JPH06193176A - シーム溶接を用いた金属製床板材の連続製造方法及びその装置 - Google Patents

シーム溶接を用いた金属製床板材の連続製造方法及びその装置

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JPH06193176A
JPH06193176A JP34789192A JP34789192A JPH06193176A JP H06193176 A JPH06193176 A JP H06193176A JP 34789192 A JP34789192 A JP 34789192A JP 34789192 A JP34789192 A JP 34789192A JP H06193176 A JPH06193176 A JP H06193176A
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floor plate
metal
metal floor
welding
forming roll
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JP34789192A
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Takeshi Oyamada
猛 小山田
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JOTO KIKAI SEIZO KK
SHINKO KENZAI KOGYO KK
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JOTO KIKAI SEIZO KK
SHINKO KENZAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属製床板材のリブ山の溶接における従来の
欠点を全て解決する。 【構成】 フォーミングロール装置において、徐々に成
形されつつある金属平板8の密着すべき部位の左右に接
触し、加圧とともに溶接電流を通電する回転可能な一対
の回転電極1,1と、該回転電極1,1を軸支して溶接
電流を供給する給電メタル2,2と、該給電メタル2,
2を支持し固定する支持部3,3と、溶接電流を適宜制
御する溶接器制御盤5と、各機器間を連結する電路6か
らなるシーム溶接器7を、前記フォーミングロール装置
の適切な箇所に配設して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属平板をフォーミン
グロール装置にて連続成形加工し、金属製床板材を製造
する工程の途中においてシーム溶接を適宜施し、密着さ
れて製品強度の増加した部位を有する金属製床板材を連
続して製造する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すような断面形状のリブ山8a
を有し、図2に示すような一定の長さを有する金属製床
板材8を、金属平板よりフォーミングロール装置にて連
続的な成形加工にて生成し、得られた複数の金属製床板
材8のA部を、図3のように他の金属製床板材8の立ち
曲げ端部8bに挿入して建築物の床を構成する場合、各
金属製床板材の底面は水平でなければならない。
【0003】しかしながら、図1に示す断面形状を有す
べく成形加工された金属製床板8は、成形加工後のスプ
リングバックにより、図4に示すように、成形方向へ湾
曲してしまう事態がしばしば発生し、金属製床板材とし
ての機能の一部を損なうこととなる。
【0004】そのため、リブ山8aの基部(図1のD1
及びD2部)に対し成形加工後の二次加工として、図2
に示すE部のように、金属製床板材8の長さ方向に対し
一定間隔にて密着させ、金属製床板材8の湾曲を修正
し、底面をフラットにする必要がある。
【0005】そこで、上記二次加工に従来採用された主
な方法としては、スポット溶接及びカシメ等の加工が挙
げられ、いずれも図1のD1及びD2部に対し図2のE
部のように金属製床板材8の長さ方向に対し一定間隔に
てスポット溶接またはカシメを施す方法であり、フォー
ミングロールにて連続成形加工された一定の長さを有す
る金属製床板材8を、継続的に移動停止させながらスポ
