JPH0618524B2 - 財 布 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は財布に関する。

従来技術 従来構造の簡単な財布として柔軟材料の財布本体の開口
縁に沿ってチャックを形成した財布は公知である。

併しながら従来のこのような財布は繰返してチャックを
明け締めする間に簡単に破損する恐れがあり、一度チャ
ックが破損すると財布の用をしなくなり、廃棄せざるを
得ない欠陥を免れなかったのである。

発明の目的 本発明は上述のような従来の財布の欠点を排除して極め
て便利に且つ安全に使用出来ると共にキーホルダーと一
体的に使用可能な構造が簡単でコストも易い多目的の財
布を提供することを目的とする。

発明の概要 上述の目的を達成する為に本発明による財布は、柔軟材
料の財布本体の開口縁に沿って形成した１対の対向する
同じ長さの細長い挿入孔の夫々一方の端部から挿入抜出
し可能の前記挿入孔の長さより僅かに長い１対の互いに
平行に密接して伸長する直線状の弾性脚より成る細長い
Ｕ字形の開口緊締部材と、前記弾性脚を前記挿入孔に挿
入した時にこれの他端から突出する前記弾性脚の自由端
に両端が連結され、その長さが前記挿入孔の長さの２倍
より僅かに長い１本の柔軟な紐部材とより成ることを特
徴とするものである。

このように構成することによって開口緊締部材を挿入孔
に挿入した時に直線状の弾性脚の弾性によって財布の開
口は閉鎖状態に保たれ、内部の金銭が溢れ出ることがな
く、又開口緊締部材を挿入孔から抜出した時には挿入孔
には柔軟な紐部材が挿入された状態となる為に財布の開
口は自由に開くことが出来、内部の金銭を自由に取出
し、又は金銭を自由に内部に入れることが出来るのであ
る。しかも開口緊締部材は、財布の挿入孔から抜出した
時にその両方の自由端に両端が夫々連結されている紐部
材が財布の挿入孔内に挿入された状態にあるから、開口
緊締部材が財布本体から脱落して失われる恐れは全くな
いのである。

本発明の更に他の特徴によって、本発明の財布には更に
前記紐部材上に嵌合するキーホルダーと、前記紐部材の
前記両端の近辺にて互いに並べられた２つの長さ部分を
包囲するように前記紐部材上に摺動可能に嵌合され、前
記キーホルダーによって前記紐部材から抜出されるのを
阻止されると共に前記弾性脚が前記挿入孔に挿入された
時に前記他端から突出する１対の弾性脚の自由端上に係
止可能に嵌合する環状係止部材とを更に含むことが出来
る。

このように構成することによって、本発明の財布には紐
部材に嵌合されるキーホルダーが一体的に設けられ、散
逸する傾向のあるキーホルダーが確実に財布と一緒に保
持されて使用が安全且つ便利となり、開口緊締部材を財
布の挿入孔に挿入して開口を閉じた状態で紐部材上を摺
動可能の環状係止部材が開口緊締部材の自由端を係止し
得るから、開口を閉じて財布を携帯中に意図せずに開口
緊締部材が抜出して開口が開くような危険が全く阻止さ
れて財布の使用が安全になると共にこの係止部材はキー
ホルダーによって紐部材から抜出すのを確実に阻止され
る優れた効果が得られるのである。

発明の実施例 第１図は本発明による財布を開口を閉じた状態で示す全
体的斜視図である。

鎖線の円で示した部分は詳細構造を示す為に拡大して示
してある。

柔軟材料で作られた財布本体１の開口部にはその縁に沿
って１対の対向する同じ長さの挿入孔２、２が形成され
ていて、第２図にてこれらの挿入孔から抜出されて示さ
れている細長いＵ字形の開口緊締部材３は長さが挿入孔
の長さよりも僅かに長い１対の直線状の互いに密接して
平行に伸長する弾性脚４、４より成っていて、弾性脚の
Ｕ字形の接続部には開口緊締部材３の操作を容易になす
為の任意の形状の摘み５が形成されていると共に夫々の
弾性脚の自由端の近辺には互いに内方に凹んだ係止部
６、６が形成されている。前述の弾性脚４、４の夫々の
自由端には第１図に示されるように例えばチェーン、柔
軟な革紐又は布紐等より成る紐部材７の両端が連結され
てループを形成している。紐部材７の長さは開口の挿入
孔２の長さの２倍よりも僅かに長くキーホルダー８の環
状部分が摺動可能に紐部材７に嵌合していると共に紐部
材７の両端に近接した互いに並んで配置される長さ部分
を包囲して環状係止部材９が紐部材７上を摺動可能に嵌
合されている。

