JPH06153925A - トランスポゾン、テストベクター、グラム陽性菌の突然変異生成法及びグラム陽性菌 - Google Patents

トランスポゾン、テストベクター、グラム陽性菌の突然変異生成法及びグラム陽性菌

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JPH06153925A
JPH06153925A JP3031180A JP3118091A JPH06153925A JP H06153925 A JPH06153925 A JP H06153925A JP 3031180 A JP3031180 A JP 3031180A JP 3118091 A JP3118091 A JP 3118091A JP H06153925 A JPH06153925 A JP H06153925A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 R−プラスミドpCxM82Bのフラグメン
トよりなるトランスボゾン、このトランスボゾンを含有
するテストベクター及び突然変異生成法の提供。 【構成】 コリネバクテリウム・キセロシスDSM50
21からのR−プラスミドpCxM82Bのフラグメン
トからなり、組込みのために重要なDNA−領域がR−
プラスミド上の座標30.4〜44.8KBの間に存在
し、SalI−切断位置及びHindIII−切断位置
により限定され、テトラサイクリン−及びエリスロマイ
シン−耐性に関してコードするDNA−断片を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R−プラスミドpCx
M82Bのフラグメントより成るトランスポゾン、この
トランスポゾンを含有するテストベクター及び突然変異
生成法に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスポゾンは、この要素に非正統的
組換えにより、染色体もしくはプラスミドのDNA中へ
の非特異的な組込みを可能とする蛋白質に関してコード
するDNA−配列を有する。更に、1個のトランスポゾ
ンは、その使用により細胞内の1個のトランスポゾンの
存在を選択することのできる1個の選択標識(例えば抗
生物質−耐性因子)を有する。
【0003】このことは、組込み変異体の直接的同定及
びゲノム中の当該遺伝子の局在化を可能にする。当該遺
伝子及び挿入されたトランスポゾンを有する制限フラグ
メントの単離は、従来の技術水準により行なうことがで
きる。
【0004】これに反し、慣用の突然変異生成法(ヒド
ロキシルアミン突然変異生成もしくはNTG−突然変異
生成)では、しばしば生物の活力度に負の影響が及ぼさ
れる。突然変異された遺伝子の迅速な局在化は、この方
法では、同様に大きい問題である。
【0005】トランスポゾン突然変異生成の技術は、グ
ラム陽性菌及びグラム陰性菌において、既に有効に使用
されている。例えば、グラム陽性菌からのプラスミドR
100のトランスポゾンTn10(9.3Kb、T
r)(Kleckner等による1981)、プラス
ミドのTn(5.7Kb、Kmr)(Berg等によ
る1975)及びグラム陰性菌からのストレプトコッカ
ス・ファエカリス(Streptococcus fa
ecalis)DS16のクロモソームからのプラスミ
ドpAD2のトランスポゾンTn917(5.1Kb、
Emr)(Tomich等による1980)及びTn
16(15Kb、Tcr)が挙げられる。
【0006】このトランスポゾンTn917は、バシル
スssp.中並びに他のグラム陽性及びグラム陰性の微
生物中で(Kuramitsu及びCasadaban
1986)、アミノ酸代謝及びエネルギー代謝の栄養要
求性細胞を得るために有効に使用された(Perkin
s及びYoungman、1984、Vandeyar
及びZahler、1986、Mc Langhlin
及びHughes1989)。
【0007】更に、トランスポゾンは、ゲノム地図記
入、レプリコンの起動化(Mobilisatio
n)、オペロン融合の達成及び遺伝子の誘導のために使
用された(Simon等による1989)。
【0008】しかしながら、公知のトランスポゾン−突
然変異生成系は、コリネ型バクテリア(Corynef
ormen Bakterien)殊に、アミノ酸を産
生し、析出するような細菌の遺伝子技術的変更のために
は不適当である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、殊に
コリネ型菌株の遺伝子技術的分析の可能性を生じるこの
種のトランスポゾン−突然変異生成系を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】ところで、R−プラスミ
ドpCxM82bの特定のフラグメントは、トランスポ
ゾン活性を有することが判明した。
【0011】このR−プラスミドは、西ドイツ微生物寄
託局に、ブダペスト条約に依り、コリネバクテリウム・
