JPH06165154A - 画像符号化装置、画像復号化装置及び画像符号化復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置、画像復号化装置及び画像符号化復号化装置

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JPH06165154A
JPH06165154A JP33655692A JP33655692A JPH06165154A JP H06165154 A JPH06165154 A JP H06165154A JP 33655692 A JP33655692 A JP 33655692A JP 33655692 A JP33655692 A JP 33655692A JP H06165154 A JPH06165154 A JP H06165154A
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signal
band
image
frequency band
coding
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JP33655692A
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Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量子化誤差に起因する視覚的な妨害が少なく
且つ符号化後の符号量を小さくできる。 【構成】 入力画像信号aaにサブバンド符号化を施す
画像符号化復号化装置であって、入力画像信号aaを所
定の帯域にサブバンド分割する分割フィルターバンク1
とこの分割された比較的低域の帯域に係る第1の量子化
信号2aに応じて変動する量子化ステップを用いて、比
較的高域の帯域に係る第2の量子化信号2bに再量子化
を施す第2の量子化器5と、第1の量子化信号2aと選
択器6の出力信号6aとに符号化を施すエントロピー符
合化器7とを有することを特徴とする画像符号化復号化
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル画像を高能
率符号化してディジタルVTR等に記録するのに好適な
画像符号化装置、画像復号化装置及び画像符号化復号化
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の分割フィルターバンクを説
明するためのブロック図、図7は従来の分割フィルター
バンクによって得られた複数の信号の夫々の帯域を説明
するための概念図である。以下図面を参照しつつ従来の
技術を説明する。
【0003】近年、ディジタル画像の情報圧縮・伸長方
式としてサブバンド符号化方式が提案されている。その
内でも図6に図示するようなツリー構成の分割フィルタ
ーバンクにより入力画像信号aaの分析を行って、図7
に図示する帯域分割を行う方法が符号化利得の高い方法
として知られている。(文献1、藤井、野村:”Wav
elet変換について(5)”、電子情報通信学会技術
報告、IE92−11(1992 ))。
【0004】図7では、入力画像信号aaに対し2次元
のサブバンド分割を行って得た水平方向高域で垂直方向
低域の帯域をHL1、水平方向高域で垂直方向高域の帯
域をHH1、水平方向低域で垂直方向高域の帯域をLH
1で表し、さらに水平方向低域で垂直方向低域の帯域に
対し2次元のサブバンド分割を行って得た帯域を同様に
帯域HL2とHH2とLH2とし、さらに水平方向低域
で垂直方向低域の帯域を分割して得た帯域をHL3とH
H3とLH3とLL3(水平方向垂直方向とも最も低域
の帯域)で表している。例えば、入力画像が水平方向7
20画素×垂直方向480画素からなる時、各帯域のデ
ータ数はHL1、HH1、LH1が夫々水平方向360
個×垂直方向240個、HL2、HH2、LH2が夫々
水平方向180個×垂直方向120個、HL3、HH
3、LH3、LL3が夫々水平方向90個×垂直方向6
0個となる。
【0005】また、同図に図示するような帯域分割はウ
ェーブレット変換としても知られているが、帯域分割、
合成用のフィルターバンクとして必ずしもウェーブレッ
