JPH06165111A - 画像圧縮伸長装置 - Google Patents

画像圧縮伸長装置

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JPH06165111A
JPH06165111A JP31448992A JP31448992A JPH06165111A JP H06165111 A JPH06165111 A JP H06165111A JP 31448992 A JP31448992 A JP 31448992A JP 31448992 A JP31448992 A JP 31448992A JP H06165111 A JPH06165111 A JP H06165111A
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Naoya Hayashi
直哉 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インタレース走査によりN枚(N≧2)のフィ
ールドに分けて別々に圧縮される画像を、人の目に映る
劣化を抑えながら圧縮データの総ビット数を少くする。 【構成】撮像した画像をN枚のフィールドに分けて出力
するカメラ1と、これらを1枚づつ圧縮する符号化器6
と、圧縮データを伸長する復号器8と、伸長した各フィ
ールドをインタレース走査して表示するディスプレイ1
2とを備え、符号化器6が離散コサイン変換係数を定め
たしきい値で量子化し、これらのしきい値を2枚目以降
で変え、これにより2枚目以降の圧縮率を1枚目と変え
て全体の圧縮率を上げると共に、伸長した画像はインタ
レース走査されるための劣化が目立たない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像を符号化してデータ
量を圧縮及び伸長する画像圧縮伸長装置に関し、特にイ
ンタレース走査をするカメラおよびディスプレイを用い
る画像の圧縮伸長装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号は、データ量が非常に多いた
め、しばしはデータ量を圧縮して記録あるいは伝送され
るが、このデータ量の圧縮は符号化と呼ばれ、逆に符号
化した画像データを伸長して画像の復元をすることは復
号と呼ばれる。このような符号化/復号方法として、離
散コサイン変換(以下DCTという)を用いる方式が知
られており、たとえば、大町隆夫、小野文孝による「カ
ラー静止画符号化国際標準方式(JPEG)の概要(そ
の1)」(1991年、画像電子学会誌第20巻第1
号)に紹介されている。
【0003】一方、画像の撮像装置、ディスプレイには
例えばテレビジョン用のカメラ、受像機のようにインタ
レース走査を用いるものが広く用いられている。このよ
うな撮像装置、ディスプレイと符号化器、復号器を用い
る画像の圧縮伸長方法の例として、図5のブロック図に
示す方法がある。これは、テレビジョンカメラ(以下T
Vカメラという)で1枚の画像を撮像し、それを圧縮し
て磁気ディスクなどの記録媒体に保存し、必要なときに
それを取出し、伸長してディスプレイに表示する方法で
ある。
【0004】図において、NTSC方式のTVカメラ1
で撮像した画像は、コンポジット信号の形式で出力さ
れ、このTVカメラ1は撮像した1枚の画像をインタレ
ース走査により2枚のフィールドに分けて順に出力して
いる。図3(a)に示す画面はNTSC方式では525
本ある走査線を模擬的に16本で表している。インタレ
ース走査は、これらの走査線を上から1本おきに2回に
分けて出力して2枚のフィールドにするもので、斜線を
付した走査線が第1フィールド、残りの走査線が第2フ
ィールドを構成する。
【0005】TVカメラ1の出力をアナログデジタル変
換器(以下A/D変換器という)2で標本化、量子化し
てデジタル信号に変換する。このデジタル化したコンポ
ジット信号をRGB合成部3でR信号、G信号、B信号
(以下まとめてRGB信号という)に変換する。次に、
最初に送られる第1フィールドのRGB信号を第1フィ
ールドメモリ4に、さらに次の第2フィールドのRGB
信号を第2フィールドメモリ5に書込む。したがって第
1フィールドメモリ4、第2フィールドメモリ5に書込
まれた内容は、図3(b)に示すように、1走査線おき
に取出したコンポジット信号を変換したRGB信号にな
