JPH06170197A - 流体混合装置 - Google Patents

流体混合装置

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JPH06170197A
JPH06170197A JP4358878A JP35887892A JPH06170197A JP H06170197 A JPH06170197 A JP H06170197A JP 4358878 A JP4358878 A JP 4358878A JP 35887892 A JP35887892 A JP 35887892A JP H06170197 A JPH06170197 A JP H06170197A
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JP
Japan
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fluid
tubular body
mixing
gas
fluid mixing
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JP4358878A
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English (en)
Inventor
Yusaku Ariki
勇作 有木
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3種類以上の流体を、短時間で均一に混合す
る。 【構成】 外郭管体1と内筒体2とが同心的に構成さ
れ、第1流体Gを外郭管体1内へ供給し、外郭管体の
内壁面と内筒体の外周面との間の流体混合域3の上流側
において、内筒体2の吹き出し口21から第2の流体G
を、外郭管体1の管壁1aに設けた吹き込み口31か
ら第3の流体Gを供給する。 【効果】 流体混合域3は、水力相当直径Deが小さい
から、充分に均一な混合状態を得るのに必要な流路距離
を短くできる。依って、爆発範囲内の組成の形成時間が
短縮するので安全性に優れ、副生成物の生成が抑制され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】3種類以上の流体を混合する必要
性はしばしば認められ、例えば、気相反応ではエチレン
のオキシクロリネーション反応、気液反応ではエチレン
の塩素化反応等が挙げられる。前者のオキシクロリネー
ション反応では、原料のエチレンガスと酸素ガスとを混
合する過程で、爆発範囲内の組成が過渡的に形成される
ことが不可避である。他方、後者のエチレンの塩素化反
応では、二塩化エタン液中にエチレンガスと塩素ガスと
を混合する過程で、副生成物である1,1,2−トリク
ロルエタンが不可避的に生成する。
【0002】従って、オキシクロリネーション反応にお
いては、ガスの混合を迅速に行わせて、爆発範囲内の組
成が過渡的に形成する期間を短縮することが重要であ
り、エチレンの塩素化反応においては、二塩化エタン液
中へエチレンガス及び塩素ガスを迅速に混合,溶解させ
て、副生成物の生成を抑制することが重要である。本発
明は、このような観点に基づき、3種類又はそれ以上の
流体を、短時間で均一に混合することを目的とする装置
に関する。
【0003】なお、本明細書の記述中、上流・下流と
は、混合装置内における第1の流体の流動方向を基準と
するものとする。
【0004】
【従来の技術】従来、2種類のガスを混合するには、図
8に示すような、主管体51の内部に供給ノズル52を
設けた構造の混合装置50が用いられている。この混合
装置50は、主管体51を流れる第1のガスG中に、
供給ノズル52から第2のガスGを吹き出させること
により、下流側で均一な混合ガスを得ようとするもので
ある。
【0005】一般に、上述したような構造の混合装置5
0では、2種類のガスの充分に均一な混合状態を得るの
に、供給ノズル52の吹き出し口53以降の主管体51