キセロシスDSM5021として寄託されており、欧州
特許出願第89120459.6号(西ドイツ特許出願
P3841454.6号に相当)明細書中に記載されて
いる。
【0012】円形の制限地図を図1に示す。
【0013】請求項に記載のフラグメントは、更に他の
特徴も認められる: a) 組込みのために重要なDNA−領域は、R−プラ
スミド上の座標30.4〜44.8Kbの間に存在す
る、 b) このフラグメントは、座標30.4Kbの所でS
alI−切断位置により、かつ座標44.8Kbの所で
HindIII−切断位置により限定される、 c) テトラサイクリン−及びエリスロマイシン耐性に
関してコード化するDNA−断片を有する。
【0014】トランスポゾン活性は、グラム陽性菌殊に
コリネ型細菌例えばコリネバクテリウム(C.)グルタ
ミクム、C.キセロシス、C.メラッセコラ(mela
ssecola)、ブレビバクテリウム(B.) フラ
ヴム(Brevibacterium flavu
m)、B.チオゲニタリス(thiogenitali
s)、B.ラクトフェルメンツム(Lactoferm
entum)、B.ロゼウム(roseum)、B.サ
ッカロリチクム(sacckaroliticum)、
殊に、ブレビバクテリウム フェルメンツムDSM20
412、コリネバクテリウム カルナエ(Coryne
bactrerium callunae)DSM20
417、コリネバクテリウム ヘルクリス(hercu
lis)DSM20301、ブレビバクテリウム フラ
ヴムDSM20411、アルトロバクター アルビズス
(Arthrobater albidus)DSM2
0128中で明らかであり、この際、アミノ酸を産生及
び析出するものが有利である。トランスポゾンは、適当
な担体プラスミドを用いて、形質転換又は接合により受
容菌中に導入される。この担体プラスミドは、受容菌中
で複製できないか又は、低いインキュベーション温度で
のみ複製できる(感温複製)。
【0015】特に、次の組成: a) E.コリー中で機能性のレプリコンを含有するD
NA−セグメント、 b) 起動性−及び転移−機能に関してコード化するD
NA−フラグメント(Mob−site及びoriT)
を含有する第2のDNA−セグメント及び c) トランスポゾン より成る、起動性で、非自己転移性のベクター(テスト
ベクター)が好適である。
【0016】このようなテストベクターの構成のため
に、起動性で非自己転移性のE.コリーベクターを使用
する。
【0017】E.コリーベクターなる概念には、E.コ
リー菌株中でのみ独自に複製する、一般に、遺伝子技術
的使用のために必要であることが明らかである、全ての
プラスミドが包含される。
【0018】このようなE.コリーベクターの例は次の
ものである:pMB9、pBR322、pBR325、
pKB111、pUC8、pUC9、pACYC18
4、pACYC177、pSC101。
【0019】E.コリー群の細菌群中でのみ複製するこ
れら及び他のベクターは、広い宿主領域を有するプラス
ミドのMob−siteのグラム陰性バクテリア中への
挿入より変性される。
【0020】この目的のために、プラスミドRP4を使
用するのが有利である。1.9Kbの大きさのRP4の
フラグメント(Mob−site)を有するE.コリー
ベクターは、本発明方法で有利に使用できる。
【0021】起動化菌株(Mobilisatorst
aemme)としては、プラスミドを、起動化のために
必要な機能を調製することのできる染色体中に組込まれ
て又は遊離して含有する、変性E.コリー菌株が好適で
ある。
【0022】殊に、その染色体中にRP4−誘導体が組
込まれていて、その転移機能が前記ベクターのMob−
site上にトランスに作用する菌株が好適である。
【0023】好適なベクター及びE.コリー起動化菌株
は、米国特許(US−PS)第4626504号明細書
から公知であり、ノーザン レジオナル リサーチ セ
ンター(Nothern Regional Rese
arch Center)に寄託されている: 菌 株 NRRL−寄託番号 E.コリーCSH52/pSUP101 B−15484 E.コリーCSH52/pSUP201 B−15487 E.コリーCSH52/pSUP202 B−15488 E.コリーCSH52/pSUP203 B−15489 E.コリーCSH52/pSUP301 B−15492 E.コリーCSH52/pSUP401 B−15494 E.コリーSM10 B−15481 E.コリーS68−7 B−15482 E.コリーS17−1 B−15483 他のベクター例えばpSUP102又はpSUP205
は、文献から公知であり、類似方法で公知ベクターから
取得される(Simon等によるMethods of
Enzymology118、640ff(198
6)及びBiotechnology、Novembe
r(1982)
【0024】前記E.コリーベクターの使用下に形成さ
れ、トランスポゾンを含有するテストベクターを、E.
