JPH06189602A - 草取り方法及び草取り機 - Google Patents

草取り方法及び草取り機

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JPH06189602A
JPH06189602A JP24228292A JP24228292A JPH06189602A JP H06189602 A JPH06189602 A JP H06189602A JP 24228292 A JP24228292 A JP 24228292A JP 24228292 A JP24228292 A JP 24228292A JP H06189602 A JPH06189602 A JP H06189602A
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insertion pin
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Katsumi Iwata
勝美 岩田
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IWATA TAKURO
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IWATA SATOMI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業者があまり労力を使うことなく、迅速に、
草を根から抜き取る又はちぎり取る。 【構成】パイプ3に固着された基盤4下面に根引き抜き
用の複数の挿入ピン5を設ける。このとき、草の略中央
部から一定距離離れた草の根に挿入ピン5を刺し込む。
そして、パイプ3を回転させることによって、挿入ピン
5を前記略中央部を中心に回転させて、根を引き抜き又
はちぎって草を取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は草取り方法及び草取り機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ゴルフ場等で作業者が草
を取る場合には、カマ等を使用して手作業で草を抜いた
り、草を刈ったりしている。しかし、手作業で草取り作
業を行うと、例えば座った状態で行わなければならず、
労力や時間がかかるという問題が生じる。
【0003】そこで、時間をかけることなく、迅速に草
を取るために、図21に示すように、電動の草刈り機3
1が提案されている。この電動草刈り機31は作業者は
該電動草刈り機31を操作して、回転した円板状の草刈
り刃32によって、草を刈るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この電
動草刈り機31では、草刈り刃32を草の根から刈り取
ることができない。即ち、電動草刈り機31は草を刈る
時に根を土中に残したまま茎から刈ってしまう。従っ
て、せっかく草を刈ってもしばらくすると土中に残った
根から再び草が生えてくるという問題がある。
【0005】また、電動草刈り機31では例えば芝生等
に部分的に1本だけ生えている草をその草の周囲の芝生
を傷めることなく刈りとるには、該電動草刈り機31を
正確に操作しなければならず、その操作性に困難があっ
た。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は作業者があまり労力を使
うことなく、迅速に、草を根から抜き取る又はちぎり取
ることができる草取り方法及び草取り機を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、第1の発明は、草の略中心部から一定距離離れた草
の根に挿入ピンを刺し込み、前記略中心部を中心に回転
させて、根を引き抜き又はちぎって草を取ることをその
要旨とする。
【0008】第2の発明は、回転操作部材に固着された
基盤下面に根引き抜き用の複数の挿入ピンを設けたこと
をその要旨とする。第3の発明は、第2の発明におい
て、前記挿入ピンは基盤下面の同一円周上に三本以上設
けられたことをその要旨とする。
【0009】第4の発明は、第2の発明において、前記
