JPH0614808A - 腕時計バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 並んで相互に結合した横列をなして配置され
ている一組の金属リンクを有し、その上に革またはその
類似物から作られた少なくとも部分的なカバー要素が、
固定要素によって除去できるように結合されている腕時
計バンド。 【効果】 金属バンドの強度特性と革バンドの美的特性
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は腕時計バンドに関する。

【０００２】

【従来の技術】既知のように、バンド、特に腕時計用の
ものには、実質的に２種類がある。つまり金属製のもの
と、革製又はその類似物製のものである。またその他の
材料、例えばプラスチック材料または類似物から作られ
たバンドもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】金属製バンドは、他の
ものより強く、実質的に無制限の耐久性を有する。しか
し流行上の問題のため最近は革製バンドの使用が増加し
ているが、それらは耐久性の点で劣る。本発明の狙い
は、金属製バンドの強度品質と革製バンドの美的品質を
併せ持つ腕時計バンドを提供することである。この発明
の必然的な本来の目的は、革製装飾部分が容易に取り外
され取り替えできるバンドを提供することである。この
発明のもう一つの重要な目的は、現在商業的に入手でき
る製品の代わりとなる製品を提供することである。特に
この発明の目的は、従来の備品及び設備を使用して低価
格のバンドを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この狙い、これらの目的
及び以下の説明で明らかとなるその他の目的は、以下の
特徴を有する腕時計バンドによって達成される。すなわ
ちその腕時計バンドは、並んで相互に結合した横列をな
して配置されている一組の金属リンクを有し、その上に
少なくとも部分的なカバー要素が固定要素により除去で
きるように連結されている。

【０００５】

【作用】金属リンクおよびカバー要素は、それぞれ金属
バンドの強度特性および革バンドの美的特性を発揮す
る。また、カバー要素は簡単に取替えることができる。

【０００６】

【実施例】この発明の更なる特徴及び利点は、添付図面
中の非限定的な例のためにのみ図解されている実施例の
詳細な説明から明らかになる。図面に関して、バンド付
の腕時計が参照数字10によって総括的に示され、ケース
11を有し、そこにバンドの２つの部分12と13が固定され
る。各バンド部分12と13は、並んで相互に結合した横列
をなして配置されている一組の金属リンク14からなり、
その上にカバー要素15が除去できるように連結されてい
る。この連結要素15は、好都合には革のような装飾材料
から作られている。

【０００７】特に、一組のリンク14は、３つの列すなわ
ち２つの厚い側部の列16と17および薄い中央の列18に配
置されたリンクからなっている。中央の列18は、側部の
列16,17と共にカバー要素15を収容するための縦方向の
凹部を形成する。リンクの列は、複数の横断ピン19によ
って既知の方法で一緒に連結される。複数の座20が、薄
い中央の列18の対称軸の所でこのように画定され、各座
は、内側に突き出た上部の縁を有する矩形形状を便宜上
有している。

【０００８】各座20は、クリップ22の略円筒形をした管
状ヘッド21を収容する。なおこのクリップ22は、例えば
金属薄板を変形させて作られる。このヘッド21は、上記
クリップ22の略中心に配置される。クリップ22はまた、
上記ヘッド21から外側に突き出しかつカバー要素15内に
埋め込まれる横方向の翼23を有している。末端クリップ
22aは、延長翼23aを有し、それはカバー要素15の末端の
真下から縦方向外部に突き出し、かつそこに形成された
穴ないし欠落部分23bを有している。

【０００９】実際には、カバー要素15は、接着剤で接着
しおよび／または縫いつづけることにより接合された複
数の層およびヘッド21を通すための穴が設けられた内側
の層24により形成される。側部の翼23は、上記層の間に
埋め込まれる。上記内側の層24は、重ね層と同じ幅を有
し、薄い中央列18の上で側部の列16と17の間に画定され
た座の内部に収容される。図4,5および６で分かるよう
に、円筒形の管状ヘッド21は、丸められた隅を有し、弾
性変形によって座20に入る。要素15の自由端は、その一
端において、金属板25およびねじ26によりバンド部分12
と13に固定される。