の管長(L)を内径(D)の少なくとも10〜15倍程
度としなくてはならない。これは、供給ノズル52から
供給される第2のガスGが、主に主管体51の中央部
を流れて拡散が進行しにくいためである。このような現
象は、特に、気体と液体とを扱う気液混合の場合に顕著
に現れ、ガスの吹き抜け現象として知られている。
【0006】しかるに、充分に均一なガスの混合状態が
得られるまでの過渡的期間内には、爆発性混合ガスや副
反応物の生成が引き起こされる。依って、上記期間の長
さと比例関係にある管長Lの値は、できるだけ小さくす
ることが望ましい。
【0007】そこで、主管体51内に供給ノズル52の
吹き出し口53よりも下流側へ障害物を挿入し、ここへ
流入ガスを衝突させて分散を図ることにより、充分に均
一な混合状態を得るのに必要なL/D比の値を小さくす
ることが提案されている。しかし、この方式によっても
なお、管長Lは内径Dの約5〜10倍程度が必要であっ
た。
【0008】特開昭56−53733号には、図9に示
す如き、多管式熱交換器型の混合装置60が記載されて
いる。当該混合装置60は、第1の流体Gが供給され
る胴61の内部を、2枚の管板62,63で区画すると
共に、この区画された空間64を貫通する多数の細管6
5を、管板62,63で胴61に固定したものである。
胴61には、上記区画空間64へ第2の流体Gを供給
する供給口67が設けられており、また各細管65には
小孔66が穿設されている。かかる構成により、当該混
合装置60は、胴61内へ第1の流体Gを供給すると
共に、区画空間64内へ第2の流体Gを供給し、各細
管65内を流通する第1の流体G中へ小孔66から第
2の流体Gを流入させることにより、両者の混合を行
う。
【0009】ところで、管体内での流体混合において
は、一般に、レイノルズ数が10,000以上であれ
ば、その混合度合は、管長Lと管内径Dとの比L/Dの
値により支配されることが知られている。このことか
ら、同程度の混合度合を得るのに必要な管長Lの絶対値
は、管内径Dが小さいものほど短くて済むことになる。
上記混合装置60は、この原理に基づき、管内径の小さ
い細管65内で流体混合を行わせることにより、均一混
合に必要な管長を短くして、均一な混合状態に達するの
に要する時間を短縮し、以て、爆発範囲内の組成が過渡
的に形成されたり副反応が生じたりする期間及び領域の
縮小化を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記多管式熱交換器型
の混合装置60は、次のような問題点を有している。ま
ず第1に、細管65によって、得られる混合ガスの組成
にばらつきが生ずるおそれがあるということである。前
記従来の混合装置60では、第1流体Gと第2流体G
との混合を、個々の細管65ごとに独立に行ってい
る。それ故、各細管65ごとの混合ガスの組成は、各細
管65におけるガスの流入比率で決まる。正常時には、
どの細管65から流出する混合ガスも同一組成となるよ
う設定されている。しかしながら、例えば腐食性のガス
を原料とした場合、装置60の稼働中に細管65の小孔
66が不均一に拡大し、その結果、細管65内へ流入す
る流体の供給比率に変動を来す。逆に、原料としてスケ
ーリングを起こし易い流体を使用した場合には、細管6
5の小孔66に不均一な目詰まりが生じ、同様の理由
で、流体の混合比率が変動する。
【0011】このように、前記従来の混合装置60は、
全ての細管65について流体の供給比率を均一に保つこ
とが困難である。そのため、個々の細管65を単独に見
れば、流体混合がなされているとしても、細管65ごと
には組成のばらつきが生じ、全体的に見て、均一な混合
状態が得られないという問題を有している。
【0012】第2の問題は、3種類以上の流体を均一に
混合するのが困難であるという点である。前記従来装置
60では、第3の流体Gを混合するために、胴61の
側壁上流部に第3流体G用の供給口68を設けてい
る。けれども、このような構成では、内径の大きい胴6