ット溶接またはカシメ加工を行う方法である。
【0006】ここで図1のA部は他の金属製床板材との
嵌合部となるので密着する必要はなく、従って二次加工
の必要はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォー
ミングロール装置にて成形加工された金属製床板材8に
スポット溶接またはカシメ等の二次加工を施す従来の方
法の場合、以下の製法上の欠点がある。
【0008】(1)二次加工の際、金属製床板材8を継
続的に移動及び停止して加工しなければならず、単位時
間当たりの生産効率がフォーミングロール装置より悪
く、従ってフォーミングロール装置とスポット溶接装置
またはカシメ装置等の二次加工装置とを一連の製造ライ
ンとして構成設置した場合、生産速度を遅い速度の二次
加工装置に合わせる必要上、生産効率の悪い生産ライン
となってしまう。
【0009】(2)上記(1)の二次加工時間を短縮す
るため、金属製床板材8のリブ山8aのB列及びC列用
に複数台の二次加工装置を配設すると多大な設置場所を
占有することとなり、近年とみに求められるスペース効
率化に対応が困難であり、さらにスポット溶接装置にて
二次加工を行う場合、単位時間当たりの生産効率を確保
するために金属製床板材8のリブB列及びC列にそれぞ
れ4台のスポット溶接装置を設置する必要があり、ラン
ニングコストが増大することとなる。
【0010】(3)図5に示すように金属製床板材8の
幅方向に対し、リブ山8aのB列及びC列への二次加工
装置を横並びに配設することは、二次加工装置自体の大
きさから困難であり、したがって、金属製床板材8の長
さ方向に対する二次加工装置の配設には、図5に示すよ
うに、溶接機15をリブ山8aのB列に、溶接機16を
C列にするなど、一方が他方に対して千鳥状の配設とな
らざるを得ないために、図6に示すようにB列及びC列
の二次加工部位に差異が生ずることとなり、図6に示す
金属製床板材8の前端及び後端の二次加工寸法F及びG
を一方のB列においては満足出来ないこととなる。
【0011】(4)スポット溶接またはカシメのいずれ
の方法にても二次加工寸法FおよびGの変更は容易では
なく、仕上がり強度を得るために二次加工のピッチを小
さくすれば更に二次加工時間が増大し、生産効率が低下
する。
【0012】そこで、この発明は、上記事情に鑑みて、
金属製床板材のリブ山の溶接における従来の欠点を全て
解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるシーム
溶接を用いた金属製床板材の連続製造方法は、上下に配
設された一対の成形ロールが複数組設置され、各成形ロ
ールの上下間を金属平板が通過することにより、設定し
た所定形状を徐々に得るフォーミングロール方法におい
て、徐々に成形されつつある金属平板の密着すべき部位
の左右に、それぞれ接触し、かつ、加圧とともに溶接電
流を通電する回転可能な一対の回転電極を有するシーム
溶接器を、前記フォーミングロールの適切な箇所に配設
し、溶接電流を制御する溶接器制御盤により金属平板の
成形工程においてシーム溶接を継続して行い、金属平板
を成形途中で停止させることなく溶接した密着部を形成
することを特徴とする。
【0014】また、この発明にかかるシーム溶接を用い
た金属製床板材の連続製造装置は、上下に配設された一
対の成形ロールが複数組設置され、各成形ロールの上下
間を金属平板が通過することにより、設定した所定形状
を徐々に得るフォーミングロール装置において、徐々に
成形されつつある金属平板の密着すべき部位の左右に接
触し、加圧とともに溶接電流を通電する回転可能な一対
の回転電極と、該回転電極を軸支して溶接電流を供給す
る給電メタルと、該給電メタルを支持し固定する支持部
と、溶接電流を適宜制御する溶接器制御盤と、各機器間
を連結する電路からなるシーム溶接器を、前記フォーミ
ングロール装置の適切な箇所に配設してなることを特徴
とする。
【0015】
【作用】金属製床板材のフォーミングロール装置内での
移動に伴い、当該金属製床板材のリブ山のB列及びC列
の密着部に前記二次加工寸法F及びGを満足させるべく
制御された溶接電流を通電すると、電流は、一方の給電
メタル→回転電極→回転電極と金属製床板材との接触面
→金属製床板材→金属製床板材同士の接触面→他方の回
