JPH06154297A - 治療具の滅菌装置 - Google Patents
治療具の滅菌装置Info
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- JPH06154297A JPH06154297A JP4336617A JP33661792A JPH06154297A JP H06154297 A JPH06154297 A JP H06154297A JP 4336617 A JP4336617 A JP 4336617A JP 33661792 A JP33661792 A JP 33661792A JP H06154297 A JPH06154297 A JP H06154297A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＡＩＤＳやＢ型肝炎等のウイルスに汚染され
た治療具を安全、確実、容易及び短時間に且つ省エネル
ギーでしかも低コストで処理することができる治療具の
滅菌装置を提供すること。 【構成】 歯科治療具９等の治療具を挿入する複数の治
療具挿入穴１−１が円周状列に形成されてなる回転円板
１を中央部に設けられた回転軸１−２を中心に回転自在
に配設し、回転円板１の近傍に、回転円板の治療具挿入
穴１−１に挿入された治療具を洗浄する洗浄装置２と、
該治療具を加熱滅菌する遠赤外線ヒータ３−１，３−２
を有する遠赤外線ヒータ装置３とを配設した。
た治療具を安全、確実、容易及び短時間に且つ省エネル
ギーでしかも低コストで処理することができる治療具の
滅菌装置を提供すること。 【構成】 歯科治療具９等の治療具を挿入する複数の治
療具挿入穴１−１が円周状列に形成されてなる回転円板
１を中央部に設けられた回転軸１−２を中心に回転自在
に配設し、回転円板１の近傍に、回転円板の治療具挿入
穴１−１に挿入された治療具を洗浄する洗浄装置２と、
該治療具を加熱滅菌する遠赤外線ヒータ３−１，３−２
を有する遠赤外線ヒータ装置３とを配設した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は歯科治療具等の治療具を
滅菌する治療具の滅菌装置に関し、特にエイズ（ＡＩＤ
Ｓ）やＢ型肝炎等のウイルスに汚染された治療具を安
全、確実且つ容易に、しかも低コストで滅菌処理するこ
とができ、治療具から生じる感染事故を確実に防止でき
る治療具の滅菌装置に関するものである。
滅菌する治療具の滅菌装置に関し、特にエイズ（ＡＩＤ
Ｓ）やＢ型肝炎等のウイルスに汚染された治療具を安
全、確実且つ容易に、しかも低コストで滅菌処理するこ
とができ、治療具から生じる感染事故を確実に防止でき
る治療具の滅菌装置に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来この種の治療具の滅菌方法としては、
大別して加熱滅菌方法と薬物滅菌方法がある。 （１）加熱滅菌方法としては下記の方法がある。 オートクレーブ 乾燥滅菌 煮沸滅菌 （２）薬物滅菌方法は薬物による消毒で、下記の方法が
ある。 塩素系消毒剤による消毒 非塩素系消毒剤による消毒
大別して加熱滅菌方法と薬物滅菌方法がある。 （１）加熱滅菌方法としては下記の方法がある。 オートクレーブ 乾燥滅菌 煮沸滅菌 （２）薬物滅菌方法は薬物による消毒で、下記の方法が
ある。 塩素系消毒剤による消毒 非塩素系消毒剤による消毒
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記加
熱滅菌方法は、いずれも滅菌装置が大型で取り扱いが容
易でない。また、薬物滅菌方法においては、塩素系消毒
剤は金属材料の腐食の問題、非塩素系消毒剤は蛋白質凝
固による薬物効果の減少のため作用時間を長くしなけれ
ばならない等の欠点をそれぞれ有している。
熱滅菌方法は、いずれも滅菌装置が大型で取り扱いが容
易でない。また、薬物滅菌方法においては、塩素系消毒
剤は金属材料の腐食の問題、非塩素系消毒剤は蛋白質凝
固による薬物効果の減少のため作用時間を長くしなけれ
ばならない等の欠点をそれぞれ有している。
【０００４】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ＡＩＤＳやＢ型肝炎等のウイルスに汚染された治療