1内において、第3流体Gを第1流体G中へ流入さ
せることになるから、胴61の上流側が充分に長いもの
でない限り、第1流体Gと第3流体Gとを、細管に
流入するまでの間で、均一に混合させることは難しい。
つまり、前記従来の混合装置60は、3種類の流体の均
一混合が実質的に不可能と言わねばならなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来装置
の問題点に鑑み、それらを改良除去したものである。本
発明が、前記第1の問題点を解決すべく採用した、2種
類の流体混合を対象とする流体混合装置の構成の特徴と
するところは、第1の流体の流入口を備えた外郭管体
と、前記外郭管体の内部に同心的に設けられた内筒体と
からなり、外郭管体の内壁面と内筒体の外周面との間隙
が流体混合域となされ、流体混合域の上流側において、
前記内筒体又は前記外郭管体の管壁に、第2の流体の吹
き出し口又は吹き込み口が設けられていることである。
【0014】さらに、前記第2の問題点をも解決すべ
く、3種類の流体混合を対象として、本発明が採用した
流体混合装置の構成の特徴とするところは、第1の流体
の流入口を備えた外郭管体と、第2の流体の流入部を備
え前記外郭管体の内部に同心的に設けられた内筒体とか
らなり、外郭管体の内壁面と内筒体の外周面との間隙が
流体混合域となされ、流体混合域の上流側において、前
記内筒体に第2の流体の吹き出し口が設けられていると
共に、前記外郭管体の管壁に第3の流体の吹き込み口が
設けられていることである。
【0015】
【作用】管体を用いた流体混合において、充分に均一な
混合状態を得るためには、一般に大きい値のL/D比
(管長/内径)が必要である。これは、前述したよう
に、管体中央部における吹き抜けが、流体の混合性を著
しく阻害するからである。本発明者は、この点に着目
し、流体混合を行う外郭管体の内部に、内筒体を同心的
に配設した。この構成に基づき、本発明装置では、流体
の管体中央部における流体の吹き抜けが阻止され、外郭
管体の内壁面付近でのみ流体の混合が行われる。すなわ
ち、外郭管体に供給された第1の流体は、外郭管体と内
筒体との間の流体混合域を流通し、この流体混合域の上
流側において、2種類の流体混合の場合には、内筒体の
吹き出し口又は外郭管体の管壁の吹き込み口のいずれか
一方から第2の流体が、(3種類の流体混合の場合に
は、内筒体の吹き出し口から第2の流体が、外郭管体の
管壁に設けた吹き込み口から第3の流体が、それぞれ)
第1の流体に混合される。
【0016】流体混合域は、内外が固定壁面で囲まれた
環状の空間であり、4×(流路の断面積)/(流路断面
の流体に接する浸辺長)で定義される水力相当直径De
は、外郭管体の内径よりも小さい値である。従って、外
郭管体内に内筒体を設けない場合に比べると、かなり短
い管長Lの外郭管体で、充分に均一な流体の混合状態を
得ることが出来る。故に、流体を充分に均一な混合状態
とするのに必要な時間を短縮することができる。
【0017】請求項2に記載した構成の混合装置では、
流体混合域の上流側において、内筒体から第2の流体
を、外郭管体の管壁から第3の流体を、それぞれ第1の
流体に供給する。依って、3種類の流体の同時混合が可
能であるから、3種類の流体を扱う場合でも、これらを
確実に均一な混合状態とすることができる。
【0018】
【実施例】以下、3種類の流体混合を対象とする場合に
ついて、本発明に係る流体混合装置の具体的な態様を、
図面を用いて説明する。 (第1実施例)図1に示す流体混合装置Aは、円筒状の
外郭管体1内に、両端が閉塞された中空円筒形の内筒体
2を、支持材4で同心的に取り付けたものである。外郭
管体1の管壁1aの内壁面と内筒体2の外周面2aとの
間の間隙空間は、流体混合域3とされる。外郭管体1
は、上流側及び下流側の各端部が閉塞板12,14で閉
塞され、各閉塞板12,14には、それぞれ第1の流体
の流入口11及び混合流体Gの送出口13が備え
られている。これら流入口11及び送出口13には、そ
