JPH0615367A - 折曲げ加工機の加工制御装置 - Google Patents

折曲げ加工機の加工制御装置

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JPH0615367A
JPH0615367A JP17635792A JP17635792A JPH0615367A JP H0615367 A JPH0615367 A JP H0615367A JP 17635792 A JP17635792 A JP 17635792A JP 17635792 A JP17635792 A JP 17635792A JP H0615367 A JPH0615367 A JP H0615367A
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JP
Japan
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bending
plate material
reaction force
tables
upper table
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JP17635792A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Yanagisawa
正芳 柳沢
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右のテーブル昇降機構に作用する加圧反力
に基づきテーブルの高さ位置を左右独立して調整し、板
材に近い側と板材から遠い側でのテーブルの撓みの不均
等を解消して均一な断面形状に折り曲げる。 【構成】 上型15を備える上部テーブル9、下型19
を備える下部テーブル3の一方が、その左部と右部を左
右のテーブル昇降機構11、13により昇降動作でき、
左右のテーブル昇降機構11、13に作用する加圧反力
を検出し、検出された加圧反力により、板材Wの曲げ幅
w、曲げ幅方向での偏り量Lなどの加工仕様を算出し、
板材が介在する付近での上部テーブル9、下部テーブル
3の撓みを略均等にすべく、検出された加圧反力によ
り、左右のテーブル昇降機構11、13を制御して昇降
できる側のテーブルの高さを左右部で独立して調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,上型を取付けた上部
テーブル、下型を取付けた下部テーブルのいずれか一方
が、その左右部を左右のテーブル昇降機構によってそれ
ぞれ独立して昇降動作できるように構成されている折曲
げ加工機の加工制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板材を、例えばV字状の断面形状に折り
曲げるには、V字状溝を有する下型に板材を載置し、鋭
角の先端部を有する上型が下型のV字状溝に所定寸法だ
け突入することにより行われるもので、板材の下面が下
型のV字状溝の左右の肩部に当接して板材の中央部が上
型の先端部によって下型のV字状溝内へ折り曲げられる
ことになる。曲げ角度は、この左右の肩部に対する上型
の先端部の突込み寸法に応じて定まる。
【0003】そしてこの折り曲げ動作の際、上型、下型
間に介在する板材を介して、上部テーブルと下部テーブ
ルは互いに加圧による曲げ反力を受けるので、上部テー
ブルと上型、下部テーブルと下型には上下方向に僅かで
はあるが撓みが発生する。
【0004】前記上下テーブル自体の撓み量は、板材の
曲げ幅方向に対して均一でなく、板材が介在する付近で
は、板材の無い付近に比して大きいため、正面視で上部
テーブルと上型では下面が凹状に変形し、下部テーブル
と下型では上面が凹状に変形する。
【0005】この撓みは下型に対する上型の上記突込み
量を減少させるので、曲げ角度は所望値よりも過大とな
って、曲げ角度は板材の曲げ幅方向にわたり均一な断面
形状とならない。そこで、上,下テーブル自体の撓みに
よる凹状変形を解消して上部テーブルと上型の下面と、
下部テーブルと下型の上面を板材の曲げ幅方向で直線に
維持する必要が生じている。
【0006】上部テーブル、上型の下面及び、下部テー
ブル、下型の上面を板材の曲げ長さ方向で直線に維持す
るため、従来、例えば下部テーブルの左右部を、左右夫
々のテーブル昇降シリンダなどによってテーブル昇降機
構によって左右独立して昇降させる構造の折曲げ加工機
では、下部テーブルの左右中央線を挾んでこの中央線の
付近に左右の撓み補正用シリンダを配置した補正構造が
知られている。
【0007】この構造では、左右の撓み補正用シリンダ
は下部テーブルの中央部付近を上方へ凸状に曲げるよう
に動作させて、これにより、下部テーブルと下型の上面
