JPH0615752B2 - 2次繊維の浄化方法 - Google Patents

2次繊維の浄化方法

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JPH0615752B2
JPH0615752B2 JP11679084A JP11679084A JPH0615752B2 JP H0615752 B2 JPH0615752 B2 JP H0615752B2 JP 11679084 A JP11679084 A JP 11679084A JP 11679084 A JP11679084 A JP 11679084A JP H0615752 B2 JPH0615752 B2 JP H0615752B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の背景) この発明は、再パルプ化に際し、2次(即ち生又は1次
でない)セルロース繊維を浄化する方法に関する。特に
この発明は、ワックス、粘着物などの汚染物質を2次繊
維から有効に除去して、水状の再パルプ化媒質中の汚染
物質を分散し、パルプから再パルプ化媒質を取り出す方
法に関する。
この発明によれば、ほぼ完全に汚染物質を2次繊維から
除去し、更にこれらを十分に永久的に分散せしめて、汚
染物質が新しく形成されたシート内あるいは製造機器上
に沈積するのを阻止することができる。これら汚染物質
は、通常スティッキー(stickies)と言われ、各種の熱
可塑性有機樹脂の非水溶性汚染物質、例えばワックス、
ホットメルト型粘着物、感圧粘着物、ビニルアセテート
型コーティング剤、SBR樹脂、ラテックス粘着物などが
含まれる。インク及び上気有機樹脂の非水溶性汚染物質
は、通常スティッキー及びタッキー(stickies,tackie
s)と称する多種類の沈積物を形成する。
これらの汚染物質は、再パルプ後2次繊維中に残存し、
あるいは、後の紙製造水中に再凝集し、製紙工業に多種
多様の問題を作り出す。これは、特に段ボールライナー
と段ボール中しん紙の製造工業に顕著に表われる。この
汚染物質は、通常沈積物を各種製紙機器上、例えばプレ
スロール及び中しん紙製造装置の湿潤端部、プレス部分
のつや出しロール、ドライヤーの表面、ワイヤー、プレ
スフェルト等に形成される。その結果、ブレーカースタ
ックでのシートの破れ、巻取機でのしわの発生、ワイヤ
の詰まり(wire filling)による機械速度の制限、沈積
物の浄化のための作業中止などが生じ、製造時間がロス
し、機械効率が減少する。更にこれら沈積物を除去する
には多量の溶媒と人力を必要とし、好ましくない。更に
加えてスティッキーとタッキーは、一般に紙シート自体
を汚染し、沈積物を形成して、シートの欠陥、例えば
孔、沈積物、小斑点及び光沢度の低下の原因となる。中
しん原紙製造機では、2次繊維からなる製品の多くが、
汚染物質により吸水性が少なくなっている。
ところで、多くの製紙工業では、再パルプ化した2次繊
維を原料として用いている。このような繊維を含む紙製
品には、テッシュ、紙タオル、特殊な品質のもの、段ボ
ールライナー、中しん原紙、箱用板紙などがある。特に
中しん原紙製造機及びライナー製造機では、低コストの
繊維として使用済中しん原紙から得られた2次繊維が使
用されている。しかし、システム及びシート中に粘着性
沈積物があるため、実際には生繊維に対して2次繊維の
比を増加することができない。
最近まで、スティッキーとタッキーとは主に機械的に除
去されていた。例えばテッシュ、紙タオル、中しん紙及
び2次ライナー製造過程では、押圧スクリーン、逆クリ
ーニングシステム及びフローティングループを用いてこ
れら汚染物質を2次繊維原料処理工程で除去していた。
一方化学的な方法として、滑石、ポリマー、分散剤を用
いたものがあるが、あまり成功していない。中しん紙と
ライナーの製造では蒸気とアスファルト分散ユニットと
を用いて沈積物を除去する試みがいくつかなされてい
る。しかしこれらの機械は、製造コスト及びランニング
コストがいずれも高くなる。更に既知の方法では、汚染
物質を分散できたように見えても、汚染物質が再度凝集
するのを防ぐことができない。例えば再パルプ化した紙
繊維で紙製品を作る場合再凝集を防ぐことができない。
汚染物質が再凝集すると上気した沈積による問題が典型
的に生じる。多くの場合、製紙過程は、2次繊維の再パ
ルプ化から新製品の乾燥まで連続しておこなわれる。ま
た製造用水は、多く、システムに再分配され又再使用さ
れる。その結果汚染物質は十分分散せず、あるいは結局
