JPH0617666A - 過濃燃焼式再熱燃焼サイクルエンジン - Google Patents

過濃燃焼式再熱燃焼サイクルエンジン

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Publication number
JPH0617666A
JPH0617666A JP19762092A JP19762092A JPH0617666A JP H0617666 A JPH0617666 A JP H0617666A JP 19762092 A JP19762092 A JP 19762092A JP 19762092 A JP19762092 A JP 19762092A JP H0617666 A JPH0617666 A JP H0617666A
Authority
JP
Japan
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pressure turbine
combustion gas
rich
fan
combustor
Prior art date
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Pending
Application number
JP19762092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Akama
信也 赤間
Takenobu Uno
威信 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0617666A publication Critical patent/JPH0617666A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧タービンの耐酸化性の不足を補う。 【構成】 空気取入用ファン4と、該ファン4の後方に
設けた高圧圧縮機5と、該高圧圧縮機5を駆動する高圧
タービン7と、該高圧タービン7の後方に設けられファ
ン4を駆動する低圧タービン9とを備えた航空機用エン
ジンにおいて、高圧圧縮機5と高圧タービン7との間に
過濃燃焼器13を配設し、高圧タービン7と低圧タービ
ン9との間に再熱燃焼器14を配設している。 【効果】 燃焼ガス中に酸素が残らないよう燃料を燃焼
させ得る過濃燃焼器13から発生する燃焼ガス12が、
該燃焼ガス12により駆動される高圧タービン7の耐酸
化性の不足を補い得られ、しかも低圧タービン9より完
全燃焼した無公害のガスが排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過濃燃焼式再熱燃焼サ
イクルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の航空機用エンジンの一例の
概略を示し、図中、1はエンジンケーシングであり、先
端部にファンダクト2が固定されており、後端部にノズ
ル3が設けられている。
【0003】前記ファンダクト2にファン4を設け、該
ファン4の後方のエンジンケーシング1内に高圧圧縮機
5を設け、該高圧圧縮機5の動翼5aより後方へ延び且
つ回転自在に支持された中空駆動軸6の端部に前記動翼
5aを駆動する高圧タービン7を設け、該高圧タービン
7と前記高圧圧縮機5との間のエンジンケーシング1内
面に沿って燃焼室8を設け、前記高圧タービン7の後方
に低圧タービン9を設け、該低圧タービン9と前記ファ
ン4とを、前記中空駆動軸6内を貫通して延び且つ回転
自在に支持された駆動軸10により連結している。
【0004】而して、ファン4の回転によりファンダク
ト2から取り入れた空気Aを高圧圧縮機5により充分に
圧縮して燃焼室8へ送給し、該燃焼室8内の空気中に液
体燃料11を噴霧混合して燃焼させ、該液体燃料11の
燃焼により発生した高温高圧の燃焼ガス12を高圧ター
ビン7および低圧タービン9を通して後方のノズル3か
ら噴出させることにより所要の推力を得ている。
【0005】その際、前記燃焼ガス12のエネルギーの
一部が高圧タービン7および低圧タービン9に吸収さ
れ、その回転エネルギーによって高圧タービン7に中空
駆動軸6を介して連結された高圧圧縮機5を駆動し、低
圧タービン9に駆動軸10を介して連結されたファン4
を駆動し、推力を発生させる作用流体量を増加させるこ
とにより推力の増加を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
