JPH06165299A - 音像定位制御装置 - Google Patents

音像定位制御装置

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JPH06165299A
JPH06165299A JP4317524A JP31752492A JPH06165299A JP H06165299 A JPH06165299 A JP H06165299A JP 4317524 A JP4317524 A JP 4317524A JP 31752492 A JP31752492 A JP 31752492A JP H06165299 A JPH06165299 A JP H06165299A
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潤一 藤森
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康剛 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無駄のない安価な回路構成で、高品位の音像
定位を行う。 【構成】 nチャネルの音響データ1〜nが、各々、ノ
ッチフィルタ11S1〜11Snに供給され、鉛直方向の
定位が行われる。次に、遅延部12S1〜12Snにおい
て、各音響データのL/Rチャネル成分に、目的音像位
置に応じた遅延時間DTLおよびDTRが加味され、乗
算器13LS1〜13LSnおよび13RS1〜13RSn
において、目的音像位置に応じた大きさ(振幅差)が加
味される。次に、分配器14S1〜14Snにおいて、各
音響データのL/Rチャネル成分は、各々、12に分配
され、目的音像位置に応じた乗算係数を乗ぜられる。乗
算されたn×2×12系列のデータは、各音響データの
対応するものが加算され、方向付器16L1〜16L12
および16R1〜16R12において、各々の頭部伝達関
数に基づいた畳み込み演算が施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は聴取される音の音像位置
を制御する音像定位制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、定位させたい位置(以後、目的音
像位置という)に音像を定位させる技術において、空間
の複数の位置の音源から発生した音の波形を、聴取者の
左右の耳において聴取される音の波形に変換する頭部伝
達関数に従った畳み込み演算を行う方向付器を用いて、
音像位置を制御する方法が知られている。まず、図5を
参照して、頭部伝達関数に対応した方向付器の作製過程
を説明する。
【0003】図5において、原点Oからの水平角φ、鉛
直角θおよび距離Dとにより特定される音源Pからイン
パルス音が発生されると、人間の頭部を模した形状のダ
ミーヘッドDHにそのインパルス音が伝達され、図6に
示すように、音源Pから距離DLおよびDRだけ離間し
た人間の左耳および右耳に対応したマイクMLおよびM
Rにより、聴取者の耳介内におけるインパルス応答が採
取される。
【0004】上述したインパルス応答は、そのインパル
ス音を発した位置から両耳までの頭部伝達関数を表して
いる。したがって、インパルス応答の振幅曲線をデジタ
ルサンプリングして得られた多数の振幅値データを1組
の係数とするFIRフィルタを作製すれば、そのFIR
フィルタを特定の頭部伝達関数に対応した方向付器とし
て、特定の位置に音像を定位させる信号処理装置が作製
できる。このような測定を空間上の多数の位置に対して
行い、その多数の位置に対応するFIRフィルタの係数
組を求めておけば、いつでも、所望の目的音像位置に音
像を定位させるべく信号処理を行う方向付器を作製でき
る。
【0005】上述した方向付器を用いて音像位置を任意
に移動制御する従来の技術が2通りあるので、図面を参
照して説明する。第1は係数時変動法であり、図7にこ
の係数時変動法による音像定位制御装置を示す。まず、
