JPH0615972A - 熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム - Google Patents

熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム

Info

Publication number
JPH0615972A
JPH0615972A JP4176988A JP17698892A JPH0615972A JP H0615972 A JPH0615972 A JP H0615972A JP 4176988 A JP4176988 A JP 4176988A JP 17698892 A JP17698892 A JP 17698892A JP H0615972 A JPH0615972 A JP H0615972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal transfer
ink layer
magnetic ink
sheet
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4176988A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikazu Otsubo
則和 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP4176988A priority Critical patent/JPH0615972A/ja
Publication of JPH0615972A publication Critical patent/JPH0615972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤った熱転写シート等の使用による印字品質
の劣化等のトラブルを追放することのできる熱転写シス
テムと、この熱転写システムを構成する熱転写シート、
受像シートおよび熱転写プリンタを提供する。 【構成】 熱転写シートおよび/または受像シートの一
部に磁気インキ層を形成し、この磁気インキ層に予め所
定の情報を書き込んでおき、熱転写プリンタでの熱転写
の際に磁気情報書込み読取り装置により上記の情報を読
み取るようなシステムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートおよび受像
シートの模倣品を追放し、誤った材料を使用することに
よる印画品質の劣化等のトラブルを防止するとともに、
使用者の利便性を向上させることのできる熱転写システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータやワードプロセッサ
ーの出力プリントを熱転写方式によって印字する場合に
は、基材フィルムの一方の面に熱溶融性あるいは昇華性
のインキ層を設けた熱転写シートが使用されている。
【0003】この従来の熱転写シートは、基材フィルム
として厚さ10〜20μmのコンデンサ紙やパラフィン
紙のような紙、または厚さ3〜20μmのポリエステル
やセロファンのようなプラスチックのフィルムを用い、
このフィルム上にワックスに顔料や染料等の着色剤を混
合した熱溶融性インキ、あるいは昇華性染料を含有した
昇華性インキをコーティングすることによりインキ層を
形成したものである。そして、このような熱転写シート
は印字時の安定性、印字品質を充分に検討した上で所定
の品質を維持するように製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誤った
材料を組み合せて使用した場合、例えば普通用の熱転写
シートとOHP用の受像シートとを組み合せて使用した
場合、印字品質の劣化等のトラブルが生じるという問題
があった。
【0005】また、熱転写シートの使用画面数、あるい
は残画面数の表示が得られず、使用上の利便性が悪いと
いう問題もあった。さらに、熱転写方式による印字が広
く用いられるようになると、熱転写シートの模倣品が出
回るようになる。このような模倣品は、一般に製造コス
トを低く押えるために、製造工程を簡略化したり、品質
の劣悪な材料を用いたりしており、このため、熱転写シ
ートに本来要求される高度の特性を保持していないもの
が大部分である。そして、このような模倣品を使用して
熱転写方式による印字を行なうと、熱ヘッドとの融着を
起こしてプリンタの故障の原因となったり、また、印字
の耐摩耗性等が不充分であったり、印字濃度が不充分で
あるという問題が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、誤った熱転写シート等の使用による印字
品質の劣化等のトラブルを追放することのできる熱転写
システムと、この熱転写システムを構成する熱転写シー
ト、受像シートおよび熱転写プリンタを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の熱転写シートは、基材フィルムの一
方の面に転写インキ層が設けられ、該転写インキ層の設
けられていない前記基材フィルムの他方の面に耐熱滑性
層が設けられてなる熱転写シートにおいて、前記転写イ
ンキ層側及び前記耐熱滑性層側の少なくとも一方の面の
所定の部分に磁気インキ層が設けるような構成とした。
【0008】また、本発明の受像シートは、基材と、該
基材の少なくとも一方の面に設けられた受容層とからな
