JPH06182523A - 部品の端部に延長部を設ける方法 - Google Patents

部品の端部に延長部を設ける方法

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JPH06182523A
JPH06182523A JP5177151A JP17715193A JPH06182523A JP H06182523 A JPH06182523 A JP H06182523A JP 5177151 A JP5177151 A JP 5177151A JP 17715193 A JP17715193 A JP 17715193A JP H06182523 A JPH06182523 A JP H06182523A
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    • Y10T29/49316Impeller making
    • Y10T29/49318Repairing or disassembling

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品の端部の微細構造に適合した微細構造を
有している延長部を部品の端部に設ける方法を提供す
る。 【構成】 部品の端部48を、部品の端部を形成する材
料に適合している溶融材料26内に成長種として用いる
ことにより、内部通路と、一方向に配向されている微細
構造とを有している部品の端部上に延長部20が設けら
れている。延長部20は、部品の端部と一体に且つその
延長部として方向性をもって凝固していると共に、部品
の端部の微細構造に適合した微細構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連特許出願】本願に関連する出願として、1992
年7月30日付同時係属米国特許出願番号第07/92
2447号があり、これは、ここに参照されるべきもの
である。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、内部通路と、一方向に
配向されている微細構造とを有している部品の端部に延
長部を成長させる方法に関し、特に、その端部を延長部
の成長種として用いる、延長部を成長させる方法、及び
その方法により延長された部品に関する。
【0003】
【従来の技術】一方向に配向されている構造を所定の材
料の溶融浴から成長させる技術は、単純な形状の部材か
ら複雑な形状の部品にまで発展してきた。このような技
術の中には、ガスタービンエンジンの高熱区域で用いる
ための方向性をもって凝固した合金部品を、複雑な形状
のモールド内で形成する技術がある。当業者に周知の文
献には、この種の部品の多数の例、例えば上述のように
製造されたタービンブレード及びベーンが開示されてい
る。
【0004】部品、例えばターボ機関又はガスタービン
エンジンのブレード部材を、空気で運ばれる粒子の存在
する環境、特にガスタービンエンジンのタービン部で見
られる過酷な高温酸化性及び/又は腐食性条件で用いる
と、酸化、高熱腐食、侵食、摩耗、低サイクル疲労クラ
ッキング及びその他の損傷が、この種の部品に生じるお
それがある。このような部品は製造費が高いので、部品
を交換するよりも、修理する方が経済的には望ましい。
【0005】上述したタイプの複雑な形状のブレード部
材の例として、本出願人に譲渡されたアンダーセン(An
dersen)等の米国特許番号第4010531号(197
7年3月8日発行)に記載されたターボ機関ブレードが
ある。このようなブレードには、開口先端と連通してい
る複雑な中空内部が冷却の目的で設けられている。前述
した公知技術を用いることにより、ブレード部材のよう
な部品を単結晶として、又は細長い結晶粒の方向性をも
って凝固した微細構造を有しているものとして製造する
ことができる。鋳造モールド技術と鋳造法とを組み合わ
せることにより、このような製造が可能になる。ブレー
ド部材の技術では周知のように、ブレード部材にしばし
ば用いられるニッケル基超合金の特徴的な結晶配向は、
<001>結晶方向が成長方向と実質的に平行になって
いることである。このようなブレード部材の設計者はそ
の特徴的な結晶配向を利用して、弾性率を減少させ、従
って、熱疲労等の機構により、ブレード部材等の部品の
形状に対する特定の方向に沿った機械的破損のおそれを
低減することができる。
【0006】このような一方向に配向されている微細構
造を有している複雑な形状の部品が、動作中に又はその
