JPH06182329A - 木炭を使用するミネラルウォータの製法 - Google Patents
木炭を使用するミネラルウォータの製法Info
- Publication number
- JPH06182329A JPH06182329A JP21356192A JP21356192A JPH06182329A JP H06182329 A JPH06182329 A JP H06182329A JP 21356192 A JP21356192 A JP 21356192A JP 21356192 A JP21356192 A JP 21356192A JP H06182329 A JPH06182329 A JP H06182329A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- charcoal
- mineral
- rainwater
- mineral water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
で、含有ミネラルバランスが土質ミネラルバランスでな
く生体ミネラルバランスに近似したミネラルバランスを
もつミネラルウォータを得ることができる。 【構成】 前処理水に、内部表面積を 200m2/g以上、30
メッシュオンの粒度で且つ灰分を1.5 重量% 以上含有す
る木炭を、前処理水に混合し、所要時間処理した後、ミ
ネラル分を抽出してなる木炭を使用するミネラルウォー
タの製法である。
Description
ルウォータの製法に係り、その目的は含有ミネラルバラ
ンスが土質ミネラルバランスでなく生体ミネラルバラン
スに近似したミネラルバランスをもつミネラルウォータ
を得ることができる木炭を使用するミネラルウォータの
製法の提供にある。
工場排水の影響、家庭排水による栄養過多等の理由で、
水が化学的、生物的に汚染され、従って飲料用の水道水
には大量の殺菌剤が投入される等の水の汚濁により、上
水道から供給される飲料水が不味いという指摘が多い。
この状態は長く継続され、環境保護の観点からも種々の
政策が実行されているが、上水道から供給される飲料水
が不味いという現状の解消の兆しはない。その様な事情
に照らし、おいしい水を希求する人達のために銘水とし
て湧き水を、瓶詰して販売され歓迎されている。
題で、日本以外の外国では、水事情が悪く、古くからミ
ネラルウォーターを常用されているところが多い。更
に、日本の離島や外国の島の中には、地盤が岩盤層から
なり、雨水を土地が保水できず、従って地下水が存在せ
ず河川などの地表水の陸上での滞留時間が極めて短かい
場所では、飲料水を有効に確保できない地域も多く存在
する。従来から雨水は汚いということはよく知られてお
り、このような場所でも、雨水を直接飲用するところは
すくない。雨水には空気中のちりや埃、塩化物、硫酸
塩、亜硝酸塩、アンモニア、カルシウム塩等の化学物質
や土砂、花粉、微生物などが含まれ、最近は工場排ガス
である硫酸ガス、亜硫酸ガス等の酸性ガスが含まれた酸
性雨が問題となっている。
湧き水や河川等の地表水が少ない場所では、汚れている
と分かっていても雨水を飲料水とする必要があり、その
結果汚れた雨水を飲み病気に罹るという問題がある。と
くに、熱帯地域では、スコールやモンスーンにより雨水
は充分にあるが、土質に雨水の貯溜性がない。只、スコ
ールの雨水は、降り始めの水はともかく、中程以降の雨
水は、比較的きれいである。
積し、一定程度集積の後、貯溜沈澱して清浄化し、更に
濾過して通常に飲用に供される。しかしながら、この方
法では公害ガスを含まない従来の雨水であれば、飲用に
供せたが、昨今の酸性雨等の雨水は、充分に清浄化しな
い嫌いがある。また、公害ガスを含まない雨水であって
も、従来の、集積の後、貯溜沈澱して清浄化し、更に濾
過して飲料水とする方法では、酸性雨の処理は困難で、
又酸性雨以外の雨水を処理して得られる飲料水の味覚は
充分とは言えなかった。
の貯溜水には、そのうえ風土病等の病原菌が含まれてい
たり、貯溜中に空気中の炭酸ガスをとかして酸性に成り
やすく、その他の不純物もおおい。そのままでは雨水
は、飲料に適さないが止むなく飲用している地域も多
い。この様な地域では、海水を蒸留水化して使用した
り、他の水源がなく止むなく雨水を溜めて飲用している
地域も多い。海水からの蒸留水や、比較的汚れの少ない
スコール水は、炭酸ガスを溶解しやすく弱酸性を呈し、
飲用者の体内のミネラルを溶解排出することもあり、好
ましくなく、又味も不味く、常用するに望ましくない。
勿論、瓶詰のミネラルウォータを常用することは、経済
的負担が大きく、現実的でない。しかも、これら瓶詰の
ミネラルウォータは地中水である為、含有するミネラル
のミネラルバランスが大半がSi、Alの酸化物である
という地盤ミネラルバランスであり、生体が必要とする
