JPH0618586A - 追尾測位形有線制御電磁環境計測システム - Google Patents

追尾測位形有線制御電磁環境計測システム

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Publication number
JPH0618586A
JPH0618586A JP17132892A JP17132892A JPH0618586A JP H0618586 A JPH0618586 A JP H0618586A JP 17132892 A JP17132892 A JP 17132892A JP 17132892 A JP17132892 A JP 17132892A JP H0618586 A JPH0618586 A JP H0618586A
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JP
Japan
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electromagnetic environment
levitation
unit
measurement
antenna
Prior art date
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Pending
Application number
JP17132892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuyoshi Tominaga
哲欣 富永
Kusuo Takagi
国主男 高木
Masao Masugi
正男 馬杉
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線送信アンテナなどの放射妨害波源周辺の
任意の空間位置における電磁環境を3次元的に高精度に
計測できる追尾測位形有線制御電磁環境計測システムを
提供する。 【構成】 空中浮揚体13に、電磁環境計測用アンテナ
12と該浮揚体13の浮揚推進手段14,14’とを搭
載し、移動車に搭載される3次元位置計測ブロック部1
6’で浮揚体13の3次元空間位置を検出する一方、地
上ブロック部16が光ファイバケーブル17を介して供
給する制御信号により浮揚体13を移動させ、空間の任
意の位置で電磁環境を計測する。そして、前記3次元空
間位置の検出信号と、浮揚体13から光ファイバケーブ
ル17を介して伝送された電磁環境計測信号とを整合
し、この整合により得られた電磁環境情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、計測アンテナを搭載
した移動体を用いて放射妨害波源周辺の電磁環境を3次
元的に計測する追尾測位形有線制御電磁環境計測システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、移動体として自動車を用いた
従来の計測システムの構成を示すブロック図である。同
図において、1は自動車の屋根などに搭載した電磁環境
計測用アンテナ、2は電界強度計やスペクトラムアナラ
イザなどからなる計測部、3は移動車の位置における方
位を検出する地磁気センサ、4は移動車の車輪の回転に
対応して走行距離計測用のパルスを発生する距離パルス
送出部、5は地磁気センサ3や距離パルス送出部4から
の移動車の位置・方位情報を検出する位置信号検出部、
6は計測部2の計測データと位置信号検出部5からの位
置データとを整合させる計測・位置信号整合部、7は計
測・位置信号整合部6により整合したデータを作図し画
像表示する作画部である。
【0003】また、図12は、図11に示した計測シス
テムを用いて放射妨害波源周辺の道路上を走行し、該道
路上の任意の位置における電界(または磁界)強度の計
測データをもとに、一定の等電界(または等磁界)線の
分布を推定する方法を示す平面図である。
【0004】同図において、8はラジオ・TV・FM放
送や通信などに用いる無線送信アンテナ、9は無線送信
アンテナ8の近傍にある移動車の通行が可能な道路、1
0は無線送信アンテナ8の片側エリアを占め、住宅・商
業地域など道路9のある区域、11は無線送信アンテナ
8のもう一方のエリアであり、畑や森林、牧草地などか
らなる道路9のない区域である。これらの区域に情報通
信機器を設置する場合、無線送信アンテナ8からの放射
妨害波の影響の及ぶ範囲などを知る必要があり、図11
に示した計測システムを用いた電磁環境測定が以下のよ
うに行なわれている。
