JPH06153499A - カプラ回路 - Google Patents

カプラ回路

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JPH06153499A
JPH06153499A JP30136992A JP30136992A JPH06153499A JP H06153499 A JPH06153499 A JP H06153499A JP 30136992 A JP30136992 A JP 30136992A JP 30136992 A JP30136992 A JP 30136992A JP H06153499 A JPH06153499 A JP H06153499A
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JP
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shunt regulator
converter
resistor
voltage
output
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JP30136992A
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Inventor
Hiroshi Noda
寛 野田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスの小型化と低コスト化、コンバータ
全体の高効率化及び高い発振安定性が得られる、補助電
源を必要としないカプラー回路を提供する。 【構成】 入力信号と設定値との比較を行うシャントレ
ギュレータ3と、出力信号を絶縁出力するフォトカプラ
ー10とを有したカプラー回路において、フォトカプラ
ー10のLEDを制御するトランジスタ12と、シャン
トレギュレータ3とトランジスタ12との間に接続され
るレベルシフト回路7,8とを有し、レベルシフト回路
7,8及び抵抗9によってシャントレギュレータ3の出
力をレベルシフトしてトランジスタ12を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁型DC/DCコン
バータにおけるカプラ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁型DC/DCコンバータにお
いて、フィードバック信号をフォトカプラによって帰還
する形式のうち、帰還のためにカプラ回路を用いるもの
が知られている。この種のコンバータとして、例えば
「日本電気リニアICカタログp1018〜p102
8」がある。
【0003】図4は従来の絶縁型DC/DCコンバータ
のブロック図である。図4において、24はフォトカプ
ラ、25はシャントレギュレータ、100はカプラ回
路、200はコンバータ、210は主トランス、220
は整流平滑回路であり、説明上絶縁型DC/DCコンバ
ータの主要部のみの概略を示している。絶縁型DC/D
Cコンバータは、カプラ回路100とコンバータ200
とからなり、コンバータ200の出力をカプラ回路10
0側に帰還させ、シャントレギュレータ25の作用によ
ってコンバータ200の出力を制御している。
【0004】ここで、コンバータ200の出力は、コン
バータ200内の主トランス210の2次側巻線の出力
を整流平滑回路220を介して直流化することによって
得られる。そして、前記シャントレギュレータ25から
得られる信号はフォトカプラ24を介してコンバータ2
00のフィードバック端子230に入力される。
【0005】次に、前記従来の絶縁型DC/DCコンバ
ータ中のカプラ回路について説明する。図5は、5V出
力のコンバータに対応した従来のカプラ回路の構成図で
ある。図5において、21,22は分圧抵抗、23は位
相補償用のコンデンサ、24はフォトカプラ、25はア
ノード基準型のシャントレギュレータ(このシャントレ
ギュレータの例として、例えばTL431等がある)、
Kはカソード、Rはリファレンス、Aはアノードであ
る。
【0006】以下に、この5V出力のコンバータに対応
した従来のカプラ回路の動作を説明する。分圧抵抗2