る。
【0006】符号化器6で、第1フィールドメモリ4に
書込んだ1枚のフィールドのRGB信号を圧縮して第1
フィールドの圧縮データを生成し、さらに第2フィール
ドメモリ5に書込んだ1枚のフィールドRGB信号を圧
縮して第2フィールドの圧縮データを取出して、復号器
8で1枚のフィールドのRGB信号に伸長し、これを第
1フィールドメモリ9に書込む。次に第2フィールドの
圧縮データを取出して、同様に1枚のフィールドのRG
B信号に伸長し、これの第2フィオールドメモリ10に
書込む。そして第1フィールドメモリ9のRGB信号か
ら読出し、デジタルアナログ変換器(以下D/A変換器
という)11でアナログ信号に変換し、ディスプレイ1
2に出力する。
【0007】続いて第2フィールドメモリ10のRGB
信号を順に読出し、D/A変換器11で同様にアナログ
信号に変換してディスプレイ12に出力する。また第2
フィールドメモリ10を読終えたら再び第1フィールド
メモリ9の読出しに戻り、第1フィールドメモリ9、第
2フィールドメモリ10を交互に読出すことを繰り返
す。こうしてディスプレイ12には伸長された第1フィ
ールド、第2フィールドのRGB信号が繰り返し出力さ
れる。
【0008】ディスプレイ12は、図3(a)に示す画
面を構成するように、入力した第1フィールドのRGB
信号を第1番目の走査線から1本おきに表示し、次の第
2フィールドのRGB信号を第2番目の走査線から1本
おきに表示する。こうしてTVカメラ1で撮像した画像
は、インタレース走査により2枚のフィールドに分けて
出力され、第1フィールド、第2フィールドの順に別々
に圧縮されて記録媒体7に記録される。
【0009】そして表示する時には、第1フィールドの
圧縮データ、第2フィールドの圧縮データの順に伸長さ
れて、それぞれ第1フィールドメモリ9、第2フィール
ドメモリ10に書込まれ、これらが交互に読出される。
ディスプレイ12はこれらをインタレース走査しながら
表示する。NTSC方式では第1、第2フィールドとも
に1秒に約30回づつ読出されるので、1枚の画像とし
て見える。
【0010】次に、符号化器6の構成について説明す
る。これはブロック読出部20、DG部21、量子化部
22および可変長符号化部23からなる。ブロック読出
部20は、図4(a)に示すように、原画像を左上から
水平方向8画素×垂直方向8画素づつ分割して得られる
ブロックを、原画像の左上のブロックから水平方向に1
行づつ、右下のブロックまで順に読出し、DCT部21
に出力する。
【0011】具体的にはまず第1フィールドメモリ4に
書込まれたR信号を図4(a)の原画像とみなして、読
出すブロックに含まれるR信号のアドレスを次々に生成
し、R信号からなる各ブロックを順に読出す。第1フィ
ールドメモリ4のR信号を読出し終えたら、次に第1フ
ィールドメモリ4のG信号を同様に読出してDCT部2
1に出力する。
【0012】そして次に第2フィールドメモリ5のR信
号、G信号、B信号を第1フィールドと同様にブロック
毎に順に読出してDCT部21に出力する。ここで原画
像の水平方向、垂直方向の画素数はそれぞれ8の倍数と
仮定したが、原画像の水平方向の画素数が8の倍数でな
い場合、最も右のブロックは、最も右の画素を足りない
画素分だけ繰返し読出して代用することにより構成でき
る。また同様に原画像の垂直方向の画素数が8の倍数で
ない場合、最も下のブロックは、最も下の画素を足りな
い画素分だけ繰返し読出して代用することにより構成で
きる。
【0013】DCT部21では、入力した各ブロックを
水平方向8点×垂直方向8点の2次元離散コサイン変換
する。以下に入力したブロックを2次元整数配列f
(i,j)(i、jはそれぞれ水平方向、垂直方向の座
標で、図4(b)に示すように0から7までの整数値を
とる)として、これらの処理を具体的に説明する。
【0014】f(i,j)は、例えば最も暗い画素の信
号レベルを−128、最も明るい画素の信号レベルを1
27とする8ビット整数値をとる。f(i,j)は次の
(1)式に従ってDCT係数F(u,v)に変換され
る。ここでu、vは2次元離散コサイン変換における水
平方向、垂直方向の周波数をそれぞれ表し、i、jと同
様に0から7までの整数値をとる。また(1)式のsq
rt(2)は2の平方根である。F(u,v)は2次元
整数配列で、f(i,j)が8ビット整数の場合、3ビ
