JPH0654915A - 心臓ペースメーカー用電極リード - Google Patents

心臓ペースメーカー用電極リード

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JPH0654915A
JPH0654915A JP22914792A JP22914792A JPH0654915A JP H0654915 A JPH0654915 A JP H0654915A JP 22914792 A JP22914792 A JP 22914792A JP 22914792 A JP22914792 A JP 22914792A JP H0654915 A JPH0654915 A JP H0654915A
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JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrode lead
polarizability
heart
pace maker
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Pending
Application number
JP22914792A
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English (en)
Inventor
Haruki Yamazaki
春樹 山嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より低い分極率及び入力インピーダンスを得
ることにより、心臓からの信号検知精度が高くなって極
めて信頼性の高い心臓ペースメーカーを得ることがで
き、しかも電極を小さくできて、電力の消耗を少なくで
き、ペースメーカーをより一層小型化できる電極リード
を提供する。 【構成】 PtとPt族酸化物の混合物を、カソード電
極及びアノード電極にコーティングし、この両電極をリ
ード線に組み込んでなる心臓ペースメーカー用電極リー
ド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心臓ペースメーカー用
電極リードに関する。
【0002】
【従来の技術】心臓ペースメーカーは、制御部を含む本
体、リード線及び電極から成る。埋め込み式の心臓ペー
スメーカーの電極に要求される性能は、電極が心臓に密
着し易いことの他に、ペースメーカーから発したパルス
に対する分極率が低いこと、心臓からの信号を検知する
時のインピーダンス(入力インピーダンス)が小さいこ
と、心臓に信号を発する時のインピーダンス(出力イン
ピーダンス)が大きいことである。
【0003】その為従来は、生体に無害で電気伝導率の
高いPtまたはPt合金を用いて、出力インピーダンス
を大きくする為に電極の物理的大きさを小さくし分極率
を小さくし、また入力インピーダンスを小さくする為に
PtまたはPt合金の表面をサンドブラスト或いはガラ
スビーズなどで機械的に粗面化して実質的表面積を大き
くし、分極率、入力インピーダンスの改良を行ってきた
が、特に分極率、入力インピーダンスに対しては十分な
効果がなく、これらの面の改善が望まれていた。
【0004】このようなことから本出願人は、分極率を
小さく、また入力インピーダンスを小さくする為に、特
開昭62-204764 号〜204767号に記載の心臓ペースメーカ
ー用電極を提案した。この心臓ペースメーカー用電極
は、実質表面積よりも大きく、体液中の水素イオン及び
塩素イオンとの親和力が小さく、且つこれらイオンを放
電させる触媒能に優れたPtとPt族酸化物の混合物
を、PtまたはPt合金やTiまたはTi合金のカソー
ド電極にコーティングしたものである。ところで、この
心臓ペースメーカー用電極の分極率は 5.8〜 7.3%で、
十分小さいものとは言えず、さらに小さいものが要望さ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
より低い分極率、入力インピーダンスを得るべく鋭意攻
究の結果、心筋を刺激する電極で関電極と呼ばれるカソ
ード電極と対をなすもう一方の不関電極であるアノード
電極が、カソード電極に比べ表面積が5〜20倍もあるの
で、このアノード電極にPtとPt族酸化物の混合物を
コーティングする方が実質的効果の大きいことを見い出
した。
【0006】本発明はこの点に着目してなされたもの
で、より低い分極率及び入力インピーダンスを得ること
により、心臓からの信号検知精度が高くなって極めて信
頼性の高い心臓ペースメーカーを得ることができ、しか
も電極を小さくできて、電力の消耗を少なくでき、ペー
スメーカーをより一層小型化できる電極リードを提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の心臓ペースメーカー用電極リードは、Ptと
Pt族酸化物の混合物を、カソード電極及びアノード電
極にコーティングし、この両電極をリード線に組み込ん
でなるものである。本発明の心臓ペースメーカー用電極
リードに於いて、カソード電極及びアノード電極にコー
ティングする材料をPtとPt族酸化物の混合物と限定
したのは、Ptはコーティング層と下地との密着強度を
高めるためであり、Pt酸化物は水素イオン、塩素イオ
ンに対する触媒能に優れるからである。
【0008】コーティング方法は、物理蒸着法、化学蒸
着法、焼付法、溶射法、メッキ法があるが、これらの方
法に限定されず、PtとPt酸化物がコーティングでき
れば、いかなる方法でも良い。またコーティングは全面
にする必要はなく、体液と接する部分のみで良い。さら
にコーティング厚は 0.5μm以上であれば十分に触媒能
は発揮されるものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された本発明の心臓ペースメ
ーカー用電極リードは、カソード電極のみならず、カソ
ード電極よりも表面積が5〜20倍も大きいアノード電極
に、実質表面積よりも大きく、体液中の水素イオン、塩
素イオンとの親和力が小さく、且つこれらのイオンを放
電させる触媒能に優れたPtとPt族酸化物の混合物が
コーティングされているので、極めて低い分極率と入力
インピーダンスを得ることができる。
【0010】
【実施例】本発明の心臓ペースメーカー用電極リードの
実施例と従来例について説明する。先ず実施例について
説明すると、図1に示すように脚径 0.5mm、脚長 3.5m
m、頭径 1.7mm、頭厚 0.3mm、上面周縁 0.3mmRのリベ