【0005】すなわち、図11に示した移動車で道路9
上を走行し、無線送信アンテナ8からの距離rA、rB、
rCに位置するそれぞれA、B、C地点における電界強
度EA、EB、ECを測定する。そして、あらかじめ無線
送信アンテナ8との距離が地図などで既知の建物などが
ある道路9上の地点を基準地点に定めておけば、これら
A〜C地点の位置は、地磁気センサ3により検出される
方位と距離パルス送出部4からの送出パルス数による走
行距離とから求めることができ、距離rA〜rCが明かに
なる。
【0006】また、無線送信アンテナ8周辺の電界強度
Eは、該アンテナ8からの距離rに反比例することが知
られている。したがって、無線送信アンテナ8と区域1
0内の各A、B、C地点とを結ぶ半径方向8−a、8−
b、8−c上において、電界強度が同一のE1となる無
線アンテナ8からの距離rA1、rB1、rC1は、測定した
電界強度EA、EB、ECと距離rA、rB、rCとによって
次式 E1=EA・rA/rA1=EB・rB/rB1=EC・rC/rC
1 の関係から求められる。
【0007】さらに、道路9のない区域11内の電界強
度E1となる距離(半径)rD1は無線波の自由空間にお
ける電波伝搬式から送出出力Wが明らかであれば、例え
ば中波放送アンテナなどの場合においてよく知られた次
式 E1≒K√W/rD1(Kは比例定数) から区域11では一定値として求められる。これらよ
り、放射妨害波源周辺で電界強度がE1となる等電界線
は、実線E1で示すような曲線として求まり、また、電
界強度E1と異なる電界強度E2となる等電界線も、同様
に点線E2のように求められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示した従来の計測システムにより求められる等電界線
は、放射妨害波源周辺において道路9のある区域10で
は、道路9上の実測データに基づく推定値をもとにして
おり、測定点近傍にある建物の高さや密度の違いなどに
よって電波の反射状況が異なるため、大きな誤差が含ま
れるという欠点がある。また、放射妨害波源周辺におい
て道路9のない区域11では、測定を行うことができな
いため、単なる電波の自由空間伝搬式を用いた推定値に
基づいており、区域11内の高低、地形の形状や立木の
植生状況などによって実際の値と大きく異なるという欠
点がある。また、従来の計測システムでは、移動車に搭
載した電磁環境計測用アンテナ1を用いて測定を行って
いるため、高さ方向の測定に制限があり、放射妨害波源
周辺を高さ方向も含めた高精度の3次元的な等電界線を
求めることが困難であるという欠点がある。
【0009】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、無線送信アンテナなどの放射妨害波源周辺の
任意の空間位置における電磁環境を3次元的に高精度に
計測できる追尾測位形有線制御電磁環境計測システムを
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、電磁妨害波を検知する電磁環境計
測用アンテナと浮揚推進手段とを搭載した空中浮揚体
と、前記空中浮揚体の浮揚推進を地上側で制御する浮揚
推進制御手段と、前記電磁環境計測用アンテナから出力
される電磁環境検知信号を地上側へ、前記浮揚推進制御
手段から出力される浮揚推進制御信号を前記空中浮揚体
へ、それぞれ光ファイバケーブルを介して伝送する伝送
手段と、前記空中浮揚体の3次元空間位置を非接触距離
センサと追尾装置とを用いて地上側で検出する位置検出
手段と、前記3次元空間位置の検出信号と前記電磁環境
検知信号とを整合し、この整合結果を電磁環境情報とし
て出力する整合手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】この発明によれば、電磁環境計測用アンテナと
浮揚推進手段とを搭載した空中浮揚体は、地上側の浮揚
推進制御手段から光ファイバケーブルを介して供給され
る浮揚推進制御信号により任意に空中移動し、電磁環境
を検知する。一方、地上側の位置検出手段は、非接触距
離センサによる検出距離と追尾装置による検出角度とに
よって空中浮揚体の3次元空間位置を検出する。そし
て、この3次元空間位置の検出結果と、電磁環境計測用
アンテナから光ファイバケーブルを介して供給される電
磁環境検知信号とを対応づけて整合し、電磁環境情報と
して出力する。これにより、3次元的に電磁環境を計測
・表示することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による計測