ット増えて−1024から1023までの11ビット整
数をとる。
【0015】
【0016】DCTは画像の情報を低い周波数成分、す
なわちuあるいはvが小さい周波数に集める性質をもっ
ており、F(u,v)の絶対値は一般に低い周波数成分
が大きく、高い周波数成分が小さい。
【0017】次の量子化部22では、このF(u,v)
をテーブル30に記録された生成数値をとる量子化マト
リクスQ(u,v)を用いて次の(2)式のように量子
化し、2次元整数配列C(u,v)に変換する。このテ
ーブル30は例えば読出し専用メモリで構成される。
【0018】
【0019】ここで除算は整数の除算で、小数点以下は
切り捨てる。次の(3)式に示すように量子化マトリク
スの値を、低い周波数成分に対しては小さく、高い周波
数成分にしては大きく設定することにより、C(u,
v)の高い周波数成分をほとんど0にできる。
【0020】
【0021】これらの高い周波数は人の目には判別しに
くいので、復号した画像の劣化がそれほど感知されるこ
となく情報を圧縮できる。次の可変長符号化部23では
C(u,v)をハフマン符号などの可変長符号により符
号化する。可変長符号は出現頻度の高いシンボルにビッ
ト長の短い符号語を張当て、出現頻度の低いシンボルに
はビット長の長い符号語を割当てることにより全体の情
報量を圧縮する符号である。C(u,v)の符号化にお
いてはまずC(u,v)を次に示すように低い周波数か
らジグザグスキャンして1次元のデータに並べかえる。
【0022】C(0,0),C(1,0),C(0,
1),C(0,2),C(1,1),C(2,0),C
(3,0),C(2,1),C(1,2),C(0,
3),C(0,4),C(1,3),C(2,2),C
(3,1),C(4,0),…,C(7,6),C
(6,7),C(7,7)。
【0023】次に、この1次元データをC(0,0)か
ら調べて、連続する0の数すなわち0のラン数と、それ
に続く非零係数が、C(0,0),C(0,1),C
(1,3)のみの場合には、C(u,v)は次のように
表される。
【0024】(0,C(0,0)),(1,C(0,
1)),(4,C(2,1)),(3C(1,3)),
EOB。
【0025】そして(0ラン数、非零係数)の組とエン
ドオブブロックEOBをそれぞれシンボルとして可変長
符号で符号化する。このシンボルと符号語の対応は対応
表により定められ、圧縮データからシンボルを忠実に復
元できる。一般にC(u,v)に0が多いほど、0ラン
数が多くなることが期待できる。従って(0ラン数、非
零係数)の組が少なくなり、そのブロックの圧縮データ
は少なくなることが期待できる。
【0026】符号化器6ではこのようにしてブロック毎
に圧縮する。従って最初に第1フィールドのR信号、G
信号、B信号の順に圧縮し、これらから第1フィールド
の圧縮データを生成し、次に第2フィールドのR信号、
G信号、B信号の順に圧縮し、これらから第2フィール
ドの圧縮データを生成する。以上説明したようにしてT
Vカメラ1で撮像した画像の圧縮データを生成する。こ
うして得られた圧縮データの層ビット数は原画像の総ビ
ット数よりかなり少なく、典型的な圧縮率として1/1
0から1/50程度が得られる。
【0027】次に復号器8の構成について説明する。こ
れは可変長復号部24、逆量子部25、逆DCT部2
6、ブロック書込部27から構成される。ここではTV
カメラ1で撮像した画像の水平垂直方向の画素数は復号
時に既知とする。また説明を簡単にするため、これらは
ともに8の倍数とする。すなわち第1、第2フィールド
の水平方向のブロック数および垂直方向のブロック数が
復号時に既知となる。また可変長符号化部23で用いた
シンボルと符号語の対応表も復号時に既知とする。ただ
しこれらが固定されていない場合でも、圧縮データのは
じめにヘッダー部を設けてそこにこれを入れておき、復
号する前に読出せばよい。
【0028】まず記録媒体7に記録された第1フィール
ド分の圧縮データを取出し、可変長復号部24、逆量子
化部25および逆DCT部26で1ブロック毎に復号す
る。第1フィールドの圧縮データはR信号、G信号、B
信号の順に並んでいるので、最初に復号されるのはR信
号である。そしてブロック書込部27において、復号し
たブロックの数と第1フィールドの水平方向のブロック
数から、このブロックの第1フィールド中の位置を求
