JPH06147407A - 多管式貫流ボイラの水位制御方法 - Google Patents

多管式貫流ボイラの水位制御方法

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JPH06147407A
JPH06147407A JP31633692A JP31633692A JPH06147407A JP H06147407 A JPH06147407 A JP H06147407A JP 31633692 A JP31633692 A JP 31633692A JP 31633692 A JP31633692 A JP 31633692A JP H06147407 A JPH06147407 A JP H06147407A
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Yukio Maruyama
行夫 丸山
Hiroshi Narita
博 成田
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ISHIKAWAJIMA HANYOU BOILER KK
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一の燃焼状態の際に蒸気の圧力の変動する
範囲が広い場合にも、乾き度が良好な蒸気を得るように
し且つ加熱管の過度にメタル温度上昇を抑制する。 【構成】 圧力スイッチ21により検出された蒸気の圧
力Pが基準となる蒸気の圧力POよりも低くなった場合
には、ボイラ本体1の下部管寄せ4及び上部管寄せ5に
連通管14,15を介して接続された水位検出用容器1
3内の制御される水位を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多管式貫流ボイラの水
位制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蒸気発生量が0.5〜5t/h程度の小
容量ボイラとしては、図4に示すごとき貫流ボイラがあ
る。
【0003】図4中、1はボイラ本体であって、該ボイ
ラ本体1は円周方向へ所要の間隔で立設された竪向きで
且つ複数の加熱管2と、該加熱管2で包囲された内部空
間に形成された燃焼室3と、加熱管2の下部に接続され
た環状の下部管寄せ4と、加熱管2の上部に接続された
環状の上部管寄せ5を備え、ボイラ本体1の上部管寄せ
5に包囲された空間部には、燃料油を燃焼室3内に噴射
し得るようにした竪向きのバーナ6が取付けられてい
る。
【0004】7は下部管寄せ4に接続された給水管であ
って、該給水管7には、ボイラ本体1の下部管寄せ4に
水を供給し得るようにした給水ポンプ8及び下部管寄せ
4から給水ポンプ8へ水が逆流しないようにした逆止弁
9を備えている。
【0005】10は気水分離器であって、該気水分離器
10の上側部と上部管寄せ5の上面とは蒸気管11によ
り接続され、気水分離器10の底部と下部管寄せ4の側
部とは降水管12により接続されている。
【0006】13はボイラ本体1の加熱管2内にある水
のレベル(水位)を検出するために用いる水位検出用容
器であって、該水位検出用容器13の底部及び上側部に
一端を接続した連通管14,15の他端は、下部管寄せ
4或いは上部管寄せ5に接続されている。又水位検出用
容器13には、水位H1,H2,H3を検出するため長さ
の異なる3本の水位検出用電極棒16-1,16-2,16
-3が挿入されており、各水位検出用電極棒16-1,16
-2,16-3の下端位置は、夫々高さが異なり且つ1
-1,16-2,16-3の順に下端位置が高くなるよう配
設されている(H1<H2<H3)。各水位検出用電極棒
16-1,16-2,16-3により検出された水検出指令W
1,W2,W3は水位制御装置19へ与え得るようになっ
ている。
【0007】17,18は蒸気管11に接続された圧力
スイッチであって、蒸気管11を流れる蒸気の圧力Pが
予め定められた下限の圧力P1まで下降したら(P≦
1)、圧力スイッチ17から燃焼制御装置20へバー
ナ6を高燃焼状態に切替えるための作動指令V1を与え
得るようになっており、蒸気管11を流れる蒸気の圧力
Pが予め定められた上限の圧力P2よりも低く下限の圧
力P1よりも高い場合(P1<P<P2)には、圧力スイ
ッチ18から燃焼制御装置20へバーナ6を低燃焼状態
に切替えるための作動指令V2を与え得るようになって
いる。又燃焼制御装置20からは、バーナ6より噴射さ
れる燃料の流量を制御するための電磁弁等の弁(図示せ
ず)へ弁開指令V3を与え得るようになっていると共
に、燃焼制御装置20からは水位制御装置19へ圧力ス
イッチ17,18からの作動指令V1,V2を与え得るよ
うになっており、水位制御装置19からは給水ポンプ8
へ起動指令V4を与え得るようになっている。
【0008】上記多管式貫流ボイラにおいては、給水ポ
ンプ8からの水は給水管7を送給されてボイラ本体1の
下部管寄せ4へ導入され、下部管寄せ4から加熱管2へ
導入されたうえバーナ6から噴射された燃料が燃焼する
ことにより発生する熱により加熱されて蒸気となり、該
蒸気は上部管寄せ5から蒸気管11を通って気水分離器
10へ導入され、該気水分離器10で水分を除去された
蒸気は、蒸気使用先へ送給されて消費され、気水分離器
10で分離された水は降水管12から下部管寄せ4へ戻
される。
【0009】又、ボイラ本体1で生成された蒸気の圧力
Pが予め定めた下限の圧力P1まで下降している場合に