システムの概略構成を示すブロック図である。この図に
おいて、12は電磁環境計測用アンテナ、13は浮揚
体、14、14’は浮揚体13の浮揚および空中移動用
羽根などからなる浮揚推進手段、15は浮揚体13に搭
載した制御装置などの空中移動ブロック部、16は地上
移動車内に搭載した計測・制御装置からなる地上ブロッ
ク部、16’は3次元位置計測ブロック部、17は空中
移動ブロック部15と地上ブロック部16とを接続する
光ファイバケーブル、17−0は移動車に装着されたケ
ーブル繰り出し部である。
【0013】図2は、図1に示した空中移動ブロック部
15、3次元位置計測ブロック部16’、および地上ブ
ロック部16の具体的な構成を示すブロック図である。
この図において、17−1〜2は、それぞれ独立した光
ファイバケーブル芯線であり、17−1は電磁環境計測
信号用の伝送路となっており、17−2は浮揚体駆動制
御信号用の伝送路となっている。
【0014】18−1は光ファイバケーブル17−1に
接続された空中移動ブロック部15内の電気−光(E/
O)変換器、18−2は光ファイバケーブル17−2に
接続された空中移動ブロック部15内の光−電気(O/
E)変換器、19は地上ブロック部16側から送出され
た浮揚体制御信号の選択・分配回路部、20、20’は
浮揚推進手段14、14’を駆動し、浮揚体13を空中
浮揚・移動させるための駆動回路部である。
【0015】21−1は光ファイバケーブル17−2に
接続された地上ブロック部16内の電気−光(E/O)
変換器、21−2は光ファイバケーブル17−1に接続
された地上ブロック部16内の光−電気(O/E)変換
器、22は計測アンテナ12からの電磁環境計測信号を
受信・計測する計測信号受信計測部、23は3次元位置
信号によって受信計測部22を動作させる掃引起動部、
24は受信計測部22の出力と3次元位置信号とをマッ
チングさせ、空間位置と計測データとの対応をとる計測
・位置信号整合部、25は計測・位置信号整合部24の
出力に応じて作画し画像表示する作画部である。
【0016】また、26は3次元位置計測ブロック部1
6’からの信号を受信し、掃引起動部23および計測・
位置信号整合部24へ出力を送信する3次元位置信号受
信部、27は3次元位置信号受信部26からの出力によ
り、またはこれに関係なく独立して浮揚推進手段14、
14’を制御するための信号を送出する浮揚体制御信号
送出部である。
【0017】さらに、28は浮揚体追尾装置、29は追
尾装置の仰角などの角度信号検出部、30は浮揚体追尾
装置28に装着された非接触距離センサの距離信号を検
出する距離検出部、31は角度信号と距離信号とから3
次元位置を求める3次元位置計算部である。
【0018】次に、図3は空中移動ブロック部15、計
測用アンテナ12、および浮揚推進手段14、14’か
らなる浮揚体13と3次元位置計測ブロック部16’の
構成を示す斜視図である。この図において、2組の回転
羽根からなる浮揚推進手段14、14’の内、おのおの
の組の羽根は同方向に、異なる組の羽根は互いに反対方
向に回転することによりトルクの相殺作用で安定した浮
力を得るようになっている。また、同じ組の回転数の変
化により水平進行が変化し、異なる組の回転数の変化に
より浮揚体13が回転する。
【0019】また、電磁環境計測用アンテナ12は、広
帯域の3軸直交ダイポールアンテナなど、回転せずに種
々の方向からの到来電波に対応できるよう構成されてお
り、モータなどの浮揚推進手段14、14’の駆動源か
らの放射妨害波の影響が軽減されるよう必要距離dを設
けて浮揚体13本体からつり下げてある。
【0020】次に、図4は浮揚体13の他の構成例を示
す斜視図である。この図において、32はヘリウムガス
等を密封した気球である。計測アンテナ12を含む空中
移動ブロック部15の重量に対し、浮揚推進手段14、
14’による浮力の供給に加え、気球32内に密閉する
ヘリウムガスの圧力や容量の調整によって浮力を調整す
る。また、浮揚推進手段14、14’の羽根の回転数お
よび方向を制御するため、これらの駆動源(モータな
ど)にパルス幅や周期の異なるパルスを印加して空中を
任意の方向に移動できるようにしてある。
【0021】次に、図1〜図4に示したこの実施例によ
る計測システムを用いて、図12に示した放射妨害波源
周辺の等電界線の3次元分布を求める際の動作について
説明する。まず、浮揚体13を移動車に搭載し、図12
の道路9上の任意の位置に停車する。そして、浮揚体制
御信号送出部27から制御信号を送出して浮揚推進手段
14、14’を駆動し、浮揚体13を空中に浮揚させる