挿入ピンは基盤下面の同一円周上に二本以上設けられる
とともに、前記円周と同心状に形成されたもう一つの円
周上に一本以上を設けられたことをその要旨とする。
【0010】第5の発明は、回転操作部材に固着された
基盤下面の中心部に回転支持用の中心軸ピンを設け、前
記中心部とは異なる位置に一本以上の根引き抜き用の挿
入ピンを設けたことをその要旨とする。
【0011】第6の発明は、第5の発明において、前記
挿入ピンは前記中心軸ピンを中心とする同一円周上に二
本以上設けられたことをその要旨とする。第7の発明
は、第2の発明〜第6の発明において、前記挿入ピン又
は中心軸ピンは焼入れしたものであることをその要旨と
する。
【0012】第8の発明は、第2の発明〜第7の発明に
おいて、前記挿入ピン又は中心軸ピンには凹凸が形成さ
れたことをその要旨とする。第9の発明は、第2の発明
〜第8の発明において、前記挿入ピン又は中心軸ピンの
先端部にセラミックスから成る先端子を固着したことを
その要旨とする。
【0013】第10の発明は、第2の発明〜第9の発明
において、基盤下面に設けられた押し出し部材と、回転
操作部材内に設けられ、前記押し出し部材を基盤に対し
て離間する位置に押し出すための押し出し操作手段とを
設けたことをその要旨とする。
【0014】第11の発明は、第10の発明において、
常に押し出し部材を基盤側に付勢する付勢部材を回動操
作部材に設けたことをその要旨とする。
【0015】
【作用】従って、第1の発明によれば、草の略中心部か
ら一定距離離れた草の根に挿入ピンを刺し込み、前記略
中心部を中心に回転させて、根を引き抜き又はちぎって
草を取る。
【0016】第2の発明によれば、基盤に設けられた挿
入ピンを草の略中心部から一定距離離れた草の根に刺し
込む。そして、回転操作部材を回転させると、基盤とと
もに挿入ピンがが回転する。すると、草の根は挿入ピン
に巻きつく。さらに、回転操作部材を回転させることに
よって、挿入ピンが根を引き抜き又はちぎりながら草を
取る。
【0017】第3の発明によれば、基盤に同一円周上に
設けられた三本以上の挿入ピンを草の略中心部から一定
距離離れた草の根に刺し込む。そして、回転操作部材を
回転させることによって、挿入ピンを前記円周の中心に
対して回転させる。すると草の根は挿入ピンに巻きつ
く。さらに、回転操作部材を回転させることによって、
挿入ピンは根を引き抜き又はちぎりながら草を取る。
【0018】第4の発明によれば、基盤に設けられた挿
入ピンを草の略中心部から一定距離離れた草の根に刺し
込む。そして、回転操作部材を回転させることによっ
て、前記挿入ピンを、基盤に二本以上の挿入ピンを設け
た円周の中心を中心に回転させる。すると、草の根は挿
入ピンに巻きつく。さらに、回転操作部材を回転させる
ことによって、挿入ピンは根を引き抜き又はちぎりなが
ら草を取る。
【0019】第5の発明によれば、基盤中心部に設けら
れた中心軸ピンを草の略中心に刺し込むとともに、挿入
ピン又を草の略中心部から一定距離離れた草の根に刺し
込む。そして、回転操作部材を回転させ、挿入ピンを中
心軸ピンを中心に回転させる。すると、草の根は挿入ピ
ン又は中心軸ピンに巻きつく。さらに、回転操作部材を
回転させることによって、挿入ピン又は中心軸ピンは根
を引き抜き又はちぎりながら草を取る。
【0020】第6の発明によれば、基盤中心部に設けら
れた中心軸ピンを草の略中心に刺し込むとともに、挿入
ピン又を草の略中心部から一定距離離れた草の根に刺し
込む。そして、回転操作部材を、中心軸ピンを中心に回
転させる。このとき、挿入ピンは中心軸ピンに対して同
心状に設けらているので、スムーズに、中心軸ピン回り
に回転する。すると、草の根は挿入ピン又は中心軸ピン
に巻きつく。さらに、回転操作部材を回転させることに
よって、挿入ピン又は中心軸ピンは根を引き抜き又はち
ぎりながら草を取る。
【0021】第7の発明によれば、挿入ピン又は中心軸
ピンは焼入れされており、高い硬度を有している。従っ
て、例えば根の近傍に石や砂利等の硬いものがあって、
それらと挿入ピン又は中心軸ピンが衝突したとしても、
これら挿入ピン又は中心軸ピンが折れたり、曲がったり
することなく、確実に根を引き抜き又はちぎって草をと
る。
