JPH06190075A - ウォーターカーテンの形成装置 - Google Patents

ウォーターカーテンの形成装置

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JPH06190075A
JPH06190075A JP34869192A JP34869192A JPH06190075A JP H06190075 A JPH06190075 A JP H06190075A JP 34869192 A JP34869192 A JP 34869192A JP 34869192 A JP34869192 A JP 34869192A JP H06190075 A JPH06190075 A JP H06190075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water curtain
curtain
water tank
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP34869192A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Tanaka
正 田中
Yoji Mihara
陽治 三原
Morihito Kusafuka
守人 草深
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防煙効果の高いウォーターカーテンを安定的
に形成することの可能なウォーターカーテンの形成装置
を提供すること。 【構成】 水槽22の水を当該水槽の底板部分29に形
成されたスリット溝30を通して落下させるタイプのウ
ォーターカーテンの形成装置に、スリット溝30の両端
近傍に設けられたガイド穴31と、水槽22の水に界面
活性剤25を混入する手段24とを設けた。これによ
り、通路26全体に広がったウォーターカーテン33が
形成され、また水に混入された界面活性剤25により、
ウォーターカーテン33が煙によって破断されることは
なく、安定したウォーターカーテン33が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウォーターカーテンの形
成装置、特に側端に至るまで幕形状を保持し、且つ煙等
の不純物によって幕状部分に穴が形成されることのない
ウォーターカーテンの形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高層ビルの内部や地下街などにおいて
は、一旦火災が発生すると煙が充満して人々の逃げ場が
なくなる恐れが大きいため、種々の方法で煙を遮断する
方策が採られている。そのうちの一つにウォーターカー
テンによる煙の遮断方法がある。このようなウォーター
カーテンを形成するための装置の従来例としては、例え
ば図6および図7に示すものがある。
【0003】図6に示すウォーターカーテンの形成装置
は、通路1の天井2に一列に並べて取り付けられた複数
個のスプリンクラー3と、天井2に配設されこのスプリ
ンクラー3に接続された水供給パイプ4とから構成され
ている。そして、水供給パイプ4を通して各スプリンク
ラー3に高圧の水を供給して下方へ噴射放水させ、飛沫
化した水によりウォーターカーテン5を形成するもので
ある。
【0004】図7,8に示すウォーターカーテンの形成
装置は、通路1の天井2に設置された水槽6と、この水
槽6の底板7に形成されたスリット溝8と、水槽6に水
を供給する水供給パイプ9とから構成されている。スリ
ット溝8は、図8に示すように1〜2ミリメートル(m
m)の幅寸法(隙間寸法)を有すると共に水槽6の幅す
なわち通路1の幅ほぼ一杯の長さ寸法を持ち、水槽6の
底板7を上面から下面へ貫通して形成されている。そし
て、水供給パイプ9から水槽6へ水を供給して蓄えてお
き、火災等の発生時スリット溝8を開けることにより水
を重力落下させウォーターカーテン10を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウォーターカーテンの形成装置にあっては、
スプリンクラー3を複数用いる方法では、スプリンクラ
ー3によって散布された水が飛沫化していて、煙の遮断
効果が低下してしまう上、広範囲に水が拡散するために
煙をかき乱し、他区間へ煙を漏洩させてしまうという不
具合がある。
【0006】水を重力落下させる方式でのウォーターカ
ーテンによるウォーターカーテン10は、ウォーターカ
ーテン形成時に水が表面張力によって中心部へ集まろう
とし、図7に示すようにウォーターカーテンの形状が先
細りになり、防煙効果は期待できない。また、図9
(a)に示すようにたとえ安定したウォーターカーテン
10が形成されても、通路1に煙11が進入しウォータ
ーカーテン10に突き当たると、ウォーターカーテン1
0は図9(b)に示すように不純物によって一部分10
aや10bが破断し、図9(c)に示すようにこれらの
破断部分10a、10bから煙11の粒子がウォーター
カーテン10の反対側へ流入するといった不具合があ
る。
【0007】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、防煙効果の高いウォーターカーテンを
安定的に形成することの可能なウォーターカーテンの形
成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、水槽の水を当該水槽の下部に形成された
