JPH0619133B2 - 盛土の締め固め度の判定方法 - Google Patents

盛土の締め固め度の判定方法

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JPH0619133B2
JPH0619133B2 JP12851786A JP12851786A JPH0619133B2 JP H0619133 B2 JPH0619133 B2 JP H0619133B2 JP 12851786 A JP12851786 A JP 12851786A JP 12851786 A JP12851786 A JP 12851786A JP H0619133 B2 JPH0619133 B2 JP H0619133B2
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compaction
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幸司 多田
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忠 樋口
洋 野々目
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 造成地等の盛土の締め固め度を簡単且つ容易に判定でき
るようにした発明である。
〔従来の技術〕
土の締め固め度は、密度の比較によって表わされること
が多く、盛土の締め固め管理に広く使われている。
現場密度の測定方法には、砂置換法、コアカッター法、
水置換法などのような直接的に測定と、RI法などの間
接的な測定方法があり、特に前者は盛土管理の初期から
長く続けられている。RI法は直接的な測定方法の欠点
を補うべく考えられた方法で、測定時間が大幅に短縮さ
れるようになってきたが完全な非破壊測定とは言い難
い。
ほかに非破壊測定としては、弾性波や電気比抵抗などを
利用する方法が試みられているが、物理探査のように深
い地層区分には適用できても地表の浅い部分での密度の
判定には適さないようである。しかも非破壊測定は、品
質管理上有利となるため捨て難いものである。
振動特性に関するものとしては振動ローラーの車軸に加
速度計をとりつけ、転圧中のローラー車軸の振動波形を
処理して締め固め管理に利用するために考えられたコン
パクションメーターがあるが、ローラーの移動速度など
が大きく影響して加速度の変化が複雑となるなど一般に
はまだ普及されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
盛土の締め固め管理のための盛土の締め固め測定が長時
間かかるという問題点を解決しようとする発明である。
〔問題点を解決するための手段〕
対象地盤上に小型の起振機を置き、適当な振動数で振動
させ、起振機上での加速度波形より得られた二次高調波
の成分と基本波の成分との比率によって盛土の締め固め
度を判定することによって問題点を解決したものであ
る。
〔作 用〕
盛土面に制御装置で所定の振動数(周波数)にセットし
た小型起振機を置き、該小型起振機を振動させ小型起振
機上での鉛直方向の加速度を測定し、加速度計で得られ
た応答加速度波は直流増幅器を通して増幅した後、デー
ターレコーダーで記録すると共に、同時にFFTアナラ
イザーで処理した。
得られた二次高調波の周波数成分のパワースペクトル・
レベルのピーク値としてのパワーレベルと基本波の周波
数成分のパワースペクトル・レベルのピーク値としての
パワーレベルとの比率(二次調波率)を既に実験により
測定されている加速度波形の変化を表す指標D2の密度
に対する特性と比較判定したものである。
〔実施例〕
制御装置(1)に連結した小型起振機(2)に加速度計(3)を
取り付け、加速度計(3)を直流増幅器(4)に連結し、且つ
直流増幅器(4)をFFT(Fast Fourier Transform)アナ
ライザー(5)及びデーターレコーダー(6)に連結して測定
装置全体を形成したものである。
又小型起振機(2)は振動が忠実に試料に伝播するように
試料との接触面の形状を半円筒形(7)にしピッチングを
防ぐようにしたものである。
盛土面に制御装置(1)で所定の振動数(周波数60Hz 70H
z 80Hz 90Hzの4段階にセット)にセットした小型起
振機(2)を置き、一定時間振動させた時の起振機上での
鉛直方向の加速度を、加速度計で測定し、その出力信号
を直流増幅器(4)を用いて増幅した後、データーレコ
ーダー(6)で記録すると共に、同時にFFTアナライザー
(5)で処理し振動状態を観測した。
第2図には、異なる乾燥密度をもつ3種類の盛土を測定
対象とした場合に得られる入出力波形が示されている。
すなわち、起振機へ60、70、80、90Hzの各正
弦波を入力した場合に、前記直流増幅器(4)から得ら
れる出力波形の測定データが示されている。
この測定データから、起振器(2)をどの周波数で振動
させた場合でも、測定対象となる盛土の乾燥密度の増加
に伴い、得られる加速度波形は正弦波からの歪みが大き
くなっていくことがわかる。
第4図には、このようにして得られた加速度波形をFF
Tアナライザー(5)を用いてパワースペクトル波形に
変換し、このパワースペクトル波形のレベルを1Vで正
規化した後、平方根をとった値のデータが表示されてい
る。なお、このデータはρ=1.737(t/m
の盛土の場合に得られる加速度波形に基づき作成したも
のである。
この図から、加速度波形は、起振機周波数(基本波周波
数)の整数倍の高周波周波数の成分と、基本波周波数の
1/2の周波数の奇数倍の周波数の成分とから構成され
ることがわかる。また基本波周波数以外の成分、すなわ
ち歪み成分はそのほとんど2次高調波によって構成され
ることがわかる。
そこで加速度波形の歪みを表す指標として、2次高調波
の周波数成分のパワースペクトル・レベルのピーク値と
してのパワーレベルと、基本波の周波数成分のパワース
ペクトル・レベルのピーク値としてのパワーレベルとの
比、すなわち下記の式で表される2次調波率(D)を
定義した。
そしてこのD(二次調波率)と乾燥密度ρd(t/m3)と
の関係を図に示すと第3図のようになる。
これらのデーターを室内実験から得られている管理基準
と比較することにより盛土の締め固め度の判定が簡単且
つ容易にできた。
〔発明の効果〕 盛土の締め固め度を即時に非破壊的に知ることがで
きる。
施工能率の向上が期待できる。
密度測定の範囲(深度)が広がる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施装置のブロック図、第2図は応答加速度波
形、第3図は加速度波形の変化を表す指標D2の密度に対
する特性を示すグラフである。第4図(a)〜(d)
は、ρ=1.737(t/m)の盛土の場合に得ら
れた加速度波形をFFTアナライザーを用いてパワース
ペクトル波形に変換し、このパワースペクトル波形のレ
ベルを1Vで正規化して、平方根をとった値のデータの
波形である。
フロントページの続き (72)発明者 小野 丘 茨城県新治郡桜村千現1丁目18番地5 (56)参考文献 特開 昭53−100606(JP,A) 特開 昭62−185914(JP,A) 特公 昭50−861(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象地盤上に小型の起振機を置き適当な振
    動数で振動させ、起振機上での加速度波形より得られた
    二次高調波の成分と基本波の成分との比率によって盛土
    の締め固め度を判定することを特徴とする盛土の締め固
    め度の判定方法。
JP12851786A 1986-06-03 1986-06-03 盛土の締め固め度の判定方法 Expired - Fee Related JPH0619133B2 (ja)

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