コリー起動化菌株からの接合によりグラム陽性菌中へ、
欧州特許出願第89120473.7号(西ドイツ特許
出願第P3841453.8号に相当)明細書中に記載
のような方法で転移させる。
【0025】本発明により形成されたテストベクターp
K1(図2及び図3参照)は、トランスポゾン及びベク
ターpSUP102のHindIII−及びSalI−
切断位置により限定されたフラグメンより成り、〜1
9.7Kbの大きさを有する。この場合、グラム陽性菌
の制限欠失細胞を作り、これを自体公知の交叉法により
起動化しうるテストベクター1個を担持しているE.コ
リー起動化菌株と混合する。
【0026】供与菌は、有利に対数生長期に存在し、受
容菌の状態に関しては、定常生長期が好適であることが
立証された。
【0027】供与菌及び受容菌細胞は、一般に、1:1
〜1:10有利に1:1〜1:6の割合で使用される。
【0028】制限欠失は遺伝子学的に限定することがで
き、例えば、突然変異生成剤(例えばNTG:メチルニ
トロ−ニトロソキニジン)により得ることができるが、
これは、生理学的にも、例えば熱衝撃によっても限定さ
れうる。
【0029】交叉結合の直前の受容菌の熱処理が特に有
効であることが立証された。この場合、無傷の又はスフ
ェロプラストの細胞を使用すべきである。
【0030】45〜55℃有利に約49℃での1〜30
分有利に約9分間にわたる熱衝撃は、それに引続く形質
転換頻度の増加が本発明の課題を満足することを可能と
する。
【0031】起動化しうるベクターの形成は、同様に、
欧州特許出願第89130473.7号(=EP−A−
0375889号)に記載されている。
【0032】トランスポゾン活性の試験のために、R−
プラスミドの〜14.4Kb−フラグメントを起動化し
うるベクター中に挿入し、この構成体を接合を介して、
殊にアミノ酸産生性のコリネ型細菌中に導入する。
【0033】コリネバクテリウム グルタミクム(Co
rynebakterium glutamicum)
を選択するのが有利である。
【0034】この細菌中で非複製性の本発明のテストベ
クターは、受容菌内で大部分消失し、かつこれと共に組
込まれたR−プラスミドのDNA−フラグメントも消失
する。 しかしながら、トランスポゾン−テストベクタ
ーは、受容菌としての作用をするコリネ型細菌の染色体
中に著るしく組込まれるかもしくはR−プラスミド−D
NAの特定のDNA−セグメントは、受容菌の染色体中
に組込まれる(転位)ことをはじめて見出した。この組
込みは、染色体の種々異なる位置で行なわれる。 テス
トベクターpK1(図3)の使用下に得られる組込み突
然変異体を調査すると、ベクターpK1はE.コリーか
らC.グルタミクムへの移動の後に、非特異的に、受容
菌として選択された菌株C.グルタミクムATCC13
032の染色体内に組み込まれることが明らかである。
【0035】実施されたトランスポゾン−突然変異生成
バッチにおいて、3種の異なる栄養要求性を有するC.
