JPH0615005U - 光源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工光源と、該人工光源からの光が導入され
る光ケーブルと、該光ケーブルを巻き取るためのドラム
とを一体的に有し、該光ケーブルを前記ドラムにねじれ
等の問題なく、また、曲率半径をできるだけ大きくして
光損失なく巻回可能にする。 【構成】 筐体１０内には、人工光源、ミラー又はレン
ズ等が収納されており、該ミラー又はレンズによって集
束された光が光ケーブル５０内に導入されるようになっ
ている。筐体１０には、光ケーブル５０の口金２０が回
動自在に設けられ、この口金２０及び筐体１０に対し
て、ドラム３０が回動可能に設けられている。光ケーブ
ル５０は、口金２０内を通して配設され、次いで、ドラ
ム側壁３１の切り溝３１ａ及びドラム表面３３に斜めに
延長して設けられた溝３３ａを通して配設された後、ド
ラム３０のドラム表面３３に順次巻回される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本考案は、光源装置、より詳細には、人工光源、該人工光源からの光を集束す るミラー又はレンズ等を有する筐体に対して回転自在に支持され、かつ、前記ミ ラー又はレンズによって集束された光が導入される光ケーブルを巻き取るための ドラムを有し、前記人工光源からの光を前記光ケーブルを通して任意所望の箇所 へ伝達して使用するようにした光源装置に関する。

【０００２】

【従来技術】

人工光源からの光をミラー又はレンズによって集束して光ケーブル内に導入し 、該光ケーブルを通して任意所望の箇所に伝達して照明、その他任意所望の用途 に供しようとする技術的思想は周知である。しかし、従来のそれは、人工光源、 ミラー又はレンズ、光ケーブル等が固定配設されたものであり、全体が可搬式に 構成されたものは存在しない。而して、これら全体を可搬式に構成しておくと、 その都度、任意所望の箇所へ運んで使用することが可能となり、利用価値が格段 に向上する。例えば、原子力発電所内の排水管内等の清掃作業を行う場合、該排 水管内は防爆であるので、このような場所において電灯等を使用することができ ないが、前記光ケーブルより取出される光によって所定長さの範囲に亘って照明 し、当該範囲の清掃が終了した後に、前記光ケーブルを巻き取りドラムに巻き取 って全体を次の箇所へ運び、そこで、再度、前記光ケーブルを前記巻き取りドラ ムより巻き出して次の所定長さの範囲に亘って延長して照明するようにすれば、 より安全である。

【０００３】

【目的】

本考明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、人工光源、該人 工光源からの光を集束するミラー又はレンズ、該ミラー又はレンズによって集束 された光が導入される光ケーブル等を一体的に有し、かつ、該光ケーブルをねじ れ等の問題なく、効果的に巻き取ることのできるドラムを一体的に有する光源装 置を提供することを目的としてなされたものである。

【０００４】

【構成】

本発明は、上記目的を達成するために、（１）人工光源と、該人工光源からの 光を集束するミラー又はレンズと、該ミラー又はレンズによって集束された光が 導入される光ケーブルと、該光ケーブルを巻き取るための巻き取りドラムとを有 し、前記人工光源からの光を前記光ケーブルを通して伝達して照明その他の使用 に供する光源装置において、前記人工光源、ミラー又はレンズ等が配設されてい る筐体に対して回転自在に取り付けられた中空支持軸を有し、該中空支持軸が前 記巻き取りドラムの回転中空軸を貫通して該回転中空軸を回動自在に支持し、前 記光ケーブルが前記中空支持軸内を通して前記筐体より導出されて前記巻き取り ドラムに巻き取られることを特徴としたものであり、更には、前記（１）におい て、（２）前記巻き取りドラムは、前記光ケーブルが導出される側のドラム壁に 該ドラム壁の半径方向に延長する切り溝を有するとともに、ドラム表面に前記切 り溝より前記ドラム壁に対して反対側のドラム壁に向って斜めに延長する溝を有 し、該溝を通して前記光ケーブルが配設されて前記巻き取りドラムに巻回される ことを特徴としたものである。以下、本考案の実施例に基いて説明する。