と共に、移動車の停車位置を中心としてケーブル長から
決まる範囲内で任意の水平および垂直方向空間を移動さ
せる。
【0022】また、この移動中に浮揚体追尾装置28を
起動させ、3次元位置計測ブロック部16’から得られ
る3次元位置情報を、3次元位置信号受信部26によっ
て検知する。この検知出力信号により掃引起動部23を
動作させ、受信計測部22に到来している計測アンテナ
12で検出された電磁環境検出信号を計測・位置信号整
合部24に取り込む一方、3次元位置信号受信部26か
らの検知出力信号を該整合部24に取り込む。そして、
この計測・位置信号整合部24において電磁環境計測信
号と3次元空間位置信号(前記検知出力信号)とを対応
づけしてデータ処理を行ない、処理したデータを図示し
ない記憶部に記憶する。
【0023】この段階において必要であれば、等電界線
など処理したデータを作画部25によって画面表示す
る。なお、浮揚体13内の選択・分配回路部19および
駆動回路部20、20’の駆動エネルギーは、浮揚体1
3に搭載される図示しない電池により供給している。
【0024】以上の動作が終了した後、浮揚体13を移
動車に回収し、他の道路9上の位置に移動して同様の操
作を繰り返せば、道路9のない任意の空間における図1
2中のE1、E2に示すような等電界線が容易に得られ
る。こうして得られる等電界線は、図11に示した従来
の計測システムによる道路9上のデータをもとにした推
定曲線ではなく、すべてそれぞれの位置における実測デ
ータに基づいているため、地形や建物の高さ、密集度な
どがどんな状況であっても正確な実環境状態を表わすこ
とになる。
【0025】なお、上記記述では、3次元位置信号受信
部26からの検知出力信号により掃引起動部23を動作
させ、この出力によって受信計測部22への到来妨害波
信号(電磁環境計測信号)を取り込むように説明した
が、受信計測部22において計測用アンテナ12からの
到来信号を自己掃引ごとにメモリに記憶させておき、上
記3次元位置検出信号が入力されたときに、計測・位置
信号整合部24に出力を送出するようにしてもよい。
【0026】また、浮揚体13の駆動を3次元位置信号
受信部26の検出信号によらず、浮揚体制御信号送出部
27から独立して送出する方法で説明したが、上記検出
信号によって浮揚体制御信号送出部27から制御信号を
送出して、浮揚体13の空間位置を制御してもよいこと
は言うまでもない。
【0027】ところで、光ファイバケーブル17の長さ
lを長くした場合、その重量によって該ケーブル17が
垂れ下がり、付近の障害物などに接触して浮揚体13の
空中移動が制約される。図5は、こうした弊害を防止す
る手段を付加した例を示すブロック図である。
【0028】この図において、32−1は所定の光ファ
イバケーブル長li,ljごとにケーブル17を吊り上げ
る補助気球である。所定のケーブル長li,lj部分のケ
ーブル重量を打ち消す程度の容積および気圧のヘリウム
ガスをあらかじめ補助気球32−1内に封入しておけ
ば、停止している移動車から浮揚体13までの距離が遠
くなり、途中に建物や木などの障害物がある場合にも、
ケーブル17の垂れ下がり部分を吊り上げられるため障
害物を回避でき、より広い空間の電磁環境計測が可能と
なるという利点がある。
【0029】また、図6は図5の補助気球部分32−1
にさらに推進手段を設けた例を示すブロック図である。
この図において、33は浮揚体13に設けられる浮揚推
進手段14、14’と同様の補助気球推進手段、34は
光ファイバケーブル17の制御信号のみを推進手段33
に分岐選択する分岐部である。このような推進手段33
を補助気球32−1に設けることにより、地上部からの
制御により浮揚体13と共に補助気球32−1も空中制
御することができる。このため、障害物に対するケーブ
ル接触の回避がより可能になり、高さ方向の異なる建物
が密集した区域などに対しても任意の空間位置における
電磁環境計測を容易に行うことができるという利点があ
る。
【0030】次に、図7はこの実施例による計測システ
ムの光ファイバケーブル繰り出し部17−0の構成を示
す斜視図である。この図において、36はケーブルドラ
ム35の外側を軸方向に可動する繰り出しガイド、37
はケーブルドラム35を回転させるケーブルドラム回転
用モータ、38はケーブル17の張力によりケーブルド
ラム35を水平面内に自在に回転する回転円盤、39は
回転円盤38の回転を制御する回転円盤回転用モータで
ある。
【0031】こうした構成により、浮揚体13の推進駆
動制御におけるケーブル繰り出し時に加わるケーブル張
