JPH06152B2 - 心臓ペ−スメ−カ−用電極 - Google Patents

心臓ペ−スメ−カ−用電極

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JPH06152B2
JPH06152B2 JP4811586A JP4811586A JPH06152B2 JP H06152 B2 JPH06152 B2 JP H06152B2 JP 4811586 A JP4811586 A JP 4811586A JP 4811586 A JP4811586 A JP 4811586A JP H06152 B2 JPH06152 B2 JP H06152B2
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JP
Japan
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electrode
polarizability
electrodes
cardiac pacemaker
impedance
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JP4811586A
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斉 辻
春樹 山崎
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は心臓ペースメーカー用電極に関する。
(従来技術とその問題点) 心臓ペースメーカーは、制御部を含む本体、電線及び電
極から成る。電極、特に埋め込み式の心臓ペースメーカ
ーの電極に要求される性能は、電極が心臓に密着し易い
こと他に、ペースメーカーから発したパルスに対する分
極率が低いこと、心臓からの信号を検知する時のインピ
ーダンス(入力インピーダンス)が小さいこと、心臓に
信号を発する時のインピーダンス(出力インピーダン
ス)が大きいことである。そのため従来は生体に無害で
電気伝導率の高いPtまたはPt合金を用いて、出力イ
ンピーダンスを大きくするために電極の物理的大きさ小
さくし分極率を小さくまた、入力インピーダンスを小さ
くするためにPtまたはPt合金の表面をサンドブラス
ト或いはガラスビーズなどで機械的に粗面化して実質表
面積を大きくし、分極率、入力インピーダンスの改良を
行ってきたが、特に分極率、入力インピーダンスに対し
ては充分な効果がなく、これらの面で改善が望まれてい
た。
またPt又はPt合金は重いため、心臓に対する負担を
小さくする意味でより軽量なものが望まれている。
(発明の目的) 本発明は、上記要望に鑑みなされたものであり、出力イ
ンピーダンスを大きくするために電極の物理的大きさを
最小にし、且つ、分極率、入力インピーダンスを小さく
することを目的とするものである。特に分極率を小さく
することはペースメーカーの誤動作防止、電池寿命の延
長、心臓に対する応答性をたかめることにつながる。さ
らにより軽量化を進め心臓に対する負担を軽減すること
を目的とする。
(発明の構成) 本発明はTiまたはTi合金により作製した電極上にP
tとPt族酸化物の混合物をコーティングしたことを特
徴とする。
本発明者らは分極率を小さく、また、入力インピーダン
スを小さくするために鋭意研究した結果、これらを小さ
くするためには実質表面積よりも体液中の水素イオンお
よび塩素イオンとの親和力が小さく、且つ、これらイオ
ンを放電させる触媒能に優れる材料を電極に使用すれば
分極率、入力インピーダンスを非常に有効に小さくする
ことができることを発見した。すなわち分極率を小さく
するためには電極と体液界面の水素イオンおよび塩素イ
オンをできるだけ短時間に原子あるいは分子化させれば
分極率が非常に小さくなり、その結果、入力インピーダ
ンスも小さくなるのである。本発明者らはこれら水素イ
オンおよび塩素イオンに対する触媒能に優れる材料を探
すべく実験した結果、Pt酸化物が最も適しているとい
う結論に至った。
本発明で電極素材をTiまたはTi合金に限ったのは、
これらの材料は生体に無害で且て比重がPtまたはPt
合金の1/3〜1/4と軽量だからである。さらにコーティン
グ層をPtとPt族酸化物の混合物と限定したのはPt
はコーティング層と下地との密着強度を高めるためであ
り、Pt族酸化物は水素イオン、塩素イオンに対する触
媒能に優れるからである。
本発明に適用されるコーティング法は物理蒸着法、化学
蒸着法、焼付法、溶射法、メッキ法などがあるが、これ
ら方法には限定されず、PtとPt族酸化物がコーティ
ングされれば、いかなる方法を用いても良いものであ
る。また、コーティングは全面にする必要はなく、体液
と接する部分のみで良い。さらにコーティング厚は0.5
μ以上であれば十分に触媒能は発揮されることが確認で
きた。
(実施例) 本発明によれば心臓ペースメーカー用電極の実施例を従
来例と共に説明する。
先ず従来例について説明すると純Tiにて第1図に示す
寸法形状の心臓ペースメーカー用電極1を作り頭部2に
50μのガラスビーズをブラストして有効表面積の増加を
