JPH06162068A - ベクトル処理装置 - Google Patents

ベクトル処理装置

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JPH06162068A
JPH06162068A JP31169292A JP31169292A JPH06162068A JP H06162068 A JPH06162068 A JP H06162068A JP 31169292 A JP31169292 A JP 31169292A JP 31169292 A JP31169292 A JP 31169292A JP H06162068 A JPH06162068 A JP H06162068A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スカラプロセッサからベクトルプロセッサへ発
行されるベクトル命令と同期させてスカラオペランドデ
ータを発行することによりベクトル処理装置の性能向上
を図る。 【構成】スカラプロセッサとベクトルプロセッサから構
成されるベクトル処理装置で、ベクトルプロセッサ内
に、ベクトル命令バッファ17、アドレスバッファ19
と対応したスカラデータバッファ18を備える。スカラ
プロセッサから発行されるベクトル命令、アドレス、ス
カラデータをそれぞれのバッファ17,19,18に格
納し、ベクトル命令に従いベクトル演算器26又はベク
トルロード/ストアリクエスタ21へスカラデータ、ア
ドレスを供給する。 【効果】スカラプロセッサから発行されるベクトル命令
と同期させてスカラデータ、アドレスを発行し、ベクト
ルプロセッサ内にこれらを格納するバッファを持つこと
により、ベクトルプロセッサ起動時間の短縮と、プロセ
ッサ間のデータ転送によるオーバーヘッドを削減すると
いう効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スカラ、ベクトルの2
つのプロセッサから構成されるベクトル処理装置に係
り、特にスカラプロセッサからベクトルプロセッサへの
命令とデータの転送を同期化することにより、ベクトル
プロセッサの起動及びベクトル命令の処理を高速化した
ベクトル処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベクトル処理装置では、スカラ
処理を行なうスカラ命令とベクトル処理を行なうベクト
ル命令をそれぞれの命令列に分け、該ベクトル命令列を
ベクトルプロセッサが処理するのに必須な情報を、スカ
ラプロセッサがベクトルプロセッサに与える方式がとら
れる。このような方式をとるベクトル処理装置において
性能を向上させるには、ベクトルプロセッサによるベク
トル命令列の処理と、スカラプロセッサによる次ベクト
ル命令列処理に必要な情報のセットアップを並列に行
い、ベクトルプロセッサの処理が空くことなくスカラプ
ロセッサからベクトルプロセッサへ命令を発行すること
と、スカラ、ベクトル両プロセッサ間の情報転送におい
て、十分なスループットを確保することが必要である。
【0003】これらを実現するため、スカラデータを保
持するスカラレジスタ、及びベクトルデータのアドレス
を保持するアドレスレジスタのコピーを持つことや、特
開昭61−231664号公報に記載されるように、ス
カラプロセッサから発行されるベクトル命令、及びベク
トルデータのアドレスを格納するバッファをベクトルプ
ロセッサ内に持つことが知られている。
【0004】これらの構成要素によるベクトル命令列の
処理では、先行するベクトル命令列の処理開始を指示す
るベクトルプロセッサ起動命令(以下EXVP命令)実
行時に、スカラレジスタ及びアドレスレジスタの内容が
それぞれのコピーに書き込まれ、スカラプロセッサから
のベクトル命令発行時に、命令及びアドレスは、順次ベ
クトルプロセッサ内の命令バッファ及びアドレスバッフ
ァに取り込まれる。但し、スカラレジスタ及びアドレス
レジスタのベクトルプロセッサへの読み出しは、該スカ
ラレジスタのコピー及びアドレスレジスタのコピーから
行われる。よって、ベクトルプロセッサにおける、先行
ベクトル命令列処理と並列に、スカラプロセッサにおい
て後続のベクトル命令列で使用するスカラレジスタ及び
アドレスレジスタへの書き込みを行う事が可能である。
【0005】ここで、後続ベクトル命令列の処理開始を
指示するEXVP命令の実行は、先行ベクトル命令列の
命令及びベクトルデータのアドレスが、先行ベクトル命
令発行終了によりすべてベクトルプロセッサ内のバッフ
ァに取り込まれているので、先行ベクトル命令列中にス
カラデータを使用する命令が存在しなければ、先行ベク
トル命令列の命令発行終了後即座に実行可能となる。
