の動
作を説明したが、次に、図3を用いて、本発明の、次の
特徴である、プログラム固有の省電化を可能にする実施
例に関して説明する。すなわち、アイドル状態のコンソ
ール入力センス時間密度は、プログラム毎に固有の値を
持つことが考えられるが、プログラム内の処理部(コー
ド部)は、何度実行されても、通常は変わることがな
い。従って、一度検出したアイドル状態のコンソール入
力センス時間密度を、そのプログラム固有の領域に保存
しておき、再実行時に、これを利用すれば、実行直後か
ら、省電動作モードにすることができ、さらに、消費電
力を低減できる。
【0030】図3は、本発明を施したコンピュータ利用
機器の省電制御システムの本発明に係わる構成の第3の
実施例を示すブロック図である。本第3の実施例は、図
1、および、図2における省電制御システムに基づくも
のであり、本図において、14、26は、それぞれ、図
1で示したアイドル状態のコンソール入力センス時間密
度記憶部とプログラム、1は、CRT(Cathode
Ray Tube、陰極線管)などからなる表示装
置、2は、ドットプリンタなどの印刷装置、3は、プロ
グラム26などを格納する外部記憶装置、8は、表示装
置1と印刷装置2の出力動作制御を行なう表示・印刷制
御部、9は、外部記憶装置3の動作制御を行なう外部記
憶制御部、22は、プログラム26からの要求に対応し
て、表示装置1や、印刷装置2、外部記憶装置3など
を、それぞれ、表示・印刷制御部8と外部記憶制御部9
を介して動作制御する周辺入出力サービス制御部、23
は、現在実行中のプログラムからのプログラム実行終了
要求に応じて、アイドル状態のコンソール入力センス時
間密度記憶部14で記憶しているアイドル状態センス時
間密度を、終了要求したプログラムに付与して終了させ
る本発明のプログラム終了制御部としての実行プロセス
制御部、13は、実行プロセス制御部23を介して、プ
ログラムからの指示に基づき、プログラムのロードやセ
ーブ動作制御を行なうプログラムロード/セーブ制御
部、18は、現在実行されているプログラム番号を記憶
する現実行プロセス記憶部である。
【0031】以下、プログラムの実行をプロセスの開
始、プログラムの終了をプロセスの終了と呼ぶことにし
て、本第3の実施例の動作の説明を行なう。また、本第
3の実施例では、既に開始されたあるプロセス内から、
さらに、別のプロセスを開始させる動作について説明す
る。まず、プロセスの開始について、既にプロセスが開
始されている状態から説明する。
【0032】プログラム26が、実行プロセス制御部2
3に、新規プロセスの開始を要求すると、現在のプロセ
スで検出されたアイドル状態のコンソール入力センス時
間密度記憶部14のアイドル状態のセンス回数の時間密
度を温存した上で、プログラムロードセーブ制御部13
に、該当プログラムを読み込ませる。この時、次のプロ
セスの終了で説明するように、その該当プログラム固有
の記憶域に、アイドル状態のセンス回数の時間密度が記
憶されているので、これも、同時に読み込んで、アイド
ル状態のコンソール入力センス時間密度記憶部14を書
き換える。そして、現プロセスの呼び出し元に、プログ
ラム終了アドレスをセットして、新規プロセスのプログ
ラムエントリーにジャンプする。尚、このような動作に
関しては、後述の図19により詳細に説明する。
【0033】次に、このプロセスの終了について説明す
る。プログラム26が、実行プロセス制御部23に、現
プロセスの終了を要求すると、現プロセスで検出され、
アイドル状態のコンソール入力センス時間密度記憶部1
4に記憶されているアイドル状態のコンソール入力セン
ス回数の時間密度を、現プロセスの元となるプログラム
固有の記憶域に保存しておく。尚、本実施例では、後述
の図22に示すように、該当プログラムファイル自身2
23に埋め込んでいる。次に、現プロセスの呼び出し元
のアイドル状態のコンソール入力センス回数の時間密度
が、上述の説明のように、アイドル状態のコンソール入
力センス時間密度記憶部14に温存されているので、そ
れを復帰し、呼び出しもとにジャンプする。尚、このプ
ロセスの終了動作に関しては、後述の図20により詳細
に説明する。
【0034】このように、本第3の実施例では、プロセ
スの開始と終了を行なっても、タイマ割込み制御部10
で行なわれるアイドル状態の検出を毎回やり直すことな
く、プロセス開始時から、以前にそのプロセスが終了し
た時の省電制御を、再び開始できるので、無駄がない。
すなわち、既に一度でも、アイドル状態が検出されたプ
ログラムであれば、二度目からは、すぐに、省電効果が
期待できる。
【0035】次に、省電制御条件をプログラム毎に変更
する動作、および、装置別の段階的な省電動作モードの
設定に係わる省電制御システムに関して、図4を用いて
説明する。図4は、本発明を施したコンピュータ利用機
器の省電制御システムの本発明に係わる構成の第4の実
施例を示すブロック図である。本実施例は、図1〜図3
の省電制御システムに基づくものであり、本図におい
て、10、24、26は、それぞれ、図1で示したタイ
マ割込み制御部、コンソール入力センス制御部、プログ
ラムであり、21、25は、図2で示した省電動作モー
ド設定制御部とコンソール入力制御部、また、23は、
図3で示した実行プロセス制御部、そして、27は、本
発明に係わり、実行対象の任意のプログラムに対応し
て、コンソール入力センス時間密度の測定用の単位時間
や発生頻度の測定用の所定の時間などの省電制御条件の
設定値を変更する省電制御条件の設定制御部、28は、
省電制御条件の設定制御部28で設定される省電制御条
件を記憶する条件記憶部、29は、省電動作モード設定
制御部21が、本発明の省電動作モードフェーズ制御部
としての処理動作を併せて行なうために用いる省電動作
モードフェーズ制御記憶部であり、周辺装置に対する省
電動作モード設定制御部21による電力供給の停止など
を、予め定められた順序および時間間隔で制御するため
の情報が記憶されている。
【0036】図1〜図3で示した省電制御システムで
は、コンソール入力センス時間密度の測定用の単位時間
や、発生頻度の測定用の所定の時間、および、アイドル
状態の抽出用の発生頻度など、省電制御のための幾つか
の条件を用いている。例えば、それぞれの周辺装置の省
電動作モードから通常動作モードへの復帰時間を、省電
動作モードフェーズ制御情報記憶部29に記憶してお
き、省電動作モード設定制御部21は、この条件を参照
することにより、復帰時間の短い装置から、段階的に省
電動作モードに設定する。このことにより、アイドル状
態が長く続くほど、消費電力を低減でき、復帰に要する
時間も短縮することができる。尚、このような段階的な
省電動作モードの設定に関しては、後述の図17で詳細
に説明する。
【0037】また、省電制御の条件を変更すれば、アイ
ドル状態の具合や、省電化する装置の種類などを変更す
ることができる。すなわち、プログラム26が、省電制
御条件の設定制御部27へ、これらの条件の変更を要求
し、省電制御条件の設定制御部27は、条件記憶部28