時変動方向付部1S1に供給された音響データS1(例え
ば、自動車の走行音のデジタルデータ等)は、経路が分
岐してL/Rチャネル各々に導入される。その後、L/
Rチャネルの各音響データは、方向付器2Lおよび2R
に入力される。
【0006】方向付器2Lおよび2Rの各々には、制御
器3から目的音像位置に対応した係数組が供給されてお
り、音響データS1は、その係数組に応じた畳み込み演
算による信号処理がなされた後、LおよびR端子から出
力される。なお、制御器3から方向付器2Lおよび2R
に供給される係数組は、係数メモリ4から目的音像位置
に応じて読み出されたものである。もし、定位させたい
音響データが他にもあれば(例えば、トランペット等の
楽器音等)、同じ構成を複数系列分用意しておく。複数
系列の音響データは、図7に示す音響データS2のよう
に、各々の時変動方向付部に入力され、各々の時変動方
向付部において、時変動方向付部1S1と同様な処理が
施され、加算器5Lおよび5Rにおいて音響データS1
と加算された後、LおよびR端子から出力される。
【0007】さて、このような構成において、音響デー
タS1の目的音像位置を滑らかに移動し、あたかも自動
車が走り去るような音像移動を演出しようとすると、目
的音像位置が変わる度に、制御器3はその位置に対応し
た係数組を係数メモリ4から読出し、方向付器2Lおよ
び2Rに供給する必要がある。方向付器2Lおよび2R
において、係数の変更によってノイズが発生しないよう
にするには、空間の極めて密に設定された位置に対応し
て、係数メモリ4に係数組を多数記憶させておくか、あ
るいは、測定によって得られた係数組を補間して、測定
していない位置に対応する係数組を算出するようにする
必要がある。なお、制御器3は、サンプリング周波数毎
に係数組を入れ換えるように作製されている。
【0008】この係数時変動法は、音像定位の原理に忠
実であって、得られる音像は正確に且つ明瞭に目的音像
位置に定位する。しかしながら、充分な音像定位を実現
するためには、方向付器2Lおよび2Rの係数組は、数
百〜数千個の係数から構成される必要がある。したがっ
て、この数百〜数千個もの係数をサンプリング周期毎
(例えば、サンプリング周波数が50kHzなら20μ
秒の間)に補間を行いながら入れ換えることができるよ
うな超高速のプロセッサが必要となり、高コストとなる
という問題があった。しかも、上述した超高速プロセッ
サを、定位させたい音の系列数分用意する必要があり、
極めて高コストになるために、未だ実施されていない。
【0009】一方、方向付器を用いて音像位置を任意に
移動制御する方法の第2は、仮想スピーカ法である。仮
想スピーカ法は係数組を時変動させずに固定とする代わ
りに、空間上に密に選ばれた多数の位置に対応して多数
の方向付器を用意しておき、音響データをどの方向付器
に供給するかを切り換えるものである。以下、図8を参
照して仮想スピーカ法を説明する。
【0010】図8では、方向付器9Lおよび9Rに固定
的な所定の12の位置に対応して係数組が選択設定され
ている。なお、これらの方向付器9Lおよび9Rによっ
て畳み込み演算を施された音響データは、あたかも方向
付器9Lおよび9Rに選択設定された係数組に対応する
位置にスピーカが配置され、それらのスピーカから音が
放射されているが如く感じることから、方向付器9Lお
よび9Rまたはそれらの方向付器9Lおよび9Rが対応
する位置を仮想スピーカと呼んでいる。
【0011】上述した仮想スピーカ法において、音響デ
ータを2個の仮想スピーカに半分ずつ分配すれば、その
2個の仮想スピーカの中点に音像を定位させることが可
能である。このような原理から、方向付器9Lおよび9
Rに供給する音響データの分配の重み付けを変動させる
ことによって音像の滑らかな移動を行おうというのが仮
想スピーカ法である。
【0012】図8の音像定位制御装置において、6S1
は第1系列として入力される音響データS1を分配し
て、その内部の乗算器7L1〜7L12,7R1〜7R12
