JPH06148332A - 宇宙線データ収集装置 - Google Patents
宇宙線データ収集装置Info
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- JPH06148332A JPH06148332A JP29446592A JP29446592A JPH06148332A JP H06148332 A JPH06148332 A JP H06148332A JP 29446592 A JP29446592 A JP 29446592A JP 29446592 A JP29446592 A JP 29446592A JP H06148332 A JPH06148332 A JP H06148332A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、高速にデータを収集してデータ欠
落を未然に防止することによって装置本体の信頼性を向
上させることを目的とする。 【構成】 複数の宇宙線検出器で宇宙線を検出して宇宙
線計測データを収集する宇宙線データ収集装置におい
て、各宇宙線検出器（２１1 〜２１n ）に接続され、宇
宙線検出器から宇宙線検出信号を受信すると、宇宙線検
出信号に対して計測処理を行い、宇宙線の各種情報を示
す宇宙線計測データを作成し、かつデータ有信号を出力
する複数の計測処理手段（２２1 〜２２n ）と、これら
計測処理手段（２２1 〜２２n ）のうち，データ有信号
を出力した計測処理手段に対してのみ宇宙線計測データ
を転送要求し、かつ当該計測処理手段から転送された宇
宙線計測デ−タを記憶部（２９ａ，２９ｂ）へ格納する
計測データ収集手段（２４，２５，２６，２７，２８，
２９ａ，２９ｂ）とを備えた宇宙線データ収集装置であ
る。
落を未然に防止することによって装置本体の信頼性を向
上させることを目的とする。 【構成】 複数の宇宙線検出器で宇宙線を検出して宇宙
線計測データを収集する宇宙線データ収集装置におい
て、各宇宙線検出器（２１1 〜２１n ）に接続され、宇
宙線検出器から宇宙線検出信号を受信すると、宇宙線検
出信号に対して計測処理を行い、宇宙線の各種情報を示
す宇宙線計測データを作成し、かつデータ有信号を出力
する複数の計測処理手段（２２1 〜２２n ）と、これら
計測処理手段（２２1 〜２２n ）のうち，データ有信号
を出力した計測処理手段に対してのみ宇宙線計測データ
を転送要求し、かつ当該計測処理手段から転送された宇
宙線計測デ−タを記憶部（２９ａ，２９ｂ）へ格納する
計測データ収集手段（２４，２５，２６，２７，２８，
２９ａ，２９ｂ）とを備えた宇宙線データ収集装置であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、多チャネルの計測系を
用いた宇宙線に関する計測データの収集に利用される宇
宙線データ収集装置に係わり、特にデータの収集速度を
向上させた宇宙線データ収集装置に関する。
用いた宇宙線に関する計測データの収集に利用される宇
宙線データ収集装置に係わり、特にデータの収集速度を
向上させた宇宙線データ収集装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】宇宙から地球に飛来する，例えばニュー
トリノを捕らえ、そのニュートリノに関する計測データ
を収集することにより、超新星の爆発や太陽の中心等を
観測する宇宙線データ収集装置が知られている。
トリノを捕らえ、そのニュートリノに関する計測データ
を収集することにより、超新星の爆発や太陽の中心等を
観測する宇宙線データ収集装置が知られている。
【０００３】この宇宙線データ収集装置は、外界に対し
て遮光された水中へニュートリノが飛来して電子等の荷
電粒子に衝突し、これら荷電粒子が水中を高速走行する
際に放出される青白いチェレンコフ光を複数の光電子増
倍管で検出することによって、飛来したニュートリノに
関する計測データを収集する。
て遮光された水中へニュートリノが飛来して電子等の荷
電粒子に衝突し、これら荷電粒子が水中を高速走行する
際に放出される青白いチェレンコフ光を複数の光電子増
倍管で検出することによって、飛来したニュートリノに
関する計測データを収集する。
【０００４】すなわち、各宇宙線検出器としての光電子
増倍管へそれぞれチェレンコフ光が届く時間等から荷電
粒子の位置や進行方向を決定し、さらに、このチェレン
コフ光の強さから荷電粒子の電荷量を決定することによ
り、飛来したニュートリノの放出源や強度等を間接的に
計測することができる。
増倍管へそれぞれチェレンコフ光が届く時間等から荷電
粒子の位置や進行方向を決定し、さらに、このチェレン
コフ光の強さから荷電粒子の電荷量を決定することによ
り、飛来したニュートリノの放出源や強度等を間接的に
計測することができる。
【０００５】図４は、このような水チェレンコフ型の宇
宙線データ収集装置の構成を示すブロック図である。こ
の宇宙線データ収集装置においては、チェレンコフ光を