Ca,Na,K,Mg,Pなどの生体ミネラルバランス
とことなり、瓶詰のミネラルウォータを常用すると人体
のミネラルバランスが崩れる可能性が人によって存在
し、好ましくないという問題もあった。
雨水や、蒸留水を味覚の優れたミネラルウォータとする
とともに、そのミネラルバランスを生体が必要とする生
体ミネラルバランスとでき、常用することにより健康管
理が容易でしかも、その製法が簡易なミネラルウォータ
の製法の創出が待望されていた。
表面積を200m2/g以上、30メッシュオンの粒度
で且つ灰分を1.5重量%以上含有する木炭を、前処理
水に混合し、所要時間処理した後、ミネラル分を抽出し
てなる木炭を使用するミネラルウォータの製法にかか
り、その前処理水が雨水を貯溜し、この貯溜された雨水
を沈降濾過し、殺菌処理した後の水である、或いは前記
前処理水が蒸留水であることからなる木炭を使用するミ
ネラルウォータの製法を提供することにより上記課題を
悉く解決する。
明する。先ず、前処理水の内、スコール等の純水に近い
雨水等を利用する方法について説明する。雨水は必要な
大きさの集積容器に集める。集積容器は、陶器その他耐
酸性、耐アルカリ性に優れた材質で、開口部が大きく底
が絞りこまれた漏斗状の採雨器具と雨水タンクからな
る。採雨器具の開口部には、枯れ葉、落ち葉、ゴミ等の
混入を排除するためのフィルターを設ける。
ている。細砂層を設けない場合は、凝集剤を投入して濾
過膜を介して濾過してもよい。濾過後の雨水を煮沸等の
滅菌操作を施した後、抽出タンクに導き、木炭を雨水の
容量に対し1%以上混合し、そのまま通過させ或いは2
4時間以上静置して、ミネラル分を抽出する。この前処
理水は、海水を加熱蒸発冷却した蒸留水やその他手法で
作られた蒸留水でもよい。
料として、木炭を使用するのは、木炭は旨いミネラルウ
ォータに必要な、Caや炭酸を溶出し易いからであり、
とくに溶出するミネラルはCa,K,が主成分でその他
Fe,Mn等の生体の生理活性に必要な成分を網羅し、
B等の微量成分は微量バランス配合して溶出されるから
である。更に、加えて、工業的に製造、入手が容易で、
その製造工程や使用後の後処理に公害問題が生じる等の
問題がないからでもある。ここで用いる木炭としては、
700゜C特に650゜C以下の低温で焼成した木炭が
望ましく、その理由は700°Cを越えて焼成した木炭
は全体重量中ミネラルの含有量が1.5%以下となり、
特にカリウムや珪素などのミネラルが溶融ガラス化して
難溶解性となり、この発明で使用するミネラルウォータ
の抽出剤として使用できないからである。しかしなが
ら、700°C以上の温度で焼成した木炭を、650゜
C以下の低温で焼成した木炭と混合して使用してもよい
が、その配合量は全体の50%以下とするのが望まし
い。特に、木炭の原料となる木材の樹種や産地等の限定
や木炭の製造方法の限定は必要なく、全て好ましく採用
できる。この発明で使用する木炭の性状としては内部表
面積が200m2/g以上でその大きさが30メッシュ
オンのものが望ましい。木炭の性状として上記のものを
好適とした理由は次の通りである。
上とした理由は、これが200m2/g未満であると、
公害成分や悪臭成分の吸着力が低く、雨水の防臭を十分
に図ることができない場合があるのに対し、200m2
/g以上あれば目的が達成できる。更に、内部表面積が
200m2/g未満であると、ミネラルの脱着量が十分
でなく、200m2/g以上の場合にはミネラルを充分
抽出できるからである。尚、木炭の粒状物の粒径は30
メッシュオン特に2mm乃至10mm程度が望ましく、
かかる範囲内では水に対する分散性やミネラルの抽出性
がよい。
容量部以上投入する。木炭の投入量を1容量部以上とす
るのは、1容量部未満の木炭では、ミネラルの抽出が充
分得られ無いとともに酸性成分の吸着が充分処理でき
ず、結果ミネラル水が得られないからである。
pHを7.1〜9.8程度としてもよく、7.1未満で
あると酸性雨の中和が困難で、他方pHが9.8を越え
るとタンクや抽出タンクが腐食することもある。
として1.400〜1.900、pHが7.1〜9.8
のものとしてもよい。ここでいう真比重は比重瓶法によ
る真比重をいう。真比重が1.400〜1.900の場
合、容積量は0.4〜1.2程度となる。
は、雨水に混合した際、木炭の粒状物が浮上して雨水の
上層に集まり、ミネラルの抽出が困難である、或いは、
木炭の粒状物が沈降して雨水中の要吸着成分や悪臭成分
を十分に吸着できなくなる等の欠点がない。
ち、例えば24時間以上、抽出処理する。ミネラルの抽
出が充分得られる手法であれば、木炭の抽出時間を24
時間以上とする必要はなく、その他の定法で処理しても
よい。
てミネラル水を得る。得られたミネラル水は、PH6.
85乃至PH7.3で電気伝導度が240乃至160μ
s/cmでCa,K,Mgが多く、ミネラルバランスに
