JPH06178835A

JPH06178835A - パットトレーナ

Info

Publication number: JPH06178835A
Application number: JP33798992A
Authority: JP
Inventors: Ray C Black; シーブラックレイ
Original assignee: COOPER BLACK INTERNATL Inc
Current assignee: COOPER BLACK INTERNATL Inc
Priority date: 1992-11-24
Filing date: 1992-11-24
Publication date: 1994-06-28
Also published as: WO1994012248A1; AU5680294A

Abstract

(57)【要約】【目的】複数個のグリーンブロックと周枠を備えてい
る組立式のパットトレーナにおいて、各部材の組立およ
び分解を工具等を用いることなく簡単に行えるようにす
る。併わせて、グリーンブロックの組み合わせ形態の変
更を自由に行えるようにする。【構成】四角形のグリーンブロック１の四周側面に連
結溝１０を設ける。この連結溝１０の上隅に係合溝１１
を、下隅に係合リブ１２をそれぞれ設ける。係合溝１１
に係合する一対の第１係合腕１４と、係合リブ１２に弾
性係合する一対の第２係合腕１５とを備えたジョイント
枠４を有する。このジョイント枠４でグリーンブロック
１を連結する。周枠２に係合溝１１および係合リブ１２
に係合する第３係合腕１９と第４係合腕２０とを設け
る。これら両係合腕１９・２０を連結溝１０に差し込ん
で周枠２をグリーンブロック１に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数個のグリーンブロ
ックを備えていて、その組み合わせ形態を変更すること
によって複数種のパットグリーンを形成できる組立式の
パットトレーナに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のパットトレーナの従来技術に特
開平３−２２８７８号公報がある。そこでは、平面視が
長方形の複数のグリーンブロックを組み合わせて数種類
のパットグリーンを形成する。グリーンブロックは発泡
ウレタン製の床材と、その表面に接着固定された人工芝
とからなり、床材の四周側面のそれぞれにグリーンブロ
ックどうしを連結固定するための連結材を有する。その
連結材は永久磁石や面ファスナーなどで形成したものと
なっていた。

【０００３】また、この種のパットグリーンの周側面に
ゴルフボールの転落を防ぐ周枠を設けることも、特開平
３−２５１２７４号公報や特開平３−１１２５７７号公
報に公知である。さらに、実公昭５８−８２６７号公報
のゴム製の運動用床マットにおいて、隣接する床マット
どうしをジョイント部材と粘着ゴム板を介して凹凸係合
と接着力で連結する形態も公知である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】永久磁石や面ファスナ
を連結材にしてグリーンブロックを連結する形態は、十
分な連結強度を得られず、組立状態においてグリーンブ
ロックがずれ動きやすい。異なる磁極どうし、あるいは
雌雄の面ファスナーどうしでないと連結できないため、
グリーンブロックの配置形態を変更するについて制約を
受ける。この点、ジョイント部材に一対の立ち上り部を
設けておき、これを床マットに設けたあり溝と係合する
連結形態では、連結対象個所に制約がなく、床マットの
組み合わせを自由に変更できる。しかし、粘着ゴム板を
介して床マットとジョイント部材を接着する連結形態を
採るので、既に組み立てられたマットセットを分解し、
その配置形態を変更する作業が面倒になる。

【０００５】本発明の目的は、全ての構成部材が圧嵌係
合構造によって連結できて、特別な工具などを用いずと
も簡単にしかも迅速に組立および分解を行える組立式の
パットトレーナを提供することにある。本発明の他の目
的は、隣接するグリーンブロックどうしを強固に連結で
き、さらに連結対象個所に制約がなくグリーンブロック
の組み合わせを自由に変更できる組立式のパットトレー
ナを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のパットトレーナ
は、四角形の複数個のグリーンブロック１と、グリーン
ブロック１の周側面に装着される周枠２と、周枠２の直
交部に外嵌装着されるコーナカバー３とを備えている。
グリーンブロック１は、四周側面に連結溝１０が設けら
れたブロック台８と、ブロック台８の上面に固定した人
工芝９とからなる。連結溝１０の上下に係合溝１１と係
合リブ１２とが設けられている。係合溝１１に係合する
一対の第１係合腕１４と、係合リブ１２に対して弾性係
合する一対の第２係合腕１５とを備えたジョイント枠４
を有し、隣接するグリーンブロック１・１どうしが該ジ
ョイント枠４を介して連結できる。周枠２の内周側面
に、係合溝１１に係合する第３係合腕１９と、係合リブ
１２に対して弾性係合する第４係合腕２０とが設けられ
ている。具体的には、係合溝１１を連結溝１０の上隅に
下向きに開口する状態で形成し、係合リブ１２を連結溝
１０の下隅に係合溝１１と対向する状態で突設する。

