JPH06153201A - 監視カメラシステム - Google Patents

監視カメラシステム

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Publication number
JPH06153201A
JPH06153201A JP4295299A JP29529992A JPH06153201A JP H06153201 A JPH06153201 A JP H06153201A JP 4295299 A JP4295299 A JP 4295299A JP 29529992 A JP29529992 A JP 29529992A JP H06153201 A JPH06153201 A JP H06153201A
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JP
Japan
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pulse train
camera system
movement
circuit
pulse
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JP4295299A
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English (en)
Inventor
Shinya Sakaida
信也 境田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストでかつ簡単な監視カメラシステムを
提供する。 【構成】 監視カメラシステムは被写体を撮像し映像信
号を出力する撮像回路31と、映像信号Aのうちから人
の動きのみに関する周波数成分を取出すフィルタ回路3
2とを含む。パルス列変換手段33はフィルタ回路32
からの出力信号を時間軸上のパルス列に変換する。変換
された時間軸上のパルス列は人の動きに対しその一部分
のみが移動するので、その動きをパルス列移動判別手段
34で判別し、人の動きを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は人の動きを検出する監
視カメラシステムに関し、特に検知エリア内を人が動い
たときに通報し、そのときの映像をモニタへ送出する監
視カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】人の動きを検出するセンサとしては投光
部より赤外線を照射し、周囲からの反射を常時感知し、
検知エリアを人が通過したときに生じる反射量の変化を
検出する反射型赤外線センサが一般に使用されている。
このセンサを用いれば、人の動きにより通報し、同時に
その映像をモニタへ送出するという監視カメラシステム
を構成することができる。
【0003】一方、カメラを単なる撮像した映像を送出
するだけのカメラとして使用するだけでなく、撮像によ
り生成した映像信号に対し、処理を施すことによって人
の動きを検出するセンサとして活用できれば特別なセン
サを必要とせずに上記の監視カメラシステムを構成する
ことができる。
【0004】人の動きを映像信号処理によって検出する
監視カメラシステムがたとえば特公平3−65075号
公報や特公平3−79914号公報に開示されている。
これらを図8および図9に示す。
【0005】まず、図8の方法について説明する。撮像
回路51はCCDなど固体撮像素子または撮像管に入射
された光信号を電気的な映像信号に変換する回路で、A
GC(オートゲインコントロール)回路およびオートア
イリス回路を含む。入射光量の強弱に応じてゲインおよ
び絞りの度合を変化させ、ほぼ一定の映像信号を出力す
る。S/H(サンプルホールド)回路52およびA/D
コンバータ53は撮像回路51により取込まれる撮像範
囲を画素に分割し、各画素の映像レベル(輝度レベル)
をデジタル化する。デジタル化された各画素の映像レベ
ルは現画像メモリ54に書込まれる。この現画像メモリ
への各画素データの書込は一定時間ごとに行なわれ、デ
ータを新しく取込むと現画像メモリ54に書込まれてい