グルタミクム細胞が見出された(AI Leu-、AZ
Trp-、A3 Ser-)。
【0036】このような現象に関する必要条件は、テス
トベクター上のトランスポゾンもしくは挿入配列の存在
である。この組み込みにとって重要なDNA−領域は、
R−プラスミドpCxM82B(これがこのテストベク
ターの成分である)のDNA−フラグメント上にある。
【0037】
【実施例】
1. Tn−テストベクターpK1の形成 (図2+図3参照)起動化可能なE.コリーベクターp
SUP102(Simon等による1983年)を酵素
SalIで線状化した。同様な方法でE.コリーベクタ
ーpSA1E2[E.コリーベクターpUC19(No
rrander等1983)]をR−プラスミド−フラ
グメントSalE2で前処理した。これらの切断バッチ
を混合し、引続き連結させた(ligiert)。次い
でこの混合物を用いてE.コリーS17−1(Simo
n等、2983)を形質転換させた。この形質転換体か
ら、オキソイド社(Tirma Ozoid)の抗生物
質−培地No.3の寒天プレート上のクロラムフェニコ
ール(50μg/ml)及びエリスロマイシン(30μ
g/ml)に対する耐性を示すプラスミドを単離するこ
とができた。pK2と称されるこのプラスミドは、8.
2Kbの長さのR−プラスミド−フラグメントSalE
2を有するベクターpSUP102から成る。このプラ
スミドpK2をHindIIIで線状化し、引続き、再
連結させた(religiert)。この連結混合物を
E.コリーS17−1に形質転換させた。この形質転換
体からプラスミドpK2△Hi(HindIII−フラ
グメントの欠失を有するベクターpK2)を単離するこ
とができた。このプラスミドpK2△HiをHindI
IIで線状化し、同様に処理されたベクターp2Hi4
(R−プラスミド−フラグメント2Hi4を有するプラ
スミドPUC19)と混合し、連結させた。この連結混
合物を用いてE.コリーS17−1を形質転換させた。
この形質転換体からプラスミドpK1(図3)を単離す
ることができた。このプラスミドは、E.コリーベクタ
ーpSUP102の1部及びR−プラスミドpCxM8
2Bの〜14.4Kb−フラグメントより成り、全長〜
19.7Kbである。
【0038】2. 栄養要求性C.グルタミクム細胞を
得るための、プラスミドpK1を用いるトランスポゾン
−突然変異生成の実施 供与菌E.コリーS17−1/pK1をLBGEm
50(グルコース1g/lを有するルリア・ブイヨン;M
aniatis等1982)10ml中で20時間培養
する(予備培養)。
【0039】受容菌C.グルタミクムATCC1303
2をLBG100ml中で、光学密度580=4.0に
達するまで、夜通し培養する。
【0040】LBGm50100mlに供与菌予備培養物
1mlを接種し、光学密度580=1.0になるまで培
養する。
【0041】受容菌培養物15mlを49℃で9分間イ
ンキュベートする。
【0042】供与菌及び受容菌培養物を別々に遠心分離
し、洗浄する。
【0043】再懸濁の後に、供与菌細胞及び受容菌細胞
を1:1の割合で混合する。
【0044】この交叉混合物(最適量0.2ml)を、
予めLBGm0.2−寒天プレート上に配置されたNC−
フィルター(Firma Sartorius社のニト
ロセルロースフィルター)上に滴加する。
【0045】この交叉混合物をふ卵器中、37℃で約2
0時間恒温保持する。
【0046】この恒温保持の後に、この交叉混合物の選
択をLBGNx20Em25上で行なう。このプレートの3
0℃で2日間恒温保持の後に、エリスロマイシン耐性コ
ロニーはLBGEm50、MMEm50(MM=最小培地;