1,22によってコンバータ出力をシャントレギュレー
タ25の内部基準電圧V5(この場合には例えば2.5
V)に対応して2分の1に分圧した分圧電圧をシャント
レギュレータ25のリファレンスRに加え、該分圧電圧
とシャントレギュレータ25の内部基準電圧V5と比較
する。
【0007】コンバータ出力が5Vを上回った場合に
は、リファレンスRへの分圧電圧がシャントレギュレー
タ25の内部基準電圧2.5Vを上回り、シャントレギ
ュレータ25によってより多くの電流がフォトカプラ2
4内に流される。これによって、コンバータ出力の電圧
変化をフォトカプラ24の出力変化に変換した後コンバ
ータへ帰還することができる。
【0008】ここで、前記シャントレギュレータの一般
的特性を、図6のシャントレギュレータの逆電圧電流特
性図によって説明する。図からシャントレギュレータの
有する逆電圧値を境にしてシャントレギュレータを流れ
る電流が急激に増加する特性を見ることができる。前記
シャントレギュレータにおけるリファレンスRへの分圧
電圧とシャントレギュレータの内部基準電圧との比較
は、このシャントレギュレータの逆電圧電流特性を利用
している。
【0009】また、前記図5で説明したアノード基準型
のシャントレギュレータに対して、カソード基準型シャ
ントレギュレータも知られている。次に、このカソード
基準型シャントレギュレータを用いた2V出力のコンバ
ータに対応した従来のカプラ回路について説明する。図
7は、2V出力のコンバータに対応した従来のカプラ回
路の構成図である。図7において、31,32は分圧抵
抗、34は位相補償用のコンデンサ、35はフォトカプ
ラ、33はカソード基準型のシャントレギュレータ(こ
のシャントレギュレータの例として、例えばLM285
等がある)、36は補助電源、Kはカソード、Rはリフ
ァレンス、Aはアノードである。
【0010】以下に、この2V出力のコンバータに対応
した従来のカプラ回路の動作を説明する。分圧抵抗31
に発生する電圧がリファレンスRとカソードK間にある
シャントレギュレータ33の内部基準電圧V2(この場
合には例えば1.25Vである)と等しくなるように分
圧抵抗31,32を選ぶ。
【0011】コンバータ出力が2Vを上回った場合に
は、リファレンスRへの入力電圧すなわち抵抗31の両
端電圧が、シャントレギュレータ33の内部基準電圧
1.25Vを上回り、シャントレギュレータ33によっ
てより多くの電流がフォトカプラ35内に流される。こ
れによって、コンバータ出力の電圧変化はフォトカプラ
出力変化に変換される。
【0012】この2V出力のコンバータに対応した従来
のカプラ回路においては、前記した5V出力のコンバー
タに対応した従来のカプラ回路と比較して、補助電源3
6を必要としている。この補助電源36を必要とするの
は以下の理由による。フォトカプラ35は通常数mA程
度の電流で駆動され、その端子電圧は応答速度により異
なるが、約1.1V〜1.7Vである。一方、シャント
レギュレータ33に、カソード基準型のシャントレギュ
レータを使用した場合には、該シャントレギュレータ3
3が動作する上でアノード・カソード間の電位差は1.
25V以上必要となる。
【0013】したがって、直列に接続されたフォトカプ
ラ35とシャントレギュレータ33の二素子の合計電圧
は約2.35V〜2.95V以上要求されることにな
る。補助電源36が設けられない場合には、コンバータ
の出力が2Vであるから、シャントレギュレータ33の
アノード・カソード間電圧は、この2Vからフォトカプ
ラ35の端子電圧である約1.1V〜1.7Vを差し引
くと0.3V〜0.9Vとなり、シャントレギュレータ
33は動作不能となる。この問題を解決するためには通
常のマージンを考慮して1V以上の電圧の補助電源が必
要となる。この補助電源を用いた例を、図8の従来の絶
縁型DC/DCコンバータのブロック図を用いて説明す
る。
【0014】図8において、101はカプラ回路、13
5はフォトカプラ、133はシャントレギュレータ、1
36は補助電源端子、201はコンバータ、211は主
トランス、221,222は整流平滑回路であり、23
1はフィードバック端子、241は補助巻線であり、こ
こでは説明上絶縁型DC/DCコンバータの概略を示し
