JPH06189741A - 細胞培養物インサート - Google Patents
細胞培養物インサートInfo
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- JPH06189741A JPH06189741A JP5241531A JP24153193A JPH06189741A JP H06189741 A JPH06189741 A JP H06189741A JP 5241531 A JP5241531 A JP 5241531A JP 24153193 A JP24153193 A JP 24153193A JP H06189741 A JPH06189741 A JP H06189741A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M25/00—Means for supporting, enclosing or fixing the microorganisms, e.g. immunocoatings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 細胞、又は組織培養物を生体外で成長させる
装置、特に、組織培養物の成長を促進する栄養分を含む
培養容器内で組織培養物を支持する新規且つ改良された
細胞培養物の挿入物（インサート）を提供すること。 【構成】 インサート４０は、透過性薄膜５８を通じて
栄養分の濃度勾配が形成されることを許容する、生体外
で組織細胞を成長させる装置である。インサート４０
は、該透過性薄膜５８が底部端に取り付けられる一方、
頂部に接続されたフランジ５４によりその上端で培養容
器のウェル内に支持される。細胞培養物インサート４０
の側壁２０の配置により、インサート４０は、ウェル１
４内で自動的に中心決めされる。インサート４０のこの
自動中心決め構造により、毛管作用は最小となる。
装置、特に、組織培養物の成長を促進する栄養分を含む
培養容器内で組織培養物を支持する新規且つ改良された
細胞培養物の挿入物（インサート）を提供すること。 【構成】 インサート４０は、透過性薄膜５８を通じて
栄養分の濃度勾配が形成されることを許容する、生体外
で組織細胞を成長させる装置である。インサート４０
は、該透過性薄膜５８が底部端に取り付けられる一方、
頂部に接続されたフランジ５４によりその上端で培養容
器のウェル内に支持される。細胞培養物インサート４０
の側壁２０の配置により、インサート４０は、ウェル１
４内で自動的に中心決めされる。インサート４０のこの
自動中心決め構造により、毛管作用は最小となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞、又は組織培養物
を生体外で成長させる装置、特に、組織培養物の成長を
促進する栄養分を含む培養液内で組織培養物を支持する
新規且つ改良に係る細胞培養物を挿入するためのインサ
ート（挿入物）に関する。
を生体外で成長させる装置、特に、組織培養物の成長を
促進する栄養分を含む培養液内で組織培養物を支持する
新規且つ改良に係る細胞培養物を挿入するためのインサ
ート（挿入物）に関する。
【０００２】
【従来の技術】細胞培養物インサートは、イオン及び高
分子の自由な拡散及び搬送が行われるように、その底面
に薄膜が設けられたプラスチック材料から成る。浮いた
状態の微孔性薄膜を使用することにより、同一ウェル内
の薄膜の各側部で一つずつ、例えば、二種類の細胞を培
養することが出来る。かかる浮いた状態で支持しなかっ
た場合、薄膜の底面上の細胞が傷付く虞れがある。微孔
性薄膜は、高分子、タンパク質及びイオンの自由な通過
を許容する。その結果、インサートが浮いた状態に保持
されておれば、二つの細胞集団同士を実際に物理的に接
触させずに、二種類の細胞の相互作用を研究することが
出来る。
分子の自由な拡散及び搬送が行われるように、その底面
に薄膜が設けられたプラスチック材料から成る。浮いた
状態の微孔性薄膜を使用することにより、同一ウェル内
の薄膜の各側部で一つずつ、例えば、二種類の細胞を培
養することが出来る。かかる浮いた状態で支持しなかっ
た場合、薄膜の底面上の細胞が傷付く虞れがある。微孔
性薄膜は、高分子、タンパク質及びイオンの自由な通過
を許容する。その結果、インサートが浮いた状態に保持
されておれば、二つの細胞集団同士を実際に物理的に接
触させずに、二種類の細胞の相互作用を研究することが
出来る。
【０００３】従来の細胞培養物インサート及び装置は、