る受像シートにおいて、受像シートの少なくとも一方の
面の所定の部分に磁気インキ層が設けるような構成とし
た。
【0009】また、本発明の熱転写プリンタは、熱転写
シートを用いて被転写体上に所望の印字を行なう熱転写
プリンタにおいて、熱転写シートのインキ層の所定部分
を被転写体上に転写するためのサーマルヘッドと、熱転
写シートに設けられた磁気インキ層あるいは被転写体と
しての受像シートに設けられた磁気インキ層に書き込
み、読み取りを行なうための磁気情報書込み読取り装置
とを備えるような構成とした。
【0010】さらに、本発明の熱転写システムは上記の
熱転写シート、受像シートおよび熱転写プリンタで構成
するようにした。
【0011】
【作用】熱転写シートあるいは受像シートに設けられた
磁気インキ層には、例えば、適合する熱転写プリンタの
機種名、熱転写プリンタのメーカー名、磁気インキ層が
設けられている熱転写シートあるいは受像シートの品
番、適合する熱転写シートあるいは受像シートの品番等
の情報、熱転写フィルム中における当該磁気インキ層の
位置を表示する情報等、必要な情報とが予め書き込まれ
ており、熱転写プリンタの磁気情報書込み読取り装置に
おいて、この情報が読み取られ、熱転写プリンタに装填
された熱転写フィルム、受像シートが適合するものか否
かが判断され、また、位置に関する情報を基に熱転写フ
ィルムの使用画面数および/または残画面数の表示が行
われる。これにより、熱転写シートの模倣品を誤って使
用して熱転写プリンタを故障させたり、劣悪な印字を行
ってしまうことが未然に防止されるとともに、種々の情
報を磁気インキ層に記録させ印字毎に読み取ることによ
り、各印字を最適な条件で行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の熱転写シートの一例を
示す概略断面図である。図1において熱転写シートは基
材フィルム1と、この基材フィルム1の表面に設けられ
た転写インキ層2と、基材フィルム1の裏面に設けられ
た耐熱滑性層3とを有し、転写インキ層2上の所定箇所
には磁気インキ層4を備えている。
【0013】また、図2は本発明の熱転写シートの他の
態様を示す概略断面図である。図2において熱転写シー
トは基材フィルム11と、この基材フィルム11の表面
に設けられた転写インキ層12と磁気インキ層14と、
基材フィルム11の裏面の設けられた耐熱滑性層13と
を備えている。
【0014】さらに、図3は本発明の熱転写シートの他
の態様を示す概略断面図である。図3において、熱転写
シートは基材フィルム21と、この基材フィルム21の
表面に設けられた転写インキ層22と、基材フィルム2
1の裏面に設けられた耐熱滑性層23とを有し、耐熱滑
性層23上の所定箇所には磁気イキ層24を備えてい
る。
【0015】本発明で用いる基材フィルム1,11,2
1としては、従来の熱転写シートに使用されているもの
と同じ基材フィルムがそのまま用いることが出来ると共
に、その他のものも使用することができ、特に制限され
ない。
【0016】好ましい基材フィルムの具体例としては、
例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイド、芳香
族ポリアミド、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマー等のプラスチックフィルム、コンデンサー
紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、また、こ
れらを複合した基材フィルムであってもよい。
【0017】この基材フィルムの厚さは、その強度及び
熱伝導性が適切になるように適宜決定することができる
が、その厚さは0.5〜50μm、好ましくは3〜10
μm程度が好ましい。
【0018】本発明の熱転写シートの転写インキ層2,
12,22は、熱溶融性インキあるいは昇華性染料含有
インキを塗布することにより形成されたものである。本
発明で用いられる熱溶融性インキは着色剤とビヒクルと
からなり、更に必要に応じて種々の添加剤を加えたもの
でもよい。
【0019】この着色剤としては、有機又は無機の顔料
若しくは染料のうち、記録材料として良好な特性を有す
るもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度
等により変褪色しないものが好ましい。
【0020】また、非加熱時には無色であるが加熱時に
発色するものや、被転写体に塗布されているものと接触
することにより発色する様な物質でもよい。さらに、シ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラックを形成する着色剤
の外に、他の種々の色の着色剤をも用いることが出来
る。
【0021】ビヒクルとしては、ワックスを主成分と
し、その他ワックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース
およびゴムの誘導体等との混合物が用いられる。ワック
スの代表例としては、マイクロクリスタリンワックス、
カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更
に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポ
リエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、
羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、
ペトロラタム、部分変性ワックス、脂肪酸エステル、脂
肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
【0022】また、熱溶融性インキ層に良好な熱伝導性
及び熱転写性を与える為に、熱伝導性物質を熱溶融性イ
ンキに配合することが出来る。この物質としては、カー
ボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化
スズ、二硫化モリブデン等がある。
【0023】基材フィルム上へ直接若しくは間接的に熱
溶融性インキ層を形成する方法としては、ホットメルト
コートの他、ホットラッカーコート、グラビアコート、
グラビアリバースコート、ロールコート等が挙げられ
る。形成される熱溶融タイプの転写インキ層の厚さは、
必要な濃度と熱感度との調和がとれるように決定すべき
であって、0.1〜30μmの範囲、好ましくは1〜2
0μmの範囲である。
【0024】本発明においては転写インキ層上に更に表
面層を形成することができる。この表面層は、転写膜の
一部をなし、被転写体に接する側の表面を形成して転写
時に被転写体の印字部を目止めし、また、地汚れ防止を
すると共に転写インキ層の被転写体に対する接着性を向
上させる働きを有する。
【0025】表面層の形成に用いられるワックスは、前
述の熱溶融性の転写インキ層で用いられるワックスと同
様の物質である。また、昇華性のインキに使用する染料
としては、従来公知の熱転写シートに使用される染料は
いずれも本発明に有効に使用可能であり、特に限定され
ない。例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染
料として 、MS Red G, MacrolexRed Violet R, Ceres
Red 7B, Samaron Red HBSL, Resolin Red F3BS 等が挙
げられ、また、黄色の染料としては、ホロンブリリアン
トイエロー6GL, PTY-52,マクロレックスイエロー6G等が
挙げられ、また、青色染料としは、カヤセットブルー71
4,ワクソリンブルーAP-FW,ホロンブリリアントブルーS-
R, MS ブルー100 等が挙げられる。
【0026】上記の如き昇華性染料を担持する為のバイ
ンダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用で
き、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられるが、これらの中では、セルロ
ース系、アセタール系、ブチラール系及びポリエステル
系等が特に好ましい。
【0027】また、上記の染料、バインダー樹脂の他に
必要に応じて従来公知の種々の添加剤を添加することが
できる。そして、適当な溶剤中に前記の昇華性染料、バ
インダー樹脂、その他の任意成分を加えて各成分を溶解
または分散させてインキを調製し、これを上記の基材フ
ィルム上に塗布及び乾燥させて転写インキ層を形成す
る。
【0028】この様にして形成する昇華転写タイプの転
写インキ層は0.2〜5.0μm、好ましくは0.4〜
2.0μm程度の厚さであり、また、転写インキ層中の
昇華性染料は、転写インキ層の重量の5〜90重量%、
好ましくは10〜70重量%の量で存在するのが好適で
ある。
【0029】また、耐熱滑性層3,13,23は、バイ
ンダー樹脂とその他の必要な添加剤から形成されてい
る。バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝
化綿等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセ
タール、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリア
クリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等
のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン変性または弗素変性ウレタン等が挙げら
れる。これらの中では、若干の反応性基、例えば、水酸
基を有しているものを使用し、架橋剤としてポリイソシ
アネート等を併用して架橋樹脂層とするのが好ましい。
【0030】本発明における磁気インキ層4,14,2
4は、上記のように転写インキ層上に設けたり、基材フ
ィルム表面に設けることができ、また、基材フィルムの
裏面あるいは耐熱滑性層上に設けることもできる。
【0031】このような磁気インキ層は、公知の磁性材
をバインダー樹脂中に分散させたインキを塗布・乾燥す
ることにより形成することができる。また、予め他の基
材上に形成した磁気インキ層を貼合したり転写すること
により形成してもよい。
【0032】使用する磁性材は、特に限定されることは
なく種々の抗磁力の磁性材を用いることができる。ま
た、バインダー樹脂としては、塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体等のビニル系樹脂、ニトロセルロース等のセル
ロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が単独ま
たは混合して用いられる。
【0033】また、添加剤として、各種の界面活性剤、
