JPH06172381A - 生体高分子結晶化装置 - Google Patents

生体高分子結晶化装置

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JPH06172381A
JPH06172381A JP32651892A JP32651892A JPH06172381A JP H06172381 A JPH06172381 A JP H06172381A JP 32651892 A JP32651892 A JP 32651892A JP 32651892 A JP32651892 A JP 32651892A JP H06172381 A JPH06172381 A JP H06172381A
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solution
crystal growth
crystallization
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growth chamber
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JP32651892A
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Takaharu Asano
高治 浅野
Atsushi Shiraishi
篤史 白石
Shozo Fujita
省三 藤田
Kotaro Oka
浩太郎 岡
Hidefumi Ueda
秀文 植田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は生体高分子結晶化装置に関し、結晶化
精度を向上させることを目的とする。 【構成】複数の結晶成長室1を備えたセルブロック2
と、セルブロック2に連結可能で、複数のシリンジ3を
備えたシリンジブロック4と、セルブロック2の結晶成
長室1に連通する廃液溜5とを有し、前記セルブロック
2の結晶成長室1に至る流路2aには、攪拌装置6と、
該攪拌装置6により攪拌された混合溶液をいずれかの結
晶成長室1に選択的に供給するロータリーバルブ7を設
け、前記シリンジ3内の溶液を所定手順で結晶成長室1
内に移送するとともに、オーバーフローを廃液溜5に移
送し、被結晶化溶液8と結晶化剤溶液9とを結晶成長室
1内で所定状態に維持して結晶化を行うように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体高分子結晶化装
置、特に、宇宙等の微小重力環境下における生体高分子
結晶化装置に関するものである。
【0002】近年、宇宙環境を各種結晶成長の場として
利用したり、半導体、合金、バイオマテリアル等の新材
料の製造に使おうという試みが盛んになりつつある。し
かし、宇宙環境においては地上とは異なり、微小重力に
由来する様々な物理現象が存在する。したがって、微小
重力環境において、各種の開発や製造を行う際に、予め
環境の特質を充分に考慮することが重要である。
【0003】また、宇宙で行う実験は、宇宙への輸送コ
ストが嵩むことはもちろん、機会も限られている。その
上、無人人工衛星に搭載した場合では、装置が全て自動
化されている必要があり、一方、有人実験でも搭乗者の
一つの実験にさける時間と手間が極めて限られている。
【0004】また、装置への試料の装填から打ち上げを
経て実験を行うまでに、長時間を要するというような、
多くの問題点があった。特に、蛋白質試料を溶かした微
小量の溶液を結晶化剤溶液9と混合して、蛋白質溶液を
過飽和状態とすることにより行われる蛋白質の結晶化実
験は、近年宇宙実験への期待が高まっているものの一つ
であるが、通常地上においては再現性が悪いため、同じ
組成、条件の実験を複数回行ったり、結晶化容器の形
状、洗浄等の前処理方法等、あらゆる条件を極力同じに
する必要があること、また、それに加えて試料の変質が
起こりやすいこともあり精製直後の試料を用いるのが常
であること、扱う試料が極めて貴重であるために行う実
験のスケールが数マイクロ・リットルないし数ミリ・リ
ットルと小さいこと、等の独自の問題点があった。
【0005】
【従来の技術】一般に生体高分子結晶化の手段として
は、(イ)被結晶化溶液および結晶化剤溶液を混合し、
そのまま放置する方法(以下「静置バッチ法」とい
う。)、(ロ)結晶化剤溶液の濃度条件を少しづつ異な
らせ、この内特定の条件で最良の結晶成長を実現する方
法(以下「塩濃度勾配法」という。)、(ハ)透析膜を
介して被結晶化溶液と結晶化剤溶液を隣接配置し、拡散
により両液の混合状態を実現する方法(以下「透析法」