は、圧力スイッチ17から燃焼制御装置20へ高燃焼の
ための作動指令V1が与えられると共に燃焼制御装置2
0から燃料の流量を制御する全ての弁に弁開指令V3
与えられることにより全ての弁が開き、バーナ6から噴
射される燃料の流量が増加してバーナ6は高燃焼状態に
なり、更に前記蒸気の圧力Pが予め定められた上限の圧
力P2よりも低く下限の圧力P1よりも高い場合には、圧
力スイッチ18から燃焼制御装置20へ低燃焼のための
作動指令V2が与えられると共に燃焼制御装置20から
燃料の流量を制御する弁のうち所定の弁に弁開指令V3
が出力されなくなって当該弁が閉止し、バーナ6から噴
射される燃料の流量が減少してバーナ6は低燃焼状態と
なり、蒸気の圧力Pが予め定めた上限の圧力P2に達す
ると、圧力スイッチ17,18からは作動指令V1,V2
が出力されず、従って、燃焼制御装置20からは弁開指
令V3が出力されなくなることにより燃料の流量と制御
する弁は全て閉止し、バーナ6からは燃料が噴射され
ず、バーナ6は停止する。
【0010】一方、上記多管式貫流ボイラにおいては、
上述のごとき高燃焼−低燃焼−停止のいわゆる三位置制
御を行う際には、加熱管2内の水位の制御が行われる。
【0011】例えば、バーナ6が高燃焼状態で圧力スイ
ッチ17の作動指令V1が燃焼制御装置20を介して水
位制御装置19へ与えられている場合には、水位検出用
容器13内の水位はH1とH2との間に位置するよう制御
する必要がある。従って、例えば、バーナ6が高燃焼状
態の際に水位が水位検出用容器13内のH2とH3との間
にあり、水位検出用電極棒16-1,16-2から水検出指
令W1,W2が水位制御装置19へ与えられている場合に
は、燃焼制御装置20から給水ポンプ8に起動指令V4
は与えられず、給水ポンプ8は停止している。
【0012】給水ポンプ8が停止したままバーナ6が高
燃焼状態を継続すると、加熱管2内の水位延いては水位
検出用容器13内の水位は低下するが、水位がH1より
も僅かに下降して、水位検出用電極棒16-1によっても
水が検出されなくなると、水検出指令W1,W2,W3
水位制御装置19へ与えられず、このため水位制御装置
19から給水ポンプ8に起動指令V4が与えられること
により給水ポンプ8が起動され、水は給水ポンプ8によ
り下部管寄せ4へ送給される。而して、加熱管2内の水
位が上昇することにより水位検出用容器13内の水位が
2まで上昇し、水位検出用電極棒16-1,16-2によ
り水が検出されると、水検出指令W1,W2が水位制御装
置19へ与えられ、給水ポンプ8には起動指令V4が与
えられなくなるため、給水ポンプ8は再び停止する。
【0013】バーナ6が低燃焼状態の際には、水位検出
用容器13内の水位はH2とH3との間に位置するように
しなければならないため、水位がH3に達して水位検出
用電極棒16-1,16-2,16-3により水が検出される
場合には、給水ポンプ8は停止しており、水位がH2
りも僅かに停止して水位検出用電極棒16-2,16-3
よって水が検出されなくなると、水位制御装置19から
の起動指令V4により給水ポンプ8は起動され、水位が
上昇してH3に達し水位検出用電極棒16-1,16-2
16-3により水が検出されるようになると、給水ポンプ
8には起動指令V4が与えられなくなるため、給水ポン
プ8は再び停止する。
【0014】バーナ6の燃焼状態すなわちボイラ負荷に
よってボイラ本体1の加熱管2内における水位を異なる
高さに制御するのは次のような理由による。すなわち、
乾き度の良好な蒸気を得るための水位は、図5の傾斜曲
線状の実線イ,ロで挟まれた領域Aに示すように、ボイ
ラ負荷により異なり、ボイラ負荷が高負荷の場合は、水
位を下げないと生成された蒸気に多量の水分が混入して
蒸気乾き度が低下する虞れがあり、又ボイラ負荷が低負
荷の場合には、水位を上げないと加熱管2の温度が上昇
し過ぎて加熱管2が焼損する虞れがあるためである。図
5中、実線イよりも上方にある領域Bは蒸気乾き度悪化
領域、実線ロよりも下方にある領域Cは加熱管のメタル
温度上昇領域であり、白枠X1の下端は高燃焼状態の際
の下限の水位H1を、白枠X1の上限は高燃焼状態の際の
上限の水位H2を、白枠X2の下限は低燃焼状態の際の下
限の水位H2を、白枠X2の上限は低燃焼状態の際の上限
の水位H3を夫々表わしている。
【0015】又、バーナ6が高燃焼状態の場合に加熱管
2内の水位を下げるのは、高燃焼状態の場合は加熱管2
上方における蒸気の圧力が低く、気泡の割合が多いた
め、見掛け上の水位が低くても実質的な水位が高く、十
分に加熱管2の冷却を行うことができるからであり、バ
ーナ6が低燃焼状態の場合に加熱管2内の水位を上げる
のは、低燃焼状態の場合は加熱管2上方の蒸気圧力が高
く、加熱管2上部の気泡の割合が少ないため、見掛け上
の水位が低いと実質的な水位も低く、十分に加熱管2の
冷却を行うことができないからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の多管式貫流ボイ
ラにおいて水位の制御する範囲を変更するのは、バーナ
6の燃焼状態が高燃焼や低燃焼に切替った場合であり、
上述のごとく燃焼状態に対応して加熱管2内の水位を制
御することにより、乾き度の良好な蒸気を得ることがで
き且つボイラ寿命の長期化を図ることができる。
【0017】しかしながら、例えば、高燃焼状態や低燃
焼状態における蒸気の圧力が全体的に比較的高い場合に
は、乾き度の良好な蒸気を得るための水位は、図5の白