たデータは前画像メモリ55へ移され、新しいデータが
現画像メモリ54へ書込まれる。
【0006】画素変化検定回路56は、現画像メモリ5
4と前画像メモリ55と間で対応する各画素間のデータ
比較を行ない、データの数値上の差が予め設定した一定
の値を超えているかどうかを調べる。変化領域計算回路
57は画素変化検定回路56によりデータの差が一定値
を超えた領域の大きさを計算し、撮像範囲全領域と比較
して人の動きがあったかどうかを変化判定回路58によ
り判定する。
【0007】次に図9の方法について説明する。撮像回
路51により撮像された映像信号はS/H回路52、A
/Dコンバータ53より各画素ごとにデジタル化した
後、ヒストグラム作成回路59により一定の輝度レベル
ごとに量子化してヒストグラム(度数分布)を作成す
る。このヒストグラムは撮像範囲全領域を分割し、各領
域について作成され、一定時間間隔ごとに更新される。
新しく取込んだ現画像ヒストグラム60の内容と一定時
間前の前画像ヒストグラム61の内容を比較回路62に
より比較し、その比較結果に基づき変化判定回路63に
より人の動きがあったかどうかを判定する。
【0008】図8および図9は人の動きを映像信号によ
る処理を行なって検出する方法の従来例の概略の構成を
示したものであるが、これらを実際の回路として表現す
ると極めて大規模なものとなる。また、S/H回路52
やA/Dコンバータ53は高速動作可能(10MHz以
上)のものが必要となる。また、図8の方法における各
画素のデジタル変換値記憶のための画像メモリや図9の
方法におけるヒストグラム作成、記憶のためのメモリと
して大容量のものが必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来例に
おける映像処理による人体センシングを行なう監視カメ
ラシステムは大規模なものであり、高速A/Dコンバー
タや大容量メモリを必要とし、反射型赤外線センサなど
のセンサを別途設ける場合に比べコスト的に不利であっ
た。また、従来例におけるセンシングシステムを用いた
監視カメラシステムにおいては、侵入者の検知および火
災の検知に対しいずれも可能とした異常監視システムと
しているため、映像処理が大規模かつ複雑になってい
た。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、低コストでかつ簡単な監視カメ
ラシステムを提供するとを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る監視カメラシステムは、被写体の映像信号を出力する
撮像手段と、撮像手段に接続され、映像信号のうち所望
の信号を得るためのフィルタ手段と、フィルタ手段に接
続され、所望の信号を時間軸上のパルス列に変換するた
めのパルス列変換手段と、パルス列変換手段に接続さ
れ、変換されたパルス列の移動の有無を判別する手段と
を含む。
【0012】請求項2に係る監視カメラシステムにおい
ては、請求項1の監視カメラシステムがさらにパルス列
移動時間を判別する手段を含む。
【0013】請求項3に係る監視カメラシステムにおい
ては、請求項1の撮像手段は所定の範囲の撮像を行な
い、システムはさらに、範囲内に常時動いている部分が
あればその部分について判別手段の作動を禁止する制御
手段をさらに含む。
【0014】請求項4に係る監視カメラシステムにおい
ては、請求項1のパルス列変換手段は映像信号により変
換されたパルス列におけるパルス数が最大となるよう制
御を行なう。
【0015】
【作用】以下この発明の作用を図1,図2を参照して説
明する。図1はこの発明に係る監視カメラシステムの要
部を示すブロック図である。図1を参照してこの発明に
係る監視カメラシステムは撮像回路31と、撮像回路3
1からの映像信号Aを処理する制御回路35とを含む。
制御回路35は映像信号Aの中から人の動きにのみ関す
る周波数成分を取出すフィルタ回路32と、フィルタ回
路32からの出力を時間軸上のパルス列に変換するパル
ス列変換手段33と、時間軸上のパルス列の移動を判別
するためのパルス列移動判別手段34とを含む。
【0016】すなわち、人の動きに対して撮像回路31
より出力される映像信号Aの動きは図2に示すように部