力に対し、ケーブルドラム35が常に直角方向になるよ
うモータ39を制御して回転円盤38を回転制御すると
共に、ケーブル17に所定の反力をもたせて必要以上に
ケーブル17がたるまないようモータ37を駆動して制
御する。
【0032】また、測定終了後に浮揚体13を移動車に
回収する際には繰り出しガイド36をケーブルドラム3
5の軸方向に移動させてケーブル17が一様に巻き取れ
るようにしてある。このようなケーブル繰り出し部17
−0を用いることによって、浮揚体13の浮揚推進制御
時におけるケーブルの繰り出しや巻取を容易に行うこと
が可能になる。
【0033】次に、図8は電磁環境計測用アンテナ12
に代えて光給電型のアンテナを用いて計測を行なう計測
システムの構成例を示すブロック図である。この図にお
いて、12’は光給電型アンテナ、17−1’はレーザ
供給用光ファイバケーブル、18−1’は光ファイバケ
ーブル17−1’に接続された空中移動ブロック部15
内の光−電気(O/E)変換器、40は半導体レーザな
どの光源、41は光給電型アンテナ12’により検出さ
れた電気信号により光源40からの光の振幅を変える光
変調器である。このようなアンテナ12’は、軽量かつ
広帯域特性を持つことから浮揚体13の搭載重量を軽量
化でき、かつアンテナ12’を交換せずに電磁環境計測
の広帯域化が可能となるという利点がある。
【0034】次に、図9は図2に示した独立の2芯の光
ファイバケーブル17−1〜2を共用化した計測システ
ムの構成例を示すブロック図である。この図において、
17−3は浮揚体制御・電磁環境計測信号用光ファイバ
ケーブル、18−3はケーブル17−3の一端に接続さ
れた浮揚体15側のO/E・E/O共用変換分岐回路
部、21−3はケーブル17−3の他端に接続された地
上ブロック部16側のO/E・E/O共用変換分岐回路
部である。
【0035】このような構成例においては、浮揚体制御
信号と電磁環境計測信号とを同一のケーブル17−3を
用いて伝送し、両側の共用変換分岐回路部18−3と共
用変換分岐回路部21−3とでそれぞれ分岐して使用す
るようにしてあるため、光ファイバ芯線数が図2に示し
た計測システムに比べ減少し、軽量化されるという利点
がある。
【0036】さらに、図10は3次元位置計測ブロック
部16’の構成例を示す斜視図である。この図におい
て、45は浮揚体追尾用カメラ、43は角度センサ付き
水平面ターンテーブル、42−1は浮揚体追尾用カメラ
45からの信号に基づき演算し、水平方向の移動を追尾
するため、水平面ターンテーブル43を回転させる追尾
用モータ、42−2は上記42−1と同様に構成され、
上下方向の移動を追尾する追尾用モータ、44は上下方
向の角度を測る角度センサ、46は浮揚体13との距離
を検出する非接触距離センサである。
【0037】こうした構成によれば、上下方向の角度、
水平方向の角度、および距離を知ることによって、浮揚
体13の3次元位置を計測することができる。このよう
な方式を使用することによって、浮揚体13に搭載物を
付加することなく、3次元位置計測が可能となり、浮揚
体13が軽量化されるという利点がある。また、追尾方
式を自動追尾方式とするだけではなく、手動で追尾して
も同様に計測することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電磁環境計測用アンテナと浮揚推進手段とを搭載し
た空中浮揚体は、地上側の浮揚推進制御手段から光ファ
イバケーブルを介して供給される浮揚推進制御信号によ
り任意に空中移動し、電磁環境を検知する。一方、地上
側の位置検出手段は、非接触距離センサによる検出距離
と追尾装置による検出角度とによって空中浮揚体の3次
元空間位置を検出する。そして、この3次元空間位置の
検出結果と、電磁環境計測用アンテナから光ファイバケ
ーブルを介して供給される電磁環境検知信号とを対応づ
けて整合し、この整合結果を電磁環境情報として出力す
る。これにより、道路のない空間の電磁環境を3次元位
置と対応づけて計測・表示できると共に、電磁環境に影
響を与えない光ファイバを用いて各伝送信号のやり取り
を行なうようにしてあるため、信頼性が高く、しかも高
精度に3次元的な計測・制御を行うことができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による計測システムの概
略構成を示すブロック図である。
【図2】 同計測システムの空中移動ブロック部、地上
ブロック部および3次元位置計測ブロック部の具体的な
構成を示すブロック図である
【図3】 同計測システムの浮揚体と3次元位置計測ブ