枠X 1,X2に示すように実線イ,ロで挟まれた領域A内
にあっても、蒸気の圧力が全体的に低下した場合には、
良好な乾き度の蒸気を得るための水位は、図5の点線
ハ,ニに挟まれた領域A’に移ることになり、この場合
には、白枠X1,X2に示す水位の制御範囲では、水位が
蒸気乾き度悪化の領域Bに入ってしまう。又逆に、蒸気
の圧力が全体的に上昇した場合には、領域Aは図5の場
合よりも上方へずれ、白枠X1,X2に示す水位の制御範
囲では、水位が加熱管2のメタル温度が上昇する領域C
に入ってしまう。更に、蒸気の圧力は、バーナ6が高燃
焼状態の間或いは低燃焼状態の間中一定不変なわけでは
なく、同じ燃焼状態においても蒸気の圧力は時間的に変
化する。このため燃焼状態に対応して予め設定した水位
を変更することができないと、蒸気の圧力変化の程度に
よっては、蒸気の乾き度が不十分となったり、或いは加
熱管2のメタル温度が上昇し過ぎたりする虞れがある。
【0018】本発明は上述の実情に鑑み、同じ燃焼状態
において蒸気の圧力が変動した場合に、その圧力に対応
して加熱管2内の水位を変更し得るようにすることを目
的としてなしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の手段では、円周方向へ所要の間隔で立設され
た複数の加熱管2及び該加熱管2の下端に接続され且つ
給水ポンプ8からの水を導入し得るようにした下部管寄
せ4並に前記加熱管2の上端に接続され且つ生成された
蒸気を送出す上部管寄せ5を有するボイラ本体1と、該
ボイラ本体1内に加熱管2により包囲されて形成された
燃焼室3へ燃料を噴射するバーナ6と、下部が下部管寄
せ4と連通し且つ上部が上部管寄せ5と連通した水位検
出用容器13と、該水位検出用容器13内に下端が夫々
異なる高さに位置するよう挿入された複数の水位検出用
電極棒16-4,16-1,16-2,16-3とを備え、且つ
前記水位検出用電極棒16-4,16-1,16-2,16-3
により水位検出用容器13内の水位を制御するようにし
た多管式貫流ボイラの水位制御方法において、前記バー
ナ6が高燃焼状態で且つ生成された蒸気の圧力Pが基準
となる圧力P0よりも高い場合には、前記水位検出用容
器13内の水位を、所定の水位検出用電極棒16-1の下
端と、該水位検出用電極棒16-1の下端よりも下端が高
い位置にある水位検出用電極棒16-2の下端との間に略
位置するよう制御し、前記バーナ6が高燃焼状態で且つ
生成された蒸気の圧力Pが基準となる圧力P0よりも低
い場合には、前記水位検出用容器13内の水位を、前記
所定の水位検出用電極棒16-1の下端と該水位検出用電
極棒16-1の下端よりも下端が低い位置にある水位検出
用電極棒16-4との間に略位置するよう制御し、前記バ
ーナ6が低燃焼状態で且つ生成された蒸気の圧力Pが基
準となる圧力P0よりも高い場合には、前記水位検出用
容器13内の水位を、下端が前記水位検出用電極棒16
-1の下端よりも高い位置にある水位検出用電極棒16-2
の下端と該水位検出用電極棒16-2の下端よりも下端が
高い位置にある水位検出用電極棒16-3の下端との間に
略位置するよう制御し、前記バーナ6が低燃焼状態で且
つ生成された蒸気の圧力Pが基準となる圧力P0よりも
低い場合には、前記水位検出用容器13内の水位を、前
記水位検出用電極棒16-2の下端と該水位検出用電極棒
16-2の下端よりも下端が低い位置にある水位検出用電
極棒16-1の下端との間に略位置するよう制御してお
り、第2の手段では、円周方向へ所要の間隔で立設され
た複数の加熱管2及び該加熱管2の下端に接続され且つ
給水ポンプ8からの水を導入し得るようにした下部管寄
せ4並に前記加熱管2の上端に接続され且つ生成された
蒸気を送出す上部管寄せ5を有するボイラ本体1と、該
ボイラ本体1内に加熱管2により包囲されて形成された
燃焼室3へ燃料を噴射するバーナ6と、前記上部管寄せ
5から送給された蒸気から水分を分離して戻す気水分離
器10と、下部が下部管寄せ4と連通され且つ上部が上
部管寄せ5と連通された水位検出用容器13と、該水位
検出用容器13内に下端が夫々異なる高さに位置するよ
う挿入された複数の水位検出用電極棒16-4,16-1
16-2,16-3とを備え、且つ水位検出用電極棒1
- 4,16-1,16-2,16-3により水位検出用容器1
3内の水位を制御するようにした多管式貫流ボイラの水
位制御方法において、前記バーナ6が高燃焼状態で且つ
気水分離器10で分離された水の電気伝導度Kが基準と
なる電気伝導度KOよりも小さい場合には、前記水位検
出用容器13内の水位を、所定の水位検出用電極棒16
-1の下端と該水位検出用電極棒16-1の下端よりも下端
が高い位置にある水位検出用電極棒16-2の下端との間
に略位置するよう制御し、前記バーナ6が高燃焼状態で
且つ気水分離器10で分離された水の電気伝導度Kが基
準となる電気伝導度KOよりも大きい場合には、前記水
位検出用容器13内の水位を、前記所定の水位検出用電
極棒16-1の下端と該水位検出用電極棒16-1の下端よ
りも下端が低い位置にある水位検出用電極棒16-4との
間に略位置するよう制御し、前記バーナ6が低燃焼状態
で且つ気水分離器10で分離された水の電気伝導度Kが
基準となる電気伝導度KOよりも小さい場合には、前記
水位検出用容器13内の水位を、下端が前記水位検出用
電極棒16-1の下端よりも高い位置にある水位検出用電
極棒16-2の下端と該水位検出用電極棒16-2の下端よ
りも下端が高い位置にある水位検出用電極棒16-3の下