Ebbinghausen等1989)、LBGTc10
及びLBGCm10上に移動することができる。
【0047】結果 この組み込み突然変異体の99%は、Em、Tc及びC
mに対して耐性であり(ベクターpK1の耐性因子;E
r及びTcrはR−プラスミドpCxM82Bの耐性因
子;CmrはベクターpSUP102の耐性因子であ
る)、これらのトランス接合体において、ベクターpK
1はその染色体中に組込まれている。このトランス接合
体の1%では、エリスロマイシンに対する耐性のみが確
認できる(ここでは、R−プラスミド−DNAの1部分
がこの染色体中に組込まれており、R−プラスミドpC
xM82BのこのDNA−領域上にはEm−耐性因子が
存在する)。ベクターpK1もしくはこのベクターの1
部のC.グルタミクムの染色体内への非特異的組込み
は、組込み体の染色体DNAとジゴキシゲニン−dUT
P−標識されたR−プラスミド−DNAとのハイブリド
形成により立証することができた。
【0048】このDNA−標識付けは、ベーリンガー・
マンハイム社のDNAラベリング・アンド・デテクティ
ング・キットを用いて実施した。この実施はこの製造者
の指示に従がい行なった。DNA−転移はサザン法(1
975)により行なった。
【0049】交叉バッチ1個当り、前記条件下で転移接
合体(Transkonjuganten)約130〜
150個が得られる。栄養要求性細胞がこの転移接合体
の下で0.5〜1%の頻度で認められる。
【0050】従来実施されたトランスポゾン−突然変異
生成バッチでは、3種の栄養要求性C.グルタミクム細
胞(a1Leu-、A2Trp-、A3Ser-)が単離
された。これらの細胞は、MMEm50上では生長しな
い。栄養要求性の確認のために、これらの細胞をホリデ
ィの方法(Methode von Hollida
y;1956)により補足した。
【0051】これにより、ベクターpK1は、E.コリ
ーのC.グルタミクムへの移動の後に、非特異的に、
C.グルタミクムの染色体中に組込まれることが判っ
た。染色体中へのこのR−プラスミド−フラグメントの
非特異的組込みは、挿入体の全−DNAと標識付きR−
プラスミド−DNAとのハイブリド形成により立証され
た。この非特異性組込みの可能性は、〜14.4Kbの
R−プラスミド−フラグメントの存在に結びついてお
り、トランスポゾンもしくは挿入配列の存在により説明
される。
【0052】本明細書中の略字を次に示す: C.グルタミクム=コリネバクテリウム・グルタミクム Cm=クロラムフェニコール、 E.コリー=エシェリシア・コリー、 Em=エリスロマイシン、 Em25=培地1ml当りエリスロマイシン25μg、 Km=カナマイシン、 Keu-=ロイシン−栄養要求性 LBG=グルコース1gを含有するルリア・ブイヨン μg=マイクログラム、 Nx=ナリジキシン酸、 Nx50=培地1ml当りナリジキシン酸50μg、 Nc=ニトロセルロースフィルター、 pCxM82B=菌株コリネバクテリウム・キセロシス
M82Bからのプラスミド、 pK2△Hi=内部HindIII−フラグメントの失
欠を有するプラスミドpK2、 R−プラスミド=耐性プラスミド、 Ser-=セリン−栄養要求性、 Tc=テトラサイクリン、 Tn=トランスポゾン、 Trp-=トリプトファン−栄養要求性。
【0053】参照文献: Berg et al.、1975、Proc.Nat
l.Acad.Sci.、US72、3628以降、 Ebbinghausen et al.、1989A
rch.Microbiol.151、238以降、 Holliday、1956 Nature 454
0、987、 Kleckner et al.、1981 Ann.
