JPH06176523A - 記録媒体収納ケース及び記録媒体収納ケースへの印刷方法 - Google Patents

記録媒体収納ケース及び記録媒体収納ケースへの印刷方法

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JPH06176523A
JPH06176523A JP35113892A JP35113892A JPH06176523A JP H06176523 A JPH06176523 A JP H06176523A JP 35113892 A JP35113892 A JP 35113892A JP 35113892 A JP35113892 A JP 35113892A JP H06176523 A JPH06176523 A JP H06176523A
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JP
Japan
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layer
receiving layer
ink
recording medium
ink receiving
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Pending
Application number
JP35113892A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kano
賢一 鹿野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所謂2色成形法と称される成形法によらずに
記録媒体収納ケースに透明窓を形成することが出来、ま
た、透明感がありデザイン的に優れた印刷を得ることが
出来る。 【構成】 透明材料から成る記録媒体収納ケースのケー
ス基体7に白色の水性染料インク受容層8を形成し、該
インク受容層の上に水性染料インクによって文字、図形
等を印刷して印刷層9を形成し、、該印刷層の全体に又
は一部分に上記インク受容層の吸インク量を越える量の
水性樹脂、水性エナメル、水性ニス等の水性トップコー
ト材料を塗布してインク受容層に完全に浸透させて該イ
ンク受容層の当該部分を透明化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な記録媒体収納ケー
ス及び記録媒体収納ケースへの印刷方法に関する。詳し
くは、所謂2色成形法と称される成形法によらずに記録
媒体収納ケースに透明窓を形成することが出来、また、
透明感がありデザイン的に優れた印刷を得ることが出来
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】テープカセットのカセットハーフ、ミニ
ディスクのカセットケース等の記録媒体収納ケースへの
着色は所謂2色成形法によって行われており、例えば、
これに透明窓を形成する場合は、一方の樹脂に透明なも
のを使用して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の所謂2色成形法
による透明窓の形成では、例えば、透明窓の変更等のモ
デルチェンジをする場合、金型を変えなければならず、
コスト高となり、また少量の生産には向かないという問
題がある。
【0004】また、2色成形法では、デザインより樹脂
の注入等成形性が重要視され、金型の設計においてこの
点が優先されるので、意匠性の低下を免れない。
【0005】更に、全体又は部分的に透明樹脂を使用し
て、そこに印刷を施して、所謂シースルーと言われる透
明感のある意匠を施そうとしても、フルカラー印刷にお
いて発色性を良好にするためには下地の所謂白ベタ印刷
が必要であり、この下地白ベタ印刷が透明度には程遠い
隠蔽性を持つという問題があった。
【0006】また、顔料溶剤タイプのインクでは透明感
のあるシースルー絵柄が出来ず、透明度のある水性染料
インクは樹脂材料への密着性がよくないという問題があ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明記録媒体
収納ケースは、上記した問題を解決するために、透明材
料から成る記録媒体収納ケースに白色の水性染料インク
受容層を形成し、該インク受容層の上に水性染料インク
による印刷によって文字、図形等を有する印刷層を形成
し、該印刷層の上に水性樹脂、水性エナメル、水性ニス
等から成るトップコート層を形成し、該トップコート層
の材料の塗布量を全体的に又は部分的に上記インク受容
層の吸インク量以上として該インク受容層に完全に浸透
させて該インク受容層の当該部分をを透明化させて成る
ものである。
【0008】また、本発明記録媒体収納ケースへの印刷
方法は、透明材料から成る記録媒体収納ケースに白色の