め、これからこのブロックに含まれるR信号のアドレス
を続けて生成し、これらを第1フィールドメモリ9に書
込む。
【0029】最も右下のR信号のブロックの復号が終わ
ったら、次のブロックからG信号として同様にブロック
に含まれるG信号のアドレスを生成し、これらを第1フ
ィールドメモリ9に書込む。最も右下のG信号のブロッ
クの復号が終わったら、次のブロックからB信号として
同様にブロックに含まれるB信号のアドレスを生成し、
第1フィールドメモリ9に書込む。こうして第フィール
ドの圧縮データの伸長を行なう。
【0030】続いて第2フィールドの圧縮データを取出
し、第1フィールドと同様にR信号、G信号、B信号の
順に伸長して第2フィールドメモリ10に書込む。ここ
では原画像の水平方向垂直方向の画素数がともに8の倍
数と仮定したが、水平方向の画素数が8の倍数でない場
合でも、前述したように最も右のブロックには符号化器
6で足りない画素分だけ最も右の画素を入れておけば、
これらを第1フィールドメモリ9、第2フィールドメモ
リ10に書込まないことで1枚のフィールドを伸長でき
る。また同様に原画像の垂直方向の画素数が8の倍数で
ない場合でも、最も下のブロックの補充した画素は書込
まなければよい。
【0031】1ブロックの復号は、次のように符号化と
逆の処理により行う。可変長符号部24は、圧縮データ
に含まれる符号語をシンボルと符号語の対応表を参照す
ることにより、それに対応するシンボルに変換する。こ
れにより(0ラン数、非零係数)の組あるいはEOBが
復元される。これらを(0,0)から前述したジグザグ
スキャン順にC(u,v)に代入する。すなわちC
(0,0)から検出した0ラン数だけ値0を代入し、次
のC(u,v)に検出した非零係数の値を代入する。そ
して次のC(u,v)から再び、次に復元した(0ラン
数、非零係数)を使って同じことを繰り返す。もし変換
したシンボルがEOBであれば残りのC(u,v)には
すべて0を代入する。このようにしてC(7,7)まで
代入し終わればそこで1ブロック分の係数C(u,v)
が揃う。
【0032】次に逆量子化部25で、テーブル30に格
納した量子化マトリクスQ(u,v)を用いて1ブロッ
ク分のC(u,v)から(4)式にしたがってDCT係
数F’(u,v)を計算する。
【0033】 F’(u,v)=C(u,v)Q(u,v)…(4) DCT部21で計算したF(u,v)とF’(u,v)
とはほぼ等しく、その絶対値の差はQ(u,v)の1/
2以下となる。次に逆DCT部26でF’(u,v)を
次の(5)式に従って水平方向8点×垂直方向8点の2
次元逆離散コサイン変換する。ここでc(u)、c
(v)は(1)式と同じ定数である。
【0034】
【0035】2次元逆離散コサイン変換は、2次元離散
コサイン変換の逆変換で、もしF’(u,v)とF
(u,v)が等しければ、f’(i,j)は原画像のブ
ロックf(i,j)と等しくなる。実際には前述のよう
にF’(u,v)とF(u,v)には絶対値で量子かマ
トリクスQ(u,v)の1/2以下の差があるので、復
号したf’(i,j)は原画像のブロックf(i,j)
とは多少異なる。しかし、この符号化/復号方法によっ
て生じる劣化を人の目にはあまり目立たない程度に量子
化マトリクスQ(u,v)を選ぶことができる。復号器
8ではこのようにしてブロック毎の復号を行う。この従
来例は、TVカメラ1で撮像した画像を圧縮して記録媒
体7に記録し、必要なときにそれを取出して伸長し、デ
ィスプレイ12に表示する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】上述したTVカメラ1
で撮像した画像を圧縮伸長する場合、圧縮データの総ビ
ット数を減らそうとすると、テーブル30に格納されて
いる量子化マトリクスの要素の値を大きくする必要があ
り、その結果伸長した画像の画質が劣化する。また逆に
画質の劣化を抑えるには、量子化マトリクスの要素の値
を小さくする必要があり、その結果圧縮データの総ビッ
ト数が増えてしまう。
【0037】本発明の目的は、画像がインタレース走査
により2枚のフィールドに分けられ、別々に符号化され
ることを利用して、人の目に映る画像の劣化を抑えなが
ら圧縮データの総ビット数を減らすことのできる画像圧
縮伸長装置を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、撮像し