具を安全、確実、容易及び短時間に且つ省エネルギーで
しかも低コストで処理することができる治療具の滅菌装
置を提供することを目的とする。
で、ＡＩＤＳやＢ型肝炎等のウイルスに汚染された治療
具を安全、確実、容易及び短時間に且つ省エネルギーで
しかも低コストで処理することができる治療具の滅菌装
置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、治療具を挿入する複数の治療具挿入穴が円周
状列に形成されてなる回転円板を中央部に設けられた回
転軸を中心に回転自在に配設し、回転円板の近傍に、回
転円板の治療具挿入穴に挿入された治療具を洗浄する洗
浄装置と、該治療具を加熱滅菌する遠赤外線ヒータを有
する遠赤外線ヒータ装置とを配設したことを特徴とす
る。
本発明は、治療具を挿入する複数の治療具挿入穴が円周
状列に形成されてなる回転円板を中央部に設けられた回
転軸を中心に回転自在に配設し、回転円板の近傍に、回
転円板の治療具挿入穴に挿入された治療具を洗浄する洗
浄装置と、該治療具を加熱滅菌する遠赤外線ヒータを有
する遠赤外線ヒータ装置とを配設したことを特徴とす
る。
【０００６】また、回転円板は略垂直に配設されてお
り、回転円板の治療具挿入穴に挿入された治療具を押し
出す治療具押出装置と、治療具押出装置で押し出された
治療具を受ける受皿を有すると共に該受皿を昇降させる
昇降手段を有する治療具昇降装置と、治療具を受けるト
レイと、トレイに受皿上の治療具を移動させる移動装置
とを具備することを特徴とする。
り、回転円板の治療具挿入穴に挿入された治療具を押し
出す治療具押出装置と、治療具押出装置で押し出された
治療具を受ける受皿を有すると共に該受皿を昇降させる
昇降手段を有する治療具昇降装置と、治療具を受けるト
レイと、トレイに受皿上の治療具を移動させる移動装置
とを具備することを特徴とする。
【０００７】また、遠赤外線ヒータ装置内には加湿用の
水溜容器が設けられていることを特徴とする。
水溜容器が設けられていることを特徴とする。
【０００８】また、洗浄装置は薬品洗浄が可能な構造と
し、且つ超音波発生器を具備し超音波洗浄できる構造で
あることを特徴とする。
し、且つ超音波発生器を具備し超音波洗浄できる構造で
あることを特徴とする。
【０００９】また、遠赤外線ヒータ装置内にある治療具
周辺の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手
段の出力により治療具周辺の温度が所定の設定温度にな
るように遠赤外線ヒータを制御する制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
周辺の温度を検出する温度検出手段を設け、温度検出手
段の出力により治療具周辺の温度が所定の設定温度にな
るように遠赤外線ヒータを制御する制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
【００１０】
【作用】本発明によれば、回転円板の治療具挿入穴に挿
入された治療具は、回転円板を回転することにより、洗
浄装置で洗浄され、遠赤外線ヒータ装置の遠赤外線ヒー
タからの遠赤外線により加熱滅菌されるので、治療具の
洗浄・滅菌を完全に自動化でき、治療具を安全、確実、
容易及び短時間に且つ省エネルギーでしかも低コストで
洗浄・滅菌処理することができる。
入された治療具は、回転円板を回転することにより、洗
浄装置で洗浄され、遠赤外線ヒータ装置の遠赤外線ヒー
タからの遠赤外線により加熱滅菌されるので、治療具の
洗浄・滅菌を完全に自動化でき、治療具を安全、確実、
容易及び短時間に且つ省エネルギーでしかも低コストで
洗浄・滅菌処理することができる。
【００１１】また、治療具押出装置、治療具昇降装置、
トレイ、移動装置を設けることにより、上記のように洗
浄・滅菌された治療具は治療具押出装置により治療具昇
降装置の受皿上に押し出され、更に移動装置でトレイ上
に移動されるから、洗浄・滅菌からトレイ収容まで完全
に自動化することができる。
トレイ、移動装置を設けることにより、上記のように洗