ている。
【0015】この従来の補助電源を用いた絶縁型DC/
DCコンバータは、前記図4において示した従来の絶縁
型DC/DCコンバータと同様に、カプラ回路101と
コンバータ201とからなり、コンバータ201の出力
をカプラ回路101側に帰還させ、シャントレギュレー
タ133の作用によってコンバータ201の出力を制御
している。そして、前記シャントレギュレータ133に
よって得られる信号はフォトカプラ135を介してコン
バータ201のフィードバック端子231に入力され
る。
【0016】そして、カプラ回路101における補助電
源は、例えばコンバータ201からカプラ回路101の
補助電源端子136に直流電圧を供給することによって
構成される。このコンバータ201からの直流電圧の供
給は、コンバータ201内の主トランス211の補助巻
線241の出力を整流・平滑回路222を介して得られ
る。
【0017】以下に、前記コンバータによる補助電源の
例を説明する。図9は、フォワード形コンバータによる
補助電源の構成図である。図9において、41は主トラ
ンス、42は1次巻線、43は2次巻線、44は補助巻
線、45は整流ダイオード、46、48は平滑コンデン
サ、47は3端子レギュレータである。
【0018】このフォワード形コンバータによる補助電
源は、前記図8における主トランス211、補助巻線2
41、及び整流・平滑回路222に対応するものであ
る。主トランス41に設けられた補助巻線44から得ら
れる電圧は、整流ダイオード45と平滑コンデンサ46
によって直流化された後に、3端子レギュレータ47及
び平滑コンデンサ48によって電圧の安定化が行われ
て、補助電源の出力電圧となる。
【0019】したがって、カプラ回路における補助電源
としてコンバータ内の主トランスを利用した補助電源を
用いる場合には、コンバータ内のトランスに補助電源用
の補助巻線の設ける必要性があり、このためトランスが
大型化することになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
7〜図9に示したような従来の2V出力コンバータに使
用するカプラ回路においては、以下のような問題点を有
している。 (1)コンバータの主トランスの2次側にカプラ回路用
の補助電源を得るために補助巻線を必要とし、そのた
め、トランスの大型化、高コスト化を招く。 (2)電源入力時、遮断時に良好な出力電圧の立上が
り、立下がり特性を得るためには、補助電源として立上
がりが速く、かつ立下がりが遅いという相反する特性が
要求される。
【0021】そして、この補助電源の相反する立上が
り、立下がり特性を実現するためには、補助巻線の出力
を整流して得られる電圧を3端子レギュレータの出力電
圧である5Vに比較して大幅に高い、例えば30V程度
にする必要がある。この3端子レギュレータの入力電圧
と出力電圧の大幅な電圧差は、3端子レギュレータにお
ける電力損失を増加させ、さらにコンバータ全体の効率
を悪化させることになる。 (3)また、カプラ回路に接続した補助電源は、カプラ
回路内のシャントレギュレータの負荷の一部となるた
め、発振に対する安定性を悪化させる。
【0022】したがって、本発明は前記従来の問題点を
解決して、トランスの小型化と低コスト化、コンバータ
全体の高効率化及び高い発振安定性が得られる、補助電
源を必要としないカプラ回路を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の入
力信号と設定値との比較を行うシャントレギュレータ
と、出力信号を絶縁出力するフォトカプラとを有したカ
プラ回路において、フォトカプラの発光素子を制御する
駆動回路と、シャントレギュレータと駆動回路との間に
接続されるレベルシフト回路とを有し、レベルシフト回
路によってシャントレギュレータの出力をレベルシフト
して駆動回路を駆動するものである。
【0024】また、本発明のカプラ回路において、カソ
ード基準型のシャントレギュレータのカソードを正出力
に接続し、前記シャントレギュレータのアノードに接続
された第1の抵抗の他の一端をコンバータ出力グランド
に接続し、コンバータ正出力と前記シャントレギュレー
タのリファレンス間に第2の抵抗を接続し、コンバータ
