JPH06175093A - 音響光学qスイッチ - Google Patents

音響光学qスイッチ

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Publication number
JPH06175093A
JPH06175093A JP32320392A JP32320392A JPH06175093A JP H06175093 A JPH06175093 A JP H06175093A JP 32320392 A JP32320392 A JP 32320392A JP 32320392 A JP32320392 A JP 32320392A JP H06175093 A JPH06175093 A JP H06175093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acousto
optic
switch
copper foil
flat plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32320392A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Toba
良和 鳥羽
Eikichi Yoshida
栄吉 吉田
Akira Sato
顕 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電振動子が破壊されにくく、かつ、銅箔ま
たは銅板の位置のずれを防止することができる音響光学
Qスイッチを提供する。また、音響光学素子の熱を効率
よく放出することができ、かつ、ガスが発生しない音響
光学Qスイッチを提供する。 【構成】 音響光学素子4の電極7に銅箔8を接触して
配置し、この銅箔8の一面にガラス平板9を接触し配置
し、かつ、このガラス平板9を押圧手段10により前記
銅箔8方向へ押圧してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザ加工機などに用
いられる音響光学Qスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のレ−ザ加工機の発展に伴い固体レ
−ザにYAGレ−ザを用いた加工機の実用化が急ピッチ
に進められている。レ−ザ加工機は、一般に固体レ−ザ
とQスイッチから構成される。Qスイッチにより光共振
器のQを低下させておき発振が起こらない状態でレ−ザ
媒体を励起して反転分布をつくると、レ−ザ媒体には通
常の発振の時に比べて非常に大きなエネルギ−が蓄えら
れる。この状態でQスイッチによって瞬間的にQを高く
し、パルス幅の短いジャイアントパルスを発生させる。
即ち、Qスイッチには高速スイッチングが望まれ、今日
では音響光学効果を利用した高速スイッチングに優れた
Qスイッチが実用化されている。
【0003】音響光学効果を利用したQスイッチの原理
は次のようなものである。音響光学Qスイッチは、音響
光学素子とその共振回路とから構成され、音響光学素子
に超音波を伝播させておくと、この音響光学素子に入射
するレ−ザ光の1次回折光は光共振器の外に飛び出して
しまい大きな損失となるため発振が抑えられる。そこ
で、レ−ザ媒体が十分にエネルギ−を蓄えた時に超音波
を止めればパルス幅の短いジャイアントパルスが起こ
る。
【0004】Qスイッチに用いられる音響光学媒体とし
ては、一般に光学的均一性が高く吸収損失の少ない溶融
石英が用いられ、この音響光学媒体に超音波を与える圧
電振動子には品質の安定しているLiNbO3 を用いる
ものが主流となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の音響光学Qスイ
ッチにおいては、溶融石英と圧電振動子とが、金属接着
により接合されいる。即ち、圧電振動子の上に真空蒸着
法等により電極を設置し、その電極の上に銅箔または銅
板を接触させる構造となっている。圧電振動子を形成す
るLiNbO3 は品質が安定しているが熱および衝撃に
弱いから、銅箔または銅板をバネを用いて点接触により
固定すると熱および振動により破壊が生じてしまう。そ
のため、従来の音響光学Qスイッチにおいては、電極の
接続に平板状のテフロン板を使用していたが、テフロン
板が熱により変形しやすいから、圧電振動子が破壊され
やすく、かつ、銅箔または銅板の位置がずれやすいとい
う問題がある。
【0006】また、音響光学Qスイッチには、偏向効率
が高いことが要求される。このため、高い超音波入力を
投入しなければならないが、投入電力の増大にともなっ
て音響光学素子の発熱が大きくなるので、音響光学素子
に冷却用管を接触させこの冷却用管に冷水を流すことに
より音響光学素子を冷却している。しかし、音響光学素
子と冷却用マウントをシリコンゴムにより固定している
から、音響光学素子の放熱が不十分となるので、シリコ
ンゴムが高温となってガスが発生するとともにシリコン
ゴムが溶融して音響光学素子に焼き付いて音響光学素子
の特性が劣化するという問題がある。
【0007】本発明の第1の課題は、圧電振動子が破壊
されにくく、かつ、銅箔または銅板の位置のずれを防止
することができる音響光学Qスイッチを提供することに
ある。
【0008】本発明の第2の課題は、音響光学素子の熱
を効率よく放出することができ、かつ、ガスが発生しな
い音響光学Qスイッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、音響光
学素子およびこの共振回路を金属ケ−スに固定してなる
音響光学Qスイッチにおいて、前記音響光学素子の電極
に銅箔を接触して配置し、この銅箔の一面にガラス平板
を接触し配置し、かつ、このガラス平板を押圧手段によ
り前記銅箔方向へ押圧してなることを特徴とする音響光
学Qスイッチが得られる。
【0010】また、本発明によれば、音響光学素子およ
びこの共振回路を金属ケ−スに固定してなる音響光学Q
スイッチにおいて、前記音響光学素子の電極に銅箔を接
触して配置し、この銅箔の一面に窒化アルミニウム平板
を接触し配置し、かつ、この窒化アルミニウム平板を押
圧手段により前記銅箔方向へ押圧してなることを特徴と
する音響光学Qスイッチが得られる。
【0011】また、本発明によれば、音響光学素子とこ
の共振回路と前記音響光学素子を冷却するための冷却用
管を金属ケ−スに固定してなる音響光学Qスイッチにお
いて、前記音響光学素子と冷却用管とをインジウム膜に
