JPH06168670A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH06168670A
JPH06168670A JP15656293A JP15656293A JPH06168670A JP H06168670 A JPH06168670 A JP H06168670A JP 15656293 A JP15656293 A JP 15656293A JP 15656293 A JP15656293 A JP 15656293A JP H06168670 A JPH06168670 A JP H06168670A
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JP
Japan
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filament
sealing
insulating body
sealing surface
insulator
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JP15656293A
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Masao Sakai
昌雄 酒井
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】信頼性の高い、製造コストの低いマグネトロン
を提供する。 【構成】真空容器は少なくとも金属と、絶縁物から構成
され、前記絶縁物と金属とは、第1の封着面において封
着され、前記絶縁物を貫通した陰極リードは前記絶縁物
と第2の封着面で封着されており、前記第1の封着面
と、前記第2の封着面とは、前記絶縁物の同一平面に形
成され、前記第2の封着面は、真空容器の内側に形成さ
れていることを特徴とするマグネトロン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマグネトロンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のマグネトロンの1例を示す
もので、フィラメント1の両端はエンドシールド2、3
を介してフィラメントサポート4、5に支持されてお
り、フィラメントサポート4、5は真空容器を形成する
絶縁物6を貫通し金属ワッシャ7を介して絶縁物6にろ
う付けされている。またフィラメント1の周囲には放射
状に配列された複数個のベイン8とこれらを保持する陽
極円筒9などからなる陽極が配列されている。前記ベイ
ン8はストラップリング10、11により1枚おきに電
気的に接続されている。そして、ベイン8の1つには出
力導体12が接続されており、作用空間に発生したマイ
クロ波エネルギーを出力放射窓13を通して負荷回路に
放射されるようになっている。また陽極円筒9の上下端
には作用空間に集束磁界を供給するための磁極14、1
5が固着され、さらに磁極14、15はシール部品1
6、17(本実施例ではリング状であるが)を介してそ
れぞれ出力放射窓13、絶縁物6にろう付け封着され、
真空容器を形成している。
【0003】以上のような従来例は、例えば特開昭53
−90752等に記載されている。
【0004】なお、シール部品16、17は陽極円筒9
と電気的に接続されていて、動作時には通常、陽極と陰
極との間には数KVの電圧が印加される。従って、この
時シール部品17とフィラメントサポート4、5との間
には高電圧が印加されている。
【0005】ところで、前記フィラメント1は安定した
電子放射が得られ易いことから表面層が炭化されたトリ
ウム入りタングステンが使用されており、動作温度は1
700〜1800℃の高温である。従って、フィラメン
ト1を支持するエンドシールド2、3およびフィラメン
トサポート4、5も高い温度で使用できる素材からなる
ことが必要であり、一般にモリブデン(Mo)が用いら
れている。またMoよりなるフィラメントサポート4、
5は高い信頼性をもってアルミナセラミック等よりなる
絶縁物6にろう付けすることは困難であるので、前記金
属ワッシャ7には絶縁物に近い膨張係数を有するコバー
ル(Fe-Ni-Co)が用いられている。
【0006】また、一般にMoは脆い材質であるため、
フィラメントサポートが長いと振動により断線するおそ
れがあり、これを防止するために、フィラメントサポー
ト4、5をそのフィラメントに近い部分において、絶縁
スペーサ等で固定を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、真空容器
を構成するシール部品と絶縁物との封着面と、フィラメ
ントサポートと絶縁物との封着面とが、絶縁物の異なっ
た側に形成されているため、絶縁物に、封着のための前
処理を施す工程が複雑になり、製造コストを増大させる
という問題があった。
【0008】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、経済的で信頼性の高いマグネトロンを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、真空容器は少なくとも金属と、絶縁物から構成
され、前記絶縁物と金属とは、第1の封着面において封
着され、前記絶縁物を貫通した陰極リードは前記絶縁物
と第2の封着面で封着されており、前記第1の封着面
と、前記第2の封着面とは、ほぼ同一平面内に形成さ
れ、前記第2の封着面は、前記真空容器の内側に形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成としたことにより、フィラメントサポ
ートの固定点がフィラメント側へ近づくため、シール部
品と陰極リードとの絶縁性を劣化させることなく、耐振
性を向上することができる。更に、ろう付けする際のメ
タライズ層の形成作業が容易となると共に、メタライズ
作業や焼成の際に、メタライズ面を上面にして一貫作業
ができるため、メタライズ面の欠陥を少なくし真空封着
の信頼性を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により説明す
る。
【0012】図1は本発明になるマグネトロンの実施例
を示す要部断面図である。なお、図2と同じ部材には同
一符号を付しその説明を省略する。フィラメントサポー
ト20、21は絶縁体6を貫通しない短い長さに形成さ