図った。
次に実施例1について説明すると、純Tiにて第1図に
示す寸法形状の心臓ペースメーカー用電極1を作り、こ
の頭部2にプラズマ溶射にて、Pt−Pt30wt%を溶射
してコーティング膜3を得、第2図に示す如く心臓ペー
スメーカー用電極を得た。この時膜厚は2.5μであっ
た。この電極を大気中にて700℃、2時間酸化処理をす
ることにより、Pt−PdO混合物とした。
次いで実施例2について説明するとTi−3Al−2V
wt%合金にて第1図に示す寸法形状の心臓ペースメー
カー用電極1を作り、この頭部2に、焼き付け法により
Pt−IrO75wt%のコーティング膜3を得、第2図
に示す心臓ペースメーカー用電極を得た。この時膜厚は
0.8μであった。
このようにして得られた従来例及び実施例1、2の心臓
ペースメーカー用電極を第3図に示すテスト回路にてパ
ルス波形から分極率を、さらに第4図に示すテスト回路
にて入力インピーダンスを測定した処、後記の表−1に
示すような結果を得た。
第3図中、10は電解槽で、溶液11はNaCl9g、水1
、エタノール1であり、溶液中の陰極12は心臓ペー
スメーカー用電極、陽極13は12cm2のTi板で、極間
距離50mmである。14は10mAの定電流電源、15は波形測
定用のオッシロシコープである。
第4図中、10乃至13は第3図と同一物を示すので、その
説明を省略する。16は100mV、50Hz電源、17は10Ωシ
ャント抵抗で、入力インピーダンスを測定するもであ
る。
前記の分極率の計算方法は、第5図のパルス波形のPの
maxとVから次のように導き出すものである。
分極率(%)=(V/Vmax)×100 また、前記センシングインピーダンスの計算方法は、次
式の通りである。
上記の表−1で明らかなように実施例1、2の心臓ペー
スメーカー用電極は、従来例の心臓ペースメーカー用電
極に比べ、分極率が著しく低く、また入力インピーダン
スが桁違いに小さいことが判る。
(発明の効果) 以上詳記した通り本発明の心臓ペースメーカー用電極の
製造方法によれば、物理的大きさを可能なかぎり小さく
した上でPt族酸化物がコーティングされているので、
分極率が著しく低くて心臓からの応答性が高く、電力の
消耗度が少なく、センシングインピーダンスが桁違いに
小さくて、信頼性の極めて高い心臓ペースメーカー用電
極を得ることができるという優れた効果がある。また従
来例に比し、1/3〜1/4の重さなので心臓に対する負担を
大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の心臓ペースメーカー用電極の形状寸法を
示す図、第2図は実施例によって得られたPtとPt族
酸化物のコーティング膜のある電極を示す図、第3図は
分極率を測定するテスト回路を示す図、第4図はセンシ
ングインピーダンスを測定するテスト回路を示す図、第
5図は分極率を計算する要素となるパルス波形を示す図
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TiまたはTi合金により作成した心臓ペ
    ースメーカー用電極上にPtとPt族金属の酸化物の混
    合物がコーティングされていることを特徴とする心臓ペ
    ースメーカー用電極。
JP4811586A 1986-03-05 1986-03-05 心臓ペ−スメ−カ−用電極 Expired - Lifetime JPH06152B2 (ja)

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JP4811586A JPH06152B2 (ja) 1986-03-05 1986-03-05 心臓ペ−スメ−カ−用電極

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JP4811586A JPH06152B2 (ja) 1986-03-05 1986-03-05 心臓ペ−スメ−カ−用電極

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JPS62204765A JPS62204765A (ja) 1987-09-09
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0312495A3 (de) * 1987-10-16 1989-08-30 Institut Straumann Ag Elektrisches Kabel für die Durchführung mindestens einer Stimulation und/oder Messung in einem menschlichen oder tierischen Körper

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Publication number Publication date
JPS62204765A (ja) 1987-09-09

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