【0022】第8の発明によれば、挿入ピン又は中心軸
ピンに凹凸が形成されたことにより、草の根が該挿入ピ
ン又は中心軸ピンに巻きつき易くなる。従って、挿入ピ
ン又は中心軸ピンはより確実に根を引き抜き又はちぎっ
て草をとる。
【0023】第9の発明によれば、挿入ピン又は中心軸
ピンの先端部にセラミックスから成る先端子が固着され
ている。この先端子によって、草を抜き取るために前記
挿入ピン又は中心軸ピンを土中に入れたり、土中から抜
いたりする際に生じる先端部における磨耗を低減する。
【0024】第10の発明によれば、押し出し操作部材
を押すと押し出し部材が基盤に対して離間する。このと
き、例えば、基盤に設けられた挿入ピン又は中心軸ピン
に取着した草はこの押し出し部材が基盤から離間するこ
とによって、挿入ピン又は中心軸ピンから離脱される。
【0025】第11の発明によれば、押し出し部材は付
勢部材によって基盤側に付勢されている。即ち、押し出
し部材は根を引き抜いているときに邪魔にならない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を草取り機に具体化した一実施
例を図1〜図9に従って説明する。
【0027】図1は草取り機1の正面図を示し、図2は
該草取り機1を上面から視た要部斜視図を示している。
草取り機1には両端が閉鎖されるとともに、中空形状に
形成された鋼管から成るパイプ2が設けられている。そ
して、パイプ2の略中央部には前記パイプ2よりも長さ
を長く形成された鋼管から成るパイプ3が電気抵抗溶接
でパイプ2に対して垂直に固着されている。即ち、これ
らパイプ2とパイプ3とによってT字状の回転操作部材
が形成されている。このとき、パイプ2はパイプ3によ
り左部分及び右部分(図1参照)に分けられ、これら左
部分及び右部分は例えば作業者が作業時に把持する部分
としての把手部2a,2bを形成している。
【0028】前記パイプ3の下端には鋼材(S25C)
から成る円板状の基盤4が溶接によって固着されてい
る。図5,6に示すように、前記基盤4の下面には同形
状の3本の挿入ピン5が等間隔に基盤4の中心を中心と
する同一円周上に設けられ、基盤4の上部からナット6
によって基盤4に固着されている。
【0029】この挿入ピン5は熱処理(焼入れ)が施さ
れたステンレス材(SUS420J2)にて形成され、
その硬度はHRC40以上が保証されている。その挿入
ピン5の表面には旋盤等で加工された円弧状の凹部7が
複数ヵ所(本実施例においては1本に付き5ヵ所)形成
されて、その挿入ピン5の同表面は凹凸に形成されてい
る。そして、挿入ピン5はこの凹凸によって、草を取る
時に、挿入ピン5に草の根がより巻きつき易くして、草
をより取り易くしている。
【0030】図3,図4に示すように、この基盤4の中
央部には円形状に貫通した孔が形成され、該孔の表面全
体にわたって雌ネジが切られることによってネジ孔8が
形成されている。このネジ孔8には円形状に形成され、
その外周面全体にわたって雄ネジの切られたアルミニウ
ムから成る座板9が螺着される。この座板9の雄ネジ部
分には接着剤が塗布されており、座板9は基盤4に対し
て確実に固着されている。図4に示すように、座板9に
はその中央部に貫通孔10が形成され、該貫通孔10に
対して対称な2地点にはピン孔11が形成されている。
このとき、このピン孔11に治具を挿通し回転させるこ
とによって、該座板9を回転させ基盤4に螺入させて、
基盤4に螺着するようになっている。
【0031】また、図1,図2に示すように、前記パイ
プ2の上部中央には挿通孔12が形成されており、その
挿通孔12にはアルミニウムから成る押し出し操作手段
としてのプッシュ棒13が挿通されている。このとき、
該プッシュ棒13のパイプ2側の上端部には円板状の押
板14が固着されている。また、プッシュ棒13の先端
部はパイプ3内を貫通し、基盤4に固着された座板9の
貫通孔10から突出するようになっている。そして、前
記先端部には雄ネジ15が形成されているとともに、該
雄ネジ15には円形状に形成され、アルミニウムから成
る押し出し部材と押し出し板16が螺着されている。こ
のとき、この押し出し板16は接着剤によってプッシュ
棒13の雄ネジ15に確実に固着されている。
【0032】さらに、図3に示すように、パイプ3内の