の変更を行なう。この条件記憶部28は、省電制御に係
わるタイマ割込み制御部10や、実行プロセス制御部2
3、コンソール入力センス制御部24、コンソール入力
制御部25などから参照され、省電制御条件が一括して
変更される。このことにより、各プログラム個別に、省
電化の効果が最大になるように最適化された各種の条件
のもとに、省電制御を行なうことができる。尚、このよ
うな省電制御の条件の変更動作の詳細に関しては、後述
の図23で説明する。
【0038】次に、図6〜図23を用いて、図1〜図4
で示した省電制御システムのそれぞれの動作を、詳細に
説明する。尚、図6〜図23での記述はC言語に従うも
のとする。図6は、図10〜図23の説明で用いられる
変数の内容を示す説明図である。変数名「run_mo
de」は、現在の動作モードで、「0」で通常動作モー
ド、「0」以外で省電動作モードとなる。初期値は
「0」で、図1の現動作モード記憶部17に設定され
る。「process」は、現在実行中のプロセス番号
で、「0」〜「PROCESS_MAX−1」の値であ
る。初期値「0」で、図3の現実行プロセス記憶部18
に設定される。
【0039】「keyb_cnt」は、現在までに入力
されている有効データ数で、「0」〜「記憶バッファの
大きさ」までの値である。初期値「0」で、図2のコン
ソール入力データ記憶部16に設定される。「dens
_cnt」は、図1のタイマ割込み制御部10用のコン
ソール入力センス回数である。初期値「0」で、図1の
コンソール入力センス回数記憶部19に設定される。
「dens_tmr」は、図1のタイマ割込み制御部1
0用のコンソール入力センス時間密度の測定用タイマカ
ウンタである。初期値「SENS_TMR_MAX」
で、図1の時間計測用タイマカウンタ記憶部15に設定
される。
【0040】「freq_tmr」は、コンソール入力
センス時間密度の頻度測定用タイマカウンタである。初
期値「FREQ_TMR_MAX」で、図1の時間計測
用タイマカウンタ記憶部15に設定される。「freq
_tbl」は、コンソール入力センス時間密度の頻度テ
ーブルである。初期値は全て「0」で、図1のコンソー
ル入力センス時間密度の発生頻度記憶部4に設定され
る。「dens_tbl」は、アイドル状態のコンソー
ル入力センス時間密度テーブルである。初期値は全て
「0」で、図1のアイドル状態のコンソール入力センス
時間密度記憶部14に設定される。「sens_cn
t」は、図1のコンソール入力センス制御部24用のコ
ンソール入力センス回数である。初期値「0」で、図1
のコンソール入力センス回数記憶部19に設定される。
「sens_tmr」は、図1のコンソール入力センス
制御部24用のコンソール入力センス時間密度の測定用
タイマカウンタである。初期値「SENS_TMR_M
AX」で、図1の時間密度計測用タイマカウンタ記憶部
15に設定される。
【0041】「sleep_tmr」は、省電動作モー
ドの各フェーズ(段階的な設定順序)を設定するための
タイマカウンタであり、初期値は「run_mode」
による。図1の時間密度計測用タイマカウンタ記憶部1
5に設定される。「sleep_tbl」は、省電動作
モードの各フェーズを設定するための制御テーブルであ
り、初期値は、例えば、後述の図9に示すように設定さ
れ、図4の省電動作モードフェーズ制御情報記憶部29
に設定される。「active_tmr」は、省電動作
モードから通常動作モードへ復帰する時の待ち時間であ
り、初期値は「run_mode」による。図1の時間
密度計測用タイマカウンタ記憶部15に設定される。
【0042】図7は、後述の図10〜図23の説明で用
いられる条件定数の内容を示す説明図である。条件定数
名「SENS_TMR_MAX」は、変数「dens_
cnt」、「sens_cnt」を、コンソール入力セ
ンス時間密度とみなすまでに発生するタイマ割込みの数
であり、例えば、割込み間隔が10mesの時には、初
期値として「2」が設定される。「FREQ_TMR_
MAX」は、コンソール入力センス時間密度を、その発
生頻度計測のためにサンプリングする回数であり、初期
値に、例えば、10秒間サンプリングとして、「50
0」が設定される。「FREQ_TBL_MAX」は、
コンソール入力センス時間密度の発生頻度計測のための
時間密度値の最大値+「1」の数であり、初期値とし
て、例えば、「100」が設定される。
【0043】「FREQ_MIN」は、アイドル状態と
みなせるコンソール入力センス時間密度の発生頻度の最
小値であり、初期値は、例えば、「30」が設定され
る。「DENS_MIN」は、アイドル状態とみなせる
コンソール入力センス時間密度の最小値であり、初期値
は、例えば、「10」が設定される。「DENS_TB
L_MAX」は、アイドル状態として登録できるコンソ
ール入力センス時間密度の個数であり、初期値に、例え
ば、「8」が設定される。「PROCESS_MAX」
は、温存できるプロセスの最大数であり、初期値に、例
えば、「8」が設定される。「SLEEP_MAX」
は、省電動作できる装置の最大数であり、初期値として
は、例えば、図9(b)に示す場合には、「2」が設定
される。
【0044】図8および図9は、図6における各変数の
データ構造を示す説明図である。図8において、変数
「run_mode」、「process」、「key
b_cnt」は、1バイトで、また、「dens_cn
t」、「dens_tmr」、「freq_tmr」
は、2バイトで構成されている。「freq_tbl」
は、それぞれ2バイトの要素で構成され、「(FREQ
_TBL_MAX+1)×2」のサイズである。「de
ns_tbl」は、それぞれ2バイトの要素で構成さ
れ、「(DENS_TBL_MAX+1)×2」の項目
サイズと、「PROCESS_MAX」の行サイズであ
る。そして、「sens_cnt」と「sens_tm
r」は、2バイトで構成されている。
【0045】図9(a)において、変数「sleep_
tmr」、および、「active_tmr」は、2バ
イトで構成されている。「sleep_tbl」は、そ
れぞれ2バイトの要素で構成され、2バイト×3の項目
サイズと、「SLEEP_MAX」の行サイズである。
この「sleep_tbl」において、最初の項目は、
省電動作させる装置の種別コードが設定され、例えば、
図9(b)に例示される、「SLEEP_MAX」が2
の「sleep_tbl」では、バックライトの種別コ
ード「1」と、ビデオコントローラの種別コード「2」
の2つが設定されている。
【0046】また、「sleep_tbl」の真中の項
目は、装置の次に省電動作モード設定するまでの時間で
あり、図9(b)に例示するように、バックライトとビ
デオコントローラに対して、「12000」と「300
00」が、すなわち、タイマ割込み間隔が10msec
の時に、それぞれ、2分と5分の待ち時間が設定されて
いる。そして、「sleep_tbl」の最後の項目
は、装置の通常動作モードへ復帰する時に必要となる待
ち時間であり、図9(b)に例示されるように、バック
