JPH06159034A - 車両用ディ−ゼル機関の排気ガス浄化装置 - Google Patents

車両用ディ−ゼル機関の排気ガス浄化装置

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JPH06159034A
JPH06159034A JP3023555A JP2355591A JPH06159034A JP H06159034 A JPH06159034 A JP H06159034A JP 3023555 A JP3023555 A JP 3023555A JP 2355591 A JP2355591 A JP 2355591A JP H06159034 A JPH06159034 A JP H06159034A
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diesel
exhaust gas
electrode
collecting
insulator
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Application number
JP3023555A
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English (en)
Inventor
Shigeo Watanabe
茂男 渡辺
Katsuharu Kinoshita
勝晴 木下
Tsugukazu Hayashi
二一 林
Hisashi Matsunaga
久 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagao Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nagao Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】収集電極へ堆積したディ−ゼルパティキュレ−
トを簡単に処分することができるディ−ゼル機関の排気
ガス浄化装置を提供する。 【構成】ディ−ゼルパティキュレ−ト焼去手段(ヒ−
タ)100は収集電極73、76に近接して設けられて
いるので、その加熱作用により収集電極73、76の表
面に堆積したディ−ゼルパティキュレ−トを燃焼して収
集電極73、76のディ−ゼルパティキュレ−ト収集機
能を回復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用ディ−ゼル機関の
排気ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バスやトラックなどの車両用ディ
−ゼル機関の排気ガス中に含まれるディ−ゼルパティキ
ュレ−ト(煤塵粒子)が環境を汚染したり、人間の健康
に被害を与えるという問題が極めて深刻であり、この問
題を解決するためにディ−ゼル機関の燃焼方式の改良や
セラミックフィルタなどを採用することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが車両用ディ−
ゼル機関では冷温始動時や登坂時や過積時など多様な運
転が行われるので、燃焼方式の改良によるディ−ゼルパ
ティキュレ−トの大幅な削減は困難である。一方、セラ
ミックフィルタなどでディ−ゼルパティキュレ−トを吸
着する方式では、排気圧力損失が大きく、その分だけ機
関効率が低下する欠点があった。
【0004】特に、フィルタへのディ−ゼルパティキュ
レ−トの吸着量が増加すると、上記排気圧力損失が加速
度的に増大してディ−ゼル機関の出力低下及び燃焼特性
の悪化を招き、余計にディ−ゼルパティキュレ−トを発
生させてしまう。また排気圧力損失を低減するにはセラ
ミックフィルタを大型化せざるを得ず、コスト及びスペ
−スの点で実用化が難しかった。
【0005】この問題を解決するために本出願人は、車
両用ディ−ゼル機関に静電集塵技術を応用することによ
りその排気ガスからディ−ゼルパティキュレ−トを分離
する排気ガス浄化装置を開発した。実験によれば、簡単
な装置と小さい排気ガス圧力損失で良好なディ−ゼルパ
