JPH0614848A - ティシュペーパー - Google Patents
ティシュペーパーInfo
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- JPH0614848A JPH0614848A JP4197821A JP19782192A JPH0614848A JP H0614848 A JPH0614848 A JP H0614848A JP 4197821 A JP4197821 A JP 4197821A JP 19782192 A JP19782192 A JP 19782192A JP H0614848 A JPH0614848 A JP H0614848A
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- JP
- Japan
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- pulp
- tissue paper
- paper
- layer
- layers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 柔らかく、手触り感がよく、しかも強度が強
いティシュペーパーの提供である。 【構成】 リグノセルロース材料をアルカリ性蒸解薬液
によって蒸解して得られたパルプ及び/或は脱墨古紙パ
ルプを濃度20%以上で圧縮力を与えながら機械的混練処
理を施し、かくして得られた柔軟化処理済みパルプを
2層からなるティシュペーパーの1層を構成する原料と
して絶乾重量当り、5〜100%含有させ、かつ2枚からな
るティシュペーパーの外側になるように重ね合わせて積
層されているティシュペーパー。
いティシュペーパーの提供である。 【構成】 リグノセルロース材料をアルカリ性蒸解薬液
によって蒸解して得られたパルプ及び/或は脱墨古紙パ
ルプを濃度20%以上で圧縮力を与えながら機械的混練処
理を施し、かくして得られた柔軟化処理済みパルプを
2層からなるティシュペーパーの1層を構成する原料と
して絶乾重量当り、5〜100%含有させ、かつ2枚からな
るティシュペーパーの外側になるように重ね合わせて積
層されているティシュペーパー。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ティシュペーパーであ
って、更に詳しくは柔らかく手触り感に優れたティシュ
ペーパーに関する。
って、更に詳しくは柔らかく手触り感に優れたティシュ
ペーパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレットペーパー、ティシュペ
ーパー、紙タオルなどの所謂、家庭用薄用紙(以下、テ
ィシュペーパーと称する)用のパルプとしては、広葉
樹、針葉樹からの木材チップ、即ちリグノセルロース材
料を蒸解して得られた化学パルプから製造されたスラリ
ー状態のままのスラッシュパルプ(slushed pulp)と、
このスラッシュパルプを脱水、乾燥させて得られるドラ
イパルプ(dry pulp)及び古紙を脱墨処理して得られる
脱墨古紙パルプが使用されており、これらのパルプは未
漂白、漂白パルプの状態で或は未叩解、叩解パルプの状
態で品質設計に応じて単独のパルプ又は混合して使用さ
れている。
ーパー、紙タオルなどの所謂、家庭用薄用紙(以下、テ
ィシュペーパーと称する)用のパルプとしては、広葉
樹、針葉樹からの木材チップ、即ちリグノセルロース材
料を蒸解して得られた化学パルプから製造されたスラリ
ー状態のままのスラッシュパルプ(slushed pulp)と、
このスラッシュパルプを脱水、乾燥させて得られるドラ
イパルプ(dry pulp)及び古紙を脱墨処理して得られる
脱墨古紙パルプが使用されており、これらのパルプは未
漂白、漂白パルプの状態で或は未叩解、叩解パルプの状
態で品質設計に応じて単独のパルプ又は混合して使用さ
れている。
【0003】これらのパルプの内ドライパルプ及び脱墨
古紙パルプ(以下、DIPと称する)は、抄紙される前に
ある程度パルプ繊維が収縮、カール、キンキング(kink
ing:繊維曲率半径の突然の変化)等の形状変化、又は
角質化を起こしており、これらの種々のパルプの中から
材種等を考慮して柔らかいパルプが一般的に選択され再
溶解して使用されているのが実情である。従って、良く
選択されたドライパルプ及びDIPを使用して抄紙された
ティシュペーパーは手触りが良く柔らかく感じることは
良く知られている。
古紙パルプ(以下、DIPと称する)は、抄紙される前に
ある程度パルプ繊維が収縮、カール、キンキング(kink
ing:繊維曲率半径の突然の変化)等の形状変化、又は
角質化を起こしており、これらの種々のパルプの中から
材種等を考慮して柔らかいパルプが一般的に選択され再
溶解して使用されているのが実情である。従って、良く
選択されたドライパルプ及びDIPを使用して抄紙された
ティシュペーパーは手触りが良く柔らかく感じることは
良く知られている。
【0004】ティシュペーパーの重要な品質である柔ら
かさや手触り感の向上を図る技術に関しては従来より研
究がなされており、例えば積層し抄紙するパルプの種類
やその使用比率が調節された積層ティシュペーパー及び
その製造方法(特開昭54-46914号公報、実願平2-110449
号)、長網、短網、ツインワイヤー、円網ヤンキーマシ
ン等の抄紙機を適宜選択することにより、または紙用柔
軟剤、たとえば脂肪酸エステル系柔軟化剤(米国特許3,
296,065 号明細書)、第4級アンモニウム塩型カチオン
活性剤(特開昭48-22701号公報)、ウレタンアルコール
若しくはその塩、又はカチオン化物(特開昭60-139897
号公報)、非陽イオン系界面活性剤(特開平2-99690 号