れぞれ第1流体Gの供給用導管及び混合流体Gの送
出用導管(図示省略)が接続される。内筒体2には、第
2の流体Gの供給用導管20が取り付けられる。ま
た、前記流体混合域3の上流側に臨むように、第2流体
の吹き出し口21が形成されている。一方、外郭管
体1の管壁1aには、上記吹き出し口21とほぼ対向す
る位置に、第3の流体Gの吹き込み口31が形成され
ている。そして、外郭管体1の外周面には、当該外周面
との間に閉塞された間隙空間30aを形成して前記吹き
込み口31を被覆する補助管体30が同心的に装着され
ている。該補助管体30には、第3の流体Gの供給部
32が設けられている。
【0019】なお、前述の説明において、第1乃至第3
の流体及び混合流体の流入口11,送出口13,吹き出
し口21及び吹き込み口31については、単なる開口で
あってもよいが、それらをノズルとすることも可能であ
る。また、内筒体2における第2流体Gの吹き出し口
21及び外郭管体1における第3流体Gの吹き込み口
31は、少なくとも軸対称に各2個ずつ開設すればよい
が、円周方向及び/又は軸方向に沿って、複数個を適宜
間隔に設けることも妨げない。さらに、第2流体G
吹き出し口21と第3流体Gの吹き込み口31の位置
は、必ずしも図示した通りに対向させる必要はなく、開
口位置を軸方向に多少ずらしても差し支えない。なお、
上記の開口又はノズルの開口面積については、均一な混
合流体をできるだけ短時間で得るという観点から、実施
条件に即して適宜設定すればよく、特に制限はないが、
通常は、口径が3〜30mmの範囲とされる。
【0020】外郭管体1の上流側端部及び下流側端部に
それぞれ設けられる閉塞板12,14については、第1
流体Gの供給用導管及び混合流体Gの送出用導管
(いずれも図示せず)の直径を、外郭管体1の内径Dと
等しくすることにより、これらを省略することが可能で
ある。同様に、内筒体2の外径dと、これに接続される
第2流体Gの供給用導管20の直径とを等しくするこ
とにより、下流側の蓋の省略が可能である。なお、この
第2流体の供給用導管20を内筒体2へ接続する位置
は、図示した下流端部に限定されるのではなく、流体の
流通を著しく阻害するのでない限り、任意に変更可能で
ある。さらに内筒体2は、両端を閉塞する蓋及び底を一
体成形したものであってもよいが、平板状あるいは皿状
の部材を別に製作し、それらを蓋又は底として、内筒体
2へ取り付ける構造としてもよい。
【0021】このように構成された本発明に係る流体混
合装置Aは、まず第1流体Gを流入口11から外郭管
体1内へ供給し、次いで導管20を通じて内筒体2に供
給した第2流体Gを吹き出し口21から流体混合域3
内へ流入させると同時に、補助管体30内へ供給した第
3流体Gを外郭管体1の吹き込み口31から当該流体
混合域3内へ流入させる。これら3種の流体は、流体混
合域3を流通してその末端に到達するまでの間に均一な
混合状態となる。得られた混合流体Gは、送出口13
から送り出される。
【0022】ところで、充分な均一混合を達成し且つそ
れに要する時間をできるだけ短くするには、言い換える
と、流体混合域3を形成している内筒体2の必要長さ1
を最短とするためには、下記のような条件設定が望まし
いと考えられる。即ち、外郭管体1の内径をD、内筒体
2の外径をdとしたときに、両者の比d/Dの値を、
0.5〜0.85の範囲とする。
【0023】De=4×(流路の断面積)/(流路断面
の流体が接する浸辺長)で定義される水力相当直径De
の値は、本実施例の如く、流体混合域3が同心二重円管
の間隙空間である場合、 流体混合域3の断面積S=π(D−d)/4 浸辺長M=π(D+d) であるから、 De=4S/M=4×π(D−d)/4・π(D+
d)=D=d で与えられる。しかるに、流体の均一な混合状態を得る
には、一般に、流体混合域3の長さが水力相当直径De
の10〜15倍程度であることを要する。ここでd/D
の値を0.5とすると、d=0.5DであるからDe=
D−d=0.5Dとなる。依って、流体混合域3の必要