【0006】しかし、先行ベクトル命令列中にスカラデ
ータを使用する命令が存在する場合、後続ベクトル命令
列のEXVP命令の実行は、ベクトルプロセッサにおけ
る該スカラデータを使用する命令の開始を待たなければ
ならない。すなわち、スカラデータのベクトルプロセッ
サへの取り込みは、スカラプロセッサからベクトルプロ
セッサへのベクトル命令発行時ではなく、ベクトルプロ
ッセサにおける該ベクトル命令の開始時であるため、該
ベクトル命令の実行開始までは、後続ベクトル命令列の
EXVP命令によるスカラレジスタのコピーへの書き込
みは待たなければならない。
【0007】また、ベクトルプロセッサにおいて、スカ
ラデータを使用するベクトル命令が存在する場合、スカ
ラデータのスカラプロセッサからの読み出しは、ベクト
ルプロセッサにおける命令実行開始時に行なわれるた
め、該ベクトル命令処理において、スカラ、ベクトル両
プロセッサ間のスカラデータ転送オーバーヘッドが見え
てしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、先
行ベクトル命令列中に、スカラデータを使用するベクト
ル命令が存在する場合、後続ベクトル命令列のEXVP
命令実行、及び後続ベクトル命令列のスカラプロセッサ
からベクトルプロセッサへの命令発行は、先行ベクトル
命令列中のスカラデータを使用する命令のベクトルプロ
セッサにおける処理開始時まで待たされる。さらに、ベ
クトルプロセッサにおけるスカラデータの読み出しにお
いて、両プロセッサ間のスカラデータ転送オーバヘッド
が大きく、ベクトルプロセッサを効率良く動作させるこ
とができないという問題点がある。
【0009】本発明の目的は、スカラプロセッサからベ
クトルプロセッサへのスカラデータ転送論理を工夫する
ことにより、ベクトルプロセッサ起動時間の短縮と、ベ
クトル命令処理における、スカラデータ転送オーバーヘ
ッドの短縮を可能にしたベクトル処理装置を提供するこ
とにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、1チップLS
iからなるCPUで構成されるマルチプロセッサにおけ
るCPU間の処理要求、およびデータの転送に適用し、
CPU間の転送効率の向上を可能にしたマルチプロセッ
サを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、スカラプロセッサからベクトルプロセッ
サへの命令発行と同期してスカラデータの転送を行うた
め、スカラプロセッサ内に、スカラデータを発行するベ
クトル命令制御論理部(第1の手段)をベクトルプロセ
ッサ内に、ベクトル命令バッファ、及びアドレスバッフ
ァに対応したスカラデータ格納バッファ(第2のバッフ
ァリング手段)と、これらのバッファからの読み出しを
行うベクトル命令実行制御論理部(第3の手段)を備え
た構成とする。
【0012】さらに、1チップLSiからなるCPUで
構成されるマルチプロセッサにおいては、互いのCPU
に対する処理要求パスとデータパスを独立に備え、各C
PU内に、処理要求を格納するバッファと、処理要求を
格納するバッファに対応したデータバッファを備えるも
のである。
【0013】
【作用】上述した本発明の構成によれば、ベクトルプロ
セッサ内に、ベクトル命令バッファ、及びアドレスバッ
ファと対応した、スカラデータ格納バッファと、これら
のバッファの読み出し制御を行うベクトル命令実行制御
論理部を備え、スカラプロセッサ内に、これらのバッフ
ァの書き込み制御を行うベクトル命令発行制御論理部を
備えることにより、スカラプロセッサからベクトルプロ
セッサへの命令発行と同期してスカラデータはベクトル
プロセッサ内に取り込まれる。よってスカラプロセッサ
は、ベクトルプロセッサにおけるベクトル命令実行開始
を待たずに後続ベクトル命令列のEXVP命令の実行、
及びベクトル命令発行が可能になる。
【0014】さらに、ベクトルプロセッサにおいてスカ
ラデータを使用するベクトル命令実行時にスカラデータ
はこのベクトルプロセッサ内のスカラデータ格納バッフ
ァより読み出されるので、スカラデータ転送によるオー
バーヘッドを削減することが可能になる。
【0015】また、1チップLSiからなるCPUで構
成されるマルチプロセッサにおいては、互いのCPUに
対する処理要求パスと、データパスを独立に備え、各C
PU内に処理要求格納バッファと、処理要求格納バッフ
ァと対応したデータバッファを備えることにより、CP
U間の処理要求と、その処理に必要なデータは同期して
転送され、CPU間のデータ転送によるオーバーヘッド
を削減することが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明によるベクトル処理装置の一実