れ、このフィラメントサポート20、21の端部に絶縁
体6を貫通したFe材よりなる陰極リード22がプラズ
マ溶接、突当抵抗溶接などより固着されている。前記陰
極リード22にはフランジ部22aが形成され、更にこ
のフランジ部22aには絶縁体6に対応した面が約0.
4mm程度の薄肉よりなるカップ状部22bが一体塑性
加工により形成されている。そして、カップ状部22b
の先端はメタライズされたアルミナセラミック絶縁物6
にろう付けされている。そして、前記ろう付け面は真空
容器内にあり、かつシール部品17と前記絶縁物6との
ろう付け面とは同一平面上に形成されている。
【0013】さて、フィラメント1の動作温度は高温で
あるが、フィラメントサポート20、21は管外へ向か
って低下する温度勾配を有しており、絶縁体6の近傍は
十分低い温度であるので、陰極リードの材質としてFe
などの低い融点の金属を用いることができる。また絶縁
体6とFeよりなる陰極リード22とでは膨張係数が異
なるが、陰極リード22の封着部を薄肉のカップ状部2
2bとすることにより、塑性による応力緩和が行なえ
る。
【0014】このように、フィラメントサポート20、
21は絶縁体6を貫通しない短い長さよりなるので、M
oのような高価な高融点の金属の使用量を減らすことが
できる。また陰極リード22は安価な鉄よりなるので、
塑性加工が容易で封着し易い形状に一体加工することが
でき、図2における高価でかつ高融点のワッシャ7を省
略できると共に、延性、展性などがMoよりも優れてお
り、加工時に表面および内部に欠陥を生じることがな
く、真空封着の信頼性が向上する。またフィラメントサ
ポート20、21と陰極リード22は溶接などにより固
着でき、その作業は容易でかつ高価なろう材を必要とし
ない。また、陰極リード22の絶縁物6へのろう付け面
は真空側に形成されているため、外部からの汚れ等によ
るシール部品17との絶縁劣化もなく、かつ陰極リード
補助封着体22とシール部品17との絶縁物6へのろう
付け面が、同一平面上にあるので、ろう付けする際のメ
タライズ層の形成作業が容易となると共に、メタライズ
作業や焼成の際にメタライズ面を上面にして一貫作業が
できるため、メタライズ面の欠陥を少なくし、真空封着
の信頼性を向上させることができる。更に、フィラメン
トサポートの固定点をフィラメント側へ近付けることが
できるため耐振性を向上させることができる。
【0015】以上は、陰極リードと、絶縁物とを封着す
るとして説明したが、陰極リードを用いず、従来通り、
フィラメントサポートと、絶縁物を封着する場合も、同
様の効果を有することは勿論である。
【0016】なお、上記実施例においては陰極リード2
2の材質がFeの場合について説明したが、Moよりも
低い融点の金属で絶縁体6の周囲の温度に耐えるもので
あればとくに限定されなく、例えばFe−Ni合金でも
よい。この場合には、特にカップ状部22bを設けな
く、平らなフランジ部22aのみを形成し、このフラン
ジ部22aを封着するようにしてもよい。また上記実施
例においては、フィラメント1をエンドシールド2、3
を介してフィラメントサポート20、21で支持した
が、フィラメントサポートの先端部を折曲げ、この折曲
げ部で直接フィラメントを支持するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、第1の封着面と第2の封着面を、絶縁物の同一平面
に、かつ第2の封着面を真空側としたことにより、フィ
ラメントサポートの固定点がフィラメント側へ近づくた
め、シール部品と陰極リードとの絶縁性を劣化させるこ
となく、耐振性を向上することができる。更に、ろう付
けする際のメタライズ層の形成作業が容易となると共
に、メタライズ作業や焼成の際に、メタライズ面を上面
にして一貫作業ができるため、メタライズ面の欠陥を少
なくし真空封着の信頼性を向上させることができる。
【0018】更に、陰極リードがFe等で形成されてい
る場合は、コバール等の高価でかつ高融点のワッシャを
省略でき、高価な銀ろうを節約でき、かつ、Moのよう
な高価な金属の使用量を減らし、安価なFe等の低融点
金属に置き換えることができる。また、Fe等の低融点
金属は、延性、展性などがMoより優れており、加工時
に表面および内部に欠陥を生じることがなく、真空封着
の信頼性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマグネトロンの一実施例を示す要
部断面図である。
【図2】従来のマグネトロンの断面図である。
【符号の説明】
1…フィラメント、 2、3…エンドシールド、6…絶
縁体、17…シール部品、 20、21…フィラメント
サポート、22…陰極リード、22a…フランジ部、2
2b…カップ状部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器は少なくとも金属と、絶縁物から
    構成され、前記絶縁物と金属とは、第1の封着面におい
    て封着され、前記絶縁物を貫通した陰極リードは前記絶
    縁物と第2の封着面で封着されており、前記第1の封着
    面と、前記第2の封着面とは、ほぼ同一平面内に形成さ
    れ、前記第2の封着面は、前記真空容器の内側に形成さ
    れていることを特徴とするマグネトロン。
JP5156562A 1993-06-28 1993-06-28 マグネトロン Expired - Lifetime JP2761348B2 (ja)

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JPH06168670A true JPH06168670A (ja) 1994-06-14
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019353U (ja) * 1973-06-18 1975-03-04
JPS55148161U (ja) * 1979-04-11 1980-10-24

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019353U (ja) * 1973-06-18 1975-03-04
JPS55148161U (ja) * 1979-04-11 1980-10-24

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