製造過程の途中で損傷した場合、その修理の問題が一層
複雑且つ困難になる。代表的には、ブレード部材を初め
として、エアホイルのような一方向に配向されている部
品に望まれるように、一方向に配向されている構造を修
理部分にも維持しようとする場合、この修理の問題が特
に重大になる。
【0007】
【発明の概要】本発明は、一形態では、内部通路と、一
方向に配向されている微細構造とを有している部品(物
品)の端部に、溶融材料から延長部を形成する方法を提
供する。部品の端部を、部品種構造に適合している溶融
材料に対しての一方向に配向されている微細構造の成長
種として用いることにより、延長部を成長させる。本発
明の一形態では、成形部材、例えば、溶融材料と連通し
ているダイ開口を有しているダイを設けることにより、
延長部を成長させる。溶融材料に流体圧力を加えて溶融
材料をダイ開口内に押し込み、ダイ開口内で溶融材料を
部品種と十分な時間接触させる、即ち種が溶融材料と相
互作用し、例えば種の一部を逆溶融するか、又は相互拡
散を起こさせるのに十分な時間接触させる。次に、成長
種として作用する部品の端部をダイ開口を通して、溶融
材料が成長種上に部品の端部と一体の延長部として一方
向に凝固するのを許容する速度で、引き抜く。延長部は
又、部品の一方向に配向された微細構造に適合している
一方向に配向された微細構造を有している。
【0008】他の形態では、ダイは、溶融材料と連通し
ている中空なダイ延長部を含んでいる。部品の端部はダ
イ延長部内で、ダイ延長部に押し込まれた溶融材料と接
触状態に保持されている。更に他の形態では、本発明
は、本体部と、延長部を形成する前に部品の端部に取り
付けられている犠牲付加物を用いることにより、本体部
の端部と一体に形成されている延長部とを備えている部
品を提供する。本体部は、1つ又は複数の内部通路を有
していると共に、一方向に配向されている本体又は第1
の結晶構造と、冶金学的構造とを有している。延長部
は、本体部の結晶構造に適合していると共に本体部の結
晶構造と連続して延在している一方向に配向された結晶
構造を有している。延長部は更に、本体の冶金学的構造
に適合していると共に本体の冶金学的構造と冶金学的に
識別可能な冶金学的構造を有している。
【0009】
【実施例】鋳造技術においては、流体圧力、例えば不活
性ガス又は空気を密閉容器内で溶融材料、例えば金属に
加えて、その溶融材料を管(チューブ)を通して上方へ
押し上げることが行われている。このような方法及び関
連した装置が、ウッドバーン ジュニア(Woodburn, J
r. )の米国特許番号第3302252号(1967年
2月7日発行)に開示されており、ここでは、部品を注
入管を通して上向きに冷却モールド内に連続鋳造する方
法及び装置が開示されている。鋳造部品はモールドから
連続的に引き抜かれる。
【0010】鋳造技術の他の分野では、EFG(Edge-d
efined, Film-fed Growth )法と称されるものがある。
この方法では、外部圧力を液体材料に加えず、狭い成形
管又はダイ内の毛細管作用に依拠して液体材料を上向き
に吸引し、凝固させる。たいていの場合、結晶成長を開
始させるために、種結晶が液体内に導入される。この種
の方法の特徴を開示した代表的な特許として、ラベール
ジュニア(La Belle, Jr. )の米国特許番号第347
1266号(1969年10月7日発行)、アサノ(As
ano )等の米国特許番号第4120742号(1978
年10月17日発行)、及びハーベイ(Harvey)の米国
特許番号第4937053号(1990年6月26日発
行)がある。
【0011】方向性凝固部品又は単結晶部品の形成に関
する鋳造技術における前述の特許の一部及びその他で
は、所定の結晶配向(一次α及び/又は二次β配向)を
有している種結晶が用いられている。このような種結晶
は、所定の結晶配向を有している部品を凝固させるため
の開始(スタータ)手段を構成している。これまで、タ
ーボ機関のエアホイルを初めとして単結晶又は方向性を
もって凝固した細長い結晶粒部品の構成成分を接合する
には、通常、別個に鋳造した所定の結晶配向の部材が用
いられている。このような部材が部材間の界面に沿って
組み立てられ、一部品に接合されている。この種の接合
技術に関する特許としては、ジアメイ(Giamei)等の米
国特許番号第3967355号及び同第4033792
号が代表的である。これらの特許には、接合界面の両側
の結晶構造を合致させる試みが示されている。
【0012】本発明の方法は、現存する部品の端部に直