分散せずに残存することとなり、処理水がシステムを再
循環する際の問題となる。
従って際パルプ化した繊維は、汚染物質(ワックス、粘
着物)をはじめから含んでおり、これらを使用すれば製
紙システム内及びシート上で沈積し、製品の歩留が低下
して価格が上昇してしまう。
この発明は、2次繊維を製紙過程で使用する際目的の汚
染物質が処理機械及びシートに沈積するのを十分減少す
る(完全に除去されないとしても)ことができるもので
ある。この発明で得られた2次繊維により、生産量が増
加し、沈積物除去のためのロスタイムが少なくなり、ス
ティキーフェルト及びロールに起因するウェブの紙切れ
を防ぐことより機械速度が増加し、排水を改良し、乾燥
を早くすることができる。
(発明の要約) この発明は、特に非イオン性表面活性剤と分散剤とを組
合せて発泡をコントロールし(例えば消泡効果)、所望
の高脱インキ効率を図り、手すき紙の光滑度の向上を図
り、更に繊維から汚染物質を予期する以上に除去し、更
に汚染物質の沈積を制限して分散を図ることができる方
法を提供するものである。
この発明は、再パルプ化中に2次繊維に含まれる汚染物
質を十分除去し、分散させる方法である。この方法は、
汚染物質を含む2次繊維と、置換基を持つ有効量のオキ
シエチレングリコールの非イオン表面活性剤と、汚染物
質を含む水溶性かつ低分子量の高分子電解質分散剤(2
次繊維から除去される汚染物質の融点以上の温度におい
て)と、からなる水状の再パルプ化媒質を使用すること
を含。この方法によれば、発泡コントロールと同様にス
ティッキーとタッキーとのコントロール予想以上に有効
におこなうことができ、手すき紙の光滑度を高め、高い
脱インキ効率を得ることができる。
ここで以下の用語は、次のような定義される。「洗浄タ
イプ」又は、「洗浄」方法とは、十分に分散された2次
繊維を作る方法を示し、水状媒質中に汚染2次繊維を懸
濁させる工程と、汚染物質を水状媒質中に分散させる工
程と、浄化された繊維を洗浄タイプ段階で水状媒質に含
まれる汚染物質から十分分離する工程とを備えている。
「置換基を持つオキシエチレングリコール表面活性剤」
とは、ここでは非イオン性表面活性剤であり、オキシエ
チレングリコール鎖を有し、その鎖の末端水酸基が脂肪
族基又はアルキル芳香族エーテル基のいずれかと置換さ
れており、更に他の末端水酸基がポリオキシプロピレン
基又はベンジルエーテル基で置換されている。
またここで「低分子量」とは、500〜50000の範囲の分子
量を持つものを言う。
また「水溶性」とは、ここでは室温の水に十分溶解して
溶液を形成できる任意の材料をいう。
(発明の詳細な説明) この発明の通常の処理過程では、汚染された2次ファイ
バーを、水と、置換基を持つオキシエチレングリコール
表面活性剤と分散剤とに混入し、これにより汚染物質を
繊維から分離し、これを総ての水状繊維スラリー又は媒
質に対して大変安定な状態で分配しあるいは分散せしめ
る。この場合、各成分は、汚染物質の融点以上の温度に
過熱し、あるいは例えばシステムの熱ですでに所望温度
になっていた場合、その温度を保持して、汚染物質を除
去又は分散するのが好ましい。一般にこの温度は約25
℃〜85℃の範囲であり、多くの場合、約35℃〜60
℃の範囲が代表的である。
浄化された繊維は、汚染水状媒質から遠心分離、デカン
ティング、ろ過、又は好ましくはスクリーン掛けなどに
より分離されあるいは隔離する。スクリーン掛けには、
繊維パルプを有孔表面の孔に通し、水状媒質を排水する
間に繊維を保持して沈積する工程がある。所望により、
汚染繊維を水状媒質から分離し又は回復させる工程は、
濃縮又は希釈段階に先んじておこない、洗浄タイプ段階
例えば希釈及び/又はスクリーン掛けに続いておこなう
ことができる。これらの段階は、希釈繊維スラリーをか
き混ぜることによりおこなうことができる。
この発明では、汚染物質のコントロールは、2次ファイ
バーの再パルプ化から始める、即ちこの発明で使用され
る表面活性剤との分散剤は、再パルプ化過程中にあるの
が好ましい。しかし、この表面活性剤ないし分散剤は、
サイドヒル洗浄機段階を含む再パルプ化工程から下流方
向へ加えてもよいし、漂白システムの腐食剤引抜段階へ
加えてもよいし、更にはこれらを併用してもよい。ここ
で添加位置をシステム出口に先んじて選択し、あるいは
希釈段階の如き問題の所在する個所あるいはpH、温度が
変化する個所(ここでは汚染物質の沈積をおこす)に先
んじて選択することは、当を得ている。
浄化2次繊維を使用する際、紙処理機械に汚染物質が集