米国特許第4,871,674号及び同第5,026,649号の明細書に
記載されている。米国特許第4,871,674号の明細書に
は、上方外周部分に設けられた培養セルを吊り下げる不
連続の突出部分と、底部に設けられた薄膜フィルタと、
を備える培養セルが開示されている。米国特許第5,026,
649号の明細書には、上方外周部分の全体に設けられ、
培養セルを吊り下げる突出部分を備え、ガスを交換し且
つ標本の採取を行うために側部に形成された開口部を備
える培養セルが開示されている。
米国特許第4,871,674号及び同第5,026,649号の明細書に
記載されている。米国特許第4,871,674号の明細書に
は、上方外周部分に設けられた培養セルを吊り下げる不
連続の突出部分と、底部に設けられた薄膜フィルタと、
を備える培養セルが開示されている。米国特許第5,026,
649号の明細書には、上方外周部分の全体に設けられ、
培養セルを吊り下げる突出部分を備え、ガスを交換し且
つ標本の採取を行うために側部に形成された開口部を備
える培養セルが開示されている。
【０００４】こうした細胞培養物インサートを使用する
とき、開口部の面積が小さいため、ガスを十分に交換す
ることが出来ない。更に、米国特許第5,026,649号の明
細書に記載されているように、 細胞培養物インサートの
部分は、細胞培養物インサートの側壁に開口部が形成さ
れるため、汚れる虞れがある。
とき、開口部の面積が小さいため、ガスを十分に交換す
ることが出来ない。更に、米国特許第5,026,649号の明
細書に記載されているように、 細胞培養物インサートの
部分は、細胞培養物インサートの側壁に開口部が形成さ
れるため、汚れる虞れがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
問題点を解決した新規かつ改良された細胞培養物インサ
ートを提供することを目的とする。
問題点を解決した新規かつ改良された細胞培養物インサ
ートを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上方部分と、
下方部分と、該上方部分から該下方部分まで伸長する側
壁と、を備える細胞培養物インサートである。該下方部
分は、平坦な透過性薄膜ガラスカバースリップ等を取り
付けることが出来る底面を備えている。インサートの上
方部分は、当該インサートを組織培養容器のウェル（凹
部）内で支持する働きをする少なくとも一つの外方伸長
フランジを支持する頂部面を備えている。側壁は、三角
形、矩形、正方形、六角形、八角形等のような幾何学的
形状を形成し得るように相互に関して配置することが望
ましい。細胞培養物インサートは、寸法及び幾何学的形
状の異なる組織培養容器と共に使用し得るように、異な
る寸法及び幾何学的形状で形成することが出来る。
下方部分と、該上方部分から該下方部分まで伸長する側
壁と、を備える細胞培養物インサートである。該下方部
分は、平坦な透過性薄膜ガラスカバースリップ等を取り
付けることが出来る底面を備えている。インサートの上
方部分は、当該インサートを組織培養容器のウェル（凹
部）内で支持する働きをする少なくとも一つの外方伸長
フランジを支持する頂部面を備えている。側壁は、三角
形、矩形、正方形、六角形、八角形等のような幾何学的
形状を形成し得るように相互に関して配置することが望
ましい。細胞培養物インサートは、寸法及び幾何学的形
状の異なる組織培養容器と共に使用し得るように、異な
る寸法及び幾何学的形状で形成することが出来る。
【０００７】該細胞培養物インサートは、上方部分から
下方部分にテーパーが付けられ、四つのコーナ部がある
幾何学的形状となるように相互に関して配置された４つ
の側壁部分を備えることが望ましい。これらコーナ部
は、円形の幾何学的形状のウェルを備える組織培養容器
内で使用し得るように位置決めしたとき、細胞培養物イ
ンサートを自動的に中心決めする手段を提供する。これ
らコーナ部は、組織が内部に入れられた組織培養容器の
ウェルの壁に接近するように側壁が動くのを制限してウ
ェル内の流体の毛管作用を最小にする。更に、細胞培養
物インサートと組織培養容器のウェルとの間に、ピペッ
トを挿入することが出来る。該ピペットは、細胞培養物
インサートを妨害せずに、又は、インサートをウェルか
ら除去することなく挿入して組織培養容器のウェルの底
部に達することが出来、又、薄膜の上面を汚さずに、薄
膜の下方及び細胞培養物インサートの外面の近くへ培養
基を導入したり取り除いたりすることが出来る。
下方部分にテーパーが付けられ、四つのコーナ部がある