接、延長部を鋳造するか又は成長させて修理を可能にす
る工程の新規な組み合わせを提供する。部品自体を種又
はスタータ手段として用いることにより、元の部品の結
晶微細構造と合致し且つその結晶微細構造と連続な(配
向を含んでいる)結晶微細構造を延長部にもたらしてい
る。更に一形態では、延長部は、その延長部を成長させ
た元の部品端部又は本体の冶金学的構造から概して識別
可能な冶金学的構造を有している。。ここで用いる用語
「結晶構造」(クリスタル・ストラクチャ)は、単結
晶、多数の細長い結晶粒等のあらゆる結晶形態、及びそ
の方向性配向を意味するものである。用語「冶金学的構
造」(メタラージカル・ストラクチャ)は又、全体の化
学的又は合金組成、並びに結晶構造内の析出物、相、介
在物、樹枝状晶等の寸法、形状、間隔及び組成のような
特徴を包含するものである。例えば、Ni(ニッケル)
基超合金は通常、γ’析出物、間隔の開いた樹枝状晶ア
ーム及び種々の他の識別可能な相を含んでいる。結晶構
造及び冶金学的構造は、化学的又は分光光学的分析、並
びに種々のX線及び顕微鏡写真法等の周知のよく用いら
れる技術により、決定され、同定され得る。ここで用い
る用語「微細構造」(ミクロストラクチャ、顕微鏡構造
ともいう)は、結晶構造及び冶金学的構造の両方の用語
を包含している。
【0013】本発明の方法では、前掲の米国特許番号第
3967355号及び同第4033792号に示されて
いるように、別個の部材を部品延長部として用意し、そ
の延長部材の結晶配向を修理すべき部品と合致させ、次
いで、延長部を部品の所定の部分に適正な配向で接合す
る必要がない。本発明の方法は、このような工程すべて
を一操作で達成し、部品と一体で且つ同配向の延長部を
形成する。以下に詳述するように、本発明は、中空な内
部と、部品の端部を介して中空な内部と連通している開
口又は通路とを有している部品に延長部を設けるため
に、特に有用である。
【0014】本発明の方法の一形態では、修理すべき部
品の端部に犠牲付加物を用いることにより、部品端部
の、部品延長部を成長させる溶融材料との相互作用、例
えば逆溶融(メルトバック)を最小限に抑える。更に、
本発明では、逆溶融の場合のように損傷した部品端部が
溶融材料と直接相互作用するので、前処理若しくは前成
形、又は端部からの材料切除の必要が著しく減少する
か、又はなくなる。
【0015】本発明を評価する目的で、図1に示す形式
の装置を用いた。本実施例では円形断面のシール(密
封)したモリブデン・キャニスタ10に、モリブデンの
抵抗加熱ヒータ12が設けられている。キャニスタ10
内にアルミナ溶融るつぼ14が配置されている。キャニ
スタ10の頂部を通して、全体的に参照番号16で示さ
れている成形部材又はダイアセンブリが配置されてい
る。本実施例では、ダイアセンブリ16は、成形ダイ1
8と、ダイ延長部20とを含んでいる。成形ダイ18及
びダイ延長部20の各々は、その中空内部を画定してい
る内壁22及び24をそれぞれ有しており、成形ダイ1
8及びダイ延長部20は又、溶融るつぼ14から溶融材
料26を受け取る開口を有している。成形ダイ18及び
ダイ延長部20は、高温鋳造技術でよく用いられるアル
ミナで形成されており、その断面形状は、処理すべき部
品の断面形状と合致しているが、必ずしも同一である必
要はない。ダイ延長部20は、代表的には、例えばサフ
ィコン社(Saphikon Inc., Milford NH, U.S.A. )から
市販されている高純度多結晶酸化アルミニウム(アルミ
ナ)管又は単結晶アルミナ(サファイア)管から形成さ
れている。成形ダイ18は、代表的には、市販の高純度
低収縮率短繊維アルミナペーパシート材料、例えばジル
カ・プロダクツ社(Zircar Products, Florida NY, U.
S.A. )から市販されているタイプ99Wアルミナペー
パから形成されている。アルミナセメント、例えばジル
カ・プロダクツ社から市販されているZPI−306ア
ルミナセメントが、重ね継手部及びアルミナシート材料
の隅(コーナ)や折曲げ部等の大きく変形した部分を接
合(セメント)するために用いられた。アルミナセメン
トは、短いアルミナ繊維と、小さなアルミナ粒子との混
合物であって、未焼成状態でバインダとして作用する少
量の不特定有機アルミニウム化合物(おそらくは、アル
ミニウムジアセテート又はサブアセテート)を有してい
る。高純度キャスタブル・アルミナセラミック、例えば
コトロニクス社(Cotronics Corp., Brooklyn NY, U.S.