【０００７】

【作用】組立状態において、隣接するグリーンブロック
１・１は、両ブロックの連結溝１０・１０に嵌まり込む
ジョイント枠４を介して機械的に係合連結されている。
詳しくは、一対の第１係合腕１４が各グリーンブロック
１の係合溝１１と係合し、一対の第２係合腕１５が各グ
リーンブロック１の係合リブ１２と弾性係合して連結状
態を維持する。さらに連結溝１０をグリーンブロック１
の四周側面に設け、隣接するグリーンブロック１どうし
をジョイント枠４を介して連結するので、グリーンブロ
ック１の組み合わせ形態を自由に変更できる。

【０００８】隣接するグリーンブロック１を連結すると
き、一方のグリーンブロック１の連結溝１０にジョイン
ト枠４を連結し、次に他方のグリーンブロック１をジョ
イント枠４に連結するが、いずれの場合もまず第１係合
腕１４と係合溝１１とを仮係合した状態で、第２係合腕
１５を連結溝１０内へ入り込ませて係合リブ１２に弾性
係合させる。つまり、第２係合腕１５を弾性変形させな
がら圧嵌係合させることで、複数個のグリーンブロック
１を次々に連結して行く。分解時には第２係合腕１５が
弾性変形する向きにグリーンブロック１およびジョイン
ト枠４を傾けることによって、係合状態を解除する。周
枠２に設けた第３係合腕１９と第４係合腕２０は、それ
ぞれジョイント枠４に設けた第１係合腕１４および第２
係合腕１５と同じ構造になっている。従って、周枠２の
グリーンブロック１に対する組立および分解は、ジョイ
ント枠４と同様に圧嵌係合操作を行い、あるいは周枠２
を内周面側へ傾斜させるだけで容易に行うことができ
る。

【０００９】

【発明の効果】本発明では、グリーンブロック１の四周
側面に係合溝１１と係合リブ１２を備えた連結溝１０を
設けておき、係合溝１１に係合する一対の第１係合腕１
４と、係合リブ１２に弾性係合する一対の第２係合腕１
５とを備えたジョイント枠４で、各グリーンブロック１
を機械的に係合連結する。従って、永久磁石や面ファス
ナーを連結要素とする従来形式に比べて、十分に大きな
連結強度が得られ、グリーンブロック１の組立状態をず
れ動きなどを生じることなく強固に維持できる。上下一
対の係合溝１１と係合リブ１２を連結要素にして、これ
らを四周側面の連結溝１０に設けるので、グリーンブロ
ック１の組み合わせ形態は、連結対象個所に一切の制約
を受けず自由に変更できる。

【００１０】ジョイント枠４の第２係合腕１５および周
枠２の第４係合腕２０を連結溝１０内に差し込んだ後、
両係合腕１５・２０を係合リブ１２に対して弾性係合さ
せることで、ジョイント枠４とグリーンブロック１、お
よび周枠２とグリーンブロック１を組み立てることがで
きる。つまり、パットトレーナの組立や分解を行うにつ
いて、各部材を圧嵌係合するだけで連結でき、あるいは
各部材を所定の向きに傾けるだけで連結状態を解除でき
る。従って従来例に比べて、組立作業やパットグリーン
の形態の変更あるいは分解収納などの作業が特別な工具
などを用いずとも簡単にしかも迅速に行える。

【００１１】

【実施例】図１ないし図１０は本発明に係るパットトレ
ーナの実施例を示す。図２および図３において、そのパ
ットトレーナは、パットグリーンを構成する５個のグリ
ーンブロック１と、連結されたグリーンブロック１の周
側面に装着されるいくつかの周枠２と、周枠２どうしの
直交部に外嵌固定されるいくつかのコーナカバー３と、
各グリーンブロック１を連結するための複数のジョイン
ト枠４と、ひとつのエンドキャップ５とからなる。

【００１２】グリーンブロック１は、平面視が正方形の
グリーンブロック１Ａと、これと同じ形、同じ大きさで
それぞれ２個ずつホールカップ６を備えている２個のグ
リーンブロック１Ｂ・１Ｂと、前記グリーンブロック１
Ａを二等分した大きさで、それぞれ１個のホールカップ
６が設けられた２個のグリーンブロック１Ｃ・１Ｃとか
らなる。但し、２個のグリーンブロック１Ｂ、および２
個のグリーンブロック１Ｃにおけるホールカップ６の位
置はそれぞれ異なる。グリーンブロック１Ａの一辺の長
さは１２５５mmである。