幾何学的形状となるように相互に関して配置された４つ
の側壁部分を備えることが望ましい。これらコーナ部
は、円形の幾何学的形状のウェルを備える組織培養容器
内で使用し得るように位置決めしたとき、細胞培養物イ
ンサートを自動的に中心決めする手段を提供する。これ
らコーナ部は、組織が内部に入れられた組織培養容器の
ウェルの壁に接近するように側壁が動くのを制限してウ
ェル内の流体の毛管作用を最小にする。更に、細胞培養
物インサートと組織培養容器のウェルとの間に、ピペッ
トを挿入することが出来る。該ピペットは、細胞培養物
インサートを妨害せずに、又は、インサートをウェルか
ら除去することなく挿入して組織培養容器のウェルの底
部に達することが出来、又、薄膜の上面を汚さずに、薄
膜の下方及び細胞培養物インサートの外面の近くへ培養
基を導入したり取り除いたりすることが出来る。
【０００８】ウェル内にある細胞培養物インサートの部
分の外径は、ウェルの内径よりも十分に小さくし、ピペ
ット又は同様の装置を壁との間に配置し、流体の充填、
又は吸引を許容し得るようにしてある。
分の外径は、ウェルの内径よりも十分に小さくし、ピペ
ット又は同様の装置を壁との間に配置し、流体の充填、
又は吸引を許容し得るようにしてある。
【０００９】細胞培養物インサートの頂端面上には、外
方伸長フランジが少なくとも二つあることが望ましい。
これらフランジは、細胞培養物インサートの頂端面に沿
って水平方向において互いに離間させ、細胞培養物イン
サートを組織培養容器内に配置したとき、該フランジが
組織培養容器の頂部に着座するようにすることが出来
る。
方伸長フランジが少なくとも二つあることが望ましい。
これらフランジは、細胞培養物インサートの頂端面に沿
って水平方向において互いに離間させ、細胞培養物イン
サートを組織培養容器内に配置したとき、該フランジが
組織培養容器の頂部に着座するようにすることが出来
る。
【００１０】又、該フランジは、細胞培養物インサート
を組織培養容器内に支持し、薄膜の底部と組織培養容器
の底部との間に隙間が生ずるようにすることが出来る。
該隙間は、組織培養容器内の流体の静水頭及び拡散を制
御し、細胞が適正に培養された面であるようにする。
又、該フランジは、ガス交換のための領域をも提供す
る。
を組織培養容器内に支持し、薄膜の底部と組織培養容器
の底部との間に隙間が生ずるようにすることが出来る。
該隙間は、組織培養容器内の流体の静水頭及び拡散を制
御し、細胞が適正に培養された面であるようにする。
又、該フランジは、ガス交換のための領域をも提供す
る。
【００１１】細胞培養物インサートは、その底端面に複
数の脚部を更に備えることが出来る。これら脚部は、外
方伸長フランジが組織培養容器と適合せず、細胞培養物
インサートを支持することが出来ない場合、薄膜と組織
培養容器のウェル底部との間にある程度の隙間を提供す
る。更に、これら複数の脚部は、ある面の上に載せたと
き、細胞培養物インサートを支持することが出来る。
数の脚部を更に備えることが出来る。これら脚部は、外
方伸長フランジが組織培養容器と適合せず、細胞培養物
インサートを支持することが出来ない場合、薄膜と組織
培養容器のウェル底部との間にある程度の隙間を提供す
る。更に、これら複数の脚部は、ある面の上に載せたと
き、細胞培養物インサートを支持することが出来る。
【００１２】本発明の細胞培養物インサートの重要な特
徴は、自動的に中心決めするための手段を備える点であ
る。細胞培養物インサートの側壁は、当該インサートが
その内に配置される組織培養容器で移動して当該容器の
ウェルの側壁に接近しないように制限され、ウェル内で
の流体の毛管作用を最小にする。
徴は、自動的に中心決めするための手段を備える点であ
る。細胞培養物インサートの側壁は、当該インサートが
その内に配置される組織培養容器で移動して当該容器の
ウェルの側壁に接近しないように制限され、ウェル内で
の流体の毛管作用を最小にする。
【００１３】
【実施例】図１に図示するように、組織培養物を成長さ
せる装置は、組織培養容器１０と、細胞培養物インサー
ト４０と、を備えている。僅か六つのウェルを持つ組織
培養容器が図示してあるが、装置が使用される特定の目
的に応じて、１、８、２４又はその他の数のウェルを有
する組織培養容器とすることが出来ることを理解すべき
である。
せる装置は、組織培養容器１０と、細胞培養物インサー
ト４０と、を備えている。僅か六つのウェルを持つ組織
培養容器が図示してあるが、装置が使用される特定の目
的に応じて、１、８、２４又はその他の数のウェルを有