おける乗算により、分配された音響データに重み付けを
施す分配器、6S2は分配器6S1と同一構成の分配器で
あり、第2系列として入力される音響データS2に対し
て分配器6S1と同様な処理を施す。上述した分配器6
1および6S2において、分配された音響データS1
よびS2は、各々の対応するものが加算器8L1〜8
12,8R1〜8R12で加算されてまとめられる。そし
て、方向付器9L1〜9L12,9R1〜9R12において仮
想スピーカの位置毎に畳み込み演算を施された音響デー
タは、Lチャネル,Rチャネル各々が加算器10L,1
0Rで加算されてまとめられる。
【0013】ところが、この仮想スピーカ法の場合、仮
想スピーカの間の定位感はあまり明瞭ではない。なぜな
ら、仮想スピーカ間を音量バランスでのみ調整して音像
定位位置を決定していることになり、本来、目的音像位
置に対応して調整される必要のある左右の遅延時間差に
は、隣接する仮想スピーカに対してしか調整がなされて
いないからである。したがって、仮想スピーカの間の位
置でも明瞭な定位感を得るためには、仮想スピーカをか
なり密に配置して隣合う2個の仮想スピーカ間の遅延時
間差自体が無視できる程度に小さくなるようにしなけれ
ばならない。
【0014】しかしながら、そのように構成するには、
方向付器9Lおよび9Rをきわめて多数必要とするの
で、やはり、高コストになってしまう。一方、仮想スピ
ーカ法の利点としては、定位させたい音の系列数が増加
しても、分配器6を系列数分用意するだけでよく、方向
付器9Lおよび9Rを増設する必要はないので、系列数
の増加に対してかかるコストが少ない点が挙げられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の係数時変動法の場合、超高速のプロッセッサが必要と
なり、極めて高コストとなってしまい、現実的な方法で
はない。また、従来の仮想スピーカ法の場合にも、明瞭
な定位感を得るためには、極めて多数の方向付器9Lお
よび9R(数百段〜数千段)が必要となり、現実的では
ない。また、逆に、仮想スピーカを疎に配置すると、仮
想スピーカ間の定位感が不明瞭になってしまう。このよ
うに、従来の技術では、コストか、定位の明瞭度のいず
れかを犠牲にしなければならなかった。本発明は、上述
の点に鑑み、明瞭な定位感を得ることができ、かつ低コ
ストの音像定位制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の入力系
列を有する音像定位制御装置において、各入力系列それ
ぞれに設けられ、入力された音響データに対して左右の
耳の位置と音像を定位させる位置との位置関係に対応す
る音波伝達時間または音波伝達時間差に対応する遅延時
間または遅延時間差に関するデータ処理を行う第1のデ
ータ処理手段と、前記各入力系列共通に設けられ、入力
された音響データに対して左右の耳の位置と音像を定位
させる位置との位置関係に応じた頭部伝達関数に関する
信号処理を行う第2のデータ処理手段とを備えることを
特徴としている。
【0017】
【作用】複数の各入力系列は、各々、第1のデータ処理
手段において、左右の耳の位置と音像を定位させる位置
との位置関係に対応する音波伝達時間または音波伝達時
間差に対応する遅延時間または遅延時間差に関するデー
タ処理を施される。次に、第2のデータ処理手段におい
て、複数の各入力系列は、左右の耳の位置と音像を定位
させる位置との位置関係に応じた頭部伝達関数に関する
データ処理を施される。このような処理を施された各音
響データが出力されると、聴取者は各音像が定位すべき
位置に定位した感覚を得る。
【0018】
【実施例】(1)概要 本発明の一実施例による音像定位制御装置の第1の特徴
は、従来の方向付器を途中で分割したことにある。ま
ず、図2を参照してこのことを説明する。図2は図5に
おいて、所定の位置から、ダミーヘッドDHに対して時
刻t=0(s)にインパルス音を与え、そのインパルス
音をダミーヘッドDHの耳介内に設置されたマイクロホ