分的な動きとして現われる。すなわち図2(A)の状態
から一定時間経過後の映像信号が(B)である。図2を
参照して、(a)→(b)が人の動きに対応する映像信
号(水平信号)の動きである。
【0017】この動きのある部分の周波数成分は高周波
成分であり、照明等が撮像された場合のその周波数成分
は低周波成分である。したがって、撮像回路31から出
力された映像信号Aを高周波通過フィルタおよび低周波
通過フィルタを含むフィルタ回路32を通すことにより
人の動きのみに関する周波数成分を取出し、照明等によ
る妨害を極力取除く。フィルタ回路32からの出力信号
に対し、パルス列変換手段33を通して時間軸上のパル
ス列に変換する。この状態を(C),(D)に示す。
【0018】(C),(D)は(A),(B)に対応す
るものとし、(a)→(b)が人の動きに対応する。
【0019】(C),(D)に示すように人の動きに対
し、時間軸上のパルス列はその一部分のみが移動するの
でパルス列の一部分のみが時間軸上を動いた場合、人の
動きがあったと判定する。パルス列変換手段33によっ
て変換されたパルス列の動きの状態を(E),(F)に
示す。図中(a)→(b)が人の動きに対応する。すな
わち、図中,,の各パルスが人の動きに伴って時
間軸上を移動している。これをパルス列移動判別手段3
4によって判定し、人の動きを検出する。人の動きが検
出された場合は、たとえば報知音を出力し、その時監視
カメラが撮像した映像を映像モニタ36に出力する等の
動作を行なう。
【0020】以上のように、請求項1に係る監視カメラ
システムにおいては、所望の映像信号を時間軸上のパル
ス列に変換し、そのパルス列の移動の有無から人体のセ
ンシングを行なうため、高速のA/Dコンバータや大容
量メモリ、赤外線センサが不要になる。
【0021】請求項2に係る監視カメラシステムにおい
ては、撮像範囲内で照明等のON/OFFなどに明るさ
の変化があった場合についてもパルス列の部分的な変化
が現われるが、これについては人の動きに比べてパルス
列の部分的な変化の継続時間が短い。これを利用して所
定の設定時間以内に終了する変化については人の動きと
判断しないようにパルス列移動時間判別手段を設ける。
【0022】請求項3に係る監視カメラシステムにおい
ては、人間の動きを検出する際に撮像回路31の撮像範
囲内に常時動いている部分があるときはその部分からの
データに基づいては人体の動きの判別を行なわない。
【0023】請求項4に係る監視カメラシステムにおい
ては、映像信号より変換されたパルス列におけるパルス
数が最大となるように制御が行なわれる。
【0024】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0025】図3は撮像回路31に接続された映像信号
Aを処理することによって人の動きを検出するための制
御回路35の構成を示す模式図である。ここで撮像回路
は入射された光信号を電気的な映像信号に変換する回路
で、AGC回路、オートアイリス回路を含む。
【0026】撮像回路31より出力された映像信号A
は、人の動きのみを検出し、照明のON/OFFなどに
よる妨害を受けにくいように高周波通過フィルタ(HP
F)2に入力される。その後低周波通過フィルタ(LP
F)3へ入力される。これは、制御回路35に要求され
る処理速度および処理能力を低減化するのに有効であ
る。
【0027】映像信号AをHPF2に通すとき、その通
過周波数は100kHz以上であるとすると、変換後の
パルス列の最大周期は10μsとなる。最小周期は撮像
した被写体によるが、映像信号Aに含まれる最大周波数
4MHzであるので、理論上は0.25μsとなる。た
だし、人の動きのみを検出する場合は、撮像範囲内全領
域のうち人の映像が占める領域の割合にもよるが、あま
り高い周波数成分は必要でない。また、制御回路35を
簡単化する上でも、上限の周波数を設定して(たとえば
100kHzのHPF2の後に500kHzのLPF3
を付加する)おいた方が必要な最高処理速度が低くなり
有利である。
【0028】100kHzHPF2の後に、500kH
zLPF3を付加した場合、1水平ラインのうちノンブ
ランキング期間はNTSC方式の場合で約52μsであ