する組織培養容器とすることが出来ることを理解すべき
である。
【００１４】培養容器１０は、複数のウェル１４を備え
た基部１１を含み、ウェル１４は、各々底部を壁１８に
より閉じられ、頂端１９が開放した側壁２０を有する。
基部１１は、典型的には、透明であり、例えば、ポリ塩
化ビニルで成形することも可能である。
た基部１１を含み、ウェル１４は、各々底部を壁１８に
より閉じられ、頂端１９が開放した側壁２０を有する。
基部１１は、典型的には、透明であり、例えば、ポリ塩
化ビニルで成形することも可能である。
【００１５】図示した培養容器の詳細について上述した
が、この容器自体は、本発明の一部を構成するものでは
なく、本発明の細胞培養物インサートは、その他の培養
容器、又は同様の入れ物に適合し且つこれら容器等と共
に使用し得る寸法とすることが出来る。
が、この容器自体は、本発明の一部を構成するものでは
なく、本発明の細胞培養物インサートは、その他の培養
容器、又は同様の入れ物に適合し且つこれら容器等と共
に使用し得る寸法とすることが出来る。
【００１６】図２及び図３には、外面４４と、内面４６
とを有する側壁４２を備える本発明の細胞培養物インサ
ート４０が更に図示されている。これら側壁４２は、上
方部分４８から下方部分５０に向けてテーパーが付けら
れ、上方部分４８の外周は、下方部分５０の外周よりも
大きい。
とを有する側壁４２を備える本発明の細胞培養物インサ
ート４０が更に図示されている。これら側壁４２は、上
方部分４８から下方部分５０に向けてテーパーが付けら
れ、上方部分４８の外周は、下方部分５０の外周よりも
大きい。
【００１７】これら側壁４２は、コーナ部５１にて互い
に接続されている。これらコーナ部５１は、細胞培養物
インサートがウェル内で自動的に中心決めされるのを可
能にし、インサートの側壁の外面がウェルの側壁に接近
するように移動するのを実質的に制限してウェル内での
流体の毛管作用を最小とし、又、インサートをウェル内
で移動させてピペットの操作を容易にする。
に接続されている。これらコーナ部５１は、細胞培養物
インサートがウェル内で自動的に中心決めされるのを可
能にし、インサートの側壁の外面がウェルの側壁に接近
するように移動するのを実質的に制限してウェル内での
流体の毛管作用を最小とし、又、インサートをウェル内
で移動させてピペットの操作を容易にする。
【００１８】上方部分４８は、外方伸長フランジ５４を
支持し得る頂部面５２を備えている。フランジ５４は、
培養容器に対する細胞培養物インサートの出し入れを容
易にし且つ細胞培養物インサートを培養容器のウェル内
に入れたとき、該細胞培養物インサートを支持するのに
便宜な把持面を提供する。
支持し得る頂部面５２を備えている。フランジ５４は、
培養容器に対する細胞培養物インサートの出し入れを容
易にし且つ細胞培養物インサートを培養容器のウェル内
に入れたとき、該細胞培養物インサートを支持するのに
便宜な把持面を提供する。
【００１９】下方部分５０は、微孔性薄膜５８を接着す
ることの出来る底面５６を備えている。薄膜５８は、多
孔性の不活性フィルム、水化ゲル又は層状組み合わせ体
を含む適当な材料で形成することが出来るが、これらに
のみ限定されるものではない。
ることの出来る底面５６を備えている。薄膜５８は、多
孔性の不活性フィルム、水化ゲル又は層状組み合わせ体
を含む適当な材料で形成することが出来るが、これらに
のみ限定されるものではない。
【００２０】図２、図３、図４に図示するように、複数
個の外方伸長フランジ５４を使用する場合、これらフラ
ンジは、培養操作中に、複数のプローブ、又はピペット
を挿入し得るようにするために互いに離間されている。
フランジ５４の形状は、殆どの状況に適するように形成
することが出来る。図示するように、フランジ５４に
は、細胞培養物インサートと培養容器のウェルとの間の
スペース内にピペット、又はプローグを挿入するための
開口部を形成することが出来る。このフランジの形状
は、ピンセット、又は鉗子を使用して、細胞培養物イン
サートを培養容器のウェルに滅菌状態で配置し、又は取
り出すのを容易にし、又、空気の循環を許容して、区画
化を最小にすると共に、培養容器のウェル内に配置され
たとき、細胞培養物インサートの支持手段を提供する。
個の外方伸長フランジ５４を使用する場合、これらフラ
ンジは、培養操作中に、複数のプローブ、又はピペット
を挿入し得るようにするために互いに離間されている。
フランジ５４の形状は、殆どの状況に適するように形成
