JPH0615010A - 線量モニタ - Google Patents
線量モニタInfo
- Publication number
- JPH0615010A JPH0615010A JP17405892A JP17405892A JPH0615010A JP H0615010 A JPH0615010 A JP H0615010A JP 17405892 A JP17405892 A JP 17405892A JP 17405892 A JP17405892 A JP 17405892A JP H0615010 A JPH0615010 A JP H0615010A
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- JP
- Japan
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- electrodes
- electrode
- insulating sheet
- dose
- radiation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電極構造を薄形化するとともに、
通過放射線、特に電子線のエネルギー損失を減少させる
ことを目的とするものである。 【構成】 絶縁シート9の片面9aに、中央電極11を
中心にして線量分布測定電極3,4,5,6を設ける。
絶縁シート9の他の片面9bには、全領域検出電極2を
設ける。このように、電極を形成した絶縁シート9を高
圧電極1,7間にサンドイッチして配置する。
通過放射線、特に電子線のエネルギー損失を減少させる
ことを目的とするものである。 【構成】 絶縁シート9の片面9aに、中央電極11を
中心にして線量分布測定電極3,4,5,6を設ける。
絶縁シート9の他の片面9bには、全領域検出電極2を
設ける。このように、電極を形成した絶縁シート9を高
圧電極1,7間にサンドイッチして配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば医療用ライナ
ック等からの出力放射線をモニタするための線量モニタ
に関するものである。
ック等からの出力放射線をモニタするための線量モニタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の医療用ライナックの線量モ
ニタの一例を示す概略の分解斜視図である。図におい
て、1対の高圧電極(HV1)1間には、全領域検出電
極(D1)2が設けられている。また、これと同一の構
成の高圧電極(HV2)7及び全領域検出電極(D2)
8がある。これら高圧電極1と高圧電極7との間には、
線量分布検出電極(A1)3,(A2)4,(B1)
5,(B2)6が上下に設けられている。線量分布検出
電極3と4及び5と6は、それぞれ通過線量分布を測定
するために互いに対向しており、かつ、線量分布検出電
極3,4と5,6とは、互いに90°角度をずらして配
置されている。従来の線量モニタは、上記の電極群とこ
れに接続された測定回路とから構成されている。
ニタの一例を示す概略の分解斜視図である。図におい
て、1対の高圧電極(HV1)1間には、全領域検出電
極(D1)2が設けられている。また、これと同一の構
成の高圧電極(HV2)7及び全領域検出電極(D2)
8がある。これら高圧電極1と高圧電極7との間には、
線量分布検出電極(A1)3,(A2)4,(B1)
5,(B2)6が上下に設けられている。線量分布検出
電極3と4及び5と6は、それぞれ通過線量分布を測定
するために互いに対向しており、かつ、線量分布検出電
極3,4と5,6とは、互いに90°角度をずらして配
置されている。従来の線量モニタは、上記の電極群とこ
れに接続された測定回路とから構成されている。
【0003】次に、動作について説明する。通過放射線
は、全領域検出電極2,8で測定される。これは安全上
の理由により、医療用ライナックの出力線量を正しく測
定するために二重に設けられているのが一般的である。
また、高圧電極1,7にそれぞれ全領域検出電極2,8
がサンドイッチ配置されているのは、これらの検出電極
2,8の変位を補正するためである。一方、線量分布検
出電極3,4及び5,6は、通過放射線の分布を検出
し、かつその分布を制御するためのもので、検出電極
3,4を前後の線量分布用とすれば、検出電極5,6は
左右の線量分布用に相当する。
は、全領域検出電極2,8で測定される。これは安全上
の理由により、医療用ライナックの出力線量を正しく測
定するために二重に設けられているのが一般的である。
また、高圧電極1,7にそれぞれ全領域検出電極2,8
がサンドイッチ配置されているのは、これらの検出電極
2,8の変位を補正するためである。一方、線量分布検
出電極3,4及び5,6は、通過放射線の分布を検出
し、かつその分布を制御するためのもので、検出電極
3,4を前後の線量分布用とすれば、検出電極5,6は
左右の線量分布用に相当する。
【0004】以上の電極群が検出する信号は、高圧電極
1,7と全領域検出電極2,8間の通過放射線により電
離したイオンを収集し、必要に応じて表示・制御し、そ
して放射線発生を停止させたりする。
1,7と全領域検出電極2,8間の通過放射線により電
離したイオンを収集し、必要に応じて表示・制御し、そ
して放射線発生を停止させたりする。
【0005】図3は米国特許第3845310号明細書
に示された従来の線量モニタの一部で、図2と同一符号
は相当部分を示している。ここでは、線量分布を測定す
る線量分布検出電極3,4,5,6を、1枚の平面上の
4分割構造としたことで、図3のものに比べて電極構造
を少し単純化している。
に示された従来の線量モニタの一部で、図2と同一符号
は相当部分を示している。ここでは、線量分布を測定す
る線量分布検出電極3,4,5,6を、1枚の平面上の
4分割構造としたことで、図3のものに比べて電極構造
を少し単純化している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の線量モニタは以
上のように構成されているので、電極数が多く、装置全
