JPH06166308A - 車両に装着されたタイヤの減圧検出方法 - Google Patents

車両に装着されたタイヤの減圧検出方法

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JPH06166308A
JPH06166308A JP16823893A JP16823893A JPH06166308A JP H06166308 A JPH06166308 A JP H06166308A JP 16823893 A JP16823893 A JP 16823893A JP 16823893 A JP16823893 A JP 16823893A JP H06166308 A JPH06166308 A JP H06166308A
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del
determinant
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vehicle
lat
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Jiyoonzu Deibitsudo
ジョーンズ デイビッド
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤信号を回避し、実質的に全車両走行時間に
おいてタイヤの減圧を検出することができる方法を提供
する。 【構成】 各車輪にひとつづつ取り付けられた車輪速度
センサーからの角速度信号を比較することによりタイヤ
の回転半径を比較して車両に装着されたタイヤの減圧を
検出する方法。エラー値(DEL´)を計算し、修正要
因(LAT)を決定し、修正されたエラー値(DEL)
を計算し、そして、修正されたエラー値(DEL)の大
きさが0.05から0.5 までの範囲にあることが検出された
ときにタイヤが減圧したことを表示する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に装着されたタイ
ヤの減圧検出方法に関する。本発明の方法は乗用車やト
ラックなどに適する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】フラ
ンス特許公開第2568519 号公報およびヨーロッパ特許公
開291217号公報などの先行出願は、たとえば、代表的に
は各車輪の1回転につき48〜96パルスのマルチパルスで
あるアンチロックブレーキングシステムからの信号な
ど、車両の車輪から発せられる車輪速度信号の使用を提
案している。従来技術のシステムは速度から算出される
信号を多様な方法で比較し、たとえばタイヤの0.4 バー
ルの減圧によって引き起こされる速度信号の変化よりも
大きい速度信号の変化の原因となるコーナリング、ブレ
ーキング、加速、荷重の不均一性や変化などの車両要因
に起因する誤差を克服しようとするものである。
【0003】フランス特許公開第2568519 号公報には、
対角に向かい合う対の車輪の速度を長時間またはある距
離を移動するあいだモニタリングして車両のコーナリン
グを効果的に平均化することによりこのタイプの誤差を
回避することが開示されている。しかし、その結果、装
置の作動は非常に遅くなり、何キロメーターもの距離を
走行しなければ車両の減圧を検知することができない。
【0004】ヨーロッパ特許公開291217号公報には、同
一の4つの車輪速度信号を使用し、その値を越えたとき
検出システムが抑制されてコーナリングや加速による誤
った信号を回避する固定された限界値を定めて、車両の
横方向および前後方向の加速度を計算することによりこ
のような状況を改善することが開示されている。しか
し、このように検出を抑制することは、システムがパン
クを検知できるのは車両の全走行時間のうちの一部でし
かないということを意味する。実際に全車両走行時間に
対してどれくらいの割合の時間においてシステムがパン
クを検知することができるのかは、路面状況やそれまで
の車両の運転のしかたに依存するのである。
【0005】これらのタイプのシステムの本当の困難性
は、コーナリングの際に内側の対の車輪に比べて外側の
対の車輪のたわみを増加せしめる車両の横方向の加速は
別として、各車両は重心の位置やサスペンションのタイ
プに起因する異なる特性を有し、これらの異なった特性
はコーナリングのときに、内側の対のタイヤに関して外
側の対のタイヤをたわませるという点にある。
【0006】前記車両特性は各タイヤについて異なるた
わみの原因となる。車両の制動時には、後輪対に対する
前輪対のたわみにおける車両特性に起因して類似の問題
が生じる。車両が加速している時には、前輪対に対する
後輪対のたわみにおける車両特性に起因して類似の問題
が生じる。
【0007】本出願人による先行出願(英国特許出願N
o.9214951.7号、出願日1992年7月11日)には、車両に
装着されたタイヤの減圧検出方法が開示されている。当
該方法においては、各車輪にひとつづつ装着された車輪
速度センサーからの角速度信号を比較してタイヤの回転
半径を比較する。この方法は、4つの車輪速度信号から
エラー値(DEL´)を計算し、修正要因(LAT)を
決定し、修正されたエラー値(DEL)を計算し、そし