公報、同2-99691 号公報)、ポリリン酸塩(特開平2-362
88 号公報)、ポリシロキサン(特開平2-224626号公報、
同3-900 号公報)等の添加薬品をスラッシュパルプに添
加してスラッシュパルプ自体の滑りをよくすることによ
り手触りを良くして柔らかくする方法等各種提案されて
いる。
かさや手触り感の向上を図る技術に関しては従来より研
究がなされており、例えば積層し抄紙するパルプの種類
やその使用比率が調節された積層ティシュペーパー及び
その製造方法(特開昭54-46914号公報、実願平2-110449
号)、長網、短網、ツインワイヤー、円網ヤンキーマシ
ン等の抄紙機を適宜選択することにより、または紙用柔
軟剤、たとえば脂肪酸エステル系柔軟化剤(米国特許3,
296,065 号明細書)、第4級アンモニウム塩型カチオン
活性剤(特開昭48-22701号公報)、ウレタンアルコール
若しくはその塩、又はカチオン化物(特開昭60-139897
号公報)、非陽イオン系界面活性剤(特開平2-99690 号
公報、同2-99691 号公報)、ポリリン酸塩(特開平2-362
88 号公報)、ポリシロキサン(特開平2-224626号公報、
同3-900 号公報)等の添加薬品をスラッシュパルプに添
加してスラッシュパルプ自体の滑りをよくすることによ
り手触りを良くして柔らかくする方法等各種提案されて
いる。
【0005】積層ティシュペーパーは3層以上を積層す
ると、地合いが悪くなって品質が低下する可能性がある
ので2層からなるティシュペーパーが現在主流である。
また前記添加薬品を用いる方法は、良好な柔軟効果が得
られる場合があるが、起泡性が大きいために、抄紙作業
そのものに支障を来すおそれがあり、場合によっては紙
力と吸水性の低下を招くという問題があった。
ると、地合いが悪くなって品質が低下する可能性がある
ので2層からなるティシュペーパーが現在主流である。
また前記添加薬品を用いる方法は、良好な柔軟効果が得
られる場合があるが、起泡性が大きいために、抄紙作業
そのものに支障を来すおそれがあり、場合によっては紙
力と吸水性の低下を招くという問題があった。
【0006】また、ティシュペーパーの湿潤強度をあげ
るために、紙用湿潤紙力増強剤として尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアマイ
ド、ポリアミン、エピクロロヒドリン樹脂等が知られて
いるが、ティシュペーパーの場合、ホルムアルデヒド樹
脂等が嫌われるため、ポリアマイド、ポリアミン、エポ
キシ樹脂等が主として用いられている。しかしエポキシ
樹脂での結合は非常に強固であり、水に不溶性であるば
かりでなく、ティシュペーパー自体が剛直になり、柔ら
かさ、手触り感の点でマイナスになるという問題があっ
た。
るために、紙用湿潤紙力増強剤として尿素ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアマイ
ド、ポリアミン、エピクロロヒドリン樹脂等が知られて
いるが、ティシュペーパーの場合、ホルムアルデヒド樹
脂等が嫌われるため、ポリアマイド、ポリアミン、エポ
キシ樹脂等が主として用いられている。しかしエポキシ
樹脂での結合は非常に強固であり、水に不溶性であるば
かりでなく、ティシュペーパー自体が剛直になり、柔ら
かさ、手触り感の点でマイナスになるという問題があっ
た。
【0007】また、従来、表面の平滑性を良くするため
に、ティシュ抄紙機の後に上下各1本の一対の十分に研
摩されたチルドロール、金属ロールからなるカレンダー
を1組又は2組使用している。しかし、このカレンダー
で平滑性を向上するために線圧を高くすると、厚みも薄
く剛直となり手触り感も堅くなるという問題があった。
に、ティシュ抄紙機の後に上下各1本の一対の十分に研
摩されたチルドロール、金属ロールからなるカレンダー
を1組又は2組使用している。しかし、このカレンダー
で平滑性を向上するために線圧を高くすると、厚みも薄
く剛直となり手触り感も堅くなるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記ス
ラッシュパルプの柔軟化処理について鋭意研究をした結
果、機械的処理によって製造された柔軟化処理パルプ
(以下柔軟化パルプという)を、少なくともティシュペ
ーパーの1層の原料パルプとして使用することによっ
て、柔らかく手触り感が良く、しかも強度的に優れたテ
ィシュペーパーが得られることを確認し本発明を達成し
た。
ラッシュパルプの柔軟化処理について鋭意研究をした結
果、機械的処理によって製造された柔軟化処理パルプ
(以下柔軟化パルプという)を、少なくともティシュペ
ーパーの1層の原料パルプとして使用することによっ
て、柔らかく手触り感が良く、しかも強度的に優れたテ
ィシュペーパーが得られることを確認し本発明を達成し
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルプ繊維を
主原料とした2層からなるティシュペーパーにおいて、
1層を構成する原料パルプがリグノセルロース材料をア
ルカリ性蒸解液によって蒸解して得られたパルプ及び/
又はDIPを固形分濃度20%以上に脱水し、次いで前記脱
水パルプに圧縮力を与えながら機械的混練処理を行って
得られた柔軟化パルプを 5〜100 %(1層を構成する絶
乾重量パルプ当り)含んだパルプよりなり、かつ柔軟化
パルプを含む層が2枚からなるティシュペーパーの外側
になるよう重ね合わせ積層されているティシュペーパー
である。
主原料とした2層からなるティシュペーパーにおいて、
1層を構成する原料パルプがリグノセルロース材料をア
ルカリ性蒸解液によって蒸解して得られたパルプ及び/
又はDIPを固形分濃度20%以上に脱水し、次いで前記脱