プッシュ棒13には円柱状に形成された2本のロールピ
ン18が180°対称位置に固着されている。そして、
このロールピン18と前記座板9の上面との間に付勢部
材としての螺旋状に形成されたコイルバネ17が配設さ
れている。そして、前記コイルバネ17によって、常に
プッシュ棒13を上方に押圧するようになっている。
【0033】即ち、例えば作業者が押板14を押してプ
ッシュ棒13を下方に押圧すると、コイルバネ17その
付勢力に抗して、押し出し板16はプッシュ棒13とと
もに、下方へ移動する。即ち、押し出し部材16の移動
量は押板14を押した量に等しい量だけ移動する。この
とき、前記コイルバネ17の長さは押板14とパイプ2
との距離L(図1参照)に対して充分長く形成されてい
る。従って、押し出し板16の最大移動量は前記距離L
に相当し、この押し出し板16の最大移動量Lは前記挿
入ピン5の長さにほぼ匹敵するように形成されている。
【0034】また、作業者が押板14を押すことを止め
ると、押し出し板16はプッシュ棒13とともにコイル
バネ17の付勢力によって座板9に当接するまで自動的
に上方に移動するようになっている。
【0035】次に、上記のように構成した草取り機1を
使用して草を取る場合について説明する。まず、図7に
示すように、作業者は押板14を押さない状態で、挿入
ピン5を草Pの略中心部P0から一定距離離れた草Pの
根P1に向かって差し込む。そして、作業者は挿入ピン
5を挿入した状態で草取り機1をパイプ3の中心を中心
に回動させる。すると、挿入ピン5は根P1内でパイプ
3の中心を中心に土中で回転し、根P1が挿入ピン5に
巻きつく。さらに、パイプ3を回転させることによっ
て、挿入ピン5は根P1を引き抜き又はちぎる。そし
て、図8に示すように、挿入ピン5を土から抜き取れ
ば、挿入ピン5に根P1が巻きついた状態で草Pが取ら
れる。
【0036】さらに、図9に示すように、挿入ピン5に
根P1が巻きついた状態において、例えば所定の草置き
場で、作業者が押板14を押すと押し出し板16が押し
出され、挿入ピン5に巻きついた根P1が挿入ピン5か
ら離れることにより、草Pは処分される。このとき、作
業者が押板14を押すことを止めれば、前記コイルバネ
17によって、押し出し板16は自動的に座板9に当接
する。
【0037】従って、上記のように構成した草取り機1
によれば、草Pの略中心部から一定距離離れた根P1に
向かって該草取り機1を刺し込み回転させるだけで、根
P1が挿入ピン5に巻きつく。このため、草Pを根P1
から迅速かつ簡単に抜き取ることができる。このとき、
作業者は立った状態のまま、パイプ2の把手2a,2b
を握って草取り作業ができるので、座った状態で草Pを
取る場合に比して容易に草を取ることができる。
【0038】また、挿入ピン5に設けられた凹凸によっ
て草Pの根P1が該挿入ピン5に巻きつき易くすること
ができ、より確実に草Pを根P1から取ることができ
る。そして、基盤4において、挿入ピン5をパイプ3の
中心に対して同一円周上に3本等間隔に取着したので、
パイプ3の回転に伴って挿入ピン5は安定した状態で回
転し、草Pの根P1を容易に巻きつけることができる。
【0039】さらに、草Pの根P1が挿入ピン5に巻き
ついた状態で、押板14を押して、押し出し板16を下
方に移動させて、草Pを下方に押すことによって、容易
に草Pを挿入ピン5から離脱させることができる。この
とき、パイプ3内のコイルバネ17によって、押板14
を押すことを止めれば自動的に押し出し板16は基盤4
に固着された座板9に当接させることができる。
【0040】加えて、挿入ピン5に焼入れを行ったの
で、例えば根の近傍に石や砂利等の硬いものがあって、
それらと挿入ピン5が衝突したとしても、これら挿入ピ
ン5が折れたり、曲がったりすることなく、確実に根を
引き抜き又はちぎって草をとることができる。
【0041】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することができる。 (1)上記実施例では3本の挿入ピン5を同一円周上に
設けたが、挿入ピン5の本数は3本に限定されるもので
はなく、3本以上ならば何本でもよい。このとき、図1
