JPH0617776U - 野球およびソフトボール用捕球具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 捕球時に手によく馴染み、キャッチングに最
も影響のある親指と薬指の屈曲が容易となり、捕球が確
実となるグラーブ、ミット等の野球およびソフトボール
用の捕球具を提供すること。 【構成】 この野球およびソフトボール用捕球具は、捕
球具本体１の捕球面２の親指付根近傍部３および薬指付
根近傍部４から下端一側部５にかけて複数の小孔６を穿
設して構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、野球、ソフトボール用のグラーブ、ミット等の捕球具に関するもの であり、さらに詳しくは、捕球面に小孔を穿設して確実な捕球機能を付与した野 球、ソフトボール用のグラーブ、ミット等の捕球具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、野球、ソフトボール用のグラーブ、ミット等の捕球具は、親指と他の４ 本の指を同時に内側方に屈曲させてボールを把握し、捕球するものであるが、捕 球具を構成する皮革生地は、比較的硬いので屈曲させにくく、特に使い始めは硬 くて把握力が減殺され、確実な捕球ができず、ファンブルや落球することがあっ た。

【０００３】 このような問題点を除く捕球具として、例えば実公昭６０−４５３７号公報に 示すような、掌部分を形成する一枚の皮革生地の捕球面に多数の凹部を点在状に 形成したものが知られている。 また、その他に実公昭３９−１４５０号公報に示すような、甲皮の小指付根 部にゴム糸を織込んだ伸縮ギャザ帯を設けることによって小指を内側方向に曲げ やすくしたものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前者のものは、捕球面の全面に極めて窪みの浅い凹部を点在状 に配列されているので、折曲げの方向性がなく、捕球に際し、最も大事な親指を 内側方に屈曲させにくく、確実な捕球ができない問題点あった。 また、後者のものは、伸縮自在のギャザ帯体が小指の付根部に設けてあるだけ で、小指はよく屈曲するが、親指は屈曲しにくいため、やはり確実な捕球ができ ない虞れがあった。

【０００５】 本考案はこのような問題点を解決することを課題として研究開発されたもので 、ボールの捕球方面への屈曲性を良くし、容易に且つ確実に捕球ができると共に 、幅広い角度でボールを捕球できるグラーブ、ミット等の野球およびソフトボー ル用の捕球具を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決し、その目的を達成するための手段として、本考案では、捕 球具本体の捕球面の親指付根近傍部および薬指付根近傍部から下端一側部にかけ て複数の小孔を穿設した野球およびソフトボール用捕球具を開発し、採用した。 また、本考案では、上記のように構成した野球およびソフトボール用捕球具に おいて、小孔を捕球面の表皮側に穿設したことを特徴とする野球およびソフトボ ール用捕球具、および小孔を捕球面の裏皮側に穿設したことを特徴とする野球お よびソフトボール用捕球具を開発し、採用した。

【０００７】

【作用】

ボールの捕球時に、親指部、薬指部が小孔６によって折れ曲るので捕球方向へ の屈曲が容易となり、手によく馴染み確実に捕球ができる。 また、小孔６は土手部７に沿った状態で穿設されているので、土手部７の近い 部分でも捕球でき、幅広い角度でボールの捕球ができる。

【０００８】 以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明すれば、１はグラーブ、ミット 等の捕球具本体、２は表皮２ａと裏皮２ｂで構成されている捕球面で、その表皮 ２ａの親指付根近傍部３および薬指付根近傍部４から下端一側部５にかけて略Ｖ 字状に小孔６を複数列穿設してある。すなわち、土手部７に沿った状態で穿設さ れている。この小孔６の形状は円形、楕円形、長円形等適宜形状のものを使用す る。

【０００９】 図３は本考案の他の実施例を示すもので、前述の実施例においては、表皮２ａ 側に小孔６を穿設したが、この実施例では、手の掌が直接触れる裏皮２ｂ側に穿 設したもので、前述と同様に親指付根近傍部および薬指付根近傍部から下端一側 部にかけて複数列の小孔６を穿設したものである。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、本考案の野球およびソフトボール用捕球具によれば、捕球具本 体の捕球面の親指付根近傍部および薬指付根近傍部から下端一側部にかけて複数 の小孔を穿設したものであるから、捕球に際し、最も影響のある親指と薬指の屈 曲が容易となり、手によく馴染み、手とグラーブの動きが一体化して捕球が確実 になる。

【００１１】 また、小孔は下端周縁の土手部に沿った状態で穿設されているから、土手部の 近くでも充分に捕球できることになり、捕球面が拡大され、幅広い角度でボール を捕球できる。

【００１２】 また、小孔を捕球面の表皮側に穿設することにより、ボールの回転を阻止して 、ファンブルや落球を防ぐことができる。さらに、小孔を捕球面の裏皮側に穿設 すれば、手によく馴染むと共に通気性が良好となり発汗することがないので着用 感が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す捕球具の斜視図である。

【図２】図１の要部の拡大断面図。

【図３】本考案の別の実施例を示す捕球具の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 捕球具本体 ２ 捕球面 ２ａ 表皮 ２ｂ 裏皮 ３ 親指付根部 ４ 薬指付根部 ５ 下端一側部 ６ 小孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 捕球具本体１の捕球面２の親指付根近傍
   部３および薬指付根近傍部４から下端一側部５にかけて
   複数の小孔６を穿設したことを特徴とする野球およびソ
   フトボール用捕球具。
2. 【請求項２】 小孔６を捕球面２の表皮２ａ側に穿設し
   てある請求項１に記載の野球およびソフトボール用捕球
   具。
3. 【請求項３】 小孔６を捕球面２の裏皮２ｂ側に穿設し
   てある請求項１に記載の野球およびソフトボール用捕球
   具。