ト変換用のフィルターバンクを用いる必要はなく、一般
のサブバンド分割、合成フィルターバンクを用いても良
いことが上記文献1で述べられている。
【0006】図7のように分割されたディジタル画像信
号は、再量子化され、さらにエントロピー符号化され
る。再量子化は人間の眼の視覚特性を考慮して、高域の
信号ほど大きな量子化ステップを用いて行われることが
多い。すなわち、帯域LL3の信号は小さな量子化ステ
ップによって、一方帯域HL1、HH1、LH1の信号
は大きな量子化ステップによって再量子化される。画像
の情報量は、この再量子化と再量子化した結果のデータ
を可変長符号化するエントロピー符号化によって圧縮さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像符
号化装置において情報量圧縮の度合いを大きくするため
に再量子化の量子化ステップを大きくすると、復号後の
画像で量子化誤差に起因する妨害が目立つといった欠点
があった。
【0008】そこで、本発明は復号後の画像での量子化
誤差に起因する妨害が視覚的に少なく、かつ符号化後の
符号量を小さくできる画像符号化装置、画像復号化装置
及び画像符号化復号化装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため以下の構成を提供するものである。
【0010】入力画像信号をサブバンド符号化する画像
符号化装置であって、該入力画像信号をサブバンド分割
する分割フィルターバンクと、該分割フィルターバンク
により分割された比較的低域の帯域に係る信号に応じた
量子化ステップを用いて、該分割フィルターバンクによ
り分割された比較的高域の帯域に係る信号に再量子化す
る再量子化手段と、該比較的低域の帯域に係る信号と該
再量子化手段の出力信号とに基づいて符号化する符合化
手段とを有することを特徴とする画像符号化装置。
【0011】サブバンド符号化された画像信号を復号化
する画像符号化装置であって、該サブバンド符号化され
た画像信号を比較的低域の帯域に係る信号と再量子化さ
れた比較的高域の帯域に係る信号とに復号する復号化手
段と、該比較的低域の帯域に係る信号に応じた逆再量子
化ステップを用いて、該再量子化された比較的高域の帯
域に係る信号を逆再量子化する逆再量子化手段と、該比
較的低域の帯域に係る信号と該逆再量子化手段の出力信
号とに基づいて所定の帯域にサブバンド合成する合成フ
ィルターバンクとを有することを特徴とする画像復号化
装置。
【0012】入力画像信号をサブバンド符号化復号化す
る画像符号化復号化装置であって、該入力画像信号をサ
ブバンド分割する分割フィルターバンクと、該分割フィ
ルターバンクにより分割された比較的低域の帯域に係る
信号に応じた量子化ステップを用いて、該分割フィルタ
ーバンクにより分割された比較的高域の帯域に係る信号
に再量子化する再量子化手段と、該比較的低域の帯域に
係る信号と該再量子化手段の出力信号とに基づいて符号
化する符合化手段と、サブバンド符号化された画像信号
を該比較的低域の帯域に係る信号と再量子化された比較
的高域の帯域に係る信号とに復号化する復号化手段と、
該比較的低域の帯域に係る信号に応じた逆再量子化ステ
ップを用いて、該再量子化された比較的高域の帯域に係
る信号を逆再量子化する逆再量子化手段と、該比較的低
域の帯域に係る信号と該逆再量子化手段の出力信号とに
基づいて所定の帯域にサブバンド合成する合成フィルタ
ーバンクとを有することを特徴とする画像符号化復号化
装置。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る画像符号化装置の一実施
例のブロック図、図2は本発明に係る画像復号化装置の
一実施例のブロック図、図3は仮想的なデータブロック
を説明するための概念図、図4は帯域分割の他の例を説
明するための概念図、図5は第2実施例の要部を説明す
るためのブロック図である。以下図面を参照しつつ実施
例を説明する。
【0014】(第1実施例)本実施例の概要は、一般に
入力画像内に比較的大振幅のエッジがあると、比較的低
域の帯域(HL3〜HH3, HL2〜HH2)に係るデータのうち複数
のデータの絶対値が大きくなる場合が多いこと、及び、