0に示すように、挿入ピン5に凹凸を特に形成する必要
はない。また、焼入れのしていない挿入ピン5にしても
よい。
【0042】(2)上記実施例では、3本の挿入ピン5
を同一円周上に設けたが、図11に示すように、押し出
し板16の中心に中心軸ピン19を設け、この中心軸ピ
ン19に対して一定距離離れた円周上に少なくとも一本
の挿入ピン5を設けてもよい。このとき、草Pの略中心
部P0に中心軸ピン19を刺しこみ、挿入ピン5を前記
略中心部P0から一定距離離れた根P1に刺し込む。こ
の状態において、草取り機1を中心軸ピン19を中心に
回転させると、挿入ピン5は中心軸ピン19を中心に回
転する。すると、挿入ピン5及び中心軸ピン19に草P
の根P1が巻きつく。さらに、中心軸ピン19を中心に
回転させると、根P1は挿入ピン5及び中心軸ピン19
によって、抜き取られ又はちぎり取られる。 また、こ
の中心軸ピン19は図11に示すように、挿入ピン5に
比して若干長さを長く形成されているが、挿入ピン5の
長さと同一に形成してもよい。
【0043】さらに、中心軸ピン19に凹凸を設けた
り、焼入れを施したりしても勿論よい。このとき、中心
軸ピン19はこの凹凸によって、より草Pの中心に刺し
込み易くなるとともに、根P1が巻きつき易くなる。さ
らに、中心軸ピン19に焼入れを施したことによって、
中心軸ピン19は草P中心に石や砂利等の硬いものがあ
って、それらと中心軸ピン19と衝突したとしても、こ
の中心軸ピン19が折れたり、曲がったりすることな
く、確実に草P中心に中心軸ピン19を刺し込むことが
できる。
【0044】(3)上記実施例では、3本の挿入ピン5
を同一円周上に設けたが、基盤4下面の同一円周上に2
本以上の挿入ピン5を設け、もう一つの異なる円周上に
1本以上の挿入ピン5を設けてもよい。
【0045】(4)上記実施例では、付勢部材としてコ
イルバネ17を使用したが、板バネを使用してもよい。
また、付勢部材を使用せず、草Pを落とすためにプッシ
ュ棒13を押した後は、該プッシュ棒13を手動で引き
戻すよう構成してもよい。さらに、押し出し板16をプ
ッシュ棒13に取着することなく、プッシュ棒13の先
端が草Pを落とすよう構成してもよい。
【0046】(5)上記実施例では、付勢部材(コイル
バネ17)を係止する係止部材としてロールピン18を
プッシュ棒13に固着したが、図12に示すように、プ
ッシュ棒13に鍛造により略円形状の係止部20を形成
してもよい。
【0047】また、図13に示すように、プッシュ棒1
3に切欠21を設け、その切欠にEリング22を固着す
ることによって、コイルバネ17を係止する係止部材を
構成してもよい。
【0048】(6)上記実施例では、挿入ピン5に取着
した草Pを落とすためのプッシュ棒13を使用して草取
り機1を構成したが、プッシュ棒13を使用せず、草取
り機1を構成してもよい。このとき、挿入ピン5に取着
した草Pは例えばパイプ3等を叩くことによって生じた
振動により落とされる。
【0049】さらに、プッシュ棒13を使用しない草取
り機1において、中空材料のパイプ3に代わって中実材
料の棒材を使用してもよい。この場合、基盤4の中心部
に中心軸ピン19を設けてもよい。
【0050】(7)上記実施例では鋼管から成るパイプ
2,3を使用して草取り機1を構成したが、硬化プラス
チック等のパイプを使用して構成してもよい。このと
き、硬化プラスチック等のパイプは鋼管から成るパイプ
2,3に比して軽量である。従って、作業者にとってよ
り作業がし易くなり、作業効率が向上する。
【0051】(8)上記実施例において、パイプ2の把
手2a,2bに皮又はテープ等を巻くことによって、作
業者にとってより把手2a,2bを握り易くし、草取り
の作業性を向上させてもよい。また、把手2a,2bに
対して作業者の手の指の形に合わせて凹凸を形成しても
よい。
【0052】(9)上記実施例において、草取り機1の
パイプ3の長さを適宜変更した幾種類もの草取り機1を
制作する。そして、作業者が自分の身長に応じて草取り
機1を選択できるよう構成してもよい。
【0053】(10)上記実施例では、回転操作部材と
してのパイプ2に把手2a,2bを形成したが、図1
4,図15,図16に示す形状の把手23,24,25
を回転操作部材として形成してもよい。このとき、勿