A. )から市販されているRTC−60キャスタブル・
セラミックが、成形ダイ18内の溶融プールに対する湾
曲底面を形成するために用いられた。エアホイルダイ頂
部は、次のようにして形成された。即ち、アルミナペー
パシートから外壁を適当な形状に形成すると共に接合
(セメント)し、次いで、多結晶又は単結晶サファイア
管を鋳造可能なアルミナセラミック材料と共に底部にお
ける所定の位置に鋳造することにより、エアホイルダイ
頂部は形成された。こうしてダイで、所望の成形ダイ1
8の形状の浅い(深さ約0.6インチの)リザーバを供
給するダイ延長管20を構成した。キャスタブルセラミ
ックを用いてダイアセンブリ16を製造する方法とし
て、不均一な乾燥を防止するためプラスチックバッグ内
で一夜キュア(硬化)し、約110°C(230°F)
で2時間ベークアウト(焼き付け)し、そして1000
°C(1832°F)で1時間焼成してセラミックを完
全にキュアした。モリブデン抵抗加熱ヒータ28が、ダ
イ18の中空内部を移動し凝固する際の溶融材料26の
状態を制御するのを補助するように、ダイアセンブリ1
6を囲んでいる。
【0016】キャニスタ10の密閉内部30を加圧する
ために、例えばアルゴンのような流体圧力源(図示せ
ず)に連結されている流体圧力入口管32が、キャニス
タ10の壁を貫通して設けられている。圧力計34がキ
ャニスタ内部の圧力を感知し、キャニスタ10内に所望
の予め選択したレベルの圧力を維持するか、又は所望の
スケジュールにて予め選択したレベルの圧力を維持する
ように、流体圧力源用の圧力制御装置(図示せず)に圧
力データを供給し得る。キャニスタ内部30での温度感
知には、熱電対36が用いられている。抵抗加熱ヒータ
12及び28への電力が炉温制御装置38を介して、所
望通りに制御され、スケジュール調節されている。
【0017】図2の部分的断面図は、図1の2−2線に
沿って切られたものである。図2における参照番号の意
味は図1の構成要素と同じであって、同図は成形ダイ1
8、ダイ延長部20及びダイ抵抗加熱ヒータ28を示
す。これらの構成要素の各々は、図2では、図1のエア
ホイル部品40の形状に対応しているエアホイル形状の
断面を有している。しかしながら、これらの断面は、今
行おうとしている修理に必要な任意所望の形状を採り得
ることを理解されたい。延長部は、エアホイル部品40
上に凝固界面42(図1参照)で成長している。しかし
ながら、延長すべき部品の形状及び延長部の所望の形状
に応じて、このような部材には、どのような形状でも、
又はどのような形状の組み合わせでも用いることができ
ることを理解されたい。
【0018】本発明を評価する一例として、図3に線図
的に示す一般形式のガスタービンエンジンのタービンブ
レードを用いた。このようなブレードは、参照番号44
で全体的に示されている基部と、参照番号46で全体的
に示されているエアホイルと、ブレード先端48とを含
んでいる。ブレードは、空気冷却用の中空な内部を有し
ており、冷却孔又は通路50が、その中空な、通常ラビ
リンス状の内部と連通している。このようなブレード
は、多数の細長い結晶粒のような結晶構造を含んでいる
方向性凝固した微細構造を有しているので、このような
微細構造を修理部分にも連続させなければならないとす
ると、先端48の損傷の修理は困難である。本発明は、
ブレード先端上において、親ブレード先端から成長し且
つその親ブレード先端に適合している結晶構造及び冶金
学的構造の微細構造を有している延長部の成長を可能に
する。この評価では、図3のエアホイル46の破線52
より軸線方向外側の先端部48を修理するものとした。
このようなブレードを鋳造する材料は、ニッケル基超合
金であって、その公称組成は、重量%表示で、6.15
%Al(アルミニウム)、6.35%Ta(タンタ
ル)、4.9%W(タングステン)、2.8%Re(レ
ニウム)、12%Co(コバルト)、6.8%Cr(ク
ロム)、1.5%Hf(ハフニウム)、並びに残部Ni
(ニッケル)、選ばれた微量の合金添加物及び不可避的
不純物であった。このような鋳造ブレードの微細構造
は、一方向に配向されている多数の細長い結晶粒であっ
た。
【0019】同様ではあるが、他のニッケル基超合金を
図1のキャニスタ10内の溶融るつぼ14に入れ、キャ
ニスタ10をシール(密封)した。溶融るつぼ14内の
ニッケル基超合金の公称組成は、重量%表示で、6.7
%Al、6.2%Ta、2%Re、10.5%Co、1
6%Cr、1.6%Hf、並びに残部Ni、選ばれた微
量の合金添加物及び不可避的不純物であった。超合金を
抵抗加熱ヒータ12によって、低酸素アルゴン雰囲気中
で約2790°F〜2905°Fの範囲の温度で溶融し
た。成形ダイ18とダイ延長部20とを含んでいるダイ
アセンブリ16を図1に示すような所定の位置に配置し
て、流体圧力入口管32を通して加圧アルゴンを導入す
ることにより、溶融金属を加圧した。約48インチH
Oの圧力で、溶融金属をダイ延長部20内で上向きに成
形ダイ18に押し込んだ。約50.5インチHOが、
溶融金属26をブレード先端48と接触させるために十
分な圧力であり、この状態で約4分間保持した。その間
に、ブレード先端48は、凝固界面42(図1及び図3