るのでパルス列に変換後、1パルス列に含まれるパルス
数は最大26個となる。
【0029】後で述べるように、制御回路35を簡単化
するため、各水平ラインごとに1パルスずつその位置を
検出する方法を採用し、そのため1水平ラインに現われ
るパルス数が多くなると1水平ラインの左端から右端ま
でチェックするのに要するライン数が多くなる。
【0030】このことを図5を参照して説明する。図5
は水平走査ラインとパルス位置チェックラインとの関係
を示す模式図である。(A)は1水平ライン当り8個の
パルスがある場合で、(B)は16のパルスがある場合
を示す。(A)においては、水平ラインの左端から右端
までチェックするのに8水平ライン必要になる。これに
対し、(B)においては16ラインチェックするため、
(A)の場合に比べてパルスの動きをチェックする際死
角ができやすい。また、人の動きのみをチェックするの
であれば、ある程度以上の高周波成分は不要である。こ
のことからもLPF3は有効である。
【0031】図3へ戻ってHPF2とLPF3を通過し
た映像信号Aは、ヒステリシス付コンパレータ4でデジ
タル的なパルス列に変換される。パルス列に変換する際
には、撮像回路31内にある映像処理回路に対し制御を
施し、人の動きがパルス列の変化に変換される際の感度
を最大にする。ここで行なう制御とはたとえば、撮像回
路31内のオートアイリス回路に対して絞りの度合を通
常の場合に比べて大きくして入射光量を減らした後、A
GC回路によりゲインをコントロールし、パルス列に現
われるパルス数が最大となるようにする。
【0032】1フィールド(1画面)当り水平走査ライ
ンはNTSC方式の場合240本(実際に映像信号が載
るライン数であって、ブランキング信号を除く)あるの
で、パルス列も240本できることになる。
【0033】変換されたパルス列は複合ブランキング信
号BとANDゲート6でANDをとることによってブラ
ンキング期間中の同期信号により発生する不要パルスを
除去してマイクロコンピュータ29へ入力される。
【0034】マイクロコンピュータ29は撮像回路31
より入力される垂直基準信号Cにより垂直フィールドの
始まりを認識し、水平基準信号Dにより水平走査の始ま
りを認識する。水平基準信号Dが入力されるとマイクロ
コンピュータ29が次の水平走査が何番目の走査である
かを認識した上で入力される変換パルス列Hのうち何番
目のパルスの位置を検出すべきかを認識する。
【0035】各水平ラインの映像信号と1対1に対応す
る各パルス列についてそこに含まれる1つ1つのパルス
についてその時間軸上の動きについてチェックし、人の
動きを検出する。ただし、全撮像領域のうち人の映像が
占める領域は比較的大きいので、各パルス列の全パルス
についてその移動をチェックする必要はない。通常の場
合、全水平ラインより適切に選択した(たとえば中央部
は細かく端部は粗く)ラインに関するパルス列について
そこに含まれる全パルスのうち各ラインごとに選択した
1個のパルスについてのみその動きをチェックすれば人
の動きの有無を検出するのには十分である。これは制御
回路35を簡単化する上で有効である。
【0036】パルスの時間軸上の動きがあったかどうか
については、数フィールドごとにパルスの位置をチェッ
クし、基準フィールドにおける同一パルスの位置とのず
れを計算し、その計算値が予め決めておいた一定値を超
えたとき、パルスの移動があったと判定すればよい。撮
像範囲内で常時動いている部分が含まれる場合には、人
の動きと誤認識される可能性があるので、全撮像範囲内
のうちパルス列の変化を検出する範囲を限定する。その
ため、パルス列の変化の検出範囲を水平、垂直、両方向
とも設定できるようなスイッチ26を制御回路35に設
ければよい。
【0037】以下具体的に説明する。ここでは制御回路
35を簡単化するために(比較的処理速度が遅く、小規
模なメモリしか持たない回路構成で、すなわちマイクロ
コンピュータで処理可能な構成とするため)、次のよう
な認識方法をとる。ラインナンバーで1番目の水平ライ
ンでは最初のパルスの位置を検出し、2番目の水平ライ
ンでは2番目のパルスの位置を検出する。以下同様にし
て水平ラインに該当するパルスが見つからなかったとき