論、それぞれの把手23,24,25に皮又はテープ等
を巻いてもよい。
【0054】(11)上記実施例において、図17に示
すように、回転操作部材として3方に分岐したアルミダ
イキャストから成る中実棒(以下単に棒材)26のそれ
ぞれの先端部に基盤4を固着し、その基盤4に挿入ピン
5を固着してもよい。このとき、それぞれの先端部に固
着する基盤4の大きさをそれぞれ異なる大きさに設定し
て、その基盤4の大きさに応じて、長さが違う挿入ピン
5をその長さに適した間隔で配設してもよい。また、中
心軸ピン19を固着してもよい。さらに、前記挿入ピン
5又は中心軸ピン19に焼入れ、凹凸等を施したものを
使用しても勿論よい。また、この3方に分岐した棒材2
6は丁度片手で握れる程度の大きさに設定することによ
って、作業者は小さな草P等を容易にとることができ
る。
【0055】このとき、図18に示すように、基盤4を
特に用いることなく直接棒材26の先端部に挿入ピン5
を固着してもよい。また、図19に示すように、基盤4
の中央部に雄ねじ27を設け、その雄ねじ27を前記棒
材26に螺着するよう構成してもよい。
【0056】さらに、3方に分岐した棒材26に限定す
ることなく、2ヶ所,4ヶ所等の複数方に分岐した棒材
先端部に基盤4を固着し挿入ピン5を固着してもよい。
勿論、挿入ピン5だけでなく中心軸ピン19を棒材26
又は基盤4に固着してもよい。
【0057】(12)上記実施例において、図20に示
すように挿入ピン5又は中心軸ピン19の先端部にセラ
ミックスから成る先端子28を接着材等で固着してもよ
い。このとき、草Pを取るために土中に挿入ピン5又は
中心軸ピン19を入れたり、抜いたりする時に生じる先
端部の磨耗をこの先端子28によって低減することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、迅
速に、草を根から抜き取る又はちぎり取ることができる
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例において、草取り
機を示す正面図である。
【図2】一実施例において、草取り機の上部を上方から
視た斜視図である。
【図3】一実施例において、パイプ内のプッシュ棒及び
コイルバネ等の配設状態を示す断面図である。
【図4】一実施例において、座板を示す正面図である。
【図5】一実施例において、基盤に取着された挿入ピン
を示す正面図である。
【図6】一実施例において、基盤に取着された挿入ピン
の配設状態を示す状態図である。
【図7】一実施例において、草取り機を草に挿通した状
態を示す説明図である。
【図8】一実施例において、草取り機に草が取着した状
態を示す説明図である。
【図9】一実施例において、草取り機から草を所定の草
置き場に収容した状態を示す説明図である。
【図10】別例において、凹凸の無い挿入ピンを示す正
面図である。
【図11】別例において、円板に中心軸ピンが固着され
た状態を示す斜視図である。
【図12】別例において、プッシュ棒に形成された係止
部を示す正面図である。
【図13】別例において、プッシュ棒に形成された係止
部を示す正面図である。
【図14】別例における把手を示す側面図である。
【図15】別例における把手を示す側面図である。
【図16】別例における把手を示す側面図である。
【図17】別例における把手を示す側面図である。
【図18】別例における把手の先端部を示す側面図であ
る。
【図19】別例における把手の先端部を示す側面図であ
る。
【図20】別例における挿入ピン又は中心軸ピンの先端
部にセラミック等の先端子を固着した正面図である。
【図21】従来例における草刈り機を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2,3…回転操作部材としてのパイプ、4…基盤、5…
挿入ピン、13…押し出し操作手段としてのプッシュ
棒、16…押し出し部材としての押し出し板、17…付
勢部材としてのコイルバネ、19…中心軸ピン、23,
24,25…回転操作部材としての把手、26…回転操
作部材としての棒材、28…先端子、P…草、P0…草
の略中心部、P1…根。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 勝美 岐阜県羽島市正木町新井319番地