検出した複数の光電子増倍管１1 〜１n から微少でかつ
ランダムに発生されるアナログの電流パルス信号が出力
される。ＡＤＣ／ＴＤＣモジュール（以下、ＡＴＭとい
う）２1 〜２n は、そのアナログ信号を個別に受信する
と、そのアナログ信号から荷電粒子の電荷量とその到達
時間情報（以下、宇宙線計測データという）を作成し、
それぞれ比例した電圧に変換してからディジタル変換し
て個別に有するＦＩＦＯメモリ３1 〜３n に格納する。
また、コントローラヘッドモジュール（以下、ＣＨとい
う）４は、これらＡＴＭ２1 〜２n からのデータ収集タ
イミングを制御する。なお、これらＡＴＭ２1 〜２n 及
びＣＨ４はデータ計測ボックス５に収納されている。
宙線データ収集装置の構成を示すブロック図である。こ
の宇宙線データ収集装置においては、チェレンコフ光を
検出した複数の光電子増倍管１1 〜１n から微少でかつ
ランダムに発生されるアナログの電流パルス信号が出力
される。ＡＤＣ／ＴＤＣモジュール（以下、ＡＴＭとい
う）２1 〜２n は、そのアナログ信号を個別に受信する
と、そのアナログ信号から荷電粒子の電荷量とその到達
時間情報（以下、宇宙線計測データという）を作成し、
それぞれ比例した電圧に変換してからディジタル変換し
て個別に有するＦＩＦＯメモリ３1 〜３n に格納する。
また、コントローラヘッドモジュール（以下、ＣＨとい
う）４は、これらＡＴＭ２1 〜２n からのデータ収集タ
イミングを制御する。なお、これらＡＴＭ２1 〜２n 及
びＣＨ４はデータ計測ボックス５に収納されている。
【０００６】一方、上位計算機６はデータ収集指令をク
レートコントローラモジュール（以下、ＣＣという）７
及び上位ドライバ８を介してデータ収集処理プログラム
９へ送出する。このデータ収集プログラム９は、下位ド
ライバ１０及びＣＨ４を介して全てのＡＴＭ２1 〜２n
内のＦＩＦＯメモリ３1 〜３n から宇宙線計測データを
順次読出すと共に、この宇宙計測データを上位ドライバ
８を介してＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂへ格納する。
レートコントローラモジュール（以下、ＣＣという）７
及び上位ドライバ８を介してデータ収集処理プログラム
９へ送出する。このデータ収集プログラム９は、下位ド
ライバ１０及びＣＨ４を介して全てのＡＴＭ２1 〜２n
内のＦＩＦＯメモリ３1 〜３n から宇宙線計測データを
順次読出すと共に、この宇宙計測データを上位ドライバ
８を介してＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂへ格納する。
【０００７】なお、ここで上位ドライバ８，データ収集
処理プログラム９，下位ドライバ１０及びＢＡＮＫメモ
リ１１ａ，１１ｂは、メモリバッファモジュール（以
下、ＭＢという）１２を構成している。また、このＭＢ
１２及びＣＣ７は、クレート１３内に収められている。
次に、このような宇宙線データ収集装置の動作を図５の
フローチャートを参照しながら説明する。
処理プログラム９，下位ドライバ１０及びＢＡＮＫメモ
リ１１ａ，１１ｂは、メモリバッファモジュール（以
下、ＭＢという）１２を構成している。また、このＭＢ
１２及びＣＣ７は、クレート１３内に収められている。
次に、このような宇宙線データ収集装置の動作を図５の
フローチャートを参照しながら説明する。
【０００８】まず、宇宙から飛来したニュートリノによ
って水中の荷電粒子が走行され、チェレンコフ光が発生
する。光電子増倍管１1 〜１n では、このチェレンコフ
光が検出されて微少で高速な電流パルス信号（イベン
ト）が発生する（ＳＴ１）。ＡＴＭ２1 〜２n では、こ
の電流パルス信号に基づいて宇宙線計測データが作成さ
れ、それぞれ個別に有するＦＩＦＯメモリ３1 〜３n へ
格納される（ＳＴ２）と共に、バスライン信号が出力さ
れる（ＳＴ３）。このバスライン信号によって、ＣＨ４
では、データが入ったことを知らせるＳＲ信号がＭＢ１
２のデータ収集処理プログラム９へ割込送出される（Ｓ
Ｔ４）。このＭＢ１２では、このＳＲ信号を受けると、
一定時間だけ処理が遅延される（ＳＴ５）。
って水中の荷電粒子が走行され、チェレンコフ光が発生
する。光電子増倍管１1 〜１n では、このチェレンコフ
光が検出されて微少で高速な電流パルス信号（イベン
ト）が発生する（ＳＴ１）。ＡＴＭ２1 〜２n では、こ
の電流パルス信号に基づいて宇宙線計測データが作成さ
れ、それぞれ個別に有するＦＩＦＯメモリ３1 〜３n へ
格納される（ＳＴ２）と共に、バスライン信号が出力さ
れる（ＳＴ３）。このバスライン信号によって、ＣＨ４
では、データが入ったことを知らせるＳＲ信号がＭＢ１
２のデータ収集処理プログラム９へ割込送出される（Ｓ
Ｔ４）。このＭＢ１２では、このＳＲ信号を受けると、
一定時間だけ処理が遅延される（ＳＴ５）。
【０００９】しかる後、このＭＢ１２のデータ収集処理
プログラム９では、ＡＴＭ２1 に対してデータの読出要
