JPH06161556A - オートパイロット装置 - Google Patents

オートパイロット装置

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JPH06161556A
JPH06161556A JP4307040A JP30704092A JPH06161556A JP H06161556 A JPH06161556 A JP H06161556A JP 4307040 A JP4307040 A JP 4307040A JP 30704092 A JP30704092 A JP 30704092A JP H06161556 A JPH06161556 A JP H06161556A
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gain
limiter
autopilot
roll
acceleration
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Seiichi Yoneyama
誠一 米山
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛翔体の運用領域内において高度、速度が変
化した場合においても安定条件を満たし、かつ加速度コ
マンドに対しての応答としてROM内部の設定値どおり
の応答を得るオートパイロットを構成することを目的と
する。 【構成】 ピッチ系オートパイロットゲイン及びリミッ
タ1、2、3、4、5、6、ヨー系オートパイロットゲ
イン及びリミッタ、10、11、12、13、14、1
5、ロール系オートパイロットゲイン及びリミッタ2
0、21、22、23を各オートパイロットゲインの計
算方法にしたがってピッチ、ヨー及びロール系オートパ
イロットを構成し、加速度指令値より舵角指令値を出力
するものである。またフィードバック信号として機体の
角速度、加速度を検出するジャイロおよび加速度計7、
16、34の出力を使用するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、飛翔体の姿勢および
誘導制御を行なうために飛翔体に搭載されるオートパイ
ロット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6(a)は、従来のオートパイロット
装置の機能を示すブロック図である。図6(a)におい
て、1は、機体に指令値として与えるピッチ加速度コマ
ンドacpのスケール換算をする第1のオートパイロッ
トゲイン、2は、加速度ループゲイン、3は、レート積
分ループゲイン、4は、積分器のリミッタ、5は、レー
トループゲイン、6は、操舵サーボ装置へのピッチ舵角
指令Δpcに対してのリミッタ、7は、機体の角速度ピッ
チを検出するジャイロ、8は、重力加速度gに対する倍
数で表すためのスケール変換器、9は、加速度計の伝達
関数であり、ジャイロ7とともに二次近似してある。ま
た19は加速度フィードバックの加え合わせ点、20、
21は、角速度フィードバックの加え合わせ点である。
10から18、22、23、24は、ヨー系について記
述したものであり、ピッチ系の1から9、19、20、
21に相当する。また25は、ロールレートコマンド、
26は、ロールレートコマンドのスイッチ、27は、ロ
ールレートジャイロのフィードバックの加え合わせ点、
28は、積分器付きゲイン、29は、積分器のリミッ
タ、30は、比例ゲイン、31は、ロール補償器の比例
分と積分器分の加え合わせ点、32は、ロール舵角スイ
ッチ、33はロール舵角リミッタ、34はロールレート
ジャイロの伝達関数であり、二次近似してある。また、
ピッチ、ヨー、ロール系のゲインは図6(b)に示した
ような高度、速度における4つの高度バンドに分けられ
ており、各バンド内では固定値となっている。またac
yは、ヨー加速度指令、rは、飛翔体角速度、δrcは、
ロール舵角指令、Pは、飛翔体角速度、amv’は、飛
翔体の重力補正加速度ヨー、amw’は、飛翔体の重力
補正加速度ピッチである。
【0003】次に動作について説明する。従来のオート
パイロット装置は、上記のように構成される。ピッチ系
の動作について説明する。加速度コマンドとして入力さ