ティキュレ−ト分離が可能なことが判明した。また、デ
ィ−ゼルパティキュレ−トは燃焼時に帯電するので、例
えばコロナ放電によるディ−ゼルパティキュレ−トの強
制帯電は必ずしも必要でないということも判明した。更
に、この排気ガス浄化装置によれば、ディ−ゼルパティ
キュレ−トの堆積により排気ガス圧力損失の増加が殆ど
ないので、セラミックフィルタ方式に比較して機関出力
の低下や燃焼の悪化が無く、それにともなうディ−ゼル
パティキュレ−ト排出量の増加もないという車両用エン
ジンとして優れた利点を有している。
【0006】この静電集塵方式の車両用ディ−ゼル機関
の排気ガス浄化装置は、上記したように優れた利点を持
つにもかかわらず、以下のような問題点があることがわ
かった。すなわち、収集電極にディ−ゼルパティキュレ
−トが堆積すると、収集電極の間隙が縮小してついには
両電極間が短絡して収集不能となってしまうので、定期
的な清掃が必要であるが、このような、ディ−ゼルパテ
ィキュレ−トの回収作業や廃棄作業は煩雑である。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あって、収集電極に堆積したディ−ゼルパティキュレ−
トの処理が簡単なディ−ゼル機関の排気ガス浄化装置を
提供することをその解決すべき課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用ディ−ゼ
ル機関の排気ガス浄化装置は、車両用ディ−ゼル機関の
排気経路中に設けられ排気ガス中の帯電ディ−ゼルパテ
ィキュレ−トを静電力により収集する一対の収集電極
と、該収集電極の表面に近接して配設され上記収集電極
表面上のディ−ゼルパティキュレ−トに着火して焼去す
るディ−ゼルパティキュレ−ト焼去手段とを備えること
を特徴とする車両用ディ−ゼル機関の排気ガス浄化装
置。
【0009】収集電極はディ−ゼルパティキュレ−ト帯
電用の放電電極を兼ねることができる。好適な態様にお
いて、上記着火時に上記排気経路に排気ガス及び空気の
少なくとも一方を供給する酸素供給手段を備える。この
ようにすれば、ディ−ゼルパティキュレ−ト燃焼用の酸
素が不足することがない。特に、この酸素供給手段とし
てディ−ゼル機関自身を採用すれば、ディ−ゼル機関の
排気ガスの酸素含有率(空気過剰率)は一般に大きいの
で特別の酸素供給手段を設ける必要がなく、装置構成が
格段に簡単化する。
【0010】好適な態様において、上記収集電極対間の
電流が所定レベルを超える場合に上記ディ−ゼルパティ
キュレ−ト焼去手段を駆動する焼去制御手段を備える。
このようにすれば、適切な間隔でディ−ゼルパティキュ
レ−トの焼去が可能となる。
【0011】
【作用】まず、本発明の車両用ディ−ゼル機関の排気ガ
ス浄化装置の原理を説明する。本発明では、電気集塵の
原理を応用してディ−ゼル機関の排気ガス中に含まれる
ディ−ゼルパティキュレ−トを排気ガスから分離する。
すなわち、高電圧電源部は電極対に所定の電圧を印加
し、電極対は車両用ディ−ゼル機関から排出される排気
ガス中のディ−ゼルパティキュレ−トを静電力により収
集する。
【0012】ディ−ゼルパティキュレ−ト焼去手段は、
収集電極表面に堆積したディ−ゼルパティキュレ−ト層
を燃焼して処理するので、ディ−ゼルパティキュレ−ト
の回収作業や廃棄作業が要らず、管理が簡単となる。
【0013】
【発明の効果】上記説明したように本発明によれば、収
集電極に近接して設けられ、収集電極表面に収集された
ディ−ゼルパティキュレ−トを燃焼して処理するディ−
ゼルパティキュレ−ト焼去手段を備えているので、ディ
−ゼルパティキュレ−ト堆積による収集電極の間隙にデ
ィ−ゼルパティキュレ−トが充満して、ディ−ゼルパテ
ィキュレ−ト収集に支障をきたすことがない。
【0014】
【実施例】本発明の各実施例を以下、図面を参照して順
番に説明する。なお、実施例9以外は本発明の装置の各
構成要素の実施例である。 (実施例1)実施例1の排気ガス浄化装置の横断面図を
図1及び図2に示す。
【0015】この装置は、車両用ディ−ゼル機関の上流
側排気管1a及び下流側排気管1bに嵌合して両排気管
1a、1bを連結する外缶部2と、外缶部2内に絶縁碍