求が行われる（ＳＴ６）。この読出要求を受けたＡＴＭ
２1では、ＭＢ１２のデータ収集処理プログラム９に対
して宇宙線計測データが出力される（ＳＴ７）。また、
この宇宙線計測データは、ＭＢ１２内でデータ収集プロ
グラム９から上位ドライバ８を介してＢＡＮＫメモリ１
１ａ，１１ｂへ格納される（ＳＴ８）。ここで、データ
収集プログラム９では、全てのＡＴＭ２1 〜２n から宇
宙線計測データを読み出して格納したか否かが判断され
る（ＳＴ９）。まだ、他のＡＴＭが残っている場合に
は、順次、ステップ６から同様の処理が繰り返される。
プログラム９では、ＡＴＭ２1 に対してデータの読出要
求が行われる（ＳＴ６）。この読出要求を受けたＡＴＭ
２1では、ＭＢ１２のデータ収集処理プログラム９に対
して宇宙線計測データが出力される（ＳＴ７）。また、
この宇宙線計測データは、ＭＢ１２内でデータ収集プロ
グラム９から上位ドライバ８を介してＢＡＮＫメモリ１
１ａ，１１ｂへ格納される（ＳＴ８）。ここで、データ
収集プログラム９では、全てのＡＴＭ２1 〜２n から宇
宙線計測データを読み出して格納したか否かが判断され
る（ＳＴ９）。まだ、他のＡＴＭが残っている場合に
は、順次、ステップ６から同様の処理が繰り返される。
【００１０】なお、全てのＡＴＭ２1 〜２n 内のＦＩＦ
Ｏメモリ３1 〜３n から宇宙線計測データをＢＡＮＫメ
モリ１１ａ，１１ｂへ格納する時間は、光電子増倍管１
1 〜１n を１１００チャネル有する場合で、約１．７５
ｍ秒かかる。
Ｏメモリ３1 〜３n から宇宙線計測データをＢＡＮＫメ
モリ１１ａ，１１ｂへ格納する時間は、光電子増倍管１
1 〜１n を１１００チャネル有する場合で、約１．７５
ｍ秒かかる。
【００１１】一方、ＭＢ１２のデータ収集プログラム９
により、全てのＡＴＭ２1 〜２n から宇宙線計測データ
が読出され，ＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂへ格納され
たと判断された場合には、ＭＢ１２から上位計算機６へ
データ収集完了信号が割込送出される（ＳＴ１０）。な
お、このステップ１０でデータ収集完了信号を送出した
際に、イベントが発生すると、ステップ１から同様に処
理が行われる。
により、全てのＡＴＭ２1 〜２n から宇宙線計測データ
が読出され，ＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂへ格納され
たと判断された場合には、ＭＢ１２から上位計算機６へ
データ収集完了信号が割込送出される（ＳＴ１０）。な
お、このステップ１０でデータ収集完了信号を送出した
際に、イベントが発生すると、ステップ１から同様に処
理が行われる。
【００１２】一方、上位計算機６では、データ収集完了
信号を受けると、ＭＢ１２へデータ読出指令が送出さ
れ、ＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂから宇宙線計測デー
タが読み出される（ＳＴ１１）。また、この上位計算機
６では、読み出した宇宙線計測データに基づいて種々の
計算処理が行われる。
信号を受けると、ＭＢ１２へデータ読出指令が送出さ
れ、ＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂから宇宙線計測デー
タが読み出される（ＳＴ１１）。また、この上位計算機
６では、読み出した宇宙線計測データに基づいて種々の
計算処理が行われる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような宇宙線データ収集装置では、宇宙線計測データの
ＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂへの格納処理を図５に示
すように全てのＡＴＭ２に対してデータ送信要求すると
いうソフト的手法で実行しているので、光電子増倍管１
1 〜１n の数ｎの増加に比例して上位計算機９が宇宙線
計測データを収集するまでの時間が増加するという問題
がある。
ような宇宙線データ収集装置では、宇宙線計測データの
ＢＡＮＫメモリ１１ａ，１１ｂへの格納処理を図５に示
すように全てのＡＴＭ２に対してデータ送信要求すると
いうソフト的手法で実行しているので、光電子増倍管１
1 〜１n の数ｎの増加に比例して上位計算機９が宇宙線
計測データを収集するまでの時間が増加するという問題
がある。
【００１４】したがって、上位計算機９のデータ収集時
間に高速性が要求された場合、要求されたデータ収集時
間が満足できないことになり、結果として宇宙線計測デ
ータが欠落して装置本体の信頼性を著しく落としてしま
うことになる。
間に高速性が要求された場合、要求されたデータ収集時
間が満足できないことになり、結果として宇宙線計測デ
ータが欠落して装置本体の信頼性を著しく落としてしま
うことになる。
【００１５】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、高速にデータを収集してデータ欠落を未然に防止す