潤滑剤としてシリコーン、各種高級脂肪酸およびそのエ
ステル類、また帯電防止剤としてカーボンブラックある
いは微粒子グラファイト等が使われる。
【0034】このような磁気インキ層の厚さは、使用す
る磁性材の特性により適宜決定することができ、通常は
5〜15μm程度である。そして、磁気インキ層は熱転
写シートの流れ方向に沿ったストライプ状のものでもよ
く、また、所定形状のスポット状のものであってもよ
い。
【0035】尚、本発明の熱転写シートは、図1〜図3
に示される構成の他にも、基材フィルムと転写インキ層
の間、又は基材フィルムと耐熱滑性層の間に磁気インキ
層を設けてもよい。
【0036】また、基材フィルムと転写インキ層の間、
又は基材フィルムと耐熱滑性層の間に必要に応じてプラ
イマー層を設けてもよい。図4は本発明の受像シートの
一例を示す概略断面図である。図4において受像シート
は基材フィルム31の一方の面に形成された受容層32
と、この受容層32上の所定領域に設けられた磁気イン
キ層34とを備えている。
【0037】また、図5は本発明の受像シートの他の例
を示す概略断面図である。図5において受像シートは基
材フィルム41と、この基材フィルム41の表面に設け
られた受容層42、磁気インキ層44とを備えている。
【0038】さらに、図6は本発明の受像シートの他の
例を示す概略断面図である。図6において、受像シート
は基材フィルム51の一方の面に形成された受容層52
と、基材フィルム51の他の面の所定領域に設けられた
磁気インキ層54とを備えている。
【0039】基材フィルム31,41,51としては、
上述の熱転写シートに用いられる基材フィルムと同じ基
材フィルムを使用することができる。受容層32,4
2,52は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料
を受容し、形成された画像を維持するためのものであ
る。
【0040】受容層32,42,52を形成する為の樹
脂としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハ
ロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエス
テル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの
共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテー
ト等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げら
れ、特に好ましいものは、ビニル系樹脂及びポリエステ
ル系樹脂である。
【0041】そして、受容層は、前記の基材フィルムの
一方の面に、上記の樹脂に必要な添加剤を加えたもの
を、適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や
水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコー
ティング法等の形成手段により塗布及び乾燥することに
よって形成される。
【0042】上記の受容層の形成に際しては、受容層の
白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的
で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カル
シウム、微粉末シリカ等の顔料や充填材を添加すること
ができる。
【0043】このように形成される受容層は任意の厚さ
でよいが、一般的には1〜20μmの厚さである。又、
この様な受容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂
エマルジョンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆と
して形成してもよい。
【0044】図7は本発明の熱転写シートのうち、受容
層を備えた複合タイプの熱転写シートの平面図である。
図7において、熱転写シート60は基材フィルム61を
有し、この基材フィルム61の一方の面には3色の昇華
タイプの転写インキ層62Y,62M,62Cと、転写
受容層63とが面順次に設けられている。
【0045】そして、基材フィルム61の所定箇所には
磁気インキ層64が設けられている。尚、本発明の受像
シートは、図4〜図6に示される構成の他にも、受容層
の設けられていない基材の他方の面に必要に応じて滑性
層を設けても良い。
【0046】この熱転写シート60の転写インキ層は上
記の昇華タイプの転写インキ層と同様に形成することが
できる。また、基材フィルム61と転写インキ62Y,
62Cとの間に易接着剤層を介在させてもよい。また、
転写インキ層や転写受容層に離型剤を添加してもよい。
離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系
界面活性剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリ
コーンオイルが望ましい。このシリコーンオイルとして
は、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボ
キシル変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラ
ルキルポリエーテル変性等の変性シリコーンオイルが望
ましい。
【0047】離型剤は1種若しくは2種以上のものが使
用される。また、この離型剤を転写インキ層あるいは受
容層に添加量する場合には、層形成樹脂100重量部に
対し、0.5〜30重量部が好ましい。
【0048】また、上記離型剤を使用する代わりに転写
インキ層の形成に使用する樹脂として、シリコーン化合
物、弗素化合物、長鎖脂肪族化合物等の離型性セグメン
トで変性したバインダーを使用することもできる。
【0049】本発明において、上述の熱転写シートに設
けられた磁気インキ層4,14,24、受像シートに設
けられた磁気インキ層34,44,54、および複合タ
イプの熱転写シートに設けられた磁気インキ層64に
は、例えば、適合する熱転写プリンタの機種名、熱転写
プリンタのメーカー名、磁気インキ層が設けられている
熱転写シートあるいは受像シートの品番、適合する熱転
写シートあるいは受像シートの品番等の情報、熱転写フ
ィルム中における当該磁気インキ層の位置を表示する情
報、印字時の最適条件(サーマルヘッドへの印加電圧、
印字速度等)等を記録しておくことができる。また、磁
気インキ層は黒色乃至茶色を有するため、この磁気イン
キ層を転写インキ層の検知マークあるいはエンドマーク
として使用することもできる。
【0050】一方、本発明の熱転写プリンタは、従来の
熱転写プリンタと同様のサーマルヘッドを備えるととも
に、磁気情報書込み読取り装置を備えている。磁気情報
書込み読取り装置は、書き込み用の磁気ヘッド、読出し
用の磁気ヘッド、制御部、熱転写シート走行系、インタ
ーフェース部等から構成されている。そして、この磁気
情報書込み読取り装置により、予め磁気インキ層に記録
されている所定の情報の読み出しが行われる。また、多
数回使用可能な熱転写シートの場合には、その使用回数
情報が印字の都度書き込まれる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば予
め熱転写シートあるいは受像シートの磁気インキ層に所
定の情報を書き込んでおくことができるので、誤った材
料を使用することによる印字品質の劣化等のトラブルを
防止することができるとともに、熱転写に必要な種々の
情報を印字毎に確実に把握することができ、使用者の利
便性を大幅に向上できるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の熱転写シートの一例を示す概略
断面図である。
【図2】図2は本発明の熱転写シートの他の例を示す概
略断面図である。
【図3】図3は本発明の熱転写シートの他の例を示す概
略断面図である。
【図4】図4は本発明の受像シートの一例を示す概略断
面図である。
【図5】図5は本発明の受像シートの他の例を示す概略
断面図である。
【図6】図6は本発明の受像シートの他の例を示す概略
断面図である。
【図7】図7は本発明の熱転写シートの他の例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61…基材フィル
ム 2,12,22,62…転写インキ層 32,42,52…受容層 3,13,23…耐熱滑性層 4,14,24,34,44,54,64…磁気インキ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの一方の面に転写インキ層
    が設けられ、該転写インキ層の設けられていない前記基
    材フィルムの他方の面に耐熱滑性層が設けられてなる熱
    転写シートにおいて、前記転写インキ層側及び前記耐熱
    滑性層側の少なくとも一方の面の所定の部分に磁気イン
    キ層が設けられていることを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記磁気インキ層に予め所定の情報が記
    録されていることを特徴とする請求項1記載の熱転写シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記磁気インキ層が、検知マークを兼ね
    ることを特徴とする請求項1または2記載の熱転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の熱転写シートを製造する
    方法において、磁気インキ層の形成時、あるいはその後
    の製造工程において、前記磁気インキ層に所定の情報を
    書き込むことを特徴とする熱転写シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 基材と、該基材の少なくとも一方の面に
    設けられた受容層とからなる受像シートにおいて、受像
    シートの少なくとも一方の面の所定の部分に磁気インキ
    層が設けられていることを特徴とする受像シート。
  6. 【請求項6】 前記磁気インキ層に予め所定の情報が記
    録されていることを特徴とする請求項5記載の受像シー
    ト。
  7. 【請求項7】 前記磁気インキ層が、検知マークを兼ね
    ることを特徴とする請求項5または6記載の受像シー
    ト。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の受像シートを製造する方
    法において、磁気インキ層の形成時、あるいはその後の
    製造工程において、磁気インキ層に所定の情報を書き込