復号後の画像における比較的高域の帯域(HL1LH1,HH1)に
係るデータの量子化誤差に起因する妨害は大振幅エッジ
部分のほうが他の部分に比べて目立ちにくいことに着目
して、比較的低域の帯域に係るデータに基づいて入力画
像内の大振幅エッジ部分の存否を推定し、存在すると判
断した際には比較的高域の帯域に係るデータの量子化ス
テップを大きくすることで、エントロピー符号化後の符
号量を減少せしめている。
【0015】(符号化側)図1において、図示せぬ伝送
路より、入力画像信号aaが上記した図5と同様なツリ
ー構成で2次元サブバンド分割を施す分割フィルターバ
ンク1により帯域分割を行って、上記した図7と同様に
10ヶの帯域に分割する。ここで、夫々の帯域の名称を
図6に図示する如くHL1、HH1、LH1、HL2、
HH2、LH2、HL3、HH3、LH3、LL3とす
る。
【0016】そして、各帯域の信号に対し帯域毎に決め
られた量子化ステップを施す第1の再量子化器2にて再
量子化を施し、その後の各帯域のデータから集めてグル
ープ化し、仮想的にブロックとみなす。
【0017】即ち、LL3、HL3、HH3、LH3か
らそれぞれ1個ずつ、HL2、HH2、LH2から水平
方向2個×垂直方向2個の計4個ずつ、HL1、HH
1、LH1から水平方向4個×垂直方向4個の計16個
ずつのデータを集め、計64個の仮想的なデータブロッ
クとみなす。このようにデータを集めることで、入力画
像のある位置の水平8画素×垂直8画素の画像信号に相
当する全帯域の信号を集めたことになる。図3は、この
ようなデータブロックの1つを表したものである。実線
あるいは破線で区切られた1区画が1個のデータを表し
ており、各データを(i、j)で示すものとする(i,
jはそれぞれ、0<i<7、0<j<7の整数で、iは
i行目、jはj列目のデータであることを示す。)。同
図に図示する如く、例えば(0、0)、(0、1)、
(1、1)、(1、0)は、帯域LL3、HL3、HH
3、LH3に係る夫々のデータであり、(0、2)、
(0、3)、(1、2)、(1、3)は帯域HL2から
のデータであり、(0、4)〜(0、7)、(1、4)
〜(1、7)、(2、4)〜(2、7)、(3、4)〜
(3、7)は帯域HL1からのデータである。また、他
のデータも夫々図示した帯域からのデータである。
【0018】そして、上記した仮想的なデータブロック
より比較的低域の帯域であるHL3〜HH3及びHL2
〜HH2に係る第1の再量子化信号2aを抽出する。即
ち、同図中の左上に図示した太枠内のデータ(0、0)
〜(3、3)を第1の再量子化信号2aとし、この信号
を絶対値比較器3及びエントロピー符号化器7に供給す
る。一方、比較的高域の帯域に係るその他のデータは第
2の再量子化信号2bとして第2の量子化器5と選択器
6とに供給される。
【0019】この絶対値比較器3と計数比較器4とは比
較的低域の帯域に係る信号から大振幅エッジの存否を判
断する判断手段AAであって、まず、絶対値比較器3に
て、第1の再量子化信号2aに係るデータ中の(0、
1)〜(3、3)を夫々所定の閾値T1(T1は正整
数)と比較し、第1の閾値T1を越える場合は「1」を
越えない場合は「0」を計数比較器4に供給する。これ
らのデータは、比較的低域の帯域であるHL3、HH
3、LH3、HL2、HH2、LH2からのデータであ
る。尚、(0、0)は直流成分であり、単にブロックに
係る画面の平均的な直流値を表す情報であるため除外し
ている。
【0020】そして、計数比較器4にて1つの仮想デー
タブロックに係る絶対値比較器3の出力「1」の数をカ
ウントする。ここで、その結果を数N1とすると、数N
1と所定の閾値NT1(NT1は正整数)とを比較し、
その結果を選択器6に供給する。尚、計数比較器4が仮
想データブロック毎に初期化されているのは当然であ
る。この第1の選択器6は、N1>NT1である場合に
は後述する第2の量子化器5の出力信号である第3の量
子化信号5aを、一方、N1≦NT1である場合には第
2の再量子化信号2bをエンロピー符号化器7に供給す
る。また、第2の再量子化器5は第2の再量子化信号2
bに所定の量子化ステップq2を用いて再量子化を施し
て得た第3の再量子化信号5aを選択器6に供給する。