端との間に略位置するよう制御し、前記バーナ6が低燃
焼状態で且つ気水分離器10で分離された水の電気伝導
度Kが基準となる電気伝導度KOよりも大きい場合に
は、前記水位検出用容器13内の水位を、前記水位検出
用電極棒16-2の下端と該水位検出用電極棒16-2の下
端よりも下端が低い位置にある水位検出用電極棒16-1
の下端との間に略位置するよう制御している。
【0020】
【作用】第1の手段では、バーナ6が高燃焼状態で且つ
蒸気の圧力Pが基準の圧力P0よりも高い場合には、水
位検出用容器13内の水位は、水位検出用電極棒1
-1,16-2の下端間に略位置するよう制御され、バー
ナ6が高燃焼状態で且つ蒸気の圧力Pが基準の圧力P0
よりも低い場合は、前記水位検出用容器13内の水位
は、水位検出用電極棒16-4,16-1の下端間に略位置
するよう制御され、バーナ6が低燃焼状態で且つ蒸気の
圧力Pが基準の圧力P0よりも高い場合は、水位検出用
容器13内の水位は、水位検出用電極棒16-2,16-3
の下端間に略位置するよう制御され、バーナ6が低燃焼
状態で且つ蒸気の圧力Pが基準の圧力P0よりも低い場
合は、前記水位検出用容器13内の水位は水位検出用電
極棒16-1,16-2の下端間に略位置するよう制御さ
れ、第2の手段では、バーナ6が高燃焼状態で且つ気水
分離器10により蒸気から分離された水の電気抵抗Kが
基準の電気伝導度KOよりも小さい場合には、水位検出
用容器13の水位は、水位検出用電極棒16-1,16-2
の下端間に略位置するよう制御され、バーナ6が高燃焼
状態で且つ気水分離器10で蒸気から分離された水の電
気伝導度Kが基準の電気伝導度KOよりも大きい場合に
は、水位検出用容器13の水位は、水位検出用電極棒1
-2,16-3の下端間に略位置するよう制御され、バー
ナ6が低燃焼状態で且つ気水分離器10により蒸気から
分離された水の電気伝導度Kが基準の電気伝導度KO
りも小さい場合には、水位検出用容器13の水位は、水
位検出用電極棒16-2,16-3の下端間に略位置するよ
う制御され、バーナ6が低燃焼状態で且つ気水分離器1
0で蒸気から分離された水の電気伝導度Kが基準の電気
伝導度K Oよりも大きい場合には、水位検出用容器13
の水位は、水位検出用電極棒16- 1,16-2の下端間に
略位置するよう制御される。
【0021】従って、バーナ6の燃焼状態が高燃焼状態
或いは低燃焼状態の一定の燃焼状態にある場合に、生成
された蒸気の圧力Pが変化したり或いは気水分離器10
で分離された水の電気伝導度Kが変化したりしても、乾
き度の良好な蒸気が得られ且つ加熱管2の過度な温度上
昇が防止される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0023】図1は本発明の一実施例で、基本的構成は
図4に示す従来のものと略同じであり、図4に示すもの
と同一のものには同一の符号が付してある。
【0024】16-4は水位H1よりも低い水位H4を検出
するための水位検出用電極棒であって、該水位検出用電
極棒16-4は、図4に示す水位検出用電極棒16-1,1
-2,16-3と同様、水位検出用容器13内に挿入さ
れ、且つ常用圧力が低下した場合にも水位の制御を行い
得るよう、水位検出用電極棒16-4の下端は水位検出用
電極棒16-1の下端よりも下方に位置している。又水位
検出用電極棒16-4により検出した水検出指令W4は水
位制御装置19へ与え得るようになっており、気水分離
器10の上部に接続した圧力スイッチ21は蒸気の圧力
Pが予め定めた基準の圧力P0よりも低い場合には作動
指令VOを水位制御装置19へ与え得るようになってい
る。更に圧力スイッチ17,18から燃焼制御装置20
を介して与えられた作動指令V1,V2と圧力スイッチ2
1から与えられた作動指令VOと水位検出用電極棒16
-1,16-2,16-3,16-4から与えられた水検出指令
1,W2,W3,W4とに基いて、水位制御装置19から
は給水ポンプ8に起動指令V4を出力し得るようになっ
ている。
【0025】バーナ6が通常の高燃焼状態で且つ気水分
離器10内の蒸気の圧力Pが基準の圧力P0よりも高い
場合には、水位検出用容器13内の水位は、水位検出用
電極棒16-1の下端と16-2の下端の間、すなわち水位
1とH2(H1<H2)の間にあるよう制御が行われる
が、この場合には圧力スイッチ17からの作動指令V1
が燃焼制御装置20を介して水位制御装置19に与えら
れると共に圧力スイッチ21からの作動指令VOが水位
制御装置19へ与えられている。而して、水位が水位検
出用電極棒16-1の下端よりも僅かに低下して水が水位
検出用電極棒16- 1により検出されないようになると、
水位検出用電極棒16-4によって検出された水検出指令
4のみが水位制御装置19へ与えられ、この場合に
は、水位制御装置19からの起動指令V4により給水ポ
ンプ8が駆動され、水は給水ポンプ8により給水管7か
らボイラ本体1の下部管寄せ4へ送給されて加熱管2内
の水が上昇すると共に連通管14を介して水位検出用容
器13内の水位が上昇する。
【0026】又水位検出用容器13内の水位がH1より
も僅かに上昇して水位検出用電極棒16-4,16-1によ
り水が検出されるようになると、水検出指令W4,W1
水位制御装置19に与えられるが、この場合は水位制御
装置19からの起動指令V4により給水ポンプ8は引続
き駆動され、更に加熱管2及び水位検出用容器13内の
水位がH2よりも僅かに上昇して水位検出用電極棒16
-4,16-1,16-2により水が検出されるようになる