合沈積することはよく経験することである。とくに浄化
繊維が、水抵抗の高い紙から得られた場合、例えばワッ
クスをコーティングした紙(コールドカップ等)、ある
いは中しん紙製品(カートン紙又は箱用紙など)から得
られた場合顕著である。この種の汚染物質環境では、汚
染物質の沈積は、有効な置換基を持つオキシエチレング
リコール表面活性剤(後述する米国特許出願No.093744,
1979年11月13日出願)を用いてもおこりうる。
この発明を実施するに際し、水溶性で低分子量の高分子
電解質分散剤と、置換基を持つオキシエチレングリコー
ルとを再パルプ化環境に投入することにより、処理溶媒
中に汚染物質が良好に分散される。これは全く予期せず
かつ予想できないことであった。
このように液状再パルプ化媒質内へ汚染物質を分散させ
ることにより、再パルプ化後に続く製紙工程において、
処理機械に対象材料が沈積するのを十分減少することが
できた。このため作業停止時間が減少した。こと発明に
よって得られた2次繊維は、後に、製紙工程で用いられ
るが、これを用いることにより一般に機械やシート自体
に付着するスティッキーやタッキーの沈積を十分減少
し、機械の効率を高めることができる。
更にここでは、高分子電解質分散剤は、優先的に複合化
することによりある不溶解性の反応生成物が形成される
のを、阻止する。即ち、この反応生成物は、カルシウム
やマグネシウムのような金属イオンと、通常2次繊維に
存在する脂肪酸(多くは印刷インキの成分)、樹脂、カ
ゼイン及びデンプンの如き有機材とで形成されるか、こ
れを分散剤で阻止する。このような不溶性の硬水反応生
成物は、浴槽や硬水沈積物に類似している。
この発明では、非イオン性の表面を活性化するもの又は
表面活性剤を使用する。表面活性剤は、オキシエチレン
グリコル鎖を備え、この鎖の末端水酸基が脂肪族エーテ
ル基及びアルキル芳香族エーテル基からなるグループか
ら選択されたエーテル基と置換され、この鎖の他の末端
水酸基がポリオキシプロピレン基及びベンジルエーテル
基からなるグループから選択されたエーテル基と置換さ
れている。この発明の好ましい表面活性剤の代表的な一
般式は、次の通りである。
ここで aは、0又は1、 Arは、芳香族残基を示し、好ましくは単環式のものであ
る。
Rは、脂肪族基を示す。
nは、3〜50の値を持つ。
mは、0〜50の値を持つ。
Yは、水酸基とベンジルエーテルからなるグループから
選択され、m=0の時はベンジルエーテルである。
R基の代表的なものは、飽和され、少なくとも6個の炭
素を含む。aが0のとき、Rは6〜24の炭素を含む。
aが1のとき、Rは通常たった18個の炭素原紙を含
む。短く言えば、R(Ar)a基は少なくとも6個の脂肪族炭
素原子と、トータルで24個の炭素原子まで含む。
先の構造式では、下記に示す2種の主な表面活性剤を含
むと考えられる。即ち、 a. アルキルフェノールの酸化アルキレンアダクツ b. 高(C5 脂肪族アルコールよりも大きい)酸化アル
キレンアダクツ が考えられる。これらの表面活性剤の詳細は、米国特許
出願No.093744(1979年11月13日出願、リチャード
E.フレイス、ジェームスE.マロニー、トーマスR.オーク
ス、「2次繊維の脱インキ方法」)に述べられ、これら
の内容は参照としてこの明細書に記載されている。米国
特許出願No.093744に続いて、米国特許出願No.458432が
ある。米国 特許出願No.93744の発明は、2次繊
維の脱インキと浄化の洗浄方法に関し、更にこのような
洗浄タイプの脱インキ及び浄化方法において置換基を有
するオキシエチレングリコール非イオン性表面活性剤の
使用に関する。脱インキの洗浄方法は、フローテーショ
ン方法、即ちより技術的に複雑で、一般的により多くの
投資を必要とするフローテーション方法から区別され
る。置換基を持つオキシエチレングリコールの非イオン
性表面活性剤は、米国特許出願No.93744で述べら
れ、特許請求されているがこれを用いることにより、各
種処理温度において予想外の低発泡が得られ脱インキ及
び浄化効率を向上する(通常の洗浄方法と比べて)。
この明細書の方法は、米国特許出願No.93744と同様、通
常の洗浄タイプの再パルプ方法の利点を維持しつつ、そ
の欠点を防ぎあるいは緩和することを意図したもので、
とくにより複雑で、より資本がかかり、より敏感なフロ
ーティング方法と比較して、その欠点を防ぎあるいは緩
和することができる。この発明は、特殊な分散剤の発見
に基礎をおくもので、この分散剤は、米国特許出願No.