優れていた。
ウォータの製法は、前処理水に、内部表面積を200m
2/g以上、30メッシュオンの粒度で且つ灰分を1.
5重量%以上含有する木炭を、前処理水に混合し、所要
時間処理した後、ミネラル分を抽出してなる木炭を使用
するミネラルウォータの製法で、前記前処理水が雨水を
貯溜し、この貯溜された雨水を沈降濾過し、殺菌処理し
た後の水である或いは前記前処理水が蒸留水である木炭
を使用するミネラルウォータの製法であるから、地下水
等のミネラルウォータやスコール等の雨水と異なり、ミ
ネラルバランスに優れかつ味がよく、しかも簡便な方法
であるので、地盤が岩盤層からなり、雨水を土地が保水
できず、従って地下水が存在せず河川などの地表水の陸
上での滞留時間が極めて短かい場所で飲料水を有効に確
保できない地域であっても、海水からの蒸留水を使用し
ている地域であっても、ミネラル水を得ることができる
製法である。尚、 得られたミネラル水は、PH、電気
伝導度、ミネラルバランスに優れ味覚も優れている。
の発明の効果をより明確に記す。第1表に示す如く、実
施例1〜3、すなわち内部表面積が200m2/g以
上、pHが7.1〜9.8、粒径2乃至10mm、炭化
温度650°C以下で炭化した木炭の粉砕物60%、7
00゜C以上の炭化温度での炭化物40%で、24時間
以上抽出した蒸留水は、優れたミネラルウォータとなっ
ていることが判る。これに対して、比較例1のように炭
化温度が上限値である650°Cを上廻ったもの100
%を使用するとミネラルバランスが悪くなり、結局木炭
の粉砕物は内部表面積200m2/g以上、粒径2乃至
10mmのものを用いるのがより望ましい。
Claims (3)
- 【請求項1】 前処理水に、内部表面積を200m2/
g以上、30メッシュオンの粒度で且つ灰分を1.5重
量%以上含有する木炭を、前処理水に混合し、所要時間
処理した後、ミネラル分を抽出してなる木炭を使用する
ミネラルウォータの製法。 - 【請求項2】 前記前処理水が雨水を貯溜し、この貯溜
された雨水を沈降濾過し、殺菌処理した後の水であるこ
とからなる請求項第1項記載の木炭を使用するミネラル
ウォータの製法 - 【請求項3】 前記前処理水が蒸留水であることからな
る請求項第1項記載の木炭を使用するミネラルウォータ
の製法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21356192A JP3417580B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 木炭を使用するミネラルウォータの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21356192A JP3417580B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 木炭を使用するミネラルウォータの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182329A true JPH06182329A (ja) | 1994-07-05 |
JP3417580B2 JP3417580B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=16641253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21356192A Expired - Lifetime JP3417580B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 木炭を使用するミネラルウォータの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3417580B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171176A (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-24 | Sony Computer Entertainment Inc | 物体衝突処理方法および物体衝突処理プログラム、物体衝突処理装置 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP21356192A patent/JP3417580B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008171176A (ja) * | 2007-01-11 | 2008-07-24 | Sony Computer Entertainment Inc | 物体衝突処理方法および物体衝突処理プログラム、物体衝突処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3417580B2 (ja) | 2003-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Driehaus et al. | Granular ferric hydroxide—a new adsorbent for the removal of arsenic from natural water | |