グランドと前記シャントレギュレータのリファレンス間
に第3の抵抗を接続し、前記シャントレギュレータのリ
ファレンス、アノード間に第4の抵抗と第1のコンデン
サをそれぞれ接続し、前記シャントレギュレータのアノ
ードにはダイオードのカソードを接続し、前記ダイオー
ドのアノードには第5の抵抗を接続し、他の一端をコン
バータ正出力に接続し、前記ダイオードのアノードに接
続された第6の抵抗の他の一端をトランジスタのベース
に接続し、フォトカプラ内LEDのカソードを前記トラ
ンジスタのコレクタに、アノードをコンバータ正出力に
接続し、前記トランジスタのエミッタをコンバータのグ
ランドに接続して構成される。
【0025】
【作用】本発明によれば、前記のように、シャントレギ
ュレータの負荷に抵抗を使用し、得られた信号電圧をレ
ベルシフトした後にトランジスタのベース駆動信号と
し、そのトランジスタのコレクタに接続されたフォトカ
プラ内LEDに信号電流を流すようにしたものである。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明のカプラ回路の構
成図である。図1において、1,2は分圧抵抗、3はシ
ャントレギュレータ、4は位相補償用コンデンサ、5,
6,8,9,15は抵抗、7はダイオード、10はフォ
トカプラ、11はコンデンサ、12はトランジスタ、1
3,14は端子、16はフォトカプラ出力端子、Kはカ
ソード、Rはリファレンス、Aはアノードである。
【0027】図1のカプラ回路は、例えば前記図8に示
した2V出力コンバータを用いた絶縁型DC/DCコン
バータのブロック図におけるカプラ回路101に対応す
るものである。カプラ回路の端子13はコンバータの+
2Vの出力端子に接続され、また、端子14は同じくコ
ンバータのグランド端子に接続される。カプラ回路内の
シャントレギュレータ3のカソードKは端子13に接続
され、アノードAには抵抗6の一端が接続され、抵抗6
の他の一端は端子14に接続されている。
【0028】端子13及び端子14とシャントレギュレ
ータ3のリファレンスR間にはそれぞれ分圧抵抗1、2
が接続される。また、シャントレギュレータ3のアノー
ドAとリファレンスR間には位相補償用コンデンサ4及
び抵抗5がそれぞれ接続されている。さらに、端子13
には抵抗8の一端が接続され、抵抗8の他の一端はダイ
オード7のアノードと接続され、ダイオード7のカソー
ドはシャントレギュレータ3のアノードAに接続され
る。
【0029】また、端子13はフォトカプラ10内のL
EDのアノードに接続され、そのLEDのカソードはト
ランジスタ12のコレクタに接続されている。トランジ
スタ12のエミッタは端子14に接続され、そのコレク
タ・ベース間にはコンデンサ11が接続されている。ま
た、トランジスタ12のベースとダイオード7のアノー
ドA間には抵抗9が接続されている。
【0030】フォトカプラ10内のフォトトランジスタ
のコレクタには電圧が与えられ、エミッタとグランド間
には抵抗15が接続されている。そして、フォトカプラ
10の出力は、フォトトランジスタのエミッタと抵抗1
5間に接続されたフォトカプラ出力端子16から得られ
る。次に、図1によって本発明のカプラ回路の動作を説
明する。
【0031】図1において、シャントレギュレータ3に
カソード基準型のシャントレギュレータを使用した場
合、2Vのコンバータ出力電圧が発生するとシャントレ
ギュレータ3のカソード・リファレンス間には分圧抵抗
1と分圧抵抗2の値によって分圧されたコンバータ電圧
が発生する。そして、コンバータ出力電圧の変動は、カ
プラ回路を介した負帰還動作によって安定化される。
【0032】ここで、コンバータ出力電圧が設定電圧を
超えた場合の負帰還動作について説明する。設定電圧
は、その設定電圧値を直接定めるものではないが、シャ
ントレギュレータ3の内部基準電圧によって設定するこ
とができる。そして、そのシャントレギュレータ3の内
部基準電圧はカソードKとリファレンスR間における電
圧であり、その値は例えば、カソード基準型のシャント
レギュレータとしてLM285等を使用した場合には
1.25Vである。そこで、分圧抵抗1の値を分圧抵抗
2の値の約1.6倍に選択すると、2Vのコンバータ出