れた信号acpは、1の加速度制御ゲイン1にて機体に
生ずる加速度に対する指令にスケール調整され、また制
御ゲイン2において加速度ループの応答が調整される。
さらに積分器付ゲイン3、リミッタ4は機体の姿勢制御
の特性を調整する。そして機体の運動を検知するセンサ
であるレートジャイロ7の出力である機体角速度、加速
度計の出力である機体加速度は、それぞれ積分ゲイン3
の前及び積分ゲインリミッタ4の後、制御ゲイン2の前
にフィードバックされる。この構成をとるオートパイロ
ット装置により、飛翔体への制御指令である加速度指令
ピッチより操舵装置へのコマンドである舵角指令ピッチ
を計算し、出力する。
【0004】次にヨー系の動作について説明する。加速
度コマンドとして入力された信号acyは、加速度制御
ゲイン10にて機体に生ずる加速度に対する指令にスケ
ール調整され、ヨー加速度を引き、制御ゲイン11にお
いて加速度ループの応答を調整する。さらに積分器付ゲ
イン12、リミッタ13は機体の姿勢制御の特性を調整
する。そして機体の運動を検知するセンサであるレート
ジャイロ16の出力である機体角速度、加速度計の出力
である機体加速度は、積分ゲイン12の前及び積分ゲイ
ンリミッタ13の後、制御ゲイン11の前にフィードバ
ックされる。この構成をとるオートパイロット装置によ
り、飛翔体への制御指令である加速度指令ヨーより操舵
装置へのコマンドである舵角指令ヨーを計算し出力す
る。計算は、ピッチ、ヨー系とも図6に従ってゲインの
乗算、フィードバックの引き算、リミッタ計算、積分計
算を実施する。
【0005】さらに、ロール系の動作について説明す
る。ロールレート指令は、ロールレートフィードバック
を差し引き、積分器28及びゲインK1 、リミッタ29
を乗じ、ロールフィードバックを差し引いたものにロー
ルオートパイロットゲインK2を乗じてリミッタ29の
出力と加え合わせる。その加算結果がロール舵角指令値
となり、ロール舵角リミッタ33を通して操舵サーボ装
置へ出力される。なお7,16,34は、レートジャイ
ロの伝達関数を二次遅れ系で表したものであり、9,1
8は、加速度計の伝達関数を二次遅れ系で表したもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のオ
ートパイロット装置では、加速度指令信号acp,ac
yより舵角指令δpc,δycを演算する際にオートパイロ
ットゲインC0 ,C1 ,C2 ,C3 を乗じるがこの値
は、高度、速度バンドにわけられており、そのバンドの
中では、固定値となっており、制御対象である機体の伝
達関数が高度、速度により変化するのに合わせてバンド
を切り換えて制御していた。本方式では、高度、速度バ
ンドの切り換えの境界などでは、オーバシュートが大き
くなったり、ダンピングが悪くなったりすることもあり
えた。また特にその開発過程において空力係数を求める
際に使用する風洞試験が完全に実飛翔状況をシミュレー
トできず空力係数が変化すると、機体の伝達関数は、
“数1”に示したKJ ,a1 ,a2 ,b1 ,b2 ,b3
によって表され、その各係数で、空力係数CL α,Cm
δ,CL δ,Cm α,Cm ・α,Cmqがかわり、加速度
ループのオートパイロットを構成した時の伝達関数が変
わるため、その条件においてゲイン余裕、位相余裕を確
保するようにオートパイロットゲインすべてを設計しな
おすことが、必要となるという問題点があった。
【0007】
【数1】
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、オートパイロットゲインをメモ
リでもっている空力テーブル、慣性モーメント、質量、
飛翔体の速度より飛翔中にリアルタイムで計算すること
により飛翔中の高度、速度、質量、慣性モーメント変化
に対応してゲインを変化させることができ、さらには加
速度ループを組んだ場合の安定条件も満たすことができ
るオートパイロット装置を提供するものである。
【0009】また設定値である機体の時定数、減衰率を
かえることにより要求される機体時定数、減衰率を実現
し、加速度ループを組んだ状態においてその安定性は、
設定値としてROMでもつ機体の固有振動数を線形空力
係数より計算した機体の固有振動数の0.5倍から0.