ンMLおよびMRで収録したインパルス応答のデジタル
データを示すものである。
【0019】このインパルス応答の特徴として、時刻t
=0(s)からしばらくはデータが無く(あってもノイ
ズである)、小さな初期応答があった後、大きな主応答
がきて、その後小さくなっていくというものである。も
ちろん、このインパルス応答の形は、インパルスを発生
させた位置によって異なるが、およそ、このような応答
となる。
【0020】本実施例では、上述した小さな初期応答は
無視して、主応答までは単なる遅延時間とし、方向付器
においては処理しないようにした。もちろん、方向付器
において、初期応答を無視せずに処理することもできる
が、遅延時間として切り離した部分を別途遅延部で制御
する際に複雑になる。また、この初期応答は、さほど定
位感に影響しないので、切り離した方が良い。本実施例
では、この主応答以降の応答をFIRフィルタで作製
し、方向付器としている。すなわち、従来の方向付器で
は、係数値ゼロが連続していた部分を、本実施例では遅
延部として別回路にしている点で異なるが、この主応答
以降の応答に対応したFIRフィルタを、従来と同様に
方向付器と呼ぶことにする。次に、本発明の一実施例に
よる音像定位制御装置の第2の特徴は、前記切り離した
遅延部は、入力音響データの系列数分用意しておき、方
向付器は全系列に共通に1組用意しておくようにするこ
とである。以下、このような特徴により、明瞭な定位感
と低コストとが両立する理由を述べる。
【0021】音像定位制御装置において、人間が音像定
位感を得るための最も重要な要素は、両耳に感知される
音波の時間差および振幅差である。これは、人間が2つ
の耳で音像方向を知覚していることからも明かである。
しかし、これだけでは、音像位置の上下感や前後感の区
別ができない。そこで、既に説明したように、頭部形状
や耳介形状による音波の散乱や反射をも含めて表現され
る所定位置に対応した頭部伝達関数を導入し、上下や前
後も含めた定位感が得られるようにするのである。な
お、上下感については、ノッチフィルタによって比較的
簡単に制御できることが知られている。
【0022】さて、上述した頭部伝達関数を表わすイン
パルス応答の左耳と右耳とにおけるデジタルデータを比
較すると、どちらも時刻t=0(s)からほとんど応答
の無い無反応時間が存在しており、この時間差が、最も
重要な要素の一つを表現していることが解る。そして、
左右それぞれの主応答の振幅が、重要な要素のもう一つ
である振幅(差)を表現していることが解る。本実施例
は、これらの最も重要な要素を遅延部と振幅調整の乗算
器として別回路とする。
【0023】遅延部は、遅延時間分のデータを記憶でき
る程度のメモリ容量を有したRAMと、その書き込みア
ドレスおよび読み出しアドレスを制御するアドレス制御
部とによって構成するだけでよいので、非常に低コスト
で作製できる。また、振幅調整の乗算器も、インパルス
応答の振幅に合わせるだけの係数を乗算するだけでよい
ので非常に低コストで作製できる。この遅延部と振幅調
整の乗算器とは、最も重要であり、入力系列毎に独立に
制御する必要があるが、これらの製作コストはさほどか
からない。
【0024】一方、主応答以降のインパルス応答に対応
する畳み込み演算を行う方向付器を、空間上に密に配置
された多数の位置に対応して、多数設けたのでは、低コ
ストにならない。したがって、本実施例では、この方向
付器を所定距離の水平12方向に限定して用いる。この
ようにして、仮想スピーカ法と同様に、方向付器に対し
て入力音響データの重み付け分配を行って、音像を目的
音像位置に定位させる。この場合、遅延時間は、方向付
器の前段の遅延部で調整済みであり、仮想スピーカ法と
違って、方向付器が対応している位置の間の位置に音像
を定位させても、音像は不明瞭にならない。
【0025】なお、上下感をノッチフィルタで制御する
場合、方向付器は、理論的には最低でも前後2方向必要
であり、これでもある程度の定位感が得られるが、4方
向以上で用いると効果が大きいことが実験によって判っ