て、修正されたエラー値(DEL)が0.05〜0.5の範囲
内にあるとき、少なくともひとつのタイヤが減圧したこ
とを表示する減圧警報器を作動させることを特徴とす
る。
【0008】ここで、DEL=DEL´−LAT×Aで
あり、Aは車両に関連する定数である。また、前記減圧
警報器は車両に取り付けられている。
【0009】このような、従来の方法はほとんどの状況
においてタイヤの減圧を検出することができるが、とり
わけ、濡れて、滑りやすく、制動力の効かない路面での
急なコーナリングなどの極端な状況のもとでは、誤信号
が発生する。
【0010】本発明の目的は、車両に装着されたタイヤ
の減圧を検出する方法を提供することである。本発明の
方法は前記の変化を許容し、誤信号を回避し、実質的に
全車両走行時間において減圧を検出する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明により、各車輪に
ひとつづつ取り付けられた車輪速度センサーからの角速
度信号を比較することによりタイヤの回転半径を比較し
て車両に装着されたタイヤの減圧を検出する方法が提供
される。本発明の方法は、エラー値(DEL´)を計算
し、修正要因(LAT)を決定し、修正されたエラー値
(DEL)を計算し、そして、前記修正されたエラー値
(DEL)の大きさが0.05から0.5 までの範囲内にある
ことが検出されたときに車両内の減圧警告器を作動させ
て少なくとも1つのタイヤが減圧したことを表示するこ
とを特徴とする。
【0012】ここで、 DEL´=[(C1+C4)/2−(C2+C3)/
2]×100 /[(C1+C2+C3+C4)/4]であ
り、C1、C2、C3、C4はそれぞれ、車両の左前
輪、右前輪、左後輪、右後輪の角速度である。
【0013】また、修正要因(LAT)と車両に関連す
る定数(A)からえられる(LAT×A)の符号が、エ
ラー値(DEL´)の符号と反対のばあいは、修正され
たエラー値(DEL)=(DEL´);修正要因(LA
T)と車両に関連する定数(A)からえられる(LAT
×A)の符号が、エラー値(DEL´)の符号と同一で
あって、(LAT×A)の絶対値がエラー値(DEL
´)の絶対値よりも大きいばあいには、修正されたエラ
ー値(DEL)=0;その他のばあいには、修正された
エラー値(DEL)=(DEL´)−LAT×A;であ
る。
【0014】修正されたエラー値DELの大きさが0.1
から0.3 の範囲にあるときに減圧警告器が作動されるこ
とが好ましい。
【0015】前記車両に関連する定数Aは、−2.0 ×10
-7〜+2.0 ×10-7の範囲の値を有することが好ましい。
【0016】前記修正要因LATは、前記4つの角速度
値C1、C2、C3、C4から第1、第2、第3、第4
の決定要因(MC1、MC2、MC3、MC4)をそれ
ぞれ計算し、該4つの決定要因を合計して、この合計値
に集中化(centralising)定数Kを乗じて中央決定要因
(MPSD)を求め、前記修正要因LATの選択を第1
または第2の決定要因(MC1またはMC2)が前記中
央決定要因(MPSD)よりも大きいときはLAT=2
×(C3−C4)×(C1+C2+C3+C4)と、第
3または第4の決定要因(MC3またはMC4)が前記
中央決定要因(MPSD)よりも大きいときはLAT=
2×(C1−C2)×(C1+C2+C3+C4)と、
前記決定要因のすべて(MC1、MC2、MC3、MC
4)が前記中央決定要因(MPSD)よりも大きくない
ときはLAT=(C1+C3−C2−C4)×(C1+
C2+C3+C4)となるように行うことにより、選択
されることが好ましい。
【0017】ここで、 MC1=C1 MC2=C2/[(C2+C4)/(C1+C3)] MC3=C3/[(C3+C4)/(C1+C2)] MC4=C4/[[(C2+C4)/(C1+C3)]
×[(C3+C4)/(C1+C2)]] である。
【0018】前記中央決定要因(MPSD)の算出に使
用される前記集中化定数Kは、0.250125から0.250625ま
での範囲内にあり、その値が0.25025 であることが好ま
しい。
【0019】減圧した特定のタイヤは、各車輪に対して
それぞれ減圧警告要因IMC1、IMC2、IMC3お
よびIMC4を計算し、そしてその中で最も大きい値の
ものを選択することにより、検出されうる。
【0020】前記減圧警告要因は以下のように計算され
る。
【0021】IMC1=C1 第1の決定要因MC1が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C4/C3)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C4/C2)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C4/C3)/2)+0.5 ]
×[((C4/C2)/2)+0.5 ]]; 第2の決定要因MC2が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C4/C3)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C3/C1)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C4/C3)/2)+0.5 ]