施例を、下記のような、FORTRANプログラムの処
理を例に図面により詳細に説明する。
【0017】 上記プログラムをコンパイルすると以下のような命令列
が得られる。
【0018】 スカラ命令列 : Address Load:ベクトルデータB,Dのアドレスセット アップ Scaiar Load :スカラデータk,lのロード EXVP :ベクトルプロセッサ起動 : ベクトル命令列 Vector Load :ベクトルデータBのロード Vector Load :ベクトルデータDのロード Vector Add :B(i)+k→A(i) Vector Add :D(i)+l→C(i) Vector Stor :ベクトルデータAのストア Vector Stor :ベクトルデータCのストア 10 Vector Link :ベクトル命令列の終了。但し、ベクト ルプロセッサが動作中でも後続ベクト ル命令列の処理が可能であることを示 す。
【0019】以下、上記命令列の処理を本発明のベクト
ル処理装置の主要部の一実施例の構成を示す図1を用い
て説明する。
【0020】ベクトル処理装置が起動されると、スカラ
命令実行制御論理部1は、主記憶メモリ2上に格納され
ているスカラ命令列を記憶制御装置3を介し読み出す。
【0021】スカラ命令実行制御論理部1では、この命
令列をデコードし、スカラ命令の処理であるベクトル
データB,Dの主記憶メモリ2上の開始アドレスをアド
レスレジスタ4にセットする。同様に、スカラ命令の
処理であるスカラデータk,lをスカラレジスタ5にセ
ットする。
【0022】スカラ命令実行制御論理部1がスカラ命令
のEXVP命令をデコードすると、アドレスレジスタ
4、及びスカラレジスタ5の全ての内容を、それぞれワ
ークアドレスレジスタ6、及びワークスカラレジスタ7
にコピーする。この時点で、上記ベクトル命令列で使用
されるアドレス、及びスカラデータは、ワーク上にコピ
ーされているため、後続するベクトル命令列に必要なア
ドレス、スカラデータのアドレスレジスタ4、スカラレ
ジスタ5への書き込みが可能となる。
【0023】これと同時に、スカラ命令実行制御論理部
1は、ベクトル命令発行制御論理部8に対しベクトル命
令列の読み出し要求を発行する。この要求により、ベク
トル命令発行制御論理部8は、スカラ命令のEXVP
命令で指定された上記ベクトル命令列を主記憶メモリ2
上から記憶制御装置3を介し読み出す。ベクトル命令発
行制御論理部8は、このベクトル命令列を順次デコード
し、ベクトルプロセッサ内のベクトル命令実行制御論理
部9へ、ベクトル命令〜10 に対するベクトル命令有
効指示信号を1サイクルピッチでパス10を介し送出す
る。この信号と同期させ、ベクトル命令発行制御論理部
8は、ベクトル命令コードをデータパス11を介しベク
トルプロセッサへ送出し、さらにその命令で必要なスカ
ラデータ、アドレスをセレクタ12、13によりワーク
スカラレジスタ7、ワークアドレスレジスタ6からセレ
クトし、データパス14、15を介し命令コードと同期
して、ベクトルプロセッサに送出する。
【0024】ベクトル命令実行制御論理部9は、ベクト
ル命令有効指示信号により、インポインタ16を更新
し、図2に示す様にスカラプロセッサより送出されたベ
クトル命令〜10の命令コードをベクトル命令バッファ
17に、スカラデータをスカラデータバッファ18に、
アドレスをアドレスバッファ19に順次セットする。こ
の際、ベクトル命令、、、、10 の様に、スカ
ラデータを使用しない命令や、ベクトル命令、、10
のようにアドレスデータを使用しない命令の場合で
も、インポインタ16は更新されるので何らかのデータ
がセットされる。
【0025】この時点で、ベクトル命令、で使用さ
れるスカラデータも、命令コード、アドレス同様全てベ
クトルプロセッサ内に取り込まれているので、次のEX
VP命令の実行及び後続ベクトル命令列のベクトルプロ
セッサへのベクトル命令発行を、ベクトルプロセッサに
おけるベクトル命令の実行開始を待たずに行うことが
可能になる。
【0026】ベクトル命令実行制御論理部9は、ベクト
ル命令のベクトル命令有効指示信号を受けると、セレ
クタ20を介し命令コードをベクトル命令バッファ17
より読み出し、ベクトルロード/ストアリクエスタ21
が空いていれば、ベクトル命令実行指示信号をベクトル
ロード/ストアリクエスタ21へ発行する。ベクトルロ
ード/ストアリクエスタ21は、ベクトル命令実行指示
信号を受けるとセレクタ22を介しアドレスバッファ1
9よりベクトルデータBの主記憶メモリ2上の開始アド
レスを取り込み、ベクトルデータBを主記憶メモリ2か
らベクトルレジスタ23へロードする。この際スカラデ