【0021】そして、エンロピー符号化器7は、第1の
再量子化信号2aと選択器出力信号5aとに基づきエン
トロピー符号化を行うものである。即ち、計数比較器4
の比較結果がN1>NT1である場合には第1,第3の
再量子化信号2a,6aとに基づき、一方、N1≦NT
1である場合には第1,第2の再量子化信号2a,2b
とに基づき夫々エントロピー符号化を行う。ここで、エ
ントロピー符号化は以下のように行われる。
【0022】第2の再量子化後の仮想的なデータブロッ
クを次のように走査して1次元に並べ直す。まず、
(0、0)、(0、1)、(1、0)、(1、1)、
(0、2)、(0、3)、(1、2)、(1、3)、
(2、0)、(2、1)、(3、0)、(3、1)、
(2、2)、(2、3)、(3、2)、(3、3)の順
に走査する(走査Aと呼ぶ)。次に、帯域LH1からの
データである、(4、0)〜(4、3)、(5、0)〜
(5、3)、(6、0)〜(6、3)、(7、0)〜
(7、3)をこの順に走査する。次に、帯域HL1から
のデータである、(0、4)〜(3、4)、(0、5)
〜(3、5)、(0、6)〜(3、6)、(0、7)〜
(3、7)をこの順に走査する。最後に、帯域HH1か
らのデータである、(4、4)〜(4、7)、(5、
4)〜(5、7)、(6、4)〜(6、7)、(7、
4)〜(7、7)をこの順に走査する(走査Bと呼
ぶ)。次に各データの値が0であるかどうか判定され、
連続する0値データの数はラン長として勘定される。0
でないデータがくるとその値とそれまでの0データのラ
ン長を組み合わせて2次元ハフマン符号化される。尚、
0データが最後まで続く場合は、ブロック終了を表すE
OB(End of Block)符号で走査を打ち切
る。
【0023】このようにして得た画像符号化信号bbは
図示せぬ誤り訂正符号化手段、伝送路の性質に応じた変
調手段等を介して図示せぬ伝送路に供給される。尚、こ
の伝送路は、例えば、電話回線、光デイスク等であり、
また、画像符号化復号化装置がデジタルVTRである場
合にはテープヘッド系である。
【0024】(復号化器側)図2を用いて復号器側を説
明する。図示せぬ伝送路より供給される入力信号が図示
せぬ誤り訂正手段、復調手段等を介してエントロピー復
号化器8に供給され、まず走査Aに相当するハフマン符
号の復号を行い第1の再量子化信号2aに対応する第1
の復号化信号8aを得て、これを絶対値比較器3と第1
の逆量子化器10とに供給する。この第1の復号化信号
8aは、データ(0、0)、(0、1)、(1、0)、
(1、1)、(0、2)、(0、3)、(1、2)、
(1、3)、(2、0)、(2、1)、(3、0)、
(3、1)、(2、2)、(2、3)、(3、2)、
(3、3)を有するものである。続いて、走査Bに相当
するハフマン符号の復号を行い第2の再量子化信号2b
に対応する第2の復号化信号8bを復号して第2の逆量
子化器9と選択器6の一方の入力とに供給する。
【0025】そして、絶対値比較器3及び計数比較器4
により構成される大振幅エッジの存否を判断する判断手
段BBは上記した符号器側と同様に、閾値T1とデータ
(0、1)、(1、0)、(1、1)、(0、2)、
(0、3)、(1、2)、(1、3)、(2、0)、
(2、1)、(3、0)、(3、1)、(2、2)、
(2、3)、(3、2)、(3、3)のそれぞれ絶対値
とを比較し、T1以上の絶対値を持つデータの数をカウ
ントし、その結果を数N1とする。N1と閾値NT1と
を比較している。
【0026】一方、第2の量子化器5と相補的な関係に
ある第2の逆量子化器9は第2の復号化信号8bに所定
の量子化ステップq2を用いて逆量子化を施し得た第3
の復号化信号9aを選択器6の他方の入力に供給する。
【0027】そして、選択器6は計数比較器4の比較結
果がN1>NT1である場合には第3の復号化信号9a
を第1の逆量子化器10に供給し、一方、N1≦NT1
である場合には第2の復号化信号8bを第1の逆量子化
器10に供給する。このように比較的低域の帯域に係る
第1の復号化信号8aに基づいて第2の量子化が行われ
たか否かを判別することができるので、第2の量子化を
行ったか否かという情報は特に送る必要はない。
【0028】そして、第1の量子化器2と相補的な関係