6倍程度とすることにより運用領域が、低高度から高高
度、速度が亜音速から超音速領域まで変化した場合でも
安定条件を満たすことが可能であるオートパイロット装
置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるオート
パイロット装置においては、ピッチ、ヨー、ロール系の
オートパイロット装置のオートパイロットゲインC0
1 ,C2 ,C3 ,K1 ,K2 を空力テーブル、慣性モ
ーメント、質量、基準長、ミサイル速度を用いて飛翔中
リアルタイムに計算することにより、安定条件を満た
し、所望の機体時定数、減衰率を加速度コマンドに対す
る応答として実現するものである。
【0011】またこの発明はオートパイロットゲインC
0 ,C1 ,C2 ,C3 ,K1 ,K2のうち1つでも零に
なると不安定となるためオートパイロットゲインを計算
する際にゲインC1 をC1 ≧Aの時C1 =Aとして、そ
の時のC1 の計算値の分母をC2 の分子の値に用いるこ
とによりC2 の零点を回避するように構成したものであ
る。
【0012】またこの発明はミサイルが出しうる旋回加
速度は、飛翔高度及び速度によって変化する。そこでオ
ートパイロットの入力である加速度コマンドのGリミッ
タを各高度、速度における最大荷重倍数となるように調
整するようにしたものである。
【0013】またこの発明はロール舵角リミッタを機体
に発生するロールレートをモニタしてミサイルのロール
レートがレートセンサの計測範囲を超えないように調整
するものである。
【0014】さらにこの発明は高迎角時には非線形性が
強くなり、空力係数として高迎角時の線形空力係数を使
用してオートパイロットゲインを計算することで高迎角
時の制御を可能とする。制御を可能とするため、機体座
標系のミサイル速度から飛翔体の迎角を計算し、高迎角
時の空力テーブルを引用しその値をもちいてオートパイ
ロットゲインを計算するものである。
【0015】
【作用】上記のようなゲインスケジュールオートパイロ
ット装置を用いることによって、飛翔体の誘導飛翔中に
リアルタイムでオートパイロットゲインを安定条件を満
たしながら高度、速度及び質量、重心、慣性モーメント
の変化に適応させて変化させることができ、加速度コマ
ンドに対して機体の応答として所望の時定数、減衰率を
実現するように作用する。
【0016】また、第2のオートパイロットゲインC1
にリミッタを加えることにより、第3のオートパイロッ
トゲインC2 の零点を回避することができ、ミサイルの
飛翔高度及び速度が変化してもオートパイロット系が不
安定とならないように作用する。
【0017】また、第1のオートパイロットゲインC0
の前段に加速度コマンドリミッタを設定し、このリミッ
タを各高度、速度で可変とすることにより、ミサイルの
各飛翔状況において過大なコマンドが加わらないように
作用する。
【0018】また、ロール舵角リミッタを機体のロール
レートにより可変とすることで、機体に発生するロール
レートをおさえるように作用する。
【0019】また、上記のように構成されたオートパイ
ロット装置において、迎角により空力テーブルを可変と
することで高迎角時にも要求された応答を得るように作
用する。
【0020】
【実施例】
実施例1 図1はこの発明のオートパイロット装置の一実施例を示
すブロック図である。1から34までは上記従来装置と
同じものである。ただし7、9、16、18、34は、
それらの特性をそれぞれ伝達関数で表したものである。
【0021】図1のブロック図において、加速度コマン
ドacpに1の第1のオートパイロットゲインC0 を乗
ずる。そして、その結果より加速度フィードバックを差
し引き、2の第2のオートパイロットゲインC1 を乗ず
る。ここでC0 ,C1 は上述の“数1”に示したように
計算される。またacpにC0 を乗じた式を“数2”
に、その式より加速度フィードバックを差し引いた式を
“数3”に、さらにC1を乗じた式を“数4”に示す。
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】
【0025】そして、“数4”に示したC1 を乗じた値
より角速度フィードバックを差し引き、積分器3及び積
分器ゲインC2 を乗ずる。その結果を“数5”に示す。
2は“数6”に示した式により計算される。
【0026】
【数5】
【0027】
【数6】
