JPH06168559A - マグネットハブ及びそれを用いた光学的記録媒体 - Google Patents
マグネットハブ及びそれを用いた光学的記録媒体Info
- Publication number
- JPH06168559A JPH06168559A JP31895492A JP31895492A JPH06168559A JP H06168559 A JPH06168559 A JP H06168559A JP 31895492 A JP31895492 A JP 31895492A JP 31895492 A JP31895492 A JP 31895492A JP H06168559 A JPH06168559 A JP H06168559A
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- JP
- Japan
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- resin
- magnet
- hub
- spindle
- magnet hub
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸引メタルを樹脂に埋め込んで成形する構造
から生ずる要求精度の欠陥を克服する。 【構成】 射出成形可能な樹脂に磁性吸引可能な物質を
混合することによって、従来分離していた吸引メタルと
樹脂の一体化を可能にした。
から生ずる要求精度の欠陥を克服する。 【構成】 射出成形可能な樹脂に磁性吸引可能な物質を
混合することによって、従来分離していた吸引メタルと
樹脂の一体化を可能にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク媒体を装置の
スピンドル上のマグネットに磁気吸引させ、かつスピン
ドル軸に対して調芯を行う機能をもつ光学的記録媒体の
マグネットハブに関する。
スピンドル上のマグネットに磁気吸引させ、かつスピン
ドル軸に対して調芯を行う機能をもつ光学的記録媒体の
マグネットハブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマグネットハブの構造は以下に説
明するように製造されていた。被吸着メタルの外周面を
樹脂によって埋め込ませる形状にし、この被吸着メタル
を成形インサートによりリング状樹脂材に保持させ、こ
れによってマグネット部材を製作するように構成されて
いた。
明するように製造されていた。被吸着メタルの外周面を
樹脂によって埋め込ませる形状にし、この被吸着メタル
を成形インサートによりリング状樹脂材に保持させ、こ
れによってマグネット部材を製作するように構成されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のマグネットハブでは被吸着体メタルの外周面を樹
脂により埋め込ませたことによって被吸着メタル全体を
保持させているために、成形インサート後の樹脂基材の
冷却に伴い、樹脂の収縮によって被吸着メタルの外周面
に応力が集中し、被吸着メタルに反りを発生させ、その
結果要求する寸法精度が出ないという欠点があった。
従来のマグネットハブでは被吸着体メタルの外周面を樹
脂により埋め込ませたことによって被吸着メタル全体を
保持させているために、成形インサート後の樹脂基材の
冷却に伴い、樹脂の収縮によって被吸着メタルの外周面
に応力が集中し、被吸着メタルに反りを発生させ、その
結果要求する寸法精度が出ないという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネットハブ
では中心に調芯用の穴を有し、ディスク基板をディスク
記録・再生装置のスピンドル上のマグネットに磁力吸引
させ、かつ該装置のスピンドル軸に対して調芯を行うマ
グネットハブを、スピンドル上に磁気吸引可能な磁性材
料混合樹脂により、一体成形する構成としたものであ
る。ここで使用される樹脂としては、例えばポリカーボ
ネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン等の射出成形可能な樹脂、あるいはエポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等の硬化型樹脂であり、これらの樹脂にバリ
ウムフェライト、ストロンチウムフェライト、サマリウ
ムコバルト等の磁性材料を分散,配合したものが用いら
れる。
では中心に調芯用の穴を有し、ディスク基板をディスク
記録・再生装置のスピンドル上のマグネットに磁力吸引
させ、かつ該装置のスピンドル軸に対して調芯を行うマ
グネットハブを、スピンドル上に磁気吸引可能な磁性材
料混合樹脂により、一体成形する構成としたものであ
る。ここで使用される樹脂としては、例えばポリカーボ
ネート、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン等の射出成形可能な樹脂、あるいはエポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等の硬化型樹脂であり、これらの樹脂にバリ
ウムフェライト、ストロンチウムフェライト、サマリウ
ムコバルト等の磁性材料を分散,配合したものが用いら
れる。
【0005】上記の磁気材料の上記の樹脂材料への配合
量としては、樹脂100重量部に対して、磁性材料5〜
30重量部が好適である。特に好ましくは10〜20重
量部である。5重量部より少ない場合には、十分な磁気
性能が得られず、30重量部より多い場合には、配合物
の流動性が低くなり、また成形作業性が悪くなって好ま
しくない。なお、該マグネットハブは、射出成形もしく
は加熱圧縮成形、RIM(反射型射出成形)等により成
形することもできる。また、場合によっては成形時に金
型内で極配合させ、その後に着磁して磁気特性を向上さ
せて用いてもよい。
量としては、樹脂100重量部に対して、磁性材料5〜
30重量部が好適である。特に好ましくは10〜20重
量部である。5重量部より少ない場合には、十分な磁気
性能が得られず、30重量部より多い場合には、配合物
の流動性が低くなり、また成形作業性が悪くなって好ま
しくない。なお、該マグネットハブは、射出成形もしく
は加熱圧縮成形、RIM(反射型射出成形)等により成
形することもできる。また、場合によっては成形時に金
型内で極配合させ、その後に着磁して磁気特性を向上さ
せて用いてもよい。
【0006】本発明のマグネットハブは磁気吸引可能な
磁性材料混合樹脂により一体成形が可能であり、従来の
被吸着メタルをインサート成形するマグネットハブの作
成時に認められた、樹脂の冷却に伴う樹脂の収縮のため
に、被吸着メタルの外周面に応力が集中し、そのために
被吸着メタルに反りが生じ、その結果要求の寸法精度が
出ないという問題を解決できた。
磁性材料混合樹脂により一体成形が可能であり、従来の
被吸着メタルをインサート成形するマグネットハブの作
成時に認められた、樹脂の冷却に伴う樹脂の収縮のため
に、被吸着メタルの外周面に応力が集中し、そのために
被吸着メタルに反りが生じ、その結果要求の寸法精度が
出ないという問題を解決できた。
【0007】また、射出成形が可能であり、生産性にお
いても従来のインサート成形より、成形タクトが短かく