子3により支持されるステンレス製の高電圧電極部5
と、高圧電極部5に接続される高電圧電源部6とからな
る。外缶部2はステンレス製の密閉箱形状を有し、その
両側壁に設けられた流入孔21及び流出孔22に上流側
排気管1a及び下流側排気管1bが個別に嵌合してい
る。外缶部2の内部には、隔壁25、29により区画さ
れて流入孔21及び流出孔22に至る数字2の形状の流
路が形成されており、この流路の最初の直線部分が本発
明でいう放電空間Sdを形成し、その後の流路が本発明
でいう収集空間(すなわち、収集電極対間の空間)Sc
を形成する。したがって、放電空間Sdを囲む外缶部2
の部分23及び隔壁25の一面が本発明でいう放電電極
対の一方を形成し、放電空間Sd内の高圧電極部5の部
分53が放電電極対の他方を形成している。また、収集
空間Scを囲む外缶部2の部分24、隔壁25の他面及
び隔壁29が本発明でいう収集電極対の一方を形成し、
収集空間Sc内の高圧電極部5の部分54が収集電極対
の他方を形成している。図2に示すように、放電電極対
の一方となる外缶部2の部分(以下、放電電極部分とい
う)23は小径長管状に形成され、収集電極対の一方と
なる外缶部2の部分(以下、収集電極部分という)24
は角箱状に形成されている。
【0016】高圧電極部5の放電電極側の部分53は細
幅長尺板状に形成され、高圧電極部5の収集電極側の部
分54は広幅長尺板状に形成され、高圧電極部5の板幅
方向は垂直方向となっている。高圧電極部5の収集電極
側の部分54には垂直方向に伸びる支持棒55が溶接さ
れており、支持棒55の上下端はアルミナ磁器製の碍子
3により外缶部2に電気絶縁可能に支持されている。更
に説明すると、外缶部2の小孔(図示せず)を貫通して
碍子3が固定されており、この碍子3を貫通して支持棒
55が固定されている。この支持棒55は給電部材とし
て高電圧電源部6に接続されている。高電圧電源部6は
高圧電極部5に負の直流高電圧を印加し、車体(図示せ
ず)を介して接地された外缶部2と高圧電極部5との間
にコロナ放電を発生させる。高電圧電源部6の回路構成
自体は周知であるのでその説明は省略する。
【0017】以下に、この装置の動作を説明する。車両
のディ−ゼル機関から出る排気ガスは上流側排気管1a
を介して外缶部2内に送られ、そして下流側排気管1b
及び消音器(図示せず)を介して外部に排出される。高
電圧電源部6は高圧電極部5に負の直流高電圧を印加
し、小さい間隙d1をもつ放電空間Sdにおいて高圧電
極部5と外缶部2との間にコロナ放電を発生させる。こ
のコロナ放電により放電空間Sd中の排気ガスに含まれ
るディ−ゼルパティキュレ−トは負に帯電される。収集
空間Scでは間隙d2が広いのでコロナ放電は発生せ
ず、ただ静電界だけが形成される。したがって、収集空
間Scに流入した帯電ディ−ゼルパティキュレ−トはこ
の静電界に引かれて外缶部2の内面に堆積し、下流側排
気管1bから清浄な排気ガスが排出される。
【0018】外缶部2内部に堆積したディ−ゼルパティ
キュレ−トは、適当な時間間隔でヒ−タ(図示せず)に
より焼去される。なお、本実施例では高い電界が生じる
放電空間Sdにおいて碍子3を配設していないので漏れ
電流を低減できる利点がある。 (実施例2)本発明の他の実施例を図3乃至図6に示
す。ここで、図3は横断面図、図4はB−B線断面図、
図5はA−A線断面図、図6はノズル部の断面図であ
る。
【0019】この装置は、車両用ディ−ゼル機関(図示
せず)の上流側排気管1aに取り付けられ本発明でいう
放電電極対を構成するノズル部4と、ノズル部4と下流
側排気管1bとの間に設けられ本発明でいう収集電極対
を構成する外缶部7と、これらノズル部4及び外缶部7
に直流高電圧を印加する高電圧電源部6とからなる。ノ
ズル部4は、図6に示すように、先細円筒形状のコ−ン
部(本発明でいう放電電極の一方)41と、コ−ン部4
1の軸心に沿って伸びる電極棒(本発明でいう放電電極
の他方)42とからなり、電極棒42は碍子3により支
持されている。更に説明すると、碍子3は、コ−ン部4
1の径大部に設けられた孔部を貫通してねじ43により
コ−ン部41に固定されている。碍子3はノズル先端に
