JPH06151158A - 超電導コイル - Google Patents
超電導コイルInfo
- Publication number
- JPH06151158A JPH06151158A JP30265192A JP30265192A JPH06151158A JP H06151158 A JPH06151158 A JP H06151158A JP 30265192 A JP30265192 A JP 30265192A JP 30265192 A JP30265192 A JP 30265192A JP H06151158 A JPH06151158 A JP H06151158A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superconducting
- coil
- current distribution
- heater
- superconducting coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】超電導導体内の電流分布を均一とし、超電導コ
イルを安定に運転する。 【構成】超電導導体の巻線の外部にヒータを配設する。
イルを安定に運転する。 【構成】超電導導体の巻線の外部にヒータを配設する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、超電導コイルに関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、超電導導
体内の電流分布を均一とし、安定に運転することのでき
る超電導コイルに関するものである。
るものである。さらに詳しくは、この発明は、超電導導
体内の電流分布を均一とし、安定に運転することのでき
る超電導コイルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】従来より、高磁界発生用等の
超電導コイルにおいては、ＮｂＴｉ，Ｎｂ3Ｓｎなどの
超電導線を複数本撚り合わせて作成した超電導導体が用
いられてきている。このような超電導導体の巻線からな
る超電導コイルでは、超電導導体の内部に不均一な電流
分布が存在するため、この不均一電流分布によりコイル
性能が不安定になるという問題があった。すなわち、超
電導導体の内、電流が過剰に流れる部分の超電導素線か
ら常電導転移（クエンチ）と呼ばれる不安定現象が発生
しやすく、このクエンチがコイル劣化の原因の一つとな
っている。
超電導コイルにおいては、ＮｂＴｉ，Ｎｂ3Ｓｎなどの
超電導線を複数本撚り合わせて作成した超電導導体が用
いられてきている。このような超電導導体の巻線からな
る超電導コイルでは、超電導導体の内部に不均一な電流
分布が存在するため、この不均一電流分布によりコイル
性能が不安定になるという問題があった。すなわち、超
電導導体の内、電流が過剰に流れる部分の超電導素線か
ら常電導転移（クエンチ）と呼ばれる不安定現象が発生
しやすく、このクエンチがコイル劣化の原因の一つとな
っている。
【０００３】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の超電導コイルの欠点を解消
し、超電導導体内の電流分布を均一とし、安定に運転す
ることのできる、改善された超電導コイルを提供するこ
とを目的としている。
されたものであり、従来の超電導コイルの欠点を解消
し、超電導導体内の電流分布を均一とし、安定に運転す
ることのできる、改善された超電導コイルを提供するこ
とを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、超電導導体巻線の外部にヒータ
を配設してなることを特徴とする超電導コイルを提供す
る。
を解決するものとして、超電導導体巻線の外部にヒータ
を配設してなることを特徴とする超電導コイルを提供す
る。
【０００５】
【作 用】この発明の超電導コイルにおいては、超電導
導体巻線の外部にヒータを配設し、あえて超電導状態の
超電導導体をヒータ加熱し、部分的に短時間常電導を発
生させる。すると、常電導状態における抵抗により過剰
電流が抑制され、電流分布の不均一性を改善することが
できる。これによって、超電導コイルの性能が安定とな
り、安定な運転が可能となる。超電導導体内の電流分布
の不均一性が、ヒータを超電導体巻線外部に取り付ける
だけという簡便な構造により改善される。また、必要な
時に、任意に超電導導体をヒータにより加熱することが
できるため、抵抗損失をわずかなものに抑えることがで
きる。
導体巻線の外部にヒータを配設し、あえて超電導状態の
超電導導体をヒータ加熱し、部分的に短時間常電導を発
生させる。すると、常電導状態における抵抗により過剰
電流が抑制され、電流分布の不均一性を改善することが
できる。これによって、超電導コイルの性能が安定とな
り、安定な運転が可能となる。超電導導体内の電流分布
の不均一性が、ヒータを超電導体巻線外部に取り付ける
だけという簡便な構造により改善される。また、必要な
時に、任意に超電導導体をヒータにより加熱することが
できるため、抵抗損失をわずかなものに抑えることがで
きる。
【０００６】
【実施例】以下実施例を示し、この発明の超電導コイル
についてさらに詳しく説明する。ＮｂＴｉ超電導線を撚
り合わせた超電導導体によりソレノイドコイルを作成
し、その外部に誘導ヒータを取り付けた。このソレノイ
ドコイルを液体ヘリウムで冷却しつつ超電導状態とし
た。また、ソレノイド巻線の電流分布をモニターした。
電流分布が不均一となったところで、外部ヒータにより
部分的に巻線を加熱した。加熱した部分は、一旦、常電
導状態となったが、電流分布は均一となった。この時点
でヒータ加熱を停止し、再び超電導状態とした。
についてさらに詳しく説明する。ＮｂＴｉ超電導線を撚
り合わせた超電導導体によりソレノイドコイルを作成
し、その外部に誘導ヒータを取り付けた。このソレノイ
ドコイルを液体ヘリウムで冷却しつつ超電導状態とし
た。また、ソレノイド巻線の電流分布をモニターした。
電流分布が不均一となったところで、外部ヒータにより
部分的に巻線を加熱した。加熱した部分は、一旦、常電
導状態となったが、電流分布は均一となった。この時点
でヒータ加熱を停止し、再び超電導状態とした。
【０００７】クエンチの発生を防止して、超電導コイル
の安定な運転が実現される。もちろんこの発明は以上の
例によって限定されるものではない。超電導導体の種類
および構造、コイル形状等の細部については様々な態様
が可能であることはいうまでもない。
の安定な運転が実現される。もちろんこの発明は以上の
例によって限定されるものではない。超電導導体の種類
および構造、コイル形状等の細部については様々な態様
が可能であることはいうまでもない。
【０００８】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、超電導導体内の電流分布を均一とし、安定に運転
することのできる超電導コイルが提供される。
って、超電導導体内の電流分布を均一とし、安定に運転
することのできる超電導コイルが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 博史 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の１ 日本原子力研究所那珂研究所内 (72)発明者 杉本 誠 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の１ 日本原子力研究所那珂研究所内
Claims (2)
- 【請求項１】 超電導導体巻線の外部にヒータを配設し
てなることを特徴とする超電導コイル。 - 【請求項２】 誘導ヒータを配設してなる請求項１の超
電導コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30265192A JPH06151158A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 超電導コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30265192A JPH06151158A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 超電導コイル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06151158A true JPH06151158A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17911554
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30265192A Pending JPH06151158A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 超電導コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06151158A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10256030A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導コイル装置 |
| JP2002008917A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-11 | Inst Of Physical & Chemical Res | 超伝導体磁場応用装置の制御方法とこの方法を用いた核磁気共鳴装置と超伝導磁石装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30265192A patent/JPH06151158A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10256030A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導コイル装置 |
| JP2002008917A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-11 | Inst Of Physical & Chemical Res | 超伝導体磁場応用装置の制御方法とこの方法を用いた核磁気共鳴装置と超伝導磁石装置 |
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