【0028】さらに積分器出力にリミッタ4をかける。
リミッタ4の出力よりさらに角速度フィードバックを差
し引き第4のダンピングゲインC3 5を乗じ、舵角リ
ミッタを通し、舵角コマンドとする。その結果を“数
7”に示す。C3 は“数8”に示したように計算され
る。
【0029】
【数7】
【0030】
【数8】
【0031】ヨー系についても全く同一である。またロ
ール系については、ロールレートコマンド25より、ロ
ールレートを差し引きその値に積分器ゲインK1 28
を乗じてリミッタ29をかける。またロールレート指令
よりロールレートを引いた部分に制御ゲインK2 30
を乗じて積分器リミッタ29の出力に加算する。加算し
た結果に舵角リミッタ33を通し舵角コマンドとなる。
この結果を“数9”に示す。
【0032】このように飛翔条件である高度、速度に応
じてリアルタイムにオートパイロットゲインを計算する
ことにより、高度、速度をパラメータとする全運用領域
において安定に機体を制御することの可能なオートパイ
ロットゲインを計算することが可能である。ロール系オ
ートパイロットゲインK1 ,K2 は、“数10”に示し
たように計算される。
【0033】
【数9】
【0034】
【数10】
【0035】実施例2 “数1”において、オートパイロットゲインC1 は、機
体伝達関数の各係数及び、飛翔速度、重力加速度より計
算されることを示しているが、このC1 の計算条件にC
1 ≧Aの時のC1 =Aという条件を加え、その時の分母
の値をC2 の分子に使用することにより、C2 の零点を
回避することが可能となりそれにより制御系が不安定と
なることを避けることが可能である。C2 の零点が回避
できる理由は、C1 をAでリミッタをかけるとC1 の分
母とC2 の分子が全く同一の式であるためC1 が無限大
の時にC2 が零となるためリミッタをかけておけばC2
は零とならないことによる。その計算式は、“数11”
に示す。Aは、オートパイロットゲインのリミッタであ
り、約10程度の値が用いられる。図2は、この実施例
を表したものでありオートパイロットの動作の説明は、
図1に示した動作と全く同一であるため省略する。C1
の計算式にリミッタを加えてゲイン計算をする点のみが
相違点である。結果としてゲインの値のみが実施例1と
異なる。オートパイロット内部の計算式“数1”から
“数10”までは実施例1と同一であるため省略する。
【0036】
【数11】
【0037】実施例3 上記実施例1に加えて、ミサイルが発生しうる旋回加速
度を飛翔高度及び速度によって、各高度、速度の旋回荷
重倍数でリミッタをかけることにより、機体に対して過
大なコマンドをかけないようにすることが可能となる。
加速度指令にリミッタが付加されている点が実施例1と
の相違点であるが、図3に従って動作について説明す
る。ピッチ系オートパイロットは、入力値である加速度
指令ピッチにすぐに速度、高度で可変となる加速度リミ
ッタ29をかける。飛翔体は高度20kft,速度2.
0machでは、25Gの加速度を出すことができるよ
うに設計されているが、低速、高空では、25Gもでな
いし、高速、低空ではそれ以上の加速度がでる機体とな
っている。したがって本リミッタをテーブル方式とする
ことで飛翔不安定となる高迎角飛翔や過大コマンドによ
る整定不良となることを避けることができる。
【0038】リミッタ29の出力にオートパイロットゲ
インC0 1をかけ、加速度フィードバックを差し引
き、2のオートパイロットゲインC1 を乗じる。その出
力より角速度フィードバックを差し引き、ゲインC2
び積分器3をかける。その積分器3の出力にリミッタ4
をかけて、角速度フィードバックをさらに差し引く。そ
の出力に5のダンピングゲインC3 を乗じて、舵角リミ
ッタ6をかけてピッチ舵角指令とする。またヨー系オー
トパイロットも、ピッチ系と同様に入力値である加速度
指令ヨーの後に速度、高度で可変となる加速度リミッタ
30をかける。そしてリミッタ30の出力に10のオー
トパイロットゲインC0 をかけ、加速度フィードバック
を差し引き、11のオートパイロットゲインC1 を乗じ
る。その出力より角速度フィードバックを差し引き、ゲ
インC2 及び積分器12をかける。その出力にリミッタ
13をかけて、角速度フィードバックをさらに差し引
く。その出力に14のダンピングゲインC3 を乗じて、
舵角リミッタ15をかけてヨー舵角指令とする。ロール
系のオートパイロットの構成については、実施例1と全