転電極と金属製床板材との接触面→他方の回転電極→給
電メタルへと流れる。
【0016】ここで金属製床板材同士の接触面が最も電
気抵抗が大きく通電に伴い発熱することとなり、回転電
極を通じ、金属製床板材同士の接触面が溶融する程度の
電流と金属製床板材同士の接触面が密着する方向への圧
力を加えれば金属製床板材同士の接触面が融着する。
【0017】金属製床板材はフォーミングロール装置内
を連続して一定速度で移動するので、当該金属製床板材
に接触する回転電極は金属製床板材の移動に伴い回転
し、この際に溶接電流を回転電極を通して上記金属製床
板材に加えれば一定の長さを有する溶接面を形成可能と
なる。
【0018】溶接電流は一般商用電源と同じ周波数を有
するのでその周波数を計数することにより通電時間は正
確に制御可能であり、また通電電流値の大きさを制御す
ることにより上記金属製床板材の板厚及び材質等の不定
要因に対応可能である。
【0019】
【実施例】以下この発明にかかるシーム溶接を用いた金
属製床板の連続製造装置の実施例を図に基づき説明す
る。
【0020】(1)金属製床板材の成形 上下に配設された一対の成形ロールが複数組設置され、
各成形ロールの上下間を金属平板が通過することによ
り、設定した所定形状を徐々に得るフォーミングロール
装置において、金属平板はフォーミングロール装置内を
成形加工されつつ一定の速度にて移動する。フォーミン
グロール装置は公知の装置であるから、ここでは詳細な
説明を省略する。
【0021】(2)金属製床板材のプレノッチ部 金属平板はフォーミングロール装置に挿入される以前に
おいて、任意の長さの間隔にてプレノッチ加工される。
すなわち、図11及び図12に示すように任意の間隔毎
に切り欠き部8cと連続部8dからなるプレノッチ部H
を有しつつ成形加工され、成形加工後に連続部8dが切
断されて一本の製品として分離製造される。
【0022】(3)シーム溶接装置の設置 図7に示すように、金属製床板材8の二次加工部位(リ
ブ山の基部)に、金属製床板材8の幅方向の両側から接
触し、加圧しながら自由に回転できる円盤状の回転電極
1,1と、回転電極1,1に電力を供給し回転電極1,
1を軸支する給電メタル2,2と、給電メタル2,2を
支持する支持部3,3と、給電メタル2,2を介して電
力を供給する給電トランス4と、給電を制御する溶接器
制御盤5及び各機器間を連結する電路6からなるシーム
溶接装置7を、フォーミングロール装置内の、図11及
び図12に示すように、金属製床板材8のB列とC列の
溶接加工位置にそれぞれ一台ずつ離間して配置し、当該
2台のシーム溶接装置7,7aを互いに干渉が起こらな
い程度の距離をもたせて配設する。
【0023】シーム溶接装置7はフォーミングロール装
置の近辺に配設し、シーム溶接装置7aは金属製床板8
の前端Fとプレノッチ部H間の距離で離間した側の近辺
に配設する。図13に示すように、金属製床板材8の前
端Fより回転電極1の中心までの寸法Mをもって設置す
る。ここで寸法Mは上記金属製床板材8の前端Fより溶
接開始までの寸法Fよりも小さい寸法値である。
【0024】(4)検出機器の設置 図11及び図12に示すように、金属製床板材8に円周
部が接触し、金属製床板材8の移動に伴い回転するメジ
ャーリングロール9,10と該メジャーリングロール
9,10の軸9a,10aにそれぞれ連結され、メジャ
ーリングロール9,10の回転に伴って軸が回転し、上
記金属製床板材8の移動量に見合った電気信号を発生す
るロータリーエンコーダー11,12と、上記金属製床
板材8の先端部及びプレノッチ部Hを検出するセンサー
13,14を設置する。
【0025】メジャーリングロール9とロータリーエン
コーダー11及びセンサー13はシーム溶接装置7の近
辺に配設し、メジャーリングロール10とロータリーエ
ンコーダー12及びセンサー14はシーム溶接装置7a
の近辺に配設する。
【0026】図13に示すように、センサー13,14
は上記金属製床板材8の前端より溶接開始までの寸法F
よりも小さく、上記金属製床板材8の前端Fよりシーム
溶接装置7,7aの回転電極1,1の中心までの寸法M
より大きい寸法値で、前記回転電極1,1よりみて上記
金属製床板材8の進行方向の下流側に設置する。また、
ロータリーエンコーダー11,12は前記シーム溶接装
置7,7aの回転電極1,1の中心と前記センサー1