に破線52で示す)まで逆溶融することにより、溶融金
属26と相互作用した。更に、ブレード先端48は、ダ
イ18内の溶融金属26に対する配向成長種として作用
した。次に、エアホイル部品40及び部品端部又はブレ
ード先端48を、図1に矢印54で示すように上向きに
約0.2インチ/分の速度で移動させることにより、引
き抜いた。この結果、ブレード先端48がダイ18内で
凝固し、エアホイルブレード先端48と同じ方向性をも
って凝固した多数の細長い結晶粒の結晶構造を有してい
る延長部を成長させた。延長部は、ブレード先端と連続
且つ一体であった。ブレード先端48と同じ形状及び結
晶構造配向の延長部が約0.4インチ得られるまで、引
き抜き及び方向性凝固を継続した。
【0020】このプロセスの間、ダイヒータ28を用い
て、ダイアセンブリ16内の温度及び凝固界面42の位
置を制御した。方向性凝固鋳造技術でよく知られ、広く
用いられているように、図示していない冷し金(チル)
を同じ位置に用いることにより、凝固界面の更なる制御
を行うことができる。このような冷し金によって、所定
の凝固及び微細構造成長に望ましい急峻な熱勾配を与え
ることができる。
【0021】ダイアセンブリをアルミナから形成したの
で、ダイアセンブリのエアホイル形状断面における溶融
深さの変動が、非濡れ系に予想される通りのものである
と観測された。このため、前縁から後縁まで先端全域に
わたっての接触が達成されるように、成長種ブレード先
端部をダイ内に配置することが可能になった。上述の実
施例に示したように、ブレード先端合金の組成は、溶融
金属から先端上に成長した延長部の合金の組成とは相違
した。しかしながら、これら2つの組成は、延長部の結
晶構造が、延長部に対して本体部となるブレード先端の
結晶構造と一体且つ連続に成長するように、選択した。
この成長モードはエピタキシャル成長ということもあ
る。本発明の内容では、これは通常、ブレード先端(又
は本体部)の合金と延長部の合金との間の適合性を確保
する上で必要な条件である。適合性(共存性又は両立
性)は、一般に、これらの合金が互いに、汚染、液体金
属脆化、界面での脆い相の形成若しくはその他により、
悪影響を及ぼさないことを意味する。適合性は又、ブレ
ード先端と延長部との間での機械的特性、物理的特性及
び冶金学的構造の不連続性におけるある限度を意味す
る。最終的には、適合性は性能により測定しなければな
らない。もしも1つの合金の延長部を他の合金の部品上
に繰り返し成長させることができるならば、もしもその
上に延長部を成長させた部品がその後の製造作業に耐え
られるならば、又、もしも仕上げ済み部品が使用時に良
好に機能するならば、上述した一般論にもかかわらず、
その例外として、これら2つの合金が適合していると結
論せざるを得ない。同じことが、犠牲付加物についても
成り立つ。ここで用いる表現「……に適合している溶融
材料」は、液体状態で存在するときに前述した適合性基
準を満たす材料又は合金を意味すると解する。
【0022】本発明を実施して得られる部品は、本体
部、例えば親ブレード先端を含んでおり、親ブレード先
端は、内部通路を有していると共に、上述の実施例では
一方向に配向されている多数の細長い結晶粒の第1の結
晶構造と、本体部の合金組成に基づく第1の冶金学的構
造とを有している。本体部と一体で且つ連続な延長部
は、本体部の第1の結晶構造と連続であり且つ適合性の
あるものとして第2の結晶構造を有しており、又、本体
部の第1の冶金学的構造と合致していると共に適合して
いるが、第1の冶金学的構造と識別可能な第2の冶金学
的構造を有している。本体部と延長部との間の界面部
は、合致しており別個に形成されている異なる部材を互
いに拡散接合する従来の方法により得られる界面とは異
なっている。本発明と従来法との主要な差異は界面に存
する。本発明では、本体の表面上に延長部として選択し
た液体材料から原子の層を順次積層することにより、延
長部をエピタキシャル成長させる。従って、結晶構造は
界面の両側で連続である。二次結晶粒配向を横方向にお
いて合致させることが困難な従来の界面接合技術と異な
り、本発明の方法では更に、二次結晶粒配向を成長させ
ることができる。従って、エピタキシャル成長領域又は
修復区域は、一次方向のみでなく、二次方向において
も、部品の元の冶金学的結晶粒構造又は配向と合致す
る。界面及び修復区域において等軸結晶粒を有する現在
の修理方法に対する利点は、機械的及び冶金学的特性に
関して顕著である。従来の方法を用いると、元の部品の
冶金学的結晶粒構造が延長部又は修復区域と合致しない
からである。本体部及び延長部に異なる合金を選択した
場合でさえも、一般的には、凝固した構造に隣接する液
体中の原子種の迅速な混合の結果として、界面領域では
冶金学的構造に勾配が生じる。従来の方法を十分注意し
て実施したとしても、本体部と、他の延長部との間に局
所的な表面凹凸や小さなミスアライメントが生じる可能
性が高く、これらは2つの部品間に、ある種の小角境界
を生じさせる結果となる。同様に、いずれかの部品の汚
染物が界面に捕捉され、これにより接合部を弱くする可
能性が高い。更に、このような部品を修理する従来の方
法には、通常、溶融金属が通路に流れ込み、凝固するに