ライトには「0」が設定され、復帰時間は0秒とされ、
また、ビデオコントローラには「100」で、設定され
タイマ割込み間隔が10msecの時に、1秒の復帰時
間が設定されている。
【0047】以下、図10〜図23により、図6〜図9
で示した変数を用いて、図1〜図4における省電制御シ
ステムの動作を説明する。
【0048】図10は、図1におけるタイマー割込み制
御部の本発明に係わる処理動作の一実施例を示すフロー
チャートである。本図は、コンソール入力センス時間密
度の測定と頻度テーブルの更新の手順を示すものであ
り、まず、図1の現動作モード記憶部17の記憶内容に
基づき、現在のモードが、通常動作モード中か省電動作
モード中であるかを確認する(図中、「run_mod
e」?)(ステップ101)。省電動作モード中であれ
ば(!=0)、後述の図15で示すように、次の装置の
省電動作モードへの切替処理のための、図1の時間計測
用タイマカウンタ記憶部15に記憶されている省電動作
モードの設定制御用のタイマカウンタの更新を行なう。
すなわち、省電動作モードの各フェーズを設定するため
のタイマカウンタを確認し、(図中、sleep_tm
r?)(ステップ102)、タイムアウトしていなけれ
ば(!=0)、ディクリメントし(図中、−−slee
p_tmr)(ステップ103)、タイムアウトしてい
れば(==0)、省電動作モードから通常動作モードへ
の復帰時の待ち時間を確認する(図中、active_
tmr?)(ステップ104)。この時間がタイムアウ
トしていなければ(!=0)、ディクリメントし(図
中、−−active_tmr)(ステップ105)、
処理を終了する。
【0049】ステップ101において、通常動作モード
中であれば(==0)、まず、図1のコンソール入力セ
ンス制御部24による後述の図14で示すコンソール入
力センス制御での参照に用いるコンソール入力センス時
間密度測定用の第1のタイマカウンタ更新を行なう。す
なわち、図1の時間計測用タイマカウンタ記憶部15に
記憶してある第1のタイマカウンタを確認し(図中、s
ens_tmr?)(ステップ106)、タイムアウト
していなければ(!=0)、ディクリメントする(図
中、−−sens_tmr)(ステップ107)。
【0050】このタイマカウンタ更新処理の後に、本タ
イマ割込み制御部で用いるコンソール入力センス時間密
度測定用の第2のタイマカウンタを、図1の時間計測用
タイマカウンタ記憶部15を参照して確認する(図中、
dens_tmr?)(ステップ108)。タイムアウ
トしていなければ(!=0)、何もせず、次の割込みを
待つ。タイムアウトしていれば(==0)、まず、次回
の制御に備えて、この第2のタイマカウンタに初期値を
設定する(図中、dens_tmr=SENS_TMR
_MAX)(ステップ109)。そして、この時のコン
ソール入力センス回数を、図1のコンソール入力センス
回数記憶部19を参照して確認する(図中、dens_
cnt?)(ステップ110)。尚、このコンソール入
力センス回数(dens_cnt)は、後述の図14で
示すように、図1のコンソール入力センス制御部24に
より登録される。
【0051】このコンソール入力センス回数に対応する
図1のコンソール入力センス時間密度の発生頻度記憶部
4内の頻度テーブルの要素を、あるいは、このコンソー
ル入力センス回数が頻度発生のための時間密度値の最大
値+1より大きければ(>=FREQ_TBL_MA
X)、頻度発生のための時間密度値の最大値のコンソー
ル入力センス回数に対応する頻度テーブル(図中、de
ns_cnt=FREQ_TBL_MAX−1)(ステ
ップ111)の要素をインクリメントする(図中、++
freq_tbl〔dens_cnt〕と記載)(ステ
ップ112)。そして、次の頻度テーブルの更新のため
に、このコンソール入力センス回数を「0」にリセット
する(図中、dens_cnt=0と記載)(ステップ
113)。
【0052】このような動作を、所定のサンプリング回
数分繰り返す。すなわち、コンソール入力センス時間密
度の頻度測定用の第3のタイマカウンタを、図1の時間
計測用タイマカウンタ記憶部15を参照して確認し(図
中、freq_tmr?)(ステップ114)、この第
3のタイマカウンタがタイムアウトするまで(==0)
繰返す。この第3のタイマカウンタがタイムアウトすれ
ば(==0)、次のサンプリングのために、この第3の
タイマカウンタに初期値を設定し(図中、freq_t
mr=FREQ_TMR_MAX)(ステップ11
5)、その後に、ステップ112で更新した頻度テーブ
ル(freq_tbl)を解析して、次の図11で詳細
を説明するように、アイドル状態のコンソール入力セン
ス時間密度の抽出と、図1のアイドル状態のコンソール
入力センス時間密度記憶部14への登録を行なう(ステ
ップ116)。
【0053】図11は、図1におけるタイマー割込み制
御部の頻度テーブルの解析とアイドル状態のコンソール
入力センス時間密度の抽出および登録処理動作の一実施
例を示すフローチャートである。まず、現在実行中のプ
ロセス(プログラム)のアイドル状態のコンソール入力
センス時間密度テーブルのアドレスの設定を、後述の図
15で示すようにして行なう(図中、addr=現プロ
セスのdens_tblアドレス)(ステップ20
1)。次に、最初のコンソール入力センス時間密度を取
り出し(図中、i=0)(ステップ202)、その値
と、所定の値、すなわち、アイドル状態とみなせるコン
ソール入力センス時間密度の最小値(DENS_MI
N、本実施例では「10」)との比較を行なう(図中、
i?)(ステップ203)。
【0054】ここでは、i=0で、所定の値「10」、
より小さいので(i<DENS_MIN)、無条件にア
イドル状態とは見なさず、図1のコンソール入力センス
時間密度の発生頻度記憶部4内の頻度テーブルを初期化
して(図中、freq_tbl〔i〕=0)(ステップ
204)、次のコンソール入力センス時間密度に対する
処理に移る(図中、++i)(ステップ、205)。次
もi=1であり、同様な処理となる。このような処理を
繰返し、i=10になれば、ステップ203において、
所定の値と等しくなり(i>=DENS_MIN)、コ
ンソール入力センス時間密度「i=10」が、アイドル
状態を示す可能性ありとして、図1のコンソール入力セ
ンス時間密度の発生頻度記憶部4内の頻度テーブルの対
応する要素を参照する(図中、freq_tbl〔i〕
?)(ステップ206)。
【0055】例えば、コンソール入力センス時間密度
「10」の発生頻度が、所定の頻度値、すなわち、アイ
ドル状態とみなせるコンソール入力センス時間密度の発
生頻度の最小値(FREQ_MIN)より小さければ、
次のコンソール入力センス時間密度「11」の処理に移
り、大きければ、図1のアイドル状態のコンソール入力
センス時間密度記憶部14に、このアイドル状態のコン
ソール入力センス時間密度「10」を登録できるか否か
を調査する(図中、addr
〔0〕?)。
【0056】すなわち、現プロセスのアイドル状態のコ