力電圧に対して、シャントレギュレータ3のリファレン
スRとカソードK間の電圧を前記内部基準電圧に対応し
ておおよそ1.25Vとすることができる。
【0033】ここで、設定電圧を2Vとして、コンバー
タ出力電圧がこの設定電圧2Vを超えた場合について、
図2の負帰還動作のフローチャートによって説明する。
コンバータ出力電圧がこの設定電圧2Vを超えると、シ
ャントレギュレータ3のリファレンスRとカソードK間
に発生する電圧は、前記シャントレギュレータ3の内部
基準電圧の1.25Vを上回ることになる(ステップS
1)。
【0034】シャントレギュレータの逆電圧電流特性に
よって、シャントレギュレータ3のアノードAとカソー
ドK間の抵抗は減少し、シャントレギュレータ3のカソ
ード電流とフォトカプラ10内のLEDの順電流は増加
する(ステップS2)。フォトカプラ10内のLEDの
順電流の増加によって、フォトカプラ10のフォトダイ
オードのコレクタ電流は増加する(ステップS3)。
【0035】そして、コレクタ電流の増加は、フォトカ
プラ出力端子16に接続されたコンバータのフィードバ
ック端子の端子電圧を上昇させ(ステップS4)、コン
バータ内のオンデューティー比を減少させる(ステップ
S5)。これによって負帰還がかけられ、コンバータ出
力電圧は低下する(ステップS6)。次に前記の場合と
逆に、コンバータ出力電圧が2V以下になると、シャン
トレギュレータ3のリファレンスRとカソードK間の電
圧は、前記シャントレギュレータ3の内部基準電圧の
1.25Vを下回ることになる。
【0036】シャントレギュレータの逆電圧電流特性に
よって、シャントレギュレータ3のアノードAとカソー
ドK間の抵抗は増加し、シャントレギュレータ3のカソ
ード電流とフォトカプラ10のLEDの順電流は減少す
る。フォトカプラ10のLEDの順電流の増加によっ
て、フォトカプラ10のフォトダイオードのコレクタ電
流は減少する。
【0037】そして、コレクタ電流の減少は、コンバー
タのフィードバック端子の端子電圧を下降させ、コンバ
ータ内のオンデューティー比を増加させる。これによっ
て負帰還がかけられ、コンバータ出力電圧は上昇する。
したがって、抵抗6の両端にはコンバータ出力電圧の2
Vからの変位が増幅されて発生する。なお、抵抗5は負
帰還によりシャントレギュレータ3の負荷となる抵抗6
に得られる電圧利得を適当な値まで減少させるためのも
のである。
【0038】この負帰還動作において、前記したように
シャントレギュレータ3が動作する上でシャントレギュ
レータ3のアノードAとカソードK間の電圧は1.25
V以上必要であるから、抵抗6の両端電圧は0.75V
以下に制限される。したがって、この抵抗6の両端電圧
を用いて図3に示すカプラ回路のように、抵抗6の一端
をトランジスタ12のベースに接続して、NPN型シリ
コントランジスタを直接駆動することも可能である。
【0039】しかしながら、図3のカプラ回路の構成に
よると、シャントレギュレータ3のアノードAからフォ
トカプラ出力端子16までの利得は数10dBにも達す
る反面、シャントレギュレータ3による増幅段、すなわ
ち端子13からシャントレギュレータ3のアノードAま
での利得が0dB程度となり、抵抗5による利得設定や
位相補償用コンデンサ4による位相補償ができなくな
る。
【0040】そこで、図1に示す本発明のカプラ回路に
おいては、抵抗8とダイオード7によるレベルシフト回
路によって、抵抗6に発生した電圧をレベルシフトさ
せ、抵抗9を通じてトランジスタ12のベースを駆動
し、トランジスタ12のコレクタと端子13間に挿入し
たフォトカプラ10内のLEDに信号電流を流す。な
お、トランジスタ12のベースとコレクタ間に接続され
たコンデンサ11は位相補償用である。
【0041】この場合、抵抗9を接続することによって
シャントレギュレータ3のアノードAからフォトカプラ
出力端子16までの利得Gvは次式で表される。 Gv≒hfe・CTR・RE /(R9 +hie) 上式において、 hfe、hie:トランジスタ12のhパラメータ CTR:フォトカプラの電流伝達計数 RE :フォトカプラのエミッタ抵抗 R9 :トランジスタ12のベース抵抗 である。
【0042】一例として、hfe=80、CTR=0.