の前記凹状の変形を、下部テーブルのこの凸状変形によ
り相殺して下部テーブルと下型の上面の直線が維持され
ることになる。
【0008】上部テーブル、下部テーブルの上下方向撓
みが発生しているときは、折曲げられた板材の曲げ長さ
両端部に対して曲げ長さ中央部付近では曲げ角度が大き
くなっているため、折曲げられた板材の前後端縁が曲げ
長さ方向で真っ直にならず、曲げ長さ両端部に対して曲
げ長さ中央部付近が前後に開いた形に曲がっている。そ
こで、作業者は折曲げ加工の途中に、板材の前後端縁の
曲げ長さ方向でのこの曲がりや、ゆがみなどを目視し
て、上部テーブル、下部テーブルの上記撓みの大きさを
判断し、上記撓み補正用シリンダの動作圧の調整を行っ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】板材の曲げ幅方向中心
が上部テーブル、下部テーブルの左右中央線に一致して
いる折曲げ加工の場合は、下部テーブルと下型に対する
上部テーブルと上型の開き変形は左右対称となっている
ので、左右のテーブル昇降シリンダの作動量は、略同一
値とすればよく、作動量に関する問題は少ない。しか
し、板材の曲げ幅方向中心を上部テーブル、下部テーブ
ルの左右中央線に対してずらせて板材がこの左右中央線
から外れているオフセットベンディングの場合には、前
記開き変形量は、板材の曲げ幅方向に対して左右対称で
なく、板材が介在する付近では、板材の無い付近に比し
て大きいため、折曲げ加工の途中で、上記のように板材
の前後端縁の曲げ長さ方向でのこの曲がりや、ゆがみな
どを目視して、上部テーブル、下部テーブルの上記撓み
の大きさを判断し、上記撓み補正用シリンダのオフセッ
ト量に応じて左右のテーブル昇降シリンダの作動量を適
正に制御することは、多大の手数を要し、極めて難しい
ものである。
【0010】その上、撓み補正用シリンダを設備する構
造は、設備費がかなり高価となっている。
【0011】この発明の目的は、上記従来技術のかかる
問題に鑑みて提案されたもので、左右のテーブル昇降機
構に作用する加圧反力に基づいてテーブルの高さ位置を
上記左右部で互いに独立して調整することにより、板材
に近い側と板材から遠い側でのテーブルの撓みの不均等
を解消して曲げ長さ方向にわたり均一な断面形状に折り
曲げられるように工夫した折曲げ加工機の加工制御装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、上型を取付けた上部テーブル、下型を
取付けた下部テーブルの少なくともいずれか一方が、そ
の左部と右部を左右のテーブル昇降機構によってそれぞ
れ独立して昇降動作できるように構成されている折曲げ
加工機において、折曲げ途中で左右のテーブル昇降機構
に作用する加圧反力を検出する反力検出器と、上記検出
された加圧反力に基づき、板材の曲げ幅、上下型に対す
る板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕様を算出し
て板材が介在する付近での上部テーブル、下部テーブル
の上下方向における撓みを、略均等にすべく、上記検出
された加圧反力に基づき、上記昇降できる側のテーブル
の高さ位置を上記左右部で互いに独立して調整するよう
に、左右それぞれのテーブル昇降機構を制御する制御装
置とを有していることを特徴とする折曲げ加工機の加工
制御装置である。
【0013】
【作用】折り曲げ動作の際、左右のテーブル昇降機構に
作用する加圧反力が反力検出器により検出され、この加
圧反力に基づき制御装置は、左右のテーブル昇降機構を
テーブルの高さ位置を上記左部と右部で互いに独立して
調整して、板材が介在する付近での上部テーブル、下部
テーブルの上下方向における撓みを、略均等になるよう
にする。
【0014】オフセットベンディングの場合では板材に
近い側のテーブル昇降機構に作用する加圧反力は、板材
から遠い側のテーブル昇降機構に作用する加圧反力より
も大きい値となり、上記側での加工機フレームの撓み量
は大きくなっているが、折曲げ途中で左右のテーブル昇
降機構に作用する加圧反力が検出されて、左右のテーブ
ル昇降機構は、制御装置によりテーブルの高さ位置を上
記左右部で互いに独立して調整されるので、上部テーブ
ル、下部テーブルの上下方向における撓みは、板材が介
在する付近で略均等となり、板材はその曲げ幅方向にわ
たり均一な断面形状に折り曲げられ、特別の経験と熟練
を要せずに、正確な折曲げ加工が容易に達成される。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。図2は、折曲げ加工機であるプレスブレーキの斜
視図を、図1は、制御構成図を、夫々示している。
【0016】例示したプレスブレーキの下部フレーム1
