JPH06150872A - イオン注入方法及びイオン注入装置 - Google Patents

イオン注入方法及びイオン注入装置

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JPH06150872A
JPH06150872A JP4315987A JP31598792A JPH06150872A JP H06150872 A JPH06150872 A JP H06150872A JP 4315987 A JP4315987 A JP 4315987A JP 31598792 A JP31598792 A JP 31598792A JP H06150872 A JPH06150872 A JP H06150872A
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JP
Japan
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sample
electrons
ion
density distribution
ion beam
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Withdrawn
Application number
JP4315987A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Yasuda
広安 保田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオンビームを試料に注入する際に、試料の
帯電防止を高精度に行うことができるようにする。 【構成】 矢印a方向へ回転及び矢印b方向へ往復動さ
れる回転円板7にウエハ6を載置し、回転円板7の往復
動の方向に沿って平行にかつイオンビーム8の直上に設
置されたフィラメント15と、複数のバイアス電圧印加
用のコイル16と、これら各コイル16へのバイアス電
圧を独立して制御する電圧制御部18とを設ける。回転
円板7の往復動方向に関するイオンビーム8の電荷密度
分布に応じて、各コイル16に印加するバイアス電圧を
制御し、ウエハ6に供給する電子17の密度分布を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造にお
いて、ウエハ等の試料に各種の不純物イオンを注入する
ためのイオン注入方法及びイオン注入装置に係り、特
に、試料の帯電防止機能を有するイオン注入方法及びイ
オン注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン注入法は、拡散現象を利用する不
純物拡散法とは異なり、イオン源で発生した不純物イオ
ンを高電界によって加速し、そのとき得られる運動エネ
ルギを利用して試料内に不純物を注入する方法である。
【0003】このようなイオン注入法を行うための一般
的なイオン注入装置の概略構成を図4を参照して説明す
る。図4において、1はイオン源、2は引出し電極、3
はイオンビームアナライザ、4は加速器、5はX方向ス
キャン5a及びY方向スキャン5bからなる走査系、6
は試料としてのウエハである。
【0004】このイオン注入装置では、引出し電極2に
よってイオン源1から引き出された不純物イオンは、イ
オンビームアナライザ3及び加速器4を経た後、走査系
5によって方向制御されて、ウエハ6に対するイオンビ
ーム8として所定方向に注入されるようになっている。
【0005】上記イオン注入装置においては、正電荷を
帯びた不純物イオンであるAs+ イオン、P+ イオン又
はB+ イオン等を高濃度でウエハ6に注入すると、ウエ
ハ6の表面に正電荷が帯電してしまい、特にMIS型半
導体装置の製造において、この帯電はウエハ6の表面に
形成された絶縁膜を破壊する等、半導体装置の信頼性及
び歩留りを大きく低下させる原因となっている。
【0006】このため、負の電荷をもつ電子を不純物イ
オンと同時にウエハ6に供給して、ウエハ6が正に帯電
することを防止する必要がある。
【0007】そこで従来は、図4に示すように、イオン
ビーム8をウエハ6に注入するのと同時に、バイアス電
圧を印加したコイル9によってフィラメント10から熱
電子(1次電子)12を引き出し、これを金属板11に
照射し、この金属板11より発生する2次電子13をウ
エハ6の全体に供給するようにしている。
【0008】更には、図5に示すように、イオンビーム
8をウエハ6に注入するのと同時に、フィラメント10
の後方からアルゴンガス等の不活性ガス14を流して、
フィラメント10から発生する熱電子12を効率よくウ
エハ6の全体に供給するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のイオン注入装置では、ウエハ6の寸法よりも小
さくかつ電荷密度分布を有するイオンビーム8に対し
て、このイオンビーム8の電荷を中和するための電子1
2又は13をウエハ6の全体に供給しているため、ウエ
ハ6が全体として電気的に中性化されていても、主にイ
オンビーム8が照射されている部分は正に帯電し、イオ