という。)、(ニ)上記透析膜を介することなく両液を
隣接配置し、二液の混合状態を実現する方法(以下「自
由界面拡散法」という。)、(ホ)気相を介して二液を
対峙させ、互いの蒸気圧の差を利用して二液の混合状態
を実現する方法(以下「蒸気拡散法」という。)、が多
用されており、これらについての試験に適するものとし
て、先に発明者は、結晶化容器と試料保存部とカセット
化した装置を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した装置
においては、微量の試料溶液を予め所定濃度の結晶化剤
と混合して宇宙用結晶成長室に仕込んでおく必要があ
り、そのため、宇宙で実際に結晶化を行う際に、溶液組
成等の結晶化条件を変更できないという問題を有する上
に、個々の実験バッチが少量の液体を取り扱うために、
実験前に、例えば水分が逃げて濃縮されて溶液の組成が
変わってしまう危険性も有するという問題を有するもの
であった。
【0007】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たものであって、試験精度の高い生体高分子結晶化装置
を提供することにより達成される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、実施例に対応する図1に示すように、複数の結晶成
長室1を備えたセルブロック2と、セルブロック2に連
結可能で、複数のシリンジ3を備えたシリンジブロック
4と、セルブロック2の結晶成長室1に連通する廃液溜
5とを有し、前記セルブロック2の結晶成長室1に至る
流路2aには、攪拌装置6と、該攪拌装置6により攪拌
された混合溶液をいずれかの結晶成長室1に選択的に供
給するロータリーバルブ7を設け、前記シリンジ3内の
溶液を所定手順で結晶成長室1内に移送するとともに、
オーバーフローを廃液溜5に移送し、被結晶化溶液8と
結晶化剤溶液9とを結晶成長室1内で所定状態に維持し
て結晶化を行う生体高分子結晶化装置を提供することに
より達成される。
【0009】また、上記構成の下、塩析結晶法による結
晶化は、図2に示すように、シリンジブロック4内のシ
リンジ3には、少なくとも、被結晶化溶液8、結晶化剤
溶液9、および緩衝溶液10を別個に収容し、シリンジ
3を所定の手順で駆動して各結晶成長室1内に被結晶化
溶液8と結晶化剤溶液9との混合溶液を供給することに
より行われ、膜介在二液拡散法による結晶化は、図5に
示すように、セルブロック2の結晶成長室1は透析膜1
1を介して二室に区画され、該二室の内一室に被結晶化
溶液8を収容するとともに、シリンジブロック4のシリ
ンジ3には、結晶化剤溶液9と緩衝溶液10を別個に収
容し、シリンジ3を所定の手順で駆動して各結晶成長室
1内に結晶化剤溶液9と緩衝溶液10との混合溶液を供
給し、結晶成長室1内で前記混合溶液と被結晶化溶液8
とを透析膜11を介在させて対面させることにより行わ
れる。
【0010】さらに、自由界面拡散法による結晶化は、
図6に示すように、各溶液の流路には、異なる二液の間
に界面を形成する界面形成部12が設けられ、該界面形
成部12において形成された二液の自由界面を結晶成長
室1内に移送することにより行われる。
【0011】この場合、界面形成部12は、細い管状の
二液の流路を交差させて形成することが可能である。ま
た、気体浸透法による結晶化は、図7に示すように、セ
ルブロック2の結晶成長室1の内壁には、吸液材13を
固定するとともに、該吸液材13に気相を介して被結晶
化溶液8を保持し、かつ、シリンジブロック4のシリン
ジ3には、結晶化剤溶液9と緩衝溶液10を別個に収容
し、シリンジ3を所定の手順で駆動して吸液材13に結
晶化剤溶液9と緩衝溶液10との混合溶液を供給し、結
晶成長室1内で前記混合溶液と被結晶化溶液8とを気相
を介在させて対面させることにより行われる。
【0012】さらに、上記結晶化装置において、結晶成
長室1の外壁を透明体により形成し、結晶成長室1内で
の結晶成長過程を観察可能とすることも可能であり、シ
リンジブロック4、およびセルブロック2を温度調節器
により温度管理をすることも可能である。
【0013】
【作用】本発明において、生体高分子結晶化装置は、連
結可能なシリンジブロック4とセルブロック2、および
廃液溜5を備え、結晶化は、シリンジブロック4内のシ
リンジ3を所定の手順で駆動させることにより、シリン
ジ3内の被結晶化溶液8、および結晶化剤溶液9を結晶
成長室1に移送して行われる。
【0014】セルブロック2には、ロータリーバルブ7
が設けられており、シリンジ3から送出される溶液を複
数の結晶成長室1に振り分ける。ロータリーバルブ7を
設けることにより、1つのシリンジ3内に複数回分の溶