向けてL字状に曲がっており、碍子中央部には電極棒4
2の基部が貫通している。電極棒の外端は高電圧電源部
6に接続されている。
【0020】外缶部(本発明でいう収集電極の一方)7
は、図4及び図5に示すように蓋部71及び底部72か
らなる密閉浅底缶であって、図3に示すように外缶部7
の左側壁7aの一端部に設けられた孔74にはノズル部
4の先端が嵌入されており、外缶部7の右側壁7bの他
端部に設けられた孔75には下流側排気管1bが嵌入さ
れている。
【0021】外缶部7の内部空間(本発明でいう収集空
間Sc)には複数の垂直隔壁板73が互いに平行に設け
られていて、これら垂直隔壁板73により、図3に示す
ように、互いに平行な複数の流路8aが形成されてい
る。各流路8aは上流側流路8bと下流側流路8cとを
接続しており、各流路8aは上流側流路8b及び下流側
流路8cに対して直角方向に伸びている。上流側流路8
bの入口はノズル部4に連通しており、下流側流路8c
の出口は下流側排気管1bに連通している。
【0022】各流路8aの中央部には垂直隔壁板73と
平行に電極板(本発明でいう収集電極の他方)76が設
けられている。各電極板76は、図4に示すように碍子
3に支持された金属細棒製の水平枠77に溶接されて収
集空間Sc中に保持されている。碍子3を貫通して外部
に突出する上記金属細棒は高電圧電源部6の出力端に接
続されている。
【0023】次に、この装置の動作を説明する。ノズル
部4は、流入する排気ガスを絞って高速化する。コ−ン
部41の径小な先端部44とその内部の電極棒42とは
本発明でいう放電電極対を構成しており、両者の間の放
電空間Sdにコロナ放電が生じると、この高速排気ガス
流中のディ−ゼルパティキュレ−トが帯電される。
【0024】本実施例によれば、放電電極対をノズル化
しているので、放電空間Sdを小型化することができ、
この部分にコロナ放電を集中することができる。また、
排気ガス流が高速であるので、コ−ン部41の内面や電
極棒42に付着するディ−ゼルパティキュレ−トは吹き
飛ばされ、放電の障害となることが防止される。また本
実施例では、放電空間Sdの間隔d1は小さく放電電圧
を低下することができる。また放電空間Sdが小さいの
で、たとえここに大電流を流しても排気ガス流が高速で
あるのと相まってNOxの発生を少なくすることができ
る。また、放電空間Sd全体に高密度に放電電流を流せ
るのでディ−ゼルパティキュレ−トの帯電漏れを防止す
ることができ、更に、排気ガス流が高速であるので、電
子やイオンとディ−ゼルパティキュレ−トとの接触性が
よく、速やかにディ−ゼルパティキュレ−トが帯電され
る。帯電したディ−ゼルパティキュレ−トは収集空間S
cで外缶部7の内壁や垂直隔壁73に堆積する。
【0025】なお、収集空間Scの間隔d2は放電空間
Sdの間隔d1より広く、同じ大きさの電圧を印加して
もコロナ放電を生じないようになっている。また収集空
間Scにおける排気ガスの流速は小さく、ディ−ゼルパ
ティキュレ−トの走行時間は充分に確保されているもの
とする。 (実施例3)本発明の他の実施例を図7乃至図9に示
す。ここで、図7は水平断面図、図8はA−A線断面
図、図9はB−B線断面図である。
【0026】この装置は、実施例2の図6に示すノズル
部4を、放電のための間隙d1を増加することなく大型
化したものであり、碍子3の両端はコ−ン部41の径大
部に固定されており、碍子3からノズル部4の径小な先
端部44に互いに平行な5本の電極棒42が伸びてい
る。ノズル部4の先端部44は、各電極棒42を囲む同
心円を連接した形状となっており、内部に均一なコロナ
放電が生じるように工夫されている。
【0027】このようにすれば、放電電圧の増加が必要
な先端部44の増径を行わずに、排気ガス流量を増加す
ることができる。 (実施例4)本発明の他の実施例を図10の横断面図及
び図11の縦断面図に示す。この装置は、実施例2の図
7乃至図9に示すノズル部4の碍子3を碍子カバ−83
で覆い、そして碍子カバ−83と碍子3との間の空間8
4に清浄空気を充満させる構造を採用している。
【0028】更に説明すれば、碍子3のノズル先端側の