【００１３】図４において、各グリーンブロック１（１
Ａ・１Ｂ・１Ｃ）は、中空のブロック台８とその上面に
接着固定した人工芝９とからなる。ブロック台８は約５
cmの上下厚みを有し、その各外周側面に連結溝１０を周
回状に設けてある。全ての連結溝１０の上隅には下向き
に開口する断面コ字形の係合溝１１が、下隅には係合溝
１１と対向する状態で部分円弧状の係合リブ１２がそれ
ぞれ形成してある。

【００１４】ジョイント枠４はプラスチックの押出し成
形品であって、図４に示すごとく立壁１３と、立壁１３
の上端から左右に突設した一対の第１係合腕１４と、立
壁１３の下端から左右に突設した一対の第２係合腕１５
とで断面Ｈ字形状に形成する。第１係合腕１４の突端に
は係合溝１１に係合する爪１６が上向きに突設してあ
る。第２係合腕１５は下向き突弧状に形成されており、
その先端寄りの下面に係合リブ１２に係合する円弧溝１
７が形成してある。図２に示すようにジョイント枠４は
長さの違いによって大小二種類がある。

【００１５】図５において、周枠２はプラスチックの押
出し成形品からなり、上辺および下辺が平行な上下に長
いに五角形の中空枠として形成し、その内周側面の下半
部に係合溝１１に係合する第３係合腕１９と、係合リブ
１２に弾性係合する第４係合腕２０とをそれぞれ一体に
形成してある。第３係合腕１９は先に述べた第１係合腕
１４と、第４係合腕２０は第２係合腕１５とそれぞれ同
じ断面形状に形成する。図２に示すように、周枠２も長
さの違いによって大小二種類があり、大寸法の周枠２は
６個あってそのうち２個の一端（前端）にはキャップ２
１が装着される。

【００１６】図６において、前端側に位置するエンドキ
ャップ５は断面Ｃ字形のプラスチックの押出し成形品か
らなり、その上隅に係合溝１１と同じ形状の係合溝１１
ａが、その下隅に係合リブ１２と同じ形状の係合リブ１
２ａがそれぞれ形成されている。このエンドキャップ５
はジョイント枠４を介してグリーンブロック１に装着さ
れる。

【００１７】図５および図７において、コーナカバー３
は上面に形成された三角形のポケット２２と、その直交
する二辺部に沿って下向きに延出形成され周枠２の上面
および外周側面に被さる外周壁２３と、ポケット２２の
斜辺に沿う内周壁２４とを有するプラスチック成形品か
らなり、外周壁２３の内面２個所に掛止片２５を内向き
に突設してある。このコーナカバー３は、直交状に隣接
する周枠２の端部外面を覆って組立時の体裁を向上し、
同時に隣接する周枠２が外向きに倒れ込むのを規制す
る。

【００１８】上記のコーナカバー３は出隅直交部に装着
するが、グリーンブロック１の組み合わせ形態によって
は入隅直交部も形成される。図の入隅直交部は図８に示
す小サイズのコーナカバー３ａで覆う。このコーナカバ
ー３ａは、Ｌ形に折れ曲がる内周壁２６と、周枠２の上
面および外側面に被さる外周壁２７を有するプラスチッ
ク成形品からなり、外周壁２７の内面２個所に掛止片２
８を設けてある。

【００１９】上記の各部材を組立てるについては、まず
グリーンブロック１の配置形態を決め、隣接するグリー
ンブロック１の一方の連結溝１０にジョイント枠４を装
着する。このとき、図９に示すように第１係合腕１４の
爪１６をグリーンブロック１側の係合溝１１に下方より
案内して仮係合したままで、第２係合腕１５を連結溝１
０内へ外側方から強制的に差し込み、その円弧溝１７が
係合リブ１２に乗り上がって係合するまでジョイント枠
４を押し込む。この係合状態において、第２係合腕１５
は弾性変形しており、この弾性復元力で連結溝１０にジ
ョイント枠４が装着された状態を保持する。

【００２０】次に、ジョイント枠４が装着されたグリー
ンブロック１を床面に定置し、連結相手となるグリーン
ブロック１を両者のブロック台８の上縁どうしが接当す
る状態で当て付けた後、第２係合腕１５を連結溝１０内
へすくい込むようにして、後者のグリーンブロック１を
ジョイント枠４に押し込む。以上の連結動作を繰り返す
ことにより、図２に示すようなパットグリーンを形成で
きる。次にジョイント枠４を組み付けるのと同じ要領
で、周枠２の第３係合腕１９と第４係合腕２０をグリー
ンブロック１の外周の連結溝１０に図５に示すごとく組
み付ける。このとき、ホールカップ６を有しない前側の
グリーンブロック１Ａの左右両側縁に、キャップ２１が
装着された周枠２を装着する。このグリーンブロック１
Ａの残る一側縁（前端縁）にジョイント枠４を介してエ
ンドキャップ５を装着する。