長さ(=内筒体2の必要長さl)は、水力相当直径De
の10〜15倍であることより、10・0.5D〜15
・0.5D、つまり外郭管体1の内径Dの5〜7.5倍
となる。これの意味するところは、内筒体2を持たない
従来の混合装置(図8参照)においては、管体の混合域
以降の長さを、その内径の10〜15倍としなくてはな
らなかったのに対し、本発明によれば、外郭管体1にお
ける流体混合域3の長さを、外郭管体1の内径Dの5倍
程度、最長でも7.5倍程度にすれば済む(d/D=
0.5のとき)ということである。なお、d/Dの値が
小さいほど水力相当直径Deの値が大きくなり、圧力損
失は減少するが、d/Dが0.5未満であると、流体混
合域3の必要長さ(=内筒体2の長さl)が、外郭管体
1の内径Dの7.5倍、最短でも5倍を越えるため、内
筒体2を設けたことによる管長短縮化の効果が薄れ、短
時間で均一な流体の混合状態を得るという本発明の目的
に反することになる。依って、d/Dの値は、0.5以
上とする。
【0024】逆に、d/Dの値を0.85としたときに
は、流体混合域3の水力相当直径Deが非常が小さくな
る(De=0.15D)ので、流体の均一混合に必要な
流体混合域3の長さ(=内筒体2の長さl)は、外郭管
体1の内径Dのわずか1.5〜2.25倍(内筒体2の
外径dの約1.8〜2.7倍)程度で充分となり、管長
の短縮化効果は非常に大きい。しかしながら、d/Dの
値が0.85を越えた場合には、圧力損失が非常に高く
なるため、実用に適しなくなる。
【0025】上に述べたような条件から、d/Dの値
は、0.5以上0.85以下の範囲内(最適には0.6
乃至0.7の範囲内)に設定するのが好ましいことが理
解される。また内筒体2の長さlと外径dとの比l/d
についても、場合によっては、わずか1.8程度で充分
であることがわかる。
【0026】なお、3種類の流体を混合するにあたり、
どの流体を第1,第2,第3とするかは、実施条件に応
じて最適となるよう決定される。例えば、上記装置Aで
エチレンのオキシクロリネーション反応を行う場合であ
れば、第1の流体Gを塩化水素、第2の流体Gをエ
チレン、第3の流体Gを酸素とする。
【0027】(第2実施例)図2に示す混合装置Bは、
内筒体2の上流側を開放端とし、これを第2の流体G
の吹き出し口21とした例である。本実施例は、吹き出
し口21の口径を、内筒体2の外径と等しくした場合と
見ることもできる。各流体の流速を適当に設定すること
により、吹き出し口21から流出させた第2流体G
を、第1流体Gの流れに乗せて、流体混合域3内へ
流入させることができる。また第1流体Gを内筒体2
内へ流入させることもない。
【0028】また本実施例では、外郭管体1の外周面の
補助管体を省略して、第3流体Gの供給部32に、直
接、導管(図示せず)を接続する構成となした。
【0029】(第3実施例)図3の混合装置Cは、内筒
体2の上流側端面に第2流体Gの導管20を接続する
と共に、流体混合域3の上流部において、内筒体2の吹
き出し口21とほぼ対向する位置へ、複数の吹き込み口
31を有する環状パイプ34を設け、外郭管体1の管壁
1aを貫通させた第3流体Gの供給部32を当該環状
パイプ34に接続したものである。従って、この混合装
置Cでは、流体混合域3において、供給部32から供給
される第3の流体Gを、環状パイプ34の吹き出し口
31から噴出させることにより、迅速な分散を図ってい
る。なお、環状パイプ34からの第3流体Gの噴出方
向は、特に制限されない。
【0030】(第4実施例)図4に示す混合装置Eは、
主として、エチレンの塩素化反応のような気液混合を目
的とするものである。本実施例の混合装置Eは、第1流
体Gの流入口11を下、混合流体Gの送出口13を
上とする竪状態に設置して使用される。内筒体2は、そ
の下部(上流側)及び上部(下流側)の両端をいずれも
開放端部となすと共に、上部に円錐台状の絞り部22を
形成して、上部の流入口23を下部の吹き出し口21よ
りも小径となしている。外郭管体1の外面に設けられる