ることによって装置本体の信頼性を向上させる宇宙線デ
ータ収集装置を提供することを目的とする。
で、高速にデータを収集してデータ欠落を未然に防止す
ることによって装置本体の信頼性を向上させる宇宙線デ
ータ収集装置を提供することを目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の宇宙線検出器で宇宙線を検出して当
該宇宙線に関する計測データを収集する宇宙線データ収
集装置において、各宇宙線検出器に接続され、この宇宙
線検出器から宇宙線検出信号を受信すると、この宇宙線
検出信号に対して所定の計測処理を行い、宇宙線の各種
情報を示す宇宙線計測データを作成し、かつデータ有信
号を出力する複数の計測処理手段と、これら各計測処理
手段のうち，データ有信号を出力した計測処理手段に対
してのみ宇宙線計測データの転送要求を行うと共に、当
該計測処理手段から転送された宇宙線計測デ−タを記憶
部へ格納する計測データ収集手段とを備えた宇宙線デー
タ収集装置である。
に本発明は、複数の宇宙線検出器で宇宙線を検出して当
該宇宙線に関する計測データを収集する宇宙線データ収
集装置において、各宇宙線検出器に接続され、この宇宙
線検出器から宇宙線検出信号を受信すると、この宇宙線
検出信号に対して所定の計測処理を行い、宇宙線の各種
情報を示す宇宙線計測データを作成し、かつデータ有信
号を出力する複数の計測処理手段と、これら各計測処理
手段のうち，データ有信号を出力した計測処理手段に対
してのみ宇宙線計測データの転送要求を行うと共に、当
該計測処理手段から転送された宇宙線計測デ−タを記憶
部へ格納する計測データ収集手段とを備えた宇宙線デー
タ収集装置である。
【００１７】
【作用】従って、本発明の宇宙線データ収集装置におい
ては、複数の計測処理手段では、各宇宙線検出器から宇
宙線検出信号が受信されると、この宇宙線検出信号に対
して所定の計測処理が行われて宇宙線計測データが作成
されると共に、データ有信号が出力され、計測信号収集
手段では、これら計測処理手段のうち，データ有信号を
出力した計測処理手段に対してのみ宇宙線計測データの
転送要求が行われると共に、当該各計測処理手段から転
送された宇宙線計測デ−タが記憶部へ格納されるので、
高速にデータを収集してデータ欠落を未然に防止するこ
とによって装置本体の信頼性を向上させることができ
る。
ては、複数の計測処理手段では、各宇宙線検出器から宇
宙線検出信号が受信されると、この宇宙線検出信号に対
して所定の計測処理が行われて宇宙線計測データが作成
されると共に、データ有信号が出力され、計測信号収集
手段では、これら計測処理手段のうち，データ有信号を
出力した計測処理手段に対してのみ宇宙線計測データの
転送要求が行われると共に、当該各計測処理手段から転
送された宇宙線計測デ−タが記憶部へ格納されるので、
高速にデータを収集してデータ欠落を未然に防止するこ
とによって装置本体の信頼性を向上させることができ
る。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１９】図１は本発明の一実施例に係る宇宙線デー
タ収集装置の構成を示すブロック図である。この宇宙線
データ収集装置においては、複数の光電子増倍管２１1
〜２１n が検出したチェレンコフ光を宇宙線検出信号と
しての電流パルス信号に変換して個別に出力する。デー
タ計測処理手段としての複数のＡＴＭ２２1 〜２２
nは、各光電子増倍管２１1 〜２１n から個別に入力さ
れた電流パルス信号を宇宙線計測データへ変換して各光
電子増倍管２１1 〜２１n に対応するＦＩＦＯメモリ２
３1 〜２３n へ格納すると共に、それぞれ当該宇宙線計
測データの保有を示すデータ有信号，及びデータの優先
順位を示す優先順位信号を出力する。エンコーダ２４
は、各ＡＴＭ２２1 〜２２n から個別に入力されたデー
タ有信号及び優先順位信号に基づいて、エンコーダ入力
有信号，及び宇宙線計測データのアドレス信号を出力す
る。フリップフロップ２５は、エンコーダ２４からのエ
ンコーダ入力有信号がＰＲ端子２５ａを介して入力され
ると、Ｑ端子２５ｂから転送要求生成信号を送出する。
遅延回路２６は、フリップフロップ２５のＱ端子２５ｂ
から送出された転送要求生成信号を抽出して一定時間遅
延した後、カウントクリア信号をフリップフロップ２５
のＣＬＲ端子２５ｃへ入力する。フリップフロップ２５
は、遅延回路２６から入力されたカウントクリア信号に
より、転送要求生成信号の送出を停止する。一方、カウ
ンタ部２７は、フリップフロップ２５のＱ端子２５ｂか
ら送出された転送要求生成信号により、データ数がカウ
ントアップされる。
タ収集装置の構成を示すブロック図である。この宇宙線
データ収集装置においては、複数の光電子増倍管２１1
〜２１n が検出したチェレンコフ光を宇宙線検出信号と
しての電流パルス信号に変換して個別に出力する。デー
タ計測処理手段としての複数のＡＴＭ２２1 〜２２