ンソール入力センス時間密度テーブル(dens_tb
l)の要素「0」で示されている、アイドル状態として
既に登録してあるコンソール入力センス時間密度の個数
が、所定の、アイドル状態として登録できるコンソール
入力センス時間密度の個数(DENS_TBL_MA
X)より小さく、図1のアイドル状態のコンソール入力
センス時間密度記憶部14の登録テーブルに空きがある
ことを確認し(ステップ207)、その後に、コンソー
ル入力センス時間密度「i=10」が、既に登録テーブ
ル内に存在するか否かを探索し(ステップ208)、未
登録であることを確認する(ステップ209)。 そし
て、アイドル状態のコンソール入力センス時間密度の登
録と(図中、addr〔addr
〔0〕〕=i)、登録
済みのコンソール入力センス時間密度の個数をインクリ
メントと(図中、++addr
〔0〕)を行ない(ステ
ップ210)、次のコンソール入力センス時間密度「1
1」の処理に移る(ステップ204、205)。
【0057】このようにして、図1のタイマー割込み制
御部10は、例えば、10msecの割込み間隔で、図
1のコンソール入力センス時間密度の発生頻度記憶部4
に記憶した内のコンソール入力センス時間密度の内、発
生頻度の高いものを、図1のアイドル状態のコンソール
入力センス時間密度記憶部14に登録する。そして、こ
のアイドル状態のコンソール入力センス時間密度記憶部
14の登録内容に基づき、後述の図14に示すように、
図1のコンソール入力センス制御部24により、省電動
作モードの設定を行なう。尚、このような図1のタイマ
ー割込み制御部10の処理で用いるコンソール入力セン
ス回数(dens_cnt)は、次の図12、および、
図13で示すように、図1のコンソール入力装置6、お
よび、図3の外部記憶装置3や印刷装置2などの周辺入
出力装置からの割込み発生により、「0」にリセットさ
れる。
【0058】図12は、図1における省電制御システム
のコンソール入力装置からの割込みに基づく処理動作の
一実施例を示すフローチャートである。図1におけるコ
ンソール入力装置6からの割込みがあれば、図1のコン
ソール入力割込み制御部11は、割込みステータスを確
認して(ステップ301)、エラーがなければ、次にコ
ンソール入力ステータスを確認する(ステップ30
2)。コンソール入力ステータスが有効であれば、コン
ソール入力データを取り出し、図1のコンソール入力デ
ータ記憶部16の記憶バッファに記憶し(ステップ30
3)、現在までに入力されている有効データ数(0〜記
憶バッファの大きさまで)をインクリメントする(図
中、++keyb_cnt)(ステップ304)。そし
て、図1のコンソール入力センス回数記憶部19のコン
ソール入力回数のリセットと(dens_cnt=0、
sens_cnt=0)、図1の現動作モード記憶部1
7の記憶される現在の動作モードを、通常動作モード中
に設定する(run_mode=0)(ステップ30
5)。
【0059】図13は、図1における省電制御システム
の印刷装置および外部記憶装置からの割込みに基づく処
理動作の一実施例を示すフローチャートである。図1の
印刷装置2や、外部記憶装置3からの割込みに基づき、
図1のコンソール入力センス回数記憶部19のコンソー
ル入力回数のリセットと(dens_cnt=0、se
ns_cnt=0)、図1の現動作モード記憶部17に
記憶される現在の動作モードを、通常動作モード中に設
定し(run_mode=0)(ステップ401)、図
1の印刷装置2や、外部記憶装置3からの割込み処理を
行なう(ステップ402)。
【0060】図14は、図1におけるコンソール入力セ
ンス制御部の本発明に係わる処理動作の一実施例を示す
フローチャートである。本図は、プログラムから要求さ
れたコンソール入力センス回数の時間密度を測定し、そ
の時間密度に基づき、省電モードの設定を制御する手順
を示すものであり、まず、図1のコンソール入力装置6
からの入力があるか否かを調査する(図中、keyb_
cnt?)(ステップ501)。入力があれば、図12
で示すコンソール入力割込み処理に移り、入力がなけれ
ば、図1のコンソール入力センス回数記憶部19の記憶
内容、すなわち、コンソール入力センス回数をインクリ
メントとする(図中、++dens_cnt)(ステッ
プ502)。尚、このコンソール入力センス回数は、図
10におけるステップ110の処理で参照されるもので
あり、かつ、図12、および、図13に示した割込み処
理により、「0」にリセットされる。
【0061】次に、図1の時間計測用タイマカウンタ記
憶部15のコンソール入力センス時間密度の測定用のタ
イマカウンタの値を確認する(図中、sens_tmr
?)(ステップ503)。尚、このタイマカウンタ(s
ens_tmr)の値は、図10のステップ107の処
理で、初期値(SENS_TMR_MAX、コンソール
入力センス回数を、コンソール入力センス時間密度とみ
なすまでに発生するタイマ割込みの数で、本実施例で
は、割込み間隔が10msecで、「2」とする)か
ら、順次にディクリメントされている。このタイマカウ
ンタ(sens_tmr)が「0」になるまで、コンソ
ール入力センス回数(sens_cnt)のインクリメ
ント(ステップ504)と、ステップ502のコンソー
ル入力センス回数(dens_cnt)のインクリメン
トを繰り返す。、
【0062】コンソール入力センス時間密度の測定用の
タイマカウンタ(sens_tmr)が「0」になれ
ば、以下、現在のコンソール入力センス時間密度がアイ
ドル状態のものか否かを判定し、省電動作モードの設定
を行なう。すなわち、図11におけるステップ201の
処理と同様に、現在実行中のプロセス(プログラム)の
アイドル状態のコンソール入力センス時間密度テーブル
のアドレスの設定を、後述の図13で示すようにして行
なう(図中、addr=現プロセスのdens_tbl
アドレス)(ステップ505)。そして、設定したアド
レスから、これまでにカウントしたコンソール入力セン
ス回数(sens_cnt)と同一の値のものを探索す
る(ステップ506)。同一値があれば(ステップ50
7)、後述の図15で示す省電動作モードの設定制御を
行なう(ステップ508)。同一値がなければ、また、
省電動作モードの設定が停止されたならば、次の省電動
作モードの設定制御のために、コンソール入力センス回
数と、コンソール入力センス時間密度の測定用のタイマ
カウンタをそれぞれ初期値に戻す(図中、sens_c
nt=0、sens_tmr=SENS_TMR_MA
X)(ステップ509)。
【0063】図15は、図3の省電制御システムにおけ
る実行プロセス制御部の本発明に係わる処理動作の一実
施例を示すフローチャートである。本図は、図1におけ
るアイドル状態のコンソール入力センス時間密度記憶部
14に記憶される内容を、実行される複数のプログラム
のそれぞれに対応させるために、現在のプロセスのアイ
ドル状態のコンソール入力センス時間密度テーブル(d
ens_tbl)のアドレスを取得する手順を示すもの
である。すなわち、アイドル状態として登録できるコン