浄・滅菌された治療具は治療具押出装置により治療具昇
降装置の受皿上に押し出され、更に移動装置でトレイ上
に移動されるから、洗浄・滅菌からトレイ収容まで完全
に自動化することができる。
【００１２】また、遠赤外線ヒータ装置内に加湿用の水
溜容器を設けることにより、滅菌効果を更に高めること
ができる。
溜容器を設けることにより、滅菌効果を更に高めること
ができる。
【００１３】また、洗浄装置は薬品洗浄が可能な構造と
し、且つ超音波発生器を具備し超音波洗浄できる構造と
することにより、洗浄効果を更に高めることができる。
し、且つ超音波発生器を具備し超音波洗浄できる構造と
することにより、洗浄効果を更に高めることができる。
【００１４】また、遠赤外線ヒータを制御する制御手段
を設け、治療具周辺の温度が所定の設定温度になるよう
に制御するので、常に安定した温度で滅菌ができるから
滅菌の品質が向上する。
を設け、治療具周辺の温度が所定の設定温度になるよう
に制御するので、常に安定した温度で滅菌ができるから
滅菌の品質が向上する。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１及び図２は本治療具の滅菌装置の主要部を示
す図で、図１は正面図、図２は歯科治療具押出装置の部
分を示す側面図（図１のＡ−Ａ断面）である。図示する
ように、本滅菌装置は回転自在で且つ略垂直に立設した
回転円板１を具備し、該回転円板１の外周近傍に、洗浄
装置２、遠赤外線ヒータ装置３、注油装置４、治療具押
出装置５、トレイ６、移動装置７及び治療具昇降装置８
が設けられている。
する。図１及び図２は本治療具の滅菌装置の主要部を示
す図で、図１は正面図、図２は歯科治療具押出装置の部
分を示す側面図（図１のＡ−Ａ断面）である。図示する
ように、本滅菌装置は回転自在で且つ略垂直に立設した
回転円板１を具備し、該回転円板１の外周近傍に、洗浄
装置２、遠赤外線ヒータ装置３、注油装置４、治療具押
出装置５、トレイ６、移動装置７及び治療具昇降装置８
が設けられている。
【００１６】回転円板１には複数の歯科治療具挿入穴１
−１が円板外周と同心円状に配列して設けられており、
該歯科治療具挿入穴１−１には歯科治療具（ハンドピー
ス）９を図２に示すようにカプラ又はホルダー１２を介
在させて挿入することができるようになっている。ま
た、回転円板１はその中央部の回転軸１−２により、矢
印Ｂに示すように反時計方向に回転自在に支持されてい
る。なお、前記カプラ又はホルダー１２は歯科治療具挿
入穴１−１に嵌挿固着されている。
−１が円板外周と同心円状に配列して設けられており、
該歯科治療具挿入穴１−１には歯科治療具（ハンドピー
ス）９を図２に示すようにカプラ又はホルダー１２を介
在させて挿入することができるようになっている。ま
た、回転円板１はその中央部の回転軸１−２により、矢
印Ｂに示すように反時計方向に回転自在に支持されてい
る。なお、前記カプラ又はホルダー１２は歯科治療具挿
入穴１−１に嵌挿固着されている。
【００１７】洗浄装置２は前記回転円板１の下部外周近
傍に配置され、超音波発信器１２−２を有し超音波洗浄
ができる構造の超音波洗浄槽２−１を具備している。ま
た、洗浄装置２は薬品洗浄ができるようにするため薬品
洗浄後の薬品を水により洗い流すスプレイ２−３を具備
し、該スプレイ２−３は前記超音波洗浄槽２−１の終端
部に配設されている。また、該スプレイ２−３の下部に
はスプレイされる水を受けるためのパン２−４が配設さ
れている。
傍に配置され、超音波発信器１２−２を有し超音波洗浄
ができる構造の超音波洗浄槽２−１を具備している。ま
た、洗浄装置２は薬品洗浄ができるようにするため薬品
洗浄後の薬品を水により洗い流すスプレイ２−３を具備
し、該スプレイ２−３は前記超音波洗浄槽２−１の終端
部に配設されている。また、該スプレイ２−３の下部に
はスプレイされる水を受けるためのパン２−４が配設さ
れている。
【００１８】遠赤外線ヒータ装置３は回転円板１の外周
近傍で且つ前記洗浄装置２のスプレイ２−３の隣に配設
されている。該遠赤外線ヒータ装置３は同心円弧状の２
個の遠赤外線ヒータ３−１，３−２を具備し、該遠赤外
線ヒータ３−１と３−２の間を回転円板１の歯科治療具