水パルプに圧縮力を与えながら機械的混練処理を行って
得られた柔軟化パルプを 5〜100 %(1層を構成する絶
乾重量パルプ当り)含んだパルプよりなり、かつ柔軟化
パルプを含む層が2枚からなるティシュペーパーの外側
になるよう重ね合わせ積層されているティシュペーパー
である。
【0010】本発明に使用するパルプとしては、リグノ
セルロース材料をアルカリ性蒸解薬液によって蒸解して
得られたパルプ(以下、アルカリ性蒸解パルプと称す
る)及び/又はDIPが用いられる。アルカリ性蒸解パル
プとしては、クラフトパルプ(蒸解液 NaOH+Na2S)、
ポリサルファイドパルプ(蒸解液 NaOH+Na2Sx)、ソー
ダパルプ(蒸解液 NaOH)、アルカリ性亜硫酸塩パルプ
(蒸解液 NaOH+Na2SO3)、炭酸ソーダパルプ(蒸解液
Na2CO3)および酸素-ソーダパルプ(蒸解液 O2+NaOH)
等がある。
セルロース材料をアルカリ性蒸解薬液によって蒸解して
得られたパルプ(以下、アルカリ性蒸解パルプと称す
る)及び/又はDIPが用いられる。アルカリ性蒸解パル
プとしては、クラフトパルプ(蒸解液 NaOH+Na2S)、
ポリサルファイドパルプ(蒸解液 NaOH+Na2Sx)、ソー
ダパルプ(蒸解液 NaOH)、アルカリ性亜硫酸塩パルプ
(蒸解液 NaOH+Na2SO3)、炭酸ソーダパルプ(蒸解液
Na2CO3)および酸素-ソーダパルプ(蒸解液 O2+NaOH)
等がある。
【0011】これらパルプは前記した蒸解薬液に蒸解助
剤として環状ケト化合物(例えばアントラキノン、1,4-
ジヒドロ-9,10-ジケトアントラセン)を添加して蒸解さ
れたものであってもよい。また、上記アルカリ性蒸解パ
ルプとして本発明に好適なものはクラフトパルプであ
り、このクラフトパルプは、蒸解液の分割添加と、ダイ
ジェスター内部での並流蒸解と向流蒸解からなる、所謂
修正アルカリ性蒸解法[MCC法 (Modified Continuous
Cooking)、EMCC法(Extended Modified Continu-ous Coo
king)]によって得られたパルプであってもよい。これ
らのパルプは未晒パルプ、晒パルプの状態で或は未叩
解、叩解パルプの状態で適宜単独でまたは混合して使用
される。
剤として環状ケト化合物(例えばアントラキノン、1,4-
ジヒドロ-9,10-ジケトアントラセン)を添加して蒸解さ
れたものであってもよい。また、上記アルカリ性蒸解パ
ルプとして本発明に好適なものはクラフトパルプであ
り、このクラフトパルプは、蒸解液の分割添加と、ダイ
ジェスター内部での並流蒸解と向流蒸解からなる、所謂
修正アルカリ性蒸解法[MCC法 (Modified Continuous
Cooking)、EMCC法(Extended Modified Continu-ous Coo
king)]によって得られたパルプであってもよい。これ
らのパルプは未晒パルプ、晒パルプの状態で或は未叩
解、叩解パルプの状態で適宜単独でまたは混合して使用
される。
【0012】DIPとしては、上質紙系の電子複写用紙、
ビジネスフォーム用紙の古紙、所謂OA古紙を脱墨処理し
て得られたパルプが好ましい。
ビジネスフォーム用紙の古紙、所謂OA古紙を脱墨処理し
て得られたパルプが好ましい。
【0013】本発明のアルカリ性蒸解パルプの原料とな
るリグノセルロース材料としては針葉樹チップ、広葉樹
チップ、ソーダスト等の木材系セルロース材料並びに非
木材系セルロース材料、例えばバガス、ケナフ、ワラ、
アシ、エスパルト等の一年生植物を例示することができ
る。
るリグノセルロース材料としては針葉樹チップ、広葉樹
チップ、ソーダスト等の木材系セルロース材料並びに非
木材系セルロース材料、例えばバガス、ケナフ、ワラ、
アシ、エスパルト等の一年生植物を例示することができ
る。
【0014】次に、本発明の柔軟化パルプの製造法につ
いて説明すれば、第1工程の脱水工程で得られるパルプ
濃度は固形分濃度20%(絶乾)以上にする必要がある。
第1工程のパルプ濃度20%以上は第2工程パルプに圧縮
力を与えながら機械的混練処理を行うための必須要件で
あり、第1工程で脱水処理して得られたパルプ濃度が20
%未満では第2工程でパルプに圧縮力を与えなから機械
的混練処理を行っても得られるパルプの柔軟化の程度は
不十分である。
いて説明すれば、第1工程の脱水工程で得られるパルプ
濃度は固形分濃度20%(絶乾)以上にする必要がある。
第1工程のパルプ濃度20%以上は第2工程パルプに圧縮
力を与えながら機械的混練処理を行うための必須要件で
あり、第1工程で脱水処理して得られたパルプ濃度が20
%未満では第2工程でパルプに圧縮力を与えなから機械
的混練処理を行っても得られるパルプの柔軟化の程度は
不十分である。
【0015】脱水手段としては、スクリュープレス、デ
ィスクプレス、抄上げマシン、脱水フィルター[例え
ば、シボレラ(登録商標)、フジモトボルコン社製]
で、パルプ濃度20%以上に機械的に脱水する。好ましい
手段としては、スクリュープレス、ディスクプレスのよ
うに脱水工程の中にパルプの混練機能をも併せもつ装置
が好適に使用される。
ィスクプレス、抄上げマシン、脱水フィルター[例え
ば、シボレラ(登録商標)、フジモトボルコン社製]
で、パルプ濃度20%以上に機械的に脱水する。好ましい
手段としては、スクリュープレス、ディスクプレスのよ
うに脱水工程の中にパルプの混練機能をも併せもつ装置
が好適に使用される。
【0016】パルプを機械的に20%以上に脱水出来る装
置であるならば必ずしも前記した装置に限定されるもの
ではなく、前記した装置を1段又はそれ以上組み合わせ
てもよく、前記の異なる装置を2段以上組み合わせて実
施してもよい。また機械的脱水装置で20%以下に脱水