外表面を除く残り表面に所定間隔を隔てて横U字形でア
ルミナ磁器製の碍子カバ−83が設けられており、碍子
カバ−83の両側端はコ−ン部41の両側壁内面に密接
している。更に、碍子カバ−83と碍子3との間の空間
84に連通して空気導入孔85が開口されており、空気
導入孔85及びパイプ81を通じてエアコンプレッサ8
から空間84へ清浄空気が導入される。
【0029】空間84に導入された清浄空気は碍子カバ
−83と碍子3との間の隙間からノズル先端方向へ吹き
出され、碍子3の表面の電気絶縁性を良好に維持する。 (実施例5)本発明の他の実施例を図12の縦断面図に
示す。この装置は、実施例2の図6に示すノズル部4の
碍子構造を変更したものである。
【0030】すなわち、この実施例の碍子3の中央部に
はその長手方向へ送気直孔33が穿設されており、送気
直孔33の入口はパイプ81によりエアコンプレッサ8
の吐出口に接続されている。送気直孔33の底部側面に
はノズル部4の先端に向けてエア吹き出し口34が穿設
されており、電極棒42はこのエア吹き出し口34の中
心線に沿ってノズル部4の先端に向けて延伸している。
【0031】したがって、エア吹き出し口34から清浄
空気を吹き出せば、たとえ碍子3の外表面がディ−ゼル
パティキュレ−トにより汚損して絶縁劣化しても、電極
棒42の絶縁を確保することができる。特にこの実施例
では、碍子3自体が送気直孔33及びエア吹き出し口3
4を有しているので余分な部品をノズル部4内部に設け
なくてもよく、構造が簡単となる。
【0032】(実施例6)本発明の他の実施例を図13
及び図16に示す。ここで、図13は上部縦断面図、図
14は下部縦断面図、図15はB−B線矢視断面図、図
16はA−A線矢視断面図である。この装置は、バス又
はトラック用向けの大型かつ縦型の排気ガス浄化装置で
あって、上部が径小で中央部及び下部が径大な下端開口
の固定円筒部91と、この固定円筒部91の下部に回転
可能に嵌合する両端開口の回転円筒部92と、回転円筒
部92の回転を許容しつつ回転円筒部92の下端開口に
嵌合する収集箱93とを有している。
【0033】固定円筒部91の頂部には、送気孔35付
きの碍子3が固定されており、碍子3の下面中央から固
定円筒部91の中心線に沿って放電電極対及び収集電極
対の各一方を構成する電極棒42が垂下されている。固
定円筒部91の頂部近傍の側面には楕円開口94が設け
られ、楕円開口94には上流側排気管1aの径小先端筒
部1cが嵌入している。固定円筒部91の下部側面には
径大な排気口95が設けられ、排気口95には下流側排
気管1bが嵌入されている。
【0034】固定円筒部91は楕円開口94の直下にお
いて最も径小な径小部91aとなっており、この径小部
91aの内部空間が本発明でいう放電空間Sdを構成
し、この径小部91aが本発明で言う放電電極対の他方
を構成している。固定円筒部91は径小部91aの下方
において最も径大な径大部91bとなっており、この径
大部91bの内部空間が本発明でいう収集空間Scを構
成し、この径大部91bが本発明で言う収集電極対の他
方を構成している。
【0035】回転円筒部92は下部が径小な切頭円錐形
状を有し、図示しない減速モ−タにより低速回転してい
る。回転円筒部92の内面から上方に長尺のバ−96が
立設しており、バ−96の外縁は固定円筒部91の径大
部91bの内面に接している。以下、この装置の動作を
説明する。
【0036】上流側排気管1aの径小先端筒部1cで絞
られて高速となった排気ガス流は放電空間Sdに吹き込
まれる。ディ−ゼルパティキュレ−トは、放電空間Sd
で電極棒42と固定円筒部91の径小部91aとの間の
コロナ放電により帯電された後、放電空間Sdの下部の
収集空間Scに達する。帯電したディ−ゼルパティキュ
レ−トはこの収集空間Sc中の静電界に引かれて固定円
筒部91の径大部91bの内面に堆積する。
【0037】回転円筒部92の回転とともに、バ−96
は固定円筒部91の径大部91bの内面に接して低速で
回転し、径大部91bの内面に堆積したディ−ゼルパテ
ィキュレ−ト層を落下させる。落下したディ−ゼルパテ
ィキュレ−トは収集箱93に集められる。このようにす