ている。また、主応答の振幅に対応した振幅調整の乗算
を行う乗算器をも、方向付器とは別回路にしてあるの
で、方向付器の係数組は正規化してある。
【0026】このように、リアルタイムに変動させる必
要のある部分は、制御が簡単な遅延処理、振幅乗算処理
および分配乗算処理であるから、さほど高速なプロセッ
サは必要なく、汎用のもので十分である。そして、構成
が大規模となる方向付器は、係数時変動法のように係数
を入れ換える必要がないので、超高速のプロセッサを必
要としない。さらに、この方向付器は数個から十数個で
よく、しかも、入力系列に共通でよいから、さほど高コ
ストにはならない。そして、遅延時間差、振幅差、頭部
伝達関数のいずれも、それぞれほぼ理想的な状態で適用
しているから、仮想スピーカを疎に配置した仮想スピー
カ法に比べて、非常に明瞭な定位感が得られる。
【0027】(2)構成 図1は本発明の一実施例による音像定位制御装置の概略
構成を示すブロック図であり、図1に示す音像定位制御
装置は、n系列の入力音響データS1〜Snを処理できる
ようにしたものである。図1において、11S1〜11
nは供給された複数系列の音響データS1〜Snに対し
て、目的音像位置の鉛直方向成分に対応した帯域を排除
する処理を施すノッチフィルタであり、後述するコント
ローラM1から供給されるパラメータNCによって制御
される。したがって、ノッチフィルタ11S1〜11Sn
から出力される音響データは、目的音像位置の鉛直方向
の定位が終了したものとなっている。
【0028】次に、12S1〜12Snは、ノッチフィル
タ11S1〜11Snから供給された音響データを、Lチ
ャネル成分およびRチャネル成分に分離し、各々の音響
データを、目的音像位置の距離DLおよびDRに応じて
遅延させる遅延部である。音響データのLチャネル成分
およびRチャネル成分は、後述するコントローラM1か
ら供給される遅延時間パラメータDTLおよびDTRだ
け遅延される。また、13LS1〜13LSnおよび13
RS1〜13RSnは、遅延部12S1〜12Snから出力
されたLチャネル成分およびRチャネル成分の音響デー
タに、後述するコントローラM1から供給される減衰乗
算係数gL,gRを乗ずる乗算器であり、両者が目的音
像位置に応じた音量(振幅)となるように制御される。
【0029】次に、14S1〜14Snは、乗算器13L
1〜13LSnおよび13RS1〜13RSnから供給さ
れるn系列のLチャネル成分の音響データと、n系列の
Rチャネル成分の音響データとに、所定の重み付け分配
処理を施し、それぞれ12方向のLチャネル成分の音響
データと、12方向のRチャネル成分の音響データとを
出力する分配器であり、後述する係数制御部CCと、後
述する乗算器L1〜L12およびR1〜R12とから構成され
ている。
【0030】係数制御部CCは、目的音像位置の水平方
向成分φに対して、図3に示す関係にある乗算係数GL
1〜GL12およびGR1〜GR12を生成する。なお、乗算
係数GLj(jは12以下の自然数)は乗算係数GRj
等しい値となっている。図3において、乗算係数GLj
(jは自然数であり、2≦j≦12)は乗算係数GLj
-1を図中右方向に30゜平行移動したものとなってお
り、このことは、図示せぬ乗算係数GL5〜GL11およ
びGR5〜GR11にも適用される。
【0031】ところで、図3に示すように、水平方向成
分φが後述する方向付器の何れか一つが対応した方向で
ある場合は、一つの乗算係数のみが1となり、他の乗算
係数は0となる。また、水平方向成分φが後述する方向
付器の何れにも対応しない方向である場合は、水平方向
成分φに最も近い方向に対応した後述する2個の方向付
器に応じた乗算係数のみが正、他の乗算係数は0とな
る。
【0032】また、図1において、乗算器L1〜L12
よびR1〜R12は、乗算器13LS1および13RS1
ら供給されるLチャネル成分およびRチャネル成分の音
響データに、乗算係数GL1〜GL12およびGR1〜GR
12を乗じ、各々、対応する後段の回路に出力する。な