水性染料インク受容層を形成し、該インク受容層の上に
水性染料インクによって文字、図形等を印刷して印刷層
を形成し、、該印刷層の全体に又は一部分に上記インク
受容層の吸インク量を越える量の水性樹脂、水性エナメ
ル、水性ニス等の水性トップコート材料を塗布してイン
ク受容層に完全に浸透させて該インク受容層の当該部分
を透明化するものである。
【0009】
【作用】従って、本発明によれば、デザインの変更は印
刷パターンの変更のみで足り、著しくコストを低減させ
ることが出来、また、少量生産でも、著しいコスト増を
招くことなく対応することが出来る。
【0010】更に、絵柄に関しても、トップコート層材
料の量をコントロールすることにより、透明感のある部
分と隠蔽性のある部分とを適宜に選んで形成することが
可能であり、デザインの多様化に容易に対応することが
出来る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の詳細を図示した実施例に従っ
て説明する。
【0012】図中1が本発明に係る記録媒体収納ケース
であり、これは扁平な箱状をしたカセットハーフ内に磁
気テープを巻装したテープリールを回転自在に収納して
成るテープカセットに適用したものである。
【0013】該テープカセット1において、2は透明窓
であり、透明窓2以外の部分3(梨地模様を付して示し
た。)はシースルー印刷により絵柄を施したシースルー
絵柄部、即ち、カセットハーフの内部が絵柄を通して透
けて見える部分である。
【0014】また、図中4は収納ケースであり、例え
ば、8mmテープカセット、ミニフロッピーディスク
(MFD)、コンパクトディスク(CD)等の収納に用
いられるものである。
【0015】この収納ケース4において、5は上面に形
成された透明窓であり、上面のうち透明窓5以外の部分
6(梨地模様を付して示した。)はシースルー絵柄部で
ある。
【0016】このようなテープカセット1及び収納ケー
ス4の形成方法について以下に説明する。
【0017】先ず、透明な合成樹脂で型成形されたカセ
ットハーフ等のケース基体7を用意する。
【0018】それから、ケース基体7の表面にインク受
容層8を形成する。該インク受容層8は透明窓予定部を
含めてデザイン面全体に形成する場合と、透明窓予定部
を避けて形成する場合とがある。
【0019】該インク受容層8は水性染料インクを受容
する層であり、その吸インク量は凡そ10ml/cm2
であり、厚みは5μm〜50μmの厚さに形成され
る。
【0020】このインク受容層8は次工程の3原色によ
る印刷の発色を助け、水性染料インクの為の下塗りとな
るものである。
【0021】該インク受容層8の組成分としては、シリ
カ(白色顔料)、ゼラチン、ポリアミドアルキシド及び
水である。
【0022】なお、白色顔料としては、上記シリカの
他、アルミナ、炭酸カルシウム、タルク、ケイソウ土、
ゼオライトを使用することが出来る。
【0023】また、バインダーとして、上記ゼラチンや
ポリアミドアルキシドの代りに、ポリアクリルアミド等
の水溶性高分子、デンプン、アラビアゴム等を使用する
ことが出来る。
【0024】次に、上記インク受容層8の上に3原色の
水性染料インクにて印刷を施し、印刷層9を形成する。
この印刷は、透明窓予定部を避けて為される。
【0025】かかる印刷は、例えばインクジェット印刷
のような非接触の印刷方法によれば、ケース基体7の印
刷面が凹凸のあるものであっても何等支障なしに行うこ
とが出来る。
【0026】次いで、印刷層9の上にトップコート層1
0が形成される。
【0027】該トップコート層10は上記インク受容層
8への浸透性を有する材料を印刷層9の上に塗布するこ
とによって形成され、その塗布量をコントロールするこ
とによってインク受容層8を透過性にしたり不透過性に
したりすることが出来る。
【0028】該トップコート層10の材料は、水溶性高
分子、有機溶剤可溶性樹脂類を主成分として、該主成分
を50〜100重量部、水60〜80重量部、有機溶剤
類10〜20重量部から成る。
【0029】水溶性高分子、有機溶剤可溶性樹脂類とし
ては、アルキッド樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、フ
ェノール樹脂、ポリビニルホルマール、ポリメチルメタ
クリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブラチール等
が挙げられる。
【0030】そして、かかるトップコート材料をシース
ルーにしたい箇所ではインク受容層8の吸インク量以上
の量を塗布し、不透明部にしたい箇所ではインク受容層
8の吸インク量以下の量を塗布する。
【0031】尚、透明窓予定部を含めてデザイン面全体
にインク受容層8を形成した場合、透明窓予定部には3
原色印刷を施さず、かつ、当該透明窓予定部にそこの吸
インク量以上のトップコート材料を塗布すれば、当該部