にある第1の逆量子化器10は所定の量子化ステップq
1を用いて逆量子化を施し、その結果を分割フィルター
バンク1と相補的な関係にある合成フィルターバンク1
1にて帯域合成を行って得た出力画像信号ccを図示せ
ぬ伝送路に出力している。
【0029】このようにして、比較的低域の帯域に係る
データに基づいて入力画像内の大振幅エッジ部分の存否
を推定し、存在すると判断した際には比較的高域の帯域
に係るデータの量子化ステップを大きくしたので、画質
劣化を招くことなくエントロピー符号化後の符号量を減
少せしめることができる。また、比較的低域の帯域に係
るデータに基づいて入力画像内の大振幅エッジ部分の存
否を推定しているので、特別な判別情報を伝送しなくと
も復号器側で完全に復号することができる。
【0030】尚、上記した実施例では符号化側に係る画
像符号化装置と復号側に係る画像復号化装置とを別々に
説明したが、これらを一体とした画像符号化復号化装置
であっても良いことは勿論である。
【0031】また、図3は仮想的なブロックの配置を示
したものであり、現実の記憶装置上にデータを並べる必
要はないことは当然である。また上記の実施例では、デ
ータ(0、1)、(1、0)、(1、1)、(0、
2)、(0、3)、(1、2)、(1、3)、(2、
0)、(2、1)、(3、0)、(3、1)、(2、
2)、(2、3)、(3、2)、(3、3)の値をその
まま用いたが、第1の再量子化における量子化ステップ
を各値に乗じた値を代わりに用いても良い。また実施例
では、これらのデータの絶対値が閾値T1よりも大きい
データの数を判定基準に用いたが、これらのデータの絶
対値和や絶対値のうちの最大値を判定基準としても良
い。さらに、計数比較器4のカウント値に応じて第2の
量子化器の量子化ステップp2を可変して良く、係る場
合は、大振幅エッジが存在せず第2の量子化を行わない
際に量子化ステップp2を「1」に設定することにより
選択器6を省略することができる。
【0032】また、以上の例では画像信号をHL1、H
H1、LH1、HL2、HH2、LH2、HL3、HH
3、LH3、LL3の10ヶの帯域に分けたが、LL3
についてさらに帯域分割を行ってHL4、HH4、LH
4、LL4に分割し、計13ヶの帯域に分割した場合で
も、実施例と同様に仮想的なデータブロックを作り、帯
域HL1、HH1、LH1、LL4からのデータを除い
たデータの値によって、HL1、HH1、LH1からの
データの再量子化ステップを変えれば良い。
【0033】また、例えば、図4に図示する如く、帯域
LH1をさらにLHL1とLHH1の2つの帯域に分割
しても良い。係る場合は、図3の仮想的なデータブロッ
クのデータ(4、0)〜(7、0)及び(4、1)〜
(7、1)として帯域LHL1から、(4、2)〜
(7、2)及び(4、3)〜(7、3)として帯域LH
H1からのデータとする。そして、データ(4、0)〜
(7、0)、(4、1)〜(7、1)、(4、2)〜
(7、2)、(4、3)〜(7、3)については実施例
の場合と同様に第2の量子化を行う。
【0034】また、第1、第2の再量子化は線形量子化
でも良いし、あるいはまた非線形量子化でも良い。さら
に、第1の量子化器2は分割フィルターバンク1の直後
に配置しなくとも良く、エントロピー符号化器7の直前
に配置しても良いことは勿論であり、係る場合は分割フ
ィルターバンク1の出力信号のうち比較的低域の帯域に
係る信号を判断手段AAと第1の量子化器2とに供給
し、比較的高域の帯域に係る信号を第2の量子化器5と
選択器6とに供給し、選択器6の出力信号6aを第1の
量子化器2に供給すれば良い。あるいは比較的高域の帯
域に係る信号については第1,第2の量子化を同時に行
っても良い。
【0035】また、分割,合成フィルターバンクは必ず
しもウェーブレット変換用のフィルターバンクを用いる
必要はなく、一般のサブバンド分割、合成フィルターバ
ンクを用いても良い。
【0036】(第2実施例)本実施例は、特に、画面の
明るさを表す輝度情報を有する信号を入力画像信号とし
て想定したものである。また、その概要は、一般に画像
のうち十分輝度の低い部分はそうでない部分に比べて量
子化誤差による妨害が目立ちにくい点に着目すると共に