nは、各光電子増倍管２１1 〜２１n から個別に入力さ
れた電流パルス信号を宇宙線計測データへ変換して各光
電子増倍管２１1 〜２１n に対応するＦＩＦＯメモリ２
３1 〜２３n へ格納すると共に、それぞれ当該宇宙線計
測データの保有を示すデータ有信号，及びデータの優先
順位を示す優先順位信号を出力する。エンコーダ２４
は、各ＡＴＭ２２1 〜２２n から個別に入力されたデー
タ有信号及び優先順位信号に基づいて、エンコーダ入力
有信号，及び宇宙線計測データのアドレス信号を出力す
る。フリップフロップ２５は、エンコーダ２４からのエ
ンコーダ入力有信号がＰＲ端子２５ａを介して入力され
ると、Ｑ端子２５ｂから転送要求生成信号を送出する。
遅延回路２６は、フリップフロップ２５のＱ端子２５ｂ
から送出された転送要求生成信号を抽出して一定時間遅
延した後、カウントクリア信号をフリップフロップ２５
のＣＬＲ端子２５ｃへ入力する。フリップフロップ２５
は、遅延回路２６から入力されたカウントクリア信号に
より、転送要求生成信号の送出を停止する。一方、カウ
ンタ部２７は、フリップフロップ２５のＱ端子２５ｂか
ら送出された転送要求生成信号により、データ数がカウ
ントアップされる。
【００２０】また、下位インタフェイス２８は、フリッ
プフロップのＱ端子２５ｂから送出された転送要求生成
信号，及びエンコーダ２４から送出されたアドレス信号
に基づいて、宇宙線計測データが格納されているＡＴＭ
へ宇宙線計測データの転送要求を行い、転送された当該
宇宙線計測データを送出する。
プフロップのＱ端子２５ｂから送出された転送要求生成
信号，及びエンコーダ２４から送出されたアドレス信号
に基づいて、宇宙線計測データが格納されているＡＴＭ
へ宇宙線計測データの転送要求を行い、転送された当該
宇宙線計測データを送出する。
【００２１】さらに、記憶部としてのＢＡＮＫメモリ２
９ａ，２９ｂは、下位インタフェイス２８から送出され
た宇宙線計測データ，及びカウンタ部２７でカウントア
ップされたデータ数が格納される。なお、これらエンコ
ーダ２４，フリップフロップ２５、遅延回路２６、カウ
ンタ部２７、下位インタフェイス２８及びＢＡＮＫメモ
リ２９ａ，２９ｂは計測データ収集手段を構成してい
る。
９ａ，２９ｂは、下位インタフェイス２８から送出され
た宇宙線計測データ，及びカウンタ部２７でカウントア
ップされたデータ数が格納される。なお、これらエンコ
ーダ２４，フリップフロップ２５、遅延回路２６、カウ
ンタ部２７、下位インタフェイス２８及びＢＡＮＫメモ
リ２９ａ，２９ｂは計測データ収集手段を構成してい
る。
【００２２】一方、上位計算機３０は、クレートコント
ローラ（ＣＣ）３１及びコントローラモジュール（ＣＯ
ＮＴ．）３２からなるコントロールユニット３３を介し
て計測収集ユニット３４内の上位インタフェイス３５へ
データ収集指令を送出する。なお、計測収集ユニット３
４は、上位インタフェイス３５及び計測データ収集手段
を収納するコントローラヘッドモジュール（以下、ＣＨ
という）３６と、ＡＴＭ２２1 〜２２n とを備えてい
る。
ローラ（ＣＣ）３１及びコントローラモジュール（ＣＯ
ＮＴ．）３２からなるコントロールユニット３３を介し
て計測収集ユニット３４内の上位インタフェイス３５へ
データ収集指令を送出する。なお、計測収集ユニット３
４は、上位インタフェイス３５及び計測データ収集手段
を収納するコントローラヘッドモジュール（以下、ＣＨ
という）３６と、ＡＴＭ２２1 〜２２n とを備えてい
る。
【００２３】また、上位インタフェイス３３はＢＡＮＫ
メモリ２９ａ，２９ｂへデータ読出要求を行い、読み出
した宇宙線計測データをコントローラモジュール３２及
びクレートコントローラ３１を介して上位計算機３０へ
送出する。この上位計算機３０は、上位インタフェイス
３３から送出された宇宙線計測データに基づいて種々の
処理を行う。次に、以上のように構成した宇宙線データ
収集装置の動作について図２のフローチャートを用いて
説明する。
メモリ２９ａ，２９ｂへデータ読出要求を行い、読み出
した宇宙線計測データをコントローラモジュール３２及
びクレートコントローラ３１を介して上位計算機３０へ
送出する。この上位計算機３０は、上位インタフェイス
３３から送出された宇宙線計測データに基づいて種々の
処理を行う。次に、以上のように構成した宇宙線データ
収集装置の動作について図２のフローチャートを用いて
説明する。
【００２４】まず、宇宙から飛来したニュートリノによ
って水中の荷電粒子が走行され、チェレンコフ光が発生
する。光電子増倍管２１1 〜２１n では、このチェレン
コフ光が検出されて微少で高速な電流パルス信号（イベ
ント）が発生する（ＳＴ２１）。各ＡＴＭ２２1 〜２２
n では、この電流パルス信号がそれぞれ宇宙線計測デー
タへ変換され、各々個別に有するＦＩＦＯメモリ２３1
〜２３n へ格納される（ＳＴ２２）。続いて各ＡＴＭ２
２1 〜２２n では、データ有信号を優先順位信号と共
に、ＣＨ３６内のエンコーダ２４へそれぞれ送出する