お、分配器14S2〜14Snは、分配器14S1と同一
構成同一機能であり、その説明を省略する。
【0033】次に、15L1〜15L12および15R1
15R12は、分配器14S1〜14Snから出力された1
2方向のLチャネル成分の音響データおよび12方向の
Rチャネル成分の音響データを1〜nの系列毎に加算し
て、後段の回路に出力する加算器である。次に、16L
1〜16L12は、加算器15L1〜15L12から出力され
るLチャネル成分の音響データに対して、設定された頭
部伝達関数の係数組(主応答以降のインパルス応答に対
応している)に基づいて、畳み込み演算を施す方向付器
であり、方向付器16L1は水平角0゜方向、方向付器
16L2は水平角30゜方向、加算器16L12は水平角
330゜方向というように、30゜刻みの方向に音響デ
ータを定位させる。また、16R1〜16R12は、加算
器15R1〜15R12から出力されるRチャネル成分の
音響データに対して、方向付器16L1〜16L1 2と同
様な処理を行う方向付器である。
【0034】次に、加算器17Lおよび17Rは、方向
付器16L1〜16L12および16R1〜16R12から出
力されたLチャネル成分およびRチャネル成分の音響デ
ータを、それぞれ加算し、後段の回路に出力する加算
器、18は再生空間のスピーカと聴取者との位置関係に
対応して生じるクロストークの逆特性回路となるクロス
トークキャンセラであり、加算器17Lおよび17Rか
ら出力されたLチャネル成分およびRチャネル成分の音
響データに対して、予め、クロストークを打ち消す処理
を施す。
【0035】次に、19はクロストークキャンセラ18
から出力されたL/Rチャネル成分の音響データ(デジ
タルデータ)を音響信号(アナログ信号)に変換し、所
定の増幅を施して、図示せぬ左右のスピーカに供給する
アンプである。次に、図4に目的音像位置をリアルタイ
ムに指定するコントローラM1を示す。M1は、図中手
前にいる操作者(図示略)により操作されるコントロー
ラであり、コントローラM1には、半球面タッチセンサ
M2、距離スライダM3、系列指定スイッチM4が取り
付けられている。M5はパラメータ作成部であり、本
来、本体M1の内部にあるものを説明の便宜上、コント
ローラM1の外に描いて示している。
【0036】半球面タッチセンサM2には、経度線およ
び緯度線として、図示せぬ電圧センサ線が人間の指先程
度の間隔幅で敷設されており、経度線および緯度線の交
差部の接点のみ絶縁されており、他の球表面は絶縁され
ていない。この半球面タッチセンサM2に触れると、触
れた位置(以後、触れ位置という)の緯度線および経度
線の電位が下がるので、どの位置に触れたかが検出で
き、ある位置を基準として経度φ、緯度θのデータが得
られる。距離スライダM3は操作者に対して手前側が例
えば最短距離0.2m、操作者に対して向こう側が最長
距離20mを示しており、距離に応じた値Dが得られ
る。また、系列指定スイッチは、制御したい音響データ
の系列を選ぶスイッチであり、系列に対応したk(kは
自然数、k≦n)が得られる。
【0037】パラメータ作成部M5は、このようにして
得られた、φ、θ、D、kを基に、前述の音像定位制御
装置に与える各種のパラメータ、遅延時間DTL
(k)、DTR(k)、水平方向成分φ(k)、ノッチ
フィルタ係数NC(k)、減衰乗算係数gL(k),g
R(k)を作成するものである。なお、(k)は系列S
kに対応したパラメータであることを示している。
【0038】(3)動作 このような構成において、所望の音を所望の目的音像位
置に定位させる動作を説明する。例えば、シンセサイザ
によって自動車の走行音を発生させ、これを、聴取者の
左右斜め前方に配設された2つのスピーカ(図示略)か
ら放射させて、聴取者に聴取させる場合を考える。ま
ず、発生させた自動車走行音の音響信号をA/D変換し
たものを音響データS1としてS1系列から入力する。入
力された自動車走行音の音響データS1は、前述の構成