ータもセレクタ24を介しベクトルロード/ストアリク
エスタ21へ送出されているが使用されない。
【0027】ベクトル命令実行制御論理部9は、ベクト
ル命令のベクトル命令実行指示信号発行と同時にアウ
トポインタ25を更新し、ベクトル命令の命令コード
を読み出し、スカラデータ、アドレスをベクトルロード
/ストアリクエスタ21へ送出する。ベクトル命令実行
制御論理部9は、ベクトル命令の処理が終了した時点
で、ベクトル命令のベクトル命令実行指示信号をベク
トルロード/ストアリクエスタ21へ発行し、ベクトル
命令の処理と同様に、ベクトルデータDをベクトルレ
ジスタ23へロードする。
【0028】ベクトル命令のベクトル命令実行指示信
号が発行されると再びアウトポインタ25は更新され、
ベクトル命令実行制御論理部9は、ベクトル命令の命
令コードを読み出し、ベクトル演算器26が空いていれ
ば、ベクトル命令実行指示信号をベクトル演算器26へ
発行する。この時点で、スカラデータkは、スカラデー
タバッファ18よりセレクタ24を介し、ベクトル演算
器26へ送出されているのでスカラデータのプロセッサ
間転送によるオーバーヘッドは見えない。
【0029】ベクトル演算器26はスカラデータkとベ
クトルレジスタ23より読み出したベクトルデータBと
を加算しベクトルデータAを求め、ベクトルレジスタ2
3ヘ書き込む。ベクトル命令のベクトル命令実行指示
信号は、ベクトル演算器26におけるベクトル命令の
終了後発行され、ベクトル命令の処理と同様に、ベク
トルデータCを求めベクトルレジスタ23へ書き込む。
以下同様にベクトル命令、の命令コード、アドレス
はベクトルプロセッサ内の各バッファからベクトル命令
実行指示信号により送出され、ベクトルロード/ストア
リクエスタ21により、ベクトルレジスタ23から主記
憶メモリ2へベクトルデータA,Cがストアされる。
【0030】上記命令列の終了を示すベクトル命令10
は、ベクトルプロセッサが動作中でも後続ベクトル命令
列の処理が可能であることを示す。前述した様に、命令
バッファ17と対応したスカラデータバッファ18を持
つことにより、先行ベクトル命令列内にスカラデータを
使用する命令がある場合でも後続ベクトル命令列のベク
トルプロセッサに対する命令発行が可能になるので、ベ
クトルプロセッサを効率よく使用することが出来る。さ
らに、ベクトルプロセッサにおいて、スカラデータを使
用する命令のベクトル命令実行指示信号が発行されると
き、スカラデータは既にスカラデータバッファ18に格
納されているので、スカラデータのプロセッサ間転送時
間によるオーバヘッドは見えなくなり、ベクトルプロセ
ッサにおけるベクトル命令列処理時間の短縮が可能とな
る。
【0031】次に、本発明を用いた1チップからなるC
PUで構成されるマルチプロセッサの一実施例を図3,
図4を用いて説明する。図3はその概念図を示してい
る。
【0032】図3において、CPU0からCPU1への
処理要求は、パス29aを介し送出され、CPU1内の
処理要求格納バッファキュー27bに格納される。この
処理要求に同期して処理に必要なデータがCPU0から
CPU1へパス30aを介し送出され、CPU1内のデ
ータバッファキュー28bに格納される。同様にして、
CPU1からCPU0への処理要求は、パス29bを介
し送出され、CPU0内の処理要求格納バッファキュー
27aに格納される。この処理要求と同期して処理に必
要なデータがCPU1からCPU0へパス30bを介し
送出され、CPU0内のデータバッファキュー28aに
格納される。CPU0からCPU1への処理要求パス2
9aとCPU1からCPU0への処理要求パス29b、
及びCPU0からCPU1へのデータパス30aとCP
U1からCPU0へのデータパス30bはそれぞれ独立
なのでそれぞれのCPU間の転送は、並列に動作可能で
ある。
【0033】さらに、処理要求を受けたCPUでは、処
理に必要なデータを自CPU内のデータ格納バッファキ
ュー28a,28bより読み出すので、処理要求を送出
するCPUは、処理要求を受けたCPUでの処理が終了
するのを待たずに次の処理要求及びデータを送出するこ
とが可能になり、CPU間の転送によるオーバーヘッド
を削減することが可能となる。
【0034】本実施例を1チップLSiからなるCPU
で構成されるマルチベクトルプロセッサに用いた具体的
実施例を図4に示す。同図において、図3と同様、27
a,27bは処理要求格納バッファキュー、28a,2
8bはデータバッファキューを示している。
【0035】例えばCPU0で求めたベクトルデータの
総和などの演算結果をCPU1での演算に使用するケー
スを考える。まず、CPU0内命令実行制御論理部31