ソール入力センス時間密度の個数(DENS_TBL_
MAX、本実施例では「8」)に「1」を加えた値を2
倍(各データが2バイトのため)して、現在実行中のプ
ロセス番号(「0」〜「PROCESS_MAX(温存
できるプロセスの最大数)−1」)を掛けた値を、テー
ブルの先頭アドレスに加える(図中、addr=den
s_tbl先頭アドレス+(DENS_TBL_MAX
+1)×2×process)(ステップ601)。こ
のようにして取得した現プロセスのアドレスに基づき、
図1のタイマ割込み制御部10、および、コンソール入
力センス制御部24は、図1のアイドル状態のコンソー
ル入力センス時間密度記憶部14のテーブル(dens
_tbl)を参照することができる。
【0064】図16は、図1および図3における省電制
御システムのプログラムからの周辺装置の要求に基づく
処理動作の一実施例を示すフローチャートである。図3
の印刷装置2や外部記憶装置3などのように、図1のコ
ンソール入力装置6以外の装置に対する制御が、図3の
プログラム26から呼ばれた時には、図3の周辺入出力
サービス制御部22により、図1のコンソール入力セン
ス回数記憶部19のコンソール入力回数のリセットと
(dens_cnt=0、sens_cnt=0)、図
1の現動作モード記憶部17の記憶される現在の動作モ
ードを、通常動作モード中に設定して(run_mod
e=0)(ステップ701)、図3の印刷装置2や、外
部記憶装置3などに対する制御処理を行なう(ステップ
702)。
【0065】図17は、図1および図4における省電制
御システムの本発明に係わる省電動作モードの設定制御
手順の一実施例を示すフローチャートである。本図は、
図14のステップ508における省電動作モードの設定
制御の処理内容を示しており、まず、省電動作モードか
ら通常動作モードへの復帰時の待ち時間を設定する(図
中、active_tmr=0)(ステップ801)。
尚、ここでは、CPUのみの省電動作時の通常動作モー
ドへの復帰時間「0」を設定する。次に、現在の動作モ
ードを示す値をインクリメントした値と、所定の値、す
なわち、省電動作できる装置の最大数(SLEEP_M
AX、本実施例では、図9(b)に示すように「2」)
との比較を行なう(図中、++run_mode?)
(ステップ802)。
【0066】例えば、通常動作モード中からの最初の省
電動作モードの設定であれば、現在の動作モードを示す
値は「0」であり、これをインクリメントした値は
「1」となり、所定の値「2」(SLEEP_MAX)
よりも小さいので、この現在の動作モード「1」に基づ
き、省電動作モードの各フェーズを設定するための制御
テーブル(sleep_tbl)を参照して、省電動作
モードの各フェーズを設定するためのタイマカウンタ
(sleep_tmr)を設定する(ステップ80
3)。本実施例では、制御テーブル(sleep_tb
l)において、図9(a)、(b)で示すように、次に
省電動作モード設定するまでの時間は、中間に登録され
ているので、「sleep_tbl〔(run_mod
e−1)×3+1〕」で求められる位置の値を、タイマ
カウンタ(sleep_tmr)に設定する。
【0067】そして、CPUを省電動作モードに設定す
る(ステップ804)。この状態で、省電動作モードが
継続すると(ステップ805)、図10におけるステッ
プ103の処理により、ステップ803で設定したタイ
マカウンタ(sleep_tmr)が、各割込み処理毎
にディクリメントされる。このタイマカウンタ(sle
ep_tmr)が、「0」になれば(図中、sleep
_tmr?)(ステップ806)、図9(a)で示す省
電動作モードの各フェーズを設定するための制御テーブ
ル(sleep_tbl)に基づき、「sleep_t
bl〔(run_mode−1)×3〕」で指示される
装置を、省電動作モードに設定する(ステップ80
7)。例えば、図9(b)に示す制御テーブル(sle
ep_tbl)に基づけば、CPUの省電動作モード設
定の2分後に、バックライトの省電動作モードの設定を
行なう。
【0068】この省電動作モードの設定が終了すれば、
設定された装置の、省電動作モードから通常動作モード
への復帰時の待ち時間の設定を行なう(図中、acti
ve_tmr=sleep_tbl〔(run_mod
e−1)×3+2〕)(ステップ808)。ここでは、
図9(b)に示されるように、バックライトの復帰時間
「0」が設定される。次に、ステップ802に戻り、現
在の動作モードを示す値「1」を、「2」にインクリメ
ントし、以下同様にして、ステップ803〜808の処
理を行なう。例えば、図9(b)に示す制御テーブル
(sleep_tbl)に基づき、バックライトの省電
動作モード設定の5分後に、復帰時間1秒で、ビデオコ
ントローラの省電動作モードの設定を行なう。
【0069】この設定後に、ステップ802では、イン
クリメントした動作モードの値が「3」となり、図9
(b)に基づく所定の値「2」(SLEEP_MAX)
を超えるので、DRAMを残して、全ての電源をオフに
して、サスペンド状態に設定する(ステップ809)。
また、ステップ805において、ハードウェア割込みが
あり、省電動作モードから通常動作モードへの復帰が発
生した場合には、これまでに省電動作モードに設定を完
了した全ての装置(図中、sleep_tbl
〔0〕〜
sleep_tbl〔(run_mode−2)×3〕
を、通常動作モードに設定する(ステップ810)。こ
の時、ステップ808で設定されたそれぞれの装置の復
帰時間の合計時間まで待った後に(図中、active
_tmr?)(ステップ811)、図14のステップ5
09に移る。尚、各装置の復帰時間(active_t
mr)のディクリメントは、図10におけるステップ1
05の処理で行なわれている。
【0070】図18は、図2の省電制御システムにおけ
るコンソール入力制御部の本発明に係わる処理動作の一
実施例を示すフローチャートである。本図は、プログラ
ムがコンソール入力センスを要求しない動作を行なう場
合においての、図2のコンソール入力制御部25の処理
動作を示すものである。コンソール入力の発生の有無を
確認し(図中、keyb_cnt?)(ステップ90
1)、コンソール入力がなければ(==0)、図17に
示す省電動作モードの設定制御を行なう(ステップ90
2)。もし、コンソール入力があれば(!=0)、コン
ソール入力センス回数のリセット(図中、sens_c
nt=0)と、コンソール入力センス時間密度測定用の
タイマカウンタの初期化(図中、sens_tmr=S
ENS_TMR_MAX)を行ない(ステップ90
3)、入力されたデータの取り出しと、図1のコンソー
ル入力データ変換部20を介してのデータ変換を行なう
(ステップ904)。このように、コンソール入力セン
スを要求しないプログラムの場合には、コンソール入力
が発生していなければ、即刻、省電動作モードにして、
その発生を待つだけであり、最大の効率で省電化を行な
うことができる。
【0071】以上、図10〜図18により、コンソール