スリット溝を通して落下させるタイプのウォーターカー
テンの形成装置に、スリット溝の両端近傍に設けられた
ガイド穴と、水槽の水に界面活性剤を混入する手段とを
設けたことを要旨とする。
【0009】
【作用】前記構成により、スリット溝から水を落下させ
ると、水はガイド穴からも落下する。このガイド穴から
落下した水はウォーターカーテンを周辺方向へ押し広げ
る作用を及ぼし、天井から床へ届くまでの間通路全体に
広がったウォーターカーテンが形成される。また水の中
には界面活性剤が含まれているため、ウォーターカーテ
ンの表面には、当該ウォーターカーテンの内側が親水
基、外側が疎水基の界面活性剤のコーティングが施され
る。これによりウォーターカーテンに煙が突き当たって
も、界面活性剤の疎水基に煙の粒子が付着しウォーター
カーテンを破断することはない。これにより通路の全幅
に広がり、破断部分のない安定したウォーターカーテン
が得られる。
【0010】
【実施例】図1乃至図4は本発明によるウォーターカー
テンの形成装置の一実施例を示す図である。このうち図
1は前記実施例の全体構成を概略的に示す図、図2は前
記実施例の水槽の構造およびこの水槽からの水の落下状
態を説明する図、図3は前記実施例におけるウォーター
カーテンの形成状態を説明する図、図4は界面活性剤を
混入したウォーターカーテンの組成を説明する図であ
る。
【0011】図1において、符号21はウォーターカー
テン形成用の水が貯蔵されたタンク、22はタンク21
から水の供給を受けて蓄えると共にこの水を落下させて
ウォーターカーテンを形成する水槽、23はタンク21
から水槽22へ水を供給する水供給パイプ、24は界面
活性剤25を収容し、水供給パイプ23を流れる水に前
記界面活性剤25を混入する補助タンク、26は建物の
内部や地下街トンネルなどの通路、27は通路26の天
井、28は通路26の床である。
【0012】水槽22はボックス体から構成され、その
下部に位置する底板部分29には通路26の幅方向にほ
ぼ一端から他端まで延びるスリット溝30が形成されて
いる。スリット溝30の両端部分には、水槽22の底板
部分29を上側から見た図2(a)に示すように、一対
のガイド穴31が設けられている。このガイド穴31の
対は底板部分29の上面から下面にかけて斜め方向に、
且つ下側開口が上側開口よりも端縁近くに位置するよう
に、ハの字形に拡開し底板部分29を貫通して形成され
ている。補助タンク24からは界面活性剤25の通路と
なる補助パイプ32が延びており、この補助パイプ32
の先端に接続されている水供給パイプ23を流れる水の
流速により、界面活性剤25が吸引混合されている。そ
して、界面活性剤25には、その組成として親水基と疎
水基とを有するものが選ばれる。
【0013】かかる構成を有するウォーターカーテンの
形成装置について以下動作を説明する。先ず、補助パイ
プ32の先端が水供給パイプ23に接続されていること
により、タンク21から水槽22へ水を供給する途中で
水中に界面活性剤25が混入され、水槽22中には水と
界面活性剤25との混合液が蓄えられる。火災の発生な
どにより水槽22のスリット溝30が開放されると、水
槽22内の水はスリット溝30から流れ出して通路26
の天井27から床28へ向けて落下し、ウォーターカー
テン33を形成する。
【0014】水の流出はスリット溝30およびガイド穴
31から行なわれる。スリット溝30を通る水はほぼ真
下へ向けて落下するが、ガイド穴31を通る水は、通路
26の側壁に向けて斜め外側方へ落下衝突する。通路2
6の側壁とウォーターカーテン33の両端部分において
は水の中の界面活性剤25が、両界面の接着剤となる。
これによりウォーターカーテン33は、正面から見て水
が中心寄りに集まって柱状に変形することはなく、図2
(b)に示すように幕状体となる。
【0015】また、水の中には界面活性剤25が混入さ
れていることにより、図3に示すようにウォーターカー
テン33を側方から見た場合、このウォーターカーテン
33の表面には、図4に示すように当該ウォーターカー
テン33の内側が親水基、外側が疎水基の界面活性剤2
5のコーティングが施された組成になる。図4では、界
面活性剤は丸と棒線でモデル化されて示されており、丸
の部分が親水基25a、棒線の部分が疎水基25bであ
る。このような組成により、ウォーターカーテン33に
通路26を進入してきた煙34が突き当たっても、界面
活性剤25の疎水基25bに煙34の粒子が付着し両者
が共存しながら水と共に落下するから、ウォーターカー
テン33が破断されることはない。これにより通路26
の全幅に広がり、破断部分のない安定したウォーターカ
ーテン33が得られる。
【0016】図5は水槽22に設けたスリット溝の変形
例を示すものである。このうち図5(a)は水槽22の
縦断面図であり、図5(b)は水槽22の底板部分29
の一方の端末から他方の端末までにわたって形成された
スリット溝35の例を示す、水槽22を底面側から見た
図で、このようにスリット溝35を形成することによ
り、より一層通路の側壁に接したウォーターカーテン3
3を形成することができる。図5(c)は、前記図5
(b)のスリット溝35を2本設けた例を示すもので、
このように複数のスリット溝を設けることにより、ウォ
ーターカーテン33の防煙効果をさらに上げることが可
能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水槽の水を当該水槽の底面に形成されたスリット溝を通
