JPH06152479A - 受信装置および受信装置の感度測定装置 - Google Patents

受信装置および受信装置の感度測定装置

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JPH06152479A
JPH06152479A JP4328659A JP32865992A JPH06152479A JP H06152479 A JPH06152479 A JP H06152479A JP 4328659 A JP4328659 A JP 4328659A JP 32865992 A JP32865992 A JP 32865992A JP H06152479 A JPH06152479 A JP H06152479A
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signal
output
reception
switching
circuit
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JP4328659A
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Inventor
Hiroya Ouchi
博也 大内
Haruzo Tayama
春藏 田山
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の受信経路を選択する受信装置におい
て、常にS/N感度の良い受信経路を選択できるように
する。 【構成】 別々の受信経路のフロントエンド32aと3
2bにより受信されたIF出力のレベルがそれぞれレベ
ル検出部34a,34bにより検出され、またノイズ検
出部35aと35bによりノイズレベルも検出される。
切換信号生成部36a,36bでは、IF出力レベルと
ノイズレベルとの比に応じた切換信号が生成される。比
較選択部37から切換部38に前記切換信号に応じた選
択指令信号Eが出され、切換部38では前記切換信号の
レベルが高い側の受信経路が選択される。切換信号はI
F出力レベルとノイズレベルとの比に応じたものである
ため、常にS/N比の良好な受信経路が選択されること
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車載用のダイバ
ーシティ方式のラジオ受信機または車載用遠隔操作装置
などにおいて、受信感度を最良にした受信装置および受
信感度を高精度に測定できるようにした受信装置の感度
測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車載用のダイバーシティ方式のラ
ジオチューナでは、複数のアンテナおよび複数の受信経
路が設けられ、これらの受信経路による受信信号のうち
受信レベルの高い信号を選択して後段の処理部に送るよ
うになっている。このダイバーシティ方式のラジオチュ
ーナでは、図8に示すように、自動車Cの異なる受信位
置に例えば受信波長に相当する間隔を介してアンテナA
及びBが2箇所に設けられ、アンテナAとBとで放送局
Rからの放送波が異なる電界強度にて受信できるように
し、いずれかの受信経路を選択することにより、常に高
感度の受信ができるようになっている。
【0003】図9は、従来のダイバーシティ方式のFM
ラジオチューナの回路構成を示すブロック図である。こ
のラジオチューナ11には、アンテナAとBに対応した
別々の受信経路が設けられている。アンテナAの受信経
路には、フロントエンド13aと、フロントエンド13
aから得られた中間周波数信号を検波するIF検波部1
4aが設けられ、アンテナBの受信経路にも同様にフロ
ントエンド13bとIF検波部14bが設けられてい
る。それぞれの受信経路のIF検波部14aと14bに
はシグナルメータ15aと15bが接続されてそれぞれ
のIF検波部14aと14bにて検波された中間周波数
出力の強度が検出できるようになっている。比較選択部
16では、前記シグナルメータ15aと15bのそれぞ
れにより検出された出力強度が比較され、この比較結果
に基づき切換部12が制御されて、IF検波部14aま
たは14bからの中間周波数出力のうち受信強度の高い