と、水検出指令W4,W1,W2が水位制御装置19に与
えられ、水位制御装置19からは起動指令V4が出力さ
れなくなる結果、給水ポンプ8は停止する。
【0027】バーナ6が通常の低燃焼状態で且つ気水分
離器10内の蒸気の圧力Pが燃焼状態により定まる基準
の圧力P0よりも高い場合には、水位検出用容器13内
の水位は、水位検出用電極棒16-2と16-3との間、す
なわち水位H2とH3(H2<H3)の間にあるように制御
が行われるが、この場合には圧力スイッチ18からの作
動指令V2が燃焼制御装置20を介して水位制御装置1
9へ与えられると共に圧力スイッチ21からの作動指令
Oが水位制御装置19へ与えられている。而して水が
水位検出用電極棒16-2の下端よりも僅かに低下して水
が水位電極棒16-2により検出されないようになると、
水位検出用電極棒16-4,16-1によって検出された水
検出指令W4,W1が水位制御装置19に与えられ、水位
制御装置19からの起動指令V4により給水ポンプ8が
駆動され、ボイラ本体1の加熱管2内の水位及び水位検
出用容器13内の水位が上昇する。
【0028】又水位検出用容器13内の水位がH2より
も僅かに上昇して水位検出用電極棒16-4,16-1,1
-2により水が検出されるようになっても、水検出指令
4,W1,W2が水位制御装置19に与えられて水位制
御装置19からの起動指令V4により給水ポンプ8は駆
動されているが、更に水位検出用容器13内の水位がH
3よりも僅かに上昇して水位検出用電極棒16-4,16
-1,16-2,16-3により水が検出されるようになる
と、水検出指令W4,W1,W2,W3が水位制御装置19
に与えられ、水位制御装置19からは起動指令V4が出
力されなくなる結果、給水ポンプ8は停止する。
【0029】バーナ6が高燃焼状態で且つ気水分離器1
0内の蒸気の圧力Pが燃焼状態により定まる基準の圧力
0よりも低い場合には、圧力スイッチ17からの作動
指令V1が燃焼制御装置20を介して水位制御装置19
へ与えられると共に圧力スイッチ21からの作動指令V
Oが水位制御装置19に与えられ、水位検出用容器13
内の水位は、水位検出用電極棒16-4と16-1との間、
すなわち水位H4とH1(H4<H1)の間にあるよう制御
が行われる。このため、水位が水位検出用電極棒16-4
の下端よりも僅かに低下して水が水位検出用電極棒16
-4により検出されないようになると、水位検出用電極棒
16-4,16-1,16-2,16-3からの水検出指令
4,W1,W2,W3は水位制御装置19には与えられ
ず、この場合には、水位制御装置19からの起動指令V
4により給水ポンプ8が駆動され、水は給水ポンプ8に
よりボイラ本体1へ送給されて加熱管2の水位延いては
水位検出用容器13内の水位が上昇する。
【0030】又、水位検出用容器13内の水位がH4
より僅かに上昇して水位検出用電極棒16-4により水が
検出されるようになると、水検出指令W4が水位制御装
置19に与えられるが、この場合は水位制御装置19か
らの起動指令V4により給水ポンプ8は引続き駆動さ
れ、更に加熱管2及び水位検出用容器13内の水位がH
1よりも僅かに上昇して水位検出用電極棒16-4,16
-1により水が検出されるようになると、水検出指令
4,W1が水位制御装置19に与えられ、水位制御装置
19からは起動指令V4が出力されなくなる結果、給水
ポンプ8は停止する。
【0031】バーナ6が低燃焼状態で且つ気水分離器1
0内の蒸気の圧力Pが燃焼状態により定まる基準の圧力
0よりも低い場合には、圧力スイッチ18からの作動
指令V2が燃焼制御装置20を介して水位制御装置19
へ与えられると共に圧力スイッチ21からの作動指令V
Oが水位制御装置19に与えられ、水位検出用容器13
内の水位は、水位検出用電極棒16-1と16-2の間、す
なわち水位H1とH2(H1<H2)の間にあるよう制御が
行われる。このため、水位が水位検出用電極棒16-1
下端よりも僅かに低下して、水が水位検出用電極棒16
-1,16-2,16-3により検出されず、水位検出用電極
棒16-4によってのみ検出されるようになると、水位検
出用電極棒16-1,16-2,16-3からは水検出指令W
1,W2,W3は水位制御装置19には与えられず、水位
検出用電極棒16-4からの水検出指令W4が水位制御装
置19に与えられることになり、この場合には、水位制
御装置19からの起動指令V4により給水ポンプ8が駆
動され、水は給水ポンプ8によりボイラ本体1へ送給さ
れて加熱管2内の水位延いては水位検出用容器13内の
水位が上昇する。
【0032】又、水位検出用容器13内の水位がH1
りも僅かに上昇して水位検出用電極棒16-4,16-1
より水が検出されるようになると、水検出指令W4,W1
が水位制御装置19へ与えられるようになるが、この場
合は、水位制御装置19からの起動指令V4により給水
ポンプ8は引続き駆動され、更に加熱管2及び水位検出
用容器13内の水位がH2よりも僅かに上昇して水位検
出用電極棒16-4,16-1,16-2により水が検出され
るようになると、水検出指令W4,W1,W2が水位制御
装置19に与えられ、水位制御装置19からは起動指令
4が出力されなくなる結果、給水ポンプ8は停止す
る。
【0033】上述のように、バーナ6の燃焼状態(燃焼
量)が同じであっても、蒸気の圧力Pが予め定めた基準
の圧力P0よりも高い場合と低い場合とで水位検出用容
器13内の制御すべき水位を変更する際の燃焼量(ボイ
ラ負荷)と水位との関係は図3に示されている。