入力センスを要求するプログラムと、コンソール入力セ
ンスを要求しないプログラムの、それぞれのケースにお
いて、本発明に係わる省電化の動作を説明したが、次
に、本発明の次の特徴である、プログラム固有の省電化
を可能にする技術について、次の図19を用いて説明す
る。尚、図3における説明と同様に、ここでは、プログ
ラムの実行をプロセスの開始、プログラムの終了をプロ
セスの終了と呼び、既に開始されたプロセス内から、さ
らに別のプロセスを開始させるシステムについて説明す
る。
【0072】図19は、図1および図3における省電制
御システムの本発明に係わる処理動作の一実施例を示す
フローチャートである。本実施例は、プログラム固有の
省電化を可能にするものであり、図3のプログラム26
が、図3の実行プロセス制御部23に、新規プロセスの
開始を要求すると、図3のアイドル状態のコンソール入
力センス時間密度記憶部14内の現プロセスのアイドル
状態のコンソール入力センス回数の時間密度テーブル
(dens_tbl)を温存して、次のプロセスを起動
するための準備を行なう。すなわち、まず、現プロセス
を破棄するか否かを確認し(ステップ1001)、破棄
する場合には、現在のプログラム終了アドレスを変更し
(ステップ1002)、後述の図20で示すようにし
て、実行プロセス制御の終了動作を行なう(ステップ1
003)。また、現プロセスを破棄しない場合には、現
在実行中のプロセス番号(process)に基づき、
アイドル状態のコンソール入力センス回数の時間密度テ
ーブル(dens_tbl)に空きがあるか否かを確認
する(図中、process?)(ステップ100
4)。もし、「process<PROCESS_MA
X(温存できるプロセスの最大数)−1」で、空きがあ
れば、プロセス番号(process)をインクリメン
トする(ステップ1005)。そして、後述の図21に
示す現プロセスの省電制御部の初期化を行なう(ステッ
プ1006)。
【0073】このようにして、次のプロセスを起動する
ための準備が終了すれば、当該するプログラムのロード
と、アイドル状態のコンソール入力センス回数の時間密
度テーブル(dens_tbl)の更新を行なう。すな
わち、図3のプログラムロード/セーブ制御部13によ
り、該当プログラムをロードし(ステップ1007)、
そして、後述の図21で示す、この該当プログラム用の
省電制御情報をロードする(ステップ1008)。そし
て、この省電制御情報で、図3のアイドル状態のコンソ
ール入力センス時間密度記憶部14内の、現プロセスの
アイドル状態のコンソール入力センス回数の時間密度テ
ーブル(dens_tbl)を更新する(ステップ10
09、1010)。
【0074】このようにして、当該するプログラムのロ
ードと、アイドル状態のコンソール入力センス回数の時
間密度テーブル(dens_tbl)の更新が終了すれ
ば、呼び出し元にプログラム終了アドレスを設定して
(ステップ1011)、プログラムエントリへジャンプ
し(ステップ1012)、プロセスの実行を開始する。
以上のように、プロセスの開始、終了を行なっても、図
1におけるタイマ割込み制御部10で行なわれるアイド
ル状態の検出を毎回やり直すことなく、プロセス開始時
から、以前に、そのプロセスが終了したときの省電制御
を、再び開始できるので、無駄がない。
【0075】次に、このプロセスの終了について、次の
図20を用いて説明する。図20は、図19における実
行プロセスの終了制御動作の一実施例を示すフローチャ
ートである。図3のプログラム26が、図3の実行プロ
セス制御部23に、現プロセスの終了を要求すると、図
3のアイドル状態のコンソール入力センス時間密度記憶
部14に記録されている現プロセスのアイドル状態のコ
ンソール入力センス回数の時間密度テーブルを、現プロ
セスの元となるプログラム固有の記憶域に保存する(図
中、「現プロセスのdens_tblをセーブ」)(ス
テップ1101)。尚、本実施例では、後述の図22の
ように、現プロセスのアイドル状態のコンソール入力セ
ンス回数の時間密度テーブルを、該当プログラムファイ
ル自身に埋め込んでいる。
【0076】次に、図3の現実行プロセス記憶部18に
前プロセスがあるか否かを確認し(図中、proces
s?)(ステップ1102)、あれば、プロセス番号を
ディクリメントして(図中、−−process)(ス
テップ1103)復帰し、呼び出し元にジャンプする
(ステップ1104)。尚、最初の現プロセスの終了時
には、ステップ1102においては、前プロセスなし
(図中、==0)であり、次の図21で示す現プロセス
の省電制御部初期化の処理を行なう(ステップ110
5)。
【0077】図21は、図19および図20における現
プロセスの省電制御部初期化の処理手順の一実施例を示
すフローチャートである。前述の図15で示す処理によ
り、現プロセスのアイドル状態のコンソール入力センス
回数の時間密度テーブル(dens_tbl)から、ア
ドレスを抽出し(図中、addr=現プロセスのden
s_tblアドレス)(ステップ1201)、それぞれ
の変数に初期値を設定する(ステップ1202)。すな
わち、現在のアイドル状態のコンソール入力センス回数
の時間密度テーブル(dens_tbl)のアドレス
(図中、addr
〔0〕=0)、図1のコンソール入力
センス制御部24用のコンソール入力センス回数(図
中、sens_cnt=0)とコンソール入力センス回
数の時間密度測定用のタイマカウンタ(図中、sens
_tmr=SENS_TMR_MAX)、および、図1
のタイマ割込み制御部10用のコンソール入力センス回
数(図中、dens_cnt=0)とコンソール入力セ
ンス回数の時間密度測定用のタイマカウンタ(図中、d
ens_tmr=SENS_TMR_MAX)、そし
て、コンソール入力センス時間密度の頻度テーブル(図
中、freq_tbl〔0〜FREQ_TBL_MAX
−1〕=0)の初期値の設定を行なう。
【0078】図22は、図19における該当プログラム
の省電制御情報のロード処理で格納される省電制御情報
の一実施例を示す説明図である。プログラムのコードや
データ部221に、プログラム実行制御情報222を付
与して、実行可能プログラムファイル223が構成され
ている。また、プログラム実行制御情報222は、この
省電制御情報が有効となるBIOSや、ハードウェアバ
ージョン識別子、および、当該するアイドル状態のコン
ソール入力センス回数の時間密度テーブル(dens_
tbl)のコピーからなる。このような構成のプログラ
ム実行制御情報222を、該当するプログラムに付与し
て格納することにより、既に、一度でも、アイドル状態
が検出されたプログラムであれば、二度目からは、すぐ
に、省電効果が期待できる。
【0079】次に、本発明のもう一つの特徴である、省
電制御条件をプログラム毎に変更する処理に関して、次
の図23を用いて説明する。図23は、図4における省
電制御システムの本発明に係わる省電制御条件の設定制
御の一実施例を示すフローチャートである。図4で示す