93744に示される置換基を持つオキシエチレングリ
コール表面活性剤の効力を増進する効果を持っている。
これは予期に反したものである。
この発明では、この分散剤が2次ファイバ樹脂汚染物質
をほぼ完全に除去し、かつ十分恒久的に分散せしめて、
シート内又は製品中に分散するのを防止する。
更にこの発明は高分子電解質分散剤の使用をも含む。こ
こで「高分子電解質分散剤」とは下記構造式の任意の単
独重合体、二元共重合体、三元共重合体などを含む。
ここでR1,R2,R4及びR5は独立であり、水素、C1
〜C4の低アルキル基、アルキルカルボキシル基(例え
ば-CH2COOH)又はこれらの混合物とすることができる。
3及びR6は水素、カルボキシル基、アルキルカルボキ
シル基又はこれらの混合物とすることができる。またX
はカルボキシル基(塩又はその誘導体、例えばアミドを
含む)、アセチル基又は遊離基重合性モノマーに結合す
る炭化水素基(例えばスチレン中の-C6H5)とすること
ができる。またa+bは15〜約1000の値をとる。
上記一般式で示される材料の一例としては、ポリマレイ
ン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリ
ル酸とイタコン酸の共重合体、ポリアクリル酸と加水分
解されたマレイン酸との共重合体、ポリマレイン酸とイ
タコン酸との共重合体、加水分解されたポリマレイン酸
とビニルアセテートとの共重合体、ポリアクリル酸とア
クリルアミドとの共重合体、ポリアクリル酸とメタクリ
ル酸との共重合体、スチレンとマレイン酸との共重合
体、スルホン化スチレンとマレイン酸との共重合体、ポ
リマレイン酸とメタクリル酸との共重合体、マレイン酸
テロマー、マレイン酸/アルキルスルホン酸共重合体な
どがある。
この発明で用いる水溶性高分子電解質として特に好まし
いものは、ポリアクリラート化合物である。ポリアクリ
ラート化合物は、下記の構造の重合体、共重合体及びそ
の誘導体であり、R2,R5,X,a及びbは先に述たも
のと同じである。
この発明では、とくに、Xが-COOZ(ZはH又はNa+
K+,NH4 +などの一価のカチオン)が最も好ましい。この
ようにこの発明の代表的な最も好ましい高分子電解質
は、ポリアクリル酸(例えばB.F.グッドリッチ会社製の
グッドライトK732)、ポリメタクリル酸(例えばロ
ーム&ハス製のタモル850)及びアクリル酸/メタク
リル酸共重合体(アルコケミカル製のアクアトリート)
などである。
この発明の高分子電解質は、水溶性でなければならな
い。一般的に水溶性であるためには、ポリマーは十分な
極性基(例えばCOOH)を分子に持ち、極性水分子に作用
しなければならない。このことは、主要部又は全部が不
飽和モノマーである共重合体、二元共重合体、三元共重
合体、四元共重合体等では、極性官能基をポリマー中に
持ち、室温又はそれ以下の水に溶解するようにしなけれ
ばならない。一般には、少なくともポリマーを構成する
モノマーの10モル%が極性官能基、例えば、 を有し所望の水溶性を持つものでなければならない。
この発明の低分子量の高分子電解物質は、一般に約5000
0より小さな分子量であり、好ましくは約500〜25000、
特に好ましくは750〜5000である。更にa+bの合計
は、一般に5〜1000、好ましくは10〜500、特に好
ましくは12〜450である。上記範囲の分子量の材料
は、一般に凝集剤として示されるポリマー、即ち分子量
が数100万又はそれ以上のポリマーより、低分子量であ
ることが知られている。凝集剤は、ここで述べた所望の
分散作用に対して懸濁粒子を凝集する作用がある。従っ
てこれら高分子量材料は、ここでのべた材料とは反対の
効果を持つ。この発明の低分子量材料は一般に、「分散
剤」として知られている。
作用的に言えば、この発明の電解物質は、水状表面活性