挿入穴１−１に挿入された歯科治療具９が通過するよう
になっている。また、遠赤外線ヒータ装置３は加湿用の
水溜３−３が設けられており、該水溜３−３から遠赤外
線ヒータ装置３の内部に蒸気が放出されるようになって
いる。また、遠赤外線ヒータ装置３の両端には遠赤外線
ヒータ３−１と３−２からの輻射熱を遮断するためのシ
ャッター３−４とシャッター３−５が設けられている。
近傍で且つ前記洗浄装置２のスプレイ２−３の隣に配設
されている。該遠赤外線ヒータ装置３は同心円弧状の２
個の遠赤外線ヒータ３−１，３−２を具備し、該遠赤外
線ヒータ３−１と３−２の間を回転円板１の歯科治療具
挿入穴１−１に挿入された歯科治療具９が通過するよう
になっている。また、遠赤外線ヒータ装置３は加湿用の
水溜３−３が設けられており、該水溜３−３から遠赤外
線ヒータ装置３の内部に蒸気が放出されるようになって
いる。また、遠赤外線ヒータ装置３の両端には遠赤外線
ヒータ３−１と３−２からの輻射熱を遮断するためのシ
ャッター３−４とシャッター３−５が設けられている。
【００１９】治療具押出装置５は前記回転円板の裏面で
且つ上部外周近傍に配設され、回転円板１の歯科治療具
挿入穴１−１に挿入された歯科治療具９をピストン５−
２で押し出す押出シリンダ５−１を具備している。治療
具昇降装置８はピストン８−２を昇降させる昇降シリン
ダ８−１を具備し、ピストン８−２の上端には受皿８−
３が取り付けられた構造である。移動装置７は治療具昇
降装置８の受皿８−３上の歯科治療具９をトレイ６上に
移動させるための移動用シリンダ７−１が設けられてお
り、移動用シリンダ７−１を作動させることにより、ピ
ストン７−２が引き込まれるようになっている。
且つ上部外周近傍に配設され、回転円板１の歯科治療具
挿入穴１−１に挿入された歯科治療具９をピストン５−
２で押し出す押出シリンダ５−１を具備している。治療
具昇降装置８はピストン８−２を昇降させる昇降シリン
ダ８−１を具備し、ピストン８−２の上端には受皿８−
３が取り付けられた構造である。移動装置７は治療具昇
降装置８の受皿８−３上の歯科治療具９をトレイ６上に
移動させるための移動用シリンダ７−１が設けられてお
り、移動用シリンダ７−１を作動させることにより、ピ
ストン７−２が引き込まれるようになっている。
【００２０】前記治療具押出装置５の押出シリンダ５−
１を作動させ、ピストン５−２を押し出すと、歯科治療
具９は回転円板１の歯科治療具挿入穴１−１から押し出
され、受皿８−３の上にのる。この状態で昇降シリンダ
８−１によりピストン８−２を上昇させ、その受皿８−
３を上昇させた状態にし、移動装置７の移動用シリンダ
７−１を作動させ、ピストン７−２を引き込むと受皿８
−３上の歯科治療具９はトレイ６の上に移される。
１を作動させ、ピストン５−２を押し出すと、歯科治療
具９は回転円板１の歯科治療具挿入穴１−１から押し出
され、受皿８−３の上にのる。この状態で昇降シリンダ
８−１によりピストン８−２を上昇させ、その受皿８−
３を上昇させた状態にし、移動装置７の移動用シリンダ
７−１を作動させ、ピストン７−２を引き込むと受皿８
−３上の歯科治療具９はトレイ６の上に移される。
【００２１】上記構成の滅菌装置において、図３にその
外観を示すように、洗浄装置２、遠赤外線ヒータ装置
３、注油装置４、治療具押出装置５及び移動装置７はカ
バーケース１０の中に収容されており、回転円板１の約
半分、トレイ６が該カバーケース１０の外部に配置され
ている。また、カバーケース１０の正面上部には操作盤
１１が設けられ、該操作盤１１には起動スイッチ等が設
けられている。
外観を示すように、洗浄装置２、遠赤外線ヒータ装置
３、注油装置４、治療具押出装置５及び移動装置７はカ
バーケース１０の中に収容されており、回転円板１の約
半分、トレイ６が該カバーケース１０の外部に配置され
ている。また、カバーケース１０の正面上部には操作盤
１１が設けられ、該操作盤１１には起動スイッチ等が設
けられている。
【００２２】図４は上記構成の滅菌装置の動作を示すフ
ローチャートである。図において、先ず操作盤１１の起
動スイッチをＯＮする。これにより洗浄装置２の超音波
洗浄槽２−１の超音波発振器が自動ＯＮとなり、遠赤外
線ヒータ装置３の遠赤外線ヒータ３−１，３−２が自動