して落下させるタイプのウォーターカーテンの形成装置
に、スリット溝の両端近傍に設けられたガイド穴と、水
槽の水に界面活性剤を混入する手段とを設けたため、ガ
イド穴から落下した水はウォーターカーテンを側縁方向
へ押し広げる作用を及ぼし、天井から床へ届くまでの
間、通路全体に広がったウォーターカーテンが形成され
る。また水の中に混入された界面活性剤により、ウォー
ターカーテンに煙が突き当たっても、界面活性剤の疎水
基に煙の粒子が付着しウォーターカーテンを破断するこ
とはない。これにより通路の全幅に広がり、破断部分の
ない安定したウォーターカーテンが得られるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるウォーターカーテンの
形成装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】(a)前記実施例の水槽の構造を示す平面図で
ある。 (b)前記実施例の水槽から落下した水によるウォータ
ーカーテンの形成状態を説明する図である。
【図3】前記実施例において形成されたウォーターカー
テンおよびこれに向けて進入する煙を側方から見た図で
ある。
【図4】界面活性剤を混入した水で形成されたウォータ
ーカーテンの組成を説明する図である。
【図5】(a)本発明において水槽に設けられるスリッ
ト溝の変形例を示す側方断面図図である。 (b)本発明において水槽に設けられるスリット溝の第
1の変形例を示す底面図である。 (c)本発明において水槽に設けられるスリット溝の第
2の変形例を示す底面図である。
【図6】従来のウォーターカーテンの形成装置の構成を
概略的に示す図である。
【図7】従来のウォーターカーテン形成装置によるウォ
ーターカーテンの形成状態を概略的に示す図である。
【図8】従来のウォーターカーテンの形成装置の水槽に
設けられるスリット溝の例を示す斜視図である。
【図9】従来装置により形成されたウォーターカーテン
が煙によって破断される状態を示す図である。
【符号の説明】
21 タンク 22 水槽 23 水供給パイプ 24 補助タンク 25 界面活性剤 26 通路 27 天井 28 床 29 底板部分 30 スリット溝 31 ガイド穴 32 補助パイプ 33 ウォーターカーテン 34 煙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が蓄えられる水槽と、水槽の下部に形
    成され水槽の下方へ水を落下させるスリット溝と、スリ
    ット溝の両端近傍に設けられたガイド穴と、水中に界面
    活性剤を混入する手段とから成るウォーターカーテンの
    形成装置。
JP34869192A 1992-12-28 1992-12-28 ウォーターカーテンの形成装置 Pending JPH06190075A (ja)

Priority Applications (1)

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JP34869192A JPH06190075A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ウォーターカーテンの形成装置

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JP34869192A JPH06190075A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 ウォーターカーテンの形成装置

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JPH06190075A true JPH06190075A (ja) 1994-07-12

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003022362A1 (de) 2001-09-13 2003-03-20 Systemtechnik Herzog Gmbh Verfahren und anordnung zur abschottung von feuer und rauch an baulichen anlagen
JP2007185158A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 National Institute For Agro-Environmental Science 作物の交雑抑制栽培方法及び栽培施設
JP2009299840A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Tsukishima Techno Mente Service Kk ガスシール装置
CN107158601A (zh) * 2017-06-08 2017-09-15 南京工业大学 一种高层建筑火灾中的无动力防烟水幕系统

Cited By (5)

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CN107158601B (zh) * 2017-06-08 2022-09-20 南京工业大学 一种高层建筑火灾中的无动力防烟水幕系统

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