つれて、通路を塞いでしまう欠点がある。こうなると、
通路を開通させるために追加の切削作業が必要になる。
【0023】親エアホイルと同じ断面を有しており、エ
アホイルブレード先端の修理に必要なタイプの延長部を
制御しながら成長させることが可能なことを、上述した
実施例は示している。この実施例は一端、即ち先端延長
部のみについてのものであるが、本発明は多数の部品端
部、例えば多数のブレード先端を同時に修理するように
拡張することができることを理解されたい。本発明は、
通路を有している他の一方向に配向された部品、例えば
エアホイルベーンの修理にも用いることができる。
【0024】この実施例から、延長部の結晶構造が現存
する部品の結晶構造と実質的に同じでなければならない
と結論された。しかしながら、予期せざることには、現
存する部品と延長部との間で、冶金学的構造、特に合金
組成にかなりの差があってもよく、場合によっては好ま
しいことさえあることを見出した。本発明を実施した結
果として、図3のエアホイル46は、図4に示すよう
に、修理を行いたかった位置である破線52からの延長
部56を含んでいる。図4の部分的な線図から分かるよ
うに、エアホイル46を成長種として用いた結果、親エ
アホイルの微細構造と連続且つ一体の部分として、本実
施例では多数の細長い結晶粒を含んでいる適合性の微細
構造を有している延長部56が得られる。
【0025】ガスタービンエンジンの空気冷却ブレード
の先端部の他の形状を、主要部を示す斜視図である図
5、及び図5の6−6線方向に沿って見た断面図である
図6に示す。この形式の先端は「スクイーラ先端」と呼
ばれることもある。それは、作動条件によっては、この
先端が対向する部材に干渉し、又はその部材を擦り、ク
リアランスゼロの状態に近付くことがあるからである。
このような干渉の結果として、エアホイル60の外周リ
ム58(図5及び図6)が摩耗し、又は損傷されるおそ
れがある。このような擦れ状態がない場合でさえも、長
い動作期間の間には、空気中の粒子や酸化がリム58を
摩耗し、リム58の損傷につながるおそれがある。本発
明の方法を用いて、前述の実施例に記載した態様で延長
部を設けることにより、このような損傷を修理すること
ができる。しかしながら、リム58が狭いか、又は損傷
がシェルフ62の近くまで及んでいる場合には、シェル
フ62への損傷を回避するために、図1の溶融材料26
における逆溶融のようなリム58の相互作用を制限し、
注意深く制御するべきである。本発明の方法の一形態で
は、リム58によって支持されている犠牲付加物(図7
に参照番号64で示す)を用いる。図7におけるリム5
8のエッジ又は表面66は、侵食され、損傷されて、修
理が必要な状態になっていることを表している。
【0026】犠牲付加物64は、ブレード先端と同じ微
細構造、例えば多数の細長い結晶粒又は単結晶を有して
いる必要はない。必要なことは、付加物64がリム58
に取り付けられていると共に、溶融材料26に適合して
いる材料から形成されていることのみである。例えば、
溶融材料26がニッケル基超合金である場合には、付加
物64を、ニッケルにすることもできるし、溶融材料2
6の組成を希釈したり、若しくは実質的に変えたりしな
い元素を含んでいるニッケル基合金、又は溶融材料26
の合金化元素の一種の合金等とすることができる。付加
物64は、通路への影響がないならば、当業者に周知の
種々の方法、例えばフレーム溶射、電着、予め形成され
ている部材の拡散接合等により設けることができる。通
路が影響を受けると、部品内部との連通を確保するため
に、追加の作業が必要になる。又、犠牲付加物64は本
発明の方法を実施する際に溶融材料26中に溶解するの
で、付加物64の形状は、好都合なものであればどのよ
うな形状でもよい。即ち、付加物を、図7に示すように
リム58の延長部として成形したり、リム58によって
支持されているシム、シート又はホイルとしたりするこ
とができる。溶融材料26によって付加物64が溶解す
ると、少なくともリム58の表面微細構造が溶融材料2
6に露呈され、このような表面が本発明に従って成長種
として作用することが可能になる。犠牲付加物64を用
いることにより、図1のエアホイル部品40の適正な位
置決めが容易になり、このため、図5、図6及び図7の
エアホイル60のような部品を修理しているとき、図7
の逆溶融線68は、シェルフ62の位置又はシェルフ6
2内にくるのではなく、シェルフ62から離れる。この
ような犠牲付加物がないと、溶融材料26の完全な接触
及び溶融材料26との相互作用を達成するために、リム
58をシェルフ62内に逆溶融することが必要になるお
それがある。
【0027】線図的断面図である図8、図9及び図10
に、中空内部を有している部品の修理に関して、図1に
示すような周囲を囲んでいる成形ダイ(図示せず)にお
いて、本発明の方法を実施する一連の工程を示す。例え
ば、このような内部は、空気冷却タービンブレード又は
ベーンにおけるラビリンス通路70とすることができ
る。便宜上、参照番号のいくつかを先の実施例に用いた
のと同じ参照番号とする。図8では、リム58が溶融材
料26と接触していると共に、仮想線で示されている先
のリムエッジ66から溶融材料26によって部分的に逆