にしたがって信号処理され、図示せぬ2つのスピーカか
ら放射される。
【0039】次に、自動車が右から左へ走り去るように
演出するには、コントローラM1の操作者(聴取者でも
よい)は、コントローラM1の半球面タッチセンサM2
の図中右側に触れ、徐々に操作者に向かって向こう側に
移動し、図中左側に向かうようにする。これに合わせ
て、距離スライダM3を向こう側から操作者に向かって
手前側に徐々に近づけ、半球面タッチセンサM2の触れ
位置が操作者に向かって正面向こう側になるのに合わせ
て、再び遠ざけるようにする。この操作にしたがって、
コントローラM1から各種のパラメータが送出される。
【0040】これにより、遅延部12S1は、コントロ
ーラM1から供給された遅延時間パラメータDTL
(1)、DTR(1)に応じて右遅延時間DTRが左遅
延時間DTLよりやや短い状態になり、その後、半球面
タッチセンサM2上の触れ位置と距離スライダM3の調
整にともなって、両方の遅延時間DTL,DTRとも短
くなって行くが、その差は、半球面タッチセンサM2上
の触れ位置が操作者に向かって正面向こう側にきたとき
に0となる。その後、遅延時間の長短は逆転して左遅延
時間DTLの方が右遅延時間DTRよりも短くなり、全
体としては、距離スライダM3の操作者に向かって向こ
う側への移動に応じて、遅延時間が長くなる。
【0041】また、半球面タッチセンサM2上の触れ位
置が操作者に向かって右側であれば、左減衰乗算係数g
L(1)の方が右減衰乗算係数gR(1)より小さくな
るような値として出力されるが、半球面タッチセンサM
2上の触れ位置の移動に伴い、やがて、この大小関係が
逆転する。また、距離スライダM3の位置が操作者に向
かって手前側になるにつれ、左減衰乗算係数gL
(1)、右減衰乗算係数gR(1)の合計は大きくな
り、その後、距離スライダM3の位置が操作者に向かっ
て向こう側になるにつれ、再び小さくなっていく。
【0042】また、半球面タッチセンサM2上の触れ位
置の水平方向成分φ(1)が出力されると、出力された
水平方向成分φ(1)に対応して、図3に示したように
分配係数GL1〜GL12,GR1〜GR12が決定される。
操作者は、はじめ半球面タッチセンサM2の右側に触れ
ていたので、φ=90゜に対応する分配係数GL4およ
びGR4が「1」となるように決定され、その後、半球
面タッチセンサM2上の触れ位置の移動に伴って、図3
のφ=60゜とφ=90゜との間に示すようにGL3
GR3およびGL4,GR4の値がクロスフェードしてい
き、以後触れ位置が操作者に向かって正面向こう側の時
にGL1,GR1が「1」となり、クロスフェードを繰返
しながらGL10,GR10が「1」の状態まで乗算係数が
変化していく。このように、頭部伝達関数も加味して、
より明瞭な定位感を有するデータに加工される。このよ
うにして、自動車が右から、左へ走り去る音像移動が可
能になる。
【0043】さらに、自動車が高架道路を走ったり、競
技でジャンプする様子を演出する場合には、その垂直角
方向を加味して半球面タッチセンサM2に触れると、そ
の垂直角方向に合わせたノッチフィルタの係数NC
(1)がコントローラM1から出力される。ノッチフィ
ルタ11S1は係数NC(1)に基づいて、係数NC
(1)に示される方向に定位させるべく、第1系列の入
力音響信号から所定の帯域を除去することにより垂直方
向の音像定位を行う。なお、ノッチフィルタ11S1
おいて除去される帯域は半球面タッチセンサM2の触れ
位置に従って変化する。
【0044】以上説明したように、遅延部12S1〜1
2Snを方向付器16L1〜16L12および16R1〜1
6R12から分離させることにより、従来の音像定位制御
装置の各々の方向付器に含まれていた無駄な乗算器を省
くことができる。また、遅延部12S1〜12Snにおい
て、各々の音響データのL/Rチャネル成分に付与され
る遅延時間DTLおよびDTRが、目的音像位置への距
離DLおよびDRから算出されるために、正確な遅延処
理が可能になり、音像を正確に定位させることができ