3,14の間に設置する。
【0027】ここで上記金属製床板材8の前端よりメジ
ャーリングロール9,10とロータリーエンコーダー1
1,12までの寸法Kは、上記金属製床板材8の前端よ
りシーム溶接装置7,7aのそれぞれの回転電極1,1
の中心までの寸法Mより小さい寸法値である。
【0028】(5)カウンターの設置 図7に示すように、シーム溶接機7,7aにはそれぞ
れ、ロータリーエンコーダー11,12の電気信号を計
数し、制御出力を出力するカウンター15を設置し、カ
ウンター15の制御出力はシーム溶接制御盤5に入力す
る。カウンター15は多段設定カウンターであり、外部
信号にて予め記憶した複数の設定値を適宜選択可能であ
る。
【0029】(6)センサーによる金属製床板材の検出 フォーミングロール装置内を一定速度で移動する金属製
床板材8の前端Fまたはプレノッチ部Hをセンサー1
3,14にて検出し、該センサー13,14の出力をシ
ーム溶接装置7,7aへの給電を制御する溶接器制御盤
5,5に取り込む。
【0030】前記センサー13,14の検出出力のOF
FからONへと変化する出力信号の立ち上がりエッヂに
てカウンター15,15の金属製床板材8の前端部また
はプレノッチ部Hから最初の溶接部位までの移動に相当
する移動量設置値C1を呼出し、計数起動させる。
【0031】(7)カウンターの前端部計数 カウンター15,15はフォーミングロール装置内を一
定速度で移動する金属製床板材8の移動に伴い、金属製
床板材8の移動量に見合った電気信号を発生するロータ
リーエンコーダー11,12からの電気信号量を計測
し、その計数量と移動量設定値C1とが合致した時点で
出力信号OUT1を出力し、シーム溶接装置7,7aへ
の給電を制御する溶接器制御盤5,5に取り込む。
【0032】(8)前端部への溶接 カウンター15の出力信号OUT1を受けたシーム溶接
装置7,7aへの給電を制御する溶接器制御盤5,5は
給電トランス4と給電メタル2,2を介して、金属制御
床板材8の二次加工部位に金属製床板材8の幅方向の両
側から接触する回転電極1,1に図10に示すような電
力を通電する。
【0033】回転電極1,1に溶接電流を通電した場
合、電流は、一方の給電メタル2→回転電極1→回転電
極1と金属製床板材8との接触面→金属製床板材8→金
属製床板材8同士の接触面→他方の回転電極1と金属製
床板材8との接触面→他方の回転電極1→給電メタル2
へと流れる。
【0034】ここで金属製床板材8同士の接触面が最も
電気抵抗が大きく、通電に伴い発熱することとなり金属
製床板材同士8の接触面が熱溶融し、更に前記回転電極
1,1を通じ常時金属製床板材8同士の接触面が密着す
る方向への圧力を加えられることにより金属製床板材8
同士の接触面が溶融して密着する。
【0035】金属製床板材8はフォーミングロール装置
内を一定速度で移動するため、高温となった金属製床板
材8の溶融密着された溶接面は次々と前記回転電極1,
1を通過し、通過と共に熱伝導または放熱等により自然
冷却する。
【0036】溶接器制御盤5は回転電極1,1への供給
電力を金属製床板材8の材質、板厚、移動速度等に応じ
て電流及び通電サイクルを制御する。
【0037】図10に示すように、溶接器制御盤5から
給電トランス4と給電メタル2,2を介して供給される
回転電極1,1への電力は、正弦波形を有し、前記電力
のサイクル数を制御することにより金属製床板材8への
溶接通電時間を決定し、溶接長を決定する。
【0038】溶接長の決定には次式を用いる。
【0039】
【数1】
【0040】上記式より金属製床板材移動速度を10M
/MIN、任意常数を10とした場合の溶接長Eは約3
0MMとなる。
【0041】溶接器制御盤5から給電トランス4と給電
メタル2,2を介して供給される回転電極1,1への電
力は、前述のように前記溶接器制御盤5によって給電開
始と給電終了のタイミングが制御され金属製床板材8の
前端部への溶接を完了する。
【0042】前端部の溶接完了と同時に、金属製床板材
8の中間溶接部移動量Gに相当するカウンター15の移
動量設定値C2を呼出し計数起動する。
【0043】(9)カウンターの中間部計数 カウンター15,15はフォーミングロール装置内を一
定速度で移動する金属製床板材8の移動に伴い、該金属
製床板材8の移動量に見合った電気信号を発生するロー
