JPH06175927A - メモリ管理方法及び装置 - Google Patents

メモリ管理方法及び装置

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JPH06175927A
JPH06175927A JP4324267A JP32426792A JPH06175927A JP H06175927 A JPH06175927 A JP H06175927A JP 4324267 A JP4324267 A JP 4324267A JP 32426792 A JP32426792 A JP 32426792A JP H06175927 A JPH06175927 A JP H06175927A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理装置のオペレーティングシステムの
制御技術に関するものである。オペレーティングシステ
ム内で行なわれるページ置換を効率良く行うことによ
り、情報処理全体の処理能力を向上させることを目的と
する。 【構成】 本発明は、ページを再利用する際に必要とな
る処理コストに従ってページに優先度を設定するもので
ある。また、優先度が同じページの中でどのページを置
換の対象とするかをLRUの近似で設定するものであ
る。かかる構成により、情報処理装置の処理効率を上げ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮想記憶を用いた情報
処理装置等におけるメモリ管理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮想記憶によるメモリ管理を用い
た情報処理装置のオペレーティング・システムにおいて
は、デマンド・ページング方法によって実行ファイルの
ローディングを行なっていた。その場合、ページング中
にページ・フォールトが発生した場合、ページ・フォー
ルトが発生したページに対して1ページをページインす
ることは、ページ・フォールトの数を増やし情報処理装
置の処理能力を低下させるので、ページをまとめてペー
ジインしてしまう方法が提案されている。その中で、デ
マンド・ページングに付加する形で、プリページングを
行なうデマンド・プリページング方法は効率のよいペー
ジング方法である。このデマンド・プリページング方法
のうちで代表的なものに4.3BSDやOSF/1など
で採用されているクラスタリングと呼ばれるページフォ
ールトの発生したページの前後のページを一度にページ
クラスタとしてローディングしてくる方法と、単にペー
ジフォールトの発生したページの先のページをローディ
ングしてくる単純なプリページング方法がある。クラス
タリング方法では、図18に示すようにページフォール
トを起こしたページを含むクラスタ(図の場合は4ページ
が1ページクラスタとなっている)が一度にローディング
される。単純なプリページング方法では図19に示すよ
うにページフォールトを起こしたページから後の数ペー
ジ(図の場合には3ページ)がそのページフォールトを
起こしたページと共にローディングされる。
【0003】また、ページフォールトの処理時に空きペ
ージが存在しない時に行われるページ置換を行う場合、
ページ置換の対象になりページアウトするページを2次
記憶装置に書き込む処理と主記憶から置換されたページ
の再利用時に2次記憶装置やネットワークで接続された
情報処理装置から転送する際の処理とにかかる時間を考
慮せずに、ページ置換の対象となるページをそのページ
の過去の使用履歴情報から選択していた。つまり、ペー
ジ置換の対象となるページはLRU(Least Re
cently Used)と呼ばれる方法の近似に従っ
て選択される。このLRUはもっとも最近参照されたペ
ージは主記憶に残し、もっとも長く参照されていないペ
ージをページ置換の対象とするものであり、全てのペー
ジが平等に扱われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、デマン
ド・プリページング方法を採用している場合には、単純
に1ページ毎にページインしてくる方法を採用している
場合と比較して、多くのページを早く消費してしまう。
さらに、プリページングやクラスタリングによってペー
ジインしてきたページのうち実際にページフォールトの
起こったページ以外のページは、すぐに参照されるとい
う保証はなく、結果的に無駄なページのローディングを
行なったことになる。従って、フリーなページ数が減少
してきた場合や、システム全体の負荷が重くなってきた
場合に、デマンド・プリページング方法を行なっている
と、情報処理装置の処理能力が低下してしまうという欠
点があった。