×[((C3/C1)/2)+0.5 ]]; 第3の決定要因MC3が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C2/C1)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C4/C2)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C2/C1)/2)+0.5 ]
×[((C4/C2)/2)+0.5 ]]; 第4の決定要因MC4が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C2/C1)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C3/C1)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C2/C1)/2)+0.5 ]
×[((C3/C1)/2)+0.5 ]]; 決定要因のすべて(MC1、MC2、MC3、MC4)
が前記中央決定要因(MPSD)よりも大きくないとき
は、 IMC2=C2/[(((C2+C4)/(C1+C
3))/2)+0.5 ] IMC3=C3/[(((C3+C4)/(C1+C
2))/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C3+C4)/(C1+C
2)/2)+0.5 ]×[((C2+C4)/(C1+C
3)/2)+0.5 ]] 本発明は実際に車輪の角速度を比較しているが、このこ
とは各車輪が完全に1回転するのに要する時間を比較す
ることまたは、マルチパルス車輪速度信号発生器のため
のデジタル信号を比較することにより行われているとい
うことを理解すべきである。
【0022】異なる製造業者からのサイズが異なるタイ
ヤを許容するために、初期化工程が行われる。この工程
は、通常の運転状況下で前記信号をモニタリングするも
のであり、各車輪に対して変動を許容するための定数を
算出することを可能とする。
【0023】
【作用】本発明においては、各車輪の各角速度からエラ
ー値(DEL´)を計算し、修正要因(LAT)を決定
し、そしてエラー値(DEL´)を修正して修正された
エラー値(DEL)を求める。そしてこの値が所定の範
囲にあるときに減圧を警告する。
【0024】
【実施例】本発明のさらなる局面は、単なる例示として
示した以下の記載により明らかとなるであろう。
【0025】図1に示された装置は、4つの車輪1、
2、3、4を有する車両のための減圧警告装置である。
車輪1、2はそれぞれ左前輪、右前輪である。車輪3、
4はそれぞれ左後輪、右後輪である。各車輪は、それ自
身に適合するように設計され、デジタル信号を発生する
歯車装置(toothed wheel device)を有しており、該装
置はラテラルマグネチックピックアップ(lateral magn
etic pick-up)からなり、ABSブレーキングシステム
として一般に知られている電子タイプのアンチ−スキッ
ドシステムに適したものである。この例においては、各
ピックアップは前記ABSシステムと同一のデジタル信
号を使用する減圧警告検出システムにさらに接続されて
いる。
【0026】前記4つの車輪のそれぞれからの電気信号
は、ケーブル5を経て中央処理装置10の別個の入力端(i
nput) 6、7、8、9へと運ばれる。4つの別個の表示
ライト12、13、14、15が各車輪1、2、3、4のそれぞ
れに対して1個提供されている。これらの表示ライト
は、車両のダッシュボードに取り付けられるのが最も都
合がよい。
【0027】前記中央処理装置10は基本的にはマイクロ
プロセッサである。該マイクロプロセッサは前記4つの
信号をモニタリングし、それらを比較してタイヤの減圧
を警告する表示ライトを作動させるために外側への信号
が送られるべきかどうかを決定する。既にABSシステ
ムが装着されている車両のばあいには、マイクロプロセ
ッサ10はABSシステムのマイクロプロセッサと同一の
ものであればよいが、代わりに別個のマイクロプロセッ
サが取り付けられてもよい。
【0028】各車輪1、2、3、4からの5秒間におけ
るデジタルパルス信号の総計の各値が、それぞれC1、
C2、C3、C4である。中央処理装置10は、これらの
周波数値を以下に述べるような方法で計算して、警告ラ
イト12、13、14、15の中の1つに減圧警告信号を発する
か否かを決定する。
【0029】この計算に使用される作動順序が図2に示
されている。
【0030】本発明の方法における第1の機能は、実際
の車輪速度値C1〜C4からエラー値DEL´を計算す
ることである。
【0031】ここで、 DEL´=[(C1+C4)/2−(C2+C3)/
2]×100 /[(C1+C2+C3+C4)/4] である。
【0032】しかし、実際の車輪速度値は、コーナリン
グ、ブレーキング、加速または荷重の不均一性などの車
両要因によりゆがむ。これらの車両要因はタイヤの減圧
に起因するものよりも大きな影響をおよぼす。よって、
計算されたエラー値を修正して車両要因を取り除く必要
がある。
【0033】エラー値DEL´を修正するために、各車