タリーエンコーダー11,12からの電気信号量を計測
し、その計数量と移動量設定値C2とが合致した時点で
出力信号のOUT2を出力し、シーム溶接装置7,7a
への給電を制御する溶接器制御盤5,5に取り込む。
【0044】(10)中間部への溶接 カウンター15,15の出力信号OUT2を受けたシー
ム溶接装置7,7aへの給電を制御する溶接器制御盤
5,5はそれぞれ給電トランス4と給電メタル2,2を
介して、金属製床板材8の二次加工部位に当該金属製床
板材8の幅方向の両側から接触する回転電極1,1に図
10に示す電力を通電する。
【0045】上記回転電極1,1に溶接電流を通電した
場合、電流は、一方の給電メタル2→回転電極1→回転
電極1と金属製床板材8との接触面→金属製床板材8→
金属製床板材8同士の接触面→他方の回転電極1と金属
製床板材8との接触面→他方の回転電極1→給電メタル
2へと流れる。
【0046】ここで金属製床板材8同士の接触面が最も
電気抵抗が大きく、通電に伴い発熱することとなり金属
製床板材8同士の接触面が熱溶融し、更に前記回転電極
1,1を通じ常時金属製床板材8同士の接触面が密着す
る方向への圧力を加えられることにより金属製床板材8
同士の接触面が溶融して密着する。
【0047】金属製床板材8はフォーミングロール装置
内を一定速度で移動するため、高温となった金属製床板
材8の溶融密着された溶接面は次々と前記回転電極1,
1を通過し、通過と共に熱伝導または放熱等により自然
冷却する。
【0048】溶接器制御盤5,5は回転電極1,1への
供給電力を金属製床板材8の材質、板厚、移動速度等に
応じて電流及び通電サイクルを制御する。
【0049】図10に示すように溶接器制御盤5,5か
らそれぞれ給電トランス4と給電メタル2,2を介して
供給される回転電極1,1への電力は、正弦波形を有
し、前記電力のサイクル数を制御することにより金属製
床板材8への溶接通電時間を決定し、溶接長を決定す
る。
【0050】溶接長の決定には前記式1を用いる。
【0051】式1より金属製床板材移動速度を10M/
MIN、任意常数を10とした場合の溶接長Eは約30
MMとなる。
【0052】溶接器制御盤5,5からそれぞれ給電トラ
ンス4と給電メタル2,2を介して供給される回転電極
1,1への電力は、前述のように前記溶接器制御盤5,
5によって給電開始と給電終了のタイミングが制御され
金属製床板材8の中間部への溶接を完了する。
【0053】中間部の溶接完了と同時に、金属製床板材
8の中間溶接部移動量Gに相当するカウンター15の移
動量設定値C2を呼出し計数起動し、後端溶接部に至る
まで中間部溶接を繰り返す。
【0054】(11)センサーによる金属製床板材の後
端検出 フォーミングロール装置内を一定速度で移動する金属製
床板材8の後端部R(図13)またはプレノッチ部Hを
センサー13,14にて検出し、当該センサー13,1
4の出力をシーム溶接装置7,7aへの給電を制御する
溶接器制御盤5,5に取り込む。
【0055】前記センサー13,14の検出出力のON
からOFFへと変化する出力信号の立ち下がりエッヂに
て一枚分の金属製床板材8が通過したものと判断し、次
の金属製床板材8の前端部Fまたはプレノッチ部Hの検
出に備える。
【0056】(12)カウンターでの移動量設定数値 カウンター15の前端部移動量設定値C1及び中間部移
動量設定値C2は予め下記の設定数値に設定しておく。
【0057】図13において、
【0058】
【数2】前端溶接部移動量設定値C1=前端溶接開始位
置F−(電極位置J+センサー位置M)(式2) ここでF=250が適当な数値であるので
【0059】
【数3】
【0060】前端溶接部移動量設定値C1=250−
(電極位置J+センサー位置M)(式2) 製品長400
0MMの実施例(単位MM) L= 4000 F= 250 M= 150 J= 50 K= 100 G+E=300 E= 30 式2より C1= 50 式3より C2= 288 (13)作用 上下に配設された一対の成形ロールが複数組設置され、
各成形ロールの上下間を金属平板が通過することによ
り、設定した所定形状を徐々に得るフォーミングロール
装置において、金属平板はフォーミングロール装置に挿
入される以前に任意の長さの間隔にてプレノッチ加工さ
れ、図11及び図12に示すように、任意の間隔毎に切