（ＳＴ２３）。このエンコーダ２４では、ＡＴＭからの
データ有信号及び優先順位信号に基づいて、エンコーダ
入力有信号及びアドレス信号が送出される（ＳＴ２
４）。フリップフロップ２５では、エンコーダ２４から
送出されたエンコーダ入力有信号を受けると、転送要求
生成信号が送出される（ＳＴ２５）。また、この転送要
求生成信号は、遅延回路２６により一定時間経過後にリ
セットされると共に、カウンタ部２７によりデータ数と
してカウントされる（ＳＴ２６）。
って水中の荷電粒子が走行され、チェレンコフ光が発生
する。光電子増倍管２１1 〜２１n では、このチェレン
コフ光が検出されて微少で高速な電流パルス信号（イベ
ント）が発生する（ＳＴ２１）。各ＡＴＭ２２1 〜２２
n では、この電流パルス信号がそれぞれ宇宙線計測デー
タへ変換され、各々個別に有するＦＩＦＯメモリ２３1
〜２３n へ格納される（ＳＴ２２）。続いて各ＡＴＭ２
２1 〜２２n では、データ有信号を優先順位信号と共
に、ＣＨ３６内のエンコーダ２４へそれぞれ送出する
（ＳＴ２３）。このエンコーダ２４では、ＡＴＭからの
データ有信号及び優先順位信号に基づいて、エンコーダ
入力有信号及びアドレス信号が送出される（ＳＴ２
４）。フリップフロップ２５では、エンコーダ２４から
送出されたエンコーダ入力有信号を受けると、転送要求
生成信号が送出される（ＳＴ２５）。また、この転送要
求生成信号は、遅延回路２６により一定時間経過後にリ
セットされると共に、カウンタ部２７によりデータ数と
してカウントされる（ＳＴ２６）。
【００２５】一方、下位インタフェイス２８では、フリ
ップフロップ２５から送出された転送要求生成信号，及
びエンコーダ２４から送出されたアドレス信号に基づい
て、当該アドレス信号により示される，例えばＦＩＦＯ
メモリ２３1 内の宇宙線計測データの転送要求をこのＦ
ＩＦＯメモリ２３1 を有するＡＴＭ２２1 へ入力する
（ＳＴ２７）。
ップフロップ２５から送出された転送要求生成信号，及
びエンコーダ２４から送出されたアドレス信号に基づい
て、当該アドレス信号により示される，例えばＦＩＦＯ
メモリ２３1 内の宇宙線計測データの転送要求をこのＦ
ＩＦＯメモリ２３1 を有するＡＴＭ２２1 へ入力する
（ＳＴ２７）。
【００２６】このＡＴＭ２２1 では、下位インタフェイ
ス２８から入力された転送要求に基づいて宇宙線計測デ
ータがＣＨ３６内の下位インタフェイス２８へ転送され
る（ＳＴ２８）。この下位インタフェイス２８では、Ａ
ＴＭ２２1 から転送された宇宙線計測データがＢＡＮＫ
メモリ２９ａ，２９ｂへ格納される。
ス２８から入力された転送要求に基づいて宇宙線計測デ
ータがＣＨ３６内の下位インタフェイス２８へ転送され
る（ＳＴ２８）。この下位インタフェイス２８では、Ａ
ＴＭ２２1 から転送された宇宙線計測データがＢＡＮＫ
メモリ２９ａ，２９ｂへ格納される。
【００２７】以下、同様に宇宙線計測データを保有する
ＡＴＭについて、優先順にステップ２４からステップ２
８までの動作が行われる。すなわち、下位インタフェイ
ス２８では、ＡＴＭ２２2 〜２２n のうち、宇宙線計測
データを保有するＡＴＭのみに優先順位信号に従って転
送要求が行われると共に、当該宇宙線計測データがＢＡ
ＮＫメモリ２９ａ，２９ｂへ格納される（ＳＴ２９）。
ＡＴＭについて、優先順にステップ２４からステップ２
８までの動作が行われる。すなわち、下位インタフェイ
ス２８では、ＡＴＭ２２2 〜２２n のうち、宇宙線計測
データを保有するＡＴＭのみに優先順位信号に従って転
送要求が行われると共に、当該宇宙線計測データがＢＡ
ＮＫメモリ２９ａ，２９ｂへ格納される（ＳＴ２９）。
【００２８】このステップ２９により、宇宙線計測デー
タを保有するＡＴＭの全てから当該宇宙線計測データを
転送し終えたらカウンタ部２７では、転送したデータ数
Ｎが図３に示すフォーマットでＢＡＮＫメモリ２９ａ，
２９ｂの先頭へ格納される（ＳＴ３０）。
タを保有するＡＴＭの全てから当該宇宙線計測データを
転送し終えたらカウンタ部２７では、転送したデータ数
Ｎが図３に示すフォーマットでＢＡＮＫメモリ２９ａ，
２９ｂの先頭へ格納される（ＳＴ３０）。
【００２９】なお、上位計算機３０では、クレートコン
トロールユニット３３を介して計測収集ユニット３４内
の上位インタフェイス３５へデータ収集指令が入力され
ることにより、ＢＡＮＫメモリ２９ａ，２９ｂへ格納さ
れた各宇宙線計測データが収集される。さらに、この上
位計算機３０では、収集した各宇宙線計測データを用い
て種々の処理が行われる。
トロールユニット３３を介して計測収集ユニット３４内
の上位インタフェイス３５へデータ収集指令が入力され
ることにより、ＢＡＮＫメモリ２９ａ，２９ｂへ格納さ
れた各宇宙線計測データが収集される。さらに、この上
位計算機３０では、収集した各宇宙線計測データを用い
て種々の処理が行われる。
【００３０】上述したように、本実施例の宇宙線データ
収集装置では、各ＡＴＭ２２1 〜２２n では各光電子増
倍管２１1 〜２１n から個別に入力される宇宙線検出信
