JPH06175766A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

Info

Publication number
JPH06175766A
JPH06175766A JP32580592A JP32580592A JPH06175766A JP H06175766 A JPH06175766 A JP H06175766A JP 32580592 A JP32580592 A JP 32580592A JP 32580592 A JP32580592 A JP 32580592A JP H06175766 A JPH06175766 A JP H06175766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive film
input
contact
film portion
input device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32580592A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsumi Otsuka
達美 大塚
Masao Shibayama
政雄 柴山
Fumihiko Nakazawa
文彦 中沢
Katsuya Irie
克哉 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP32580592A priority Critical patent/JPH06175766A/ja
Publication of JPH06175766A publication Critical patent/JPH06175766A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は表示装置の表示面上に重ね、表示装
置と入力装置の位置とを対応させた入出力一体型装置に
適した感圧方式の座標入力装置に関し、指入力とペン入
力とを両立させることを目的とする。 【構成】 導電膜12と14とを対向させてスペーサ1
7を介して配置した感圧式の座標入力装置において、導
電膜14は下段導電膜部14aと上段導電膜部14bと
の2段の高さをもつ構造である。加圧力の低い指入力の
ときは、導電膜12は上段導電膜部14bに接触する。
加圧力の高いペン入力のときは、上段導電膜部14bを
電気的に遮断してスペーサとして作用させ、導電膜12
を下段導電膜部14aに接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標入力装置に係り、特
に表示装置の表示面上に重ね、表示装置と入力装置の位
置とを対応させた入出力一体型装置に適した感圧方式の
座標入力装置に関する。
【0002】感圧方式の座標入力装置は構造が簡単で安
価であり、しかもペンがコードレスなので操作性が良
く、広く採用されているが、近年、キーボードの無いス
タイラスコンピュータやペンOS(オペレーティングシ
ステム)の登場に伴い、その重要性が益々増している。
【0003】かかる座標入力装置において、手書き文字
や絵情報を入力する場合にはペン入力が望ましく、スタ
イラスコンピュータの画面に表示されたキーボードを使
用する場合や画面を変更する(めくる)場合などでは指
入力が望ましい。従って、感圧方式の座標入力装置で
は、ペン入力と指入力のどちらでも正確に座標を入力で
きることが必要とされる。
【0004】
【従来の技術】図6(A)は従来の座標入力装置の一例
の構造断面図、同図(B)は従来装置の等価回路図を示
す。同図(A)において、2枚のシート(基板)1及び
2は、片面に形成された透明の導電膜1a,2aが夫々
対向するように、スペーサ3を介して配置されている。
【0005】入力操作が無いときは、シート1の導電膜
1aとシート2の導電膜2aとはスペーサ3により離間
されている。座標入力時にはペン4によりシート1上の
所望位置が加圧され、その結果、シート1が変形して導
電膜1aが導電膜2aに接触する。5は接触点を示す。
【0006】シート2の相対向する二辺には電極6と7
が形成されており、この電極6及び7間には一定周期で
基準電圧Vccが印加されている。これにより、導電膜1
aと2aとの接触点5には電極6及び7の間の導電膜2
aの抵抗分圧による電圧が生じ、この電圧が導電膜1a
を介して出力される。
【0007】すなわち、上記の接触状態の座標入力装置
の等価回路は図6(B)に示す如くになり、導電膜2a
は電極6及び7の間が抵抗R2 で示され、接触点5の位
置に応じた摺動位置8を有し、抵抗R1 で示される導電
膜1aを介して摺動位置8(接触点5の位置)に応じた
分圧電圧が、電極6と7とを結ぶ方向(例えばx軸方
向)の位置座標を示す検出電圧として取り出される。
【0008】同様にして、次に電極6と7とを結ぶx軸
方向に直交する方向で、かつ、導電膜1aの相対向する
二辺に形成された電極(図示せず)に基準電圧Vccを印
加し、そのときに導電膜2aを介して取り出される電圧