ロック部の構成を示す斜視図である。
【図4】 同計測システムの浮揚体の他の構成例を示す
斜視図である。
【図5】 同計測システムに、補助浮揚体を用いたケー
ブル吊り上げ手段を付加した例を示すブロック図であ
る。
【図6】 推進手段を有する補助浮揚体をケーブル吊り
上げ手段に用いた構成を示すブロック図である。
【図7】 同計測システムの光ファイバケーブル繰り出
し部の構成を示す斜視図である。
【図8】 光給電型アンテナを用いた計測システムの構
成例を示すブロック図である。
【図9】 浮揚体制御信号・計測信号伝送路を共用化し
た計測システムの構成例を示すブロック図である。
【図10】 同計測システムにおいて、非接触距離セン
サと追尾装置とを用いた3次元位置計測ブロック部の構
成例を示す斜視図である。
【図11】 従来の計測システムの構成を示すブロック
図である。
【図12】 放射妨害波周辺の等電界線分布の推定方法
を示す平面図である。
【符号の説明】
1,12……電磁環境計測用アンテナ、2……電界強度
計やスペクトラムアナライザなどからなる計測部 、3
……地磁気センサ、4……距離パルス送出部、5……位
置信号検出部、6……計測・位置信号整合部、7……作
画部、8……無線送信アンテナ、9……道路、10……
住宅・商業地域など道路のある区域 、11……畑や森
林、牧草地などからなる道路のない区域、12’……光
給電型アンテナ、13……浮揚体、14,14’……浮
揚推進手段、15……空中移動ブロック部、16……地
上ブロック部、16’……3次元位置計測ブロック部、
17……光ファイバケーブル、17−0……ケーブル繰
り出し部、17−1……電磁環境計測信号用光ファイバ
ケーブル、17−1’……レーザ供給用光ファイバケー
ブル、17−2……浮揚体駆動制御信号用光ファイバケ
ーブル、17−3……浮揚体制御・電磁環境計測信号用
光ファイバケーブル、18−1,21−1……光−電気
(O/E)変換器、18−1’,18−2,21−2…
…電気−光(E/O)変換器、18−3,21−3……
O/E・E/O共用変換分岐回路部、19……浮揚体制
御信号の選択・分配回路部、20,20’……駆動回路
部、22……計測信号受信計測部、23……掃引起動
部、24……計測・位置信号整合部、25……作画部、
26……3次元位置信号受信部、27……浮揚体制御信
号送出部、28……浮揚体追尾装置、29……角度信号
検出部、30……距離検出部、31……3次元位置計算
部、32……ヘリウムガス等を密封した気球、32−1
……補助気球、33……補助気球推進手段、34……分
岐部、35……ケーブルドラム、36……繰り出しガイ
ド、37……ケーブルドラム回転用モータ、38……回
転円盤、39……回転円盤回転用モータ、40……光
源、41……光変調器、42−1〜2……追尾用モー
タ、43……角度センサ付き水平面ターンテーブル、4
4……角度センサ、45……浮揚体追尾用カメラ、46
……非接触距離センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁妨害波を検知する電磁環境計測用ア
    ンテナと浮揚推進手段とを搭載した空中浮揚体と、 前記空中浮揚体の浮揚推進を地上側で制御する浮揚推進
    制御手段と、 前記電磁環境計測用アンテナから出力される電磁環境検
    知信号を地上側へ、前記浮揚推進制御手段から出力され
    る浮揚推進制御信号を前記空中浮揚体へ、それぞれ光フ
    ァイバケーブルを介して伝送する伝送手段と、 前記空中浮揚体の3次元空間位置を非接触距離センサと
    追尾装置とを用いて地上側で検出する位置検出手段と、 前記3次元空間位置の検出信号と前記電磁環境検知信号
    とを整合し、この整合結果を電磁環境情報として出力す
    る整合手段とを具備することを特徴とする追尾測位形有
    線制御電磁環境計測システム。
JP17132892A 1992-06-29 1992-06-29 追尾測位形有線制御電磁環境計測システム Pending JPH0618586A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012165887A2 (ko) * 2011-06-01 2012-12-06 연합정밀(주) 소형 공중 무인로봇을 위한 지상전원 공급시스템
WO2013162128A1 (ko) * 2012-04-24 2013-10-31 유콘시스템 주식회사 유선연결 무인항공기 시스템

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