JPH06189480A - 鉄芯電磁石を使用する交流及び直流モータに於て、その鉄芯電磁石の発生する磁力をより有効に活用する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄芯電磁石を用いた電動モータに於てそ
の電磁力を、より有効に活用することを目的とする。 【構成】 磁極２の活用されていない磁力発生位置
に接するよう鉄製装置１を取り付け、その磁力を活用し
易い位置まで伝導する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電動モータに使用され
る鉄芯電磁石の磁力を、より有効に活用して、電動モー
タの出力増強と省電力化を計ることに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の鉄芯電磁石を用いた交流、又は直
流の電動モータに於いては、電気の馬力への転換効率が
非常に低いものであり、これはその発生する磁力が充分
に活用されていない事に起因している。

【０００３】

【発明の解決しようとする課題】従来の鉄芯電磁石を用
いたモータでは、その電磁石の発生する磁力が他の磁力
や金属と作用する面が限られてしまう構造なので、その
作用する面以外の部分に発生する磁力を他の磁力や金属
と作用させ易い位置まで取り出すことを目的としてい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
磁力を伝導することの出来る鉄等の強磁性金属を、活用
されていない電磁力発生部分に接するようにし、それを
活用し易い位置まで延長する。

【０００５】

【作用】上記のように鉄を伝って導き出された磁力を他
の磁力や金属に作用させて、そのモータの馬力に寄与す
るようにする。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
一般直流の電磁石は、図２（イ）で示すような形の鉄板
を何枚も重ねて鉄芯としている。これは直流１２極のも
のであるが、極数が多くても少なくても、又は交流のも
のであっても、図２（ロ）の（Ｂ）で示す位置に相当す
る活用されてない磁力発生部分がある。そして電磁石の
磁力は独立して発生しているので（Ｂ）部分の磁力を鉄
により取り出しても（Ａ）部分の磁力が弱くなることは
ない。そこでこの（Ｂ）の部分に当発明の一例である、
図１の１で示す鉄製の装置の二つに分かれた部分の間
に、磁極の一つ、すなわち図２の２を（Ｂ）面に接する
よう差し込んで固定する。一つの磁極２に対して鉄製装
置１を２個使用し、図３の如くする。そしてこの活用さ
れていない（Ｂ）部分の磁力を、図４の１の位置へ伝導
することにより、図４の８の永久磁石の磁力と作用させ
ることが出来るわけである。

【０００７】図４に於ける２．３．４．５．６．７は従
来のモータに用いられる部品のままであるし、この場合
の１の取付位置は従来のもののコイルの出っぱり部分４
の外側の空間に位置するので、従来のモータの大きさを
特に変更する必要はない。

【０００８】このように従来のモータに図４で示す１と
８を加えるだけで良いので、製造コストも非常に安価
で、重量増も少く、さらに本発明の鉄製装置１は冷却フ
ィンとしての役割も果すので、コイルの冷却にも有効で
ある。尚図４で示すと同様のものの試作品では約６割の
出力増が得られている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の鉄製装置の斜視図である。

【図２】鉄芯の正面図と、その一部の拡大図である。

【図３】本発明の鉄製装置を磁極の一つに装着したもの
の斜視図である。

【図４】本発明の鉄製装置をモータに取付けたものの縦
断面図である。

【符号の説明】

１ 本発明の鉄製装置 ２ 鉄芯電磁石の磁極 ３ シャフト ４ コイル ５ コミュテーター ６ 永久磁石 ７ 外筒 ８ 永久磁石 Ａ 磁極の磁力発生面 Ｂ 磁極の磁力発生面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動モータに使用される交流及び直流の
   鉄芯電磁石の発生する磁力に於いて、馬力として活用さ
   れることのない部分に発生する磁力を鉄等の強磁性金属
   を用いて伝導して、馬力として活用し易い位置まで取り
   出して、その磁力を他の磁力や金属と作用させて、馬力
   として活用するようにする装置。