し、次いで乾燥装置と組合わせてパルプ濃度20%以上に
脱水してもよいが、好ましくは前記機械的装置で20%以
上に脱水、次いで乾燥工程を併用して更に脱水の程度を
向上してもよい。
置であるならば必ずしも前記した装置に限定されるもの
ではなく、前記した装置を1段又はそれ以上組み合わせ
てもよく、前記の異なる装置を2段以上組み合わせて実
施してもよい。また機械的脱水装置で20%以下に脱水
し、次いで乾燥装置と組合わせてパルプ濃度20%以上に
脱水してもよいが、好ましくは前記機械的装置で20%以
上に脱水、次いで乾燥工程を併用して更に脱水の程度を
向上してもよい。
【0017】第2工程は、第1工程において20%以上に
脱水されたアルカリ性蒸解パルプ及び/又はDIPに圧縮
力を与えながらパルプ繊維とパルプ繊維が密に接触した
状態で機械的に混練を行うことによりパルプ繊維の収
縮、カール、キンキングが一層促進される。このカー
ル、またはキンク(kink)したパルプでパルプシートを
作成すると手触りがよく柔らかくなり、その程度はドラ
イパルプと少なくとも同等かそれ以上となる。
脱水されたアルカリ性蒸解パルプ及び/又はDIPに圧縮
力を与えながらパルプ繊維とパルプ繊維が密に接触した
状態で機械的に混練を行うことによりパルプ繊維の収
縮、カール、キンキングが一層促進される。このカー
ル、またはキンク(kink)したパルプでパルプシートを
作成すると手触りがよく柔らかくなり、その程度はドラ
イパルプと少なくとも同等かそれ以上となる。
【0018】尚、圧縮力を与えながら機械的混練処理を
行う手段としては、レファイナー、スクリュープレス、
ニーダー、二軸ミキサー、ディスパーザー等を使用する
ことができ、これは同一手段を2段以上組合わせて実施
してもよく、異なる手段を2段以上組合わせてもよい。
行う手段としては、レファイナー、スクリュープレス、
ニーダー、二軸ミキサー、ディスパーザー等を使用する
ことができ、これは同一手段を2段以上組合わせて実施
してもよく、異なる手段を2段以上組合わせてもよい。
【0019】第2工程のパルプ濃度は20〜50%、好まし
くは25〜35%である。この際の処理温度は常温、加温下
の何れであってもよい。尚、第1工程での脱水パルプ濃
度が45%程度まで脱水処理された場合には、第2工程実
施時に希釈液を添加してパルプ濃度を 5〜10%程度低下
させてもよい。
くは25〜35%である。この際の処理温度は常温、加温下
の何れであってもよい。尚、第1工程での脱水パルプ濃
度が45%程度まで脱水処理された場合には、第2工程実
施時に希釈液を添加してパルプ濃度を 5〜10%程度低下
させてもよい。
【0020】尚、第2工程においてパルプに及ぼす圧縮
力については厳密に測定することは困難であるが、種々
の試験結果からは 0.5〜1.0Kg/cm2 の圧力が必要であ
ると考えられる。また消費電力に関しては100〜300KwH
/パルプton(絶乾又は風乾)程度である。
力については厳密に測定することは困難であるが、種々
の試験結果からは 0.5〜1.0Kg/cm2 の圧力が必要であ
ると考えられる。また消費電力に関しては100〜300KwH
/パルプton(絶乾又は風乾)程度である。
【0021】2層からなるティシュペーパーの1層を構
成する前述の方法によって得られた柔軟化パルプはこの
パルプ単独にて抄紙してもよく、また2種以上の柔軟化
パルプを混合して抄紙してもよく、更には従来のスラッ
シュパルプ、ドライパルプ、DIPと混合して抄紙しても
よい。
成する前述の方法によって得られた柔軟化パルプはこの
パルプ単独にて抄紙してもよく、また2種以上の柔軟化
パルプを混合して抄紙してもよく、更には従来のスラッ
シュパルプ、ドライパルプ、DIPと混合して抄紙しても
よい。
【0022】また、本発明の柔軟化パルプは軽度の叩解
処理(フリーネス500ml、C.S.F.程度迄)を実施して
も、未処理パルプの叩解処理に比較してソフトネス値は
小さい値を示す特徴を有している。
処理(フリーネス500ml、C.S.F.程度迄)を実施して
も、未処理パルプの叩解処理に比較してソフトネス値は
小さい値を示す特徴を有している。
【0023】2層からなるティシュペーパーの各層の絶
乾パルプの重量割合は、抄紙機において、2つのジェッ
トからパルプ濃度と噴出量を調節することによって20:
80〜80:20、好ましくは30:70〜70:30の範囲に調節さ
れる。20:80〜80:20を外れるとティシュペーパーの地
合いが悪くなり品質が低下する。1層に占める絶乾パル
プ重量当りの柔軟化パルプの割合は 5〜100 %、好まし
くは10%以上である。5 %未満では柔らかさ、手触り感
に変化が見られないが、100 %であっても一対をなす他
の層が針葉樹漂白クラフトパルプのスラッシュパルプを
原料パルプとしている場合には、ティシュペーパーの引
張り強度が極端に低下することなく、柔らかさ、手触り
感が大巾に良くなる。
乾パルプの重量割合は、抄紙機において、2つのジェッ
トからパルプ濃度と噴出量を調節することによって20:
80〜80:20、好ましくは30:70〜70:30の範囲に調節さ
れる。20:80〜80:20を外れるとティシュペーパーの地
合いが悪くなり品質が低下する。1層に占める絶乾パル
プ重量当りの柔軟化パルプの割合は 5〜100 %、好まし
くは10%以上である。5 %未満では柔らかさ、手触り感
に変化が見られないが、100 %であっても一対をなす他
の層が針葉樹漂白クラフトパルプのスラッシュパルプを
原料パルプとしている場合には、ティシュペーパーの引
張り強度が極端に低下することなく、柔らかさ、手触り
感が大巾に良くなる。
【0024】柔軟化パルプを含む層と一対をなす他の層
を構成するパルプは、2層からなるティシュペーパーの
