JPH06153372A - 油入直流電力ケーブル用接続部 - Google Patents
油入直流電力ケーブル用接続部Info
- Publication number
- JPH06153372A JPH06153372A JP31794792A JP31794792A JPH06153372A JP H06153372 A JPH06153372 A JP H06153372A JP 31794792 A JP31794792 A JP 31794792A JP 31794792 A JP31794792 A JP 31794792A JP H06153372 A JPH06153372 A JP H06153372A
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- JP
- Japan
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- oil
- insulating
- cable
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- Gas Or Oil Filled Cable Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のケーブル接続部と同等の性能を持ち、
よりコンパクトな油入直流電力ケーブル接続部を提供す
る。 【構成】 2本の油入直流電力ケーブルのケーブル導体
が露出されて導体接続管を介して接続され、該導体接続
管の外周部に絶縁紙からなる補強絶縁部が形成される接
続部において、上記補強絶縁部が誘電率が異なる2種以
上の絶縁紙により形成される。その補強絶縁部の絶縁紙
はクラフト紙であって、内層がケーブル本体と同じ絶縁
紙(直流紙)であり、外層が低損失紙である。
よりコンパクトな油入直流電力ケーブル接続部を提供す
る。 【構成】 2本の油入直流電力ケーブルのケーブル導体
が露出されて導体接続管を介して接続され、該導体接続
管の外周部に絶縁紙からなる補強絶縁部が形成される接
続部において、上記補強絶縁部が誘電率が異なる2種以
上の絶縁紙により形成される。その補強絶縁部の絶縁紙
はクラフト紙であって、内層がケーブル本体と同じ絶縁
紙(直流紙)であり、外層が低損失紙である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油入直流電力ケーブ
ル用接続部に関するものである。
ル用接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図面を参照して従来の技術を説明する。
図2は油入直流電力ケーブル用接続部の補強絶縁部の構
造を示す上半部分の断面図である。即ち、油入直流電力
ケーブル1,2の接続部は、そのケーブル導体6,7を
油通路を確保するため補強鋼管8を中央に挿入して導体
接続管5に両側から突き合わせるように挿入し、これを
圧縮して接続する。この導体接続管5の外周に油入直流
電力ケーブルに使用されている絶縁紙と同種のいわゆる
直流紙と称される絶縁紙3を巻き付けて補強絶縁部9を
形成して接続部は構成されている。
図2は油入直流電力ケーブル用接続部の補強絶縁部の構
造を示す上半部分の断面図である。即ち、油入直流電力
ケーブル1,2の接続部は、そのケーブル導体6,7を
油通路を確保するため補強鋼管8を中央に挿入して導体
接続管5に両側から突き合わせるように挿入し、これを
圧縮して接続する。この導体接続管5の外周に油入直流
電力ケーブルに使用されている絶縁紙と同種のいわゆる
直流紙と称される絶縁紙3を巻き付けて補強絶縁部9を
形成して接続部は構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た接続部において、補強絶縁部9の絶縁厚(外径寸法)
は、ケーブル接続部の電気特性を決定する大きな要因の
一つである導体接続管5の直上の電気的ストレスにより
決定され、しかもこの絶縁厚は直流電圧に対する電気的
ストレスから必要となる厚さよりもサージ性電圧に対し
ての方が厚く必要となるため、サージ性電圧により決定
されている。そして、この補強絶縁部9は接続部全体を
油密に保持するために図示しない金属ケースに収納され
る。
た接続部において、補強絶縁部9の絶縁厚(外径寸法)
は、ケーブル接続部の電気特性を決定する大きな要因の
一つである導体接続管5の直上の電気的ストレスにより
決定され、しかもこの絶縁厚は直流電圧に対する電気的
ストレスから必要となる厚さよりもサージ性電圧に対し
ての方が厚く必要となるため、サージ性電圧により決定
されている。そして、この補強絶縁部9は接続部全体を
油密に保持するために図示しない金属ケースに収納され
る。
【0004】このことから、金属ケースの外径寸法は補
強絶縁部9の外径寸法によってほぼ決定されることにな
る。このため、ケーブル接続部を縮小するためには補強
絶縁部9の縮小が必要になるが、これは電気特性、特に
サージ性電圧特性の低下を招くため好ましくはない。
強絶縁部9の外径寸法によってほぼ決定されることにな
る。このため、ケーブル接続部を縮小するためには補強
絶縁部9の縮小が必要になるが、これは電気特性、特に
サージ性電圧特性の低下を招くため好ましくはない。
【0005】しかし、種々の制約からケーブル接続部を
設置するためのスペースを十分に取ることが難しく、ケ
ーブル接続部の縮小が必要となる場合が生じてくるが、
従来の太径のケーブル接続部では対応することが困難で
あった。
設置するためのスペースを十分に取ることが難しく、ケ
ーブル接続部の縮小が必要となる場合が生じてくるが、
従来の太径のケーブル接続部では対応することが困難で
あった。
【0006】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、従来のケーブル接続部と同等の性能を持ち、
よりコンパクトな油入直流電力ケーブル用接続部を提供
することをその目的とする。
たもので、従来のケーブル接続部と同等の性能を持ち、
