JPH06174670A - 生体模倣実験用電極 - Google Patents

生体模倣実験用電極

Info

Publication number
JPH06174670A
JPH06174670A JP32964992A JP32964992A JPH06174670A JP H06174670 A JPH06174670 A JP H06174670A JP 32964992 A JP32964992 A JP 32964992A JP 32964992 A JP32964992 A JP 32964992A JP H06174670 A JPH06174670 A JP H06174670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
conductor
biomimetic
current
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32964992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2634750B2 (ja
Inventor
Ayumi Matani
歩 真溪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP32964992A priority Critical patent/JP2634750B2/ja
Publication of JPH06174670A publication Critical patent/JPH06174670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2634750B2 publication Critical patent/JP2634750B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 体積導体中に長期間にわたって特性の安定し
た理想的な電流ダイポールを形成することができる生体
模倣実験用電極を提供する。 【構成】 被覆電線52,53は、金、銀、銅などの非
磁性金属から成る導線54と、その外周面を覆う電気絶
縁性の被覆層55から成る。電極50,51は、黄銅、
金、銀、銅などの非磁性金属から成る導電球56に、表
面から中心部に達する穴を穿設し、その穴に導電性接着
材57が注入され、導線54が挿入されて、導電球56
と導線54との電気的接触を保ちながら固定され、さら
に導電球56の表面および導電性接着材57の表面に金
または白金から成る被覆層58が形成されることによっ
て構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体の電気生理学的活
動を模倣したいわゆるファントム実験などに好適に用い
られる生体模倣実験用電極に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、ファントム実験の一例を示す断
面図である。このファントム実験は、J.ELECTROCARDIOL
OGY,9(4)1976,p.p.409-417 PART II 「Magnetic Fie
ldProduced by a Current Dipole」に開示されており、
生体の表面電位および外部磁界を模倣するために、水槽
1内に体積導体である生理食塩水2が貯留されており、
その中に電流ダイポール装置3が配置される。電流ダイ
ポール装置3は、2本の各導線が合成樹脂などの電気絶
縁性の被覆層で被覆された一対の被覆電線4,5から成
り、その被覆電線4,5は水平な略直線状に延びる水平
部8,9と、捩られてより線とされた下方に延びるより
線部10とを有し、抵抗11を介してたとえば正弦波を
出力する電源12に接続される。下方に延びるより線部
10においては、被覆電線4,5の間の距離が極力小さ
く形成されることによって、各被覆電線4,5に流れる
電流による磁界が互いに打ち消し合うため、より線部1
0から一定距離離れた位置での磁界が極めて微弱にな
る。こうして水平部8,9と、より線部10とがT字状
に形成され、水平部8,9で電流ダイポールが形成され
る。より線部10は、電気絶縁性の筒体13を挿通して
内部の生理食塩水2が漏出しないようにして支持され
る。水平部8,9の端部に設けられた電極6,7を介し
て分布電流14が生理食塩水2の中を流れて、体積導体
の電位分布、または分布電流14によって形成される磁
界分布を検出することによって、生体内の電気生理学的
活動の状態を推測することができる。
【0003】図4は、従来の生体模倣実験用電極の一例
を示す断面図である。被覆電線4,5は、金、銀、銅、
アルミニウムなどの非磁性金属から成る導線15と、そ
の外周面を覆うエナメル、ゴム、塩化ビニル樹脂などの
電気絶縁性の被覆層16から成り、一方、電極6,7
は、導線15の端面から一定距離まで被覆層16が除去
された部分を覆うように、鉛−錫合金などのはんだから
成る立体形状の導電部17が固着して形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すファントム
実験において、電流ダイポール装置3を流れる電流の全
てが分布電流14の形成に寄与するのではなく、その一
部分は、電気分解などの化学的作用に消費される。電流
ダイポール装置3における各電極6,7での電流に関す
るキルヒホフの法則は、Idをダイポール電流とし、I
vを体積導体である生理食塩水2の中の分布電流14の
電流密度とし、Icを電気分解などの化学的作用で消費
される電流とするとき、
【0005】
【数1】
【0006】であり、電気化学反応が生ずる場合はIc
≠0である。このように現実の分布電流値は式(1)の
右辺の第1項であって、ダイポール電流Idとは等しく
ならないため、表面電位および外部磁界の測定値は、理
想的な電流ダイポールを正確に反映していないという課
題がある。体積導体として、たとえば生理食塩水2のよ
うに水系の溶媒である水溶液を用いる場合、電流ダイポ
ール装置3の電極6,7に印加される電圧が1V程度に
なると、電気分解が生ずる。
【0007】また、図4に示すような電極6,7の材料
として卑金属7などのはんだを用いると、生理食塩水2
などの電解液に浸漬した場合、電極6,7の表面抵抗率
が長期間にわたって変動するため、電流ダイポールに流
れる電流を一定に維持していても、測定対象となる体積
導体の表面電位および外部磁界が経時変化するという課
題がある。さらに、電極6,7の電流電圧特性(I−V
特性)を測定すると、一般の卑金属を用いた場合と同様
なヒステリシス曲線が観測されるが、このヒステリシス
曲線の形状が長期間安定せず、測定に悪影響を与えると