液を収容しておくことができ、シリンジ3の容量を大き
くすることができる。この結果、水分等の蒸発による濃
縮に起因する溶液の組成変化の程度を低下させることが
可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。図1に本発明の実施例を示
す。この実施例は、静置バッチ法に有効な結晶化装置を
示すもので、図示しない装置筐体に着脱可能に装着され
るセルユニット14上に固定されるシリンジブロック4
と、セルブロック2と、廃液溜5とを有して構成され、
これらセルユニット14、シリンジブロック4、および
廃液溜5は、図示しないセルマウント上に着脱可能に搭
載される。
【0016】シリンジブロック4は、一列に並べられる
複数のシリンジ3、3・・を備えており、各シリンジ3
には、被結晶化溶液8となる蛋白質溶液、沈殿剤として
作用する結晶化剤溶液9、pHを一定に保つための緩衝
溶液10、および例えば添加剤が別個に収納される。ま
た、各シリンジ3の抽出先端に連通する流路4aは、リ
ボン状の開閉弁15により開放可能に閉塞されており、
試験開始前における蛋白質溶液8等の漏れが防止され
る。なお、図2において15aは開閉弁15に装着され
るOリングを示す。
【0017】一方、セルブロック2は、Oリング16を
介して上記シリンジブロック4に接合可能であり、シリ
ンジブロック4に接合された状態で、シリンジブロック
4側の流路4aにセルブロック2側の流路2aが連結さ
れる。セルブロック2側の各流路2a、2a・・は、一
旦マイクロスターラ(攪拌装置6)に連結された後、ロ
ータリーバルブ7に連結されており、該ロータリーバル
ブ7から結晶成長室1を通って廃液溜5に至る。なお、
廃液溜5は、シリンジブロック4およびセルブロック2
に対して着脱可能であり、流路2aが連結されるセルブ
ロック2との当接界面には、開閉弁15’が設けられ
る。
【0018】したがって、この実施例において、先ず、
シリンジブロック4をセットした後、開閉弁15を開放
し、次いで、各シリンジ3のピストンを所定のシーケン
スで押すと、各シリンジ3内の蛋白質溶液8等は、流路
4a内に流出し、マイクロスターラ6に流入する。
【0019】マイクロスターラ6は、上記各シリンジ3
から供給される結晶化剤溶液9等と蛋白質溶液8を混合
させた後、混合溶液をロータリーバルブ7に押し出す。
ロータリーバルブ7は、図3に示すように、中空円筒形
状の本体部7aと、マイクロスターラ6からの流路2a
に連結される導入パイプ7bと、本体部7a内に配置さ
れた図示しない弁体によりいずれか一つが導入パイプ7
bに連結される複数の導出パイプ7c、7c・・・を有
し、マイクロスターラ6からの混合液を結晶成長室1に
振り分ける。
【0020】結晶成長室1は、望ましくは、セルブロッ
ク2の外壁に臨む壁面を透明体で形成し、外部からの結
晶成長の観察が可能とされる。この場合、結晶成長の観
察は、各結晶成長室1に予め対峙、配置されるCCDカ
メラ等を自動的にON、OFFさせて記録に残したり、
あるいは、CCDカメラ等を所定のシーケンスに移動さ
せて観察、記録するように構成することが可能である。
なお、図1において観察方向は矢印で示される。
【0021】以上の構成の下、静置バッチ法の結晶化実
験は、以下の手順により行われる。すなわち、先ず、セ
ルブロック2にシリンジブロック4を連結させた後、シ
リンジブロック4と廃液溜5の開閉弁15を開放し、全
ての流路2aを連通させる。次いで、緩衝溶液10が収
納されたシリンジ3を駆動させて緩衝溶液10を流路2
a内に供給し、流路2a、および結晶成長室1中のエア
ーを廃液溜5に押し出すとともに、流路2a、4aおよ
び結晶成長室1内を洗浄する。
【0022】次いで、蛋白質溶液8、および結晶化剤溶
液8、緩衝溶液10、および必要な場合、添加剤を、蛋
白質溶液8が所定の濃度、あるいは組成となるように流
路2a内に押し出し、マイクロスターラ6により攪拌し
た後、ロータリーバルブ7により選択されたいずれかの
結晶成長室1に混合液を送出し、図示しない温度監視機
構の下で、所定の温度条件で結晶化実験が行われる。
【0023】全ての結晶成長室1への混合液の供給は、
同様の手順を繰り返すことによることも可能であるが、
必要であるならば、一旦数個、あるいは数ブロック単位
で等条件の混合液を供給した後、適宜時間後の結晶化の
程度を観察し、蛋白質溶液8の濃度、組成が異ならせた
混合液を未使用の結晶成長室1に分配することも可能で
ある。
【0024】次に、塩濃度勾配法に適した実施例を図4
に示す。この実施例において、シリンジブロック4の隣
接するシリンジ3には、蛋白質溶液8と、結晶化剤溶液
9、9’・・が個別に収納されており、セルブロック2