く同一である。またオートパイロット内部の計算式及び
計算結果についても、実施例1に示した“数1”〜“数
10”と同一であるため省略する。
【0039】実施例4 図4はこの発明の実施例4を示す図であり、この実施例
4は上記実施例1に加えて、ミサイルのロールレートを
ロールレートジャイロの計測範囲内におさえるために、
ロールレートをモニタしてロール舵角リミッタを可変と
する。これによりミサイルの機体に発生するロールレー
トをレートセンサの計測範囲内におさえることが可能と
なる。24のロールレートセンサをモニタして22のロ
ール舵角リミッタを調整する。その他の動作について
は、実施例1と同一である。またオートパイロット内部
の計算式及び計算結果についても、実施例1に示した
“数1”〜“数10”と同一であるため省略する。
【0040】実施例5 上記実施例1に加えて、ミサイルの空力係数を空力テー
ブルから引用する際に、ミサイル速度より、迎角及び横
滑り角を計算し、その関数である空力係数を引用する。
これにより高迎角時は、そ時のゲインを計算すること
で、加速度コマンドに対する機体の応答として所望の設
定時定数、減衰率の応答を得ることが可能となる。迎
角、横滑り角、マッハ数より空力係数を引用する。“数
12”にそのテーブルの引用方法を示した。引用方法に
ついては、従来空力係数は、マッハ数のみ関数として引
用していたのを、迎え角、横滑り角、マッハ数の3次元
での引用とした。動作については、ゲインの引用以外は
実施例1と同一である。ピッチ系については、図5のブ
ロック図において加速度コマンドacpに第1のオート
パイロットゲインC0 1を乗じ、加速度フィードバッ
クを差し引き、2の第2のオートパイロットゲインC1
を乗ずる。そしてその出力より角速度フィードバックを
差し引き、3の積分器及び積分器ゲインC2 を乗ずる。
さらに積分器リミッタ4をとおし、角速度フィードバッ
クを差し引き、5のダンピングゲインC3を乗じ、6の
舵角リミッタを通してピッチ舵角指令δpcとする。7は
レートジャイロの伝達関数、8は、加速度計のディメン
ジョン換算、9は加速度計の伝達関数である。
【0041】ヨー系については、加速度コマンドacy
に10の第1のオートパイロットゲインC0 を乗じ、加
速度フィードバックを差し引き、11の第2のオートパ
イロットゲインC1 を乗ずる。そしてその出力より角速
度フィードバックを差し引き、12の積分器及び積分器
ゲインC2 を乗ずる。さらに積分器リミッタ13をとお
し、角速度フィードバックを差し引き、14のダンピン
グゲインC3 を乗じ15の舵角リミッタを通してヨー舵
角指令δycとする。16はレートジャイロの伝達関数、
17は、加速度計のディメンジョン換算、18は加速度
計の伝達関数である。ロール系については、実施例1と
同一である。
【0042】
【数12】
【0043】ところで上記説明では、実際に開発した後
翼操舵飛翔体について適用した例について述べたがオー
トパイロットゲインの本計算方法は、他の後翼操舵飛翔
体についても利用できることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0045】オートパイロットゲインC0 、C1
2 、C3 、K1 、K2 を計算するために“数1”,
“数2”,“数3”,“数4”,“数5”,“数6”に
示した計算式にしたがって計算することにより、加速度
指令値に対して安定条件を満たし高度、速度により動圧
および空力係数、また飛翔時間により慣性モーメント、
質量が変化してもROMに設定した応答を得ることがで
きるオートパイロット装置を実現することが可能であ
る。
【0046】また、第2のオートパイロットゲインC1
をC1 ≧Aの場合にC1 =Aとし、その時のC1 の分母
の値をC2 の分子に使用することにより、C2 の零点を
回避することができC2 =0となってオートパイロット
が発振することがなくなる。
【0047】また、入力の指令値である加速度コマンド
の出力のリミッタ値を飛翔体が発生する各高度、速度の
最大旋回荷重倍数とすることにより、飛翔体に対して過
大な加速度指令を要求することがなくなり、過大加速度
発生により、制御可能な迎角の範囲を越えてしまい不安
定になることがなくなる。
【0048】また、高度、速度によりロールレートセン
サの出力をモニタし、ロール制御系オートパイロットに
おいてロール舵角リミッタを機体のロールレートにより