剤中に所定量混合して、処理装置上に汚染物質(例えば
色素材料)、コーティング材、フィラー、粘着物等)が
沈積するのを防がなければならない。一般にこの高分子
電解物質の濃度は、約5〜500ppm、好ましくは約10〜
75ppmである。
この発明が特に有効な他の領域は、写真複写用インキを
付けた2次繊維を浄化する領域である(例えば循環使用
される写真複写材)。写真複写は、コーティングされあ
るいはコーティングされない紙の上になされる。コーテ
ィングされた紙は各種材料を付着、含浸しており、紙の
能力を高め、電子写真の写像用粉末を付着しやすくして
永久的に保存しうる。電子写真コーティング材、紙のに
じみ止め材、写像用粉末は、再パル化段階で懸濁する傾
向がある(例えば液体の物理的撹拌により一次的に溶液
中に保持される)。従ってこれらは、最終的な凝固の結
果として生じ、あるいは水状処理蒸気が冷却した場合あ
るいは撹拌が十分でない場合のみ処理装置上に沈積され
る。従ってここで述べた電解物質を使用すれば、置換基
を持つオキシエチレングリコールと結合して、このよう
な沈積を減少しあるいは実質的に消滅することができ
る。
この発明を実施しうる他の領域は、新聞印刷用紙の脱イ
ンキ及び浄化にある。循環使用される新聞印刷用紙は、
他の2次繊維供給源と区別される。というのは、使用さ
れる印刷インキは、コーティングされていない繊維上に
直接印刷されるためである。他の2次繊維供給源では、
印刷はコーティングされた繊維上になされる。即ち繊維
自体に直接なされない。新聞印刷用紙を脱インクする
際、基本的に総てが印刷インキ即ち比較的分散し難いカ
ーボンブラックからなる印刷インキを12%〜4%(重
量%)有しているため、その脱イキンがより困難とな
る。循環使用される新聞印刷用紙は、その量が多く有用
であるため、新聞印刷用紙を十分脱インキし、浄化する
方法が2次繊維工業においてもっとも切実に要望されて
いる。
この発明では、分散剤と表面活性剤とともに各種公知の
溶媒又は補助溶媒を適宜使用することができる。特に好
ましい溶媒の例として、テトラハイドロフラン、テトラ
ハイドロフルフラールアルコール及びこれらのエトキシ
化及びプロピル化誘導体がある。
以下この発明の実施例につき説明する。ただし本発明は
この実施例に限定されるものではない。
実施例1 手すき紙を作るために、ワックスをコーティングした製
紙の「コールドカップ」又は飲物用カップを用いて、実
験的規模で表IAの脱インク組成を用いて脱インク及び
浄化をおこなった。コールドカップをパルプ製造機に
(適度な撹拌下で)71℃(160゜F)で60分間入
れ、再パルプ化した。
表IA 材 料 水 250ml 繊維原紙(脱インキされ、浄化されるもの) 18.8g 二酸化炭素(10%) 1.9ml NaOH(50%水溶液) 0.4ml 置換基を持つオキシエチレングリコール(10%)* 1.9ml 溶 媒 0.4ml*10-14アルコール-(エチレンオキサイド)20−CH2
C6H5 各種溶媒として、表IBに示すものを用いた。
表 IB(溶媒) 1. 50重量%灯油と50重量%芳香族ナフサ (ノニルフノール-(EO)6-OH乳化剤中) 2. ブチル「カルビドール」 (ジエチレングリコールモノブチルエーテル) 3. 「ペントキソン」 (4-メトキシ-4 メチル-ペンタノン、シェルケミ
カル(株)製) 4. テトラハイドロフラン (クエーカー オーテス ケミカル(株)製) 5. モノエトキシレン基を持つテトラハイドロフルフリ
ルアルコール(クエーカー オーテス(株)製) 脱インキされ浄化されたコールドカップから得られた手
すき紙は、光沢度が改良されたが、装置上(即ちガラス
破壊器の内側上)に着色ワックスがかなり集合沈積して
いた。次いでNo.1の溶媒(灯油と芳香族ナフサの混合
物を参照)を用い、各種分散剤を脱インキ組成に12pp