より接着することを特徴とする音響光学Qスイッチが得
られる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例を示す断面図
である。金属ケ−ス1には、光入射口2および光出射口
3が対向して形成されている。金属ケ−ス1の内部中央
部には、石英からなる音響光学素子4が配置されてい
る。この音響光学素子4は、その一端部が金属ケ−ス1
の壁面に固定されている。前記音響光学素子4の他の端
面には、LiNbO3 からなる2つの圧電振動子5がス
ズなどの金属膜6により接合されている。これらの圧電
振動子5の一面には、それぞれ真空蒸着法により電極7
が形成されている。
【0014】これらの電極7には、それぞれ銅箔8が接
触して配置されている。これらの銅箔8の一面には、ガ
ラス平板9が接触して配置されている。このガラス平板
9は、押圧手段10により銅箔8の方向へ押圧されてい
る。ガラス平板9は、押圧手段10の押圧力により銅箔
8を電極7へ接触させている。前記押圧手段10は、前
記金属ケ−ス1に下部が固定されるとともに上部にネジ
孔が形成された2つの支持片10aと、これらの支持片
10aのネジ孔に螺合され先端部が前記ガラス平板9に
圧接しているネジ10bとからなる。前記銅箔8には、
高周波電源11が接続されている。なお、前記ガラス平
板9の代わりに、窒化アルミニウム平板を用いても良
い。
【0015】図2は本発明の第2の実施例を示す断面図
である。第2の実施例において、第1の実施例と同一の
構成要素は同一の符号が付けられている。図2に示すよ
うに、電極7には、共振回路12が接続されている。こ
の共振回路12には、BNCコネクタ13が接続されて
いる。前記金属ケ−ス1の内部には、前記音響光学素子
4の前記光入射口2および光出射口3と対向する部分を
除いた面に接触するように冷却用管14が配置されてい
る。この冷却用管14と音響光学素子4とは、インジウ
ム膜15により接着されている。詳細には、前記冷却用
管14と音響光学素子4の面にそれぞれに蒸着法、スパ
ッタ法またはイオンプレティング法により1〜5μmの
厚さのインジウム膜を形成した後に両者をほぼ10kg/
cm2 の圧力で圧着することにより両者が接着される。
前記冷却用管14には、冷水供給装置(図示せず)によ
り冷水が流される。この冷水に音響光学素子4から放出
される熱が伝えられて音響光学素子4が冷却される。
【0016】本発明の第1および第2の実施例における
音響光学Qスイッチおよび従来の音響光学Qスイッチを
用いて次のような実験をした。
【0017】(実験1)図3に示すように、光源16か
らの光を受けるように本発明の第1の実施例における音
響光学Qスイッチ17を配置し、この音響光学Qスイッ
チ17に高周波電源11により高周波(40MHz)を
入力(80W)し、音響光学Qスイッチ17からの1次
回折光をフォトダイオ−ド18で受けてオシロスコ−プ
19で計測する実験を500時間(通電時間)継続して
偏向効率を求めたところ図4の直線Aで示す結果が得ら
れた。第1の実施例において、前記ガラス平板9の代わ
りに、窒化アルミニウム平板を用いた場合にも同様の結
果が得られた。
【0018】(実験2)第1の実施例における前記ガラ
ス平板9の代わりにテフロン板を用いて銅箔と電極とを
接触させる従来の音響光学Qスイッチを用いて実験1と
同様の実験をしたところ、図5の折線Bで示すような結
果が得られた。
【0019】(実験3)第2の実施例における音響光学
Qスイッチを用いて実験1と同様の実験をしたところほ
ぼ図4の直線Aで示す結果が得られた。
【0020】(実験4)第2の実施例の音響光学Qスイ
ッチにおけるインジウム膜15の代わりにシリコンゴム
膜を用いる従来の音響光学Qスイッチを用いて実験1と
同様の実験をしたところほぼ図6の曲線Cで示す結果が
得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、圧電振動子が破壊され
にくく、かつ、銅箔または銅板の位置のずれを防止する
ことができる音響光学Qスイッチを得ることができる。
【0022】また、本発明によれば、音響光学素子の熱
を効率よく放出することができ、かつ、ガスが発生しな
い音響光学Qスイッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明および従来の音響光学Qスイッチの特性
を確認するための装置を示すブロックズ図である。
【図4】本発明の音響光学Qスイッチの特性を示す図で
ある。
【図5】従来の音響光学Qスイッチの一例の特性を示す
図である。
【図6】従来の音響光学Qスイッチの他の例の特性を示
す図である。
【符号の説明】
1 金属ケ−ス 4 音響光学素子 5 圧電振動子 6 金属膜 7 電極 8 銅箔 9 ガラス平板 10 押圧手段 14 冷水用管 15 インジウム膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響光学素子およびこの共振回路を金属
    ケ−スに固定してなる音響光学Qスイッチにおいて、前
    記音響光学素子の電極に銅箔を接触して配置し、この銅
    箔の一面にガラス平板を接触し配置し、かつ、このガラ
    ス平板を押圧手段により前記銅箔方向へ押圧してなるこ
    とを特徴とする音響光学Qスイッチ。
  2. 【請求項2】 音響光学素子およびこの共振回路を金属
    ケ−スに固定してなる音響光学Qスイッチにおいて、前
    記音響光学素子の電極に銅箔を接触して配置し、この銅
    箔の一面に窒化アルミニウム平板を接触し配置し、か
    つ、この窒化アルミニウム平板を押圧手段により前記銅
    箔方向へ押圧してなることを特徴とする音響光学Qスイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 音響光学素子とこの共振回路と前記音響
    光学素子を冷却するための冷却用管を金属ケ−スに固定
    してなる音響光学Qスイッチにおいて、前記音響光学素
    子と冷却用管とをインジウム膜により接着することを特
    徴とする音響光学Qスイッチ。
JP32320392A 1992-12-02 1992-12-02 音響光学qスイッチ Withdrawn JPH06175093A (ja)

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