り欠き部8cと連続部8dからなるプレノッチ部Hとを
有し、金属平板はフォーミングロール装置内を成形加工
されつつ一定の速度にて移動する。
【0061】移動する金属製床板材8は、図9に示すよ
うに初めにリブ山8aの基部の両側に回転電極1,1が
当接し、ついで、図11に示すように、メジャーリング
ロール9に支承されてメジャーリングロール9を回転さ
せ、更に繰り出されることにより、メジャーリングロー
ル10に支承されてメジャーリングロール10を回転さ
せる。
【0062】かくして、一定速度で移動する金属製床板
材8の前端部F又はプレノッチ部Hをセンサー13,1
4にてそれぞれ検出し、該センサー出力をシーム溶接装
置7,7aへの給電を制御する溶接器制御盤5,5にそ
れぞれ取り込む。この場合、図12において、シーム溶
接装置7はセンサー13で金属製床板材8の前端部Fを
検出すると直ちに作動するが、シーム溶接装置7aはシ
ーム溶接装置7がプレノッチ部Hを検出するまでの間は
作動しないで停止している。
【0063】そこで、前記センサー13,14の検出出
力のOFFからONへと変化する出力信号の立ち上がり
エッヂにて、カウンター15,15の金属製床板材8の
前端部またはプレノッチ部Hから最初の溶接部位までの
移動に相当する移動量設定値C1を呼出し、計数起動さ
せる。
【0064】図11及び図12に示すように、繰り出さ
れる金属製床板材8に円周部が接触して回転するメジャ
ーリングロール9,10により、当該メジャーリングロ
ール9,10の軸9a,10aに連結されたロータリー
エンコーダー11,12の回転軸が回転し、上記金属製
床板材8の移動量に見合った電気信号を発生する。
【0065】図7に示すように、前記センサー13,1
4の検出出力のOFFからONへと変化する出力信号の
立ち上がりエッヂを取り込んだシーム溶接装置7,7a
への給電を制御する溶接器制御盤5,5は、カウンター
15,15の前端部移動量設定値C1すなわち、前記セ
ンサー13,14のフォーミングロール装置内を一定速
度で移動する金属製床板材8の前端部またはプレノッチ
部Hの検出出力点から、当該金属製床板材8の前端部溶
接開始部位が、図7に示すようなフォーミングロール装
置にて製造される金属製床板材8の二次加工部位に当該
金属製床板材8の幅方向の両側から接触する回転電極
1,1の中心位置に移動するまでの距離に見合った計数
設定値を呼び出すと同時に前記ロータリーエンコーダー
11,12からの前記金属製床板材8の移動量に見合っ
た電気信号を計数開始する。
【0066】カウンター15,15の計数値が該カウン
ター15,15の前端部移動量設定値C1に合致した時
点にて該カウンター15,15は出力OUT1を出力
し、前記シーム溶接装置7,7aへの給電を制御する溶
接器制御盤5,5に取り込む。溶接器制御盤5は、図1
1及び図12に示すように、前記カウンター15の出力
OUT1を受けて前記給電トランス4と給電メタル2,
2を介して回転電極1,1に通電を開始する。電流は、
一方の給電メタル2→回転電極1→回転電極1と金属製
床板材8との接触面→金属製床板材8→金属製床板材8
同士の接触面→他方の回転電極1と金属製床板材8との
接触面→他方の回転電極1→他方の給電メタル2へと流
れる。
【0067】ここで金属製床板材8同士の接触面が最も
電気抵抗が大きく、通電に伴い発熱することとなり金属
製床板材8同士の接触面が熱溶融し、更に前記回転電極
1,1を通じ常時金属製床板材8同士の接触面が密着す
る方向への圧力を加えられることにより金属製床板材8
同士の接触面が溶融密着する。
【0068】金属製床板材8はフォーミングロール装置
内を一定速度で移動するため、高温となった金属製床板
材8の溶融密着された溶接面は次々と前記回転電極1,
1を通過し、通過と共に熱伝導または放熱等により自然
冷却する。
【0069】溶接器制御盤5,5には予め、金属製床板
材8の材質、板厚、移動速度等に応じて回転電極への供
給電力の電流及び通電サイクルを設定しておき、当該設
定値の溶接電流及び通電サイクルにて通電電力を制御す
る。
【0070】溶接器制御盤5は金属製床板材の材質、板
厚、移動速度等に応じて予め設定された回転電極1,1
への供給電力の電流及び通電サイクルを、前記給電トラ
ンス4と給電メタル2,2を介して前記回転電極1,1