を、上記x軸方向に直交するy軸方向の検出電圧として
取り出す。このようにして、接触点5の位置座標が検出
される。
【0009】なお、従来の座標入力装置には、両方向の
電圧印加を点電極を用い、時分割により片方の導電膜の
みで行ない、他方の導電膜は電位検出専用としたものも
ある。いずれの座標入力装置も、スペーサ3の形状,大
きさ,密度等により、入力に必要な加圧力のしきい値が
定められる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の座標入力装置は入力に必要な圧力のしきい値がただ1
つであるため、しきい値が低いときは指入力は正確にで
きるが、ペン入力の際にはペンを持つ指や掌などによる
誤入力が生じてしまい、一方しきい値が高いときはペン
入力は正確にできるが指入力が困難となってしまい、よ
って指入力とペン入力の両方共に正確に検出できるよう
なしきい値の設定が困難である。
【0011】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
入力に必要な圧力のしきい値を必要に応じて変更できる
ようにすることにより、上記の課題を解決した座標入力
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は請求項1に記載したように、少なくとも非
加圧状態で絶縁性を示すスペーサを介して対向配置され
た基板上の第1及び第2の導電膜が、部分的加圧により
互いに接触し、その接触位置での電位の測定により加圧
位置座標を検出する座標入力装置において、前記第1の
導電膜又は前記第2の導電膜を、対向する第2の導電膜
又は第1の導電膜との距離が互いに異なる複数の導電膜
部が夫々規則的に配列された構造とし、これら複数の導
電膜部を選択して加圧位置座標を検出するようにしたも
のである。
【0013】また、本発明は請求項2に記載したように
前記複数の導電膜部のうち、少なくとも対向する前記第
2又は第1の導電膜との距離が最も短い導電膜部を電気
的に遮断して非選択とするモードを有する。
【0014】更に、本発明は請求項3に記載したよう
に、前記複数の導電膜部のうち、少なくとも対向する前
記第2又は第1の導電膜との距離が最も短い導電膜部を
選択するモードを有する。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、第1又は第2の導電
膜を、対向するもう一方の導電膜との間を距離が互いに
異なる複数の導電膜部が所定の順序で規則的に配列され
た構造としているため、上記の第1又は第2の導電膜の
任意位置を加圧する場合、複数の導電膜部と対向するも
う一方の導電膜が接触するためには、距離が長い導電膜
ほど大なる加圧力を必要とする。距離の短い導電膜がス
ペーサとして作用するからである。すなわち、加圧力に
応じて一方の導電膜に接触する導電膜部を異ならせるこ
とができる。
【0016】また、請求項2記載の発明では、複数の導
電膜部のうち少なくとも対向する第2又は第1の導電膜
との距離が最も短い導電膜部を電気的に遮断したため、
少なくとも対向導電膜との距離が最も短い導電膜部がス
ペーサとして作用し、入力に必要な圧力のしきい値を高
くすることができる。
【0017】更に請求項3記載の発明では、複数の導電
膜部のうち少なくとも対向する導電膜に最も近接した導
電膜部を選択するようにしたため、少なくとも対向導電
膜は距離が最も近い導電膜部に接触すればよいから、接
触し易く、入力に必要な圧力のしきい値を低くすること
ができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の要部の第1実施例の構造斜視
図を示す。同図中、透明の上部基板11上には例えば二
酸化すず(SnO2 )やインジウムティンオキサイド
(ITO)などの透明の導電膜12が被覆形成されてい
る。また、透明の下部基板13上には2段の高さの導電
膜14が形成されている。この2段の高さの導電膜14
は、下部基板13上に形成され、かつ、導電膜12との
間の距離が大なる下段の導電膜部14aと、導電膜12
との間の距離が小なる上段の導電膜部14bとよりな
る。導電膜部14aと14bとは互い違いに形成されて
いる。
【0019】また、上部基板11と下部基板13とは平
面が矩形状で、夫々対向する2辺で、かつ、互いに直交
する2辺に電極が形成されているが、下部基板13には
2つの導電膜部14a,14bに夫々対応して設けられ
ている。すなわち、下段導電膜部14aの所定の二つの
縁部に電極15a,15bが形成され、上段導電膜部1
4bには所定の二つの縁部に電極16aと16bが形成
されている。
【0020】上記の上部基板11と下部基板13とは導
電膜12,14が対向するように、スペーサ17を介し
て配置されている。スペーサ17は少なくとも非加圧時
は絶縁性を示す。上部基板11及び導電膜12は可撓性
を有しており、上部からペン18で下方へ押圧されると
変形して、導電膜12が下段導電膜部14aに接触す
る。このとき、上段導電膜部14bはスペーサとして働