分のインク受容層8が透明化し、透明窓2や5が形成さ
れる。
【0032】このように、本発明に係る記録媒体収納ケ
ースにあっては、透明窓の形成箇所や形状が、成形用金
型に依存しないので、デザインを重視した透明窓を安い
コストで形成することが出来、また、透明窓を含めてデ
ザインの変更を簡単に、かつ、低コストで行うことが出
来る。
【0033】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明記録媒体収納ケースは、透明材料から成る記
録媒体収納ケースに白色の水性染料インク受容層を形成
し、該インク受容層の上に水性染料インクによる印刷に
よって文字、図形等を有する印刷層を形成し、該印刷層
の上に水性樹脂、水性エナメル、水性ニス等から成るト
ップコート層を形成し、該トップコート層の材料の塗布
量を全体的に又は部分的に上記インク受容層の吸インク
量以上として該インク受容層に完全に浸透させて該イン
ク受容層の当該部分を透明化させて成ることを特徴とす
る。
【0034】また、本発明記録媒体収納ケースへの印刷
方法は、透明材料から成る記録媒体収納ケースに白色の
水性染料インク受容層を形成し、該インク受容層の上に
水性染料インクによって文字、図形等を印刷して印刷層
を形成し、該印刷層の全体に又は一部分に上記インク受
容層の吸インク量を越える量の水性樹脂、水性エナメ
ル、水性ニス等の水性トップコート材料を塗布してイン
ク受容層に完全に浸透させて該インク受容層の当該部分
を透明化することを特徴とする。
【0035】従って、本発明によれば、デザインの変更
は印刷パターンの変更のみで足り、著しくコストを低減
させることが出来、また、少量生産でも、著しいコスト
増を招くことなく対応することが出来る。
【0036】更に、絵柄に関しても、トップコート層材
料の量をコントロールすることにより、透明感のある部
分と隠蔽性のある部分とを適宜に選んで形成することが
可能であり、デザインの多様化に容易に対応することが
出来る。
【0037】尚、上記実施例に示した各部の詳細は、本
発明を実施するに際しての具体化のほんの一例を示した
ものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限
定的に解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセットの一例を示す斜視
図である。
【図2】本発明に係る収納ケースの一例を示す斜視図で
ある。
【図3】要部の拡大断面図である。
【図4】ケース基体にインク受容層を形成した状態を示
す拡大断面図である。
【図5】インク受容層の上に印刷層を形成した状態を示
す拡大断面図である。
【図6】印刷層の上にトップコート層を形成した状態を
示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体収納ケース 2 透明窓 4 記録媒体収納ケース 5 透明窓 8 インク受容層 9 印刷層 10 トップコート層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材料から成る記録媒体収納ケースに
    白色の水性染料インク受容層を形成し、該インク受容層
    の上に水性染料インクによる印刷によって文字、図形等
    を有する印刷層を形成し、該印刷層の上に水性樹脂、水
    性エナメル、水性ニス等から成るトップコート層を形成
    し、該トップコート層の材料の塗布量を全体的に又は部
    分的に上記インク受容層の吸インク量以上として該イン
    ク受容層に完全に浸透させて該インク受容層の当該部分
    を透明化させて成ることを特徴とする記録媒体収納ケー
    ス。
  2. 【請求項2】 インク受容層を部分的に形成しないで窓
    部分を形成し、これによって透明窓を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の記録媒体収納ケース。
  3. 【請求項3】 透明材料から成る記録媒体収納ケースに
    白色の水性染料インク受容層を形成し、該インク受容層
    の上に水性染料インクによって文字、図形等を印刷して
    印刷層を形成し、該印刷層の全体に又は一部分に上記イ
    ンク受容層の吸インク量を越える量の水性樹脂、水性エ
    ナメル、水性ニス等の水性トップコート材料を塗布して
    インク受容層に完全に浸透させて該インク受容層の当該
    部分を透明化することを特徴とする記録媒体収納ケース
    への印刷方法。
JP35113892A 1992-12-07 1992-12-07 記録媒体収納ケース及び記録媒体収納ケースへの印刷方法 Pending JPH06176523A (ja)

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