【0005】また、全てのページを平等にページ置換選
択の対象とするページ置換方法をもつ情報処理装置で
は、2次記憶装置に書き込まなくてはならないページを
ページ置換してしまう場合は、書き換えられていないペ
ージをページ置換してしまう場合よりも、2次記憶装置
に書き戻すだけ処理がかかる。また、再読み込みに時間
のかかる2次記憶装置や遅いネットワークで接続された
情報処理装置にデータの存在するページをページ置換し
てしまった場合には、速度の比較的はやい2次記憶装置
にデータの存在するページよりも、再びそのページを利
用しなければならなくなった場合に再読み込みの時の時
間がかかってしまう。このために、情報処理装置全体の
ページ置換のページアウトの処理とページインの処理に
時間がかかってしまうという欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のメモリ
管理方法は、情報処理装置の付加を検出し、検出した付
加に応じたプリページ数を設定し、ページフォールト時
に設定したプリページ数に応じてページインを行う。そ
れにより、情報処理装置の処理能力の低下を防ぐもので
ある。
【0007】また、本発明のメモリ管理方法は、ページ
にページ置換時の処理コストに応じた優先度を設定し、
ページ置換を行う場合に設定された優先度に応じてペー
ジ置換の対象とするページを選択する。上記構成によ
り、ページを置換する場合にページアウトのために2次
記憶装置に書き出すための処理と、そのページを再び利
用する場合に読み込む処理にかかる時間を小さくするも
のである。
【0008】また、本発明のメモリ管理装置は、情報処
理装置の負荷を検出する検出手段と、検出した負荷に応
じたプリページ数を設定する設定手段と、ページフォー
ルト処理時に、設定したプリページ数に応じてページイ
ン処理を行う処理手段とを有する。それにより、情報処
理装置の処理能力の低下を防ぐものである。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例に係る情報処理
装置のブロック図である。図において、1はCPUであ
り、本装置の制御を司る。2は、主メモリであり、RO
M201とRAM202とから成る。ROM201はC
PU1で実行される各種のプログラムや本発明を実現す
る処理が格納されている。RAM202は、2次記憶装
置3からロードされた各種情報やプログラム、CPU1
のワークエリアとして用いられる。3は2次記憶装置で
あり、種々のデータやプログラム等が格納されている。
4は入力装置としてのキーボードであり、種々のデータ
等が入力される。5は表示装置であり、CPU1で処理
した結果等が表示される。6はネットワークであり、I
/Oインターフェース(不図示)を介してCPU1と接
続されている。
【0011】図2、本発明の実施例1の処理動作を示す
フローチャートである。図において、まず、情報処理装
置全体の負荷を検出する(S21)。この情報処理装置
全体の負荷の検出には、例えば、ロードアベレージ、フ
リーなページ数、アクティブなプロセス数、ディスクの
読み出し頻度等の数値から求める。更に、このような数
値を複数組み合わせて求めても良い。
【0012】S21で求めた、負荷に応じてプリページ
を行なうページの数を設定する(S22)。S22で設
定したページの数に応じてページのローディングを実行
する(S23)。
【0013】図3は、情報処理装置全体の負荷の検出
し、プリページ数の設定する処理のフローチャートであ
る。図において、システム全体の負荷をロードアベレー
ジとフリーなページ数で検出し(S31、S32)、ロ
ードアベレージとフリーなページ数とをそれぞれ閾値と
比較する(S33)。ロードアベレージがある閾値(L
thresh)以上の時やフリーなページ数がある閾値
(Pthresh)以下の時には、プリページングを停
止し(S34、S36)、そうでなければNページのプ
リページを行なう(S35、S36)。
【0014】ここで、プリページの数Nを固定の数値で
なく、図4に示すようにある関数(ここでは、アクティ
ブなプロセス数に基づいている)にしたがって、プリペ
ージ数を変化させてもよい。つまり、図4においては、
アクティブなプロセス数が1個の時にプリページ数は6ペ
ージ、アクティブなプロセス数が1個より多く3個以下の
時にプリページ数は4ページ、アクティブなプロセス数
が3個より多く6個以下の時にプリページ数は2ページ、
アクティブなプロセス数が6個より多く10個以下の時に
プリページ数は1ページ、アクティブなプロセス数が10
個より多い場合にはデマンド・プリページを行なわない
とする。これによって、アクティブなプロセスが多く存
在している場合に、一度に大きなデータをローディング
することによってシステム全体の処理能力が低下するこ