号に基づいて宇宙線計測データを各々作成すると共に、
当該宇宙線計測データを格納したことを示すデータ有信
号を送出している。したがって、下位インタフェイス２
８は、全てのＡＴＭ２２1 〜２２n のうちで宇宙線計測
データを求めたＡＴＭのみに当該宇宙線計測データを転
送要求し，これら宇宙線計測デ−タをＢＡＮＫメモリ２
９ａ，２９ｂへ格納すればよい。よって、宇宙線計測デ
ータの有無にかかわらず全てのＡＴＭ２1 〜２n へデー
タ送信要求していた従来の装置に比較して、効率良く，
高速にデータを収集してデータの欠落を未然に防ぐこと
によって装置本体の信頼性を向上させることができる。
収集装置では、各ＡＴＭ２２1 〜２２n では各光電子増
倍管２１1 〜２１n から個別に入力される宇宙線検出信
号に基づいて宇宙線計測データを各々作成すると共に、
当該宇宙線計測データを格納したことを示すデータ有信
号を送出している。したがって、下位インタフェイス２
８は、全てのＡＴＭ２２1 〜２２n のうちで宇宙線計測
データを求めたＡＴＭのみに当該宇宙線計測データを転
送要求し，これら宇宙線計測デ−タをＢＡＮＫメモリ２
９ａ，２９ｂへ格納すればよい。よって、宇宙線計測デ
ータの有無にかかわらず全てのＡＴＭ２1 〜２n へデー
タ送信要求していた従来の装置に比較して、効率良く，
高速にデータを収集してデータの欠落を未然に防ぐこと
によって装置本体の信頼性を向上させることができる。
【００３１】しかも、本実施例装置は、宇宙線計測デー
タを格納したＡＴＭのみにデータを転送要求するので、
データのないＡＴＭの転送要求時間を削減することがで
きる。
タを格納したＡＴＭのみにデータを転送要求するので、
データのないＡＴＭの転送要求時間を削減することがで
きる。
【００３２】また、計測データ収集手段は、電子回路の
如きハードウエアで構成されているので、要求されるデ
ータ収集速度がソフトウエアによる処理能力を上回る場
合でも対応することができる。
如きハードウエアで構成されているので、要求されるデ
ータ収集速度がソフトウエアによる処理能力を上回る場
合でも対応することができる。
【００３３】例えば従来は、ソフト的手法を用い、光電
子増倍管が１１００チャネル有る場合のデータ収集に約
１．７５ｍ秒かかっている。しかし、本実施例装置で
は、ハードウエアで装置を構成したことによって約０．
６６ｍ秒でデータを収集できるので、約１ｍ秒もデータ
収集時間を削減することができる。
子増倍管が１１００チャネル有る場合のデータ収集に約
１．７５ｍ秒かかっている。しかし、本実施例装置で
は、ハードウエアで装置を構成したことによって約０．
６６ｍ秒でデータを収集できるので、約１ｍ秒もデータ
収集時間を削減することができる。
【００３４】また、本実施例装置では、このハードウエ
アによる高速化に加え、前述したデータ有信号によるデ
ータ収集によっても高速化されるので、ニュートリノの
飛来方向にもよるが、平均してデータ収集時間が従来の
約１／３となり、かなり高速のデータ収集を実現するこ
とができる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
アによる高速化に加え、前述したデータ有信号によるデ
ータ収集によっても高速化されるので、ニュートリノの
飛来方向にもよるが、平均してデータ収集時間が従来の
約１／３となり、かなり高速のデータ収集を実現するこ
とができる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
複数の計測処理手段が、宇宙線検出器から受信した宇宙
線検出信号に対して宇宙線計測信号を作成してデータ有
信号を出力し、計測信号収集手段が複数の計測処理手段
のうちでデータ有信号を出力した計測処理手段のみから
当該宇宙線計測データを転送要求して格納するようにし
ているので、高速にデータを収集してデータ欠落を未然
に防止することによって装置本体の信頼性を向上させる
宇宙線データ収集装置を提供できる。
複数の計測処理手段が、宇宙線検出器から受信した宇宙
線検出信号に対して宇宙線計測信号を作成してデータ有
信号を出力し、計測信号収集手段が複数の計測処理手段
のうちでデータ有信号を出力した計測処理手段のみから
当該宇宙線計測データを転送要求して格納するようにし
ているので、高速にデータを収集してデータ欠落を未然
に防止することによって装置本体の信頼性を向上させる
宇宙線データ収集装置を提供できる。
【図１】本発明の一実施例に係る宇宙線データ収集装置
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図２】同実施例における動作を示すフローチャート。
【図３】同実施例におけるＢＡＮＫメモリのフォーマッ
トを示す図。
トを示す図。
【図４】従来の宇宙線データ収集装置の構成を示すブロ
ック図。
ック図。
【図５】従来の宇宙線データ収集装置の動作を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