強度、特に引張り強度を保つため平均繊維長が長く引張
り強度が高い針葉樹漂白パルプのスラッシュパルプが好
適である。
を構成するパルプは、2層からなるティシュペーパーの
強度、特に引張り強度を保つため平均繊維長が長く引張
り強度が高い針葉樹漂白パルプのスラッシュパルプが好
適である。
【0025】しかしながら、前記針葉樹スラッシュパル
プをそのままティシュペーパーの原料として使用すると
柔らかさや手触り感が低下するので、強度低下に伴うテ
ィシュペーパーの品質の低下を伴わない程度に広葉樹漂
白パルプのスラッシュパルプ或はDIPを併用するのがテ
ィシュペーパーの柔らかさと手触り感の上で、より好ま
しい。
プをそのままティシュペーパーの原料として使用すると
柔らかさや手触り感が低下するので、強度低下に伴うテ
ィシュペーパーの品質の低下を伴わない程度に広葉樹漂
白パルプのスラッシュパルプ或はDIPを併用するのがテ
ィシュペーパーの柔らかさと手触り感の上で、より好ま
しい。
【0026】2層からなるティシュペーパーを2枚重ね
合わせて積層する場合、柔軟化パルプを含む層が外側に
なるように重ね合わせると手に触れる層が柔軟化パルプ
を含む層となるので手触り感が一層向上する。また、柔
軟化パルプを含む層がヤンキードライヤーに圧接して乾
燥され、この面が2枚重ね合わせしたティシュペーパー
の外側になるように配置すると、より一層手触り感が向
上する。
合わせて積層する場合、柔軟化パルプを含む層が外側に
なるように重ね合わせると手に触れる層が柔軟化パルプ
を含む層となるので手触り感が一層向上する。また、柔
軟化パルプを含む層がヤンキードライヤーに圧接して乾
燥され、この面が2枚重ね合わせしたティシュペーパー
の外側になるように配置すると、より一層手触り感が向
上する。
【0027】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、勿論本発明はこれによって何等限定
されるものではない。尚、実施例、比較例中の%は特に
ことわらない限り重量%を示す。
体的に説明するが、勿論本発明はこれによって何等限定
されるものではない。尚、実施例、比較例中の%は特に
ことわらない限り重量%を示す。
【0028】以下の実施例および比較例において用いた
評価法は下記の通りである。 〇引張り強さ(縦)の測定法 2枚重ねティシュペーパーを流れ方向(縦方向)に平行
に25mm巾に切り、これの長さ100mm をテンシロン万能型
引張試験機(東洋ボールドイン社製)にセットし、破断
強度を測定する。 〇ソフトネス測定法(J.TAPPI 紙パルプ試験法 No.34-8
0 、衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法) ティシュペーパーのシート(200 ×200mm)を一定の隙
間(6.35mm)に押し入れるのに必要な仕事量を測定する
原理のHandle-O-Meter(熊谷理機工業社製)による測定
値に0.5 を乗じ、単位をg/10cmとした。試験片の押し入
れは試料の流れ方向に対し、直角に折曲げて行う。 〇手触り感 男子5人、女子5人で官能評価し、次の区分で表示し
た。 非常に良い;◎、良い;〇、普通;△、悪い;×
評価法は下記の通りである。 〇引張り強さ(縦)の測定法 2枚重ねティシュペーパーを流れ方向(縦方向)に平行
に25mm巾に切り、これの長さ100mm をテンシロン万能型
引張試験機(東洋ボールドイン社製)にセットし、破断
強度を測定する。 〇ソフトネス測定法(J.TAPPI 紙パルプ試験法 No.34-8
0 、衛生用薄葉紙の柔らかさ試験方法) ティシュペーパーのシート(200 ×200mm)を一定の隙
間(6.35mm)に押し入れるのに必要な仕事量を測定する
原理のHandle-O-Meter(熊谷理機工業社製)による測定
値に0.5 を乗じ、単位をg/10cmとした。試験片の押し入
れは試料の流れ方向に対し、直角に折曲げて行う。 〇手触り感 男子5人、女子5人で官能評価し、次の区分で表示し
た。 非常に良い;◎、良い;〇、普通;△、悪い;×
【0029】以下の実施例及び比較例において製造した
パルプに次の薬品を添加し、ツインワイヤータイプの2
層抄き合わせ式のヤンキー抄紙機で抄紙した。クレープ
は、ドライクレープをドライヤー及び巻取りリールとの
速度差をとることにより付与した。抄紙したティシュペ
ーパーの坪量は13.5g/m2となるように調節した。・湿潤
紙力増強剤(カイメンK-1300、テ゛ィックハーキュレス社製):0.1%(絶
乾パルプ重量当り)・カチオン化変性デンプン(ケートF、王
子ナショナル社製):0.05%(同上)
パルプに次の薬品を添加し、ツインワイヤータイプの2
層抄き合わせ式のヤンキー抄紙機で抄紙した。クレープ
は、ドライクレープをドライヤー及び巻取りリールとの
速度差をとることにより付与した。抄紙したティシュペ
ーパーの坪量は13.5g/m2となるように調節した。・湿潤
紙力増強剤(カイメンK-1300、テ゛ィックハーキュレス社製):0.1%(絶
乾パルプ重量当り)・カチオン化変性デンプン(ケートF、王
子ナショナル社製):0.05%(同上)
【0030】特にことわらない限り、このティシュペー
パー原紙の柔軟化パルプを含む層が外側(使用者の手に
触れる側)になるよう2枚重ねにしてソフトカレンダー
掛けし、この面が外側になるよう積層した。また、比較
例において柔軟化パルプを使用しないティシュペーパー
は、ソフトカレンダー掛けした面が外側になるよう積層
した。特にことわらない限り、柔軟化パルプを含む層が
ヤンキードライヤーに接して乾燥され、比較例において
柔軟化パルプを使用しないティシュペーパーは、ヤンキ
ードライヤーに接して乾燥された面をソフトカレンダー
掛けした。
パー原紙の柔軟化パルプを含む層が外側(使用者の手に