mとなるように加えた。用いた分散剤は、表ICに示
す。表ICの分散剤No.1a,2a,3aは本発明のものであ
る。
表 IC(分散剤) 1a. 15重量%の水溶液「デクエスト2054」(5a
参照)、12重量%の50/50モル%共重合体(加水分解
された無水マレイン酸と分子量約3000のビニルアセテー
トとの共重合体) 2a. 50/50モル%の共重合体(加水分解された無水マ
レイン酸と分子量約3000のビニルアセテート(50%活
性)との共重合体) 3a. 分子量約3000のポリアクリル酸(例えばグッドラ
イトK732,B.F.グッドリッチ(株)製)(50%活性) 4a. エチレンダイアミン四酢酸のナトリウム塩溶液、
40%活性(例えばバーセン100、ダウケミカル(株)
製) 5a. ヘキサメチレンジアミンテトラメチレンフォスフ
ォン酸のヘキサカリウム塩溶液、36%活性(例えばデ
クエスト2054 モンサント(株)製) 手すき紙は上記組成を用いて作られ、そのハンタ光滑度
を決定した。この結果を表IDに表す。表IDから、こ
の発明における最良の溶媒と分散剤との組合せ(即ちワ
ックス沈積物が最も少なく、光滑度が増加するように組
合せ)は、分子量約3000のポリアクリル酸分散剤と
テトラハイドロフルフリルアルコール(直鎖9EO)との
組合せであることがわかる。
実施例II 電子写真用インキ及び/又は静電用コーティング材を付
着した2次繊維を脱インキ及び浄化して、手すき紙を得
た。この手すき紙の光沢度を表IIに示す。表IIに示す置
換基を持つオキシエチレングリコール類は、ノニルフェ
ノール-ポリエチレン(EO)オキサイドの非イオン表
面活性剤で、1モルのノニルフェノール当りエチレンオ
キサイドを平均9.5モル持っている。更に加えて、種々
の量のプロピレンオキサイド(PO)をエチレンオキサ
イド鎖上に縮合して、置換基を持つオキシエチレングリ
コールの非イオン表面剤(各種脱インキ特性を持つ)と
している。また手すき紙の光沢度を得るための他の組成
は表IIに示すように、250mlの水、15gの電子写真
コーティング溶原紙、0.09gの50%NaOHである。
置換基を持つオキシエチレングリコールを0.04mlの
限度で加え、補助溶媒を0.4mlの限度で加えた(加え
る場合には)。なお2枚の手すき紙を各実施例のために
用意し、光沢度を2枚のシートの平均で示した。
表IIから、ノニルフェノールエトキシラートは良好な脱
インキ性を示しその繊維は電子写真用品質を示している
ことがわかる。
これらより、多くのプロピレンオキサイドを持つノニル
フェノールエトキシラートは、少ないプエロピレンオキ
サイドを持つものよりやや性能が良かった。更に分子量
約3000のポリアクリル酸分散剤はこれらがないものに比
べて脱インキと浄化を増進することがわかった。最後
に、ワックスをコーティングした紙質のものは、補助溶
媒を添加しても電子写真用紙の脱インキ性がわずかしか
増進しなかった。
実施例III 各種の脱インキ表面活性剤、分散剤、及び補助溶媒を組
合せて、新聞印刷用紙の脱インキ及び浄化を行った。こ
の新聞印刷用紙を実施例Iで述べたように再パルプ化し
た。標準の脱インキ/浄化/再パルプ化媒質は次の如く
である。
水 500ml メタケイ酸ナトリウム 0.5g 新聞印刷用紙 25.0gm 置換基を持つオキシエチレングリコール 0.4gm 分散剤 25ppm 補助溶媒(加えた場合) 0.3gm 脱インキ新聞印刷用紙を脱インキして得られた手すき紙
の光沢度(ハンター反射計値)を表IIIに示す。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再パルプ化に際し汚染物質含有の2次繊維
    から汚染物質を除去、分散する方法において、 a.汚染物質含有の2次繊維と、置換基を持つオキシエ
    チレングリコール非イオン表面活性剤と、水溶性の低分