２１1 〜２１n …光電子増倍管、２２1 〜２２n …ＡＴ
Ｍ、２３1 〜２３n …ＦＩＦＯメモリ、２４…エンコー
ダ、２５…フリップフロップ、２６…遅延回路、２７…
カウンタ部、２８…下位インタフェイス、２９ａ，２９
ｂ…ＢＡＮＫメモリ、３０…上位計算機、３１…クレー
トコントローラ、３２…コントローラモジュール、３３
…コントロールユニット、３４…計測収集ユニット、３
５…上位インタフェイス、３６…ＣＨ。
Ｍ、２３1 〜２３n …ＦＩＦＯメモリ、２４…エンコー
ダ、２５…フリップフロップ、２６…遅延回路、２７…
カウンタ部、２８…下位インタフェイス、２９ａ，２９
ｂ…ＢＡＮＫメモリ、３０…上位計算機、３１…クレー
トコントローラ、３２…コントローラモジュール、３３
…コントロールユニット、３４…計測収集ユニット、３
５…上位インタフェイス、３６…ＣＨ。
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の宇宙線検出器で宇宙線を検出して
当該宇宙線に関する計測データを収集する宇宙線データ
収集装置において、 前記各宇宙線検出器に接続され、この宇宙線検出器から
宇宙線検出信号を受信すると、この宇宙線検出信号に対
して所定の計測処理を行い、前記宇宙線の各種情報を示
す宇宙線計測データを作成し、かつデータ有信号を出力
する複数の計測処理手段と、 これら各計測処理手段のうち，データ有信号を出力した
計測処理手段に対してのみ宇宙線計測データの転送要求
を行うと共に、当該計測処理手段から転送された宇宙線
計測デ−タを記憶部へ格納する計測データ収集手段とを
備えたことを特徴とする宇宙線データ収集装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29446592A JPH06148332A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 宇宙線データ収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29446592A JPH06148332A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 宇宙線データ収集装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06148332A true JPH06148332A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17808132
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29446592A Pending JPH06148332A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 宇宙線データ収集装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06148332A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100818063B1 (ko) * | 2000-03-06 | 2008-03-31 | 소니 가부시끼 가이샤 | 반도체 장치의 수송 방법 및 반도체 장치의 수송 경로 선택 방법 |
| JP2011174936A (ja) * | 1996-10-15 | 2011-09-08 | Siemens Ag | 放射線撮像のための撮像素子 |
| CN113589354A (zh) * | 2020-04-30 | 2021-11-02 | 同方威视技术股份有限公司 | 编码装置及高能物理稀有事件探测器 |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29446592A patent/JPH06148332A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174936A (ja) * | 1996-10-15 | 2011-09-08 | Siemens Ag | 放射線撮像のための撮像素子 |
| KR100818063B1 (ko) * | 2000-03-06 | 2008-03-31 | 소니 가부시끼 가이샤 | 반도체 장치의 수송 방법 및 반도체 장치의 수송 경로 선택 방법 |
| CN113589354A (zh) * | 2020-04-30 | 2021-11-02 | 同方威视技术股份有限公司 | 编码装置及高能物理稀有事件探测器 |
| CN113589354B (zh) * | 2020-04-30 | 2024-01-16 | 同方威视技术股份有限公司 | 编码装置及高能物理稀有事件探测器 |
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