いう課題がある。
【0008】また、導線15の端部をたとえば溶融はん
だ槽への浸漬などの方法を用いてはんだめっきを施すこ
とによって、導電部17を形成する場合には、導電部1
7の形状を球状に形成することが困難であり、このよう
な非球状の導電部17を有する電極6,7を電流ダイポ
ール装置3として用いると、体積導体中での電位分布お
よび磁界分布を乱し、2つの微小点間を電流が流れる理
想電流ダイポールと見做すことができなくなるという課
題がある。
【0009】本発明の目的は、前述した課題を解決する
ため、体積導体中に、長期間にわたって特性の安定した
理想的な電流ダイポールを形成することができる生体模
倣実験用電極を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気絶縁性の
被覆層を有する導線の端部に設けられる生体模倣実験用
電極であって、全体の形状が球状で、少なくとも外表面
に金または白金が被覆された非磁性体材料から成ること
を特徴とする生体模倣実験用電極である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、電極全体の形状が球状である
ことによって、体積導体中の電位分布および磁界分布を
乱すことなく、ほぼ理想的な電流ダイポールを形成する
ことができる。さらに、電極の少なくとも外表面にイオ
ン化傾向が小さい金または白金が被覆されていることに
よって、生理食塩水などの電解液との電気化学反応が抑
制され、電極の電流電圧特性が長期間にわたって安定す
る。また、電極が非磁性材料で形成されることによっ
て、雑音磁界が生じなくなり、外乱の少ない測定を行う
ことができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例である生体模倣実験
用電極を示す断面図であり、図2はこの電極を用いたフ
ァントム実験の一例を示す概略斜視図である。被覆電線
52,53は、金、銀、銅、アルミニウムなどの非磁性
金属から成る導線54と、その外周面を覆うエナメル、
ゴム、塩化ビニル樹脂などの電気絶縁性の被覆層55か
ら成る。電極50,51の構造について以下説明する
と、黄銅、金、銀、銅、アルミニウムなどの非磁性金属
から成る直径が1.2mm〜1.4mmの導電球56
に、表面の一部から中心部に達する直径0.5mmの穴
を穿設し、その穴に導電性接着剤57、たとえば銀ペー
ストから成るドータート(商品名、型番「D−55
0」、藤倉化成株式会社製)を所定量注入した後、端部
の被覆層55が剥がされた導線54を挿入して、導電球
56と導線54との電気的接触を保ちながら固定され、
さらに導電球56全体を金めっき浴または白金めっき浴
に浸漬して電解めっきを施すことによって、導電球56
の表面および導電性接着剤57の表面に金または白金か
ら成る被覆層58が形成される。こうして生理食塩水と
接触する面が全て金または白金から成る被覆層58で覆
われた生体模倣実験用電極50,51が得られる。
【0013】次に図2に示すファントム実験において、
電気絶縁性で非磁性の材料たとえば合成樹脂などから成
る水槽21内に、体積導体である生理食塩水22が貯留
されており、この内部に電流ダイポール装置23が配置
される。電流ダイポール装置23の被覆電線52,53
に電源43から出力されるたとえば正弦波パルス状の電
流を流すことによって、電極50と電極51との間に電
流分布が形成される。こうして電流ダイポール装置23
によって形成される生理食塩水22の表面電位や外部磁
界は、生理食塩水22の上方表面付近で接触するたとえ
ばSQUID(超電導量子干渉計)素子を用いた多数の
センサ24によって検出される。
【0014】ファントム実験においては、電流ダイポー
ル装置23が生体の心臓内の興奮部位を想定し、その近
傍に配置される生理食塩水22とは導電率が異なる別の
体積導体25が生体の肺を想定することになる。こうし
て生体に形成される電位分布および磁界分布を模倣して
測定する場合、本発明に係る電極を用いることによっ
て、ほぼ理想的な電流ダイポールによる電位分布および
磁界分布を形成することができ、しかも長期間にわたっ
て高精度の測定を行うことができる。
【0015】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、体
積導体中に形成される電位分布および磁界分布を乱すこ
となく、長期間にわたって電気的特性の安定した生体模
倣実験用電極が得られるため、高精度のファントム実験
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である生体模倣実験用電極を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る生体模倣実験用電極を用いたファ
ントム実験の一例を示す概略斜視図である。
【図3】ファントム実験の一例を示す断面図である。
【図4】従来の生体模倣実験用電極の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
21 水槽 22 生理食塩水 23 電流ダイポール装置 24 センサ 25 体積導体 43 電源 50,51 電極 52,53 被覆電線 54 導線 55 被覆層 56 導体球 57 導電性接着剤 58 被覆層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性の被覆層を有する導線の端部
    に設けられる生体模倣実験用電極であって、全体の形状
    が球状で、少なくとも外表面に金または白金が被覆され
    た非磁性体材料から成ることを特徴とする生体模倣実験
    用電極。
JP32964992A 1992-12-09 1992-12-09 生体模倣実験用電極 Expired - Lifetime JP2634750B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32964992A JP2634750B2 (ja) 1992-12-09 1992-12-09 生体模倣実験用電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32964992A JP2634750B2 (ja) 1992-12-09 1992-12-09 生体模倣実験用電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06174670A true JPH06174670A (ja) 1994-06-24
JP2634750B2 JP2634750B2 (ja) 1997-07-30