た画像をインタレース走査しN枚のフィールド(Nは2
以上の整数)に分けて出力するカメラと、前記N枚のフ
ィールドを順に1枚づつ圧縮して圧縮データを生成する
符号化器と、前記圧縮データを伸長してN枚の復号フィ
ールドを生成する復号器と、前記N枚の復号フィールド
をインタレース走査して表示するディスプレイとによ
り、前記撮像した画像の復号画像を表示する画像圧縮伸
長装置において、前記符号化器が、前記1枚のフィール
ドを2次元ブロックに分割し、これら各ブロックを順に
2次元離散コサイン変換して変換係数を求め、これを係
数位置毎に定めたしきい値により量子化して得られる量
子化した変換係数を用いて前記ブロックの圧縮データを
生成し、これらを集めて前記1枚のフィールドの圧縮デ
ータを生成し、前記復号器が、前記1枚のフィールドの
圧縮データから前記各ブロックの前記量子化した変換係
数を取出し、これに前記しきい値を乗じたのち2次元逆
離散コサイン変換して復号ブロックを生成し、これらを
集めて前記1枚の復号フィールドを生成するものであ
り、かつ前記しきい値の少なくとも1つを2枚目以降の
前記フィールドの圧縮及び伸長において等しく変えて圧
縮率を上げるようにしたことを特徴とする。
【0039】
【実施例】図1は本発明の画像圧縮伸長装置の第1の実
施例を説明するブロック図である。これは図5と同様に
TVカメラ1で撮像した画像を2枚のフィールドに分け
て別々に圧縮する。この実施例と従来例との相違点は、
第1フィールドのRGB信号の圧縮にテーブル28に格
納された量子化マトリクスを用い、第2フィールドのR
GB信号の圧縮にテーブル29に格納された量子化マト
リクスを用いることで、これ以外は従来例と同じ動作を
するので説明を略す。
【0040】ここでテーブル28には、例えば図5のテ
ーブル30と同じ量子化マトリクスQ(u,v)(u,
vはそれぞれ0から7までの整数)が格納され、テーブ
ル29にはこの各Q(u,v)を2倍にした2Q(u,
v)が格納されている。従って第1フィールドのRGB
信号は従来例と同じ量子化マトリクスを用いて圧縮す
る。すなわち第1フィールドより第2フィールドの方が
粗い量子化を行うことになる。ところで第1フィールド
のRGB信号と第2フィールドのRBG信号は隣接する
走査線の信号なので、第1フィールドと第2フィールド
を別の画像と考えると、これら2つは一般にかなり似た
画像となる。
【0041】従って従来例のように第1フィールドと第
2フィールドを同じ量子化マトリクスで符号化すれば、
第1フィールドの圧縮データと第2フィールドの圧縮デ
ータの総ビットはそれほどかわらない。しかし本実施例
のように第2フィールドの各ブロックの方が第1フィー
ルドより粗い量子化をおこなう場合には、第2フィール
ドの各ブロックの量子化されたDCT係数C(u,v)
は第1フィールドのそれより0を多く含むことが期待で
きる。従って、第2フィールドの圧縮データの方が第1
フィールドの圧縮データより総ビットが少なくなること
が期待され、すなわち両方のフィールドを合わせた全体
の総ビット数は従来例より少なくなることが期待でき
る。
【0042】また、第2フィールドの方が粗い量子化を
行っているので、伸長した第2フィールドの画質は、伸
長した第1フィールドの画質より劣る。しかし、ディス
プレイ12は、第1フィールドと第2フィールドを、図
3(a)のようにインタレース走査して表示する。すな
わち第2フィオールドの各走査線は画質の良い第1フィ
オールドの走査線に挟まれるので、ディスプレイに表示
される画像は従来例と比較してもあまり画質が劣化して
いるようには見えない。
【0043】ここでは、テーブル29に格納された量子
化マトリクスの要素がテーブル28に格納された量子化
マトリクスの要素の2倍の例を挙げたが、例えば従来例
のテーブル30の例で挙げた(3)に示す量子化マトリ
クスをQ(u,v)として、テーブル28に格納された
量子化マトリクスを水平方向周波数uが3以下の要素は
Q(u,v)、4以上の要素は2Q(u,v)、テーブ
ル29に格納された量子化マトリクスを垂直方向周波数
vが3以下の要素はQ(u,v)、4以上の要素は2Q
(u,v)にしてもよい。
【0044】この場合を従来例と比べると、第1フィー
ルドのRGB信号は水平方向に粗く量子化され、第2フ
ィールドのRGB信号は垂直方向に粗く量子化される。