とを防止することができる。
【0015】また、システム内の負荷を検出するだけで
はなく、接続されていてその影響を受けてしまうような
ネットワークの負荷を検出することによって、ネットワ
ークに対する無駄な転送を要求しなくさせてもよい。例
えば、ほとんどのファイルをネットワークによって接続
された情報処理装置によって提供されているようなシス
テムにとっては、そのようなネットワークの負荷情報は
重要である。ネットワークの負荷情報の取得は、例え
ば、過去のデータ要求のレスポンスタイムをRAM20
2内に格納し手置くことにより実現することができる。
さらに、上述のようなシステム内の負荷情報とネットワ
ーク等の付加情報とを組み合わせて使用しても良い。
【0016】(実施例2)次に、本発明の実施例2を説
明する。
【0017】図5は、本発明の実施例2の動作を示すフ
ローチャートである。図において、まず、ページアウト
の優先度を設定する(S51)。設定に応じて、ページ
を使用する(S52)。優先度を設定する場合、ページ
が置換対象となった時に、2次記憶装置に書き込まなく
てはならないかどうかと、そのページが保持している内
容を再利用する時にどの位の時間がかかるかを優先度に
反映する。
【0018】図6は、優先度の設定の1例を示す図であ
る。図において、最もページ置換の対象としての優先度
が高いものはローカルディスク上のファイルを保持する
ページで書き込みなしのものであり、次に優先度の高い
ものはローカルディスク上のファイルを保持するページ
で書き込みがあるもり、次にネットワーク上に接続され
たサーバ上のファイルを保持するページで書き込みなし
のものであり、最も優先度の低いものはネットワーク上
のファイルを保持するページで書き込みがあるものであ
る。
【0019】この優先度の設定は、ページの割当時に行
なう必要はなく、ページ置換の対象を設定する時や、プ
ログラムの実行時に動的に設定してもよい。
【0020】図5において、ページに設定されている優
先度に応じてページ置換の対象を選択する(S53)。
図7は、ページに設定されている優先度に従ってページ
置換の対象を選択する処理(図5におけるS53)を示
すフローチャートである。図において、優先度の高いペ
ージが1ページ以上あれば、そのページをページ置換の
対象とする(S71〜S74)。S71〜S74におい
て、優先度の高いページからページ置換の対象を選択す
る。次に、設定された優先度が等しいページが複数存在
する場合には、それらのページから従来のページ置換の
選択方法(LURの近似など)にしたがって対象を選択
する。
【0021】また、優先度の設定として、図8に示すよ
うに2次記憶装置の種類によってページの優先度を設定
してもよい。図において、2次記憶装置としてラムディ
スク、ハードディスク、光磁気ディスク、フレキシブル
ディスクが存在している場合に、それらのアクセス時間
を考慮して、ラムディスク上のファイルを保持するペー
ジの優先度を最も高くし、次にハードディスク上のファ
イルを保持するページの優先度を高く、次に光磁気ディ
スク上のファイルを保持するページの優先度を高くす
る。フレキシブルディスク上のファイルを保持するペー
ジの優先度が最も低い。
【0022】また、優先度に応じてページ置換対象とな
る数を変化させてもよい。図9は優先度に応じてページ
置換対象となる数を変化させる処理を示すフローチャー
トである。図において、まず、システム全体で必要な、
ページ置換の数を検出する(S91)。それによって優
先度1のページから置換すべき数を、優先度2のページ
から置換すべき数を、優先度3のページから置換すべき
数を、優先度4のページから置換すべき数をと設定する
(S92)。このように設定した数のページを、同じ優
先度のページの中からLRUの近似などの方法によって
選び出す。従って、優先度の高いページほどページ置換
されやすくなるし、優先度の低いページでもほとんど使
用されないものはページ置換の対象となり、処理コスト
と使用頻度という2つの点から有利なページ置換が行わ
れる(S93)。
【0023】また、一度ローディングしてきたページデ
ータは必ずローカルなディスクに書き出すシステム
(4.3BSD Unixなど)に対して、次のように
適用できる。このようなシステムの場合には、そのペー
ジが置換されてしまったあとで再び利用する場合のロー
ディングの時間は、どのページに対しても同じである。
しかし、一度ローカルなディスクに書き込まれたことの
あるページが、主記憶中で書き換えられなかった場合
に、そのページをページ置換の対象にすればローカルな
ディスクに書き戻る必要はない。つまり、このようなシ
ステムの場合には、1度ローカルなディスクに書き込ま