ＯＮとなる（ステップＳＴ１）。次に使用済みの歯科治
療具（ハンドピース）９を適当な手段で回転円板１の歯
科治療具挿入穴１−１に挿入セットする（ステップＳＴ
２）。続いて洗浄装置２による洗浄工程に入り、先ず超
音波洗浄槽２−１で歯科治療具９を薬品洗浄及び超音波
洗浄し（ステップＳＴ３）、続いてスプレイ２−３から
水を噴射してスプレイ洗浄を行い（ステップＳＴ４）、
洗浄工程を終了する。ここで薬品洗浄及び超音波洗浄を
行うことにより洗浄効果を高めることが可能となる。な
お、薬品を使用しない場合は水によるスプレイ洗浄は場
合によっては省略してもよい。続いて遠赤外線ヒータ装
置３による加熱工程、即ち加熱滅菌工程に入る。
ローチャートである。図において、先ず操作盤１１の起
動スイッチをＯＮする。これにより洗浄装置２の超音波
洗浄槽２−１の超音波発振器が自動ＯＮとなり、遠赤外
線ヒータ装置３の遠赤外線ヒータ３−１，３−２が自動
ＯＮとなる（ステップＳＴ１）。次に使用済みの歯科治
療具（ハンドピース）９を適当な手段で回転円板１の歯
科治療具挿入穴１−１に挿入セットする（ステップＳＴ
２）。続いて洗浄装置２による洗浄工程に入り、先ず超
音波洗浄槽２−１で歯科治療具９を薬品洗浄及び超音波
洗浄し（ステップＳＴ３）、続いてスプレイ２−３から
水を噴射してスプレイ洗浄を行い（ステップＳＴ４）、
洗浄工程を終了する。ここで薬品洗浄及び超音波洗浄を
行うことにより洗浄効果を高めることが可能となる。な
お、薬品を使用しない場合は水によるスプレイ洗浄は場
合によっては省略してもよい。続いて遠赤外線ヒータ装
置３による加熱工程、即ち加熱滅菌工程に入る。
【００２３】加熱工程では、先ず遠赤外線ヒータ装置３
の入口のシャッター３−４を開いて（ステップＳＴ
５）、歯科治療具９を遠赤外線ヒータ３−１と３−２の
間の間隙に入れ、続いてシャッター３−４を閉じる（ス
テップＳＴ６）。歯科治療具９が遠赤外線ヒータ３−１
と３−２の間を通る間に、該遠赤外線ヒータ３−１，３
−２からの遠赤外線により歯科治療具９は加熱滅菌され
る（ステップＳＴ７）。続いて遠赤外線ヒータ装置３の
出口のシャッター３−５を開いて（ステップＳＴ８）、
歯科治療具９を遠赤外線ヒータ装置３の外に移動させ、
続いてシャッター３−５を閉じ（ステップＳＴ９）、加
熱工程を終了する。次に冷却・注油工程に入る。
の入口のシャッター３−４を開いて（ステップＳＴ
５）、歯科治療具９を遠赤外線ヒータ３−１と３−２の
間の間隙に入れ、続いてシャッター３−４を閉じる（ス
テップＳＴ６）。歯科治療具９が遠赤外線ヒータ３−１
と３−２の間を通る間に、該遠赤外線ヒータ３−１，３
−２からの遠赤外線により歯科治療具９は加熱滅菌され
る（ステップＳＴ７）。続いて遠赤外線ヒータ装置３の
出口のシャッター３−５を開いて（ステップＳＴ８）、
歯科治療具９を遠赤外線ヒータ装置３の外に移動させ、
続いてシャッター３−５を閉じ（ステップＳＴ９）、加
熱工程を終了する。次に冷却・注油工程に入る。
【００２４】この加熱工程においては、図示は省略する
が、歯科治療具９の周辺の温度を検出する温度センサ等
の温度検出手段を設け、温度検出手段の出力により歯科
治療具９の周辺の温度が所定の設定温度になるように遠
赤外線ヒータ３−１，３−２を制御することにより、常
に安定した滅菌が得られる。また、歯科治療具９の周辺
温度の設定温度は、例えばＡＩＤＳウイルスの場合は６
０℃以上、Ｂ型肝炎の場合は１３０℃以上に設定され
る。この制御装置は既存の温度制御装置を用いることに
より容易に実現することが可能である。なお、加湿用の
水溜３−３を設け、遠赤外線ヒータ３−１と３−２の間
隙に蒸気を放出させることにより、滅菌効果が高まる。
が、歯科治療具９の周辺の温度を検出する温度センサ等
の温度検出手段を設け、温度検出手段の出力により歯科
治療具９の周辺の温度が所定の設定温度になるように遠
赤外線ヒータ３−１，３−２を制御することにより、常
に安定した滅菌が得られる。また、歯科治療具９の周辺
温度の設定温度は、例えばＡＩＤＳウイルスの場合は６
０℃以上、Ｂ型肝炎の場合は１３０℃以上に設定され
る。この制御装置は既存の温度制御装置を用いることに
より容易に実現することが可能である。なお、加湿用の