は、次の水平ラインでは再び1番目のパルスチェックか
ら始める。たとえば、8番目の水平ラインで8番目のパ
ルスの位置を検出した後、9番目の水平ラインをチェッ
クしたとき、9番目のパルスが存在しなかったら10番
目の水平ラインでは再び1番目のパルスの位置を検出す
る。
【0038】パルスの位置の検出、すなわち測定は、水
平基準信号Dの入力を認識した後、複合ブランキング信
号Bによりノンブランキングの開始(映像信号A入力の
開始)にタイミングを合わせてマイクロコンピュータ2
9の内蔵タイマをスタートさせる。該当パルスの立上が
りにタイミングを合わせて、内蔵タイマをストップさ
せ、そのタイマ位置により行なう。一般的には、内蔵タ
イマはマイクロコンピュータ29のクロック発振回路2
8に基づいて作られている。クロック発振回路28から
の発振周波数が比較的遅く、内蔵タイマではパルスの位
置を測定するのが難しいかまたは分解能が小さい場合に
は、別途高周波発振回路19およびカウンタ20を設
け、カウントクロック数をカウンタ20より読込む方法
をとることができる。
【0039】この場合、カウンタ20へは高周波発振回
路19からのクロック21が常時入力されており、ノン
ブランキング期間の開始にタイミングを合わせてカウン
タ20をリセットし(RESET信号をアクティブにす
る)、同時にカウントイネーブル信号ENABLEをア
クティブにしてクロックをカウントさせる。その後、該
当パルスの立上がりにタイミングを合わせてカウントイ
ネーブル信号ENABLEを非アクティブにすればカウ
ンタが停止するので、そのときのカウント値のデータD
ATAを読込めば該当パルスの位置を測定できることに
なる。
【0040】パルス位置を測定し、その後パルスの移動
を検出、すなわち、「人の動きあり」と判定するための
マイクロコンピュータ29での処理に関するフローチャ
ートを図6に示す。これらの処理はたとえば偶数フィー
ルドでの処理であり、奇数フィールドでは人の動きを最
も検出しやすいように(具体的にはマイクロコンピュー
タ29へ入力される変換パルス列Hのパルス数が最大と
なるように)、撮像回路31内のAGC回路に対し制御
を行ない、最適制御値を検索する処理を行なう。
【0041】撮像回路31内のオートアイリス回路に対
するオートアイリス制御信号は通常の撮像時(モニタで
の映像表示時)に比べ、絞りの度合をやや大きくして光
量を低く抑える制御である。これは光量を抑えて照明な
どによる映像成分を抑えた方が人の動きの検出には好ま
しいからである。図中抵抗17,18はアイリス制御値
(アナログ電圧値)を決めるための抵抗である。抵抗1
7,18には、アイリス制御値を低インピーダンス化し
て撮像回路31へ入力するためのオペアンプ16および
制御の有無を決めるトランジスタスイッチ14が接続さ
れている。アイリス制御値は、抵抗17,18により予
め設定されており、通常の撮像時にはトランジスタ14
をOFFし、撮像回路31自身で設定されているアイリ
ス制御値に基づきオートアイリス制御を行なう。これに
対しセンシング時には、トランジスタ14をONし、抵
抗17,18で設定したアイリス制御値を優先し、これ
に基づいてオートアイリス制御を行なう。
【0042】撮像回路31内のAGC回路に対するAG
C制御信号は、オートアイリス制御信号と同様、通常の
撮像時にはトランジスタ13をOFFし、撮像回路31
自身で設定されているAGC制御値に基づきAGC制御
を行なう。センシング時には、トランジスタ13をON
し、R/2Rラダー25の出力値(アナログ電圧値)を
AGC制御値としてこちらの値を優先し、これに基づい
てAGC制御を行なう。
【0043】R/2Rラダー25には、出力を低インピ
ーダンス化して撮像回路31自身のAGC制御値よりも
R/2Rラダー25の出力値に等しい制御回路31内の
AGC制御値の方を優先させるためのオペアンプ15が
接続されている。
【0044】オートアイリス制御回路のアイリス制御値
は、センシング時の偶数フィールドと奇数フィールドで
同一の値となるが、AGC制御回路のAGC制御値は人
間の動きを検出するときの偶数フィールドと奇数フィー
ルドで異なることがある。これは前に述べたように偶数