ンビーム8が照射されていない部分は、供給される電子
のために負に帯電する。
【0010】このように、ウエハ6の表面において、局
所的に正電荷と負電荷の供給量が異なるため、ウエハ6
の局所的な帯電が生じ、ウエハ6の表面に形成された絶
縁膜の破壊等を招き、半導体装置の信頼性及び歩留りを
大きく低下させるという問題があった。
【0011】そこで本発明は、イオンビームを試料に注
入する際に、試料の帯電防止を高精度に行うことができ
るイオン注入方法及びイオン注入装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、イオンビームを試料に注入すると同時
に、電子を上記試料に供給するようにしたイオン注入方
法において、上記試料上における上記イオンビームの電
荷密度分布に対応して、上記電子の密度分布を制御して
上記試料に供給するようにしたものである。
【0013】また、本発明は、イオン源で発生させたイ
オンビームを試料に注入すると同時に、電子供給手段に
より電子を上記試料に供給するように構成したイオン注
入装置において、上記電子供給手段を、上記試料上にお
ける上記イオンビームの電荷密度分布に対応して上記電
子の密度分布を制御する電子供給制御手段によって構成
したものである。
【0014】さらに、本発明は、イオン源で発生させた
イオンビームを試料に注入すると同時に、電子供給手段
により電子を上記試料に供給するように構成したイオン
注入装置において、上記試料を回転及び径方向へ往復動
される回転板に載置するように構成し、上記電子供給手
段を、上記回転板の往復動の方向に沿って設けられ、か
つ、その往復動の方向における上記イオンビームの電荷
密度分布に対応して上記電子の密度分布を制御する電子
供給制御手段によって構成したものである。
【0015】なお、上記電子供給制御手段が、電子を発
生するフィラメントと、このフィラメントから上記電子
を引き出すための複数のバイアス電圧印加用のコイル
と、これら各コイルに印加するバイアス電圧を独立して
制御する電圧制御部とからなるとよい。
【0016】また、上記電子供給制御手段が、電子を発
生するフィラメントと、このフィラメントから上記電子
を引き出すためのバイアス電圧印加用のコイルと、上記
フィラメント及びコイルと並設された複数の不活性ガス
供給部と、これら各ガス供給部から噴出させる不活性ガ
スの流量を独立して制御するガス制御部とからなるとよ
い。
【0017】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、試料
に供給される電子の密度分布が、イオンビームの電荷密
度分布に対応して制御されるので、正イオンの供給が多
い箇所は電子が多く供給され、正イオンの供給が少ない
箇所は電子が少なく供給される。このため、試料の全体
に亘って、局所的な帯電が高精度に抑制される。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図3に基づき、従来例と同一部
材には同一符号を用いて、本発明を適用したイオン注入
方法及び装置の実施例を説明する。
【0019】図1及び図2は第1実施例を示すものであ
り、図1は装置の全体の概略構成図、図2は装置の電子
供給制御手段を示す要部の概略構成図である。
【0020】図1に示すように、このイオン注入装置の
イオンビーム注入室においては、ウエハ6を載置する回
転円板7がその回転軸7aを中心として例えば矢印a方
向へ回転され、かつ回転軸7aの往復動により回転円板
7が径方向(矢印b方向)へ水平に往復動されるように
構成されており、この回転円板7上に載置された複数の
ウエハ6の全面がイオンビーム8に均一にさらされる、
いわゆる機械的走査方式が用いられている。この方式に
おいて、回転円板7の回転速度は500rpm〜160
0rpm程度であり、回転円板7の往復速度は数cm/
min〜10数cm/minである。
【0021】上記の場合、回転円板7の回転方向に関し
ては、ウエハ6の走査速度が速いため、イオンビーム8
の電荷密度分布による局所的な帯電は生じにくい。従っ
て、走査速度の遅い往復動方向に関するイオンビーム8
の電荷密度分布に対して、供給する電子の密度分布を揃
えればよい。このため、イオンビーム8の電荷密度分布
に対応して電子の密度分布を制御する電子供給制御手段
を、回転円板7の往復動方向に沿って配置した。
【0022】図2に示すように、本実施例の電子供給制
御手段は、回転円板7の往復動の方向(矢印b方向)に
沿って平行にかつイオンビーム8の直上に設置されたフ
ィラメント15と、このフィラメント15から電子17
を引き出すために複数に分割されたバイアス電圧印加用
のコイル16と、これら各コイル16に印加するバイア
ス電圧を独立して制御する電圧制御部18とによって構
成されている。
【0023】上記のように構成された電子供給制御手段
を備えたイオン注入装置によれば、電圧制御部18によ
り比較的高いバイアス電圧を印加したコイル16部分の
フィラメント15からは多量の電子17が供給され、比
較的低いバイアス電圧を印加したコイル16部分のフィ
ラメント15からは少量の電子17が供給されることに