水溜３−３を設け、遠赤外線ヒータ３−１と３−２の間
隙に蒸気を放出させることにより、滅菌効果が高まる。
【００２５】冷却・注油工程ではまず、歯科治療具を空
気により冷却し（ステップＳＴ１０）、引き続き注油装
置４により歯科治療具９内に注油し（ステップＳＴ１
１）、続いて治療具押出装置５の押出シリンダ５−１を
作動させピストン５−２を押出し（ステップＳＴ１
２）、歯科治療具９を回転円板１の歯科治療具挿入穴１
−１（カプラ又はホルダー１２）から押し出され、治療
具昇降装置８の受皿８−３にセットする（ステップＳＴ
１３）。続いて昇降シリンダ８−１を作動し、ピストン
８−２を上昇させる（ステップＳＴ１４）。移動装置７
の移動用シリンダ７−１を作動し（ステップＳＴ１
５）、冷却・注油工程を終了する。最後にピストン７−
２により受皿８−３上の歯科治療具９をトレイ６上に並
列セットし（ステップＳＴ１６）、洗浄・滅菌の工程を
終了する。上記各工程の内、ステップＳＴ１及びステッ
プＳＴ２以外の工程は全て自動運転で行う。
気により冷却し（ステップＳＴ１０）、引き続き注油装
置４により歯科治療具９内に注油し（ステップＳＴ１
１）、続いて治療具押出装置５の押出シリンダ５−１を
作動させピストン５−２を押出し（ステップＳＴ１
２）、歯科治療具９を回転円板１の歯科治療具挿入穴１
−１（カプラ又はホルダー１２）から押し出され、治療
具昇降装置８の受皿８−３にセットする（ステップＳＴ
１３）。続いて昇降シリンダ８−１を作動し、ピストン
８−２を上昇させる（ステップＳＴ１４）。移動装置７
の移動用シリンダ７−１を作動し（ステップＳＴ１
５）、冷却・注油工程を終了する。最後にピストン７−
２により受皿８−３上の歯科治療具９をトレイ６上に並
列セットし（ステップＳＴ１６）、洗浄・滅菌の工程を
終了する。上記各工程の内、ステップＳＴ１及びステッ
プＳＴ２以外の工程は全て自動運転で行う。
【００２６】なお、上記実施例では歯科治療具（ハンド
ピース）９を洗浄・滅菌する歯科治療具の滅菌装置を例
に説明したが、本発明はこれに限定されるものでは無
く、回転円板に設けた治療具挿入穴にセットできる構造
の治療具であれば、歯科治療具に限定されるものではな
い。また、注油装置４も洗浄・滅菌する治療具によって
は必要でない場合もある。
ピース）９を洗浄・滅菌する歯科治療具の滅菌装置を例
に説明したが、本発明はこれに限定されるものでは無
く、回転円板に設けた治療具挿入穴にセットできる構造
の治療具であれば、歯科治療具に限定されるものではな
い。また、注油装置４も洗浄・滅菌する治療具によって
は必要でない場合もある。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば下記
のような優れた効果が得られる。 （１）遠赤外線ヒータによりＡＩＤＳやＢ型肝炎ウイル
ス等で汚染された治療具を短時間で滅菌処理できるか
ら、省エネルギーの治療具滅菌装置が得られる。 （２）高温に加熱して滅菌した治療具をその場で常温ま
で冷却できるので、治療具を再度使用する場合に極めて
便利な治療具滅菌となる。 （３）構造が簡単で、小型且つ操作の極めて簡単な治療
具滅菌装置が得られる。
のような優れた効果が得られる。 （１）遠赤外線ヒータによりＡＩＤＳやＢ型肝炎ウイル
ス等で汚染された治療具を短時間で滅菌処理できるか
ら、省エネルギーの治療具滅菌装置が得られる。 （２）高温に加熱して滅菌した治療具をその場で常温ま
で冷却できるので、治療具を再度使用する場合に極めて
便利な治療具滅菌となる。 （３）構造が簡単で、小型且つ操作の極めて簡単な治療
具滅菌装置が得られる。
【図１】本発明の治療具の滅菌装置の主要部を示す正面
図である。
図である。
【図２】本発明の治療具の滅菌装置の治療具押出装置の
部分を示す側面図（図１のＡ−Ａ断面図）である。
部分を示す側面図（図１のＡ−Ａ断面図）である。
【図３】本発明の滅菌装置の外観を示す図である。
【図４】本発明の滅菌装置の動作を示すフローチャート
である。
である。
１ 回転円板 ２ 洗浄装置 ３ 遠赤外線ヒータ装置 ４ 注油装置 ５ 治療具押出装置 ６ トレイ ７ 移動装置 ８ 治療具昇降装置 ９ 歯科治療具（ハンドピース） １０ カバーケース １１ 操作盤 １２ カプラ又はホルダー