輪についての決定要因MC1〜MC4の中央決定要因M
PSDと比較した大きさに従って修正要因LATが計算
される。前記中央決定要因MPSDは、4つの決定要因
MC1〜MC4の合計に集中化定数Kを掛け合わせたも
のと等しい。集中化定数Kの値は、この実施例において
は0.25025 が選択されている。そのあと、前記修正要因
LATの値がつぎのようにして計算される。
【0034】4つの決定要因MC1〜MC4のいずれか
の大きさが中央決定要因MPSDよりも大きいばあいM
C1またはMC2がMPSDよりも大きいばあい LAT=2×(C3−C4)×(C1+C2+C3+C
4) MC3またはMC4がMPSDよりも大きいばあい LAT=2×(C1−C2)×(C1+C2+C3+C
4) その他のばあい LAT=(C1+C3−C2−C4)×(C1+C2+
C3+C4) この順序は図3に示されている。
【0035】計算されたエラー値(DEL´)が車両に
関連する定数Aによってさらに修正され、車両要因が除
去される。この定数Aにより、路面、サスペンションの
寸法や特性など、とりわけ横方向の傾きに関連する車両
要因が許容される。特定の車両に対するこの定数Aの値
は実験によって決定される。定数Aの確立した値の例と
しては、ジャガーXJ6に対しては+1.3 ×10-7、プジ
ョー405 に対しては−0.6 ×10-7、アウディ100 に対し
ては−2.0 ×10-7などがある。
【0036】車両に関連する定数Aを使用する目的は、
車両特性に対してDEL´を適切に修正することであ
り、その値が、通常の路面での平均的な運転状況の下で
の車両性能に反映される。しかし、高速走行、急なコー
ナリング、滑りやすく制動力の効かない路面上での走行
など、極端な運転状況においては、定数Aの値が不適切
となり、DEL´を適切に修正することができない。よ
って、まずDEL´を修正するのに定数Aを使用するこ
とが適切であるかどうかをテストする必要がある。
【0037】これらのテストの第1段階は、修正要因L
ATと車両に関連する定数Aとからえられる(LAT×
A)の符号を、計算されたエラー値(DEL´)の符号
と比較することである。これらの2つの値の符号が異な
れば、エラー値(DEL´)は何の修正も受けず、修正
されたエラー値(DEL)は(DEL´)と等しい。
【0038】(LAT×A)の符号と(DEL´)の符
号とが同じであるときは、第2段階のテストが行われ
る。第2段階では(LAT×A)と(DEL´)の絶対
値が比較される。(LAT×A)の値が(DEL´)の
値よりも大きいばあいには、修正されたエラー値(DE
L)の値はゼロとされる。(LAT×A)の値が(DE
L´)の値よりも小さい、または両者の値が等しいばあ
いには、(DEL´)の値は完全に修正され、(DE
L)=(DEL´)−(LAT×A)とされる。
【0039】この順序は図2に示されている。
【0040】修正されたエラー値DELが計算される
と、中央処理装置10がDELの値が0.05から0.5 の範囲
内にあるかどうかを決定する。DELの値がこの範囲内
にあるときはいづれかのタイヤが減圧しているのであ
る。
【0041】DELの値が0.05よりも小さいとき、それ
は各車輪からのカウントの統計的な小さな変動である。
DELの値が0.5 よりも大きいとき、それは車輪のスピ
ン、ロックなどの異常が発生したことを示し、タイヤの
パンクによる影響よりも大きい。
【0042】中央処理装置10が、修正されたエラー値D
ELが0.05から0.5 の範囲内にあると認識すると、本発
明の方法は減圧したのはどのタイヤであるのかを決定す
る次の段階へと進む。そうでないばあいは、システムは
車輪速度のモニタリングを続ける。
【0043】減圧したのはどのタイヤであるのかを決定
するために、中央処理装置10は各車輪に対して減圧警告
要因IMC1〜IMC4を計算する。これらの要因は次
のようにして計算される。
【0044】IMC1=C1 第1の決定要因MC1が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C4/C3)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C4/C2)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C4/C3)/2)+0.5 ]
×[((C4/C2)/2)+0.5 ]]; 第2の決定要因MC2が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C4/C3)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C3/C1)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C4/C3)/2)+0.5 ]
×[((C3/C1)/2)+0.5 ]]; 第3の決定要因MC3が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C2/C1)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C4/C2)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C2/C1)/2)+0.5 ]