【０００５】 図１は、本考案による光源装置の一実施例を説明するための要部構成図で、図 中、１０は人工光源、該人工光源からの光を集するためのミラー又はレンズ等が 配設されている筐体で、該筐体はキャスター等によって運搬可能に構成され、前 記人工源その他のための電気コードがコンプリング等によって延長可能に収納さ れている。２０は光ケーブル５０の入力端側口金で、該口金２０は筐体１０に回 動自在に支持され、かつ、該筐体外に延長し、例えば、図示のように、筐体１０ の壁部１１と該筐体１０内の固定部材１２に対して、ベアリング１３，１４等に よって回動自在に固定されている。３０は前記筐体１０及び口金２０に対して、 ベアリング１５，１６等によって回動自在に取り付けられたドラムで、該ドラム に、後述のようにして、光ケーブル５０が巻回される。４０は筐体１０内に設け られたモータ、４１，４２は該モータ４０の回転をドラム３０に伝達するための 歯車で、該モータ４０によって、ドラム３０を正、逆回転させる。

【０００６】 ５０は光ケーブルで、該光ケーブル５０は、該光ケーブル５０と一体構成の口 金２０内を通して配設され、その一端５０ａ側の端面より、図示しない人工光源 からの光がミラー又はレンズによって集束されて該ケーブル５０内に導入される 。筐体１０より口金２０内を通して導出された光ケーブル５０は、非使用時は、 ドラム３０に巻回されて収納されており、使用時、筐体１０と共に所望の箇所に 運搬されて使用される。而して、本考案において、ドラム３０に巻き取られるも のは、光ケーブルであり、この光ケーブルは、曲率半径を小さくすると折れやす く、また光が漏れて光伝達ロスが大きくなる。このような不都合を避けるため、 ドラム３０の一方の側壁、つまり、光ケーブル５０が導出される側の側壁３１に は、半径方向に延長する切り溝３１ａが設けられており、かつ、ドラム表面３３ には、前記切り溝３１ａに連続して、斜め方向に延長する溝３３ａが他方のドラ ム側壁３２に向って設けられており、光ケーブル５０は、これらの切り溝３１ａ 、溝３３ａを通して配設された後、ドラム３０の表面３３に順次巻回される。な お、光ケーブル５０は、例えば、図２に示すように、多数本の光導体（光ファイ バー）ケーブル５０₁〜５０ｎから成り、かつ、その長さがそれぞれ異なり、そ れぞれの終端から光が放出されるようになっている。

【０００７】

【効果】

以上の説明から明らかなように、本考案によると、光ケーブルをねじれ等によ る損傷なしにドラムに巻回することができる。また、曲率半径を大きくして、漏 光ロスを少なくして、かつ、押圧等による損傷なしに、光ケーブルをドラムに巻 回することができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案による光源装置の一実施例を説明する
ための構成図である。

【図２】 光ケーブルの一構成例を示す図である。

【符号の説明】

１０…筐体、２０…口金、３０…ドラム、４０…モー
タ、５０…光ケーブル。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 人工光源と、該人工光源からの光を集束
   するミラー又はレンズと、該ミラー又はレンズによって
   集束された光が導入される光ケーブルと、該光ケーブル
   を巻き取るための巻き取りドラムとを一体的に有し、前
   記人工光源からの光を前記光ケーブルを通して伝達して
   照明その他の使用に供する光源装置において、前記人工
   光源、ミラー又はレンズ等が配設されている筐体に対し
   て回転自在に取り付けられた中空支持軸を有し、該中空
   支持軸が前記巻き取りドラムの回転中空軸を貫通して該
   回転中空軸を回動自在に支持し、前記光ケーブルが前記
   中空支持軸内を通して前記筐体より導出されて前記巻き
   取りドラムに巻き取られることを特徴とする光源装置。
2. 【請求項２】 前記巻き取りドラムは、前記光ケーブル
   が導出される側のドラム壁に該ドラム壁の半径方向に延
   長する切り溝を有するとともに、ドラム表面に前記切り
   溝より前記ドラム壁に対して反対側のドラム壁に向って
   斜めに延長する溝を有し、該溝を通して前記光ケーブル
   が配設されて前記巻き取りドラムに巻回されることを特
   徴とする請求項１に記載の光源装置。