4、RE =2.2KΩ、hie=2KΩ、R9 =30KΩ
を前記利得Gvの式に代入して計算すると、2.2倍
(6.8dB)という低い利得が達成される。これに対
し、図3に示すように、抵抗8とダイオード7からなる
レベルシフト回路と抵抗9がなく、シャントレギュレー
タ3のアノードの出力を直接トランジスタのベースに接
続する場合には、35.2倍(30.9dB)にもなっ
てしまう。
【0043】したがって、抵抗8とダイオード7からな
るレベルシフト回路と抵抗9を介してシャントレギュレ
ータ3のアノードAの出力をトランジスタのベースに接
続することによって、シャントレギュレータ3のアノー
ドAからフォトカプラ出力端子16までの利得を数dB
程度と低く設定して、端子13からシャントレギュレー
タ3のアノードAの間、すなわちシャントレギュレータ
3による増幅段の利得を直流付近で数10dBとし、1
0KHz付近で数dB程度に低下させることが可能とな
り、抵抗5による利得設定とコンデンサ4による位相補
償が容易に行うことができる。
【0044】前記のようにして、フォトカプラ10のフ
ォトトランジスタのエミッタとグラウンド間に挿入され
た抵抗15の両端から電気的に絶縁された信号を取り出
すことができる。したがって、前記構成の本発明のカプ
ラ回路は、図7に示される構成の補助電源を必要とする
従来のカプラ回路においてダイオード7と抵抗8,9と
トランジスタ12からなるシャントレギュレータの出力
信号をレベルシフトし、そのレベルシフトした信号によ
ってトランジスタを駆動してフォトカプラのフォトトラ
ンジスタを動作させるものである。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、シャントレギュレータを用いたカソード回路にお
いて、シャントレギュレータの負荷に抵抗を用い、得ら
れた信号電圧をレベルシフトした後、直列抵抗を介して
トランジスタのベースを駆動し、そのコレクタにフォト
カプラ内のLEDを接続したカプラ回路を構成したた
め、 (1) 主トランスの二次側にカプラ回路用の補助電源
のための補助巻線を不要とすることができる。 (2)カプラ回路用の補助電源を要さないため、損失が
減り、コンバータ全体の効率が向上する。 (3)また、3端子レギュレータ等の部品を不要とする
ことによってコストダウンが可能になり、発振に対する
安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカプラ回路の構成図である。
【図2】負帰還動作のフローチャートである。
【図3】カプラ回路である。
【図4】従来の絶縁型DC/DCコンバータのブロック
図である。
【図5】5V出力のコンバータに対応した従来のカプラ
回路の構成図である。
【図6】シャントレギュレータの逆電圧電流特性図であ
る。
【図7】2V出力のコンバータに対応した従来のカプラ
回路の構成図である。
【図8】従来の絶縁型DC/DCコンバータのブロック
図である。
【図9】フォワード形コンバータによる補助電源の構成
図である。
【符号の説明】
1,2 分圧抵抗 3 シャントレギュレータ 4 位相補償用コンデンサ 5,6,8,9,15 抵抗 7 ダイオード 10 フォトカプラ 11 コンデンサ 12 トランジスタ 13,14 端子 16 フォトカプラ出力端子 K カソード R リファレンス A アノード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と設定値との比較を行うシャン
    トレギュレータと、出力信号を絶縁出力するフォトカプ
    ラとを有するカプラ回路において、(a)前記フォトカ
    プラの発光素子を制御する駆動回路と、(b)前記シャ
    ントレギュレータと前記駆動回路との間に接続されるレ
    ベルシフト回路とを有し、(c)前記レベルシフト回路
    によって前記シャントレギュレータの出力をレベルシフ
    トして前記駆動回路を駆動することを特徴とするカプラ
    回路。
  2. 【請求項2】 前記レベルシフト回路はダイオードと抵
    抗からなる請求項1記載のカプラ回路。
  3. 【請求項3】 (a)カソードをコンバータの正出力に
    接続したカソード基準型のシャントレギュレータと、
    (b)一端を前記シャントレギュレータのアノードに接
    続し、他端をコンバータ出力グランドに接続した第1の
    抵抗と、(c)前記コンバータの正出力と前記シャント
    レギュレータのリファレンスとの間に接続した第2の抵
    抗と、(d)前記コンバータ出力グランドと前記シャン
    トレギュレータのリファレンスとの間に接続した第3の
    抵抗と、(e)前記シャントレギュレータのリファレン
    スとアノードと前記第1の抵抗との間に接続した第4の
    抵抗及び第1のコンデンサと、(f)前記シャントレギ
    ュレータのアノードにカソードを接続したダイオード
    と、(g)一端を前記ダイオードのアノードに接続し、
    他端をコンバータ正出力に接続した第5の抵抗と、
    (h)前記ダイオードのアノードに接続された第6の抵
    抗と、(i)前記第6の抵抗の他端をベースに接続し、
    フォトカプラ内LEDのカソードをコレクタに接続し、
    エミッタをコンバータのグランドに接続したトランジス
    タと、(k)前記トランジスタのコレクタにカソードを
    接続し、前記コンバータの正出力にアノードを接続した
    LEDを持つフォトカプラとからなることを特徴とする
    カプラ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019054564A (ja) * 2017-09-12 2019-04-04 ローム株式会社 Ac/dcコンバータ

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