補助管体30は、内部が軸方向に上下2分割され、各区
画ごとに流体の供給部32,32が設けられると共に、
各々に異なる流体G,Gの供給用導管(図示せず)
が接続される。また、上記区画ごとに、外郭管体1の管
壁1aに流体の吹き込み口31,31が形成されてい
る。
【0031】上述の如く構成された混合装置Eによりエ
チレンの塩素化反応を行う場合は、まず、外郭管体1中
に、第1流体Gとして二塩化エタン液を供給して充填
し、次いで、一方の吹き込み口31からエチレンガスG
を、他方の吹き込み口31から塩素ガスGを、それ
ぞれ流体混合域3へ供給する。すると、流体混合域3に
おいてガスの浮力による上昇流が生じ、他方、内筒体2
の内部では下降流が生じ、管体内で安定な循環流が形成
される。このように、当該装置Eは、ガスリフト効果を
利用して流体混合を行う。二塩化エタン液中にエチレン
ガス及び塩素ガスを吹き込むことにより生成する二塩化
エタンガス,副生成ガス,未反応ガス及びその他のガス
よりなる混成ガスGは、外郭管体1の送出口13より
送出される。
【0032】なお、内筒体2上部に形成した円錐台状の
絞り部22は、反応生成物である二塩化エタンガスや未
反応ガス等が、内筒体2内の下降流に巻き込まれるを防
止する機能を有している。
【0033】ところで、上記の例では、第1の流体G
として外郭管体1内へ供給される二塩化エタンが、内筒
体2へも供給される。従って、本実施例は、第1の流体
と第2の流体Gとを共通とし、エチレンを第3の
流体G、塩素を第4の流体として扱った例と見ること
ができる。
【0034】(第5実施例)図5に示す混合装置Fは、
外郭管体1を曲管とし、第1の流体Gの流入口11か
ら見て管体1の湾曲が終了した位置を流体混合域3の始
部としたものである。内筒体2は、外郭管体1の外部か
ら同心的に挿入した第2流体G供給用の導管20によ
り構成され、該導管20は、下流側端部が閉塞されると
共に、流体混合域3の始部に相当する位置に第2流体G
の吹き出し口21が設けられている。一方、外郭管体
1にも、流体混合域3の始部付近に第3流体Gの吹き
込み口31が形成されており、この吹き込み口31を被
覆するように、第3流体Gの供給部32を備えた補助
管体30が外周面に装着されている。
【0035】本実施例では、第1流体Gが、湾曲した
流路を経て流路混合域3に到達するため乱流が得やす
く、依って、第2及び第3の流体G,Gの均一な混
合状態をより短時間で得られるという利点を有する。
【0036】(その他の実施例)本発明に係る流体混合
装置の具体的な構成は、前記以外に、様々な発展的応用
が可能である。例えば、図6に例示する如く、外郭管体
1と内筒体2とに囲まれた流体混合域3を、軸方向と平
行な邪魔板40により適数個に等分割し、分割された各
流体混合域3ごとに、第2流体の吹き出し口21及び第
3流体の吹き込み口31を臨ませてもよい。
【0037】あるいは図7に例示する如く、流体混合域
3の途中に、軸に対して垂直、すなわち流体の流動方向
と直交する向きの邪魔板41を、1枚又はそれ以上の枚
数を設置して、流体の迅速な混合を図ることもできる。
【0038】さらに、2種類の流体混合を対象とする場
合には、内筒体2の吹き出し口21又は外郭管体1の管
壁の吹き込み口31のいずれか一方だけを備えてあれば
よい。
【0039】また、外郭管体1及び内筒体2の断面形状
は、実施例に示す円形に限られるのではなく、混合状態
に不均一をもたらさない範囲で、任意に変更し得る。
【0040】このように本発明は、実施の条件に即した
種々の変更を妨げるものではない。
【0041】(試験例1)図1に示す混合装置Aを用い
て下記のガス混合試験を行った。使用した混合装置A
は、外郭管体1の内径Dが298mm、内筒体2の外径
dが200mm,長さlが1000mmである。内筒体
2は、上流端から100mmの位置に、孔径10mmの
第2流体吹き出し口21を円周方向に等間隔で20個有
している。一方、外郭管体1は、内筒体2の上流端から
150mmの位置に、孔径10mmの第3流体吹き込み