よりコンパクトな油入直流電力ケーブル用接続部を提供
することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、2本の油入
直流電力ケーブルのケーブル導体が露出されて導体接続
管を介して接続され、該導体接続管の外周部に絶縁紙か
らなる補強絶縁部が形成される接続部において、上記補
強絶縁部が誘電率が異なる2種以上の絶縁紙により形成
されてなることを特徴とする油入直流電力ケーブル用接
続部である。また、補強絶縁部の絶縁紙はクラフト紙で
あって、内層がケーブル本体と同じ絶縁紙(直流紙)で
あり、外層が低損失紙である油入直流電力ケーブル用接
続部である。
直流電力ケーブルのケーブル導体が露出されて導体接続
管を介して接続され、該導体接続管の外周部に絶縁紙か
らなる補強絶縁部が形成される接続部において、上記補
強絶縁部が誘電率が異なる2種以上の絶縁紙により形成
されてなることを特徴とする油入直流電力ケーブル用接
続部である。また、補強絶縁部の絶縁紙はクラフト紙で
あって、内層がケーブル本体と同じ絶縁紙(直流紙)で
あり、外層が低損失紙である油入直流電力ケーブル用接
続部である。
【0008】
【作用】油入直流電力ケーブル用接続部の補強絶縁部
に、誘電率の異なる絶縁紙を組み合わせて使用すること
により、1種類の絶縁紙を用いた場合に比べ導体接続部
直上のサージ性電圧に対する電気的ストレスを低減させ
ることができるため、油入直流電力ケーブル用接続部の
縮小化が可能になる。
に、誘電率の異なる絶縁紙を組み合わせて使用すること
により、1種類の絶縁紙を用いた場合に比べ導体接続部
直上のサージ性電圧に対する電気的ストレスを低減させ
ることができるため、油入直流電力ケーブル用接続部の
縮小化が可能になる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は一実施例の油入直流電力ケーブル用接続
部の構成を示す上半部分の断面図である。即ち、接続す
る油入直流電力ケーブル1,2の先端はそれぞれ段剥ぎ
されてケーブル導体6,7を露出させ、これらの中央部
に補強鋼管8を挿入し、導体接続管5内に突き合わせる
ように左右から挿入して導体接続管5を圧縮して接続す
る。
明する。図1は一実施例の油入直流電力ケーブル用接続
部の構成を示す上半部分の断面図である。即ち、接続す
る油入直流電力ケーブル1,2の先端はそれぞれ段剥ぎ
されてケーブル導体6,7を露出させ、これらの中央部
に補強鋼管8を挿入し、導体接続管5内に突き合わせる
ように左右から挿入して導体接続管5を圧縮して接続す
る。
【0011】次に、導体接続管5の上部および両側の油
入直流電力ケーブル1,2の絶縁体の直上部に亘りケー
ブル絶縁紙と同種の直流紙を用いて絶縁層3を形成す
る。そして、さらにこの絶縁層3上に上記直流紙よりも
誘電率の小さい低誘電率絶縁紙ある低損失紙を用いた低
誘電率絶縁層4を形成し、補強絶縁部9を構成するので
ある。
入直流電力ケーブル1,2の絶縁体の直上部に亘りケー
ブル絶縁紙と同種の直流紙を用いて絶縁層3を形成す
る。そして、さらにこの絶縁層3上に上記直流紙よりも
誘電率の小さい低誘電率絶縁紙ある低損失紙を用いた低
誘電率絶縁層4を形成し、補強絶縁部9を構成するので
ある。
【0012】これにより、補強絶縁部9はサージ性電圧
に対する導体接続管5の直上の電気ストレスを低減する
ことができ、サージ性電圧に対する特性の向上を図るこ
とができる。即ち、サージ性電圧は静電容量で電圧分担
が決まるため、誘電率の大きさに反比例した電圧分担と
なり、誘電率の小さい低誘電率絶縁層4の部分の電圧分
担が大きく、絶縁層3の部分の電圧分担が小さくなる。
従って、それぞれの絶縁層3,4の厚さの比率を最適に
なるように選択することにより、導体接続管5の直上の
電気ストレスを絶縁層3のみで補強絶縁部9を形成した
場合よりも低減させることが可能となる。
に対する導体接続管5の直上の電気ストレスを低減する
ことができ、サージ性電圧に対する特性の向上を図るこ
とができる。即ち、サージ性電圧は静電容量で電圧分担
が決まるため、誘電率の大きさに反比例した電圧分担と
なり、誘電率の小さい低誘電率絶縁層4の部分の電圧分
担が大きく、絶縁層3の部分の電圧分担が小さくなる。
従って、それぞれの絶縁層3,4の厚さの比率を最適に
なるように選択することにより、導体接続管5の直上の
電気ストレスを絶縁層3のみで補強絶縁部9を形成した
場合よりも低減させることが可能となる。
【0013】即ち、導体接続管5の直上の電気ストレス
を同じになるようにするのには、直流紙と称される絶縁
層3のみで補強絶縁部9を形成した場合よりも、絶縁層
3と低損失紙と称される低誘電率絶縁層4とを組み合わ
せて形成した補強絶縁部9の外径寸法は小さくて済むこ
とになる。以上により油入直流電力ケーブル用接続部の
縮小を達成することができる。
を同じになるようにするのには、直流紙と称される絶縁
層3のみで補強絶縁部9を形成した場合よりも、絶縁層
3と低損失紙と称される低誘電率絶縁層4とを組み合わ
せて形成した補強絶縁部9の外径寸法は小さくて済むこ
とになる。以上により油入直流電力ケーブル用接続部の
縮小を達成することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したとおり、油入直流電力ケー
ブル用接続部の補強絶縁部を誘電率の異なる絶縁紙を組
み合わせて構成したので、電気的弱点となる導体接続管
部分のサージ性電圧に対する電気ストレスを低減させる
ことができ、サージ性電圧特性を向上させることができ
る。また、この部分の電気ストレスを従来品と同等にな
るようにすれば、補強絶縁部の外径寸法は従来品よりも
縮小することができる。従って、これらを実施すること
により、油入直流電力ケーブル用接続部全体を縮小する
ことができ、収納スペースをそれだけ小さくすることが
可能となる等、これらを実施して得られる効果は極めて
大きいものと言える。
ブル用接続部の補強絶縁部を誘電率の異なる絶縁紙を組
み合わせて構成したので、電気的弱点となる導体接続管
