JPH06189391A - スピーカーの回路並びに該回路に用いるコイル - Google Patents

スピーカーの回路並びに該回路に用いるコイル

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JPH06189391A
JPH06189391A JP35543392A JP35543392A JPH06189391A JP H06189391 A JPH06189391 A JP H06189391A JP 35543392 A JP35543392 A JP 35543392A JP 35543392 A JP35543392 A JP 35543392A JP H06189391 A JPH06189391 A JP H06189391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
speaker
high frequency
power amplifier
resistor
Prior art date
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Application number
JP35543392A
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English (en)
Inventor
Seiichi Tokuhisa
誠一 徳久
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スピーカーのネットワーク回路のコイルから
発生する高周波ノイズを、スピーカーケーブルを通じて
パワーアンプ側に伝送することを抑制し、高周波ノイズ
によってパワーアンプが歪を発生することを抑制する。
かつ、パワーアンプから出力された高周波電力成分が、
スピーカーの回路で反射され再びパワーアンプに帰還す
ることを低減し、パワーアンプに音質的な悪影響を及ぼ
すことを防止する。さらに、ネットワーク回路に使用さ
れるコイル自体が出力する高周波ノイズを低減する。 【構成】 スピーカーシステム1のネットワーク回路4
と入力端子5間のホット・コールド間に、コンデンサー
8aと、抵抗8bとを、直列に接続した回路8を挿入す
る。ネットワーク回路の1素子のインダクタンスを、2
個のコイルを直列に接続することで構成する。コイルは
並設し、電流を流した際、各々の磁束が対向するよう接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカーの回路およ
び該回路に使用するコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くのスピーカーのネットワーク回路
は、磁気歪防止の目的で空芯コイルを使用している。し
かし空芯コイルは外部磁界との結合が大きく、ラジオ電
波等ノイズを拾う結果それを高周波ノイズとして出力
し、スピーカーケーブルを通じてパワーアンプへ伝送す
る。そのため係るスピーカーを駆動するパワーアンプは
高周波ノイズの悪影響を受け、歪を発生するなどの音質
劣化の原因となる欠点があった。
【0003】しかし、磁気歪発生防止の観点およびコス
ト的な制約から、空芯コイルに電磁シールドを施すこと
は好ましくないため、高周波ノイズの発生を防ぐ有効な
手段を講じることが難しかった。
【0004】また、多くの場合、図4に例示するように
スピーカーシステムの入力インピーダンスは高周波領域
で非常に高くなるため、スピーカーケーブルの伝送イン
ピーダンスとの不整合から、図2に示すようにパワーア
ンプから出力された高周波電力成分9aがスピーカーの
回路で反射され、再びパワーアンプ出力に帰還9bする
ことで、高周波領域におけるパワーアンプの動作が不安
定になる欠点があり、音質に悪影響があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のスピーカーの回路の欠点であった、
ネットワーク回路のコイルが出力する高周波ノイズが、
スピーカーケーブルを通じてパワーアンプに伝送される
ことを低減し、パワーアンプに音質的な悪影響を及ぼす
ことを防止する。
【0006】またパワーアンプから出力された高周波電
力成分がスピーカーの回路で反射され、再びパワーアン
プに帰還することを抑制し、パワーアンプに音質的な悪
影響を及ぼすことを防止する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、請求項1ではスピーカーの入力端子とネットワー
ク回路間のホット・コールド間にコンデンサーと、スピ
ーカーに接続するスピーカーケーブルの伝送インピーダ
ンスに近い抵抗値の抵抗とを、直列に接続した回路を挿
入する。
【0008】また、上記の課題を達成するために、請求
項2では従来単独のコイルで構成していたインダクタン
スを、2個のコイルに代え並設する。その際コイルの中
心を通る磁束が互いに平行になるよう配置する。そして
係る2個のコイルを直列に接続する。その際、電流を流
したときに生じる磁束が互いに対向するよう接続する。
【0009】
【作用】以上のように構成すると、請求項1では本発明
に係る回路でホット・コールド間が接続されているか
ら、ネットワーク回路のコイルが出力する高周波ノイズ
の多くは該回路を通過し、スピーカーケーブルを通じて
高周波ノイズがパワーアンプに伝送されることを低減で
きる。
【0010】また、図3に示すように、スピーカーシス
テムの入力インピーダンスは、スピーカーケーブルの伝
送インピーダンスに近い抵抗値で高周波的に終端されて
いるため、パワーアンプから出力された高周波電力成分
は反射されることなく、本発明に係る回路の抵抗に吸収
され、再びパワーアンプに帰還することは無い。従って
パワーアンプが高周波的に不安定な動作をすることはな
くなり、音質的な改善効果が大きい。
【0011】なお、このようなインピーダンスマッチン
グをとる必要があるのは、信号の反射などのスピーカー
ケーブル内での分布定数的挙動が明確になる高周波領域
のみで良く、低周波領域ではこのことを考慮する必要は
ない。
【0012】請求項2ではインダクタンスを2個のコイ
ルで構成し、コイルの中心を通る磁束が平行になるよう
係る2個のコイルを並設し、電流によって生じた磁束が
対向する方向になるように直列に接続しているから、ラ
ジオ電波等ノイズを外部磁界との結合によって拾った結
果、各々のコイルから出力される高周波ノイズ電圧は、
大きさが等しく方向が逆になるため、図4ならびに下記
の数式1に示されるように互いに打ち消し合い、パワー
アンプ側へ伝送される高周波ノイズは大幅に低減され
る。
【0013】
【実施例】図1は本発明の請求項1に係る実施例であっ
て、1はスピーカーシステム、2は高音用スピーカー、
3は低音用スピーカー、4はネットワーク回路、4aは
空芯コイル、4bはコンデンサー、4cはコンデンサ
ー、4dは空芯コイル、5は入力端子、6はスピーカー
ケーブル、7はパワーアンプ、8は本発明に係る回路、
8aはコンデンサー、8bは抵抗である。