口31を円周方向に等間隔で20個有している。なお、
外郭管体1の外周に装着された補助管体30の外形は3
71mmである。以上のデータより、 d/D=200/298=0.67 l/d=(1000−100)/200=4.5 l/De=(1000−100)/(298−200)
=9.2 となる。
【0042】第1,第2及び第3のガスには、それぞれ
湿った空気を用いた。またガスの混合程度を測定するた
め、トレーサーガスとして、第2ガスの空気にエチレン
ガス(C)を微量(0.103%)混入し、第3
ガスの空気にメタンガス(CH)を微量(0.105
%)混入させた。各ガスの供給量は、第1ガスが800
/時、第2ガスが100m/時、第3ガスが10
0m/時である。
【0043】流体の混合度合の測定は、内筒体2の下流
端部における直径250mmの円周上で、等間隔に8箇
所からサンプリングして行った。
【0044】上記装置を3日間連続稼働させたのち、エ
チレンC濃度を測定したところ、最高値が0.0
115%、最低値が0.0092%、平均値は0.01
06%であった。一方、メタンCH濃度を測定した結
果は、最高値が0.0118%、最低値が0.0084
%、平均値は0.0097%であった。
【0045】(比較例1)図9に示した特開昭56−5
3733号に記載の多管式熱交換器型混合装置60を用
いて、ガス混合の比較試験を行った。使用した混合装置
60は、8本の鋼製細管65を有するものであって、各
細管は、内径13mm、長さ1000mmであり、直径
2mmの小孔66が上流端部から100mmの位置に1
個設けられている。また、第3ガスを供給するため、細
管65の上流端部よりさらに200mm上流位置に、内
径25mmの導管を取り付けた。胴の内径は150mm
である。以上のデータより、各細管について見れば、 l/d=(1000−100)/13=69.2 となる。
【0046】使用したガス及びトレーサーの種類は、前
記試験例1と共通である。即ち、第1,第2及び第3の
ガスそれぞれに湿った空気を用い、ガスの混合程度を測
定するためのトレーサーガスとして、第2ガスの空気に
エチレンガス(C)を微量(0.103%)混入
し、第3ガスの空気にメタンガス(CH)を微量
(0.105%)混入させた。各ガスの供給量は、第1
ガスが8m/時、第2ガスが1m/時、第3ガスが
1m/時である。
【0047】装置を3日間連続稼働させたのち、細管全
本数についてそれぞれの下流端位置でエチレンC
濃度を測定したところ、平均値は0.0124%であっ
たが、最高値が0.0233%、最低値が0.0005
%と、両者の差が大きいばかりでなく、濃度分布のばら
つきも非常に大きかった。また、最低値を示した細管に
おいては、小孔の目詰まりが認められた。
【0048】一方メタンCH濃度についても、平均値
は0.0144%であったが、最高値が0.0248
%、最低値が0.0015%と、両者の差が大きいう
え、濃度分布のばらつきも大きかった。なお上記の最低
値を示した細管は、胴の近くに位置するものであった。
【0049】(比較例2)比較例1と同様の特開昭56
−53733号に記載の多管式熱交換器型であるが、そ
れよりも大型の混合装置60を用いてガス混合の比較試
験を行った。本比較試験で使用する混合装置60は、1
5本の鋼製細管65を有するものであって、各細管は、
内径52mm、長さ1000mmであり、直径12.7
mmの小孔66を上流端部から100mmの位置に1個
有している。また、第3ガスを供給するため、細管65
の上流端部よりさらに200mm上流位置に、内径50
mmの導管を取付けた。胴の内径は371mmである。
以上のデータより、各細管について見れば、 l/d=(1000−100)/52=17.3 となる。
【0050】使用したガス及びトレーサーの種類は、前
記試験例1および比較例1と共通である。即ち、第1,
第2及び第3のガスそれぞれに湿った空気を用い、ガス
の混合程度を測定するためのトレーサーガスとして、第
2ガスの空気にエチレンガス(C)を微量(0.