方が選択される。
【0004】図10に示すように、このラジオチューナ
11では、アンテナAの受信経路により受信された受信
信号のIF検波出力をA1とし、アンテナBの受信経路
により受信された受信信号のIF検波出力をB1とした
ときに、両IF検波出力A1またはB1のうちの強度の高
い方が常に選択される。また、受信装置において、感度
のよい受信を行うためには、受信装置の製造時の感度調
整を高精度に行うことが必要である。例えば、自動車用
の遠隔操作装置における受信装置を例にすれば、この種
の装置では、送信装置からはディジタル信号が周波数変
調されて送信され、受信装置では、この信号を検波し復
調してディジタル信号を得る。
【0005】図11は、この種の受信装置40の構造の
一例を示している。この種の装置では、送信装置からデ
ィジタル信号が振幅変調されて送信される。受信装置4
0では、アンテナ回路(同調回路)41により受信周波
数帯の信号が同調されて取り出され、この受信周波数と
局部発振回路42からの周波数がミキサ回路43により
周波数混合されてIF帯の信号に変換される。このIF
帯の信号は検波回路44により検波されて搬送波成分が
除去される。さらに後段のコンパレータ45により所定
のしきい値と検波された信号とが比較され、受信信号に
応じた矩形波が形成されてディジタル信号が復調され
る。
【0006】この受信装置の製造工程において、受信感
度を測定してアンテナ回路41などを調整する方法とし
ては、信号発生装置46から、319MHzなどの周波
数信号を例えば14dBμ程度の微弱信号として、受信
装置40に与える。このように非常に微弱な信号を受信
装置に与え、同時にアンテナ回路41やミキサ回路43
などの同調・選択回路の調整などを行う。そして、受信
装置40からランダムにハイ・ロウの信号が得られるよ
うになったときに、受信装置40は14dBμの非常に
微弱な信号を受信できる感度を有していると判断してい
る。すなわち、受信装置40からハイ・ロウの信号がラ
ンダムに出力されているとき、14dBμ程度の微弱な
信号が受信できる感度となり、その検波された信号の微
小の強度変化によりコンパレータ45が動作するに至っ
ていると判断している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】まず図9に示すダイバ
ーシティ方式のラジオチューナ11の受信感度の問題に
ついて述べる。ラジオチューナ11にて受信される放送
波には、周囲のノイズ源から発生するノイズが重畳され
るのを避けることができない。アンテナAの受信経路と
アンテナBの受信経路にてこの放送波を受信した場合
に、アンテナAの受信経路とアンテナBの受信経路のそ
れぞれの受信信号にノイズが重畳されることになる。し
かしながら、アンテナAとBとの位置の差およびそれぞ
れのフロントエンド13a,13bの特性の差などによ
り、アンテナAの受信経路とアンテナBの受信経路とで
ノイズの強度が異なり、しかもこのノイズの強度レベル
の変化は、A1またはB1で示すIF検波出力の強度レベ
ルの変化と必ずしも比例しない。
【0008】そのため、比較選択部16の比較結果によ
り切換部12を切換えてIF検波出力を選択した場合、
選択されたIF検波出力に高いレベルのノイズが含まれ
ることがある。図10では、これを説明するために、ア
ンテナAの受信経路にて受信される受信出力に重畳され
るノイズの強度レベルをA2で示し、アンテナBの受信
経路にて受信される受信出力に重畳されるノイズの強度
レベルをB2で示している。例えば図10にてXで示す
範囲ではアンテナAの受信経路に受信されたIF検波出
力A1のレベルが高いため、切換部12ではアンテナA
の受信経路が選択されるが、このときアンテナAの受信
経路にて受信される受信出力に含まれるノイズの強度レ
ベルA2が高くなっているため、S/N比の悪い受信信
号が選択されていることになる。このように、従来のダ
イバーシティ方式のラジオチューナでは、受信信号の強
度レベルのみが優先されているため、選択された受信経
路の受信出力がS/N比の低下したものとなり、必ずし
も良好な受信音声が得られない場合がある。
【0009】また、図11に示した受信装置の感度の測