れていて、かつ書き換えられていないページの優先度を
高くすることによって、システムの処理能力の低下を防
止する効果が得られる。
【0024】このように、ページアウトの処理コストと
再利用時のローディングの処理コストのどちらか一方を
考慮して優先度を設定してもよく、両方を考慮して優先
度を設定してもよい。
【0025】また、2次記憶装置上にあるファイルを主
記憶上にローディングしてきた場合に、それらには全く
書換えを許さないシステム、例えばMach等(カーネ
ビギメロン大学)の場合については、以下のように優先
度の設定を行う。2次記憶装置上のファイルに対して
は、全く書換えが起こらないために、それらはページア
ウトによって書き戻す必要はない。つまり、ファイルの
内容を保持しているページについては、その内容を再び
ローディングする場合の処理コストを考慮するだけで良
い。また、実行プログラム内の動的に割り当てられるデ
ータ領域用(スタック領域を含む)のページなどは、ロ
ーカルな2次記憶装置上にページアウトしなければなら
ない。以上の2種類の処理コストを考慮した上で、図1
0に示すように、再ローディングの際の処理コストにし
たがってページの優先度を考え、更にページアウトの必
要なページ(データ、スタック領域)については、その
ローカルな2次記憶装置に対する要求の度合を検出して
上で、優先度を動的に図10の1の位置や2の位置など
にかえてもよい。
【0026】(実施例3)次に、本発明の実施例3を説
明する。
【0027】図11は、実施例3の優先度設定の処理を
示すフローチャートである。図において、まず、ページ
が置換対象となった場合に、2次記憶装置に書き込まな
くてはならないかどうかと、そのページが保持している
内容を再利用する場合にどの位の時間がかかるかを考慮
して優先度を設定する(S111)。そして、優先度に
従って、ページをactiveキューに入れる(S11
2)。
【0028】図13に、その優先度の設定例を示す。図
において、最もページ置換の対象としての優先度が高い
ものはローカルディスク上のファイルを保持するページ
で書き換えなしのものであり、次に優先度の高いものは
ネットワーク上に接続されたリモートディスク上のファ
イルを保持するページで書き換えなしのもの、次にロー
カルディスク上のファイルを保持するページで書き換え
可能なもの、最も優先度の低いものはネットワーク上に
接続されたリモートディスク上のファイルを保持するペ
ージで書き換えがあるものである。これらは、使用する
ネットワークやローカルに接続されている2次記憶装置
に従ってさまざまなパターンが考えられる。また、この
優先度の設定は、ページの割当時に行なう必要はなく、
ページ置換の対象を設定する時や、プログラムの実行時
に動的に設定してもよい。
【0029】図12は、ページに設定されている優先度
に応じたページ置換の対象の選択時の処理を示すフロー
チャートである。図において、freeキューに接続さ
れたページが少なくなったか否かを判断する(S12
1)。freeキューに接続されたページが少なくなっ
た場合には、ページ置換を行ってfreeにするページ
数(N)を設定し(S122)、inactiveキュ
ーからページを取り出す(S123)。次に、取り出し
たページの参照ビットがオンになっているか否かを判断
する(S124)。その参照ビットがオンになっていな
ければそのページを置換対象とし、ページ置換を行う
(S126)。参照ビットがオンになっている場合は、
activeキューに戻す(S125)。Nページの置
換が行われたかを判断し(S127)、行われていない
場合は、S123以降を行う。Nページの置換が行われ
た場合は、inactiveキューがある定数値よりも
短くなったか否かを判断する(S128)。inact
iveキューがある定数値よりも短くなった場合には、
activeキューからinactiveキューにいれ
るページ数(M)を設定し(S129)、複数のact
iveキューからページを取り出しそのページの参照ビ
ットをクリアしてinactiveキューに入れる(S
130)。
【0030】図14は、FIFO with seco
nd chanceで用いられる3つのキュー(act
ive、inactive、free)の関係を示す概
念図である。activeキューには現在実行中のプロ
グラムで使用されているページが接続されており、fr
eeキューにはオペレーティング・システムが即座に使
用可能なページが接続されている。inactiveキ
ューには現在実行中のプログラムで使用されているが、
ページ置換の対象として選択される候補ぺージが接続さ
れている。
【0031】オペレーティング・システムがプログラム
にページを割り当てる場合に、freeキューからペー