くため、大なる加圧力を必要とする。
【0021】一方、指で上部基板11を下方向へ通常の
力で押圧したときは、加圧力が小なるために導電膜12
が上段導電膜部14bには接触するが、下段導電膜部1
4aには接触しない。
【0022】図2は本発明の第2実施例の構造を示す斜
視図である。本実施例は上部基板21上に2段の高さの
導電膜22を形成し、下部基板23上には1段の導電膜
24を被覆形成したものである。導電膜22は透明の上
部基板21の全面に亘ってべたに形成された、導電膜2
4との距離が大なる下段導電膜部22aと、導電膜部2
2aの上方にメッシュ状に形成された、導電膜24との
距離が小なる上段導電膜部22bとよりなる。
【0023】上記の上部基板21と下部基板23とは平
面が矩形状で、夫々対向する2辺で、かつ、互いに直交
する2辺に電極が形成されているが、上部基板21の下
段導電膜部22aの縁部には電極25a,25bが形成
され、上段導電膜部22bの縁部には電極26a,26
bが形成されている。
【0024】上部基板21と下部基板23とは導電膜2
2,24が対向するように、スペーサ27を介して配置
されている。本実施例も第1実施例と同様に、ペン18
で上部基板21を大なる加圧力で押圧すると、図に示す
ように下段導電膜部22aが対向する導電膜24に接触
するが、指入力の場合は、下段導電膜部22aは導電膜
24に接触せず、上段導電膜部22bのみが導電膜24
に接触するようにできる。
【0025】図3は本発明になる座標入力装置の第1実
施例の構成図を示す。本実施例はパネル部分の構造が図
1に示した構造を用いた例で、図1と同一部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。図3において、導電
膜12には、長手方向が前記電極15a,15b,16
a及び16bと直交する方向に電極19a,19bが形
成されている。スイッチSW1は接点Aを介してスイッ
チSW2の接点Bと共に電極19aに接続され、接点B
がスイッチSW2の接点Aと共にスイッチSW4の共通
接点に接続され、更にその共通接点は電圧計32を介し
て電源31の負側端子とスイッチSW3の共通接点に接
続されている。
【0026】スイッチSW2は共通接点が電源31の正
側端子に接続されている。スイッチSW3は接点Aがス
イッチSW5の共通接点に接続され、接点Bが電極19
bに接続されている。また、スイッチSW4及びSW5
の各接点Cは電極15b,15aに接続され、SW4及
びSW5の各接点Dは電極16b,16aに接続されて
いる。スイッチSW1〜SW3は夫々で一定周期で連動
して自動的にスイッチング制御され、またスイッチSW
4及びSW5は必要とする加圧力に応じて使用者により
任意に切換えられる。
【0027】次に本実施例の動作について説明する。い
ま、ペンのみで入力を行なうものとすると、入力に必要
な圧力のしきい値は高くする必要があるので、スイッチ
SW4及びSW5は夫々接点C側に接続される。
【0028】この状態でスイッチSW1〜SW3が夫々
接点A側に接続されると、電極15aと15b間に電源
31がスイッチSW2,SW4,SW3,SW5を介し
て接続されるため、下段導電膜部14aに、電極からの
距離に比例して電位が変化する電位分布が形成される。
この時、上段導電膜部14bは電極16a,16b間に
電圧が印加されないので、電気的に遮断されており、ス
ペーサとしてのみ作用する。
【0029】従って、導電膜12と下段導電膜部14a
とは接触しにくく入力に必要な圧力のしきい値は高くな
る。ペンの押圧により導電膜12と下部導電膜部14a
とが接触すると、下部導電膜部14aの接触点における
電位が、上部基板の導電膜12,電極19a及びスイッ
チSW1を介して電圧計32により測定される。これに
より接触位置のx座標が検出される。
【0030】続いて、スイッチSW1〜SW3が接点B
側に切換接続される。すると、スイッチSW2,SW3
を介して電源31が電極19a,19bに接続されるの
で、導電膜12に電極からの距離に比例して電位が変化
する電位分布が形成される。ペン入力による導電膜12
と下段導電膜部14aとの接触点の導電膜12上の電位
は下段導電膜部14a,電極15b,スイッチSW4及
びSW1を介して電圧計32に印加されて測定される。
この測定電圧値に基づいて接触位置のy座標が検出され
る。
【0031】一方、指入力を行なう場合は、入力に必要
な圧力のしきい値は低くする必要があり、スイッチSW
4及びSW5が夫々接点D側に切換接続される。
【0032】この状態でスイッチSW1〜SW3が夫々
接点A側に接続されると、電極16aと16b間に電源
31からの直流電圧が印加されるため、上段導電膜部1
4bに電極からの距離に比例して電位が変化する電位分
布が形成される。この時、上段導電膜部14bはスペー
サとして働かず、また上段導電膜部14bは下段導電膜
部14aと比べて導電膜12に近いので、導電膜12に
接触し易く、入力に必要な圧力のしきい値は低くなる。