Family

ID=18223708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32964992A Expired - Lifetime JP2634750B2 (ja) 1992-12-09 1992-12-09 生体模倣実験用電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2634750B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022009A1 (en) * 2000-09-13 2002-03-21 Neoventa Medical Ab Fetal scalp electrode

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022009A1 (en) * 2000-09-13 2002-03-21 Neoventa Medical Ab Fetal scalp electrode

Also Published As

Publication number Publication date
JP2634750B2 (ja) 1997-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7270580B2 (en) Methods and apparatus for conducting electrical current
US3957613A (en) Miniature probe having multifunctional electrodes for sensing ions and gases
Brockmeier et al. Magnetocardiography and 32‐lead potential mapping: Repolarization in normal subjects during pharmacologically induced stress
US4514589A (en) Electrode connecting cable for cardiac pacemaker
US5310471A (en) Method for manufacturing an electro chemical sensor
US6615483B2 (en) Method for coating a tip region of a multipolar electrode lead
US10768139B2 (en) Electrochemical probe
US20070088208A1 (en) Linear device
US3900382A (en) Miniature probe containing multifunctional electrochemical electrodes
EP0710083B1 (en) Electrochemical sensor
CN100479746C (zh) 一种氧化铱电极及其制造方法
US6738660B2 (en) Resinous cover for use in bioelectrical impedance measuring apparatus
US3794575A (en) Oxygen sensor
JP2634750B2 (ja) 生体模倣実験用電極
JPWO2018163881A1 (ja) 生体情報測定用電極及び生体情報測定用電極の製造方法
US3436329A (en) Microelectrode and method of making same
GB1537101A (en) Electromedical leads
JPH0812165B2 (ja) 導電率計およびその電極の極材製造方法
US4893625A (en) Insertion type electrode arrangement for continuous pO2 measurement in living skin tissue
JPH06174669A (ja) 電流ダイポール模倣用電極装置
JPS6428555A (en) Enzyme sensor
Boudreau et al. A gold plated, platinum tipped, stainless steel micro-electrode
JPH022322Y2 (ja)
JPH0425645Y2 (ja)
JP4867209B2 (ja) 脳磁計測装置のファントム