103%)混入し、第3ガスの空気にメタンガス(CH
)を微量(0.105%)混入させた。各ガスの供給
量は、第1ガスが800m/時、第2ガスが100m
/時、第3ガスが100m/時である。
【0051】装置を3日間連続稼働させたのち、細管全
本数についてそれぞれの下流端位置でエチレンC
濃度を測定した。測定結果の平均値は0.0109%で
あり、最高値が0.0124%、最低値が0.0084
%と、両者の差は比較例1に比べると小さいが、本発明
に係る試験例1よりは大きい。また、中央部に位置する
細管は高いエチレン濃度を示し、周辺部に位置する細管
は低いエチレン濃度を示す傾向が見られた。
【0052】一方メタンCH濃度については、平均値
は0.0124%であったが、最高値が0.0365
%、最低値が0.0041%であり、両者の差が大きい
のみならず、濃度分布のばらつきも大きかった。また、
高いメタン濃度を示した細管は、第3ガスの供給用導管
の近くに位置するものであった。このことから、第3ガ
スは、細管へ流入するまでの間で、第1流体中への充分
に均一な混合がなされていないと結論される。
【0053】以上の試験結果から、本発明に係る流体混
合装置は、3種類の流体の充分に均一な混合が状態が得
られているのに対し、従来の混合装置では、細管ごとに
混合度合にばらつきが生じ、均一な混合状態を得ること
が出来ないことがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る流体混合装置は、2種類の
流体はもとより、3種類以上であっても、流体の充分に
均一な混合を、短い距離の流体混合域内において確実に
行うことができる。依って、均一混合状態に達するまで
の過渡的期間が短くなるから、例えばエチレンのオキシ
クロリネーション反応においては、爆発範囲内の流体組
成が形成される時間が減縮し、安全性が向上する。ま
た、エチレンの塩素化反応においては、副生成物の生成
が抑制され、収率の向上がもたらされる。
【0055】また、本発明に係る流体混合装置は、構造
が簡単なうえ、圧力損失が小さいから、きわめて実用性
が高い。しかも、腐食性ガスやスケーリングを起こし易
い流体に対しても、安定した混合性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、流体
混合装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すものであって、流体
混合装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示すものであって、流体
混合装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示すものであって、流体
混合装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示すものであって、流体
混合装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
【図6】本発明のその他の実施例を示すものであって、
外郭管体の軸に対して垂直な断面における流体混合装置
の構成を概略的に示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、流体混合装置の構成を概略的に示す側面断面図であ
る。
【図8】従来の流体混合装置の構成の概略を示す側面断
面図である。
【図9】特開昭56−53733号公報に記載された従
来の流体混合装置を示す側面断面図である
【符号の説明】
A 流体混合装置 1 外郭管体 1a 外郭管体の管壁 2 内筒体 3 流体混合域 11 第1の流体の流入口 13 混合流体の送出口 21 第2の流体の吹き出し口 31 第3の流体の吹き込み口 D 外郭管体の内径 d 内筒体の外径 l 内筒体における吹き出し口以降の長さ G 第1の流体 G 第2の流体 G 第3の流体 G 第4の流体 G 混合流体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流体の流入口を備えた外郭管体
    と、前記外郭管体の内部に同心的に設けられた内筒体と
    からなり、外郭管体の内壁面と内筒体の外周面との間隙
    が流体混合域となされ、流体混合域の上流側において、
    前記内筒体又は前記外郭管体の管壁に、第2の流体の吹
    き出し口又は吹き込み口が設けられていることを特徴と
    する流体混合装置。
  2. 【請求項2】 第1の流体の流入口を備えた外郭管体
    と、第2の流体の流入部を備え前記外郭管体の内部に同
    心的に設けられた内筒体とからなり、外郭管体の内壁面
    と内筒体の外周面との間隙が流体混合域となされ、流体
    混合域の上流側において、前記内筒体に第2の流体の吹
    き出し口が設けられていると共に、前記外郭管体の管壁
    に第3の流体の吹き込み口が設けられていることを特徴
    とする流体混合装置。
  3. 【請求項3】 前記外郭管体の内径をD、前記内筒体の
    外径をdとしたときに、両者の比d/Dが0.5〜0.
    85である請求項1又は2に記載の流体混合装置。
  4. 【請求項4】 前記外郭管体の管壁に、異なる種類の流
    体の供給用導管が接続される複数の吹き込み口が設けら
    れている請求項1,2又は3に記載の流体混合装置。
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