【0014】図5は本発明の請求項2に係る実施例であ
って、10は本発明に係るコイル、10aは空芯コイ
ル、10bは空芯コイルである。
【0015】
【発明の効果】このような構成になっているから図1に
おいて、ホット・コールド間がコンデンサー8aおよび
抵抗8bによって接続されているため、空芯コイル4
a、空芯コイル4dから出力される高周波ノイズの多く
は回路8を通過し、スピーカーケーブル6を通じてパワ
ーアンプ7へ伝送される分は低減される。そのためパワ
ーアンプ7が高周波ノイズによって歪を発生し、音質が
劣化することを抑制することができる。
【0016】一方、パワーアンプ7から出力された高周
波電力成分は、スピーカーケーブル6を伝送したのち抵
抗8bに吸収されるため反射されることはない。従って
再びパワーアンプ7に帰還することは無いから、パワー
アンプ7が高周波的に不安定な動作をすることはなくな
り音質的な改善効果が大きい。
【0017】なお、抵抗8bの抵抗値は、スピーカーケ
ーブル6の伝送インピーダンスと正確に一致している必
要はなく、スピーカーケーブル6の伝送インピーダンス
の1/10から10倍程度までは効果が認められる。
【0018】さらに、ホット・コールド間はコンデンサ
ー8aのみによって直接結ばれておらず、抵抗8bが直
列に接続されているから、パワーアンプ7にとって危険
な容量性負荷とはならず、パワーアンプ7が発振する恐
れもない。
【0019】また、本発明では従来のスピーカーシステ
ムに、コンデンサーと抵抗の追加だけで済むため、工作
が容易である。
【0020】なお、請求項1は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明に係る回路8を直接入力端子
5に設けたり、独立した部品として外部から入力端子5
に後付けする構成にすることも可能である。
【0021】また特にネットワーク回路あるいはコイル
を持たない、シングルコーンの様なスピーカーにも適用
可能である。
【0022】さらに、図1ではホット側にコンデンサー
8a、コールド側に抵抗8bを接続した例を図示した
が、逆にホット側に抵抗8b、コールド側にコンデンサ
ー8aを接続したものについても適用可能である。
【0023】図5に示される実施例では、直列に接続さ
れた空芯コイル10から出力される高周波ノイズは大幅
に小さくなる。そのため、該空芯コイル10を図1に示
されるネットワーク回路のコイル4aおよびコイル4d
に使用すると、スピーカーケーブル6を通じてパワーア
ンプ7へ伝送される高周波ノイズは大幅に低減される。
そのためパワーアンプ7が高周波ノイズによって歪を発
生し、音質が劣化することを防止することができる。
【0024】さらに、コイル4aとコイル4dのように
同一ネットワーク回路内に複数のインダクタンスがある
場合、その相互の迷結合も減少させる効果がある。
【0025】なお、請求項1および請求項2は、空芯コ
イルについてのみ説明したがコア入りコイル等、他の型
式のコイルについても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る実施例を示す回路図である。
【図2】従来のスピーカーの回路を示す回路図である。
【図3】請求項1に係る実施例の、スピーカーシステム
の入力インピーダンスを示した図である。
【図4】従来のスピーカーシステムの入力インピーダン
スを示した図である。
【図5】請求項2に係る実施例を示す斜視図である。
【図6】請求項2に係る実施例の効果を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 スピーカーシステム 2 高音用スピーカー 3 低音用スピーカー 4 ネットワーク回路 4a コイル 4b コンデンサー 4c コンデンサー 4d コイル 5 入力端子 6 スピーカーケーブル 7 パワーアンプ 8 本発明に係る回路 8a 本発明に係るコンデンサー 8b 本発明に係る抵抗 9a パワーアンプから出力された高周波電力成分を
概念的に示す 9b スピーカー回路で反射された高周波電力成分を
概念的に示す 10 本発明に係る直列に接続した空芯コイル 10a 空芯コイル 10b 空芯コイル 11 図示の方向に電流を流した時、生じる磁束 12a 空芯コイル10aに係る高周波ノイズ源 12b 空芯コイル10bに係る高周波ノイズ源
【数1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカーシステム(1)のネットワーク
    回路(4)と入力端子(5)間のホット・コールド間
    に、コンデンサー(8a)と、抵抗(8b)とを、直列
    に接続した回路(8)を挿入したことを特徴とするスピ
    ーカーの回路。
  2. 【請求項2】コイルの中心を通る磁束を平行に2個のコ
    イル(10a)(10b)を並設し、かつ電流によって
    生じた磁束を対向する方向に該2個のコイル(10a)
    (10b)を直列に接続したことを特徴とする、スピー
    カーの回路に用いるコイル(10)。
JP35543392A 1992-12-21 1992-12-21 スピーカーの回路並びに該回路に用いるコイル Pending JPH06189391A (ja)

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JP35543392A JPH06189391A (ja) 1992-12-21 1992-12-21 スピーカーの回路並びに該回路に用いるコイル

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JPH06189391A true JPH06189391A (ja) 1994-07-08

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ID=18443927

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JP35543392A Pending JPH06189391A (ja) 1992-12-21 1992-12-21 スピーカーの回路並びに該回路に用いるコイル

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JP (1) JPH06189391A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115049A1 (ja) * 2004-05-20 2005-12-01 Toyo Drilube Co., Ltd 音響エフェクター

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115049A1 (ja) * 2004-05-20 2005-12-01 Toyo Drilube Co., Ltd 音響エフェクター

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