×[((C4/C2)/2)+0.5 ]]; 第4の決定要因MC4が前記中央決定要因(MPSD)
よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C2/C1)/2)+0.5 ] IMC3=C3/[((C3/C1)/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C2/C1)/2)+0.5 ]
×[((C3/C1)/2)+0.5 ]]; 決定要因のすべて(MC1、MC2、MC3、MC4)
が前記中央決定要因(MPSD)よりも大きくないとき
は、 IMC2=C2/[(((C2+C4)/(C1+C
3))/2)+0.5 ] IMC3=C3/[(((C3+C4)/(C1+C
2))/2)+0.5 ] IMC4=C4/[[((C3+C4)/(C1+C
2)/2)+0.5 ]×[((C2+C4)/(C1+C
3)/2)+0.5 ]] このようにして、4つの各車輪に対する減圧警告要因が
求まると、中央処理装置10がこれらを比較してどの車輪
の要因の大きさが最も大きいかを決定する。そして信号
が送られ、その車輪に対応する表示ライトが作動してド
ライバーにそのタイヤが減圧しているとの警告を発す
る。好ましい構成においては、連続する車輪速度データ
から計算された3つのすべての減圧表示要因がある特定
のタイヤが減圧していることを表示するときにのみ警告
信号が送られる。
【0045】前記実施例では、代表的には車輪1回転に
つき48または96パルスを発生する複歯式(multi-toothe
d )車輪システムからの単一データを使用する本発明の
方法を説明したが、本発明の方法は他の車輪速度検知シ
ステムを用いて同様に使用することができる。たとえ
ば、車輪1回転につきひとつの単一パルスを使用して車
輪1回転に要する時間間隔を計算する簡単なシステムを
使用する方法である。このばあいには、車輪速度に定数
要因を乗じて必要な形態のデータをうることが必要であ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明の方法によれば、誤信号が回避さ
れ、実質的に全車両走行時間について減圧を検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4つの車輪を有する車両のための減圧警告装置
の概略ダイアグラムである。
【図2】減圧したタイヤが存在しているかおよび減圧し
たのはどのタイヤなのかを、決定するのに使用される計
算順序を示す概略ダイアグラムである。
【図3】修正要因LATを決定するときに使用される計
算順序を示す概略ダイアグラムである。
【符号の説明】
1 左前輪 2 右前輪 3 左後輪 4 右後輪 5 ケーブル 10 中央処理装置 12、13、14、15 表示ライト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車輪にひとつづつ取り付けられた車輪
    速度センサーからの角速度信号を比較することによりタ
    イヤの回転半径を比較して車両に装着されたタイヤの減
    圧を検出する方法であって、車両の左前輪、右前輪、左
    後輪、右後輪の角速度をそれぞれC1、C2、C3、C
    4として、式DEL´=[(C1+C4)/2−(C2
    +C3)/2]×100/[(C1+C2+C3+C4)
    /4]によってエラー値(DEL´)を計算し、修正要
    因(LAT)を決定し、修正要因(LAT)と車両に関
    連する定数(A)からえられる(LAT×A)の符号
    が、エラー値(DEL´)の符号と反対のばあいは、修
    正されたエラー値(DEL)=(DEL´);修正要因
    (LAT)と車両に関連する定数(A)からえられる
    (LAT×A)の符号が、エラー値(DEL´)の符号
    と同一であって、(LAT×A)の絶対値がエラー値
    (DEL´)の絶対値よりも大きいばあいには、修正さ
    れたエラー値(DEL)=0;その他のばあいには、修
    正されたエラー値(DEL)=(DEL´)−LAT×
    A;となるように修正されたエラー値(DEL)を計算
    し、そして、前記修正されたエラー値(DEL)の大き
    さが0.05から0.5 までの範囲にあることが検出されたと
    きに車両内のタイヤ警告表示器を作動させて少なくとも
    1つのタイヤが減圧したことを表示することを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記修正要因(LAT)の選択が、前記
    4つの角速度値C1、C2、C3、C4から、 式:MC1=C1、 MC2=C2/[(C2+C4)/(C1+C3)]、 MC3=C3/[(C3+C4)/(C1+C2)]、 MC4=C4/[[(C2+C4)/(C1+C3)]
    ×[(C3+C4)/(C1+C2)]] によって第1、第2、第3、第4の決定要因(MC1、
    MC2、MC3、MC4)をそれぞれ計算し、前記4つ
    の決定要因を合計して該合計値に集中化定数(K)を乗
    じて中央決定要因(MPSD)を求め、そして、前記第
    1または第2の決定要因(MC1またはMC2)が前記