【0033】指(ペンでもよい)入力により導電膜12
と上段導電膜部14bとが接触した位置の電位は、導電
膜12を介して電圧計32により測定される。この測定
電圧値に基づいて接触位置のx座標が検出される。
【0034】続いて、スイッチSW1〜SW3が接点B
側に切換接続される。これにより、前記したように導電
膜12に電極からの距離に比例して電位が変化する電位
分布が形成される。接触位置の導電膜12上の電位は、
上段導電膜部14bなどを介して電圧計32に印加さ
れ、測定される。この測定電圧値に基づいて接触位置の
y座標が検出される。
【0035】なお、この指入力時には下段の導電膜部1
4aは電気的に遮断してもしなくてもどちらでもよい
が、実施例の如く、電気的に遮断した方が消費電力節減
の点から望ましい。
【0036】図4は本発明になる座標入力装置の第2実
施例の構成図を示す。本実施例ではx軸,y軸両方向の
電圧印加を点電極を用い、時分割により片方の導電膜で
のみ行ない、他方の導電膜は電位検出専用である方式の
座標入力装置に適用したものである。本実施例では、上
部基板である可撓性絶縁シート(例えばポリエチレンテ
レフタレート(PET))41上(図4では裏面側)に
下段導電膜部42aと上段導電膜部42bとよりなる導
電膜42が、図2に同様にして形成されている。
【0037】一方、下部基板上と導電膜43上には多数
の矩形電極(点電極)44が、平面矩形状の導電膜43
の各辺に沿って形成されており、また各電極44に対応
して非電圧印加時において、各電極を電気的に分離する
ためのダイオード45が接続されている。また、下段導
電膜部42aにはy軸方向に長手方向を有する電極46
が形成されており、上段導電膜部42bにはy軸方向に
長手方向を有する電極47が形成されている。
【0038】また、スイッチSW6及びSW7は電源4
8の点電極群44への印加極性を切換えるスイッチで、
スイッチSW8は電圧計49を電極46又は47へ接続
するスイッチである。スイッチSW8は使用者により任
意に切換えられ、スイッチSW6及びSW7は夫々連動
して一定周期で自動的に切換えられる。
【0039】次に本実施例の動作について説明する。手
による誤入力を防ぎペンのみで入力を行なう場合、スイ
ッチSW8が接点C側に接続される。この時上段導電膜
部42bは電気的に遮断され、スペーサとして働くの
で、下段導電膜部42aと導電膜43とは接触しにく
く、入力に必要な圧力のしきい値は高くなる。
【0040】この状態でスイッチSW6及びSW7が接
点A側に接続されると、点電極群44のうちy軸方向に
整列している相対向する2つの点電極群との間におい
て、x軸方向の距離に比例して電位が変化する電位分布
が形成される。
【0041】ペンの押圧による下段導電膜部42aと導
電膜43との接触位置における導電膜43上の電位が、
下段導電膜42aを介して電圧計49に印加されて測定
される。この測定電圧値に基づいて接触位置のx座標が
検出される。
【0042】続いて、スイッチSW6及びSW7が接点
B側に切換接続される。すると、スイッチSW6,SW
7を介して電源48が点電極群44のうちx軸方向に整
列する点電極群にダイオード45を介して接続されるの
で、導電膜43上点電極からy軸方向の距離に比例して
電位が変化する電位分布が形成される。
【0043】ペン入力による導電膜43と下段導電膜部
42aとの接触点の導電膜43上の電位は下段導電膜部
42a,電極46を介して電圧計49に印加されて測定
される。この測定電圧値に基づいて接触位置のy座標が
検出される。
【0044】一方、指入力を行なう場合は、入力に必要
な圧力のしきい値は低くする必要があり、スイッチSW
8が接点D側に切換接続される。
【0045】この状態でスイッチSW6及びSW7が夫
々接点A側に接続されると、点電極群44のうちy軸方
向に整列する相対向する2つの点電極群との間におい
て、上段導電膜部42bに電極からのx軸方向の距離に
比例して電位が変化する電位分布が形成される。この
時、上段導電膜部42bはスペーサとして働かず、また
上段導電膜部42bは下段導電膜部42aと比べて導電
膜43に近いので、導電膜43に接触し易く、入力に必
要な圧力のしきい値は低くなる。
【0046】指(ペンでもよい)入力により導電膜43
と上段導電膜部42bとが接触した位置の電位は、導電
膜42bを介して電圧計49により測定される。この測
定電圧値に基づいて接触位置のx座標が検出される。
【0047】続いて、スイッチSW6及びSW7が接点
B側に切換接続される。これにより、前記したように導
電膜43に電極からのy軸方向の距離に比例して電位が
変化する電位分布が形成される。接触位置の導電膜43
上の電位は、上段導電膜部42bなどを介して電圧計4
9に印加され、測定される。この測定電圧値に基づいて
接触位置のy座標が検出される。
【0048】次に本発明の要部をなす2段の導電膜部の
製造方法について図5と共に説明する。図5(A)に示
すように、ガラス等の透明の絶縁基板51上に、SnO
2 膜52,二酸化シリコン(SiO2 )膜53,SnO