に供給完了後通電を停止し、金属製床板材8のリブB前
端部への溶接を終了する。
【0071】上記シーム溶接装置7,7aの給電を制御
する溶接器制御盤5,5は上記金属製床板材8のリブB
前端部への溶接完了後、直ちにカウンター15,15の
設定値C2すなわち、図13に示す前記金属製床板材8
のリブB前端部への溶接開始位置より次の中間部への溶
接開始位置までの前記金属製床板材8の移動距離、また
は中間部の溶接開始位置より次の中間部溶接開始位置ま
での移動距離Gに見合った設定数値を呼出し、直ちに上
記ロータリーエンコーダー11からの前記金属製床板材
8の移動量に見合った電気信号を計数開始する。
【0072】カウンター15の計数値が該カウンター1
5の中間部移動量設定値C2に合致した時点でカウンタ
ー15は出力OUT2を出力し、前記シーム溶接装置
7,7aへの給電を制御する溶接器制御盤5,5に取り
込む。
【0073】以下、センサー13,14がフォーミング
ロール装置内を移動する金属製床板材8の後端部R、ま
たは次のプレノッチ部Hを検出するまで中間部への溶接
を繰り返す。
【0074】フォーミングロール装置内を一定速度で移
動する金属製床板材8の後端部Rまたはプレノッチ部H
をセンサー13,14にて検出し、当該センサー13,
14の出力をシーム溶接装置7,7aへの給電を制御す
る溶接器制御盤5に取り込む。
【0075】前記センサー13,14の検出出力のON
からOFFへと変化する出力信号の立ち下がりエッヂに
て一枚分の金属製床板材8が通過したものと判断し、次
の金属製床板材8の前端部F又はプレノッチ部Hの検出
に備える。
【0076】以上により、上下に配設された一対の成形
ロールが複数組設置され、各成形ロールの上下間を金属
平板が通過することにより、設定した所定形状を徐々に
得るフォーミングロール装置において、金属平板は、フ
ォーミングロール装置内を成形加工されつつ一定の速度
にて移動しながら、図1に示すリブ山8aのB列及びC
列の密着部D1及びD2において溶接加工が断続的に実
施され、一定間隔毎に溶着した部位を有する金属製床板
材8を製造できる。
【0077】製造された前記金属製床板材8は一定間隔
毎に溶着部位を有するため、図4に示すようにスプリン
グバックによってB列及びC列の本来密着すべき部位が
開離する現象を回避出来、底面部が湾曲することなく底
面が平坦な製品を得ることができる。
【0078】前記金属製床板材8のB列及びC列に対す
る溶接加工は、前記フォーミングロール装置にて成形加
工の加工工程中に実施されるので、前記フォーミングロ
ール装置の成形速度を低下させることなく、また、二次
加工装置用の設置スペースを確保することなく所定の製
品形状と強度を有する金属製床板材8を連続して製造可
能となる。
【0079】従来のスポット溶接装置を多数配設して二
次加工を実施する方法に比し、シーム溶接装置7,7a
の2台にて溶接加工を実施するので、ランニングコスト
を低減できる。
【0080】また図6に示すような、従来の二次加工装
置の配設上の制約から生じるリブ山8aのBとC列の二
次加工部位への二次加工位置ずれを解決出来、前記金属
製床板材8のB列及びC列に対する溶接加工は、フォー
ミングロール装置内を成形加工されつつ一定の速度にて
移動する前記金属製床板材8に行うことによって溶接加
工時に前記金属製床板材8を固定する特別な装置は必要
なく、安定した状態にて連続して溶接が可能であり、金
属製床板材8の材質、板厚、成形速度等の条件によって
溶接長を調整可能なところから最終製造された金属製床
板材8の製品強度を適切に確保できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、フォー
ミングロール装置と二次加工装置(シーム溶接装置)と
を一連の製造ラインとして設置でき、したがって生産効
率のよい製造ラインを構成することができる。
【0082】そして、従来のスポット溶接装置又はカシ
メ装置を用いる場合は少なくとも2台以上の複数台が必
要であるが、この発明によれば、シーム溶接装置はリブ
山の列の数の台数で足りるから、設置スペース、設置費
用やランニングコストを大幅に減少できる。
【0083】さらに、回転電極を用いたので、金属製床
板材の二次加工部位に差異が生ずることを防止でき、そ