【0034】図3において、上下の傾斜曲線状の実線
イ,ロに挟まれた領域Aは、蒸気の圧力Pが予め定めた
基準となる圧力P0よりも高い場合に乾き度の良好な蒸
気を得るための水位の許容制御範囲を示し、領域A中の
白枠X1の下限は蒸気の圧力Pが予め定めた基準の圧力
0よりも高い場合で且つ高燃焼の際の下限の水位H
1を、白枠X1の上限は蒸気の圧力Pが予め定めた基準の
圧力POよりも高い場合で且つ高燃焼の際の上限の水位
2を、領域A中の白枠X2の下限は蒸気の圧力Pが予め
定めた基準の圧力P0よりも高い場合で低燃焼の際の下
限の水位H2を、白枠X2の上限は蒸気の圧力Pが予め定
めた基準の圧力POよりも高い場合で低燃焼の際の上限
の水位H3を表わしている。
【0035】又、上下の傾斜曲線状の点線ハ,ニに挟ま
れ且つ上部が領域Aの下部と部分的に重なり合う領域
A’は、蒸気の圧力Pが予め定めた基準となる圧力PO
よりも低い場合に乾き度の良好な蒸気を得るための水位
の許容制御範囲を示し、領域A’中の黒枠Y1の下限
は、蒸気の圧力Pが予め定めた基準の圧力POよりも低
い場合で且つ高燃焼の際の下限の水位H4を、白枠X1
下限に接する黒枠Y1の上限は、蒸気の圧力Pが予め定
めた基準の圧力P0よりも低い場合で且つ高燃焼の際の
上限の水位H1を、領域A’中の黒枠Y2の下限は、蒸気
の圧力Pが予め定めた基準の圧力POよりも低い場合で
且つ低燃焼の際の下限の水位H1を、白枠X2の下限に接
する黒枠Y1の上限は、蒸気の圧力Pが予め定めた基準
の圧力POよりも低い場合で且つ低燃焼の際の上限の水
位H2を表わしている。
【0036】更に、実線イよりも上方の領域は、蒸気の
圧力Pが予め定めた基準の圧力POよりも高い場合の蒸
気乾き度の悪化領域を、点線ハよりも上方の領域は、蒸
気の圧力Pが予め定めた基準の圧力POよりも低い場合
の蒸気乾き度の悪化領域を夫々表わし、実線ロよりも下
方の領域は、蒸気の圧力Pが予め定めた基準の圧力P O
よりも高い場合の加熱管2(図1参照)のメタル温度上
昇領域を、点線ニよりも下方の領域は、蒸気の圧力Pが
予め定めた基準の圧力POよりも低い場合の加熱管2の
メタル温度上昇領域を夫々表わしている。
【0037】更に又、図3においては、白枠X1,X2
上端部は曲線ハの上方へ突出しており、蒸気の圧力Pが
基準の圧力POよりも高い場合には、乾き度の良好な蒸
気を得るための水位の許容制御範囲であった領域が、蒸
気の圧力Pが予め定めた基準の圧力POよりも低くなっ
た場合には、蒸気乾き度の悪化領域となるため、水位の
制御範囲を下げる必要があることが分る。
【0038】従って、この場合には、本実施例のように
水位の制御範囲を下げることにより、バーナ6(図1参
照)の燃焼状態が同一の燃焼状態である場合と蒸気の圧
力Pが基準となる圧力POよりも低下したような場合に
は、水位の制御範囲を下げることにより乾き度の良好な
蒸気を得ることができ、且つ加熱管2のメタル温度が徒
らに上昇するのを防止することができる。
【0039】なお、蒸気の圧力Pが基準となる圧力PO
よりも低下した場合に制御する水位を下るのは次の理由
による。すなわち、ボイラ本体1や気水分離器10内の
飽和蒸気圧力が8Kg/cm2Gの場合の蒸気の比容積
は0.21884m3/Kgであるのに対し、例えば飽
和蒸気圧力が5Kg/cm2Gの場合の蒸気の比容積は
0.32135m3/Kgであり、飽和蒸気圧力が5K
g/cm2Gの場合の蒸気の比容積は飽和蒸気圧力が8
Kg/cm2Gの場合の蒸気の比容積の1.47倍であ
る。従って、蒸気の圧力Pが低くなればなる程加熱管2
上部の蒸気の気泡が多くなるため、水位制御管柱である
加熱管2内の見掛け上の水位を低くしても加熱管2内の
実質的な水位は低下せず、加熱管2は十分に冷却され、
メタル温度が過度に上昇することはない。而して、試験
結果によれば、最高圧力が10Kg/cm2Gのボイラ
の場合、制御する水位を変更するための基準となる圧力
Oは5〜6Kg/cm2Gにすると良い。
【0040】図2は本発明の他の実施例で、前記実施例
においては、制御する水位の変更を蒸気の圧力を基準と
して行っているのに対し、本実施例においては、気水分
離器10で分離されてボイラ本体1の下部管寄せ4に戻
される水(缶水)の電気伝導度(缶水濃度)を基準とし
て制御する水位を変更するようにしている。
【0041】図中、22は降水管12に接続された電気
伝導度検出器、23は演算制御装置であって、電気伝導
度検出器22で検出された電気伝導度Kは演算制御装置
23へ与え得るようになっており、演算制御装置23で
は、予め設定された基準の電気伝導度KOと検出された
電気伝導度Kとの偏差ΔKがKO−Kにより求められる
と共にΔK<0の場合は作動指令V5が水位制御装置1
9に与えられて図3の白枠X1,X2で示す水位の高い制
御範囲が選定されるようになっており、ΔK≧0の場合
は作動指令V6が水位制御装置19に与えられて図3の
黒枠Y1,Y2で示す水位の低い制御範囲が選定されるよ
うになっている。
【0042】なお、本実施例に対応させた場合、図3の
領域Aは缶水の電気伝導度Kが予め定めた基準となる電
気伝導度KOよりも小さい場合に乾き度の良好な蒸気を
得るための水位の許容制御範囲を示し、領域A中の白枠
1の下限は、缶水の電気伝導度Kが前記基準の電気伝
導度KOよりも小さい場合で且つ高燃焼の際の下限の水
位H1を、白枠X1の上限は缶水の電気伝導度Kが前記基
準の電気伝導度KOよりも小さい場合で且つ高燃焼の際
の下限の水位H2を、領域A中の白枠X2の下限は、缶水