れば、収集箱9を取り外してその中のディ−ゼルパティ
キュレ−トを除去するとができる。
【0038】この実施例によれば、径大部91bの内面
へのディ−ゼルパティキュレ−ト層の過大な堆積を防止
できるので径大部91bを小型化することができ、収集
電圧も低減することができる。また、装置の連続使用も
可能となる。 (実施例7)本発明の他の実施例を図17の縦断面図に
示す。
【0039】この装置は、実施例2の図6に示すノズル
部4の碍子構造を変更したものである。すなわち、この
実施例の碍子3には電極棒42と離れた位置にてニクロ
ム線95が埋設されており、ニクロム線95の一端はタ
−ミナル99に接続され、ニクロム線95の他端は低抵
抗の電極棒42に接続されている。
【0040】タ−ミナル99と電極棒42との間に電圧
を印加するとニクロム線95が加熱され、碍子3が高温
となってその表面に堆積したディ−ゼルパティキュレ−
ト層が焼去され、それにより碍子3の絶縁が回復する。 (実施例8)本発明の他の実施例を図18のブロック回
路図及び図19のフロ−チャ−トにより説明する。図1
8は、碍子3の表面に堆積するディ−ゼルパティキュレ
−トを焼去するために図17(実施例7)に示すニクロ
ム線95への通電を制御する制御装置を示す。
【0041】この制御装置は、電流センサ101、検波
回路102、平滑コンデンサ103、マイコン装置10
4からなる。高電圧電源部6は車両用ディ−ゼル機関に
より駆動されるオルタネ−タ(図示せず)から給電さ
れ、直流高電圧を発生して電極棒42に印加する。電流
センサ101は、高電圧電源部6へ供給する電流値(高
電圧電源部6は電極棒42にだけ通電するものとする)
を検出し、検出した電流値は検波回路102で検波され
平滑コンデンサ103で平滑化されてマイコン装置10
4に供給される。
【0042】マイコン装置104によるニクロム線95
への通電制御動作を図19のフロ−チャ−トを参照して
説明する。まず、高電圧電源部6に指令して電極棒42
にコロナ放電用の電圧の数分の一程度の検査電圧を印加
し(300)、その時に高電圧電源部8へ供給される電
流(漏れ電流という)を電流センサ101から検出する
(301)。次に、所定時間内の平均漏れ電流Imを算
出し(302)、平均漏れ電流Imが所定のしきい値電
流値Ithより大きいかどうかを調べる(304)。な
お、漏れ電流の殆どは碍子3の表面をリ−クする電流で
あり、碍子3の表面にディ−ゼルパティキュレ−ト(ほ
とんど炭素からなる)が堆積する程、碍子3の絶縁抵抗
は低下し、漏れ電流は増加する。
【0043】もしIm>Ithでなければ、碍子3へデ
ィ−ゼルパティキュレ−トはあまり堆積していないもの
として300に所定時間待機後(306)、リタ−ン
し、Im>Ithであれば、碍子3へディ−ゼルパティ
キュレ−トが多く堆積しているものとして、ディ−ゼル
機関が運転中かどうかを調べ(308)、運転中でなけ
れば運転し(310)、暖機するまで待機した後(31
2)、碍子3内部のニクロム線95に通電し、碍子3を
加熱してその表面のディ−ゼルパティキュレ−トを燃焼
させる。ディ−ゼル機関の運転中には高温の排気ガスが
碍子3の周囲に流入するので、ディ−ゼルパティキュレ
−トの燃焼に有利である。ちなみに、ディ−ゼル機関の
排気ガスは充分な酸素成分を含んでいるので燃焼には支
障はないが、更に新鮮空気をエアコンプレッサなどで導
入することも可能である。
【0044】その後、碍子3の表面のディ−ゼルパティ
キュレ−ト層が消滅するのに充分な時間だけ待機し(3
16)、終了する。このようにすれば、碍子3の汚損程
度を自動検出することができ、しかも、汚損が大きいこ
とを判別した場合には碍子3を加熱してディ−ゼルパテ
ィキュレ−トを燃焼しているので、碍子3を清掃する手
間が要らず、管理が簡単となる。 (実施例9)本発明の他の実施例を図18のブロック回
路図及び図20のフロ−チャ−トにより説明する。図1
8の制御装置は、図3及び図5(実施例7)に示すヒ−
タ(本発明でいうディ−ゼルパティキュレ−ト焼去手
段)100への通電制御を制御して収集電極73の表面
に堆積するディ−ゼルパティキュレ−トを焼去するため