定ならびに調整作業には以下に示す問題がある。図11
に示した受信装置40の感度測定方法では、信号発生装
置46から非常に微弱な信号を与え、コンパレータ45
がランダムに動作してハイ・ロウの受信信号がランダム
に得られたときに、受信装置が例えば14dBμの受信
感度を有しているものと判断している。しかしながら、
このように非常に微弱な信号を与えて感度を測定する方
法では、例えば工場内の周囲の機器などから発生するノ
イズ信号が受信装置40に入り、このノイズ信号により
コンパレータ45が動作したような場合であっても、1
4dBμの受信感度を有しているものと判断されてしま
い、よって正確な感度測定ならびに調整作業ができない
ことになる。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、異なる受信経路により受信された受信信号のう
ち、S/N比の良い方を選択することにより、常に良質
の受信出力を得られるようにした受信装置を提供するこ
とを目的とし、また周囲のノイズ信号と関係なく、受信
装置の受信感度を確実に測定でき且つ調整できるように
した受信装置の感度測定装置を提供することを目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による受信装置
は、複数の受信経路のそれぞれに、受信信号の強度を検
出するレベル検出部と、受信信号に含まれるノイズの強
度を検出するノイズ検出部、および前記レベル検出部に
より検出された受信信号の強度と前記ノイズ検出部によ
り検出されたノイズの強度との比に基づいた切換信号を
生成する切換信号生成部とが設けられ、且つそれぞれの
受信経路にて生成された前記切換信号を比較する比較
部、およびこの比較部における比較結果に基づいて前記
複数の受信経路のいずれかを選択する切換部が設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の受信装置の感度測定装置
は、受信信号の信号強度に応じてハイまたはロウの復調
出力を得る受信装置の受信感度を測定する装置におい
て、所定周波数の信号を三角波信号により振幅変調した
信号を前記受信装置に出力する手段と、前記受信装置か
らの復調信号のハイ・ロウの切り替わり時刻を検出する
検出手段とを有することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記第1の手段では、異なる受信経路にて受信
された受信信号のそれぞれについて受信信号の強度と受
信信号に含まれるノイズの強度との比に応じた切換信号
が生成される。この切換信号は受信強度とノイズ強度と
の比に応じたものであるため、それぞれの受信経路にお
ける受信信号のS/N比に対応したものとなる。この切
換信号に基づいて受信経路が選択切換えされるため、常
にS/N比の良好な受信経路が選択されることになる。
【0014】上記第2の手段では、受信信号の信号強度
に応じてハイまたはロウの復調信号を得る受信装置の感
度測定において、まず微弱な強度にて且つ振幅が三角波
状に変化する変調信号を受信装置に与える。受信装置で
はその受信感度に応じて、前記三角波状の変調信号の強
度変化に基づくコンパレータなどの動作タイミングが変
化し、受信感度に応じてハイの復調出力とロウの復調出
力との切り替わり時刻が相違する。したがってこのハイ
・ロウの切り替わり時刻を検出することにより、受信感
度の良否を確認することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は請求項1記載の本発明の受信装置の一実施例
としてのダイバーシティ機能を有するFMチューナ31
の回路ブロック図、図2はアンテナAの受信経路におけ
る各信号の出力レベルを示す線図、図3はアンテナBの
受信経路における各信号の出力レベルを示す線図、図4
は切換信号のレベル変化に応じた受信経路の選択動作を
示す線図である。図8に示したように、アンテナAとB
は自動車Cの車体の異なる位置に設けられている。アン
テナAはフロントエンド32aに接続され、アンテナB
はフロントエンド32bに接続されている。
【0016】前記フロントエンド32aと32bのそれ