ジを取り出す。取り出した後にfreeキューに接続さ
れたページが少なくなった場合には、inactive
キューからページを取り出し、その参照ビットがオンに
なっていなければそのページを置換対象とする。また、
ページ置換を行なった結果、inactiveキューが
ある定数値(主記憶全体のページ数の数%から数十%に
設定する)よりも短くなった場合には、複数のacti
veキューからページを取り出しそのページの参照ビッ
トをクリアしてinactiveキューに入れる。この
ように、inacctiveキューに接続されている間
にページが参照されていないページだけをページ置換す
ることにより、LRUアルゴリズムの近似を行う。
【0032】図15は、複数のactiveキューから
単一のinactiveキューにページを移動させる場
合のページ数の設定処理を示す概念図である。図におい
て、activeキューには、現在実行中のプログラム
で使用されているページが優先度毎に別々に接続されて
いる。freeキューに接続されているページが少なく
なった場合には、inactiveキューからページを
取りだし、そのページの参照ビットを見ることによって
ページ置換の対象とするかどうかを設定する。その設定
は、通常のFIFO with second cha
nceと同じであり、これによってLRUの近似が行え
る。さらに、inactiveキューがある定数値より
も短くなった場合には、複数のactiveキューから
ページを取りだしそのページの参照ビットをクリアして
inactiveキューに入れる。この時の、複数のa
ctiveキューにページを移動させる場合のページ数
の設定は、図16に示すようにして求める。このよう
に、activeキューの長さが、各優先度のキューに
よって異なっている場合に、優先度によって定められた
比率に従ってactiveキューから取り出すページの
キュー割合を変化させる。これにより、優先度の高いペ
ージはページ置換の対象となる確率が高くなり、かつF
IFO with second chanceと同様
にのLRUの近似が行える。また、inactiveキ
ューの最初の長さは、前述のように主記憶全体のページ
数を基に設定すれば良い。
【0033】また、activeキューとinacti
veキューの組を優先度毎に用意してもよい。図17
に、activeキューとinactiveキューの組
を優先度毎に用意した場合の処理の概念図を示す。図に
おいて、inactiveキューが複数存在するので、
優先度の高いinactiveキューからページ置換の
対象を選択していく。この場合、それぞれのinact
iveキューの長さは、その優先度のページ数が一定で
ないことから、主記憶全体のページ数を基に設定するこ
とはできない。従って、現在のその優先度にあるページ
数を基に、その何%かがinactiveキューに存在
するように設定する。これらの割合は、すべての優先度
のキューで一定である必要はなく、優先度毎に設定して
もよい。
【0034】以上説明したように本実施例によれば、情
報処理装置がデマンド・プリページング方法によるペー
ジングを行なった場合に、その情報処理装置全体の負荷
を検出し、その負荷に応じてプリページ数を変化させた
り、プリページングを停止したりすることによって、負
荷が重い場合やフリーなページが少ない場合にそのシス
テム全体の処理能力が低下することを防ぐ効果がある。
また、ネットワークによって接続された情報処理装置か
らのページデータのローディングに関しても、ネットワ
ークの負荷も考慮に入れることによって、同様にネット
ワークの転送能力の低下を防ぐ効果がある。
【0035】また、ページを置換する場合のページアウ
トにかかる処理と、そのページを再び利用する場合に読
み込む処理にかかる時間を小さくしたことによって、情
報処理装置上であるプログラムが実行される場合に、ペ
ージ置換とページインの処理にかかる全体の時間を低減
することが可能となり、情報処理装置の処理速度を上げ
る効果がある。
【0036】また、ページ置換時のページアウトの優先
度を2次記憶装置の処理速度に応じて設定することによ
り、ページ置換とページインの処理にかかる全体の時間
を低減する効果がある。
【0037】また、ネットワークによって接続される情
報処理装置上に記録されているページデータに対する優
先度を低く設定することによって、ネットーワークの負
荷を低減する効果や、ネットワークによって接続される
情報処理装置に対する負荷を低減する効果がある。
【0038】また、ページを置換する場合のページ退避
にかかる処理と、そのページを再び利用する場合に読み
込む処理の処理コストを考慮して、これらの処理コスト
が小さいページを優先的にページ置換の対象とすること
によって、情報処理装置上においてあるプログラムが実