従って、従来例と比べると、第1フィールドは水平方向
の高い周波数が劣化し、第2フィールドは垂直方向の高
い周波数が劣化している。しかし、ディスプレイでこれ
ら2枚のフィールドをインタレース走査して表示するの
で、伸長した画像の劣化は、従来例と比べてあまり目立
たない。また両方のフィールドとも、従来例と比べて量
子化が粗くなるので、圧縮データの総ビット数は従来例
より少なくなることが期待できる。
【0045】図2は本発明のもう1つの実施例のブロッ
ク図である。これはTVカメラ1から出力されるコンポ
ジット信号を輝度信号(以下Y信号という)と2つの色
差信号(以下それぞれCb信号、Cr信号という)に分
離し、これらY信号、Cb信号Cr信号を圧縮する。人
の目のCb信号、Cr信号に対する解像度はY信号に対
する解像度と比べて低いことが知られており、NTSC
方式でもY信号の帯域よりCb信号、Cr信号の帯域の
方が狭い。従って、符号化器6で用いる量子化マトリク
スもCb信号、Cr信号用とY信号用とを分けて、Cb
信号、Cr信号、Cr信号はY信号より粗い符号化を行
う。この実施例は、Y信号の圧縮及び伸長に用いる量子
化マトリクスを第1フィールドと第2フィールドで代え
る例である。
【0046】TVカメラ1で撮像した画像はコンポジッ
ト信号の形式で出力される。これをA/D変換器2で標
本化、量子化したのち、輝度信号色差信号分離部(以下
Y/Cという)13でY信号とCb信号、Cr信号に分
離する。そして第1フィールドのY信号、Cb信号、C
r信号を第1フィールドメモリ14に書込み、第2フィ
ールドのY信号、Cb信号、Cr信号を第2フィオール
ドメモリ15に書込む。そして符号化器6で、第2フィ
ールドメモリ14に書込んだ1フィールド分のY信号、
Cb信号、Cr信号を従来例と同様に順に圧縮して第1
フィールドの圧縮データを生成する。
【0047】ここでY信号ブロックのDCT係数の量子
化にはテーブル31に格納された量子化マトリクスを用
い、Cb信号ブロックとCr信号ブロックのDCT係数
の量子化にはテーブル32に格納された量子化マトリク
スを用いる。テーブル31に格納された量子化マトリク
スは、例えば従来例のテーブル30の例で挙げた(3)
式に示す量子化マトリクスを用いる。テーブル32に格
納された量子化マトリクスはたとえば次の(6)式の量
子化マトリクスQ’(u,v)を用いる。
【0048】
【0049】さらに、第2フィールドメモリ15に書込
んだ1フィールド分のY信号、Cb信号、Cr信号を同
様に順に圧縮して第2フィールドの圧縮データを生成す
る。ここでY信号ブロックのDCT係数の量子化にはテ
ーブル31に格納された量子化マトリクスを用い、Cb
信号ブロックとCr信号ブロックのDCT係数の量子化
にはテーブル33に格納された量子化マトリクスを用い
る。テーブル32には各要素が(6)のQ’(u,v)
の2倍の量子化マトリクスが格納されている。
【0050】そして第1フィールドの圧縮データと第2
フィールドの圧縮データを順に記録媒体7に記録する。
表示する時には、まず第1フィールドの圧縮データを取
出して、復号器8で1枚のフィールドのY信号、Cb信
号、Cr信号に伸長し、これを第1フィールドメモリ1
6に書込む。ここでY信号ブロックのDCT係数の量子
化には、テーブル31に格納された量子化マトリクスを
用い、Cb信号ブロックとCr信号ブロックのDCT係
数の量子化にはテーブル32に格納された量子化マトリ
クスを用いる。
【0051】次に第2フィールドの圧縮データを取出し
て、同様に1枚のフィールドのY信号、Cb信号、Cr
信号に伸長し、これを第2フィールドメモリ17に書込
む。ここでY信号ブロックのDCT係数の量子化にはテ
ーブル31に格納された量子化マトリクスを用い、Cb
信号ブロックとCr信号ブロックのDCT係数の量子化
にはテーブル33に格納された量子化マトリクスを用い
る。
【0052】次に第1フィールドメモリ16のY信号、
Cb信号、Cr信号から読出し、RGB合成部18でR
信号、G信号、B信号に変換し、それぞれD/A変換器
11でアナログ信号に変換し、ディスプレイ12に出力
する。続いて同様に第2フィールドメモリ17のY信
号、Cb信号、Cr信号を順に読出し、RGB合成部1
8でR信号、G信号、B信号に変換したのち、それぞれ
D/A変換器11でアナログ信号に変換してディスプレ
イ12に出力する。