内の流路2aにおいてマイクロスターラ6に集中された
後、ロータリーバルブ7に連結される。
【0025】上記ロータリーバルブ7からの混合液が収
容される結晶成長室1は、可撓性を有するチューブ体に
より形成されており、該チューブ体を櫛歯状の圧着部材
(図示せず)により数ヵ所挟み付けてチューブ体内を複
数のブロックに分割し、濃度の異なる各ブロック内での
結晶化実験がなされる。
【0026】図5に透析法に適した実施例が示されてい
る。この実施例において、セルブロック2の結晶成長室
1は蛋白質溶液8は透過せず、結晶化剤のみを透過する
半透膜(透析膜11)により区画されており、流路2a
が連結されていない側の区画に蛋白質溶液8が収容され
る。
【0027】一方、シリンジブロック4の各シリンジ3
には、組成の異なる結晶化剤溶液9、9’・・および緩
衝溶液10が収容されており、所定の順序で各結晶成長
室1内に送出され、上記透析膜11を介して蛋白質溶液
8と結晶化剤溶液9とを接触させた状態で実験が行われ
る。
【0028】なお、この場合、シリンジブロック4の各
シリンジ3に蛋白質溶液8と、組成の各々異なる結晶化
剤溶液9を収容しておき、ロータリーバルブ7を操作し
て、先ず結晶成長室1の一方に蛋白質溶液8を送出し、
次いで、他方に結晶化剤溶液9を送出するように構成す
ることも可能である。
【0029】次に、自由界面拡散法への適用例を図6に
示す。この実施例において、シリンジブロック4の各シ
リンジ3、3’・・には、蛋白質溶液8と、組成の異な
る二種の結晶化剤溶液9、9’・・,9a、9a’・・
と、緩衝溶液10が収容され、シリンジブロック4内の
流路4aはセルブロック2内で合流してロータリーバル
ブ7に導かれる。
【0030】したがって、この実施例において、先ず、
蛋白質溶液8、あるいは結晶化剤溶液9、9’・・を結
晶成長室1内に送出した後、他方を送出し、結晶成長室
1内に蛋白質溶液8と結晶化剤溶液9との液界面を形成
する。異なる結晶化剤溶液9は、各々蛋白質溶液8と組
にされ、ロータリーバルブ7により別個の結晶成長室1
に送出され、該結晶成長室1内で液界面を形成する。
【0031】次いで、気体浸透法への適用例を図7に示
す。この実施例において、シリンジブロック4の各シリ
ンジ3、3’・・には、緩衝溶液10と、組成の異なっ
た結晶化剤溶液9、9’・・、および緩衝溶液10が収
容されており、蛋白質溶液8は、セルブロック2の結晶
成長室1内に収容される。
【0032】結晶成長室1は、上記蛋白質溶液8を収容
する凹部1aを備えており、その上方にスポンジ等の吸
液材13が固着される。吸液材13は、セルブロック2
内の流路2aに連通するように配置されており、ロータ
リーバルブ7により選択された流路2aにより送り出さ
れた結晶化剤溶液9は、吸液材13により保持される。
【0033】一方、凹部1aは、図8に示すように、駆
動装置(図示せず)により開閉可能な蓋部材1bにより
閉塞されており、実験前は、結晶成長室1内の気相から
遮断されるとともに、結晶成長室1内への拡散が防止さ
れ、上記吸液材13への結晶化剤溶液9の供給後に開放さ
れて、該結晶化剤溶液9と気相を介して対面して結晶化
が行われる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による生体高分子結晶化装置によれば、シリンジから押
し出される試験液をロータリーバルブにより各結晶成長
室に分配するようにしたので、一本のシリンジに多くの
試験液を収容しておくことが可能になる。
【0035】この結果、水分蒸発等による組成の変化を
最少にすることができ、試験精度を飛躍的に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】図1の配管を示す図である。
【図3】ロータリーバルブを示す図である。
【図4】塩濃度勾配法への適用を示す図である。
【図5】透析法への適用を示す図である。
【図6】自由界面拡散法への適用を示す図である。
【図7】蒸気拡散法への適用を示す図である。
【図8】結晶成長室を示す図である。
【符号の説明】
1 結晶成長室 2 セルブロック 2a 流路 3 シリンジ 4 シリンジブロック 5 廃液溜 6 攪拌装置 7 ロータリーバルブ 8 被結晶化溶液 9 結晶化剤溶液 10 緩衝溶液 11 透析膜 12 界面形成部 13 吸液材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 浩太郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 植田 秀文 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の結晶成長室(1、1・・・)を備え