には、下部テーブル3が形成され、下部フレーム1の後
部には、左右の側部フレーム5、7が下部フレーム1と
一体に形成されている。下部テーブル3に対向して設け
てある上部テーブル9は、それぞれの左部9aと右部9
bが左右のテーブル昇降機構11、13によってそれぞ
れ独立して昇降動作できるように構成されている。
【0017】上部テーブル9には、上型15である例え
ば1個ないし複数個のパンチが上型取付金具17によっ
て取外し自在に固定され、前記下部テーブル3には、下
型19である例えば1個ないし複数個のダイが下型取付
金具21によって取外し自在に固定されている。
【0018】図示例のテーブル昇降機構11、13は、
上部テーブル9の左部9aと右部9bと一体の左右のテ
ーブル支持板21、23を、ボール継手25、25を介
して支持する左右のねじロッド27、27と、ねじロッ
ド27のねじ27aに螺合して側部フレーム5、7に軸
支されたナット部材29、29と、ナット部材29、2
9を回転する駆動装置31、31とによって構成されて
いる。図示例の駆動装置31は、ナット部材29に形成
した被駆動ギヤ32に噛み合う駆動ギヤ33と、駆動ギ
ヤ33を駆動する変速機付きのサーボモータ35とによ
り、構成されている。
【0019】上記構成により、サーボモータ35を一の
方向に、あるいは他の方向に駆動すると、駆動ギヤ33
が被駆動ギヤ32を介して回転してナット部材29を回
転し、これによりナット部材29は上昇移動し、あるい
は下降移動する。ナット部材29の上昇移動、あるいは
下降移動により、ボール継手25、25とテーブル支持
板21、23を介して上部テーブル9の左部9aと右部
9bは上昇移動し、あるいは下降移動する。
【0020】上記折曲げ加工機は、図1にブロック図で
例示した構成によって制御される。図1の構成では、折
曲げ加工における左右のテーブル昇降機構11、13に
作用する加圧反力を左右それぞれで検出する反力検出器
37、37と、板材Wが介在する付近での上部テーブル
9、下部テーブル3の上下方向における撓みを、略均等
にすべく、上記検出された加圧反力に基づき、上部テー
ブル9の高さ位置を上記左部9aと右部9bで互いに独
立して調整するように、左右それぞれのテーブル昇降機
構11、13を制御する演算制御装置39とを主体とし
ている。
【0021】そして、曲げ角度、板材Wの板厚、材質、
曲げ幅wなどの加工データを例えば作業者により演算制
御装置39に手動で入力するデータ入力手段Iと、入力
されたデータや演算されたデータなどを画面で表示する
データ表示手段Dと、上部テーブル9の左部9aと右部
9bでの上下方向位置を検出してこの検出値を電気信号
として入力する、例えばリニヤスケール又は、ポテンシ
ョメータの如き位置検出器41、41とが演算制御装置
39に付設されている。
【0022】演算制御装置39は、入力された加工デー
タを記憶する記憶部Mと、入力された上記加工データ、
反力検出器37により検出された加圧反力に基づき、曲
げ幅w、上下型に対する板材Wの曲げ幅方向での偏り量
Lなどの加工仕様や、板材Wが介在する付近での上部テ
ーブル9の上下方向における撓みを、略均等にするため
の左部9aと右部9bの昇降移動量を算出する演算部A
と、上記演算部Aにより算出された昇降移動量に従って
左右それぞれのテーブル昇降機構11、13を制御する
制御部Cとを、備えている。
【0023】テーブル昇降機構11、13に作用する加
圧反力を検出する反力検出器37は、図示例ではサーボ
モータ35の負荷電流の値を検出してこれを演算制御装
置39に電気信号として入力する構成としている。
【0024】記憶部M、演算部A、制御部Cは、例えば
マイクロコンピュータによって構成でき、データ入力手
段Iは、例えばキーボードで、データ表示手段Dは例え
ばCRTによって構成できる。
【0025】次に演算部A、記憶部M及び、制御部Cの
機能を説明する。今、板材Wから上部テーブル9に加わ
る加圧反力と上部テーブル9に発生する撓みの関係を、
図3に示す一本の両端支持の梁に置き換えて考える。こ
の梁のある範囲に荷重をかけると、梁の撓み形状は荷重
の範囲と荷重の大きさとにより定まる。最大の撓みδが
発生する位置aは荷重の大きさに関係無く、荷重の範囲
によって定まる。すなわち、撓み量は荷重の大きさに比
例し、発生位置aは荷重が加わる場所で定まる。
【0026】板材Wの曲げ幅wは、データ入力手段Iに
よりあらかじめ入力されている。演算部Aでは、反力検
出器37、37により検出された負荷電流値に基づいて
上下型に対する板材Wの曲げ幅方向での偏り量Lなどの
加工仕様を算出する。左右の反力検出器37、37によ
り検出された左右の負荷電流値を比較することにより、
加圧反力の分布状態が判明し、上型15、下型19の左