溶融されている。図9において、逆溶融(メルトバッ
ク)は更に継続して、リム58の残存部が溶融材料26
への成長種として作用するのに十分にリム58内を進行
し、逆溶融線68まで達している。次に、エアホイル6
0を、溶融材料26と接触状態を保ったまま、図10に
矢印54で示すように上向きに移動させる。こうして、
溶融線68より上方での凝固により、リム58上に破線
72で境界を定められている延長部56を成長させる。
溶融線68は、前述したように凝固界面42となる。部
品によっては、ブレード延長部56が中実であれば、所
望に応じて追加の孔を穿孔して、中空内部からの空気排
出又は中空内部の外部連通を実現することができる。例
えば、このような孔を、材料切除技術において周知でよ
く用いられているレーザ穿孔、電気化学法又は放電加工
法により形成することができる。
【0028】本発明を評価する一例では、ガスタービン
の作動条件に置いた後の、図5、図6及び図7に示す形
式の空冷タービンブレードを用いた。ブレードは先の実
施例と同じニッケル基超合金から形成されている。この
合金は、その組成中にAlとHfとを含有しており、こ
れらの元素は、高温の酸化状態に露呈されると、安定な
表面酸化物を形成する。このような合金化元素、及び場
合によってはイットリウムは、タービンブレードを形成
しているニッケル基超合金によく用いられている。従っ
て、空冷通路又は孔、例えば図5、図6及び図7の孔7
4の露出表面は、表面酸化物で被覆されており、このよ
うな表面酸化物は、溶融物26のような溶融材料と相互
作用しないし、溶融材料の中で溶解もしない。このよう
な表面は酸化物であるので、非濡れモールドとして作用
する。この実施例では、孔が形成されているブレード材
料内に逆溶融を進行させた。予期せざることに、先の実
施例の延長部の材料と同じ組成を有している溶融材料2
6と接触したとき、孔のほとんどが閉塞されず、孔の健
全性が維持された。しかしながら、このような非濡れ作
用が、溶融修理材料と相互作用する所定のブレード先端
の他の部分に影響するのを回避するために、酸化物や皮
膜等を除去する前処理、例えば機械的又は化学的表面処
理を用いて、部品延長部の成長を促進することができ
る。本発明の方法の一形態では、溶融物に加える流体圧
力は、溶融物を成形部材内に押し入れるために適正であ
るが、溶融物を酸化物被覆孔に押し込むために必要な圧
力よりも小さい値に選定されている。このような圧力限
度は、孔の寸法の関数である。
【0029】本発明によれば、少なくとも1つの内部通
路を有している部品又は部材を一方向に配向されている
成長種として用いて、その部材の端部に、部材の微細構
造と合致した微細構造を有している識別可能な延長部を
形成する。このような延長部は、成長種の材料に適合し
ているか、又は成長種の材料と合致している溶融材料か
ら形成されているので、延長部は部材と一体に形成され
ていると共に、部材の微細構造と連続な微細構造を有し
ている。しかしながら、上述したように、部材の組成
と、溶融材料の組成、従って、溶融材料から成長する延
長部の組成とは、同じである必要はない。例えば、耐環
境性の高い延長部を形成するための溶融材料の選択は、
成長種として作用する部材と溶融材料から成長する延長
部との間の結晶構造の許容可能な不一致度(ミスマッ
チ)に依存している。成長種として作用する部品端部の
溶融材料からの移動の速度は、少なくとも加えられる流
体圧力、溶融物の温度、凝固界面での熱勾配、並びに延
長部の凝固及び成長の速度の関数である。
【0030】本発明の方法では、もしも溶融材料の融点
が成長種として作用している部品端部の融点よりも低い
ならば、溶融材料と成長種との相互作用が成長種として
の部品端部の完全な溶融を伴うことを必要としない。必
要なことは、界面を横切って溶融材料内に進行する結晶
構造の成長を可能にする条件が界面で存在することのみ
である。
【0031】以上、本発明を、図面に示した実施例を含
めてその特定の実施例について説明した。しかしなが
ら、これらの実施例は本発明の例示であって、その範囲
を限定しようとするものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するために構成されている
装置の断面図である。
【図2】図1の2−2線方向に見た部分的断面図であっ
て、エアホイル形状の成形ダイの断面を示す図である。
【図3】空冷ガスタービンエンジンのタービンブレード
の斜視図である。
【図4】修理したエアホイルの部分的線図であって、延
長部及び多数の細長い結晶粒を示す図である。
【図5】空冷ガスタービンエンジンブレードのブレード
先端部の部分的斜視図である。
【図6】図5の6−6線方向に見たブレード先端部の部
分的断面図である。
【図7】図6のブレード先端部の部分的断面図であっ
て、犠牲付加物を含んでいる図である。
【図8】中空な部品に本発明の方法を実施する一連の工
程を示す断面図である。
【図9】中空な部品に本発明の方法を実施する一連の工
程を示す断面図である。
【図10】中空な部品に本発明の方法を実施する一連の