【0053】また第2フィールドメモリ17を読終えた
ら再び第1フィールドメモリ16の読出しに戻り、第1
フィールドメモリ16、第2フィールドメモリ17を交
互に読出すことを繰り返す。こうしてディスプレイ12
には伸長された第1フィールド、第2フィールドのRG
B信号が繰り返し出力される。そしてこれらはインタレ
ース走査しながら表示されるので、人の目には1枚の画
像として写る。
【0054】この実施例では、第2フィールドのCb信
号、Cr信号は第1フィールドのCb信号、Cr信号よ
り粗く量子化されるので、伸長した第2フィールドのC
b信号は伸長した第1フィールドに比べて劣化する。し
かし第1フィールドの圧縮データに占めるCb信号、C
r信号分の圧縮データより、第2フィールドの圧縮デー
タに占めるCb信号、Cr信号分の圧縮データの方が総
ビット数が少ないと期待できる。従って従来のように第
1フィールド、第2フィオールドのCb信号、Cr信号
ともテーブル32に格納された同じ量子化マトリクスを
用いることにより、圧縮データの総ビット数が少なくな
ると期待できる。またディスプレイ12はこれらをイン
タレース走査して表示するので、従来例と比較してもあ
まり劣化しているようには見えない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像圧縮伸
長装置は、第1フィールドと第2フィールドを異なった
量子化マトリクスを用いて圧縮及び伸長することによ
り、従来例と比べて伸長した画像の画質の劣化を抑えた
まま圧縮データの総ビット数を少なくできるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像圧縮伸長方法の一実施例を説明す
るブロック図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するブロック図。
【図3】従来例の画像圧縮伸長方法を説明するブロック
図。
【図4】図3のインタレース走査を説明する表示図。
【図5】原画像とブロックとを説明する模式図。
【符号の説明】
1 TVカメラ 2 A/D変換器 3 RGB合成部 4 第1フィールドメモリ 5 第2フィールドメモリ 6 符号化器 7 記録媒体 8 復号器 9 第1フィオールドメモリ 10 第2フィールドメモリ 11 D/A変換器 12 ディスプレイ 13 Y/C分離部 14 第1フィールドメモリ 15 第2フィールドメモリ 16 第1フィールドメモリ 17 第2フィールドメモリ 18 RGB合成部 20 ブロック読出部 21 DCT部 22 量子化部 23 可変長符号化部 24 可変長復号部 25 逆量子化部 26 逆DCT部 27 ブロック書込部 28〜33 テーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像した画像をインタレース走査しN枚
    のフィールド(Nは2以上の整数)に分けて出力するカ
    メラと、前記N枚のフィールドを順に1枚づつ圧縮して
    圧縮データを生成する符号化器と、前記圧縮データを伸
    長してN枚の復号フィールドを生成する復号器と、前記
    N枚の復号フィールドをインタレース走査して表示する
    ディスプレイとにより、前記撮像した画像の復号画像を
    表示する画像圧縮伸長装置において、前記符号化器が、
    前記1枚のフィールドを2次元ブロックに分割し、これ
    ら各ブロックを順に2次元離散コサイン変換して変換係
    数を求め、これを係数位置毎に定めたしきい値により量
    子化して得られる量子化した変換係数を用いて前記ブロ
    ックの圧縮データを生成し、これらを集めて前記1枚の
    フィールドの圧縮データを生成し、前記復号器が、前記
    1枚のフィールドの圧縮データから前記各ブロックの前
    記量子化した変換係数を取出し、これに前記しきい値を
    乗じたのち2次元逆離散コサイン変換して復号ブロック
    を生成し、これらを集めて前記1枚の復号フィールドを
    生成するものであり、かつ前記しきい値の少なくとも1
    つを2枚目以降の前記フィールドの圧縮及び伸長におい
    て等しく変えて圧縮率を上げるようにしたことを特徴と
    する画像圧縮伸長装置。
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