なる。これによって、回転円板7の往復動方向に関する
イオンビーム8の電荷密度分布に応じて、ウエハ6に供
給する電子17の密度分布を制御することができる。従
って、ウエハ6の全体に亘って局所的な帯電を精度よく
防止することができる。
【0024】次に、図3は第2実施例におけるイオン注
入装置の電子供給制御手段を示す要部の概略構成図であ
る。この第2実施例においては、上記と同様に設置され
たフィラメント15と、バイアス電圧印加用のコイル1
9と、これらフィラメント15及びコイル19と並行に
設置された複数の不活性ガス供給部20(この例では噴
射ノズル)と、これら各ガス供給部20より噴出される
不活性ガス21(例えばアルゴンガス等)の流量を独立
して制御するガス制御部22とが設けられている。この
構成においては、ガス制御部22により比較的大きい流
量の不活性ガス21を受けたフィラメント15からは多
量の電子17が供給され、比較的小さい流量の不活性ガ
ス21を受けたフィラメント15からは少量の電子17
が供給されることになり、前述と同様にして電子17の
密度分布を制御することができる。
【0025】なお、上記各実施例において、電子17の
密度分布制御は、イオンビーム8の電荷密度を計測する
例えばビームプロファイラー(図示せず)と連動させて
自動的に行う。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
オンビームの電荷密度分布に対応させて、試料の帯電防
止のための電子をその密度分布を制御して供給すること
により、試料の高精度な電気的中性化が可能となり、こ
の種の試料を用いた半導体装置の信頼性及び歩留りを大
幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるイオン注入装置の
全体の概略構成図である。
【図2】上記装置の電子供給制御手段を示す要部の概略
構成図である。
【図3】本発明の第2実施例におけるイオン注入装置の
電子供給制御手段を示す要部の概略構成図である。
【図4】従来のイオン注入装置の全体の概略構成図であ
る。
【図5】従来のイオン注入装置の別の電子供給手段を示
す要部の概略構成図である。
【符号の説明】
1 イオン源 6 ウエハ 7 回転円板 8 イオンビーム 15 フィラメント 16 コイル 17 電子 18 電圧制御部 19 コイル 20 不活性ガス供給部 21 不活性ガス 22 ガス制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンビームを試料に注入すると同時
    に、電子を上記試料に供給するようにしたイオン注入方
    法において、 上記試料上における上記イオンビームの電荷密度分布に
    対応して、上記電子の密度分布を制御して上記試料に供
    給するようにしたことを特徴とするイオン注入方法。
  2. 【請求項2】 イオン源で発生させたイオンビームを試
    料に注入すると同時に、電子供給手段により電子を上記
    試料に供給するように構成したイオン注入装置におい
    て、 上記電子供給手段を、上記試料上における上記イオンビ
    ームの電荷密度分布に対応して上記電子の密度分布を制
    御する電子供給制御手段によって構成したことを特徴と
    するイオン注入装置。
  3. 【請求項3】 イオン源で発生させたイオンビームを試
    料に注入すると同時に、電子供給手段により電子を上記
    試料に供給するように構成したイオン注入装置におい
    て、 上記試料を回転及び径方向へ往復動される回転板に載置
    するように構成し、 上記電子供給手段を、上記回転板の往復動の方向に沿っ
    て設けられ、かつ、その往復動の方向における上記イオ
    ンビームの電荷密度分布に対応して上記電子の密度分布
    を制御する電子供給制御手段によって構成したことを特
    徴とするイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 上記電子供給制御手段が、電子を発生す
    るフィラメントと、このフィラメントから上記電子を引
    き出すための複数のバイアス電圧印加用のコイルと、こ
    れら各コイルに印加するバイアス電圧を独立して制御す
    る電圧制御部とからなることを特徴とする請求項2又は
    3記載のイオン注入装置。
  5. 【請求項5】 上記電子供給制御手段が、電子を発生す
    るフィラメントと、このフィラメントから上記電子を引
    き出すためのバイアス電圧印加用のコイルと、上記フィ
    ラメント及びコイルと並設された複数の不活性ガス供給
    部と、これら各ガス供給部から噴出させる不活性ガスの
    流量を独立して制御するガス制御部とからなることを特
    徴とする請求項2又は3記載のイオン注入装置。
JP4315987A 1992-10-30 1992-10-30 イオン注入方法及びイオン注入装置 Withdrawn JPH06150872A (ja)

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