ぞれには、アンテナ同調回路、高周波増幅回路、高周波
同調回路、局部発振回路、周波数混合回路などが設けら
れており、放送波から同調された受信信号に基づいたI
F(中間周波数)信号が生成される。フロントエンド3
2aの後段には、IF信号を増幅するIFアンプ33a
が設けられ、さらにその後段には、増幅されたIF出力
Aaの信号強度を検出するレベル検出部34aと、IF
出力Aa中のノイズ成分の強度を検出するノイズ検出部
35aとが設けられている。
【0017】前記フロントエンド32bの後段にも同様
に、IFアンプ33bが設けられており、これにより増
幅されたIF出力Baの信号強度を検出するレベル検出
部34bと、IF出力Ba中のノイズ成分の強度を検出
するノイズ検出部35bが設けられている。アンテナA
の受信経路の後段には、前記レベル検出部34aにより
検出されたIF出力レベルAbとノイズ検出部35aに
より検出されたノイズレベルAcとの比に基づいて切換
信号Adを生成する切換信号生成部36aが設けられて
いる。この切換信号生成部36aは、例えば減算処理回
路であり、レベル検出部34aにより検出されたIF出
力レベルAbとノイズ検出部35aにより検出されたノ
イズレベルAcとの差を算出することにより切換信号A
dが生成される。
【0018】アンテナBの受信経路の後段にも同様の切
換信号生成部36bが設けられており、例えばレベル検
出部34bにより検出されたIF出力レベルBbとノイ
ズ検出部35bにより検出されたノイズレベルBcとの
差を算出することにより切換信号Bdが生成される。切
換信号信号生成部36aにて生成された切換信号Ad
と、切換信号生成部36bにて生成された切換信号Bd
は比較選択部37に入力される。この比較選択部37で
は、前記切換信号Adと切換信号Bdとでどちらのレベ
ルが高いかの比較が行われ、比較選択部37からは切換
信号の高い側の受信経路を選択するための選択指令信号
Eが出される。
【0019】前記アンテナAとアンテナBのそれぞれの
受信経路のIFアンプ33aと33bからのIF出力A
a,Baは共に切換部38に入力されている。切換部3
8では前記選択指令信号Eに基づいた切換動作が行われ
て、いずれかのIF出力AaまたはBaが選択され、選
択されたIF出力が後段の検波部などを有するオーディ
オ出力生成部へ送られる。
【0020】次に、図2ないし図4に示す線図を参照し
て、上記構成のFMチューナ31の受信動作を説明す
る。図2ないし図4において縦軸は各信号の出力レベル
を示し、横軸は時間を示す。図2はアンテナAの受信経
路の各信号レベルを示している。アンテナAから受信さ
れた放送波は、フロントエンド32aにて同調され、増
幅され、さらに局部発振周波数と混合されてIF信号が
生成され、これがIFアンプ33aにて増幅されてIF
出力Aaが得られる。レベル検出部34aではIF出力
Aaの出力レベルが検出される。またノイズ検出部35
aにおいてIF出力Aa内に含まれるノイズレベルが検
出される。各検出部34aと35aでは、IF出力とノ
イズ成分のそれぞれの交流信号の振幅に比例した直流電
圧が出力され、この直流電圧がそれぞれIF出力レベル
AbとノイズレベルAcとなる。切換信号生成部36a
では、前記IF出力レベルAbからノイズレベルAcが
減算され、その減算結果が切換信号Adとなる。図2に
示すように、この切換信号Adのレベルが高いときアン
テナAからの受信出力のS/N比が良好となる。
【0021】図3はアンテナBの受信経路の各信号レベ
ルを示している。アンテナBの受信経路においても、I
Fアンプ33bにより増幅されたIF出力Baの出力レ
ベルがレベル検出部34bにて検出されてIF出力レベ
ルBbが得られ、さらにノイズ検出部35bによりノイ
ズレベルBcが得られる。そして切換信号生成部36b
ではIF出力レベルBbからノイズレベルBcが減算さ
れて切換信号Bdが生成される。
【0022】比較選択部37では、両切換信号AdとB
dのレベルが比較される。図4に示すように、両切換信
号AdとBdのレベルが比較され、切換信号のレベルの
高い側の受信経路を選択する選択指令信号Eが生成され
る。すなわち図4においてT1で示す時間では、切換信
号AdがBdよりも高いレベルであり、またT2で示す