のために、金属製床板材の湾曲が生じ難くなる。単位時
間当たりの生産量が倍増する。さらに、回転電極を用い
て連続的に溶接できるから、製品板厚の変更等での溶接
条件の設定変更が容易に可能となる。
【0084】また、従来におけるスポット溶接又はカシ
メ加工等の二次加工寸法の変更は容易でないが、この発
明によれば、二次加工寸法の変更は容易となる。
【0085】加えて、金属製床板材のリブ山の基部にシ
ーム溶接を断続的に施すことにより、従来のスポット溶
接に比べ、金属製床板材の製品強度が著しく向上する。
また、スポット溶接に比べ電極の寿命が向上しメンテナ
ンス回数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属製床板材断面図。
【図2】金属製床板材の製品形状図。
【図3】金属製床板材の嵌合模式図。
【図4】スプリングバックによる金属製床板材の湾曲形
状図。
【図5】スポット溶接機の配設図。
【図6】スポット溶接を実施した金属製床板材の形状
図。
【図7】シーム溶接装置の構成概略図。
【図8】金属製床板材に対するシーム溶接装置の回転電
極の配置構成図。
【図9】金属製床板材と回転電極の位置関係説明図。
【図10】シーム溶接の回転電極への給電電力の模式
図。
【図11】溶接時の具体例を示す斜視図。
【図12】(A)は図11の平面図、(B)はその側面
図。
【図13】(A),(B)は金属製床板材に対するシー
ム溶接実施箇所の説明図。
【符号の説明】
1…回転電極 2…給電メタル 3…支持部 4…給電トランス 5…溶接器制御盤 7,7a…シーム溶接装置 8…金属製床板材 9,10…メジャーリングロール 11,12…ロータリーエンコーダー 13,14…センサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配設された一対の成形ロールが複
    数組設置され、各成形ロールの上下間を金属平板が通過
    することにより、設定した所定形状を徐々に得るフォー
    ミングロール方法において、徐々に成形されつつある金
    属平板の密着すべき部位の左右に、それぞれ接触し、か
    つ、加圧とともに溶接電流を通電する回転可能な一対の
    回転電極を有するシーム溶接器を、フォーミングロール
    装置の適切な箇所に配設し、溶接電流を制御する溶接器
    制御盤により金属平板の成形工程においてシーム溶接を
    継続して行い、金属平板を成形途中で停止させることな
    く溶接した密着部を形成することを特徴とする金属製床
    板材の連続製造方法。
  2. 【請求項2】 上下に配設された一対の成形ロールが複
    数組設置され、各成形ロールの上下間を金属平板が通過
    することにより、設定した所定形状を徐々に得るフォー
    ミングロール装置において、徐々に成形されつつある金
    属平板の密着すべき部位の左右に接触し、加圧とともに
    溶接電流を通電する回転可能な一対の回転電極と、該回
    転電極を軸支して溶接電流を供給する給電メタルと、該
    給電メタルを支持し固定する支持部と、溶接電流を適宜
    制御する溶接器制御盤と、各機器間を連結する電路から
    なるシーム溶接器を、前記フォーミングロール装置の適
    切な箇所に配設してなることを特徴とするシーム溶接を
    用いた金属製床板材の連続製造装置。
JP34789192A 1992-12-28 1992-12-28 シーム溶接を用いた金属製床板材の連続製造方法及びその装置 Pending JPH06193176A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516304A (ja) * 2008-04-03 2011-05-26 ヴィントメーラー ウント ヘルシャー コマンディトゲゼルシャフト 袋を形成する装置および方法

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JP2011516304A (ja) * 2008-04-03 2011-05-26 ヴィントメーラー ウント ヘルシャー コマンディトゲゼルシャフト 袋を形成する装置および方法

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