ット型のPt−Ir10%よりなるカソード電極1の頭部
2の上面及び周面に、焼き付け法により厚さ 1.5μmに
下記の表1のNO.1〜NO.4の成分のコーティング
膜3を施して4種のカソード電極4を得た。また図2に
示すように内径 1.3mm、外径 1.8mm、長さ 2.0mmの細径
部5を両端に有し、中間に外径 2.5mm、長さ8mmの大径
部6を有する管状のPt−Ir10%よりなるアノード電
極7の大径部6の外周面に、焼き付け法により厚さ 1.5
μmに下記の表1のNO.1〜NO.4の成分のコーテ
ィング膜8を施して4種のアノード電極9を得た。
【0011】
【表1】
【0012】こうして得た4種のカソード電極4と4種
のアノード電極9を図3に示すように夫々リード線10に
組み込んで実施例1〜4の電極リード11を得た。この実
施例1〜4の電極リード11を図4に示すテスト回路にて
パルス波形から分極率を、さらに図5に示すテスト回路
にて入力インピーダンスを測定した。図4に於いて、12
は電解槽で、溶液13はNaCl9g、水1リットル、エ
タノール1リットルであり、溶液13中の陰極はカソード
電極4、陽極はアノード電極9、極間距離50mmである。
14は10mAの定電流電源、15は波形測定用オッシロスコー
プである。
【0013】図5に於いて、12、13、4、9は図4と同
一物を示すので、その説明を省略する。16は 100mV、50
Hz 電源、16は10Ωシャント抵抗で、入力インピーダン
スを測定するものである。前記の分極率の計算方法は、
図6のパルス波形のPのVmax とVp から次のように導
き出すものである。 分極率(%)=(Vp /Vmax )×100 また、前記入力インピーダンスの計算方法は、次式の通
りである。
【0014】
【外1】
【0015】次に従来例について説明する。従来例1及
び2は、実施例と同一寸法、同一材質のカソード電極1
の頭部2の上面及び周面に、プラズマ溶射にてPt−I
r30%及びPt−Ir75%のコーティング膜を夫々形成
し、これを大気中にて 700℃、2時間酸化処理してPt
−IrO2 30%及びPt−IrO2 75%のコーティング
膜3を形成して、2種のカソード電極4を得、このカソ
ード電極4とコーティング膜の施されない実施例と同一
寸法、同一材質のアノード電極7を図3と同様にリード
線10に組み込んで電極リードを得た。従来例3は、実施
例と同一寸法、同一材質のコーティング膜の施されない
カソード電極1とアノード電極7を図3と同様にリード
線10に組み込んで電極リード11を得た。これら従来例1
〜3の電極リードを、実施例と同様に図4に示すテスト
回路にてパルス波形から分極率を、さらに図5に示すテ
スト回路にて入力インピーダンスを測定した。前記実施
例1〜4と従来例1〜3の分極率及び入力インピーダン
スの測定結果を下記の表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】上記表2で明らかなように実施例1〜4の
電極リードは、従来例1〜3のそれよりも分極率が著し
く低く、入力インピーダンスも低いことが判る。
【0018】
【発明の効果】以上の通り本発明の心臓ペースメーカー
用電極リードは、カソード電極のみならず、カソード電
極よりも表面積が5〜20倍も大きいアノード電極に、実
質表面積よりも大きく、体液中の水素イオン、塩素イオ
ンとの親和力が小さく、且つこれらのイオンを放電させ
る触媒能に優れたPtとPt族酸化物の混合物がコーテ
ィングされているので、分極率が極めて低くなって、ペ
ースメーカーによる心臓からのペースメーカーによるパ
ルスの応答性が高くなり、電力の消耗も少なくなり、入
力インピーダンスもより低くなって、心臓からの信号検
知精度が高くなって、極めて信頼性の高い心臓ペースメ
ーカーが得られる。また、前記のように分極率、入力イ
ンピーダンスが極めて低いので、カソード電極、アノー
ド電極共により小さくできて、ペースメーカーのより一
層の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の心臓ペースメーカー用電極リードに於
けるカソード電極を示す図である。
【図2】本発明の心臓ペースメーカー用電極リードに於
けるアノード電極を示す図である。
【図3】本発明の心臓ペースメーカー用電極リードを示
す図である。
【図4】分極率を測定するテスト回路を示す図である。
【図5】入力インピーダンスを測定する回路を示す図で
ある。
【図6】分極率を計算する要素となるパルス波形を示す
図である。
【符号の説明】 3、7 PtとPt族酸化物の混合物のコーティング膜 4 カソード電極 9 アノード電極 10 リード線 11 電極リード
【外1】
【表1】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PtとPt族酸化物の混合物を、カソー
    ド電極及びアノード電極にコーティングし、この両電極
    をリード線に組み込んでなる心臓ペースメーカー用電極
    リード。
JP22914792A 1992-08-05 1992-08-05 心臓ペースメーカー用電極リード Pending JPH0654915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22914792A JPH0654915A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 心臓ペースメーカー用電極リード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22914792A JPH0654915A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 心臓ペースメーカー用電極リード

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Publication Number Publication Date
JPH0654915A true JPH0654915A (ja) 1994-03-01

Family

ID=16887514

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JP22914792A Pending JPH0654915A (ja) 1992-08-05 1992-08-05 心臓ペースメーカー用電極リード

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