    中央決定要因(MPSD)よりも大きいときはLAT=
    2×(C3−C4)×(C1+C2+C3+C4)と、
    前記第3または第4の決定要因(MC3またはMC4)
    が前記中央決定要因(MPSD)よりも大きいときはL
    AT=2×(C1−C2)×(C1+C2+C3+C
    4)と、前記決定要因のすべて(MC1、MC2、MC
    3、MC4)が前記中央決定要因(MPSD)よりも大
    きくないときはLAT=(C1+C3−C2−C4)×
    (C1+C2+C3+C4)となるようにして行われれ
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記集中化係数(K)の値が0.250125か
    ら0.250625までの範囲内にある請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記集中化係数(K)の値が0.25025 で
    ある請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 式:IMC1=C1 第1の決定要因MC1が前記中央決定要因(MPSD)
    よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C4/C3)/2)+0.5 ]、 IMC3=C3/[((C4/C2)/2)+0.5 ]、 IMC4=C4/[[((C4/C3)/2)+0.5 ]
    ×[((C4/C2)/2)+0.5 ]]、 第2の決定要因MC2が前記中央決定要因(MPSD)
    よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C4/C3)/2)+0.5 ]、 IMC3=C3/[((C3/C1)/2)+0.5 ]、 IMC4=C4/[[((C4/C3)/2)+0.5 ]
    ×[((C3/C1)/2)+0.5 ]]、 第3の決定要因MC3が前記中央決定要因(MPSD)
    よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C2/C1)/2)+0.5 ]、 IMC3=C3/[((C4/C2)/2)+0.5 ]、 IMC4=C4/[[((C2/C1)/2)+0.5 ]
    ×[((C4/C2)/2)+0.5 ]]、 第4の決定要因MC4が前記中央決定要因(MPSD)
    よりも大きいときは、 IMC2=C2/[((C2/C1)/2)+0.5 ]、 IMC3=C3/[((C3/C1)/2)+0.5 ]、 IMC4=C4/[[((C2/C1)/2)+0.5 ]
    ×[((C3/C1)/2)+0.5 ]]、 決定要因のすべて(MC1、MC2、MC3、MC4)
    が前記中央決定要因(MPSD)よりも大きくないとき
    は、 IMC2=C2/[(((C2+C4)/(C1+C
    3))/2)+0.5 ]、 IMC3=C3/[(((C3+C4)/(C1+C
    2))/2)+0.5 ]、 IMC4=C4/[[((C3+C4)/(C1+C
    2)/2)+0.5 ]×[((C2+C4)/(C1+C
    3)/2)+0.5 ]]、 により減圧警告要因(IMC1、IMC2、IMC3、
    IMC4)が各車輪に対してそれぞれ計算され、そして
    減圧警告要因の最も大きい車輪が減圧を警告される請求
    項2、3または4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記修正されたエラー値(DEL)の大
    きさが0.1 から0.3の範囲内にあることが検知されたと
    きに前記タイヤ警告表示器が作動する請求項1、2、
    3、4または5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記車両に関連する定数(A)の値が−
    2.0 ×10-7から+2.0 ×10-7の範囲内にある請求項1、
    2、3、4、5または6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記車両に関連する定数(A)の値が−
    2.0 ×10-7である請求項1、2、3、4、5または6記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記車両に関連する定数(A)の値が−
    0.6 ×10-7である請求項1、2、3、4、5または6記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 前記車両に関連する定数(A)の値が
    +1.3 ×10-7である請求項1、2、3、4、5または6
    記載の方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5749984A (en) * 1995-12-29 1998-05-12 Michelin Recherche Et Technique S.A. Tire monitoring system and method

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