このように構成されているから本発明の財布１を使用す
るに際して、開口緊締部材３の１対の弾性脚４、４を財
布１の挿入孔２、２から抜出した時には第２図に示され
るように柔軟な紐部材７が挿入孔２、２内に挿入される
為に財布１の開口は自由に大きく開くことが出来、自由
に金銭を財布１に入れ、又は取出すことが出来る。紐部
材７は閉じたループを形成しているから、挿入孔から抜
出る恐れはない。

財布１の開口を閉じる為に紐部材７を挿入孔２、２から
外方に引出すと、その両端に連結されている開口緊締部
材３の弾性脚、４、４が夫々挿入孔２、２内に挿入され
て直線状の互いに密接して伸長する弾性脚４、４の弾性
によって財布１の開口が閉鎖され、挿入孔２、２の他端
から突出した弾性脚４の自由端の係止部６上に係止部材
９を滑動嵌合させると、弾性脚４、４は挿入孔２、２か
ら抜出し得なくなり、安全に開口を閉鎖状態に保持出来
るのである。

既述のようにキーホルダー８は紐部材７上に嵌合されて
いるから、財布１から散逸することがなく、財布１と一
体的に使用出来る。更にキーホルダー８が紐部材７上に
摺動可能に嵌合しているから、係止部材９が紐部材７か
ら抜出すことが確実に阻止されるのである。

発明の効果 上述のように本発明による財布は、構造が簡単でコスト
が安く製造出来、使用に際しては開口緊締部材を財布の
開口の１対の挿入孔に挿入、又はこれから抜出すことに
よって容易に開口を閉じ、又は開くことが出来、開口を
閉じた状態で緊締部材の自由端の係止部に環状係止部材
を嵌合させることによって意図しない開口緊締部材の抜
出しを阻止出来るから安全に財布を使用出来、紐部材上
に嵌合させたキーホルダーは財布と一体的に使用出来て
散逸を防止されて便利であると共に環状係止部材はキー
ホルダーによって紐部材から抜出されるのを阻止出来る
等優れた効果が得られるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による財布を開口を閉じた状態で示す全
体斜視図。 第２図は開口を開いた状態で示す本発明による財布の全
体斜視図。 １……財布本体 ２……挿入孔 ３……開口緊締部材 ４……弾性脚 ６……係止部 ７……紐部材 ８……キーホルダー ９……環状係止部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】柔軟材料の財布本体の開口縁に沿って形成
   した１対の対向する同じ長さの細長い挿入孔の夫々一方
   の端部から挿入抜出し可能の前記挿入孔の長さより僅か
   に長い１対の互いに平行に密接して伸長する直線状の弾
   性脚より成る細長いＵ字形の開口緊締部材と、前記弾性
   脚を前記挿入孔に挿入した時にこれの他端から突出する
   前記弾性脚の自由端に両端が連結され、その長さが前記
   挿入孔の長さの２倍より僅かに長い１本の柔軟な紐部材
   とより成ることを特徴とする財布。
2. 【請求項２】前記紐部材上に嵌合するキーホルダーと、
   前記紐部材の前記両端の近辺にて互いに並べられた２つ
   の長さ部分を包囲するように前記紐部材上に摺動可能に
   嵌合され、前記キーホルダーによって前記紐部材から抜
   出されるのを阻止されると共に前記弾性脚が前記挿入孔
   に挿入された時に前記他端から突出する１対の弾性脚の
   自由端上に係止可能に嵌合する環状係止部材とを更に含
   むことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の財布。