時間では切換信号BdがAdよりも高いレベルである。
この場合、選択指令信号Eは、T1の時間ではアンテナ
Aの受信経路の選択を指令し、T2の時間ではアンテナ
Bの受信経路の選択を指令するものとなる。
【0023】切換部38では前記選択指令信号Eに基づ
く切換動作が行われ、前記T1の時間ではアンテナAの
受信経路のIF出力Aaが選択され、時間T2ではアン
テナBの受信経路のIF出力Baが選択される。その結
果IF出力AaとBaのそれ自体の出力レベルとは無関
係に、常に切換信号AdとBdのレベルの高い側の受信
経路が選択され、常にS/N比の良好な受信経路が選択
されて、後段のオーディオ処理部に出力される。
【0024】図4では選択されたIF出力AaとBaの
レベルを実線で示している。この図で示されるように、
受信経路の選択はIF出力AaとBaのそれ自体のレベ
ル変化と無関係に切換えられるため、図4にてFで示す
ように切換時にIF出力のレベルに不連続点が形成され
る。しかしながらこのレベルの不連続は、後段にリミッ
タや時定数回路を設けることにより除去することができ
る。
【0025】図5は、請求項1記載の本発明の他の実施
例を示している。図5に示すFMチューナでは、アンテ
ナAの受信経路に、IFアンプ33aとレベル検出部
(シグナルメータ)34aとIF検波部39aが含まれ
て検波後のオーディオ信号Aeが出力される1チップの
集積回路P1が使用され、アンテナBの受信経路にも同
様にIFアンプ33bとレベル検出部(シグナルメー
タ)34bと検波部39bとが含まれた集積回路P2が
使用されている。
【0026】そしてノイズ検出部35a,35b、切換
信号生成部36a,36b、比較選択部37、切換部3
8を設けることは図1の実施例と同じである。この実施
例では図2ないし図4で示したものと同様に、切換信号
AdとBdのうちのレベルが高い側の受信経路が切換部
38により切換えられる。この切換部38では、検波後
のオーディオ信号AeまたはBeが選択されて、後段の
ステレオ復調部などに送られる。なお本発明はFM受信
装置に限られず、AM受信装置などにも、また、ラジオ
放送波に限らずテレビ放送波についても実施できる。さ
らに、放送波を受信する受信装置に限られず、トランシ
ーバなどの各種受信装置に使用可能である。
【0027】次に図面を参照して、請求項2記載の本発
明の実施例を説明する。図6は本発明による感度測定装
置を示す回路ブロック図、図7は感度測定装置の各部の
信号波形を示す線図である。図6に示す感度測定装置
は、図11にて符号40で示した受信装置を被測定装置
とするものである。この受信装置40は前述のように、
ディジタル信号が振幅変調された送信信号を受信するも
のであり、受信信号の強度が所定値以上になると、コン
パレータ45からハイの出力が得られ、このハイ・ロウ
の信号がディジタルの復調信号となる。
【0028】感度測定装置において、符号51は発振回
路であり例えば200Hzの周波数信号を発振するよう
になっている。この発振回路51の後段には周波数分周
回路52が設けられ、この周波数分周回路で前記200
Hzの周波数信号が2分の1の周波数に分周され、10
0Hzの基準矩形波信号64が得られる(図7(A))
参照。分周回路52により分周された基準矩形波信号6
4は、2経路に別れて出力される。一方は、三角波生成
回路53に出力され、基準矩形波信号64と同周期の三
角波信号66が生成される。三角波生成回路53は、充
放電回路(積分回路)などにより構成される。また基準
矩形波信号64は、第2のワンショット回路59に出力
される。このワンショット回路59では、図7(I)に
示すように、前記基準矩形波信号64の信号の立ち下が
りにタイミングを合わせてワンショット信号68が生成
される。
【0029】前記三角波生成回路53により生成された
三角波信号66は、アンプ54およびサンプルホールド
回路61に出力される。アンプ54では三角波信号66
が増幅されて、信号発生装置(SG)55に与えられ
る。この信号発生装置55では、例えば319MHzの
高周波信号が発振され、この高周波信号が搬送波成分と
なって前記三角波信号66により振幅変調され、この変
調信号67が被測定装置である受信装置40に与えられ