の電気伝導度Kが前記基準の電気伝導度KOよりも小さ
い場合で且つ低燃焼の際の下限の水位H2を、白枠X2
上限は、缶水の電気伝導度Kが前記基準の電気伝導度K
0よりも小さい場合で且つ低燃焼の際の上限の水位H3
表わしている。
【0043】又、領域A’中の黒枠Yの下限は、缶水の
電気伝導度Kが予め定めた基準の電気伝導度KOよりも
高い場合に乾き度の良好な蒸気を得るための水位の許容
制御範囲を示し、領域A’中の黒枠Y1の下限は、缶水
の電気伝導度Kが前記基準の電気伝導度KOよりも高い
場合で且つ低燃焼の際の下限の水位H4を、黒枠Y1の上
限は、缶水の電気伝導度Kが前記基準の電気伝導度KO
よりも高い場合で且つ高燃焼の際の上限の水位H1を、
領域A’中の黒枠Y2の下限は、缶水の電気伝導度Kが
基準の電気伝導度KOよりも高い場合で且つ低燃焼の際
の下限の水位H1を、黒枠Y2の上限は、缶水の電気伝導
度Kが基準の電気伝導度KOよりも高い場合で且つ低燃
焼の際の上限の水位H2を表わしている。
【0044】本実施例においては、気水分離器10で分
離されて降水管12から下部管寄せ4に戻される水の電
気伝導度Kが電気伝導度検出器22により検出されて演
算制御装置23へ与えられ、演算制御装置23では、電
気伝導度の偏差ΔKがΔK=KO−Kにより求められ、
ΔK<0の場合は作動指令V5が、又ΔK≧0の場合は
作動指令V6が、演算制御装置23から水位制御装置1
9へ与えられる。
【0045】而して、水位制御装置19へ作動指令
1,V5が与えられる場合は、バーナ6は高燃焼状態で
水位検出用容器13内の水位は、水位検出用電極棒16
-1の下端と水位検出用電極棒16-2の下端の間すなわち
水位H1とH2の間となるよう制御が行われ、水位制御装
置19へ作動指令V2,V5が与えられる場合は、バーナ
6は低燃焼状態で、水位検出用容器13内の水位は、水
位検出用電極棒16-2の下端と水位検出用電極棒16-3
の下端の間すなわち水位H2とH3の間となるよう制御が
行われ、又水位制御装置19へ作動指令V1,V6が与え
られる場合は、バーナ6が高燃焼状態で水位検出用容器
13内の水位は、水位検出用電極棒16-4の下端と水位
検出用電極棒16-1の下端の間すなわち水位H4とH1
間となるよう制御が行われ、水位制御装置19へ作動指
令V2,V6が与えられる場合は、バーナ6が低燃焼状態
で水位検出用容器13内の水位は、水位検出用電極棒1
-1の下端と水位検出用電極棒16-2の下端の間、すな
わち水位H1とH2との間となるよう制御が行われる。水
位の制御のやり方は前述の実施例と同じなので説明は省
略する。
【0046】このように、基準となる電気伝導度KO
検出した電気伝導度Kよりも大きい場合は、制御する水
位を高くし、基準となる電気伝導度KOが検出した電気
伝導度Kよりも小さい場合は、制御する水位を低くする
ようにしても、缶水の電気伝導度の変化が大きい場合に
乾き度の良い蒸気を得ることができ、且つ加熱管2の過
度のメタル温度上昇を防止することができる。
【0047】電気伝導度Kが小さい場合に水位検出用容
器13内の制御する水位を低くできるのは以下の理由に
よる。すなわち、水が蒸発して缶水中の不純物の濃度が
高くなると電気伝導度も高くなるが、加熱管2上部の気
泡も増えるため、水位制御管柱である加熱管2内の見掛
け上の水位を低くしても気泡の多い分だけ実質水位は低
くならず、加熱管2の冷却効果は十分に期待でき、メタ
ル温度が過度に上昇することはない。実験によれば、電
気伝導度が約500μs/cm2で制御する水位を変更
するのが良い。
【0048】なお、本発明の実施例においては、制御す
る水位を高い状態から低い状態へ切替える場合について
説明したが、低い状態から高い状態へ切替えるようにし
ても実施できること、その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0049】
【発明の効果】本発明の多管式貫流ボイラの水位制御方
法においては請求項1、2の何れの場合においても、同
一の燃焼状態の際に蒸気の圧力Pの変動する範囲が大き
い場合であっても乾き度が良好な蒸気を得ることができ
ると共に加熱管2の過度の温度上昇を抑制することがで
きてボイラ寿命の長期化を図ることができる、等種々の
優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多管式貫流ボイラの水位制御方法の一
実施例の制御ブロック図である。
【図2】本発明の多管式貫流ボイラの水位制御方法の他
の実施例の制御ブロック図である。
【図3】本発明の多管式貫流ボイラの水位制御方法にお
ける燃焼量(ボイラ負荷)と制御する水位との関係を示
すグラフである。
【図4】従来の多管式貫流ボイラの水位制御方法の一例
の制御ブロック図である。
【図5】従来の多管式貫流ボイラの水位制御方法におけ
る燃焼量(ボイラ負荷)と制御する水位との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 2 加熱管 3 燃焼室 4 下部管寄せ 5 上部管寄せ 6 バーナ 8 給水ポンプ 10 気水分離器 13 水位検出用容器 16-1,16-2,16-3,16-4 水位検出用電
極棒 P,P0 圧力 K,KO 電気伝導度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向へ所要の間隔で立設された複数
    の加熱管2及び該加熱管2の下端に接続され且つ給水ポ
    ンプ8からの水を導入し得るようにした下部管寄せ4並