    子量の高分子電解質分散剤とを有する、水状の再パルプ
    化媒質を形成する工程であって、上記媒質は、2次繊維
    から除去される汚染物質の融点以上の温度で、汚染物質
    は、熱可塑性有機樹脂の非水溶性ワックス、粘着物また
    は樹脂を含む、上記工程と、 b.汚染物質を2次繊維から水状の再パルプ化媒質に分
    散せしめて、汚染物質含有の再パルプ化媒質中において
    実質的に浄化された繊維を得る工程と、 c.実質的に浄化された繊維を汚染物質含有の水状再パ
    ルプ化媒質から分離する工程と、 を具備し、高分子電解質分散剤は、下記に示す構造であ
    り、 上記構造中、R,R,R及びRは独立してお
    り、水素、C〜Cの低アルキル基、アルキルカルボ
    キシル基又はこれらの混合物からなる群から選択され、
    ,Rは独立しており、水素、カルボキシル基、ア
    ルキルカルボキシル基又はこれらの混合物からなる群か
    ら選択される。Xはカルボキシル基、カルボキシル基の
    塩又は誘導体、アセチル基、遊離基重合体モノマーに結
    合する炭化水素基、COOZ(ZはH,一価金属イオン
    又はアンモニウム、又はこれらの混合物)で、また、a
    +bは15〜1000の範囲である、2次繊維の浄化方
    法。
  2. 【請求項2】水状再パルプ化媒質が約25℃〜85℃で
    ある特許請求の範囲第1項記載の2次繊維の浄化方法。
  3. 【請求項3】水状再パルプ化媒質が約35℃〜60℃で
    ある特許請求の範囲第1項記載の2次繊維の浄化方法。
  4. 【請求項4】実質的に浄化された繊維をスクリーン掛け
    で分離する特許請求の範囲第1項記載の2次繊維の浄化
    方法。
  5. 【請求項5】水状再パルプ化媒質は、テトラハイドロフ
    ルフラルアルコール、そのエトキシ化誘導体又はこれら
    の混合物を更に含む特許請求の範囲第1項記載の2次繊
    維の浄化方法。
  6. 【請求項6】実質的に浄化された繊維を洗浄する工程を
    更に含む特許請求の範囲第1項記載の2次繊維の浄化方
    法。
  7. 【請求項7】洗浄工程が、繊維を希釈して繊維スラリー
    を得る工程と、スラリーから繊維を分離する工程とを備
    えている特許請求の範囲第6項記載の2次繊維の浄化方
    法。
  8. 【請求項8】高分子電解質分散剤は、マレイン酸とビニ
    ルアセテートとの共重合体を含む特許請求の範囲第1項
    記載の2次繊維の浄化方法。
  9. 【請求項9】高分子電解質分散剤は、ポリアクリル酸化
    合物を含む特許請求の範囲第1項記載の2次繊維の浄化
    方法。
  10. 【請求項10】ポリアクリル酸化合物は分子量500〜
    25000である特許請求の範囲第9項記載の2次繊維
    の浄化方法。
  11. 【請求項11】R,R,R及びRは水素で、R
    及びRは水素又はメチル基、Xはカルボキシル基で
    ある特許請求の範囲第1項記載の2次繊維の浄化方法。
  12. 【請求項12】汚染物質がワックスを含む特許請求の範
    囲第1項記載の2次繊維の浄化方法。
  13. 【請求項13】汚染物質が粘着物質を含む特許請求の範
    囲第1項記載の2次繊維の浄化方法。
  14. 【請求項14】2次繊維が段ボール板を含む特許請求の
    範囲第1項記載の2次繊維の浄化方法。
  15. 【請求項15】汚染物質がワックスを含む特許請求の範
    囲第14項記載の2次繊維の浄化方法。
  16. 【請求項16】汚染物質がホットメルト型粘着物質を含
    む特許請求の範囲第14項記載の2次繊維の浄化方法。
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