可変とすることで、機体に発生するロールレートをレー
トセンサの制御可能な範囲(計測範囲内)におさえるこ
とが可能となる。
【0049】また、機体座標系の飛翔体速度から迎角お
よび横滑り角を計算し迎角、横滑り角に応じた空力係数
を引用し、その空力係数を用いてオートパイロットゲイ
ンを計算することにより、高迎角時にも設定したとおり
の時定数、減衰率をもつオートパイロット装置を実現す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例2を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施例3を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例4を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例5を示すブロック図である。
【図6】従来のオートパイロット装置を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 オートパイロットゲインC0 (ピッチ) 2 オートパイロットゲインC1 (ピッチ) 3 積分器およびオートパイロットゲインC2 (ピッ
チ) 4 積分器出力のリミッタ(ピッチ) 5 オートパイロットゲインC3 (ピッチ) 6 舵角コマンドリミッタ(ピッチ) 7 ジャイロ伝達関数(ピッチ) 8 検出加速度デイメンジョン変換(ピッチ) 9 加速度計伝達関数(ピッチ) 10 オートパイロットゲインC0 (ヨー) 11 オートパイロットゲインC1 (ヨー) 12 積分器およびオートパイロットゲインC2 (ヨ
ー) 13 積分器出力のリミッタ(ヨー) 14 オートパイロットゲインC3 (ヨー) 15 舵角コマンドリミッタ(ヨー) 16 ジャイロ伝達関数(ヨー) 17 検出加速度デイメンジョン変換(ヨー) 18 加速度計伝達関数(ヨー) 19 ロールコマンド初期値 20 積分器およびオートパイロットゲインK1 (ロー
ル) 21 積分器出力のリミッタ(ロール) 22 舵角コマンドリミッタ(ロール) 23 オートパイロットゲインK2 (ロール) 24 ジャイロ伝達関数(ロール)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航法計算機から出力される加速度コマン
    ドに乗じる制御ゲインC0 、この制御ゲインC0 の出力
    から加速度計のフィードバックを引いたものに乗じる制
    御ゲインC1 、この制御ゲインC1 の出力からレートジ
    ャイロで検出した機体の角速度を引いたものに乗じる積
    分ゲインC2 及び積分器、リミッタ、上記積分器の出力
    から角速度を引き、操舵駆動器へ出力する舵角コマンド
    とするために乗じる制御ゲインC3 、および舵角リミッ
    タを備え、またロールレート初期値からロールレート角
    速度を引いたものに乗じるロール系積分器付きゲインK
    1 と比例ゲインK2 及びロール舵角指令リミッタを備え
    たオートパイロット装置。
  2. 【請求項2】 オートパイロットゲインC2 のゼロ点を
    回避するためにC1≧Aの場合にC1 =Aとし、その時
    のC1 の分母の値をC2 の分子に使用することを特徴と
    する請求項第1項記載のオートパイロット装置。
  3. 【請求項3】 高度及び飛翔速度に応じて加速度コマン
    ド出力のリミッタを飛翔体の最大旋回荷重倍数でリミッ
    タをかけるようにしたことを特徴とする請求項第1項記
    載のオートパイロット装置。
  4. 【請求項4】 高度及び飛翔速度に応じて舵角コマンド
    出力のリミッタのリミッタ値を、ロールレートをモニタ
    し、そのロールレートが所定範囲となるように調整する
    ことを特徴とする請求項第1項記載のオートパイロット
    装置。
  5. 【請求項5】 飛翔体の空力テーブルを引用する際に迎
    角及び横滑り角を機体座標系の飛翔体速度から計算し、
    その迎角、横滑り角より空力係数を引用しオートパイロ
    ットゲインを計算することを特徴とする請求項第1項記
    載のオートパイロット装置。
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