の制御装置を示し、実施例8の制御装置と同じ構成を採
用している。
【0045】電流センサ101は、高電圧電源部6へ供
給する電流値(高電圧電源部6は収集電極73にだけ通
電するものとする)を検出し、検出した電流値は検波回
路102で検波され平滑コンデンサ103で平滑化され
てマイコン装置(本発明でいう焼去制御手段)104に
供給される。マイコン装置104によるヒ−タ100の
通電制御動作を図20のフロ−チャ−トを参照して説明
する。
【0046】まず、高電圧電源部6が収集電極73に収
集電圧(定格の非コロナ放電電圧)を印加する時に高電
圧電源部6へ供給される電流を検出する(401)。次
に、所定時間内の平均電流Imを算出し(402)、平
均電流Imがしきい値電流値Ithより大きいかどうか
を調べる(404)。なお、この電流は収集電極73に
ディ−ゼルパティキュレ−トが堆積されて収集電極対7
3、76間の間隔が短縮されるとともに電界が強化され
て増大する。
【0047】もしIm>Ithでなければ、収集電極7
3にディ−ゼルパティキュレ−トはあまり堆積していな
いものとして所定時間待機後(406)、401にリタ
−ンし、Im>Ithであれば、収集電極73にディ−
ゼルパティキュレ−トが多く堆積しているものとして、
ディ−ゼル機関が運転中かどうかを調べ(408)、運
転中でなければ運転し(410)、暖機するまで待機し
た後(412)、ヒ−タ100(図3及び図5参照)に
通電し(414)、収集空間Sc中のディ−ゼルパティ
キュレ−トを燃焼させる。ヒ−タ100は収集空間Sc
の上流部に設けられているので、排気ガス流により速や
かに収集空間Scの全体に燃え広がる。
【0048】その後、収集電極73の表面に堆積したデ
ィ−ゼルパティキュレ−ト層が消滅するのに充分な時間
だけ待機し(416)、終了する。このようにすれば、
収集電極に堆積したディ−ゼルパティキュレ−トの堆積
具合を自動検出することができ、しかも、堆積量が大き
いことを判別した場合には収集電極対73、76の表面
のディ−ゼルパティキュレ−トを燃焼しているので、収
集電極73、76を清掃する手間が要らず、管理が簡単
となる。
【0049】なお本実施例では、収集電極73に給電す
る電流の変化によりディ−ゼルパティキュレ−ト堆積量
を判別しているが、ディ−ゼルパティキュレ−ト堆積に
伴う排気ガス圧力損失を圧力センサやディ−ゼル機関の
運転状況の変化で検出することも当然可能である。 (実施例10)本発明の他の実施例を図21のフロ−チ
ャ−トにより説明する。
【0050】このフロ−チャ−トは実施例8、9の制御
装置を用いて排気ガス浄化装置の最適運転を図るもので
ある。まず最初に、エンジンの運転状態、特に、そのデ
ィ−ゼルパティキュレ−ト排出量に連動する運転条件を
調べる(500)。ディ−ゼルパティキュレ−ト排出量
に連動する運転条件としては、冷却水温、燃料噴射量、
速度(負荷)などがあり、これらの条件を変えた場合の
ディ−ゼルパティキュレ−ト排出量は、マップとしてマ
イコン装置104の記憶部に予め記憶されている。
【0051】次に、検出した運転条件に基づいてディ−
ゼルパティキュレ−トの予想排出量をサ−チし(50
2)、更に、記憶部内蔵のマップに基づいて予想排出量
を所定の浄化率で処理可能な最小の放電電流値Io(最
適放電電流値)を求める(504)。なお、本発明で言
う放電電極対及び収集電極対には等しい電圧(以下、放
電電圧という)を印加しており、ここでいう放電電流は
両電極対に給電する電流の和をいう。
【0052】次に、上記放電電極対及び収集電極対に所
定の電圧を印加してディ−ゼルパティキュレ−トの帯電
及び収集を行い、その時の放電電流値を検出し(50
6)、その平均値を算出する(508)。次に、平均放
電電流値Imと最小放電電流値Ioを比較し(51
0)、Im>IoであればImが過大であるとして放電
電圧Vから所定電圧ΔVを減らし(512)、Im>I
oでなければ、Im<Ioであるかどうかを調べ(51
4)、Im<IoであればImが過小であるとして放電
電圧Vに所定電圧ΔVを増し(516)、Im<Ioで
なければそのまま、ステップ500にリタ−ンしてル−