    むことを特徴とする受像シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 熱転写シートを用いて被転写材上に所望
    の印字を行なう熱転写プリンタにおいて、熱転写シート
    のインキ層の所定部分を被転写体上に転写するためのサ
    ーマルヘッドと、熱転写シートに設けられた磁気インキ
    層あるいは被転写体としての受像シートに設けられた磁
    気インキ層に書き込み、読み取りを行なうための磁気情
    報書込み読取り装置とを備えたことを特徴とする熱転写
    プリンタ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の熱転写シート、請求
    項5に記載の受像シートおよび請求項9に記載の熱転写
    プリンタで構成されることを特徴とする熱転写システ
    ム。
JP4176988A 1992-07-03 1992-07-03 熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム Pending JPH0615972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4176988A JPH0615972A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4176988A JPH0615972A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0615972A true JPH0615972A (ja) 1994-01-25

Family

ID=16023225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4176988A Pending JPH0615972A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615972A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102353353A (zh) * 2011-10-08 2012-02-15 长春理工大学 无基线光环成像被动光学测距方法及装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102353353A (zh) * 2011-10-08 2012-02-15 长春理工大学 无基线光环成像被动光学测距方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4820686A (en) Sheet for heat transference
US5439872A (en) Image-receiving sheet
US4650494A (en) Heat transfer printing sheet
USRE36561E (en) Sheet for heat transference and method for using the same
EP0893272A1 (en) Thermal transfer sheet for intermediate transfer recording medium
US5593940A (en) Thermal transfer sheet
US5260127A (en) Thermal transfer sheet
US5260258A (en) Sheet for heat transference
JP3052249B2 (ja) 熱転写フイルム及びカードの製造方法
EP0509578B1 (en) Thermal dye sublimation transfer receiving element for obtaining a hard copy of a medical diagnostic image
US4717712A (en) Lubricant slipping layer for dye-donor element used in thermal dye transfer
US5538577A (en) Thermal transfer recording material
US5866506A (en) Assemblage and Process for thermal dye transfer
KR100265926B1 (ko) 열전사 필름
JPH0615972A (ja) 熱転写シート、受像シート、熱転写プリンタおよび熱転写システム
US5248561A (en) Thermal transfer sheet for repeated printing cycles
JPH0630969B2 (ja) 感熱転写シート
JPH09272269A (ja) 熱転写シート
JP3236670B2 (ja) 染料受容層転写シート及び複合熱転写シート
JP3263765B2 (ja) 熱転写画像形成方法および熱転写画像
JPH0640171A (ja) 熱転写シート
JP4090545B2 (ja) 熱転写画像形成方法
JP3254569B2 (ja) 熱転写受像シート
JPH07205560A (ja) 受容層転写シート
EP0607191B1 (en) Dye-image receiving element for use according to thermal dye sublimation transfer