平均輝度は低くとも黒地に白線が引かれたような画像部
分では量子化誤差によって復号後の画像で白線が消えて
しまうこともある点を考慮し、平均輝度が十分に低く且
つエッジのない領域については量子化ステップを他の領
域より大きくしてエントロピー符号化後の符号量を減少
せしめている。
【0037】第2実施例が第1実施例と相違するのは比
較的低域の帯域に係る信号に基づいて大振幅エッジの存
否を判断した判断手段AA,BBが相違するのみである
ので、この点について図5を用いて詳述する。
【0038】まず、符号化器側の判断手段AAについて
説明するに、第1の量子化信号2aが直流成分比較器1
2に供給され、ここで仮想的なデータブロックの輝度が
低い場合を検出する。即ち、第1の量子化信号2a中の
データ(0、0)の値(V1とする。)と所定の閾値T
2(T2は整数)とを比較し、V1<T2である場合に
は「1」を、V1≧T2である場合には「0」を出力す
る。ここでデータ(0、0)の値は帯域LL3に係るも
のであって、分割フィルターバンク1により得られる最
も低い帯域であり直流成分を表している。
【0039】また、第1の量子化信号2aは最大値検出
器13にも供給され、ここで、比較的低域の帯域に係る
データ(0、1)、(1、0)、(1、1)、(0、
2)、(0、3)、(1、2)、(1、3)、(2、
0)、(2、1)、(3、0)、(3、1)、(2、
2)、(2、3)、(3、2)、(3、3)の夫々絶対
値のうちの最大値(V2とする。)を検出し、その結果
を絶対値比較器14に供給する。そして、V2と所定の
閾値T3(T3は正整数)とを比較し、V2<T3であ
る場合には「1」を、V2≧T3である場合には「0」
を出力する。
【0040】そして、直流成分比較器12と最大値比較
器14との出力を論理積器15にて論理積を施しこれを
選択器6に供給する。選択器6は、論理積器15の出力
が「1」である場合即ち、V1<T2かつV2<T3で
あれば、第2の量子化器5の出力信号である第3の量子
化信号5aを、一方、論理積器15の出力が「0」であ
る場合には第2の量子化信号2bをエントロピー符号化
器7に供給する。
【0041】また、復号器側の判断手段BBの構成は符
号器側の判断手段AAと同様であり、論理積器15の出
力が「1」である場合即ち、V1<T2かつV2<T3
であれば、第2の逆量子化器9の出力信号である第3の
復号化信号9aを、一方、論理積器15の出力が「0」
である場合には第2の復号化信号8bを第1の逆量子化
器10に供給する。
【0042】このようにして、本実施例によれば、比較
的低域の帯域に係る信号に基づいて平均輝度が十分に低
くかつエッジがない部分であるか否かを判別し、該当す
る場合にはHL1、HH1、LH1からのデータの量子
化ステップを大きくしたので、エントロピー符号化後の
符号量を小さくしながら、復号後の画像で量子化誤差に
起因する妨害を視覚的に少なくできるという効果があ
る。
【0043】
【発明の効果】上述したように本発明の構成によれば、
分割フィルターバンクにより分割された比較的低域の帯
域に係る信号に応じて変動する量子化ステップを用い
て、分割フィルターバンクにより分割された比較的高域
の帯域に係る信号に再量子化を施す再量子化手段と、比
較的低域の帯域に係る信号と該再量子化手段の出力信号
とに基づいて符号化を施す符合化手段とを有するので、
量子化誤差に起因する復号後の画質劣化を招くことなく
符号化後の符号量を減少せしめることができるという効
果があり、例えば、入力画像内の大振幅エッジが存在す
る場合、又は平均輝度が十分に低く且つエッジのない場
合に有効である。
【0044】また、比較的低域の帯域に係る信号に応じ
て変動する逆量子化ステップを用いて再量子化手段の出
力信号に逆量子化を施す逆量子化手段と、比較的低域の
帯域に係る信号と該逆量子化手段の出力信号に基づいて
所定の帯域にサブバンド合成する合成フィルターバンク
とを有するので、逆量子化ステップを可変するための特
別な情報を伝送しなくとも画像復号化装置で完全に復号