省電制御システムの省電制御は、例えば、図10〜図2
2のような実施例のように実現されるが、この中には、
省電制御の条件を表現するものがいくつがある。これら
を変更することにより、アイドル検出の具合や、省電化
する装置の種類などを変更できる。すなわち、省電制御
条件の設定要求があれば(ステップ1301)、コンソ
ール入力センス回数(dens_cnt、sens_c
nt)を、コンソール入力センス時間密度とみなすまで
に発生するタイマ割込みの数(図中、SENS_TMR
_MAX)から、省電動作モードの各フェーズを設定す
るための制御テーブルのアドレス(図中、sleep_
tblアドレス)までの、それぞれの省電制御条件を、
指定のバッファ内の値で変換し(ステップ1302)、
その他の変数を、図21で示した現プロセスの省電制御
部初期化により初期値に設定する(ステップ130
3)。
【0080】ステップ1301において、新たな設定要
求がなければ、現在の各変数の値を指定バッファに格納
して(ステップ1304)、処理を終了する。この処理
は、図4において、プログラム26が、省電制御条件の
設定制御部27へ要求すれば良い。省電制御条件の設定
制御部27は、条件記憶部28の変更を行なうが、条件
記憶部28は、省電制御の各ブロックから参照されてい
るので、省電制御条件を一括して変更できる。
【0081】以上、図1〜図23を用いて説明したよう
に、本実施例の省電制御システムでは、コンソール入力
センスを行なう各々のプログラムに対しても、それぞれ
の処理に適応して、そのアイドル状態を確実に検出でき
るので、本発明に係わる省電化の制御を関知していない
プログラムが動作していても、システムの消費電力の低
減を効率良く行なうことができる。
【0082】また、コンソール入力センスを行なわない
プログラムでは、直ちに省電動作モードとすることがで
きるので、さらにシステムの消費電力を低減できる。ま
た、アイドル状態のコンソール入力センス時間密度は、
プログラムによって、固有の値を持つことが考えられる
が、プログラム内の処理部(コード部)は、何度実行さ
れても、通常は、変わることがなく、一度検出したアイ
ドル状態のコンソール入力センス時間密度を、そのプロ
グラム固有の領域に保存しておき、再実行時に、これを
利用すれば、実行直後から、省電動作モードにすること
ができ、さらに、消費電力を低減できる。
【0083】また、通常、装置を省電動作モードにする
と、次に、通常動作モードへ移行するのに、ある程度の
時間を必要とする場合が多く、また、この復帰時間は、
装置の種類によってまちまちであるが、本実施例では、
装置別に、省電動作モードの設定手段を設け、アイドル
状態検出後、この状態が続く限り、省電動作モードか
ら、通常動作モードへの復帰時間が短い順序で、段階的
に、省電動作モードに設定でき、スループットの損失を
抑えた効率の良い消費電力制御を行なうことができる。
【0084】また、あらゆるプログラムで、省電化の効
果が最大になるように最適化された各種の条件のもとに
省電制御が行なわれるが、このことは、逆に、あるプロ
グラムでは、未だ、省電化の余地が残されているかもし
れないことを意味する。本実施例では、この各種条件
を、プログラム個別に最適化されたものにすることがで
きるので、さらに、システムの消費電力を低減できる。
尚、例えば、図1において、集中的に発生したコンソー
ル入力センス回数の時間密度の抽出で述べたと同様に、
本発明は、図1〜図23を用いて説明した実施例に限定
されるものではない。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、標準入力装置に対する
入力センスを行なう各々のプログラムに対して、CPU
や表示装置など常時使用されているものを含み、それぞ
れの装置を、復帰時間の短い装置から、任意に設定され
た時間間隔で、段階的に省電動作モードに設定して行く
ことができ、コンピュータを利用した機器の省電化を効
率良く行なうことが可能である。
【0086】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を施したコンピュータ利用機器の省電制
御システムの本発明に係わる構成の第1の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明を施したコンピュータ利用機器の省電制
御システムの本発明に係わる構成の第2の実施例を示す
ブロック図である。
【図3】本発明を施したコンピュータ利用機器の省電制
御システムの本発明に係わる構成の第3の実施例を示す
ブロック図である。
【図4】本発明を施したコンピュータ利用機器の省電制
御システムの本発明に係わる構成の第4の実施例を示す
ブロック図である。
【図5】本発明のコンピュータ利用機器の省電制御シス
テムの本発明に係わるアイドル状態の処理動作の一実施
例を示すフローチャートである。
【図6】図10〜図23の説明で用いられる変数の内容
を示す説明図である。
【図7】図10〜図23の説明で用いられる条件定数の
内容を示す説明図である。
【図8】図6における各変数のデータ構造を示す説明図
その1である。
【図9】図6における各変数のデータ構造を示す説明図
その2である。
【図10】図1におけるタイマー割込み制御部の本発明
に係わる処理動作の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図11】図1におけるタイマー割込み制御部の頻度テ
ーブルの解析とアイドル状態のコンソール入力センス時
間密度の抽出および登録処理動作の一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図1における省電制御システムのコンソール
入力装置からの割込みに基づく処理動作の一実施例を示
すフローチャートである。
【図13】図1における省電制御システムの印刷装置お
よび外部記憶装置からの割込みに基づく処理動作の一実
施例を示すフローチャートである。
【図14】図1におけるコンソール入力センス制御部の
本発明に係わる処理動作の一実施例を示すフローチャー
トである。
【図15】図3の省電制御システムにおける実行プロセ
ス制御部の本発明に係わる処理動作の一実施例を示すフ
ローチャートである。
【図16】図1および図3における省電制御システムの
プログラムからの周辺装置の要求に基づく処理動作の一
実施例を示すフローチャートである。
【図17】図1および図4における省電制御システムの
本発明に係わる省電動作モードの設定制御手順の一実施
例を示すフローチャートである。
【図18】図2の省電制御システムにおけるコンソール
入力制御部の本発明に係わる処理動作の一実施例を示す
フローチャートである。
【図19】図1および図3における省電制御システムの
本発明に係わる処理動作の一実施例を示すフローチャー
トである。
【図20】図19における実行プロセスの終了制御動作
の一実施例を示すフローチャートである。
【図21】図19および図20における現プロセスの省
電制御部初期化の処理手順の一実施例を示すフローチャ