部分のサージ性電圧に対する電気ストレスを低減させる
ことができ、サージ性電圧特性を向上させることができ
る。また、この部分の電気ストレスを従来品と同等にな
るようにすれば、補強絶縁部の外径寸法は従来品よりも
縮小することができる。従って、これらを実施すること
により、油入直流電力ケーブル用接続部全体を縮小する
ことができ、収納スペースをそれだけ小さくすることが
可能となる等、これらを実施して得られる効果は極めて
大きいものと言える。
【図1】この発明の実施例の油入直流電力ケーブル用接
続部の補強絶縁部の構成を示す上半部分の断面図、
続部の補強絶縁部の構成を示す上半部分の断面図、
【図2】従来の油入直流電力ケーブル用接続部の補強絶
縁部の構成を示す上半部分の断面図である。
縁部の構成を示す上半部分の断面図である。
1,2 油入直流電力ケーブル 3 絶縁層 4 低誘電率絶縁層 5 導体接続管 6,7 ケーブル導体 8 補強鋼管 9 補強絶縁部
Claims (2)
- 【請求項1】 2本の油入直流電力ケーブルのケーブル
導体が露出されて導体接続管を介して接続され、該導体
接続管の外周部に絶縁紙からなる補強絶縁部が形成され
る接続部において、上記補強絶縁部が誘電率が異なる2
種以上の絶縁紙により形成されてなることを特徴とする
油入直流電力ケーブル用接続部。 - 【請求項2】 補強絶縁部の絶縁紙はクラフト紙であっ
て、内層がケーブル本体と同じ絶縁紙(直流紙)であ
り、外層が低損失紙である請求項1記載の油入直流電力
ケーブル用接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31794792A JPH06153372A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 油入直流電力ケーブル用接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31794792A JPH06153372A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 油入直流電力ケーブル用接続部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06153372A true JPH06153372A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=18093797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31794792A Pending JPH06153372A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 油入直流電力ケーブル用接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06153372A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08107626A (ja) * | 1994-02-10 | 1996-04-23 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 直流ofケーブル接続部 |
CN106253198A (zh) * | 2016-08-17 | 2016-12-21 | 上海三原电缆附件有限公司 | 一种充油电缆接头的导体压接结构 |
US9853438B2 (en) | 2014-02-25 | 2017-12-26 | LS Cable & Systems Ltd. | Power cable having end connecting portion |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4413003Y1 (ja) * | 1965-10-09 | 1969-05-30 | ||
JPS4810311U (ja) * | 1971-06-17 | 1973-02-05 | ||
JPS5845143A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-16 | 財団法人生産開発科学研究所 | 防水セメント組成物 |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP31794792A patent/JPH06153372A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4413003Y1 (ja) * | 1965-10-09 | 1969-05-30 | ||
JPS4810311U (ja) * | 1971-06-17 | 1973-02-05 | ||
JPS5845143A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-16 | 財団法人生産開発科学研究所 | 防水セメント組成物 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08107626A (ja) * | 1994-02-10 | 1996-04-23 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 直流ofケーブル接続部 |
US9853438B2 (en) | 2014-02-25 | 2017-12-26 | LS Cable & Systems Ltd. | Power cable having end connecting portion |
CN106253198A (zh) * | 2016-08-17 | 2016-12-21 | 上海三原电缆附件有限公司 | 一种充油电缆接头的导体压接结构 |
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