することができ、符号化後の符号量を減少せしめること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像符号化装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図2】本発明に係る画像復号化装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図3】仮想的なデータブロックを説明するための概念
図である。
【図4】帯域分割の他の例を説明するための概念図であ
る。
【図5】第2実施例の要部を説明するためのブロック図
である。
【図6】従来の分割フィルターバンクを説明するための
ブロック図である。
【図7】従来の分割フィルターバンクによって得られた
複数の信号の夫々の帯域を説明するための概念図であ
る。
【符号の説明】
aa 入力画像信号 1 分割フィルターバンク 2a 第1の再量子化信号(比較的低域の帯域に係る信
号) 2b 第2の再量子化信号(比較的高域の帯域に係る信
号) 5 第2の量子化器(再量子化手段) 7 エントロピー符号化器(符合化手段) 8 エントロピー復号化器(復号化手段) 10 第1の逆量子化器(逆量子化手段) 11 合成フィルターバンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像信号をサブバンド符号化する画像
    符号化装置であって、 該入力画像信号をサブバンド分割する分割フィルターバ
    ンクと、 該分割フィルターバンクにより分割された比較的低域の
    帯域に係る信号に応じた量子化ステップを用いて、該分
    割フィルターバンクにより分割された比較的高域の帯域
    に係る信号に再量子化する再量子化手段と、 該比較的低域の帯域に係る信号と該再量子化手段の出力
    信号とに基づいて符号化する符合化手段とを有すること
    を特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】サブバンド符号化された画像信号を復号化
    する画像符号化装置であって、 該サブバンド符号化された画像信号を比較的低域の帯域
    に係る信号と再量子化された比較的高域の帯域に係る信
    号とに復号する復号化手段と、 該比較的低域の帯域に係る信号に応じた逆再量子化ステ
    ップを用いて、該再量子化された比較的高域の帯域に係
    る信号を逆再量子化する逆再量子化手段と、 該比較的低域の帯域に係る信号と該逆再量子化手段の出
    力信号とに基づいて所定の帯域にサブバンド合成する合
    成フィルターバンクとを有することを特徴とする画像復
    号化装置。
  3. 【請求項3】入力画像信号をサブバンド符号化復号化す
    る画像符号化復号化装置であって、 該入力画像信号をサブバンド分割する分割フィルターバ
    ンクと、 該分割フィルターバンクにより分割された比較的低域の
    帯域に係る信号に応じた量子化ステップを用いて、該分
    割フィルターバンクにより分割された比較的高域の帯域
    に係る信号に再量子化する再量子化手段と、 該比較的低域の帯域に係る信号と該再量子化手段の出力
    信号とに基づいて符号化する符合化手段と、 サブバンド符号化された画像信号を該比較的低域の帯域
    に係る信号と再量子化された比較的高域の帯域に係る信
    号とに復号化する復号化手段と、 該比較的低域の帯域に係る信号に応じた逆再量子化ステ
    ップを用いて、該再量子化された比較的高域の帯域に係
    る信号を逆再量子化する逆再量子化手段と、 該比較的低域の帯域に係る信号と該逆再量子化手段の出
    力信号とに基づいて所定の帯域にサブバンド合成する合
    成フィルターバンクとを有することを特徴とする画像符
    号化復号化装置。
JP33655692A 1992-11-24 1992-11-24 画像符号化装置、画像復号化装置及び画像符号化復号化装置 Pending JPH06165154A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019106572A (ja) * 2017-12-08 2019-06-27 キヤノン株式会社 画像符号化装置及びその制御方法、並びにプログラム

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