することが出来る。図示するように、フランジ５４に
は、細胞培養物インサートと培養容器のウェルとの間の
スペース内にピペット、又はプローグを挿入するための
開口部を形成することが出来る。このフランジの形状
は、ピンセット、又は鉗子を使用して、細胞培養物イン
サートを培養容器のウェルに滅菌状態で配置し、又は取
り出すのを容易にし、又、空気の循環を許容して、区画
化を最小にすると共に、培養容器のウェル内に配置され
たとき、細胞培養物インサートの支持手段を提供する。
【００２１】細胞が薄膜の両側で培養されるように、細
胞培養物インサートの底面上の薄膜と細胞培養容器のウ
ェルの底部との間にスペースを維持することが特に望ま
しい。故に、細胞培養物インサートは、底面に配置され
た複数の脚部６１を更に備えることが出来る。これら複
数の脚部６１は、フランジが存在しないとき、又は特定
の培養容器の配置と適合しないとき、この特別な培養容
器の構造内にて細胞培養物インサートの支持手段を提供
することが出来る。これら複数の脚部６１は、細胞培養
物インサートを培養容器から取り出して、ある面の上に
載せたとき、該細胞培養物インサートの適切な支持手段
を更に提供することが出来る。
胞培養物インサートの底面上の薄膜と細胞培養容器のウ
ェルの底部との間にスペースを維持することが特に望ま
しい。故に、細胞培養物インサートは、底面に配置され
た複数の脚部６１を更に備えることが出来る。これら複
数の脚部６１は、フランジが存在しないとき、又は特定
の培養容器の配置と適合しないとき、この特別な培養容
器の構造内にて細胞培養物インサートの支持手段を提供
することが出来る。これら複数の脚部６１は、細胞培養
物インサートを培養容器から取り出して、ある面の上に
載せたとき、該細胞培養物インサートの適切な支持手段
を更に提供することが出来る。
【００２２】図５には、組織培養容器１０内でフランジ
５４により支持された細胞培養物インサートが示してあ
り、ピペットの先端６４は、細胞培養物インサートの側
壁４２の外面４４と、培養容器のウェル１４の側壁２０
との間のスペースに入れることが出来る。
５４により支持された細胞培養物インサートが示してあ
り、ピペットの先端６４は、細胞培養物インサートの側
壁４２の外面４４と、培養容器のウェル１４の側壁２０
との間のスペースに入れることが出来る。
【００２３】コーナ部５１により提供される自動中心決
め構造により、細胞培養物インサート４０は、ウェル１
４内に配置され且つウェル１４の側壁２０から十分に離
間され、スペース６２内の溶液、又は培基が毛管作用に
よって外面４４に沿って上昇し、細胞培養物インサート
内に入るか、又はウェル１４から溢れて流出するのを最
小にすることが理解されよう。更に、薄膜５８は、培養
容器のウェルの底部からある上方のある距離のところに
配置するのが一般的であるけれども、フランジ５４が細
胞培養物インサートを支持するので、上述よりも深いウ
ェル内に当該インサートを挿入して、薄膜の下方により
多くの溶液又は培養基を供給し又は薄膜と底部１８との
間にスペースを付加して、本発明のインサートの機能を
発揮させてもよい。
め構造により、細胞培養物インサート４０は、ウェル１
４内に配置され且つウェル１４の側壁２０から十分に離
間され、スペース６２内の溶液、又は培基が毛管作用に
よって外面４４に沿って上昇し、細胞培養物インサート
内に入るか、又はウェル１４から溢れて流出するのを最
小にすることが理解されよう。更に、薄膜５８は、培養
容器のウェルの底部からある上方のある距離のところに
配置するのが一般的であるけれども、フランジ５４が細
胞培養物インサートを支持するので、上述よりも深いウ
ェル内に当該インサートを挿入して、薄膜の下方により
多くの溶液又は培養基を供給し又は薄膜と底部１８との
間にスペースを付加して、本発明のインサートの機能を
発揮させてもよい。
【００２４】図６乃至図１２には、培養容器のウェル内
に配置したときに、細胞培養物インサートを自動的に中
心決めし、ウェル内での毛管作用を最小にすることを許
容する、本発明の別の実施例が図示されている。図６乃
至図１２には、図１乃至図５の構成要素と略同一の多く
の構成要素が示してある。従って、同様の機能を果たす
同様の構成要素は、図６乃至図１２のこれら同様の構成
要素を示すために接尾辞「ａ」を付す点を除いて、図１
乃至図５の構成要素と同一の番号で表示する。
に配置したときに、細胞培養物インサートを自動的に中
心決めし、ウェル内での毛管作用を最小にすることを許
容する、本発明の別の実施例が図示されている。図６乃