る。さらに、方向付器16L1〜16L12および16R1
〜16R12の係数組を固定して変更しないために、超高
性能プロセッサを必要とせず、安価な回路で構成でき
る。
【0045】なお、上述した一実施例においては、方向
付器を水平12方向に対応させたが、空間の異なる3方
向以上の方向であればよい。また、音響データを音に変
換する装置として、スピーカを用いる例を示したために
クロストークキャンセラ18を必要としているが、聴取
者がヘッドホンを用いて音を聴取するのであれば、クロ
ストークキャンセラ18は必要ない。また、遅延部12
1〜12Snや方向付器16L1〜16L12および16
1〜16R12等は、DSP(デジタルシグナルプロセ
ッサ)でマイクロプログラミングによって作製するよう
にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、入力された音響デ
ータに対して左右の耳の位置と音像を定位させる位置と
の位置関係に基づく音波伝達時間または音波伝達時間差
に対応する遅延時間または遅延時間差に関するデータ処
理を行う第1のデータ処理手段を入力系列数分備えたこ
とにより、音像定位制御において重要な要素である遅延
時間または遅延時間差に応じた処理を、各入力系列に対
して個々に施すことができ、高い明瞭度で音像を定位さ
せることができる。また、上述したことにより、精密な
表現を行う頭部伝達関数に関する高価な回路から冗長な
部分(遅延部)を省くことができるため、高価な回路を
効率よく使用することができ、低コストで音像定位制御
装置を構成できる。さらに、入力された音響データに対
して左右の耳の位置と音像を定位させる位置との位置関
係に応じた頭部伝達関数に関する信号処理を行う第2の
データ処理手段を複数の入力系列に共通に備えるように
したので、低コストで音像定位制御装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による音像定位制御装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】 従来の仮想スピーカ法に基づいた音像定位制
御装置の方向付器のインパルス応答を示す図である。
【図3】 水平角φと乗算係数GL1〜GL12およびG
1〜GR12との関係を示す図である。
【図4】 音像位置を指定するためのコントローラM1
を説明する図である。
【図5】 頭部伝達関数を算出する方法を説明する図で
ある。
【図6】 音源からマイクMLおよびMRへの距離DL
およびDRを示す図である。
【図7】 従来の係数時変動法による音像定位制御装置
の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図8】 従来の仮想スピーカ法による音像定位制御装
置の一例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
12S1〜12Sn……遅延部、14S1〜14Sn……分
配器(第2のデータ処理手段)、16L1〜16L12
16R1〜16R12……方向付器(第2のデータ処理手
段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力系列を有する音像定位制御装
    置において、 各入力系列それぞれに設けられ、入力された音響データ
    に対して左右の耳の位置と音像を定位させる位置との位
    置関係に対応する音波伝達時間または音波伝達時間差に
    対応する遅延時間または遅延時間差に関するデータ処理
    を行う第1のデータ処理手段と、 前記各入力系列共通に設けられ、入力された音響データ
    に対して左右の耳の位置と音像を定位させる位置との位
    置関係に応じた頭部伝達関数に関する信号処理を行う第
    2のデータ処理手段とを備えることを特徴とする音像定
    位制御装置。
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