Rev.Genet.15、341以降、 Kuramitsu and Casadadan、1
986、J.Bact.167、711以降、 Maniatis et al.、1982 Mole
cular cloning、Cold Spring
Harbor Lab. Maria do Carmo de Freire
Bastos andEllen Murphy、19
88EMBO Journa l7、2935以降、 Mc Laughlin and Hughes、19
89、J.Gen.Microbiol.、135、2
329以降、 Norrander et al.、1983、Gen
e26、101以降、 Perkins and Youngman、198
4、Plasmisd12、119以降、 Simon et al、1983、Biotechn
ology 1;1983、Methods in E
nzymology 118、641−659、Sim
on et al、1989、Gene 80、161
以降、 Southern、1975、J.Mol.Biol.
98、503以降、 Tomich et al.、1980 J.Bac
t.141、1366以降、 Vandeyar an
d Zahler、1986 J.Bact.167、
530以降。
【図面の簡単な説明】
【図1】R−プラスミドpCxM82Bの制限地図であ
【図2】ベクターpSUP102からプラスミドpK2
を得る経過を示す図である。
【図3】プラスミドpK2からベクターpK1を得る経
過を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス シェーファー ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト 1 ビュンデルシュトラーセ 33 (72)発明者 イェルン カリノヴスキー ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト 1 ドレーゲシュトラーセ 25 (72)発明者 アルフレート ピューラー ドイツ連邦共和国 ビーレフェルト 15 アム ヴァルトシュレスヒェン 2

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コリネバクテリウム・キセロシスDSM
    5021中に含有されるR−プラスミドpCxM82B
    の〜14.4KBのフラグメントより成り、組込みのた
    めに重要なDNA−領域がR−プラスミド上の座標3
    0.4〜44.8KBの間に存在するトランスポゾンに
    おいて、これは、SalI−切断位置(座標30.4K
    b)及びHindIII−切断位置(座標44.8K
    b)により限定され、テトラサイクリン−及びエリスロ
    マイシン耐性に関してコードするDNA−断片を有する
    ことを特徴とする、トランスポゾン。
  2. 【請求項2】a) E.コリー中で機能性のレプリコン
    1個を有するDNA−セグメント b) 起動性−及び転移性機能に関してコードするDN
    A−フラグメント(Mob−site及びorit)を
    有する第2のDNA−フラグメント及び c) 請求項1によるトランスポゾン より成る、起動性で、非自己転移性のベクター(テスト
    ベクター)。
  3. 【請求項3】 ベクターが1.9Kbの大きさのプラス
    ミドRP4のDNA−フラグメント(Mob−sit
    e)を有する、請求項1記載のテストベクター。
  4. 【請求項4】 E.コリーベクターをpSUP101、
    pSU102、pSU201、pSU202、pSU2
    03、pSU301、pSU401の群から選択する、
    請求項2又は3記載のテストベクター。
  5. 【請求項5】 〜19.7Kbの大きさを有し、トラン
    スポゾン及びHindIII−及びSalI−切断位置
    により限定された長さ〜5.3KbのベクターpSU1
    02のフラグメントより成る、請求項4記載のテストベ
    クターpK1。
  6. 【請求項6】 グラム陽性菌を突然変異させるために、
    トランスポゾンを担体プラスミドを用いて形質転換によ
    り受容菌内に導入し、この際、担体プラスミドはそこで
    複製しないか又は低いインキュベーション温度でのみ複
    製することを特徴とする、グラム陽性菌の突然変異生成
    法。
  7. 【請求項7】 E.コリー起動体菌株からの起動性ベク
    ターの接合的転移によりグラム陽性菌を突然変異させる
    方法において、グラム陽性菌の制限欠失細胞を製造し、
    これを、公知方法により、中にトランスポゾンを含有す
    る起動性ベクターを担持しているE.コリー菌株と交叉
    させることを特徴とする、グラム陽性菌の突然変異生成
    法。
  8. 【請求項8】 テストベクターpK1を使用する、請求
    項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 トランスポゾンを担持しているテストベ
    クターにより形質転換されたグラム陽性菌。
  10. 【請求項10】 テストベクターpK1により形質転換
    された、グラム陽性菌。
  11. 【請求項11】 形質転換により得られた栄養要求性を
    有する、請求項10記載のグラム陽性菌。
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