至図１２には、図１乃至図５の構成要素と略同一の多く
の構成要素が示してある。従って、同様の機能を果たす
同様の構成要素は、図６乃至図１２のこれら同様の構成
要素を示すために接尾辞「ａ」を付す点を除いて、図１
乃至図５の構成要素と同一の番号で表示する。
【００２５】図６には、側壁が上方部分４８ａから下方
部分５０ａまで伸長し、上方部分４８ａの外周が下方部
分５０ａの外周と略同一である、細胞培養物インサート
７０が図示されている。
部分５０ａまで伸長し、上方部分４８ａの外周が下方部
分５０ａの外周と略同一である、細胞培養物インサート
７０が図示されている。
【００２６】これら側壁は、コーナ部５１ａにて、互い
に接続される。コーナ部５１ａは、上方部分４８ａから
下方部分５０ａにテーパーが付けられている。コーナ部
における細胞インサートの上方部分は、ウェル内でイン
サートを自動的に中心決めし、側壁の外面がウェルの側
壁に近接するように移動するのを実質的に制限し且つウ
ェル内にピペットを入れ易くするために細胞培養物イン
サートがウェル内で動くのを実質的に許容する。
に接続される。コーナ部５１ａは、上方部分４８ａから
下方部分５０ａにテーパーが付けられている。コーナ部
における細胞インサートの上方部分は、ウェル内でイン
サートを自動的に中心決めし、側壁の外面がウェルの側
壁に近接するように移動するのを実質的に制限し且つウ
ェル内にピペットを入れ易くするために細胞培養物イン
サートがウェル内で動くのを実質的に許容する。
【００２７】次に、図７を参照すると、本発明の更に別
の実施例において、細胞培養物インサート８０は、上方
部分４８ａから中間部分８２へと伸長し、次いで、下方
部分５０ａまで伸長する側壁４２ａを備えている。下方
部分５０ａの外周は、中間部分の外周よりも小さく、中
間部分の外周は、上方部分４８ａの外周よりも大きい。
コーナ部５１ａは、中間部分８２から上方部分４８ａ
に、及び中間部分８２から下方部分５０ａにテーパーが
付けられている。細胞培養物インサートの中間部分に
て、該コーナ部は、容器内でインサートを自動的に中心
決めし、側壁の外面がウェルの側壁に近接するよう移動
するのを制限し且つピペットをウェル内に入れ易くする
ためにウェル内で細胞培養物インサートが動くのを許容
する。
の実施例において、細胞培養物インサート８０は、上方
部分４８ａから中間部分８２へと伸長し、次いで、下方
部分５０ａまで伸長する側壁４２ａを備えている。下方
部分５０ａの外周は、中間部分の外周よりも小さく、中
間部分の外周は、上方部分４８ａの外周よりも大きい。
コーナ部５１ａは、中間部分８２から上方部分４８ａ
に、及び中間部分８２から下方部分５０ａにテーパーが
付けられている。細胞培養物インサートの中間部分に
て、該コーナ部は、容器内でインサートを自動的に中心
決めし、側壁の外面がウェルの側壁に近接するよう移動
するのを制限し且つピペットをウェル内に入れ易くする
ためにウェル内で細胞培養物インサートが動くのを許容
する。
【００２８】次に、図８を参照すると、本発明の更に別
の実施例が示されており、細胞培養物インサート９０
は、上方部分４８ａから中間部分８４へと、次に、中間
部分８４から下方部分５０ａまで伸長する側壁４２ａを
備えている。下方部分５０ａの外周は、中間部分の外周
よりも小さく、中間部分の外周は、上方部分４８ａの外
周よりも大きい。コーナ部５１ａは、中間部分８４から
上方部分４８ａへ、及び中間部分８４から下方部分５０
ａにテーパーが付けられている。
の実施例が示されており、細胞培養物インサート９０
は、上方部分４８ａから中間部分８４へと、次に、中間
部分８４から下方部分５０ａまで伸長する側壁４２ａを
備えている。下方部分５０ａの外周は、中間部分の外周
よりも小さく、中間部分の外周は、上方部分４８ａの外
周よりも大きい。コーナ部５１ａは、中間部分８４から
上方部分４８ａへ、及び中間部分８４から下方部分５０
ａにテーパーが付けられている。
【００２９】上方部分４８ａは、正方形の断面であるこ
とが特に望ましい頂部面５２ａを備えている。下方部分
５０ａは、円形の断面であることが特に望ましい底面５
６ａを備えている。
とが特に望ましい頂部面５２ａを備えている。下方部分
５０ａは、円形の断面であることが特に望ましい底面５
６ａを備えている。
【００３０】図８の別の態様が図９に示してあり、頂部
面５２ａは、円形の断面、底面５６ａは正方形の断面で
あることが特に望ましい。
面５２ａは、円形の断面、底面５６ａは正方形の断面で
あることが特に望ましい。
【００３１】図１０乃至図１２には、側壁４２ａが異な