フィールドで「人の動き」を検出する処理を行ない、奇
数フィールドで撮像している周囲の映像に応じて周囲が
暗いか明るいかに応じて「人の動き」が最も検出しやす
いようにAGC制御値の最適値の検索を行なうからであ
る。
【0045】検索の具体的な処理の方法は奇数フィール
ドの予め決めた指定の水平ラインについてそこから入力
される変換パルス列に含まれるパルス数が最大となるよ
うオペアンプ15への入力値を変えるというものであ
る。オペアンプ15へ入力されるアナログ電圧値はマイ
クロコンピュータ29からの出力JをR/2Rラダーで
D/A変換することによって得られる。
【0046】AGC制御においてはそのAGC制御値が
偶数フィールドと奇数フィールドで異なるため、AGC
制御の応答速度の関係で映像がちらつき、変換パルス列
に乱れが生じる場合がある。この場合にはAGC制御の
最適値制御値の検索をたとえば偶数フィールドにおける
パルスの動きが一定期間検出できない、すなわち人の動
きの兆候が全く見られない、ときに限定するようにすれ
ばよい。
【0047】次に偶数フィールドにおける「人の動き」
検出の処理について図6および図7に示したフローチャ
ートを参照して説明する。まずステップS1(以下ステ
ップを略す)でタイマTがスタートされると垂直基準信
号Cと水平基準信号Dが撮像回路31から入力される
(S2,S3)。次いで選定されていた水平ラインか否
かが判断される(S4)。この判断はマイクロコンピュ
ータ29に内蔵のメモリ容量からくる制約のため、全水
平ライン(NTSC方式の場合240)をチェックでき
ない場合の処理を行なう。すなわち、水平ラインについ
てチェックに関する優先順位を設ける(たとえば中央部
は細かく、上下端部は粗くというように)場合、チェッ
クすべき水平ラインかどうかを判断する。次いで変換パ
ルス列Hが入力され、各水平ラインに対応して選ばれる
1つのパルスの位置を測定する(S5,S6)。すなわ
ち、上記したように第1番目の水平ラインでは第1のパ
ルスを、第2番目のラインでは第2パルスというように
選択する。ラインナンバーの大きさがパルスを超えたと
きには再び第2パルスより選択する。
【0048】次いで基準フィールドか否かが判断され
(S7)、それによってS8またはS9の処理が行なわ
れ全ラインのチェックが終了したかどうかが判断される
(S10)。S9の処理は、各水平ラインについてパル
ス位置の測定結果をメモリAに書込む処理であり、S8
の処理は各水平ラインについて基準フィールドに読込ん
だパルス位置とのずれをメモリBに書込む処理である。
なおメモリA、メモリBはともにマイクロコンピュータ
29に内蔵されている。
【0049】全ラインのチェックが終了すると各水平ラ
インについてパルスの位置ずれが設定値Xを超えている
ライン数をカウントする。また、設定値Yを超える大き
な位置ずれを検出した場合は、人の動きに伴って現われ
た他の被写体の映像によるものであると判断する。すな
わち、直接には人の動きに関するパルスではないという
ことで、カウントの対象とはしない。このように、人の
動きの検出の精度を上げる工夫をする必要がある。これ
について図4を参照して説明する。
【0050】図4は一定時間経過ごとの時間軸上のパル
スを示す図であり、(A)−(C)の順に時間経過があ
るものとする。(A)を参照して、5番目の水平ライン
で(a)、6番目の水平ラインで(b)のパルスの位置
を測定する。次いで数フィールド後、(a)、(b)の
みが右方向へ移動し、(a)、(b)とも位置ずれ量>
Xとなったとする。このとき、5番目および6番目の水
平ラインのみ位置ずれ有りのラインとなる(移動したラ
インは2つのみとすると、N以下であるのでカウントの
対象となる)。さらに、1フィールド後(a)、(b)
は少し右方向へ移動し、(a)とその左のパルスの間に
別のパルスが現われ、それが5番目のパルスとなってい
る。このとき急激な位置ずれ(設定値Yを超える)があ
ったことになり、検出の対象とはしない。したがってこ
の時点では前回と同様、5番目、6番目のラインのみが
位置ずれ有りのラインと認識されたままとなる(S1
1)。これらの処理はメモリBに記憶されているパルス
の位置ずれのデータが設定値Xを超えているかどうかま