触れる側)になるよう2枚重ねにしてソフトカレンダー
掛けし、この面が外側になるよう積層した。また、比較
例において柔軟化パルプを使用しないティシュペーパー
は、ソフトカレンダー掛けした面が外側になるよう積層
した。特にことわらない限り、柔軟化パルプを含む層が
ヤンキードライヤーに接して乾燥され、比較例において
柔軟化パルプを使用しないティシュペーパーは、ヤンキ
ードライヤーに接して乾燥された面をソフトカレンダー
掛けした。
【0031】実施例1 国内産広葉樹チップよりクラフトパルプ法を用いて製造
した未漂白パルプを多段漂白(酸素ー塩素ーアルカリー
ハイポー二酸化塩素処理)し、ハンター白色度84%の広
葉樹漂白パルプ(スラッシュLBKP)を製造した。パルプ
濃度 3%のスラッシュLBKPを第1工程のスクリュープレ
ス(相川鉄工社製、V-45型)に送り、パルプ濃度35%に
脱水し、次いで第2工程においてディスパーザー(相川
鉄工社製、TL-2型)を使用してパルプ濃度35%で圧縮力
(消費電力250KwH/パルプton)を与えながら80℃で5分
間機械的混練処理を行った(得られたパルプを以下「混
練LBKP」という)。
した未漂白パルプを多段漂白(酸素ー塩素ーアルカリー
ハイポー二酸化塩素処理)し、ハンター白色度84%の広
葉樹漂白パルプ(スラッシュLBKP)を製造した。パルプ
濃度 3%のスラッシュLBKPを第1工程のスクリュープレ
ス(相川鉄工社製、V-45型)に送り、パルプ濃度35%に
脱水し、次いで第2工程においてディスパーザー(相川
鉄工社製、TL-2型)を使用してパルプ濃度35%で圧縮力
(消費電力250KwH/パルプton)を与えながら80℃で5分
間機械的混練処理を行った(得られたパルプを以下「混
練LBKP」という)。
【0032】ダグラスファチップ15%、国内産松85%か
らなるチップよりクラフトパルプ法を用いて製造した未
漂白パルプを多段漂白(酸素ー塩素ーアルカリーハイポ
ー二酸化塩素処理)し、ハンター白色度82%の針葉樹漂
白パルプ(スラッシュNBKP)を製造した。2層からなる
ティシュペーパーの1層を構成するパルプが混練LBKP10
0%からなり、一対をなす他の層を構成するパルプがス
ラッシュNBKP100%であり、2層を構成する各層の絶乾
パルプ重量比は、混練LBKP:スラッシュNBKP=45:55で
あった。
らなるチップよりクラフトパルプ法を用いて製造した未
漂白パルプを多段漂白(酸素ー塩素ーアルカリーハイポ
ー二酸化塩素処理)し、ハンター白色度82%の針葉樹漂
白パルプ(スラッシュNBKP)を製造した。2層からなる
ティシュペーパーの1層を構成するパルプが混練LBKP10
0%からなり、一対をなす他の層を構成するパルプがス
ラッシュNBKP100%であり、2層を構成する各層の絶乾
パルプ重量比は、混練LBKP:スラッシュNBKP=45:55で
あった。
【0033】実施例2 2層からなるティシュペーパーの1層を構成するパルプ
が絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混練LBKP=92:8から
なり、一対をなす他の層を構成するパルプがスラッシュ
NBKP100%であり、2層を構成する各層の絶乾パルプ重
量比は(スラッシュLBKP+混練LBKP):スラッシュNBKP
=45:55であった。
が絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混練LBKP=92:8から
なり、一対をなす他の層を構成するパルプがスラッシュ
NBKP100%であり、2層を構成する各層の絶乾パルプ重
量比は(スラッシュLBKP+混練LBKP):スラッシュNBKP
=45:55であった。
【0034】実施例3 OA古紙からなるDIP[フリーネス590ml(C.S.F.)、ハン
ター白色度76%]に実施例1と同様の混練処理を行った
(得られたパルプを以下「混練DIP」という)。2層か
らなるティシュペーパーの1層を構成するパルプが混練
DIP 100%からなり、一対をなす他の層を構成するパル
プがスラッシュNBKP 100%であり、2層を構成する各層
の絶乾パルプ重量比は、混練DIP:スラッシュNBKP=4
5:55であった。
ター白色度76%]に実施例1と同様の混練処理を行った
(得られたパルプを以下「混練DIP」という)。2層か
らなるティシュペーパーの1層を構成するパルプが混練
DIP 100%からなり、一対をなす他の層を構成するパル
プがスラッシュNBKP 100%であり、2層を構成する各層
の絶乾パルプ重量比は、混練DIP:スラッシュNBKP=4
5:55であった。
【0035】実施例4 2層からなるティシュペーパーの1層を構成するパルプ
が絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混練DIP=92:8から
なり、一対をなす他の層を構成するパルプがスラッシュ
NBKP 100%であり、2層を構成する各層の絶乾パルプ重
量比は、(スラッシュLBKP+混練DIP):スラッシュNBK
P=45:55であった。
が絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混練DIP=92:8から
なり、一対をなす他の層を構成するパルプがスラッシュ
NBKP 100%であり、2層を構成する各層の絶乾パルプ重
量比は、(スラッシュLBKP+混練DIP):スラッシュNBK
P=45:55であった。
【0036】実施例5 スラッシュNBKPに実施例1と同様の混練処理を行った
(得られたパルプを以下「混練NBKP」という)。2層か
らなるティシュペーパーの1層を構成するパルプが混練
NBKP 100%からなり、一対をなす他の層を構成するパル