る幾何学的形状を形成することの出来る細胞培養物イン
サートの別の実施例が更に示してある。又、図１２に
は、該側壁４２ａは、上方部分４８ａから下方部分５０
ａにテーパーを付け得ることが示してある。
る幾何学的形状を形成することの出来る細胞培養物イン
サートの別の実施例が更に示してある。又、図１２に
は、該側壁４２ａは、上方部分４８ａから下方部分５０
ａにテーパーを付け得ることが示してある。
【００３２】
【発明の効果】当業者は理解し得るように、本発明の細
胞培養物インサートは、例えば、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエチレン・テレフタレート及びポリプロピ
レンを含む各種の材料で大量生産することが出来る簡単
な成形可能な部品で形成することが可能である。当業者
に更に理解されるように、本発明のインサートを多数ウ
ェルプレート内に挿入することを容易にし且つ形成され
た培養細胞のその後の検査を容易にする目的のため、多
少の弾性を提供する材料を選択する必要がある。又、か
かる弾性は、細胞培養物インサートの底面に薄膜を接着
することを容易にする。
胞培養物インサートは、例えば、ポリエチレン、ポリス
チレン、ポリエチレン・テレフタレート及びポリプロピ
レンを含む各種の材料で大量生産することが出来る簡単
な成形可能な部品で形成することが可能である。当業者
に更に理解されるように、本発明のインサートを多数ウ
ェルプレート内に挿入することを容易にし且つ形成され
た培養細胞のその後の検査を容易にする目的のため、多
少の弾性を提供する材料を選択する必要がある。又、か
かる弾性は、細胞培養物インサートの底面に薄膜を接着
することを容易にする。
【図１】一般的な組織培養容器と本発明の好適な細胞培
養物インサートとの分解斜視図である。
養物インサートとの分解斜視図である。
【図２】薄膜の無い本発明の好適な細胞培養物インサー
トの拡大斜視図である。
トの拡大斜視図である。
【図３】図２の平面図である。
【図４】組織培養容器のウェル内に支持された細胞培養
物インサートを示す、図１の平面図である。
物インサートを示す、図１の平面図である。
【図５】細胞培養物インサートの自動的に中心決めする
構造、及びピペットの先端が細胞培養物インサートの側
壁と組織培養容器のウェルとの間のスペースに入ること
が出来ることを示す、図４の線５−５に沿った断面図で
ある。
構造、及びピペットの先端が細胞培養物インサートの側
壁と組織培養容器のウェルとの間のスペースに入ること
が出来ることを示す、図４の線５−５に沿った断面図で
ある。
【図６】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサー
トの別の実施例の拡大斜視図である。
トの別の実施例の拡大斜視図である。
【図７】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサー
トの別の実施例の拡大斜視図である。
トの別の実施例の拡大斜視図である。
【図８】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサー
トの別の実施例の拡大斜視図である。
トの別の実施例の拡大斜視図である。
【図９】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサー
トの別の実施例の拡大斜視図である。
トの別の実施例の拡大斜視図である。
【図１０】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサ
ートの別の実施例の拡大斜視図である。
ートの別の実施例の拡大斜視図である。
【図１１】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサ
ートの別の実施例の拡大斜視図である。
ートの別の実施例の拡大斜視図である。
【図１２】薄膜が無いときの本発明の細胞培養物インサ
ートの別の実施例の拡大斜視図である。
ートの別の実施例の拡大斜視図である。
１０ 組織培養容器 １４ ウェル ４０ 組織培養物インサート ４２ 側壁 ４４ 側壁外面 ４６ 側壁内面 ４８ 上方部分 ５０ 下方部分 ５１ コーナ部 ５２ 頂部面 ５４ フランジ ５６ 底面 ５８ 薄膜 ６１ 脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イ−シ・チュー アメリカ合衆国ニュージャージー州07052, ウエスト・オレンジ，ローリンソン・スト リート 47 (72)発明者 オレスタ・エヌ・フェダン アメリカ合衆国ニュージャージー州07465, ワナキュー，プロスペクト・ストリート ３ (72)発明者 タデウス・エイ・ティンドルフ アメリカ合衆国ニュージャージー州07726, マナラパン，サンドパイパー・ドライブ ８