る。なお図7(C)に示すように、信号発生装置55に
より生成された変調信号67は、例えば14dBμ程度
の非常に微弱な強度を中心として三角波にて振幅変調さ
れたものである。
【0030】受信装置40では、前記三角波にて振幅変
調された変調信号67が受信され、検波回路44により
検波され、コンパレータ45において所定のしきい値に
応じてハイ・ロウに切り替わる出力が得られる。この出
力は受信装置40の受信感度に応じて変化するものであ
り、これを図7では(D)(E)(F)の三例で示して
いる。(D)は受信感度が高いときの出力、(E)は受
信感度が中程度のときの出力、(F)は受信感度が低い
ときの出力である。
【0031】この受信装置40からの受信復調出力は、
増幅回路あるいは所定のコンバータ回路57A,57B
を介して、R−Sフリップフロップ回路58のセット端
子Sに出力される。このR−Sフリップフロップ回路5
8のリセット端子Rには、前記第2のワンショット回路
59にて生成されたワンショット信号68(図7(I)
参照)が入力される。R−Sフリップフロップ回路58
の出力端子Qからは、セット端子Sの入力が変化する度
にハイの出力が得られ、またリセット端子Rへの入力に
よりリセットされて出力端子Qの出力はロウになる。R
−Sフリップフロップ回路58の出力端子Qからの出力
は第1のワンショット回路60に与えられる。図7
(H)に示すように、このワンショット回路60では、
フリップフロップ出力の立ち上りにタイミングを合わせ
たワンショット信号70が生成される。
【0032】上記のワンショット信号70は、受信装置
40の受信感度に応じてその立ち上り時刻が相違する。
この立ち上り時刻を検出するために、このワンショット
信号70がサンプルトリガー信号としてはサンプルホー
ルド回路61に与えられる。またこのサンプルホールド
回路61には前記三角波生成回路53を経た三角波信号
66が与えられている。サンプルホールド回路61で
は、ワンショット信号70をトリガー信号として、この
トリガーがあったときの三角波信号の電圧がサンプルさ
れホールドされる。このサンプルホールド出力は、電圧
検出回路62に与えられ、サンプルホールドされた電圧
に応じて表示装置63に、電圧表示が行われる。
【0033】次に、上記感度測定装置の詳細な動作およ
びこの測定動作に基づいた感度調整方法について説明す
る。なお、図6の回路ブロック図における信号経路中に
表示する符号(A),(B)…は、それぞれ図7
(A),(B)…に示す信号に対応している。図6にお
いて、発振回路51から200Hzの周波数信号が発振
され、分周回路52により分周されて図7(A)に示す
100Hzの基準矩形波信号64が生成される。基準矩
形波信号64は三角波生成回路53に与えられて図7
(B)に示す三角波信号66が生成される。また基準矩
形波信号64は第2のワンショット回路59に与えら
れ、基準矩形波信号64の立ち下がり64Aにタイミン
グを合わせてワンショット信号68(図7(I)参照)
が生成される。
【0034】三角波生成回路53により生成された三角
波信号66は、アンプ54によりゲイン調整され、信号
発生装置55に入力される。信号発生装置55では、例
えば319MHzの搬送波信号が生成され、これが前記
三角波信号66により振幅変調され、図7(C)で示す
変調信号67が得られる。
【0035】この変調信号67が受信装置40に与えら
れる。図11に示す構成の受信装置40では、アンテナ
回路41にて周波数選択され、ミキサ回路43によりI
F帯の信号に変換され、検波回路44にて検波された前
記搬送波成分が除去され、図7(B)で示したのと同等
の三角波の受信出力が得られる。受信装置40に設けら
れたコンパレータ45では、検波された三角波の受信信
号が所定の強度になったときにハイの出力となる。よっ
てコンパレータ45にて出力がハイになる時刻およびロ
ウになる時刻は、受信装置40の受信感度に応じて変化
することになる。例えば受信装置40の受信感度が高い
ときには図7(D)に示すように、検波された三角波の
強度が少し高くなるだけでコンパレータ45の出力は直
ちにハイになる。一方、受信装置40の受信感度が低い
場合には、図7(F)に示すように、検波された三角波