航空機用ジェットエンジンでは、高性能化、高出力化を
図るため、高圧タービン7入口において約1400℃、
低圧タービン9入口において約1000℃程度の現在の
燃焼ガス12の温度を、高圧タービン7入口において約
1800℃、低圧タービン9入口において約1400℃
程度に高めたいという要求があり、この高い燃焼ガス1
2の温度を実現するためには、高圧タービン7などに超
耐熱材料を適用することが不可欠である。
【0007】しかし、例えば大気中において約500℃
程度までしか耐え得ないが、無酸素条件では約2000
℃まで耐え得る炭素・炭素繊維強化材料(C/C)にみ
られるように、超耐熱材料には耐酸化性に劣るという難
点があり、また、セラミックスによりコーティングする
ことが考えられるが約1400℃程度までしか耐えられ
ないなど、航空機用エンジンの高性能化、高出力化に際
しては、種々の困難な問題がある。
【0008】本発明は、前述の実情に鑑み、前記従来例
の図2に示した燃焼室に過濃燃焼方式を取り入れ、且つ
高圧タービンと低圧タービンとの間に再熱燃焼器を設け
ることにより、炭素・炭素繊維強化材料などの超耐熱材
料により形成される高圧タービン部の耐酸化性の不足を
補い得る過濃燃焼式再熱燃焼サイクルエンジンを提供す
ることを目的としてなしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端部に空気
取入用ファンを有し後端部に燃焼ガス排出用ノズルを有
するエンジンケーシングと、前記ファンの後方のエンジ
ンケーシング内に設けられファンが取り入れた空気を圧
縮する高圧圧縮機と、該高圧圧縮機の後方に設けられ中
空駆動軸を介して前記高圧圧縮機を駆動する高圧タービ
ンと、該高圧タービンの後方に設けられ前記中空駆動軸
を貫通して延びる駆動軸を介して前記ファンを駆動する
低圧タービンとを備えた航空機用エンジンにおいて、前
記高圧圧縮機と高圧タービンとの間に過濃燃焼器を配設
し、且つ前記高圧タービンと低圧タービンとの間に高圧
タービンを通過した前記過濃燃焼器の燃焼ガスを再燃焼
させるための再熱燃焼器を配設した構成としている。
【0010】
【作用】本発明では、過濃燃焼器が燃焼ガス中に酸素が
残らないよう燃料を燃焼させ得るので、該過濃燃焼器か
ら発生する燃焼ガスにより駆動される高圧タービンの耐
酸化性の不足を補い得る。また再熱燃焼器が前記高圧タ
ービンを通過した燃焼ガス中の過濃燃焼器で燃焼しなか
った未燃焼成分を完全燃焼させ得るので、該再熱燃焼器
から発生し低圧タービンを駆動したのちの完全燃焼ガス
を、エンジンケーシングの後端部に設けたノズルから無
公害の排気ガスとして排出できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0012】図1は本発明の過濃燃焼式再熱燃焼サイク
ルエンジンの一実施例の概略を表す概念図であり、図
中、図2と同じものには同じ符号を付すことにより説明
を省略する。
【0013】本発明の実施例では、高圧圧縮機5と高圧
タービン7との間のエンジンケーシング1内面に沿っ
て、燃焼ガス中に酸素が残らないよう燃料を燃焼させ得
る過濃燃焼器13を配設し、所要の間隔を置いて配設し
た高圧タービン7と低圧タービン9との間のエンジンケ
ーシング1内面に沿って、高圧タービン7を通過したあ
との前記過濃燃焼器13の燃焼ガス12を完全に再燃焼
させ得る再熱燃焼器14を配設している。
【0014】而して、ファン4の回転によりファンダク
ト2から取り入れた空気Aを高圧圧縮機5により充分に
圧縮して過濃燃焼器13へ送給し、該過濃燃焼器13内
の空気中に液体燃料11を噴霧混合し、燃焼ガス12中
に酸素が残らないよう燃料を燃焼させ、該液体燃料11
の燃焼により発生した残留酸素のない高温高圧の燃焼ガ
ス12を高圧タービン7へ通して再熱燃焼器14へ導
く。
【0015】再熱燃焼器14に導かれた燃焼ガス12を
再熱燃焼器14により完全燃焼させ、該完全燃焼ガス1
5を低圧タービン9を通して後方のノズル3から噴出さ
せることにより所要の推力を得ている。
【0016】その際、前記燃焼ガス12のエネルギーの
一部が高圧タービン7に吸収され、その回転エネルギー
によって高圧タービン7に中空駆動軸6を介して連結さ
れた高圧圧縮機5を駆動し、また前記完全燃焼ガス15
のエネルギーの一部が低圧タービン9に吸収され、その
回転エネルギーによって低圧タービン9に駆動軸10を
介して連結されたファン4を駆動する。
【0017】本実施例によれば、燃焼ガス12中に酸素
が残らないよう燃料を燃焼させ得る過濃燃焼器13を設