Claims (11)
- 【請求項１】 上方部分と、下方部分と、前記上方部分
から前記下方部分まで伸長し且つ少なくとも３つの接続
部を形成し得るように互いに関して配置された、内面及
び外面を有する側壁と、少なくとも１つの側壁を越えて
前記上方部分から半径方向外方に伸長する張り出しフラ
ンジと、を有する中空チャンバを備える細胞培養物イン
サートにして、 前記上方部分が、外周と、頂部面と、を備え、前記下方
部分が、外周と、底面と、を備え、多孔質の薄膜が前記
底面に取り付けられることを特徴とする細胞培養物イン
サート。 - 【請求項２】 請求項１に記載の細胞培養物インサート
にして、前記底面から伸長して、前記インサートを支持
する支持手段を更に備えることを特徴とする細胞培養物
インサート。 - 【請求項３】 請求項２に記載の細胞培養物インサート
にして、前記頂部面が前記底面の外周と略等しい外周を
有することを特徴とする細胞培養物インサート。 - 【請求項４】 請求項２に記載の細胞培養物インサート
にして、前記上方部分の前記外周及び前記下方部分の前
記外周が略等しいことを特徴とする細胞培養物インサー
ト。 - 【請求項５】 請求項１に記載の細胞培養物インサート
にして、前記側壁が正方形を形成することを特徴とする
細胞培養物インサート。 - 【請求項６】 請求項４に記載の細胞培養物インサート
にして、前記頂部面及び前記底面が正方形であることを
特徴とする細胞培養物インサート。 - 【請求項７】 請求項４に記載の細胞培養物インサート
にして、前記頂部面及び前記底面が円形、又は楕円形で
あることを特徴とする細胞培養物インサート。 - 【請求項８】 請求項４に記載の細胞培養物インサート
にして、前記頂部面が円形、又は楕円形であり、前記底
面が正方形であることを特徴とする細胞培養物インサー
ト。 - 【請求項９】 請求項４に記載の細胞培養物インサート
にして、前記頂部面が正方形であり、前記底面が円形、
又は楕円形であることを特徴とする細胞培養物インサー
ト。 - 【請求項１０】 請求項２に記載の細胞培養物インサー
トにして、前記上方部分の前記外周が前記下方部分の前
記外周よりも実質的に大きいことを特徴とする細胞培養
物インサート。 - 【請求項１１】 請求項１０に記載の細胞培養物インサ
ートにして、前記側壁が、前記上面から前記下方部分ま
でテーパーが付けられることを特徴とする細胞培養物イ
ンサート。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/952,004 US5468638A (en) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Cell culture insert |
| US952004 | 2001-09-12 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06189741A true JPH06189741A (ja) | 1994-07-12 |
| JP2638738B2 JP2638738B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=25492477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5241531A Expired - Fee Related JP2638738B2 (ja) | 1992-09-28 | 1993-09-28 | 細胞培養物インサート |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5468638A (ja) |
| EP (1) | EP0590513B1 (ja) |
| JP (1) | JP2638738B2 (ja) |
| CN (1) | CN1039433C (ja) |
| AU (1) | AU662245B2 (ja) |
| CA (1) | CA2107036C (ja) |
| DE (1) | DE69322573T2 (ja) |
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