右方向中心P−Pに対する板材Wの曲げ幅方向での偏り
量Lが算定でき、また、上部テーブル9の撓みδと上部
テーブル9の撓みδの傾斜角度θ、などが、上記あらか
じめ入力してある加工データおよび、上記検出された左
右の負荷電流値などから、材料力学的に算定できる。
【0027】偏り量Lの算出は、例えばあらかじめ実験
的に種々の偏り量L毎に負荷電流値を計測して、負荷電
流値と偏り量Lとの関係を記憶部Mに記憶しておき、そ
して、折曲げ加工の際、検出された負荷電流値に基づい
て偏り量Lを記憶部Mから呼び出すことでもよく、或い
は、力学計算により偏り量Lと負荷電流値との関係式を
求めてこの関係式を記憶部Mに記憶しておくことでもよ
い。曲げ幅wの算出も、偏り量Lの算出と同様な方法が
使用できる。
【0028】演算部Aは、算定された偏り量L、上部テ
ーブル9の撓みδと上部テーブル9の撓みδ傾斜角度
θ、などから、板材Wが介在する付近での(曲げ幅wの
範囲にわたる)上部テーブル9の上下方向における撓み
を、略均等にするための左部9aと右部9bの昇降移動
量を算出する。
【0029】算出された昇降移動量に基づき、演算制御
装置39は、テーブル昇降機構11、13のサーボモー
タ35、35に回転指令を出力して、上部テーブル9が
上昇し、又は下降移動し、位置検出器41、41により
検出された位置へ上部テーブル9が移動する。
【0030】次に上記実施例の作用を説明する。曲げ角
度、板材Wの板厚、材質などの加工データを、作業者が
データ入力手段Iから入力し、上部テーブル9を上下部
テーブル3に対し平行に保って下型19上に板材Wを載
置し、左右のサーボモータ35、35を駆動してねじロ
ッド27、27を回転し、上部テーブル9を下降する
と、上型15、下型19間での板材Wの折り曲げ動作が
開始される。
【0031】反力検出器37、37によって左右のテー
ブル昇降機構11、13に作用する加圧反力が検出さ
れ、演算部Aは、この検出された加圧反力に基づいて板
材Wの曲げ幅w、上下型に対する板材Wの曲げ幅方向で
の偏り量Lなどの加工仕様や、上部テーブル9の撓みδ
と上部テーブル9の撓みδの傾斜角度θなどを算出し、
これらの加工仕様などから、板材Wが介在する付近での
(曲げ幅wの範囲にわたる)上部テーブル9の上下方向
における撓みを、略均等にするための左部9aと右部9
bの昇降移動量を算出する。
【0032】制御部Cは、昇降移動量テーブル昇降機構
11、13のサーボモータ35、35に回転指令を出力
してこの算出された昇降移動量だけ、上部テーブル9が
上昇し、又は下降移動し、位置検出器41、41により
検出された位置へ上部テーブル9が移動する。
【0033】データ入力手段Iから入力されている曲げ
角度、板材Wの板厚、材質などの加工データや、算出さ
れた板材Wの曲げ幅w、上下型に対する板材Wの曲げ幅
方向での偏り量Lなどの加工仕様、検出された加圧反
力、上部テーブル9の左部9a、右部9bの位置など
は、データ表示手段Dに表示される。
【0034】折り曲げ動作の際、介在する板材Wから上
部テーブル9、下部テーブル3が受ける加圧反力により
上下方向に撓みが発生して、この撓みは、従来構造では
板材Wが介在する付近(左右方向中央付近)では板材W
が介在しない付近(左右部付近)に比して図4に例示の
ように大きくなるところ、板材Wが介在する範囲付近で
の上部テーブル9の上下方向における撓みを、略均等に
するように、例えば上部テーブル9の左部9aを図5に
例示するように上方へ少し上昇移動するように制御され
るので、上型15の下面と下型19の上面との間の間隔
は、板材Wが介在する付近と板材Wが介在しない付近と
で略等しくなる。
【0035】これにより、板材Wの折り曲げ角度は、そ
の曲げ幅方向全幅にわたって略、均一となるのである。
従来ではオフセットベンディングの場合には、前記開き
変形量は、板材Wの曲げ幅方向に対して左右対称でな
く、板材Wが介在する付近では、板材Wの無い付近に比
して大きいため、折曲げ加工の途中で、板材Wの前後端
縁の曲げ長さ方向でのこの曲がりや、ゆがみなどを目視
して、上部テーブル9、下部テーブル3の上記撓みδの
大きさを判断し、上記撓みδを補正用シリンダのオフセ
ット量に応じて左右のテーブル昇降シリンダの作動量を
適正に制御していたのであるが、かかる制御のための人
手による作業は、多大の熟練と手数を要し、極めて難し
いものであり、その上、撓み補正用シリンダを設備する
構造は、設備費がかなり高価となるなどの不具合があっ
た。
【0036】しかし、上記実施例によれば、演算部Aに
より算出された板材Wの曲げ幅w、上,下型に対する板
材Wの曲げ幅方向での偏り量Lなどの加工条件が自動的
に算出、設定して折曲げ加工機が制御されるため、板材
Wはその曲げ幅方向にわたり、略、均一な断面形状に折