【００２１】全ての周枠２を装着した後、４個所の出隅
直交部にコーナカバー３を被せ付け、その掛止片２５を
隣接する周枠２の底壁にそれぞれ掛け止めてコーナカバ
ー３を固定する。同様に２個所の入隅直交部に小サイズ
のコーナカバー３ａを被せ付けて、掛止片２８を周枠２
に掛け止める。以上により図３に示すようにＴ字形のパ
ットグリーンを備えたパットトレーナが完成する。この
パットトレーナは屋内あるいは屋外に設置して、エンド
キャップ５が装着されたグリーンブロック１Ａ上の任意
位置を始点にしてパットを行う。トレーナとして使用す
る以外に、ゲーム用パットグリーンとして使用すること
もできる。

【００２２】グリーンブロック１は、その組み合わせ形
態を変更することによって、パットグリーンの形を変更
することができる。図１０（ａ）〜（ｃ）はその変形例
を示す。さらに、各組み合わせ形態において、ホールカ
ップ６を有するグリーンブロック１Ｂの連結位置を変更
することによって、ホールカップ６の位置を変更するこ
とができる。なお、不必要なホールカップ６は、表面に
人工芝を植設した蓋で塞ぐことができる。グリーンブロ
ック１の位置変更等を行うについては、周枠２とグリー
ンブロック１およびジョイント枠４とグリーンブロック
１を分解する。この分解時には、組立時とは逆に第２係
合腕１５および第４係合腕２０がそれぞれ弾性変形する
向きに周枠２、ジョイント枠４、およびグリーンブロッ
ク１を傾けることにより、各部材の連結状態を解除でき
る。

【００２３】周枠２はこれの殆どを木製品で形成し、第
３・第４係合腕１９・２０を有するプラスチック成形品
を木製品と一体化して周枠２を構成してもよい。グリー
ンブロック１は人工芝９を意図的に一方向へ傾斜させ
て、ゴルフボールに対する転がり抵抗が、組み付け方向
によって異なるようにすることができる。係合溝１１は
連結溝１０の天面の中途部、あるいは奥面と天面の双方
にわたって形成してあってもよい。連結溝１０の天面に
突起を形成し、この突起と内奥面で係合溝１１を形成で
きる。同様に係合リブ１２は連結溝１０の内底面の中途
部に形成することができる。その断面形状は必ずしも円
弧状である必要はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の内容の概略を示す原理構造説明図であ
る。

【図２】全体の平面図である。

【図３】使用状態を示す斜視図である。

【図４】図２におけるＡ−Ａ線断面図である。

【図５】図２におけるＢ−Ｂ線断面図である。

【図６】図２におけるＣ−Ｃ線断面図である。

【図７】コーナカバーの斜視図である。

【図８】小サイズのコーナカバーの斜視図である。

【図９】ジョイント枠の組み付け状態を示す縦断面図で
ある。

【図１０】グリーンブロックの組み合わせ例を示す概略
平面図である。

【符号の説明】

１グリーンブロック２周枠３コーナカバー４ジョイント枠８ブロック台９人工芝１０連結溝１１係合溝１２係合リブ１４第１係合腕１５第２係合腕１９第３係合腕２０第４係合腕

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者レイシーブラックアメリカ合衆国 28301 ノース・カロライナ州フェイエットビル市、ボックス403 −ディ、ルーラル・ルート１番クーパー・ブラック・インターナショナル・インコーポレイテッド内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】四角形の複数個のグリーンブロック１
と、グリーンブロック１の周側面に装着される周枠２
と、周枠２の直交部に外嵌装着されるコーナカバー３と
を備えており、グリーンブロック１は、四周側面に連結溝１０が設けら
れたブロック台８と、ブロック台８の上面に固定した人
工芝９とからなり、連結溝１０の上下に係合溝１１と係合リブ１２とが設け
られており、係合溝１１に係合する一対の第１係合腕１４と、係合リ
ブ１２に対して弾性係合する一対の第２係合腕１５とを
備えたジョイント枠４を有し、隣接するグリーンブロッ
ク１・１どうしが該ジョイント枠４を介して連結されて
おり、周枠２の内周側面に、係合溝１１に係合する第３係合腕
１９と、係合リブ１２に対して弾性係合する第４係合腕
２０とが設けられているパットトレーナ。
【請求項２】係合溝１１が連結溝１０の上隅に下向き
に開口する状態で形成されており、係合リブ１２が連結溝１０の下隅に係合溝１１と対向す
る状態で突設されている請求項１記載のパットトレー
ナ。