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 草(P)の略中心部(P0)から一定距
    離離れた草(P)の根(P1)に挿入ピン(5)を刺し
    込み、前記略中心部(P0)を中心に回転させて、根
    (P1)を引き抜き又はちぎって草(P)を取ることを
    特徴とする草取り方法。
  2. 【請求項2】 回転操作部材(2,3,23,24,2
    5,26)に固着された基盤(4)下面に根(P1)引
    き抜き用の複数の挿入ピン(5)を設けたことを特徴と
    する草取り機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記挿入ピン(5)
    は基盤(4)下面の同一円周上に三本以上設けられたこ
    とを特徴とする草取り機。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記挿入ピン(5)
    は基盤(4)下面の同一円周上に二本以上設けられると
    ともに、前記円周と同心状に形成されたもう一つの円周
    上に一本以上を設けられたことを特徴とする草取り機。
  5. 【請求項5】 回転操作部材(2,3,23,24,2
    5,26)に固着された基盤(10)下面の中心部に回
    転支持用の中心軸ピン(19)を設け、前記中心部とは
    異なる位置に一本以上の根(P1)引き抜き用の挿入ピ
    ン(5)を設けたことを特徴とする草取り機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記挿入ピン(5)
    は前記中心軸ピン(19)を中心とする同一円周上に二
    本以上設けられたことを特徴とする草取り機。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6において、前記挿入ピン
    (5)又は中心軸ピン(19)は焼入れしたものである
    ことを特徴とする草取り機。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7において、前記挿入ピン
    (5)又は中心軸ピン(19)には凹凸(7)が形成さ
    れたことを特徴とする草取り機。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8において、前記挿入ピン
    (5)又は中心軸ピン(19)の先端部にセラミックス
    から成る先端子(28)を固着したことを特徴とする草
    取り機。
  10. 【請求項10】 請求項2〜9において、基盤(4)下
    面に設けられた押し出し部材(16)と、回転操作部材
    (2,3,23,24,25,26)内に設けられ、前
    記押し出し部材(16)を基盤(4)に対して離間する
    位置に押し出すための押し出し操作手段(13)とを設
    けたことを特徴とする草取り機。
  11. 【請求項11】 請求項10において、常に押し出し部
    材(16)を基盤(4)側に付勢する付勢部材(17)
    を回動操作部材(2,3,23,24,25,26)に
    設けたことを特徴とする草取り機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012115258A (ja) * 2010-11-08 2012-06-21 Hiroshi Fujita 除草器具
JP2012239394A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Fujii Yoshihiko 草抜き具
JP2013198504A (ja) * 2013-07-08 2013-10-03 Fujii Yoshihiko 草抜き具
JP2013247969A (ja) * 2013-09-18 2013-12-12 Fujii Yoshihiko 草抜き具

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