り曲げられ、特別の経験と熟練を要せずに、正確な折曲
げ加工が容易に達成されたのである。
【0037】尚、この発明は上述した実施例に限定され
ることは無く、適宜な変更を行うことにより、その他の
態様で実施し得るものである。例えば、上記図示例の折
曲げ加工機は、下部テーブル3は固定され、上部テーブ
ル9が昇降する構造であるが、下部テーブル3をテーブ
ル昇降機構により昇降させ、上部テーブル9が固定され
ている構造の折曲げ加工機についても、支障無く適用で
きるものである。また、反力検出器37は、ねじロッド
に現れる引張応力を検出する例えばストレンゲージを使
用しても良く、さらに制御構成についても、図1の具体
例のほか、曲げ角度や突込み量などを自動検出し制御部
に入力するための種々の公知の検出器などを折曲げ加工
機に付設できるものである。
【0038】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、左右の
テーブル昇降機構に作用する加圧反力が反力検出器によ
り検出され、制御装置により板材の曲げ幅、上,下型に
対する板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕様が算
出され、この加工仕様や検出された加圧反力に基づい
て、板材が介在する付近での上部テーブル、下部テーブ
ルの上下方向における撓みを、略均等になるように自動
的に左右のテーブルの高さ位置の昇降移動量を算出し、
テーブル昇降機構を昇降移動制御される。
【0039】これにより、特別な撓み補正用装置を必要
とせず、板材はその曲げ幅方向にわたり、略、均一な断
面形状に折り曲げられ、オフセットベンディングの場合
であっても特別の経験と熟練を要せずに、正確な折曲げ
加工が容易に達成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】上記実施例を適用したプレスブレーキの斜視図
である。
【図3】加圧反力によるテーブルの撓みを示す説明図で
ある。
【図4】曲げ加工時の撓みによる上下型の状態を示す説
明図である。
【図5】図4の状態から、上記実施例による制御動作実
行時の上下型の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 下部テーブル 9 上部テーブル 9a 左部 9b 右部 11、13 テーブル昇降機構 15 上型 19 下型 37 反力検出器 39 制御装置 41 位置検出器 W 板材 w 曲げ幅 L 偏り量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型を取付けた上部テーブル、下型を取
    付けた下部テーブルの少なくともいずれか一方が、その
    左部と右部を左右のテーブル昇降機構によってそれぞれ
    独立して昇降動作できるように構成されている折曲げ加
    工機において、折曲げ途中で左右のテーブル昇降機構に
    作用する加圧反力を検出する反力検出器と、上記検出さ
    れた加圧反力に基づき、板材の曲げ幅、上,下型に対す
    る板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕様を算出し
    て板材が介在する付近での上部テーブル、下部テーブル
    の上下方向における撓みを、略均等にすべく、上記検出
    された加圧反力に基づき、上記昇降できる側のテーブル
    の高さ位置を上記左右部で互いに独立して調整するよう
    に、左右それぞれのテーブル昇降機構を制御する制御装
    置とを有していることを特徴とする折曲げ加工機の加工
    制御装置。
JP17635792A 1992-07-03 1992-07-03 折曲げ加工機の加工制御装置 Pending JPH0615367A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504949A (ja) * 2000-08-16 2004-02-19 トルンプフ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 曲げプレスを運転する方法および曲げプレス、特にプレスブレーキ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004504949A (ja) * 2000-08-16 2004-02-19 トルンプフ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 曲げプレスを運転する方法および曲げプレス、特にプレスブレーキ

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