【００１０】この板は実際、穴23b内に、そしてまた一
組のリンク14の対応する穴27内に挿入されるタブ25aを
有し、このタブ25aは、ねじ26用のねじ切りした穴を有
している（図２参照）。その他の残る末端部分は、例え
ばカバー要素15の取替えを可能にするため解除できる従
来型の解放可能な固定手段により、バンド組立中に時計
のケース11に自動的に固定できる。あるいはまた、要素
15の自由端は、これまで述べてきたようにケース11に隣
接して配置されたクリップ22により列18に固定できる。

【００１１】

【発明の効果】実際、本発明の意図する狙いおよび目的
を達成したことが認められた。すなわち金属部分および
革またはその類似物から作られ、かつ簡単にすばやく便
利に取替えることができる装飾部分からなる構造のバン
ドが、提供された。この組立体は、美的観点からそして
技術的観点から見て有利であり、それは金属バンドの強
度特性と革バンドの美的特性を組み合わせている。実
際、採用された材料は、それらが偶発的な使用と両立性
がある限り、そしてまた寸法も、必要条件に従うもので
あればどんなものでも差支えない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるバンドを有する腕時計の斜視図
である。

【図２】図１のバンドの詳細な分解斜視図である。

【図３】革装飾部要素の細部の部分断面図である。

【図４】革装飾部要素を一組の金属リンクに固定するた
めの要素の詳細な断面図である。

【図５】バンドの一端に配置された固定要素の長さ方向
に取った斜視図である。

【図６】バンドの詳細な拡大断面図である。

【図７】バンド部分の一部断面の上面図である。

【符号の説明】

10 腕時計 11 ケース 12,13 バンド部分 14 金属リンク 15 カバー要素 16,17 側部の列 18 中央の列 19 ピン 20 座 21 管状ヘッド 22 クリップ 22a 末端クリップ 23 翼 23a 延長翼 23b 穴又は欠落部分 24 内側の層 25 金属板 25a タブ 26 ねじ 27 穴

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 並んで相互に結合した横列をなして配置
   されている一組の金属リンクを有し、その上に革または
   その類似物から作られた少なくとも部分的なカバー要素
   が、固定要素により除去できるように結合されているこ
   とを特徴とする腕時計バンド。
2. 【請求項２】 前記固定要素が、薄板を変形し成形する
   ことによって作られた金属クリップから延びる円筒形管
   状のヘッドを有することを特徴とする請求項１記載の腕
   時計バンド。
3. 【請求項３】 各クリップが、その中心における円筒形
   管状のヘッドおよび２つの側部の翼を有することを特徴
   とする請求項１記載の腕時計バンド。
4. 【請求項４】 各クリップの上記翼が、上記少なくとも
   部分的なカバー要素の構造物内に埋め込まれ、そこから
   上記ヘッドのみが突き出ていることを特徴とする請求項
   ３記載の腕時計バンド。
5. 【請求項５】 上記固定要素が、上記一組の金属リンク
   に沿って配置されてる上記クリップの上記ヘッド用の座
   を有することを特徴とする請求項２記載の腕時計バン
   ド。
6. 【請求項６】 上記座が、内側に突き出た縁を有し、上
   記円筒形管状のヘッドが、弾性変形によってしっかりか
   け合わす方法で上記座内に挿入されることを特徴とする
   請求項５記載の腕時計バンド。
7. 【請求項７】 上記座および上記クリップが、それぞれ
   上記一組の金属リンクおよび上記一組のカバー要素の縦
   方向の対称軸の所に配置されることを特徴とする請求項
   ５記載の腕時計バンド。
8. 【請求項８】 上記カバー要素の自由端が、上記カバー
   要素から突き出た末端クリップの翼の穴に挿入されるタ
   ブを設けた板、および一組のリンクの対応する穴を通
   り、上記タブの相補的にねじ切りした穴にねじ込まれる
   ねじによって、一組の金属リンクに固定されることを特
   徴とする請求項１記載の腕時計バンド。