チンを繰り返す。
【0053】この実施例によれば、ディ−ゼルパティキ
ュレ−ト排出量の変動に応じて放電電流値を最適範囲に
変化させているので、ディ−ゼルパティキュレ−ト排出
が少ない場合に大きな放電電流を通電して、電極の損
耗、消費電力の増大、NOxの増加を招くことがなく、
また、ディ−ゼルパティキュレ−ト排出が多い場合に小
さな放電電流を通電して、ディ−ゼルパティキュレ−ト
の浄化効率低下を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の排気ガス浄化装置の横断面図、
【図2】図1の装置のA−A線矢視断面図、
【図3】実施例2の排気ガス浄化装置の横断面図、
【図4】図3の装置のB−B線断面図、
【図5】図3の装置のA−A線断面図、
【図6】図3の装置のノズル部の断面図、
【図7】実施例3の装置のノズル部の横断面図、
【図8】図7の装置のA−A線断面図、
【図9】図7の装置のB−B線断面図、
【図10】実施例4の装置のノズル部の横断面図、
【図11】図10の装置のB−B線断面図、
【図12】実施例5の装置のノズル部の横断面図、
【図13】実施例6の装置上部の縦断面図、
【図14】実施例6の装置下部の縦断面図、
【図15】実施例6の装置のB−B線断面図、
【図16】実施例6の装置のA−A線断面図、
【図17】実施例7の装置のノズル部の縦断面図、
【図18】実施例8の制御装置を示すブロック回路図、
【図19】実施例8の制御装置のフロ−チャ−ト、
【図20】実施例9の制御装置のフロ−チャ−ト、
【図21】実施例9の制御装置のフロ−チャ−ト、
【符号の説明】
73、76は収集電極対、 100はヒ−タ(ディ−ゼルパティキュレ−ト焼去手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 久 愛知県名古屋市熱田区大宝1丁目6番22号 株式会 社長尾工業内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用ディ−ゼル機関の排気経路中に設け
    られ排気ガス中の帯電ディ−ゼルパティキュレ−トを静
    電力により収集する一対の収集電極と、 該収集電極の表面に近接して配設され上記収集電極表面
    上のディ−ゼルパティキュレ−トに着火して焼去するデ
    ィ−ゼルパティキュレ−ト焼去手段とを備えることを特
    徴とする車両用ディ−ゼル機関の排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】上記着火時に上記排気経路に排気ガス及び
    空気の少なくとも一方を供給する酸素供給手段を備える
    請求項1記載の車両用ディ−ゼル機関の排気ガス浄化装
    置。
  3. 【請求項3】上記収集電極対間の電流が所定レベルを超
    える場合に上記ディ−ゼルパティキュレ−ト焼去手段を
    駆動する焼去制御手段を備える請求項1記載の車両用デ
    ィ−ゼル機関の排気ガス浄化装置。
JP3023555A 1991-02-18 1991-02-18 車両用ディ−ゼル機関の排気ガス浄化装置 Pending JPH06159034A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4861006A (en) * 1986-09-16 1989-08-29 Bridgestone Corporation Anti-vibration apparatus
WO2010022359A3 (en) * 2008-08-22 2010-05-27 Board Of Regents Particulate matter sensor with a heater

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4861006A (en) * 1986-09-16 1989-08-29 Bridgestone Corporation Anti-vibration apparatus
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