け、該過濃燃焼器13から発生する燃焼ガス12により
高圧タービン7を駆動し得るよう形成したので、高圧タ
ービン7が燃焼ガス12中の酸素に曝されることがない
ため高圧タービン7の耐酸化性の不足を補うことができ
る。
【0018】また、前記高圧タービン7を通過した燃焼
ガス12中、過濃燃焼器13で燃焼しなかった未燃焼成
分を完全燃焼させ得る再熱燃焼器14を設けたので、エ
ンジンケーシングの後端部に設けたノズルから無公害の
完全燃焼ガス15を排気ガスとして排出することができ
る。
【0019】なお、本発明は前述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】本発明の過濃燃焼式再熱燃焼サイクルエ
ンジンによれば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し
得る。
【0021】I)燃焼ガス中に酸素が残らないよう燃料
を燃焼させ得る過濃燃焼器を設け、該過濃燃焼器から発
生する燃焼ガスにより高圧タービンを駆動し得るよう形
成したので、高圧タービンが燃焼ガス中の酸素に曝され
ることがないため高圧タービンの耐酸化性の不足を補う
ことができる。従って、耐酸化性に難点を有する炭素・
炭素繊維強化材料(C/C)等の超耐熱材料を航空機用
エンジンに適用して、その高性能化、高出力化を図るこ
とが可能となる。
【0022】II)高圧タービンを通過した燃焼ガス
中、過濃燃焼器で燃焼しなかった未燃焼成分を完全燃焼
させ得る再熱燃焼器を設けたので、該再熱燃焼器から発
生し、低圧タービンを通過したあとの完全燃焼ガスをエ
ンジンケーシングの後端部に設けたノズルから無公害の
排気ガスとして排出することができるとともに、低圧タ
ービンを形成する材料として炭化珪素(SiC)などを
適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過濃燃焼式再熱燃焼サイクルエンジン
の一実施例の概略を表す断面図である。
【図2】従来の航空機用エンジンの一例の概略を表す断
面図である。
【符号の説明】
1 エンジンケーシング 3 ノズル 4 ファン 5 高圧圧縮機 6 中空駆動軸 7 高圧タービン 9 低圧タービン 10 駆動軸 13 過濃燃焼器 14 再熱燃焼器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に空気取入用ファンを有し後端部
    に燃焼ガス排出用ノズルを有するエンジンケーシング
    と、前記ファンの後方のエンジンケーシング内に設けら
    れファンが取り入れた空気を圧縮する高圧圧縮機と、該
    高圧圧縮機の後方に設けられ中空駆動軸を介して前記高
    圧圧縮機を駆動する高圧タービンと、該高圧タービンの
    後方に設けられ前記中空駆動軸を貫通して延びる駆動軸
    を介して前記ファンを駆動する低圧タービンとを備えた
    航空機用エンジンにおいて、前記高圧圧縮機と高圧ター
    ビンとの間に過濃燃焼器を配設し、且つ前記高圧タービ
    ンと低圧タービンとの間に高圧タービンを通過した前記
    過濃燃焼器の燃焼ガスを再燃焼させるための再熱燃焼器
    を配設したことを特徴とする過濃燃焼式再熱燃焼サイク
    ルエンジン。
JP19762092A 1992-07-01 1992-07-01 過濃燃焼式再熱燃焼サイクルエンジン Pending JPH0617666A (ja)

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JPH0617666A true JPH0617666A (ja) 1994-01-25

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ID=16377512

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007113584A (ja) 2005-10-19 2007-05-10 General Electric Co <Ge> ガスタービンエンジンアセンブリ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007113584A (ja) 2005-10-19 2007-05-10 General Electric Co <Ge> ガスタービンエンジンアセンブリ

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