aは、主記憶メモリ2より命令列を読み出す。CPU0
内命令実行制御論理部31aは、セレクタ32aを介
し、CPU0内ベクトル演算器26aへベクトルデータ
の総和を示す命令コードを発行する。CPU0内ベクト
ル演算器26aは、ベクトルデータをCPU0内ベクト
ルレジスタ23aより読み出し総和を求め、結果のスカ
ラデータをパス33a、セレクタ34aを介し、CPU
0内スカラレジスタ5aに格納する。次に、CPU0内
命令実行制御論理部31aは、CPU1内命令実行制御
論理部31bへパス35aを介し、処理要求有効指示信
号を送出する。この信号と同期させて、CPU0内命令
実行制御論理部31aから処理要求をパス29aへ、C
PU0内スカラレジスタ5aから総和結果のスカラデー
タをセレクタ36aを介し、パス30aへ送出する。処
理要求有効指示信号を受けたCPU1内命令実行制御論
理部31bは、同期して送られてきた処理要求をCPU
1内処理要求格納バッファキュー27bへ、スカラデー
タを処理要求格納バッファキュー27bに対応したCP
U1内データ格納バッファキュー28bへ格納する。
【0036】この時点でCPU0内の総和結果を格納し
ていたスカラレジスタ5aは後続命令で使用可能とな
る。さらに後続のCPU0からCPU1への処理要求及
びその処理に必要なデータは、CPU1での先行処理要
求の実行終了を待つことなく順次送出され、CPU1の
処理要求格納バッファキュー27b、データ格納バッフ
ァキュー28bへ格納される。
【0037】CPU1では、CPU0からの処理要求を
CPU1内処理要求格納バッファキュー27bより読み
出し、セレクタ37b、32bを介しCPU1内ベクト
ル演算器26bへ送出する。これと同時にスカラデータ
をCPU1内データ格納バッファキュー28bより読み
出し、セレクタ38bを介しベクトル演算器26bへ送
出する。同様に後続のCPU0からCPU1への処理要
求は、先行する処理要求の実行終了後順次処理される。
すなわち、後続の処理要求に必要なスカラデータは、処
理実行時には、既にCPU1内データ格納バッファキュ
ー28bに格納されているのでCPU間のデータ転送に
よるオーバーヘッドは見えない。
【0038】さらに、CPU1からCPU0への処理要
求転送パス29b、データ転送パス30bは、CPU0
からCPU1への処理要求転送パス29、データ転送パ
ス30aと独立しているので、CPU1からCPU0へ
の処理要求も並列して動作可能であり、CPU間の転送
を効率良く行なうことが可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、スカラ、ベクトルの2
つのプロセッサから構成されるベクトル処理装置におい
て、ベクトルプロセッサ内にベクトル命令バッファと対
応したスカラデータバッファを持つことにより、ベクト
ルプロセッサにおけるスカラデータ使用命令の処理開始
を待たずに後続ベクトル命令列の命令発行が可能になる
ため、ベクトルプロセッサ起動時間を短縮でき、さらに
スカラデータを使用するベクトル命令列の処理におい
て、スカラデータのプロセッサ間転送によるオーバーヘ
ッドを削減するという効果がある。
【0040】また、1チップLSiからなるCPUで構
成されるマルチプロセッサにおいては、CPU間の処理
要求、及びその処理に必要なデータの転送パスを独立に
持ち、各CPU内に処理要求格納バッファキューとこれ
に対応したデータ格納バッファキューを持つことによ
り、CPU間の転送オーバヘッドを削減するという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスカラデータバッファを持つベク
トル処理装置の主要部の一実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明におけるベクトル命令バッファとスカラ
データバッファ、アドレスバッファとの対応を示す図で
ある。
【図3】本発明を用いた1チップLSiからなるCPU
で構成されたマルチプロセッサの概念図である。
【図4】本発明を用いた1チップLSiからなるCPU
で構成されたマルチベクトルプロセッサの主要部の一実
施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…スカラ命令実行制御論理部、 2…主記憶メモリ、 3…記憶制御装置、 4…アドレスレジスタ、 5…スカラレジスタ、 6…ワークアドレスレジスタ、 7…ワークスカラレジスタ、 8…ベクトル命令発行制御論理部、 9…ベクトル命令実行制御論理部、 12、13、20、22、24、32a、32b、34
a、34b、36a、36b、37a、37b、38