プがスラッシュNBKP 100%であり、2層を構成する各層
の絶乾パルプ重量比は、混練NBKP=スラッシュNBKP=4
5:55であった。
(得られたパルプを以下「混練NBKP」という)。2層か
らなるティシュペーパーの1層を構成するパルプが混練
NBKP 100%からなり、一対をなす他の層を構成するパル
プがスラッシュNBKP 100%であり、2層を構成する各層
の絶乾パルプ重量比は、混練NBKP=スラッシュNBKP=4
5:55であった。
【0037】実施例6 2層からなるティシュペーパーの1層を構成するパルプ
が絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混練NBKP=92:8から
なり、一対をなす他の層を構成するパルプがスラッシュ
NBKP 100%であり、2層を構成する各層の絶乾パルプ重
量比は、(スラッシュLBKP+混練NBKP):スラッシュNB
KP=45:55であった。
が絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混練NBKP=92:8から
なり、一対をなす他の層を構成するパルプがスラッシュ
NBKP 100%であり、2層を構成する各層の絶乾パルプ重
量比は、(スラッシュLBKP+混練NBKP):スラッシュNB
KP=45:55であった。
【0038】実施例7 実施例1においてディスパーザーを使用してスラッシュ
LBKPを混練処理する場合のパルプ濃度を22%とした以外
は実施例1と同じとした。
LBKPを混練処理する場合のパルプ濃度を22%とした以外
は実施例1と同じとした。
【0039】実施例8 2層からなるティシュペーパーの1層を構成するパルプ
が混練NBKP 100%であり、一対をなす他の層を構成する
パルプがスラッシュLBKP 100%であり、2層を構成する
各層の絶乾パルプ重量比は、混練NBKP:スラッシュLBKP
=70:30であった。
が混練NBKP 100%であり、一対をなす他の層を構成する
パルプがスラッシュLBKP 100%であり、2層を構成する
各層の絶乾パルプ重量比は、混練NBKP:スラッシュLBKP
=70:30であった。
【0040】比較例1 実施例1において混練LBKPに替えてスラッシュLBKPを用
いた以外は実施例1と同じとした。 比較例2 実施例3において混練DIPに替えて混練処理を施してい
ないDIPを用いた以外は実施例3と同じとした。
いた以外は実施例1と同じとした。 比較例2 実施例3において混練DIPに替えて混練処理を施してい
ないDIPを用いた以外は実施例3と同じとした。
【0041】比較例3 実施例5において混練NBKPに替えてスラッシュNBKPを用
いた以外は実施例5と同じとした。 比較例4 実施例1においてディスパーザーを使用してスラッシュ
LBKPを混練処理する場合のパルプ濃度を18%とした以外
は実施例1と同じとした。
いた以外は実施例5と同じとした。 比較例4 実施例1においてディスパーザーを使用してスラッシュ
LBKPを混練処理する場合のパルプ濃度を18%とした以外
は実施例1と同じとした。
【0042】比較例5 実施例2において2層からなるティシュペーパーの1層
を構成するパルプが絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混
練LBKP=96:4である以外は実施例2と同じとした。 比較例6 実施例4において2層からなるティシュペーパーの1層
を構成するパルプが絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混
練DIP=96:4である以外は実施例4と同じとした。
を構成するパルプが絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混
練LBKP=96:4である以外は実施例2と同じとした。 比較例6 実施例4において2層からなるティシュペーパーの1層
を構成するパルプが絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混
練DIP=96:4である以外は実施例4と同じとした。
【0043】比較例7 実施例6において2層からなるティシュペーパーの1層
を構成するパルプが絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混
練NBKP=96:4である以外は実施例6と同じとした。 比較例8 実施例1において柔軟化パルプを含む層が内側になるよ
う2枚重ねにしてソフトカレンダー掛けして、この面が
内側になるよう積層した以外は実施例1と同じとした。
を構成するパルプが絶乾重量当り、スラッシュLBKP:混
練NBKP=96:4である以外は実施例6と同じとした。 比較例8 実施例1において柔軟化パルプを含む層が内側になるよ
う2枚重ねにしてソフトカレンダー掛けして、この面が
内側になるよう積層した以外は実施例1と同じとした。
【0044】実施例及び比較例でのティシュペーパーの
品質評価結果を表1に示した。
品質評価結果を表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかな如く、本発明のティシュ
ペーパーは、手触り感と柔らかさにおいて何れも優れて
おり、引張り強さも品質の低下をもたらす程低下してい
ない(実施例1〜8参照)。
ペーパーは、手触り感と柔らかさにおいて何れも優れて
おり、引張り強さも品質の低下をもたらす程低下してい
ない(実施例1〜8参照)。
【0047】これに対し、手に触れる側の層の中に含有
されるパルプが機械的な処理を施されていない、即ち柔
軟化処理が行われていないNBKP、LBKP及びDIPの場合、