た設定値Yを超えていないかどうかをチェックし、その
数をカウントするものである。
【0051】ただし、人の動きによりパルス列が動く場
合は、パルス列の中の一部分のパルスのみの動きとなっ
て現われることから、ある設定値Mを超えるパルスの動
きがあった場合には、人の動きによるものとは判定しな
いようにする。言換えれば、あるフィールドで新たに同
時に位置ずれ量>Xとなった水平ラインの数がM以上あ
った場合には、それらの水平ラインは位置ずれ量>Xと
なった水平ラインとしてカウントしないようにする。
【0052】また、あるフィールドで設定値Xを超えて
いたラインか次のフィールドで設定値Xを超えなかった
場合については、一旦位置ずれを検出したラインという
ことで設定値Xを超えたラインとしてカウントする。こ
のようにして1つの偶数フィールドで新たに位置ずれ量
>Xとなった水平ラインの数がM以下である場合は、そ
の水平ラインを「人の動き」を検出したラインとして登
録し、次以降の各偶数フィールドでその「人の動き」を
検出したラインとして別のラインが登録されていけば、
登録されたライン数が次第に増えていく(S12,S1
3)。この登録されたライン数をカウントし、そのカウ
ント値が人の動きがあるかどうかの判断材料になるので
ある。
【0053】登録されたライン数をカウントする際、位
置ずれの大きさにより重み付けをし、位置ずれの大きさ
が大きい場合には人の動きの気配大ということでカウン
ト値を+2としてもよい。
【0054】図7に戻って、S14で登録されたライン
数のカウント値>N1の判断を行なう。これは偶数フィ
ールドごとに各水平ラインの該当パルスのチェックを
し、パルスが移動していると判定されたライン数、すな
わち前述の登録されたライン数が設定値N1を超えた場
合には「人の動きの兆候有り」という判断を下すために
行なう。登録されたライン数のカウント値が基準フィー
ルド後の読み込み回数がN2回以内でN1より大きくな
ったときは、Nのカウントアップを行なう(S15)。
ここでNは「人の動きの兆候有り」と判断した回数を示
すもので、この判断を下した後、パルス位置を測定する
基準フィールドを新たに設定をし直して(基準フィール
ドを更新して)、同様のことを繰り返す。
【0055】これは照明のON/OFFなどにより周囲
の明るさが変化した場合でもパルスの移動が検出され、
「人の動きの兆候有り」という誤った判断を下す可能性
があるためである。そのため、「人の動きの兆候有り」
が一定の設定時間T内でしかも継続して(N3回以上)
検出された場合のみ、「人の移動があった」と判定する
(S17−S20)。「人の移動有り」と判定されたと
きは、マイクロコンピュータ29より検出信号Eが出力
される。検出信号Eはたとえば映像モニタ駆動信号とな
り、モニタONするとともに撮像回路31に対してAG
C制御、アイリス制御を通常の撮像時における制御値に
戻す。
【0056】これら一連の検出の処理の際に判断基準と
なる設定値としては、上記のようにパルスの位置ずれデ
ータに対する設定値X,Y、「人の動きの兆候有り」と
判断した回数を示すN、「人の動きの兆候有り」という
判断を下すための設定値N1,N2,N3などがある。
これら対し、その数値をこの発明に係る監視カメラシス
テムを設置する際に周囲の撮影条件、すなわち、周囲の
明るさ、撮像範囲内に常時写る被写体の条件等により選
択するため、変化検出設定スイッチ27が設けられてい
る。また、前述したように、撮像範囲内のうち検出範囲
を限定したい場合は、それを設定するためのスイッチと
して検出範囲設定スイッチ26が設けられている。これ
により検出の対象となる水平ラインおよび水平ライン上
のパルス(水平ライン上のある範囲にあるパルスのみ検
出の対象とする)が限定される。
【0057】以上の実施例においては、撮像回路31よ
り出力される映像信号A、すなわちCCDなどの固体撮
像素子や撮像管より得られる光信号を電気信号に変換
後、それを加工した(AGCなど映像処理を行なった)
形の信号に対し処理を施しているが、加工する前の信号
に対し処理を施すことも可能である。この場合はより効
果的な検出が期待できる。というのは、人の動きによっ
てAGC制御値が変化する場合には、AGC制御前の信