行される場合に、情報処理装置全体のページ置換処理と
ページの再ローディングの処理にかかる時間を低減する
ことが可能であり、加えて、優先度の高いページのみが
ページ置換の対象として選択されることを防ぐことで
き、情報処理装置の処理効率を上げる効果がある。
【0039】また、ページを置換する場合のページ退避
にかかる処理と、そのページを再び利用する場合に読み
込む処理の処理コストを考慮して、これらの処理コスト
が小さいページを優先的にページ置換の対象とすること
によって、情報処理装置上においてあるプログラムが実
行される場合に、情報処理装置全体のページ置換処理と
ページの再ローディングの処理にかかる時間を低減する
ことができ、加えて、優先度の等しいページの中からの
置換するページの選択においては、LRUの近似が行な
われ、アプリケーションプログラムの時間的局所性を生
かすことができ、ページフォールト率が低減しその結果
情報処理装置全体の処理効率が上げられる。
【0040】
【発明の効果】以上説明のように、本発明は、ページン
グを行なった場合に、情報処理装置全体の負荷を検出
し、その負荷に応じてプリページ数を変化させることに
よって、装置全体の処理能力が低下することを防止す
る。
【0041】また、本発明は、ページ置換時のページア
ウトの優先度を2次記憶装置の処理速度に応じて設定す
ることにより、ページ置換とページインの処理にかかる
全体の時間を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る情報処理装置のブロッ
ク図。
【図2】本発明の実施例1の動作を示すフローチャー
ト。
【図3】情報処理装置全体の負荷の検出し、プリページ
数の設定する処理のフローチャート。
【図4】アクティブなプロセス数とプリッページの数の
関係を示す図。
【図5】本発明の実施例2の動作を示すフローチャー
ト。
【図6】優先度の設定例を示す図。
【図7】ページ置換対象を選択する処理を示すフローチ
ャート。
【図8】2次記憶装置の種類によって設定した優先度を
示す図。
【図9】優先度に応じてページ置換対象となる数を変化
させる処理を示すフローチャートである。
【図10】処理コストに応じて、優先度の変更を示す概
念図。
【図11】本発明の実施例3の優先度設定処理を示すフ
ローチャート。
【図12】本発明の実施例3の優先度に応じたページ置
換の対象選択時の処理を示すフローチャート。
【図13】半発明の実施例3における優先度設定例を示
す図。
【図14】FIFO with second cha
nceで用いられる3つのキュー(active、in
active、free)の関係を示す概念図。
【図15】複数のactiveキューから単一のina
ctiveキューにページを移動させる場合のページ数
の設定処理を示す概念図。
【図16】複数のactiveキューにページを移動さ
せる場合のページ数の設定の概念図。
【図17】activeキューとinactiveキュ
ーの組を優先度毎に用意した場合の処理の概念図。
【図18】プリページングを説明するための図。
【図19】プリページングを説明するための図。
【符号の説明】
1 CPU 2 主メモリ 3 2次記憶装置 4 キーボード 5 表示装置 6 ネットッワーク 201 ROM 202 RAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想記憶を用いた情報処理装置のメモリ
    管理方法において、情報処理装置の負荷を検出し、検出
    した負荷に応じたプリページ数を設定し、ページフォー
    ルト時に、設定したプリページ数に応じてページインを
    行うことを特徴とするメモリ管理方法。
  2. 【請求項2】 仮想記憶を用いた情報処理装置のメモリ
    管理方法において、ページにページ置換時の処理コスト
    に応じた優先度を設定し、ページ置換を行う場合に設定
    された優先度に応じてページ置換の対象とするページを
    選択することを特徴とするメモリ管理方法。
  3. 【請求項3】 前記優先度毎に複数のキューを設定し、
    前記複数のキュー間でページ置換対象を設定することを
    特徴とする請求項2記載のメモリ管理方法。
  4. 【請求項4】 仮想記憶を用いた情報処理装置のメモリ
    管理装置において、情報処理装置の負荷を検出する検出
    手段と、検出した負荷に応じたプリページ数を設定する
    設定手段と、ページフォールト処理時に、設定したプリ
    ページ数に応じてページイン処理を行う処理手段とを有
    することを特徴とするメモリ管理装置。
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