フロントページの続き (72)発明者 大津 孝 東京都大田区羽田旭町11番１号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 深谷 矩夫 東京都大田区羽田旭町11番１号 株式会社 荏原製作所内
Claims (5)
- 【請求項１】 治療具を挿入する複数の治療具挿入穴が
円周状列に形成されてなる回転円板を中央部に設けられ
た回転軸を中心に回転自在に配設し、該回転円板の近傍
に、 該回転円板の前記治療具挿入穴に挿入された治療具を洗
浄する洗浄装置と、該治療具を加熱滅菌する遠赤外線ヒ
ータを有する遠赤外線ヒータ装置とを配設したことを特
徴とする治療具の滅菌装置。 - 【請求項２】 前記回転円板は略垂直に配設されてお
り、該回転円板の治療具挿入穴に挿入された治療具を押
し出す治療具押出装置と、該治療具押出装置で押し出さ
れた治療具を受ける受皿を有すると共に該受皿を昇降さ
せる昇降手段を有する治療具昇降装置と、治療具を受け
るトレイと、該トレイに該受皿上の治療具を移動させる
移動装置とを具備する請求項１記載の治療具の滅菌装
置。 - 【請求項３】 前記遠赤外線ヒータ装置内には加湿用の
水溜容器が設けられていることを特徴とする請求項１又
は２記載の治療具の滅菌装置。 - 【請求項４】 前記洗浄装置は薬品洗浄が可能な構造と
し、且つ超音波発生器を具備し超音波洗浄できる構造で
あることを特徴とする請求項１又は２又は３記載の治療
具の滅菌装置。 - 【請求項５】 前記遠赤外線ヒータ装置内にある治療具
周辺の温度を検出する温度検出手段を設け、該温度検出
手段の出力により該治療具周辺の温度が所定の設定温度
になるように遠赤外線ヒータを制御する制御手段を設け
たことを特徴とする請求項１又は２又は３又は４記載の
治療具の滅菌装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4336617A JPH06154297A (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 治療具の滅菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4336617A JPH06154297A (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 治療具の滅菌装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06154297A true JPH06154297A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18301012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4336617A Pending JPH06154297A (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | 治療具の滅菌装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06154297A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0928774A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Toyo Netsu Kogyo Kk | 滅菌方法および装置 |
-
1992
- 1992-11-24 JP JP4336617A patent/JPH06154297A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0928774A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Toyo Netsu Kogyo Kk | 滅菌方法および装置 |
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