号に対し処理を施す方が検出精度がよくなるためであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、所望の
映像信号を時間軸上のパルス列に変換し、そのパルス列
の移動の有無から人体のセンシングを行なうため、監視
カメラシステムにおいて高速のA/Dコンバータや大容
量メモリや赤外線センサなどが不要になる。その結果、
低コストでかつ簡単な監視カメラシステムが提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る監視カメラシステムの要部を示
すブロック図である。
【図2】撮像回路より出力される人の動きに対する映像
信号の動き等を示す図である。
【図3】この発明に係る監視カメラシステムの制御回路
を示す模式図である。
【図4】この発明に係る監視カメラシステムにおける人
の動きの検出精度を上げる一例を示す模式図である。
【図5】水平走査ラインとパルス位置チェックラインと
の関係を示す図である。
【図6】制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図7】制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の監視カメラシステムの要部を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来の監視カメラシステムの要部を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
2 高周波通過フィルタ 3 低周波通過フィルタ 4 ヒステリシス付コンパレータ 29 マイクロコンピュータ 31 撮像回路 32 フィルタ回路 33 パルス列変換手段 34 パルス列移動判別手段 35 制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の映像信号を出力する撮像手段
    と、 前記撮像手段に接続され、前記映像信号のうち所望の信
    号を得るためのフィルタ手段と、 前記フィルタ手段に接続され、前記所望の信号を時間軸
    上のパルス列に変換するためのパルス列変換手段と、 前記パルス列変換手段に接続され、前記変換されたパル
    ス列の移動の有無を判別する手段とを含む、監視カメラ
    システム。
  2. 【請求項2】 前記パルス列の移動時間を判別する手段
    をさらに含む、請求項1に記載の監視カメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記撮像手段は所定の範囲の撮像を行な
    い、前記監視カメラシステムはさらに、前記範囲内に常
    時動いている部分があるときは、前記判別手段はその範
    囲内の前記パルス列の移動の有無を判別しないよう制御
    する制御手段をさらに含む、請求項1に記載の監視カメ
    ラシステム。
  4. 【請求項4】 前記監視カメラシステムはさらに、前記
    変換されたパルス列におけるパルス数が最大となるよう
    前記パルス列変換手段を制御する制御手段をさらに含
    む、請求項1に記載の監視カメラシステム。
JP4295299A 1992-11-04 1992-11-04 監視カメラシステム Pending JPH06153201A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048074A1 (fr) 2000-12-11 2002-06-20 Nippon Soda Co.,Ltd. Procede de preparation d'un compose moleculaire

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WO2002048074A1 (fr) 2000-12-11 2002-06-20 Nippon Soda Co.,Ltd. Procede de preparation d'un compose moleculaire

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