2 膜54及びレジスト55を順次積載する。
【0049】続いて、同図(B)に示す如くレジスト5
5を例えばメッシュ状にパターニングした後、エッチン
グして56で示したレジスト部分を除去する。そして、
更にエッチング液に粉末亜鉛と10%の塩酸溶液を用い
てレジスト55をマスクとしてSnO2 膜54をエッチ
ングする。これにより、図5(C)に57で示す如く、
レジスト55が存在しないSnO2 膜54の部分が除去
される。
【0050】次に、エッチング液にフッ素酸を用いてレ
ジスト55をマスクとしてSiO2膜53をエッチング
し、図5(D)に58で示す如く、SiO2 膜53のう
ちレジスト55に覆われていない露出部分が除去され
る。しかる後に剥離液を用いてレジスト55を除去し、
図5(E)に示す如き構成とする。
【0051】上記のSnO2 膜52は下段導電膜部とし
て、SnO2 膜54は上段導電膜部として用いられる。
従って、基板51を図1の下部基板13としたときは、
SnO2 膜52,54が夫々下段導電膜部14a,上段
導電膜部14bとして使用される。
【0052】更に、基板51の代りにPET等の可撓性
のシートを用いて上記と同様の製造方法により製造する
と、図2に示した下段導電膜部22a,上段導電膜部2
2bや、図4に示した下段導電膜部42a,上段導電膜
部42bを得ることができる。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、加圧力に応じて一方の導電膜に接触する導電膜部を
異ならせることができるため、座標入力手段に応じて希
望する圧力のしきい値制御ができる。また請求項2記載
の発明によれば、入力に必要な圧力のしきい値を高くす
ることができるため、指や掌による誤入力を防ぎ、ペン
入力による座標検出ができる。また、請求項3記載の発
明によれば、入力に必要な圧力のしきい値を低くするこ
とができるため、指入力による座標検出ができ、以上よ
り本発明によれば構造が簡単で安価、しかもコードレス
ペンを用い得るので操作性が良いという感圧式座標入力
装置の長所を残しつつ、ペン入力と指入力の両方を両立
させることができ、よって優れたマンマシンインタフェ
ースを有するスタイラスコンピュータ等の座標入力装置
を有する機器の操作性の向上に寄与するところ大である
等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の第1実施例の構造を示す斜視図
である。
【図2】本発明の要部の第2実施例の構造を示す斜視図
である。
【図3】本発明の第1実施例の構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の構成図である。
【図5】本発明の要部の製造方法の各工程説明図であ
る。
【図6】従来の座標入力装置の一例の構成図である。
【符号の説明】 11,21 上部基板 12,22,14,24,42,43 導電膜 12a,22a,42a 下段導電膜部 12b,22b,42b 上段導電膜部 13,23 下部基板 15a,15b,16a,16b,19a,19b,2
5a,25b,26a,26b,46,47 電極 17,27 スペーサ 18 ペン 32,49 電圧計 44 点電極群 SW1〜SW3,SW6,SW7 座標検出用スイッチ SW4,SW5,SW8 圧力のしきい値選択用スイッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 克哉 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも非加圧状態で絶縁性を示すス
    ペーサ(17,27)を介して対向配置された基板(1
    1,13;21,23)上の第1及び第2の導電膜(1
    2,22,42;14,24,43)が、部分的加圧に
    より互いに接触し、その接触位置での電位の測定により
    加圧位置座標を検出する座標入力装置において、 前記第1の導電膜(12,22,42)又は前記第2の
    導電膜(14,24,43)を、対向する該第2の導電
    膜(14,24,43)又は該第1の導電膜(12,2
    2,42)との距離が互いに異なる複数の導電膜部(1
    4a,14b;22a,22b;42a,42b)が夫
    々規則的に配列された構造とし、該複数の導電膜部(1
    4a,14b;22a,22b;42a,42b)を選
    択して加圧位置座標を検出することを特徴とする座標入
    力装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の導電膜部(14a,14b;
    22a,22b;42a,42b)のうち、少なくとも
    対向する前記第2又は第1の導電膜(12,24,4
    3)との距離が最も短い導電膜部(14b,22b,4
    2b)を電気的に遮断して非選択とすることを特徴とす
    る請求項1記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の導電膜部(14a,14b;