a、38b…セレクタ、 16…インポインタ、 17…ベクトル命令バッファ、 18…スカラデータバッファ、 19…アドレスバッファ、 21…ベクトルロード/ストアリクエスタ、 23…ベクトルレジスタ、 25…アウトポインタ、 26…ベクトル演算器、 27a、27b…処理要求格納バッファキュー、 28a、28b…データ格納バッファキュー、 29a、29b…処理要求転送パス、 30a、30b…データ転送パス、 31a、31b…命令実行制御論理部、 35a、35b…処理要求有効指示信号転送パス。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スカラデータ処理を実行するスカラプロセ
    ッサとベクトルデータ処理を実行するベクトルプロセッ
    サを組合せ、演算処理を実行するベクトル処理装置にお
    いて、前記スカラプロセッサから前記ベクトルプロセッ
    サに対して発行する命令に同期して、前記ベクトルプロ
    セッサにおけるデータ処理に使用するスカラオペランド
    データを発行する第1の手段と、前記第1の手段によっ
    て発行されたスカラオペランドデータを格納する第2の
    バッファリング手段と、前記第2のバッファリング手段
    からベクトルプロセッサの命令実行に対応して有効なオ
    ペランドデータを読み出す第3の手段を有することを特
    徴とするベクトル処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のベクトル処理装置におい
    て、第2のバッファリング手段のキューの深さは、前記
    ベクトルプロセッサ内の命令バッファキュー及びアドレ
    スバッファキューと等しいことを特徴とするベクトル処
    理装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のベクトル処理装置におい
    て、前記第3の手段はベクトルデータ処理命令で指定さ
    れるベクトル演算器またはベクトルロードストアリクエ
    スタに対し、前記第2のバッファリング手段から選択的
    にスカラオペランドデータを読み出すことを特徴とする
    ベクトル処理装置。
  4. 【請求項4】スカラデータ処理を実行するスカラプロセ
    ッサとベクトルデータ処理を実行するベクトルプロセッ
    サを組合せ、演算処理を実行するベクトル処理装置であ
    って、前記ベクトルプロセッサ内に、ベクトル命令バッ
    ファ,アドレスバッファ,及びこれらに対応したスカラ
    データ格納バッファと、これらバッファ群からの読み出
    しを制御するベクトル命令実行制御論理部を設けると共
    に、前記スカラプロセッサ内に、該バッファ群への書き
    込みを制御するベクトル命令発行制御論理部を設けたこ
    とを特徴とするベクトル処理装置。
  5. 【請求項5】複数のCPUで構成されるマルチプロセッ
    サにおいて、各々のCPUで計算されたスカラデータを
    互いのCPUに対し、それぞれスカラデータ専用パスを
    設け転送する第1の手段と、送出側のCPUにおいては
    前記スカラデータと当該データの有効コマンドを同期し
    て送出する第2の手段と、受信側のCPUにおいては前
    記スカラデータと前記データ有効コマンドをキューイン
    グする第3の手段を設けたことを特徴とするベクトル処
    理装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のベクトル処理装置におい
    て、 前記CPUは、1チップLSiからなるベクトル処理装
    置であることを特徴とするベクトル処理装置。
  7. 【請求項7】1チップLSiからなるCPUが複数個で
    構成されるマルチプロセッサシステムであって、互いの
    CPUに対する処理要求パスとデータパスを独立に備え
    ると共に、各CPU内に処理要求を格納するバッファ
    と、該処理要求格納バッファと対応したデータバッファ
    とを備え、各CPUの命令実行制御論理部は前記パスを
    介し、前記処理要求と当該処理要求に必要なデータを同
    期して転送することを特徴とするマルチプロセッサシス
    テム。
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JP2020047221A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 日本電気株式会社 プロセッサ、情報処理方法、プログラム

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