工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 キャニスタ 14 溶融るつぼ 16 ダイアセンブリ 18 成形ダイ 20 ダイ延長部 26 溶融材料 32 流体圧力入口管 40 エアホイル部品 42 凝固界面 48 先端部 56 延長部 60 エアホイル 64 付加物 70 通路 74 孔
フロントページの続き (72)発明者 ケヴィン・グレゴリイ・マクアリスター アメリカ合衆国、オハイオ州、フェアフィ ールド、ウエストウッド・ドライブ、100 番 (72)発明者 ブライアン・マック・アンドリュース アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー 州、ミルフォード、リッジフィールド・ド ライブ、107番

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁により画定されている少なくとも1つ
    の通路を有しており、外側断面形状を有している部品の
    端部に延長部を設ける方法であって、 前記少なくとも1つの通路は、前記部品の端部を貫通し
    て中空な内部と連通しており、前記部品は、一方向に配
    向されている微細構造を有しており、 前記部品に適合している溶融材料を設け、 前記部品の外側断面形状と断面が合致しているダイ開口
    を画定している内壁を有しているダイを設け、 第1の延長部端上の前記ダイ内壁と第2の延長部端上の
    前記溶融材料との間に配設されていると共に第1の延長
    部端上の前記ダイ内壁及び第2の延長部端上の前記溶融
    材料と連通して配設されている延長壁により、画定され
    ている中空内部を有しているダイ延長部を設け、 前記溶融材料を前記第2の延長部端を経て前記ダイ延長
    部の中空内部に押し込むように、前記溶融材料に流体圧
    力を加え、 前記部品の端部を前記溶融材料と接触状態で前記ダイ開
    口の少なくとも一部を通過させ、 前記部品の端部の一部が一方向に配向されている微細構
    造の成長種として前記溶融材料と相互作用するために十
    分な時間、前記部品の端部を前記溶融材料と接触状態に
    保持し、 前記溶融材料が、前記部品の端部と一体に形成されてい
    ると共に前記部品の一方向に配向されている微細構造と
    実質的に連続な結晶構造を有している延長部として、前
    記ダイ開口内で前記成長種上に一方向に凝固するのを許
    容する速度で、前記部品の端部を前記ダイ開口を通して
    引き抜く工程を含んでいる、部品の端部に延長部を設け
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記部品の端部を前記ダイ開口の一部を
    通過させる前に、犠牲付加物を前記部品の端部に取り付
    ける工程を含んでおり、前記犠牲付加物は、前記溶融材
    料に適合している材料から成っていると共に、前記部品
    の表面を前記溶融材料に露出するように前記溶融材料内
    で溶解する材料から成っている請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 外側断面形状と、一方向に配向されてい
    る微細構造と、中空な内部と、当該部品の端部を貫通し
    て前記中空な内部と連通しており、壁により画定されて
    いる少なくとも1つの通路とを有している合金部品の端
    部に延長部を設けるために、 前記溶融材料は、合金であり、 前記流体圧力は、ガスにより加えられている請求項1に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記通路の壁は、前記溶融材料が該通路
    の壁と相互作用するのを阻止する酸化物を該壁上に含ん
    でいる請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記加えられる流体圧力は、前記溶融材
    料を前記ダイ開口内に押し入れるために十分であるが、
    前記溶融材料を前記通路内に押し込むために必要な圧力
    よりも小さい請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記本体部及び前記延長部の両者が、エ
    アホイル形状である請求項1に記載の部品。
  7. 【請求項7】 基部と、該基部により支持されている前
    記本体部としてのエアホイルとを含んでいるターボ機関
    のブレード部材であって、前記エアホイルは、一体のエ
    アホイル先端部を前記基部から離れた前記延長部として
    含んでいる請求項6に記載の部品。
  8. 【請求項8】 前記エアホイルは、ニッケル基超合金で
    あり、 前記一体の延長部は、ニッケル基合金である請求項7に
    記載の部品。
  9. 【請求項9】 前記エアホイルは、一方向に配向されて
    いる多数の細長い結晶粒の結晶構造を有しており、前記
    延長部は、前記エアホイルの結晶構造と実質的に連続な
    一方向に配向されている多数の細長い結晶粒の結晶構造
    を有している請求項8に記載の部品。
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