    に前記加熱管2の上端に接続され且つ生成された蒸気を
    送出す上部管寄せ5を有するボイラ本体1と、該ボイラ
    本体1内に加熱管2により包囲されて形成された燃焼室
    3へ燃料を噴射するバーナ6と、下部が下部管寄せ4と
    連通し且つ上部が上部管寄せ5と連通した水位検出用容
    器13と、該水位検出用容器13内に下端が夫々異なる
    高さに位置するよう挿入された複数の水位検出用電極棒
    16-4,16-1,16-2,16-3とを備え、且つ前記水
    位検出用電極棒16-4,16-1,16-2,16-3により
    水位検出用容器13内の水位を制御するようにした多管
    式貫流ボイラの水位制御方法において、前記バーナ6が
    高燃焼状態で且つ生成された蒸気の圧力Pが基準となる
    圧力P0よりも高い場合には、前記水位検出用容器13
    内の水位を、所定の水位検出用電極棒16-1の下端と、
    該水位検出用電極棒16-1の下端よりも下端が高い位置
    にある水位検出用電極棒16-2の下端との間に略位置す
    るよう制御し、前記バーナ6が高燃焼状態で且つ生成さ
    れた蒸気の圧力Pが基準となる圧力P0よりも低い場合
    には、前記水位検出用容器13内の水位を、前記所定の
    水位検出用電極棒16-1の下端と該水位検出用電極棒1
    -1の下端よりも下端が低い位置にある水位検出用電極
    棒16-4との間に略位置するよう制御し、前記バーナ6
    が低燃焼状態で且つ生成された蒸気の圧力Pが基準とな
    る圧力P0よりも高い場合には、前記水位検出用容器1
    3内の水位を、下端が前記水位検出用電極棒16-1の下
    端よりも高い位置にある水位検出用電極棒16-2の下端
    と該水位検出用電極棒16-2の下端よりも下端が高い位
    置にある水位検出用電極棒16-3の下端との間に略位置
    するよう制御し、前記バーナ6が低燃焼状態で且つ生成
    された蒸気の圧力Pが基準となる圧力P0よりも低い場
    合には、前記水位検出用容器13内の水位を、前記水位
    検出用電極棒16-2の下端と該水位検出用電極棒16-2
    の下端よりも下端が低い位置にある水位検出用電極棒1
    -1の下端との間に略位置するよう制御することを特徴
    とする多管式貫流ボイラの水位制御方法。
  2. 【請求項2】 円周方向へ所要の間隔で立設された複数
    の加熱管2及び該加熱管2の下端に接続され且つ給水ポ
    ンプ8からの水を導入し得るようにした下部管寄せ4並
    に前記加熱管2の上端に接続され且つ生成された蒸気を
    送出す上部管寄せ5を有するボイラ本体1と、該ボイラ
    本体1内に加熱管2により包囲されて形成された燃焼室
    3へ燃料を噴射するバーナ6と、前記上部管寄せ5から
    送給された蒸気から水分を分離して戻す気水分離器10
    と、下部が下部管寄せ4と連通され且つ上部が上部管寄
    せ5と連通された水位検出用容器13と、該水位検出用
    容器13内に下端が夫々異なる高さに位置するよう挿入
    された複数の水位検出用電極棒16-4,16-1,1
    -2,16-3とを備え、且つ水位検出用電極棒16-4
    16-1,16-2,16-3により水位検出用容器13内の
    水位を制御するようにした多管式貫流ボイラの水位制御
    方法において、前記バーナ6が高燃焼状態で且つ気水分
    離器10で分離された水の電気伝導度Kが基準となる電
    気伝導度KOよりも小さい場合には、前記水位検出用容
    器13内の水位を、所定の水位検出用電極棒16-1の下
    端と該水位検出用電極棒16-1の下端よりも下端が高い
    位置にある水位検出用電極棒16-2の下端との間に略位
    置するよう制御し、前記バーナ6が高燃焼状態で且つ気
    水分離器10で分離された水の電気伝導度Kが基準とな
    る電気伝導度KOよりも大きい場合には、前記水位検出
    用容器13内の水位を、前記所定の水位検出用電極棒1
    -1の下端と該水位検出用電極棒16-1の下端よりも下
    端が低い位置にある水位検出用電極棒16-4との間に略
    位置するよう制御し、前記バーナ6が低燃焼状態で且つ
    気水分離器10で分離された水の電気伝導度Kが基準と
    なる電気伝導度KOよりも小さい場合には、前記水位検
    出用容器13内の水位を、下端が前記水位検出用電極棒
    16-1の下端よりも高い位置にある水位検出用電極棒1
    -2の下端と該水位検出用電極棒16-2の下端よりも下
    端が高い位置にある水位検出用電極棒16-3の下端との
    間に略位置するよう制御し、前記バーナ6が低燃焼状態
    で且つ気水分離器10で分離された水の電気伝導度Kが
    基準となる電気伝導度KOよりも大きい場合には、前記
    水位検出用容器13内の水位を、前記水位検出用電極棒
    16-2の下端と該水位検出用電極棒16-2の下端よりも
    下端が低い位置にある水位検出用電極棒16-1の下端と
    の間に略位置するよう制御することを特徴とする多管式
    貫流ボイラの水位制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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