    22a,22b;42a,42b)のうち、少なくとも
    対向する前記第2又は第1の導電膜(12,24,4
    3)との距離が最も短い導電膜部(14b,22b,4
    2b)を選択することを特徴とする請求項1記載の座標
    入力装置。
JP32580592A 1992-12-04 1992-12-04 座標入力装置 Withdrawn JPH06175766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32580592A JPH06175766A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 座標入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32580592A JPH06175766A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 座標入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06175766A true JPH06175766A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18180798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32580592A Withdrawn JPH06175766A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 座標入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06175766A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198178A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 National Taiwan Univ Of Science & Technology 感圧位置決め投影スクリーン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008198178A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 National Taiwan Univ Of Science & Technology 感圧位置決め投影スクリーン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10095365B2 (en) Position detecting method for touchscreen panel, touchscreen panel, and electronic apparatus
US8115744B2 (en) Multi-point touch-sensitive system
US8106891B2 (en) Multi-point touch-sensitive device
US8139040B2 (en) Method of operating a multi-point touch-sensitive system
EP0917090B1 (en) Distinguishing a contact input
US9547404B2 (en) Touch panel
US6825890B2 (en) Transparent coordinate input device and liquid crystal display device incorporating the same
US20010013855A1 (en) Resistive and capacitive touchpad
JP2001222378A (ja) タッチパネル入力装置
JP2012519337A (ja) 一体型タッチ式制御装置
JPH08137607A (ja) 座標入力装置
US5883617A (en) Pointing device with improved cursor control data
JP6199541B2 (ja) タッチ入力装置
JPS5852268B2 (ja) 手書き入力装置
JPH06175766A (ja) 座標入力装置
JPH0619849A (ja) 携帯型電子機器、および位置検出装置で用いる位置指示器
TWI460646B (zh) 電阻式觸控面板
KR100453173B1 (ko) 터치패널과 그 구동장치 및 방법
JPH09330167A (ja) ポインティング入力装置
JP3245548B2 (ja) タッチパネル
TWI470528B (zh) 電阻式觸控面板
JPH0659798A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000307