手触り感と柔らかさは改善できず(比較例1〜4参
照)、たとえ手に触れる側に柔軟化処理されたパルプが
用いられても、その比率が1層を構成する絶乾パルプ重
量当り、5%未満では手触り感の改善効果は見られない
(比較例5〜7参照)。更に、柔軟化パルプを多く用い
ても、手に触れない内側に重ね合わせて使用すると、手
触り感の改善は期待できない(比較例8参照)。
されるパルプが機械的な処理を施されていない、即ち柔
軟化処理が行われていないNBKP、LBKP及びDIPの場合、
手触り感と柔らかさは改善できず(比較例1〜4参
照)、たとえ手に触れる側に柔軟化処理されたパルプが
用いられても、その比率が1層を構成する絶乾パルプ重
量当り、5%未満では手触り感の改善効果は見られない
(比較例5〜7参照)。更に、柔軟化パルプを多く用い
ても、手に触れない内側に重ね合わせて使用すると、手
触り感の改善は期待できない(比較例8参照)。
【0048】
【発明の作用、効果】以上の如く本発明は、リグノセル
ロース材料をアルカリ性蒸解薬液によって蒸解して得ら
れたパルプ及び/或は脱墨古紙パルプを濃度20%以上で
圧縮力を与えながら機械的混練処理を施し、かくして得
られた柔軟化処理済みパルプを、2層からなるティシュ
ペーパーの1層を構成する原料として絶乾重量当り、5
〜100%含有すると、極めて柔らかくて、手触り感の優
れたティシュペーパーたらしめることができる。
ロース材料をアルカリ性蒸解薬液によって蒸解して得ら
れたパルプ及び/或は脱墨古紙パルプを濃度20%以上で
圧縮力を与えながら機械的混練処理を施し、かくして得
られた柔軟化処理済みパルプを、2層からなるティシュ
ペーパーの1層を構成する原料として絶乾重量当り、5
〜100%含有すると、極めて柔らかくて、手触り感の優
れたティシュペーパーたらしめることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 パルプ繊維を主原料とした2層からなる
ティシュペーパーにおいて、1層を構成する原料パルプ
が、リグノセルロース材料をアルカリ性蒸解薬液によっ
て蒸解して得られたパルプ及び/又は脱墨古紙パルプを
固形分濃度20%以上に脱水し、次いで前記脱水パルプに
圧縮力を与えながら機械的混練処理を行って得られた柔
軟化処理パルプを 5〜100 %(1層を構成する絶乾パル
プ重量当り)含んだパルプよりなり、かつ柔軟化処理パ
ルプを含む層が2枚からなるティシュペーパーの外側と
なるように重ね合わせ積層されていることを特徴とする
ティシュペーパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197821A JPH0614848A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ティシュペーパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197821A JPH0614848A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ティシュペーパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614848A true JPH0614848A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16380905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4197821A Pending JPH0614848A (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | ティシュペーパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614848A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002294582A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 嵩高パルプを製造する方法 |
JP2009161900A (ja) * | 2009-01-20 | 2009-07-23 | Daio Paper Corp | 水解性衛生紙 |
WO2009122986A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 日本製紙株式会社 | 家庭用薄葉紙 |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP4197821A patent/JPH0614848A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002294582A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 嵩高パルプを製造する方法 |
JP4599742B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2010-12-15 | 日本製紙株式会社 | 嵩高パルプを製造する方法 |
WO2009122986A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 日本製紙株式会社 | 家庭用薄葉紙 |
JP2009161900A (ja) * | 2009-01-20 | 2009-07-23 | Daio Paper Corp | 水解性衛生紙 |
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