体が大形になるという問題点があった。一方、通過放射
線が例えば電子線である場合、この線量モニタを通過す
ることによって電子線がエネルギーを失うため、電極構
造は薄いほどエネルギー損失の低い装置となる。
上のように構成されているので、電極数が多く、装置全
体が大形になるという問題点があった。一方、通過放射
線が例えば電子線である場合、この線量モニタを通過す
ることによって電子線がエネルギーを失うため、電極構
造は薄いほどエネルギー損失の低い装置となる。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、電極構造を薄形として通過
放射線のエネルギー損失を低下させると共に、安全性の
高いコンパクトな線量モニタを得ることを目的とする。
ためになされたものであり、電極構造を薄形として通過
放射線のエネルギー損失を低下させると共に、安全性の
高いコンパクトな線量モニタを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る線
量モニタは、絶縁シートの片面に中央電極と4つの線量
分布検出電極とを、他の片面に1つの全領域検出電極
を、それぞれ蒸着等の手法により形成し、1対の高圧電
極にサンドイッチしたものである。
量モニタは、絶縁シートの片面に中央電極と4つの線量
分布検出電極とを、他の片面に1つの全領域検出電極
を、それぞれ蒸着等の手法により形成し、1対の高圧電
極にサンドイッチしたものである。
【0009】また、請求項2の発明に係る線量モニタ
は、全領域モニタに対して中央電極及び線量分布検出電
極の値を比較することにより、より細かな放射線出力分
布に対するインターロックを可能としたものである。
は、全領域モニタに対して中央電極及び線量分布検出電
極の値を比較することにより、より細かな放射線出力分
布に対するインターロックを可能としたものである。
【0010】
【作用】この発明においては、1枚の絶縁シート上に全
ての検出電極を形成すると共に、それぞれの検出信号を
比較するよう回路を構成して、通過放射線、特に電子線
のエネルギー損失を減少させ、また各検出電極信号を比
較することにより、放射線分布を測定して分布制御を行
う。
ての検出電極を形成すると共に、それぞれの検出信号を
比較するよう回路を構成して、通過放射線、特に電子線
のエネルギー損失を減少させ、また各検出電極信号を比
較することにより、放射線分布を測定して分布制御を行
う。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の一実施例による線量モニタの電極
を示す図であり、(a)は分解断面図、(b)は平面
図、(c)は底面図である。図において、例えばポリイ
ミドフィルム(例:カプトン(商品名))からなる絶縁
シート9の片面9a上の中央には、中央電極(D2)1
1が形成されている。この中央電極11の周りには、4
つの線量分布検出電極3,4,5,6が、対称に形成さ
れている。
る。図1はこの発明の一実施例による線量モニタの電極
を示す図であり、(a)は分解断面図、(b)は平面
図、(c)は底面図である。図において、例えばポリイ
ミドフィルム(例:カプトン(商品名))からなる絶縁
シート9の片面9a上の中央には、中央電極(D2)1
1が形成されている。この中央電極11の周りには、4
つの線量分布検出電極3,4,5,6が、対称に形成さ
れている。
【0012】各線量分布検出電極3,4,5,6は、通
過放射線変位の最も著しいところに配置される(一般に
外周部は散乱線の影響を受け易い。)と共に、適切な大
きさに設定される。一般に、通過放射線の変化は、中央
部は低く外周部ほど高い。また、医療用ライナックの出
力放射線量を計測する部位は中央部である。
過放射線変位の最も著しいところに配置される(一般に
外周部は散乱線の影響を受け易い。)と共に、適切な大
きさに設定される。一般に、通過放射線の変化は、中央
部は低く外周部ほど高い。また、医療用ライナックの出
力放射線量を計測する部位は中央部である。
【0013】絶縁シート9の他の片面9bには、同図
(c)のように、全領域検出電極(D1)2が形成され
ている。このように、電極2,3,4,5,6,11を
アルミ蒸着等の方法により両面に形成した絶縁シート9
は、1対の高圧電極(HV1)1,(HV2)7間に配
置される。
(c)のように、全領域検出電極(D1)2が形成され
ている。このように、電極2,3,4,5,6,11を
アルミ蒸着等の方法により両面に形成した絶縁シート9
は、1対の高圧電極(HV1)1,(HV2)7間に配
置される。
【0014】このように、一平面上に種々の検出電極を
配置することは、図3に示したように従来から知られて
いるが、その反対面を通過放射線の全領域検出電極2に
することはこの発明の特徴である。このように構成すれ
ば、通過放射線が異常分布をしていても、全領域検出電
極2は平均値を示すので、より安全である。また、全領
域検出電極2の出力信号と電極3,4,5,6,11の
出力信号とを比較することにより、容易に通過放射線の
分布を知ることができる。さらに、電極3と電極4及び
電極5と電極6の信号出力を比較して、放射線発生装置
である医療用ライナックにフィードバックし、その加速
ビーム軌道をコントロールすることができる。
配置することは、図3に示したように従来から知られて
いるが、その反対面を通過放射線の全領域検出電極2に
することはこの発明の特徴である。このように構成すれ
ば、通過放射線が異常分布をしていても、全領域検出電
極2は平均値を示すので、より安全である。また、全領
域検出電極2の出力信号と電極3,4,5,6,11の
出力信号とを比較することにより、容易に通過放射線の
分布を知ることができる。さらに、電極3と電極4及び
電極5と電極6の信号出力を比較して、放射線発生装置
である医療用ライナックにフィードバックし、その加速
ビーム軌道をコントロールすることができる。
【0015】なお、上記実施例において、絶縁シート9
の片面9a上の電極3,4,5,6,11を除く余白の
部分は、各電極と絶縁したアース電極としてもよく、そ