優れているという効果を有する。
いても従来のインサート成形より、成形タクトが短かく
優れているという効果を有する。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示す要部断面図
であり、図2は図1に示す実施例が取りつけられるディ
スク基板の斜視図である。本発明のマグネットハブはデ
ィスク基板の中心部に接着して用いられる。
であり、図2は図1に示す実施例が取りつけられるディ
スク基板の斜視図である。本発明のマグネットハブはデ
ィスク基板の中心部に接着して用いられる。
【0010】図3は従来の被吸着メタル外周部を樹脂に
よって保持する構造のマグネットハブを示す。
よって保持する構造のマグネットハブを示す。
【0011】実施例1 樹脂材料としてポリカーボネートを使用し、この100
重量部に対してバリウムフェライト20重量部を分散・
配合し、これを射出成形によって図1に示すようなマグ
ネットハブを作成した。
重量部に対してバリウムフェライト20重量部を分散・
配合し、これを射出成形によって図1に示すようなマグ
ネットハブを作成した。
【0012】実施例2 樹脂材料としてポリアセタール樹脂を使用し、この10
0重量部に対してストロンチウムフェライト25重量部
を分散・配合し、これを射出成形により図1に示すよう
なマグネットハブを作成した。
0重量部に対してストロンチウムフェライト25重量部
を分散・配合し、これを射出成形により図1に示すよう
なマグネットハブを作成した。
【0013】実施例3 樹脂材料として6−ナイロンを使用し、この100重量
部に対してバリウムフェライト25重量部を分散・配合
し、これを加熱圧縮成形により図1に示すようなマグネ
ットハブを作成した。
部に対してバリウムフェライト25重量部を分散・配合
し、これを加熱圧縮成形により図1に示すようなマグネ
ットハブを作成した。
【0014】実施例4 樹脂材料としてウレタン樹脂を使用し、この100重量
部に対してサマリウム・コバルト23重量部を分散・配
合し、RIM(反射型射出成形)により図1に示すよう
なマグネットハブを作成した。
部に対してサマリウム・コバルト23重量部を分散・配
合し、RIM(反射型射出成形)により図1に示すよう
なマグネットハブを作成した。
【0015】実施例5 樹脂材料として不飽和ポリエステル樹脂を使用し、この
100重量部に対してサマリウム・コバルト25重量部
を分散・配合し、これを加熱圧縮成形により図1に示す
ようなマグネットハブを作成した。
100重量部に対してサマリウム・コバルト25重量部
を分散・配合し、これを加熱圧縮成形により図1に示す
ようなマグネットハブを作成した。
【0016】
【発明の効果】本発明によるマグネットハブはディスク
記録・再生装置のスピンドル上のマグネットに磁気吸引
可能な磁性材料混合樹脂によって一体成形することが可
能となり、従来例に見られたような被吸着メタル外周部
を樹脂によって保持する構造にしたために、樹脂の冷却
に伴う収縮によってこの外周部に応力が発生し、そのた
めにこのメタルが歪み、その結果要求する寸法精度が出
ないという欠点を大幅に軽減できる効果がある。また、
射出成形によってマグネットハブを製造できるために、
大量生産が可能となり、生産コストが低いという効果が
ある。
記録・再生装置のスピンドル上のマグネットに磁気吸引
可能な磁性材料混合樹脂によって一体成形することが可
能となり、従来例に見られたような被吸着メタル外周部
を樹脂によって保持する構造にしたために、樹脂の冷却
に伴う収縮によってこの外周部に応力が発生し、そのた
めにこのメタルが歪み、その結果要求する寸法精度が出
ないという欠点を大幅に軽減できる効果がある。また、
射出成形によってマグネットハブを製造できるために、
大量生産が可能となり、生産コストが低いという効果が
ある。
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図
【図2】図1に示す実施例が取りつけられるディスク基
板の斜視図
板の斜視図
【図3】従来例を示す要部断面図
1 マグネットハブ 1m 被吸着メタル 1p ハブ用樹脂 2 ディスク基板 3 センター孔
Claims (2)
- 【請求項1】 中心に調芯用の穴を有し、ディスク基板
をディスク記録・再生装置のスピンドル上のマグネット
に磁気吸引させ、かつ該装置のスピンドル軸に対して調
芯を行うマグネットハブであって、該ハブがスピンドル
上に磁気吸引可能な磁性体混合樹脂により、一体成形さ
れていることを特徴とするマグネットハブ。 - 【請求項2】 請求項1におけるマグネットハブを用い
ることを特徴とする光学的記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31895492A JPH06168559A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | マグネットハブ及びそれを用いた光学的記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31895492A JPH06168559A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | マグネットハブ及びそれを用いた光学的記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06168559A true JPH06168559A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18104849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31895492A Pending JPH06168559A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | マグネットハブ及びそれを用いた光学的記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06168559A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6807028B1 (en) * | 1999-07-22 | 2004-10-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Core center for magnetic disk |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP31895492A patent/JPH06168559A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6807028B1 (en) * | 1999-07-22 | 2004-10-19 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Core center for magnetic disk |
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