の強度がかなり高くならないとコンパレータ45の出力
がハイにならない。なお、図7(E)は受信装置40の
受信感度が中程度の場合を示している。
【0036】ここで、受信装置40の受信感度が低く、
受信出力(図11に示すコンパレータからの出力)が図
7(F)である場合について説明すると、この受信出力
65が増幅回路またはコンバータ57A,57Bを介し
て、R−Sフリップフロップ回路58のセット端子Sに
出力される。また、前述したようにこのR−Sフリップ
フロップ回路58のリセット端子Rには、前記第2のワ
ンショット回路59からのワンショット信号68(図7
(I)参照)が与えられている。したがって、R−Sフ
リップフロップ回路58の出力端子Qからの出力は、図
7(G)に示すように、受信出力65の立ち下がり65
Aのタイミングによりフリップフロップがセットされて
「1」の出力となる。そして第2のワンショット回路5
9からのワンショット信号68によりリセットされてフ
リップフロップの出力は「0」になり、次の受信出力6
5の立ち下がり65Aにより再度セットされてフリップ
フロップの出力が「1」になる。
【0037】このフリップフロップ回路58は、受信装
置40からの受信出力65の立ち下がりのタイミング
(立ち下がり時刻)を検出するものであるが、S−Rフ
リップフロップによりセット、リセットを繰返すことに
より、図7(D)(E)(F)に示される受信出力65
がロウになったときにこれに重畳されているノイズ成分
Nによってフリップフロップが誤動作するのが防止で
き、受信出力65の立ち下がり65Aのタイミングを確
実に検出できるようになっている。
【0038】前記R−Sフリップフロップ回路58から
の出力は第1のワンショット回路60に与えられ、第1
のワンショット回路60では、フリップフロップ出力6
9の立ち上りに同期したワンショット信号70(図7
(H)参照)が生成される。このワンショット信号70
の立ち上り時刻は、図7(D)(E)(F)に示した受
信装置40の受信出力65の立ち下がり65Aの時刻と
一致している。よってワンショット信号70の立ち上り
時刻を確認することにより、受信装置40の感度を測定
できることになる。すなわち受信装置40の受信感度が
高く、図7(D)に示す受信出力が得られるときには、
ワンショット信号70の立ち上り時刻が遅くなり、逆に
受信装置40の受信感度が鈍く、図7(F)に示すよう
な受信出力が得られているときには、ワンショット信号
70の立ち上り時刻が早くなる。
【0039】このワンショット信号70の立ち上り時刻
を定量的に示すために、図6の実施例では、サンプルホ
ールド回路61が設けられている。このサンプルホール
ド回路61には三角波信号66が与えられている。図7
(J)に示すように、サンプルホールド回路61では、
ワンショット信号70をトリガーとして三角波信号66
の電圧がサンプルされてホールドされる。例えば受信装
置40の受信感度が低く、受信出力が図7(F)で示す
ものである場合には、サンプルホールドされた電圧がV
1となる。受信感度が高く、受信出力が図7(D)であ
る場合には、サンプルホールドされる電圧はV2とな
る。また受信出力が図7(E)である場合には、サンプ
ルホールドされる電圧がV0である。この電圧が電圧検
出回路62により検出され、表示装置63に表示され
る。この表示により例えば電圧がV0以上であれば受信
感度が合格値にあると判断される。またこの測定装置を
用いて受信装置40の感度調整を行う場合には、表示装
置63の表示を見ながら、アンテナ回路41などのコイ
ルやコンデンサの調整を行い、表示される電圧が所定値
以上となるように調整する。
【0040】なお図6に示す実施例ではR−Sフリップ
フロップ回路58を使用することにより、受信出力65
のノイズ成分Nをカットしているが、ノイズ成分が問題
にならない場合には、このR−Sフリップフロップ回路
58を省略して受信出力65の立ち下がりを検出してワ
ンショット信号70を生成してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明では、複数
の受信経路を選択する機能を有する受信装置において、