うすることにより、より精度の高い信号が得られる。ま
た、放射線発生装置は、医療用ライナックに限定される
ものではなく、種々の装置の線量を検出できる。
の片面9a上の電極3,4,5,6,11を除く余白の
部分は、各電極と絶縁したアース電極としてもよく、そ
うすることにより、より精度の高い信号が得られる。ま
た、放射線発生装置は、医療用ライナックに限定される
ものではなく、種々の装置の線量を検出できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
線量モニタは、中央電極及び線量分布検出電極と全領域
検出電極とを1枚の絶縁シートの両面に形成したので、
装置が小形となると共に、通過放射線、特に電子線のエ
ネルギー損失を低減することができるなどの効果を奏す
る。
線量モニタは、中央電極及び線量分布検出電極と全領域
検出電極とを1枚の絶縁シートの両面に形成したので、
装置が小形となると共に、通過放射線、特に電子線のエ
ネルギー損失を低減することができるなどの効果を奏す
る。
【0017】また、請求項2の発明の線量モニタは、中
央電極及び線量分布検出電極と全領域検出電極との信号
比較により、放射線分布の異常を検出するとともに、中
央電極を囲む4つの線量分布検出電極の前後、左右それ
ぞれの間の検出信号差を放射線発生装置にフィードバッ
クして放射線分布を制御するようにしたので、上記請求
項1の発明の効果に加えて、放射線分布の異常検出や放
射線分布の制御を簡単に行うことができるという効果を
奏する。
央電極及び線量分布検出電極と全領域検出電極との信号
比較により、放射線分布の異常を検出するとともに、中
央電極を囲む4つの線量分布検出電極の前後、左右それ
ぞれの間の検出信号差を放射線発生装置にフィードバッ
クして放射線分布を制御するようにしたので、上記請求
項1の発明の効果に加えて、放射線分布の異常検出や放
射線分布の制御を簡単に行うことができるという効果を
奏する。
【図1】この発明の一実施例による線量モニタの電極を
示す図である。
示す図である。
【図2】従来の線量モニタの一例を示す概略の分解斜視
図である。
図である。
【図3】従来の線量モニタの他の例の電極を示す分解斜
視図である。
視図である。
1 高圧電極 2 全領域検出電極 3 線量分布検出電極 4 線量分布検出電極 5 線量分布検出電極 6 線量分布検出電極 7 高圧電極 9 絶縁シート 9a 片面 9b 他の片面 11 中央電極
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁シートの片面中央に形成された中央
電極と、この中央電極を囲んで対称的に形成された4つ
の線量分布検出電極と、前記絶縁シートの他の片面に形
成された全領域検出電極と、前記絶縁シートを挟んで配
置された1対の高圧電極とを備えていることを特徴とす
る線量モニタ。 - 【請求項2】 絶縁シートの片面中央に形成された中央
電極と、この中央電極を囲んで対称的に形成された4つ
の線量分布検出電極と、前記絶縁シートの他の片面に形
成された全領域検出電極と、前記絶縁シートを挟んで配
置された1対の高圧電極と、前記中央電極及び前記4つ
の線量分布検出電極と前記全領域検出電極との信号比較
により放射線分布の異常を検出する手段と、前記4つの
線量分布検出電極の前後、左右それぞれの間の検出信号
差を放射線発生装置にフィードバックして放射線分布を
制御する手段とを備えていることを特徴とする線量モニ
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17405892A JP2755527B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 線量モニタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17405892A JP2755527B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 線量モニタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615010A true JPH0615010A (ja) | 1994-01-25 |
JP2755527B2 JP2755527B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=15971887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17405892A Expired - Lifetime JP2755527B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 線量モニタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2755527B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010044057A (ja) * | 2008-07-16 | 2010-02-25 | Mitsubishi Electric Corp | 線量分布測定装置およびセンサ校正方法 |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP17405892A patent/JP2755527B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010044057A (ja) * | 2008-07-16 | 2010-02-25 | Mitsubishi Electric Corp | 線量分布測定装置およびセンサ校正方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2755527B2 (ja) | 1998-05-20 |
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