    たセルブロック(2)と、 セルブロック(2)に連結可能で、複数のシリンジ
    (3、3・・・)を備えたシリンジブロック(4)と、 セルブロック(2)の結晶成長室(1)に連通する廃液
    溜(5)とを有し、 前記セルブロック(2)の結晶成長室(1)に至る流路
    (2a)には、攪拌装置(6)と、該攪拌装置(6)に
    より攪拌された混合溶液をいずれかの結晶成長室(1)
    に選択的に供給するロータリーバルブ(7)を設け、 前記シリンジ(3)内の溶液を所定手順で結晶成長室
    (1)内に移送するとともに、オーバーフローを廃液溜
    (5)に移送し、 被結晶化溶液(8)と結晶化剤溶液(9)とを結晶成長
    室(1)内で所定状態に維持して結晶化を行う生体高分
    子結晶化装置。
  2. 【請求項2】前記シリンジブロック(4)内のシリンジ
    (3)には、少なくとも、被結晶化溶液(8)、結晶化
    剤溶液(9)、および緩衝溶液(10)を別個に収容
    し、 シリンジ(3)を所定の手順で駆動して各結晶成長室
    (1)内に被結晶化溶液(8)と結晶化剤溶液(9)と
    の混合溶液を供給して静置バッチ法による結晶化を行う
    請求項1記載の生体高分子結晶化装置。
  3. 【請求項3】前記セルブロック(2)の結晶成長室
    (1)は透析膜(11)を介して二室に区画され、 該二室の内一室に被結晶化溶液(8)を収容するととも
    に、シリンジブロック(4)のシリンジ(3)には、結
    晶化剤溶液(9)と緩衝溶液(10)を別個に収容し、 シリンジ(3)を所定の手順で駆動して各結晶成長室
    (1)内に結晶化剤溶液(9)と緩衝溶液(10)との
    混合溶液を供給し、 結晶成長室(1)内で前記混合溶液と被結晶化溶液
    (8)とを透析膜(11)を介在させて対面させて透析
    法による結晶化を行う請求項1記載の生体高分子結晶化
    装置。
  4. 【請求項4】前記各溶液の流路には、異なる二液の間に
    界面を形成する界面形成部(12)が設けられ、該界面
    形成部(12)において形成された二液界面を結晶成長
    室(1)内に移送して自由界面拡散法による結晶化を行
    う請求項1の生体高分子結晶化装置。
  5. 【請求項5】前記界面形成部(12)は、細い管状の二
    液の流路を交差させて形成される請求項4記載の生体高
    分子結晶化装置。
  6. 【請求項6】前記セルブロック(2)の結晶成長室
    (1)の内壁には、吸液材(13)を固定するととも
    に、該吸液材(13)に気相を介して被結晶化溶液
    (8)を保持し、 かつ、シリンジブロック(4)のシリンジ(3)には、
    結晶化剤溶液(9)と緩衝溶液(10)を別個に収容
    し、 シリンジ(3)を所定の手順で駆動して吸液材(13)
    に結晶化剤溶液(9)と緩衝溶液(10)との混合溶液
    を供給し、 結晶成長室(1)内で前記混合溶液と被結晶化溶液
    (8)とを気相を介在させて対面させて蒸気拡散法によ
    る結晶化を行う請求項1記載の生体高分子結晶化装置。
  7. 【請求項7】前記結晶成長室(1)の外壁を透明体によ
    り形成し、結晶成長室(1)内での結晶成長過程を観察
    可能とした請求項1、2、3、4、5または6記載の生
    体高分子結晶化装置。
  8. 【請求項8】前記シリンジブロック(4)、およびセル
    ブロック(2)は温度調節器により温度管理がなされる
    請求項1、2、3、4、5、6または7記載の生体高分
    子結晶化装置。
JP32651892A 1992-12-07 1992-12-07 生体高分子結晶化装置 Withdrawn JPH06172381A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6117232A (en) * 1995-03-01 2000-09-12 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Crystallization control method for organic compound and crystallization control solid-state component employed therefor
JP2005538163A (ja) * 2002-09-09 2005-12-15 サイトノーム インコーポレーテッド 生体分子結晶化のための微小流体チップ

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