常にS/N比の良い信号が選択されて再生されるように
なり、良質な受信信号を得ることができる。
【0042】請求項2記載の発明では、受信信号の強度
によりハイまたはロウの信号が復調される受信装置の受
信感度を、外部のノイズの影響を受けることなく、高精
度に測定できる。よってこの測定装置を使用することに
より、受信感度の調整作業などを高精度に行えるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の受信装置の一実施例とし
てのダイバーシティ機能を有するFMチューナの回路ブ
ロック図である。
【図2】アンテナAの受信経路における各信号のレベル
変化を示す線図である。
【図3】アンテナBの受信経路における信号のレベル変
化を示す線図である。
【図4】切換信号のレベル変化に応じた受信経路の選択
動作を示す線図である。
【図5】請求項1記載の発明の他の実施例としてのダイ
バーシティ機能を有するFMチューナの回路ブロック図
である。
【図6】請求項2記載の発明の感度測定装置の一例を示
す回路ブロック図である。
【図7】(A)ないし(J)はそれぞれ感度測定装置の
各部の信号波形を示す線図である。
【図8】ダイバーシティ方式のFMチューナの原理説明
図である。
【図9】2系列の受信系を切換えるダイバーシティ方式
のFMチューナの従来例を示すブロック図である。
【図10】従来のダイバーシティ方式のFMチューナの
受信特性を説明する線図である。
【図11】従来の受信装置の感度測定方法を説明するた
めの回路ブロック図である。
【符号の説明】 31 FMチューナ 32a,32b フロントエンド 33a,33b IFアンプ 34a,34b レベル検出部 35a,35b ノイズ検出部 36a,36b 切換信号生成部 37 比較選択部 38 切換部 40 受信装置 44 検波回路 45 コンパレータ 51 発振回路 52 周波数分周回路 53 三角波生成回路 54 アンプ 55 信号発生装置 58 R−Sフリップフロップ回路 59 第2のワンショット回路 60 第1のワンショット回路 61 サンプルホールド回路 62 電圧検出回路 63 表示装置 64 基準矩形波信号 64A 立ち下がり箇所 65 受信出力 65A 立ち下がり箇所 66 三角波信号 67 変調信号 68 ワンショット信号 A,B アンテナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受信経路のそれぞれに、受信信号
    の強度を検出するレベル検出部と、受信信号に含まれる
    ノイズの強度を検出するノイズ検出部、および前記レベ
    ル検出部により検出された受信信号の強度と前記ノイズ
    検出部により検出されたノイズの強度との比に基づいた
    切換信号を生成する切換信号生成部とが設けられ、且つ
    それぞれの受信経路にて生成された前記切換信号を比較
    する比較部、およびこの比較部における比較結果に基づ
    いて前記複数の受信経路のいずれかを選択する切換部が
    設けられていることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 受信信号の信号強度に応じてハイまたは
    ロウの復調出力を得る受信装置の受信感度を測定する装
    置において、所定周波数の信号を三角波信号により振幅
    変調した信号を前記受信装置に出力する手段と、前記受
    信装置からの復調信号のハイ・ロウの切り替わり時刻を
    検出する検出手段とを有することを特徴とする受信装置
    の感度測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007158759A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Fujitsu Ltd 無線通信装置
JP2008048338A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Toshiba Corp 信号受信システム及び信号受信方法

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