Aljerf | Advanced highly polluted rainwater treatment process. | |
CN100369826C (zh) | 多元金属簇净水材料及其制备方法和应用 | |
Awan et al. | Removal of heavy metals through adsorption using sand | |
JP2012532020A (ja) | 水の回収、および、懸濁固形分の水性媒体からの分離のための2元系ポリマー | |
Yadav et al. | Soil and water pollution with fluoride, geochemistry, food safety issues and reclamation—A review | |
Davis | A contribution to the natural history of marl | |
JP3723306B2 (ja) | 浄水機能を有するシャワーヘッド | |
CN203144201U (zh) | 一种具有排污功能的三合一全屋净水器 | |
CN102076613A (zh) | 用于水处理的组合物 | |
Yadav et al. | Fluoride distribution, contamination, toxicological effects and remedial measures: a review | |
US4971702A (en) | Selenium adsorption process | |
Tiwari et al. | Immobilized small sized manganese dioxide sand in the remediation of arsenic contaminated water | |
JP3417580B2 (ja) | 木炭を使用するミネラルウォータの製法 | |
CN101497032A (zh) | 一种生物吸附剂的制备方法及其应用方法 | |
Li et al. | Removal of fluoride and arsenic by pilot vertical-flow constructed wetlands using soil and coal cinder as substrate | |
CN102228821B (zh) | 一种吸附剂及其制备方法 | |
Olujimi et al. | Preliminary investigation into occurrence and removal of arsenic, cadmium, mercury, and zinc in wastewater treatment plants in cape town and stellenbosch | |
Singh | Approaches for removal of arsenic from groundwater of northeastern India | |
JP4238308B2 (ja) | 飲料水用改質剤及び改質飲料水 | |
JP6043783B2 (ja) | 水質改良方法 | |
Rice | Enhanced Fluoride Removal in Biosand Filters Using Aluminum Oxide Coated Media and Modified Filter Design | |
AU2013202380A1 (en) | Use of a dual polymer system for enhanced water recovery and improved separation of suspended solids and other substances from an aqueous media | |
Kini et al. | Removal of phosphorus from human urine by adsorption method using GGBS | |
Xin | Removal of iron in groundwater using marble column filter |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 10 |