ートである。
【図22】図19における該当プログラムの省電制御情
報のロード処理で格納される省電制御情報の一実施例を
示す説明図である。
【図23】図4における省電制御システムの本発明に係
わる省電制御条件の設定制御の一実施例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 表示装置 2 印刷装置 3 外部記憶装置 4 コンソール入力センス時間密度の発生頻度記憶部 5 タイマ発振装置 6 コンソール入力装置 7 割込み制御部 8 表示・印刷制御部 9 外部記憶制御部 10 タイマ割込み制御部 11 コンソール入力割込み制御部 12 通常動作モード設定制御部 13 プログラムロード/セーブ制御部 14 アイドル状態のコンソール入力センス時間密度記
憶部 15 時間計測用タイマカウンタ記憶部 16 コンソール入力データ記憶部 17 現動作モード記憶部 18 現実行プロセス記憶部 19 コンソール入力センス回数記憶部 20 コンソール入力データ変換部 21 省電動作モード設定制御部 22 周辺入出力サービス制御部 23 実行プロセス制御部 24 コンソール入力センス制御部 25 コンソール入力制御部 26、26a プログラム 27 省電制御条件の設定制御部 28 条件記憶部 29 省電動作モードフェーズ制御記憶部 221 プログラムのコード、データ部 222 プログラム実行制御情報 223 実行可能プログラムファイル L1、L2 ループ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを利用した機器の省電制御
    システムであり、システムを構成するそれぞれの回路
    を、通常の動作モードから、より消費電力の低い省電動
    作モードに切替え、システムの動作電力の低減をはかる
    コンピュータ利用機器の省電制御システムにおいて、プ
    ログラムから、所定の標準入力装置における入力データ
    の発生の有無の問い合わせが要求された回数であるセン
    ス回数を計数して記憶するセンス回数記憶手段と、プロ
    グラムからの上記標準入力装置の制御以外の要求、もし
    くは、定常的に繰返し発生する割込み以外の上記標準入
    力装置を含む周辺装置からの割込み発生時に、上記セン
    ス回数記憶手段で記憶している上記センス回数をゼロ回
    にリセットするセンス回数リセット手段と、所定の時間
    間隔で繰り返される割込み時に、上記センス回数記憶手
    段で記憶している上記センス回数を読み取り、該センス
    回数の所定の単位時間あたりの回数であるセンス時間密
    度を測定して記憶するセンス時間密度記憶手段と、該セ
    ンス時間密度記憶手段で記憶しているセンス時間密度
    の、それぞれの値の所定の単位時間内における発生頻度
    を測定し、該発生頻度の測定結果で、所定の発生頻度値
    を超えているセンス時間密度を、プログラムが上記標準
    入力装置の入力データ発生を待ち続けているアイドル状
    態を示すアイドル状態センス時間密度として抽出して記
    憶するアイドル状態特定手段と、上記センス時間密度記
    憶手段で記憶している上記センス時間密度と、上記アイ
    ドル状態特定手段で記憶しているアイドル状態センス時
    間密度との一致を照合して、アイドル状態の検出を行な
    うアイドル状態検出手段と、該アイドル状態検出手段に
    よるアイドル状態の検出に基づき、上記通常の動作モー
    ドから省電動作モードへの切り替えを行なう省電動作モ
    ード設定制御手段と、上記省電動作モード中における、
    プログラムからの上記標準入力装置の制御以外の要求、
    もしくは、定常的に繰返し発生する割込み以外の上記標
    準入力装置を含む周辺装置からの割込み発生時に、上記
    省電動作モードを、通常の動作モードへの復帰させる通
    常動作モード設定制御手段とを設けることを特徴とする
    コンピュータ利用機器の省電制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンピュータ利用機器
    の省電制御システムにおいて、プログラムから、所定の
    標準入力装置における入力データの入力が要求された時
    に該入力データが存在しない場合、該入力データが発生
    するまでを、上記省電動作モード設定手段を用いて、省
    電動作モードに切り替える標準入力制御手段を設けるこ
    とを特徴とするコンピュータ利用機器の省電制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載のコンピュータ利用機器の省電制御システムに
    おいて、現在実行中のプログラムからのプログラム実行
    終了要求に基づき、上記アイドル状態特定手段で記憶し
    ているアイドル状態センス時間密度を、終了を要求した
    プログラムに付与して終了させるプログラム終了制御手
    段を設けることを特徴とするコンピュータ利用機器の省
    電制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のコンピュータ利用機器の省電制御システムにおいて、
    上記省電動作モード設定制御手段を用いて、省電動作モ
    ードに切り替える時、システムを構成するそれぞれの回
    路を、所定の順序、および、所定の時間間隔で、省電動
    作モードに切り替える省電動作モードフェーズ制御手段
    と、上記通常動作モード設定制御手段を用いて、省電動
    作モード中から通常の動作モードへ復帰する時、システ
    ムを構成するそれぞれの回路を、所定の順序、および、
    所定の時間間隔で、通常の動作モードに復帰させる通常
    動作モードフェーズ制御手段とを設けることを特徴とす
    るコンピュータ利用機器の省電制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のコンピュータ利用機器の省電制御システムにおいて、
    実行対象の任意のプログラムに対応して、少なくとも、
    上記センス時間密度記憶手段で用いる上記センス時間密
    度の測定用の所定の単位時間と、上記アイドル状態特定
    手段で用いる、上記センス時間密度の発生頻度の測定用
    の所定の単位時間、および、アイドル状態センス時間密
    度の抽出用の所定の発生頻度値と、上記省電動作モード
    フェーズ制御手段で用いる、所定の順序、および、所定
    の時間間隔と、上記通常動作モードフェーズ制御手段で
    用いる、所定の順序、および、所定の時間間隔とを含む
    省電制御条件の設定値を変更する省電制御条件設定制御
    手段を設けることを特徴とするコンピュータ利用機器の
    省電制御システム。
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